鏡が届いた。
主婦の名和志穂が夫の佐藤一郎におねだりして買ったものだ。
全身が映る大きな鏡。
寝室に置いた。
その鏡の前に立つ志穂。
今は夫の一郎は仕事で外出中。
家の中に一人。
志穂は服を脱いで裸になった。
志穂はまだ二十二才。鏡に映った自分の裸を見る。
自分でもスタイルがいいと思う。
背は少し低いけど、全体のバランスはいい。
顔はちょっと幼い感じがするが、美人の部類だ。
背後に幻想の一郎が現れる。
志穂を後ろからやさしく抱きしめてくれる。
志穂は嬉しくてしかたがない。
幸せでいっぱいな気分になる。
志穂は目をつぶる。
幻想の一郎がゆっくりと志穂の身体を撫でまわす。
やさしくゆっくりと。
志穂はそのことを想像して身体が熱くなる。
一郎は執拗に愛撫してくれる。
後ろからゆっくりと大きな手で志穂の小ぶりだが形の良い胸を撫でまわす。
志穂の裸の身体が汗ばんでくる。
鏡の前で立ったままの志穂を後ろから非常にやさしくかつ丁寧に触る。
胸の突起をやさしくなでるかと思えば、ちょっときつくいじる。
「あ……」
想像して興奮し、思わず声が出てしまう志穂。
一郎は執拗に愛撫してくる。
志穂はどんどん身体が気持ちよくなっていく。
勃起してきた胸の突起を一郎がいじくる。
幻想の一郎が志穂にささやく。
「志穂の胸はちょっと小ぶりだけど、なかなか形がよく、そしてかわいいね」
「いや、恥ずかしい……そんなこと……言わないで」
「恥ずかしがっているわりに立ってきたよ、志穂」
「ああ、言わないで……」
本当はもっと言ってほしい。
一郎に辱められたい。
幻想の一郎は志穂の身体全体、耳や唇、首筋、肩から二の腕、背中、腰、太股からふくらはぎをねっとりと撫でまわす。
志穂はますます興奮する。喘ぎ声も出してしまう。
「ああん……」
そして、幻想の一郎の手が志穂の大事な部分へと近づいてくる。
志穂の息が荒くなっていく。
一郎の手の動きに反応して、志穂の身体が勝手に淫らになまめかしく動く。
志穂の身体が熱くなる。
志穂の裸体は一郎のされるがまま。
一郎の指が志穂の割れ目を触る。
「……ああ、いや……」
一郎はゆっくりと志穂の大事な部分を擦って来る。
志穂のもっとも敏感な場所をいじくる。
志穂のあそこの先端部分、女の肉芽が勃起してきた。
志穂は濡れてしまった。幻想の一郎がまた志穂にささやく。
「だいぶ、興奮してきたようだね。気持ちいいんだろ、志穂」
「……ああ、恥ずかしい……」
一郎の指が志穂の女の最も敏感な部分をグッと押す。
志穂の身体に快感が走った。
「ああ!」
つい、大きい声を出してしまう志穂。
一郎はさらに志穂の女の部分を撫でまわす。
志穂の頭は快感に支配されていく。
気持ちよくて仕方がない。
また、幻想の一郎が志穂にささやく。
「志穂、もう少し股を開きなさい」
「……はい、一郎さん」
志穂は足を少し開いた。
「もう少し開きなさい」
「はい……」
志穂は素直に一郎の命令に従う。
もう少し股を開く。五十センチくらい股を開いた。
一郎の指が立ったままの志穂のあそこをさらに執拗に、かつやさしくなでまわしてくる。志穂はますます興奮してきた。
志穂の女の肉芯は一郎にねっとりといじられ、周辺を撫でまわされ、その動きもだんだんと激しくなる。
志穂の身体が一郎の指使いに反応して、いやらしく淫らにくねくねと腰を動いてしまう。
息がハアハアとさらに荒くなっていく。
「……あの、許して、許してください、一郎さん、志穂はもう……」
「志穂、いきそうなのか」
「はい、志穂、ああ、だめ、いや、ああ、い、いく」
そこで志穂は目を開けた。
床が濡れている。
昼間から恥ずかしい妄想をして、志穂は顔を赤くする。
自分は淫らな女だなあとも思う。
他の女の人たちってどう考えているんだろう。
自分は一郎さんに征服されたいと思っている。
いや、もう完全に征服されてしまった。
そして、それが非常に気持ちがいい。
こんな女は私だけなのだろうかと考える志穂。
けど、気持ちがいいのにくわえて、安心感でいっぱいだ。
ただ、抱きしめられるだけでもいい。
それだけでもいい。
ただ、やはりこの身体の快感は忘れられない。
もう、志穂の身体はこの快感にも支配されてしまった。
一郎のことは心の底から愛している。
自分の全てを捧げたい。
しかし、同時にこの快感も与えてもらいたい。
性愛とは人間の本能なんだから仕方がない。淫らでもいいと志穂は思う。
実際に一郎にはこういうことを真昼のマンションの屋上でしてもらった。
鏡の前ではっきりと淫らに喘ぐ自分を見ながら。すごく気持ちがよかった。
また、してくれないかなあと志穂は思って、ますます顔を赤くしてしまった。
けど、屋上にはもう鏡は置いていない。
今夜、この寝室でしてもらおう。
そのことを考えるとあそこがまた熱くなる志穂であった。
【完】