全裸の男は両手で持った一枚の書類に目を通した。びっしりと敷き詰められた細かい文字列を黙読し、死体の情報を飲み込んでいった。
「ええと、名前は……、湊友希那ちゃんか! 死因は……、自殺、か……。へぇ、バンドとかやってたんだ。よくわからないけど、きっと良い音楽を奏でていたんだろうなぁ……」
書類を読み終えた男はそれを二つ折りにして机に置いた。そして室内中央の白い分厚いマットレスの上の死体に目をやった。
美しい女子高校生の、湊友希那の死体が横たわっていた。薄紫の髪は腰の辺りまでと長く、見開かれた大きな目の中の瞳は黄金色で、全体的に童顔だった。白に限りなく近い肌色で構成された身体には灰色のブレザーと焦げ茶の短いスカートを着ていた。それは男が事前に選択した『オプション』の内容で、死んだ現役女子高生と性行為をしたいという純粋な欲求を叶えるためのものだった。
男はマットレスのすぐ横まで行くとそこでしゃがんだ。そして友希那の死体の動かない顔をじっくりと観察した。両目の中の瞳には光が無く、虚ろな雰囲気が漂っていた。男は右手を伸ばして友希那の死体の頬を摩った。少しぶよついている肌の感触は冷たかった。冷凍庫から出したばかりの冷凍蜜柑のようだと思った。男は友希那の死体の髪を掬った。長い髪はさらさらとしており、男の分厚い指をすり抜けてマットレスにぱさりと落ちた。
立ち上がった男はそのままマットレスに乗った。そして友希那の死体に覆いかぶさるようにして膝をついた。顔面に接近すると胸元の辺りから甘い香りが漂ってきた。それは友希那の死体の、死してなおまとわりつく体臭だった。それを鼻で感知した瞬間男の下半身に熱が宿った。友希那の死体の体臭によって性的なスイッチが強制的に入力されていた。男は友希那の死体に接吻した。動かない唇に唇を這わせると舌を動かし、無理やり口内に侵入した。友希那の死体の中は外側同様に冷たかった。舌を突き入れてかき回すとさらに下半身に熱が籠り一気に陰茎が立ち上がった。
友希那の死体の口から離れた男はその胸部に馬乗りになった。ちょうど陰茎が顔面に当たった。男は陰茎の根本を右手で握り、その先端で友希那の死体の上唇を押し上げた。唇が捲れ、真っ赤な歯茎と真っ白な歯列が見えた。男は左手で友希那の死体の頭を手前に起こし、顎を引いた。友希那の死体の口がぱっくりと開いた。桃色の舌が見え、その先は真っ暗な闇だった。男は腰を突き出して陰茎を一気に友希那の死体の口に入れた。その途端ひんやりとした感触が竿の全体に触れた。男は友希那の死体の頭を両手で持って動かした。口内の柔らかい肉と舌が竿と亀頭をしごいていた。男はたまらず呻いた。腹の底からひねり出した極楽の喘ぎ声だった。男は激しく友希那の死体の頭を前後に振った。身体の芯から下半身に上がり、陰茎に集結する灼熱の快感があった。男はさらに激しく友希那の死体の頭を動かした。首ががくがくと震え、長い頭髪がばさばさと揺れていた。
「ああっ! もう出ちまうっ!」
男は叫びながら友希那の死体の頭を自分の身体に吸着させた。その瞬間友希那の死体の一番奥まった位置で陰茎が激しく震えた。先端からは大量の精液が放出していた。男は呻きながら身体をのけ反らせて友希那の死体の頭に腰をぐりぐりと擦り付けた。陰茎からの射精は止まらなかった。死体である友希那に全ての精液を吸引されていた。すると友希那の死体の右の鼻梁から白濁の粘液が飛び出した。それは男の精液だった。激しい射精によって口の精液が鼻孔にまで達したようだった。
友希那の死体の頭を密着させたまま五秒ほど静止した後に、男はようやく動いた。しかし陰茎を口から抜く時、口内で再び肉が陰茎に擦れ、その快感で追い打ちのような微弱な射精を何度もした。
友希那の死体の頭をマットレスに置いた男は、すっかり萎んだ陰茎を見つめた。射精後にここまで小さくなったのは初めてだった。それは友希那の死体の口の肉が絶品であることの何よりの証拠だった。男は友希那の死体の顔を見た。口から溢れる精液が顔面に溢れてぶちまけられていた。自分の白濁の粘液によって、美しかった友希那の死体の顔面がすっかり汚されていると考えるとそれだけで再び性欲の炎が猛った。陰茎はぐんぐんと大きくなり、それはやがてさっきよりも膨張してピンと張った。
男はたまらず友希那の死体の右手を取った。すでに緩解しているため関節は柔らかかった。男は友希那の死体の手を広げ、自分の陰茎を握らせるとその上から自分で握り、勢い良くしごき始めた。友希那の死体の素手は冷たく心地が良かった。柔らかい肉が陰茎にぴったりと貼り付き優しく揉んでいた。
男は夢中でしごいた。視線は友希那の死体の汚れた顔面に釘付けだった。
股間では陰茎からカウパー汁が溢れ、それが友希那の死体の素手に絡みついてぬちゃぬちゃと音が鳴っていた。五指が織り成す快感はやはり凄まじかった。一度目の射精によって敏感になっているためその指たちの肉の快感をより強く感じることができた。すぐに全身が震え、二度目の射精の準備が整った。男は腰を友希那の死体の顔面に突き出して射精した。陰茎が震え、先端から白い放物線が飛んで友希那の死体の顔面にふりかかった。見開かれた両目の黄金色の瞳にも精液が飛び散り、そのままねっとりと汚した。
辺りには生臭さが漂っていた。
それは男の精液の臭いだった。友希那の死体の顔面を上から支配するように付着した精液から、鼻梁に絡みつく独特の汚臭が漂っていた。その臭いに男は再び発情した。そんな臭いのする精液が友希那の死体の顔面に付いてることも三度目の興奮の炎に注がれる油だった。
男は立ち上がった。腰にはギンギンに立ち上がった陰茎があった。あまりにも強い興奮に全身がわなわなと震えていた。下半身に感覚が曖昧になっていた。男は早足で友希那の死体の足元についた。両手で太腿を掴むとゆっくりと開いた。友希那の死体の脚は何の抵抗も無く動いた。スカートが捲れ、中の桃色の下着が見えた。真ん中に小さなリボンが装飾されている可愛らしいものだった。男はその下着をするすると脱がした。友希那の死体の割れ目が現れた。陰毛は薄っすらとだけ生えていた。
手に取った友希那の下着を男は躊躇いもなく顔面に当てた。そして割れ目の位置を鼻に近づけて吸引した。友希那の甘い体臭に混ざって生物らしい青臭さが脳に入ってきた。膣口の生々しい臭いだった。
友希那の下着を帽子のように、はげた頭に着けた男は、M字に開脚した友希那の死体の中心の割れ目に陰茎の先端を当てた。その途端鋭い冷たさが陰茎に流れた。それはあまりにも激しく勃起した陰茎を少しだけ冷静にさせた。友希那の死体の窒口は柔らかった。硬い陰茎の先端を優しく包んでいた。男は一気に腰を突き入れた。窒がぐいっと開かれて陰茎を飲み込んでいった。友希那の死体の窒の内部は名器だった。肉の深い柔らかさが陰茎に伝わりながらどんどんと入っていった。食われるっ、と男は思った。死体の友希那にちんこが食べられてしまうっ、と思った。しかしそれで良いとも思った。すでに死んでいる女子高生に、ただの肉塊にすぎない女になす術もなく快感漬けにされるのは極楽だと思った。
腰にぴったりと腰を合わせた男は友希那の死体の顔面を見た。無表情の顔は精液でぬめめっていた。綺麗な真白い肌の上に濁った白い粘液が飛び散っていた。大きく開かれた眼球にもそれは及び、目元は天井からの光でてかっていた。
男は腰をゆっくりと引いた。冷たい肉が陰茎の竿を揉んだ。男は勢い良く腰を突き入れた。その瞬間友希那の身体ががくんと揺れた。筋肉が完全に死滅しているため友希那の身体は男からの振動に無抵抗で反応していた。男が再び腰を引いて突き入れた。すると友希那の、それまで上を向いていた頭部ががっくりと右を向いた。首の筋力が無いため脱力していた。
男はそれから高速で腰を動かした。一回一回突き進む度に快感が襲った。それは冷たい友希那の死体の中とは違い熱のあるものだった。まるで身体の芯に熱した鉄棒を突き入れられているような感覚だった。目眩と共に脳の奥がくらつき、途端に視界の全てに現実感が失われた。下半身が微弱な電流に侵されているような感覚となり、股間に大量の血が詰まっていった。
男はたまらず友希那の死体を起こして抱きかかえた。胴体にしがみつくと左右の腕が自由に動いた。男はその腕を取って自分の背中に回した。友希那の死体に抱きしめられているようになった。そして男は右に垂れている顔面に接吻をした。精液でぬめめっており精液の味がしたが、強烈な興奮の中に居る今の男にとってそんなことはどうでもよかった。とにかく友希那の死体とできるだけ密接になりながら絶頂したかった。舌を突き入れて奥でかき回しながら腰を上部に突き出した。すると陰茎がそれまで届いていなかった友希那の死体の最深部に達した。このまま射精すれば子宮に直接精液を流し込むことができるような気がした。男は立ち上がった。すると互いに立ったまま向かい合って性交しているような体勢になった。腰を友希那の死体に打ち付けると乾いた肌同士の音が鳴った。腰を動かすとその度に友希那の身体が震えていた。脱力しているため男の動きに敏感に反応していた。
男はすでに限界に達していた。脳裡がひやりと冷たくなり思考が吹き飛んでいた。
男は友希那の死体の口に舌を突き入れながらそれまで溜めたものを一気に奥で吐き出した。
「うううううっ……!」
どろどろと流れ出る精液の感覚がはっきりとわかった。下半身ががたがたと震えながらの長い射精だった。放出した精液はそのまま友希那の死体の窒に溢れ、すでにその機能を失っている子宮に流れた。
「うあっ! こりゃすごいっ!」
友希那の死体から口を離した男は叫んだ。まだ射精は止まっていなかった。きゅっと縮こまる睾丸の全ての精液が吸われていた。死んでいるはずの友希那に限界まで搾取されている感覚だった。
射精を終えた男はゆっくりとマットレスに膝を付き、友希那の死体を仰向けに下ろすと陰茎を抜いた。しかし窒に吸着している陰茎が中で動いて肉に揉まれると、再度小さな射精が男を襲った。そのため男は極めて小さな動作で友希那の死体から陰茎を抜いた。陰茎が窒口から離れるとそこから真っ白な精液が溢れてマットレスに流れた。
男の陰茎は小さく萎んでいた。友希那の死体と行為をする前と比べると、その大きさは雲泥の差だった。空気が抜けた風船のようにぐったりと縮こまっている陰茎には精液が薄くまとわりついており光沢があった。男は机の上のティッシュボックスを手に取って自分の陰茎を拭いた。清掃を終えると次に友希那の死体の顔と膣口周辺に付着した精液を拭き取った。五枚のティッシュを使って完璧に拭き終えるとティッシュボックスを机に戻してマットレスに寝転んだ。友希那の死体の隣につくと横から抱き着いた。胸部の辺りに腕を回し、足を絡めて友希那の死体に密着した。すぐに冷たい感触が全身に流れた。
「それじゃあおやすみ、友希那ちゃん……」
友希那の死体の頭部に顔をうずめながら、男は目を閉じた。