言ってしまえばそんなもの。
大抵の事は、悩んだよりは悪くない。
まあ適度に考えればそれで十全。
悩んだ分だけうまくいく、なんて事は無い。考えた時間と成果が比例するんじゃない、どうやって筋道を立てるかが大事。でも悩んだ事自体が無駄になるわけではないし、悩まず動いた方がうまくいくってわけでもない。適度に考えて適度に即決、要するに世の中はバランスなんだろう。
その辺がどうも俺たちは極端すぎる、しばらく動かないままでいたかと思えば何段もすっ飛ばして突き進んだりもする。
まあ、お互いあんまり頭が良いわけでもないからな。お手本があるわけでもないし、何もかも手探りでやるしかない。
とは言えど、とは言えどもだ。少しは考える癖も付けないといけないかもしれない、この先長いんだから。
勢い任せで突っ走るのがどれだけ周りを振り回すか、千夏先輩に思い知らされてそれを痛感しているんだけどさ。
本当にこの人は、困った人だ。それを楽しんでいる俺も大概だけど、さ。
家族と長野で過ごした千夏先輩が、お土産とともに「帰って」きてくれた。ただそれだけで、泣きそうになっていたのが今さっきの俺。
にこやかなその顔に、涼しげなその声に、どれほど癒されただろう。
ああ、そうか。俺はやっぱり、この人が好きなんだ。片時も離れたくないと、思えるくらいに。
だからこそ誤解を解きたい、あの日のハグが嫌なわけがないと。ただどうして良いか分からなかっただけで、嬉しかったと。でもそれは絶対に、直接言わなければならない事。メールやLINEは勿論、電話でもダメなんだ。だからこそ、今日まで待ったんだから。
そう思ってはいるのに、いざとなるとやっぱり理性が邪魔をする。起きてもいない事に怯えて縮こまるのはもう止めよう、そう誓ったのに俺はどうしてこうもウジウジしてるんだ。時間が遅くなればなるだけ気まずいし、そもそも千夏先輩が寝てしまうかもしれない。でも「明日にしよう」なんて言ってたら、そのままズルズル先伸ばしにしかねない。
そうやって俺は、堂々巡りで動けなくなっていたのに。
どういうわけか。
どんな料簡か。
何の因果か。
今俺は――
いつぞや看病してくれた時にも近い格好、だけど伝わってくる肌の熱は逆転している。千夏先輩の身体は焼けるように熱く、そしてそれ以上に視線が燃えている。
「ごめん。嫌かもしれないけど、もう無理だから」
何がどうして、と尋ねようにも口が開かない。一方的に言い終えた千夏先輩の唇で、完全に塞がれてしまったから。
絡み合う舌と舌、ぶつかりあう粘膜が卑猥な水音を立てるのが止まらない。
永遠にも思えた数分間の後、ゆっくりと唇を放した千夏先輩。その瞳は涙に潤み、それでも尚強い意志の輝きを失わない。
「寂しかった。……たった数日なのに、大喜くんがいなくて凄く寂しかった。私は大喜くんを離したくない、ずっと一緒にいたい」
絞り出すようなその声からは、悲痛な感情が伝わってくる。
俺はどうしようもなく、バカだったんだ。何が「あのハグの意味は」だ、そんなの――一つしかないのに。単に信頼しているとか頑張りを認めているとか、そんな理由であんな事するわけがない。思えばずっと千夏先輩は、そうだったのかもしれない。俺は自分に自信がない、弱さを認めることも出来ない。だからずっと、何処かで考えないようにしていた。
千夏先輩が俺なんかを好きになる訳がない、そう思っていた。傷付くより片想いのままでいたい、とさえ考えていたんだろう。そう振り返ると、雛の凄さが分かる。自分が傷だらけになる事もいとわず、真っ直ぐに進んだんだから。
頬を伝う涙を拭い、俺は千夏先輩を見つめる。これ以上この人を傷つけてはいけない、はっきりと言うべきなんだ。
「俺も、です。先輩がいなくて寂しかった、もう……何処にもいかないでください」
身体にのし掛かっている先輩をかき抱くように腕を伸ばし、俺は言葉を紡いでいく。
不格好で良い、不器用で構わない。バカが無理に頭を使うな、バカなんだから。
たった一つ、伝えれば良いんだ。
「先輩、好きです」
ようやく口から飛び出したその告白に、千夏先輩は――晴れやかな笑顔を返してそして。俺の唇に、もう一度キスをしてくれた。
想いは伝わった、そう十二分に。そうならない筈がない、聞き損じも勘違いも起こり得ない。
いや、……その筈なんだけど。
千夏先輩はどういう訳か、にへりと妖しい笑みを浮かべている。どうしたんだろう、この距離であんな単文で、解釈違いも無いだろう。
背筋に冷たいものが走るのを感じ、意識より早く身体が硬直する。これは、不味い気がする。理屈は分からないけどそう思ってしまうのは、千夏先輩が俺の上から退こうとしないからだろうか。
底まで考えて、ようやく俺は思い至る。この体勢は明らかに、不味いと。
ベッドに押し倒されて密着し、体温さえはっきりと分かってしまう距離感。これは――不味すぎる。
そんな思考が肌から伝わったのか、千夏先輩は更に顔を寄せてくる。
「――大丈夫。私経験無いから病気とか無いし、一応
……どう考えても大丈夫でもなんでもない表情、俺を押さえ込みつつ服を脱がせようとする手。何をしようとしているのか、それは分かるけど余りにも不味い。
千夏先輩は俺を、
いや、いやいや。いやいやいやいや、なに考えてんだこの人。そりゃあ両思いだと分かったし将来的にはそうなるかもしれないけど、でも今じゃないだろ千夏先輩。もうちょっと自分を大切にしてほしいし、て言うかあれこれ段階を飛ばしすぎだ。
とは言え強固に拒んだら千夏先輩を傷付けそうだし、そもそも俺だって興味がない訳ではないし。どうしよう、この人相手にどうしていいか分からん。何をしても不正解な気もするし、でも何も言わないとこのまま流れで大人の階段を昇らされてしまう。
「いやあの千夏先輩、えーとそのですね、あの」
「同意があれば合法だって渚も言ってたから! 花恋も針生くんが煮えきらないから、寝込みを襲って跨がったって言ってたもん!」
色々どうなってんだ俺の周りは、こんな人ばかりなのか。いやもうどうすりゃ良いんだよこれは。
そうこうしている間にも千夏先輩は、ふんすふんすと鼻息も荒く俺の服を剥ぎ取ろうとしてくるし。
「えーあの千夏先輩、そのっ、下に……母さん達に聞かれちゃいますからっ! 今はダメ……ですっ」
苦し紛れに出した言葉は、でも千夏先輩をたじろがせるのには充分だったようだ。下着にかかりかけていた手は引っ込み、身体もついっと離れたから。
口許に手を当てて何やら考え込み始めたのを機に、俺はどうにか身を起こして距離を取ってみる。逃げ出したら絶対嫌な想いをさせちゃうけど、でもくっついたままだとまた捕まれてしまう。こう言っちゃ悪いけど厄介だなこの人。
「んー……由紀子さんに見付かるのは不味いかな、お母さん達にも話が行っちゃう。それに部屋汚しちゃいそうだし、ここではしない方が良いよね」
じゃあまた今度にするね、おやすみ。そう言って
この数十分で、俺は何キロか痩せた気がする。本当にどうなってんだ、これは。あれこれ激しすぎないか、高校生になってからの俺の人生。先輩と同居したり雛に告白されたり忙しいったら無いぞ、生き急ぎすぎだ俺。
それにまた今度、か。つまり機会と場所があればいつでもOK、って事なんだろうな。
もうどうして良いやら、見当も付かないや。
何もかも馬鹿馬鹿しくなった俺は、ただ眼を閉じる。とりあえず寝てしまえ、明日になれば多少は千夏先輩も頭が冷えるさ。そうなればしばらく何もしてこないだろうし、ゆっくり考えれば良い。
人はそれを先送りと言うのだけれど、なにが出来るわけでもないんだから仕方ない。
一夜明けてもまだ冬休みは終わっていない、体育館の整備で練習も出来ない。さて今日はどうするか、と遅い朝を迎えた俺は洗面所で千夏先輩に袖を掴まれた。『これから遊びにいきませんか』というその言葉は魅力的で、それにこれは掛け値なしで――デートではないか。どうやら千夏先輩は程度を弁えてくれたらしい、その上でこんな提案をしたのだろう。
断る理由なんかあるものか、二つ返事で了承して二人手を取り合って家を出た。
以前「今度は恋人同士で来たいな」と思った水族館へ行って、新しい限定スタンプなんかもダウンロードして。歩き疲れてきた所でちょっと高めの喫茶店なんか入って、「私奢るよ、先輩だもん」「いやいや俺が出しますって」と仲良く譲合いを楽しんだりもして。そんなこんなで日も落ちかけてきた頃、俺はようやく思い出した。
千夏先輩という人は、行動力の塊である事を。そして一度決めたら曲がらない、前しか見えない人だという事を。
次は何処へ行こうかなーと楽しそうな先輩から掴まれた腕に、僅かな痛みを感じながらも一緒に歩いていた俺。その眼前には、妖しい建物が聳えている。
ファッションホテル、ブティックホテル。古風な言い方をすると連れ込み宿、つまりは――
「ここでなら良いよね、由紀子さんたちにバレないし汚しても良いし。問題ないよ……ね?」
返事はイエスかハイだけだよ、と言わんばかりの力で千夏先輩は俺を引きずり込もうとしていく。
ここまで連れてこられた時点で、もう詰みだ。俺はただ、顔を赤らめて付き従うしか無かった。
薄暗い赤系の間接照明、立ち込める甘い匂い。すべてが一つの目的に集約される場所、セックスをする為だけに用意された空間。
そのなかで俺たちは、貪るように深く深くキスを交わしている。
抵抗を感じていた割には、俺の身体は素直に流されていく。やっぱり千夏先輩が、好きだから。千夏先輩も俺を好きでいてくれる、だからこそこんな事をしようとしてくれるんだ。
抱き締めあう腕はお互いの服の中へと入り込み、肌の上を滑りまさぐり出す。触れられた箇所は火が付いたように熱く、そして触れている指もまた高熱にまみれている。それは段々と高度を下げ、やがて腰の下へと到達しあった。
「わ。……こんななんだ、ね」
おっかなびっくり
意を決して人差し指を押し込んでみると、抵抗する強い圧力と中へ引きずり込もうとする襞の感じが伝わってきた。相反する二つの触感を味わいながら指を進めていくと、ある一点に触れた途端――。
「う、ぁ。あ……っ」
千夏先輩の身体が大きく跳ね、その勢いで力が入ったのか
予想外のそんな刺激に、ただでさえ高まっていた俺が耐えきれる筈はない。
腰がガクガクと震え、意識が食い止めようとした時にはすでに遅かった。
気が付けば千夏先輩の手の中で、俺は……射精を始めていたのだ。
大切な人の身体を汚している、そんな背徳感はしかし逆に興奮を煽ってしまうばかり。目を白黒させる千夏先輩に包まれたまま、精液をただただ放ち続ける俺。
それがやっと収まった頃には、脱力感と共に罪悪感が沸き上がってくる。どうしよう、どうしよう。
でも千夏先輩は、俺を責めたりはしなかった。
「うっかり掴んじゃったし痛いんじゃないかと思ったけど、大丈夫みたいだね。良かったよ、大喜くんが気持ちよくなってくれて」
ドロドロになった手をチロリと一舐めし、朗らかに笑ってくれた。その笑顔は心の曇りなんか晴らしてしまう程に魅力的で、俺に再確認させてくれる。俺が好きなこの人は、俺の事が好きなんだと。
「んー……たぶんこれで合ってると思うけど、キツかったら変えてね」
辿々しく着けてくれたゴムの皮膜越しに感じる、千夏先輩の体温。熱く柔らかな指先に、再び暴発しそうになってしまうのを根性で阻止して俺は千夏先輩に自身を向けていく。入るべき場所へ、進むために。
広げられた脚の間には白く泡立つような粘液質の水溜まりが出来、薄く口を開いた肉の裂け目が蠢いて見えた。そっか、ここに入れるのか――……。さっき指でさえなかなか通らなかった事を考えると、本当に入るのか疑わしいけど。いや、俺がそんな事考えてどうする。むしろ先輩の方が内心色々不安かもしれないんだから。
「痛かったら後で血が出るまで殴るからね、優しくしてよ?」
……いや違うな、この人そういう次元にいない。器が大きいんじゃない、底が抜けてる。どうしよう、俺ここで殴り殺されるんだろうか。
とりあえずは息を整え、俺は先輩の入り口へと先端を押し当てた。終わってから考えよう、うん。怖い怖い。
ゆっくりと腰を進め、狭い肉の隘路を少しずつ少しずつ抉じ開けながら俺は中へと入っていく。薄いゴムに隔たれて尚伝わってくるのは、絡み付くような襞の感触と焼け落ちそうな程の熱さ。指で触れたのとはまた違って思える、圧倒的な肉感。
ふと窺った千夏先輩の表情は、痛みを感じている風ではない。これは正解の方向へと行っているようだ、殴られずに済むかもしれない。
――と。先程まさぐった千夏先輩の内側を、俺は脳裏に思い描いた。あの激しい反応、あれは明らかに快感を覚えたように見えた。じゃあもし今、あの場所を
さっきはどう触れた、指とはサイズも箇所も違うんだから勝手は分からない。だけど、でも――俺は千夏先輩にも、気持ちよくなってほしい。その思いだけで腰をくねらせた、その瞬間だった。
「あ"。ぁ、……そ、こ……っ」
一瞬眉根を寄せシーツを強く掴むその仕草に、わずかの間呼吸が止まりかけてしまう。いや大丈夫だ、痛がってるわけじゃない。やっと辿り着いた、
余韻が消える前に同じ箇所をゴリゴリと擦りあげるその動きは、俺自身にも強い刺激を連れてくる。あっという間に背筋がゾワゾワと粟立ち、抗いがたい射精欲求が溢れてくる。それを煽るように千夏先輩の中はギチギチに俺を締め上げ、食い尽くさんとしようとするかのようだ。
もう顔を窺う余裕なんか消し飛び、千夏先輩の顔さえぼやけていく。
確かなのはひとつだけ、こうしている相手が何よりも愛しいという事。
そこからどれくらい経っただろうか、本能のままに振り続けた腰の奥で何かが弾け飛んで、それでやっと俺は自分が射精している事に気が付いた。
コンドームに包まれながらの射精は何処か不自然な感じがするけれど、でも今まで生きてきて一番出たかもしれない。もしこれが
だけどいつか、そうなってみたい。俺は千夏先輩と結婚したい、子供がほしい。死に水取ってほしいし同じ墓に入りたい。ずっとずっといつまでも、一緒にいたい。そんな風に考えてしまうのは、悪いことだろうか。……悪いとまではいかなくても、良くないことではあるかな。千夏先輩がどう思ってくれてるか、俺には分からないし――って。
「……千夏、先輩……?」
そう言えばさっきから静かだな、と意識を立て直し歪んだ視界をどうにか直したその時。俺の頬が、ぺちりという軽い音と共に軽く軽く打たれた。痛みでさえない小さな刺激に視線を落とすと、そこでは千夏先輩がゼーゼーと荒い息を吐いているのが見える。
「んー……大喜くん、や。殺、す気……ですかっ。あ、んな……に激し、くした、ら、壊れま……すっ」
あ。あー……そうか。理性が飛んでどれくらい過ぎたか分からないけど、我に返るまでただアクセルをベタ踏みし続けたわけか。それに付き合わされたら、そりゃあ……こうなるか。
これは謝らないと、それこそ殴られる。そう察して口を開こうとしたタイミングで、千夏先輩は――グッと上体を倒して俺に覆い被さった。まるで攻守交代しようというかのように。
いや、ようにじゃない。その顔に浮かんだ悪戯な表情は告げている、ここからは私のターンだと。いつのまにか息も整い、瞳に光を戻した千夏先輩は肉食獣のオーラを纏って見えた。
「ずいぶん好き勝手してくれたねぇ、今度はこっちから行くねぇ……っ」
いやそもそも最初に好き勝手したのは貴女ですけどね、俺は完全に振り回されてますけどね。
まあ、良いか。こういう千夏先輩を、俺は好きになったんだから。
こっちもまだ動ける、なら全力でぶつかろうじゃないか。
どっちが先にへたるか、根比べと行こう。
結局あの後俺たちは、時間を買えるだけ買った。夜の帳が降りて尚、どちらも止まらなかったから。
あんた達いつになったら帰って来るの、と母さんからメッセが飛んできてようやくバタバタと帰り支度をしたくらいだ。当然注意はされたけど、まあ怒られたまでは行かなかったな。千夏先輩が流暢に言い訳をしてくれたお陰だけど、ああいうのが「講釈師見てきたような嘘を吐き」ってやつなんだろうか。さも事前に用意したかのように、嘘八百が出るわ出るわ。やっぱり半端ないなこの人。
そしてあの日以来、千夏先輩はどんどん大胆になっていっている。とは言え部活を蔑ろにしたり勉強を疎かにする事は無く、ただ二人きりになった時の甘え方が尋常ではないと言うだけなのだけれど。
『ねえ大喜くん、おやすみのキスがまだですよ?』
『今日は疲れちゃったよ、大喜くんハグして充電しないと』
『トレーニングしすぎて胸が凝ったなぁ、揉んでくれないかな~』
……毎晩がこんな感じ。凝るほど無いでしょう、と軽口叩いたら強めに小突かれたっけ。気にしてるんだろうか、でもバスケやってるんだし、体型はスリムな方が良さそうな感じもする。
まあ色々あっても、幸せではあるんだよね。それに千夏先輩、やっぱり家では強引にしようとはしない。何かにつけてキスはしたがるけど、その先はこっちが言えばそれで我慢してくれている。いつまで続くかは分からないけど。……今のうちに部屋に鍵付けるべきだろうか、でもあの人無駄に器用だし。半月錠なら外側から一分かからないで開けられるらしいもん、なんなんだあの人は。
それに俺だって、したくないわけじゃないし。こっちから積極的になると母さんにバレたりしかねない、ってだけで。下手したら俺の名字が無くなってしまう、追い出されたくはない。まあ千夏先輩と二人なら、どんな苦労もいとわないけどさ。
うん、そのつもりだったんだけど……。
最近また千夏先輩が、不穏な事を言い始めたんだよな……。
「私がバスケ引退したらさ、……そろそろ赤ちゃん作り始めない?」
待て待て待て待て、ちょっと待て。この人なんで段階を踏まないんだ、一速と七速しかないのか。気が早いって言うか何て言うか、それ俺の人生が詰んでしまうんじゃないだろう。
まあ、そりゃあホテルで思ったことは偽らざる本音ではあるけど、だからって……良いんだろうか。
だけど、……うん。そういう事を考える必要も、あるかもしれないな。
俺たちはお互いが大好きで、この先もずっと一緒にいたい。ならきっと、どうにかなるさ。
……なると良いなあ、本当に。ちょっと不安だけど。