深夜。
夫の佐藤一郎が妻の名和志穂をベッドの上で愛している。
右手の中指を志穂のあそこに深く挿入し、指先をクッと曲げる。
志穂の身体の中の敏感な部分を擦る。
そして、左手は志穂の女の身体の中で最も敏感な突起をいじくる。摘まむ。擦る。
勃起して剥けたその部分を舌で舐め回す。
志穂は快感で腰をくねらす。
気持ちがよくて仕方がない。
何も考えられなくなるほど気持ちがいい。
志穂は自然と喘ぎ声が出る。
志穂は恥ずかしくなった。
しかし、声が出ることをとめることができない。
執拗な一郎の責めに志穂は涙を流す。
歓喜の涙だ。
あんなところを舐めてくれるなんて。
志穂は嬉しくてしかたがない。
さらに、一郎は志穂を責める。
身体の中と外、敏感な場所を同時に責められ、志穂は快感のあまり頭がおかしくなりそうだ。
ベッドの上でのたうち回る志穂。もう限界だ。
「一郎さん、志穂、気持ちいいです……ああ、やだ、出る、出ちゃう、だめえ」
志穂の股間から悦びの液が噴出した。
一郎の顔にかかる。
「あ、申し訳ありません。一郎さん」
しかし、一郎は全然怒らない。
前にもそういうことをしてしまったことがあるが、その時も怒らなかった。
やさしい人だなあと志穂は思った。
あんなはしたない液を顔にかけてしまったのに。
……………………………………………………
今、志穂は一郎の胸の中に顔をうずめている。
男性的な分厚い胸。
志穂は安心して一郎に抱き着いている。
背の高い一郎と小柄な志穂はだいぶ身長差がある。
最初は少し怖かった時もある。
しかし、今は一郎の上に乗って、胸に顔をうずめている時が一番幸せだ。
やさしい夫。
一生、離れたくない。
しかし、志穂はちょっと気になった。
「あの、一郎さん」
「なんだい、志穂」
「上に私が乗っていて、重たくないですか」
「いや、全然大丈夫だよ」
「ありがとうございます」
その言葉に安心して再び志穂は一郎の胸に顔をうずめた。
しかし、本当は重たいかもしれない、うっとおしいかも。
けど、一郎は志穂の背中を愛撫してくれる。
本当にやさしい人だ。
けど、実は志穂は少し物足りない。
一郎に言ってみようかとまた声をかける。
「あの、一郎さん……」
「ん、どうしたの」
「……あ、いや、何でもありません……すみません……」
やっぱり恥ずかしくて言えなかった。
やさしい人だからしてくれるとは限らないし。
けど、今度する時は頼んでみようかな。
後ろからする時はお尻を叩いてほしいって。
その事を想像して、志穂は興奮する。
もっと一郎の身体に抱き着いてしまった。
【完】