「お、お待たせ……」
後方からした声に浮島ケイスケは振り返った。
恋人である湊友希那が立っていた。黒のワンピースを着ていたが、そのスカートには濁った白色の粘液が付着していた。友希那は息が荒かった。はあはあと口で呼吸をし、両肩が上下に動いていた。
「だ、大丈夫?」
ケイスケは友希那の両肩を抱いて訊ねた。汗をかいているらしく、ワンピースが身体に貼り付いていた。
「え、ええ。問題無いわ」
友希那は平然とした口調だったが、その声はあからさまに上擦っていた。
「もしかして、また?」
ケイスケは控え目な声を出した。友希那の様子から全てを察していた。
すると友希那が無言で深く頷いた。
「た、大変だね……」
「仕方ないわ。この国で女に生まれた以上、どこでもおまんこを差し出して無自覚性奴隷になるのは常識よ。むしろ、そういう女としての義務をしっかりと果たすことで、あなたの隣でも誇らしく居られるのよ」
友希那はケイスケの顔を覗き込みながらしっかりとした声だった。その表情を見たケイスケは、自分の恋人である友希那の女としての信念を称賛したい衝動に駆られた。国が定めた『どこでも声をかけられれば性奴隷としてオナホに徹するべし』という絶対的なルールに臆することなく、むしろ真っ向から従っていく姿にひれ伏したいとすら思った。
「それにね、今日は相手をしたご主人様にプレゼントをもらったのよ」
「プレゼント? ど、どんな?」
「オモチャよ。小刻みに振動するオモチャ。私がご主人様との無責任中出しセックス中に、今日あなたとデートすることを話したら、おまんこに入れてもらったわ。振動のスイッチはご主人様が持っていて、今日の私たちのデート中に気分で押してくれるらしいの」
「そ、そうなんだ! すごいね、そんなオモチャをもらえるなんて、やっぱり友希那さんは一流の無自覚性奴隷だね!」
「ええ。あなたとデートするって言ったのがおちんぽ様に効いたらしいの。これもあなたと付き合ったからこそよ。あなたのおかげでオモチャがもらえたの。本当にありがとう」
友希那は微笑みながら礼を述べた。それは淀みの無い純粋な笑みだった。
ケイスケは穏やかな気持ちになった。目の前の友希那のことがどうしようもなく愛らしいと思えていた。始まったばかりのデートの中でそんな心地になれたことに幸福を感じた。
二人は予定していた遊園地に向かった。
休日だったため人が多かった。家族連れや自分たちと同じカップルも多く、どこを見ても他人が映った。二人はすぐに手を繋いだ。友希那の手は温かかった。汗が浮いておりねっとりとしていた。さらによく見ると身体が小刻みに震えており、それは窒に入れられているらしい『オモチャ』からの振動が原因であることがすぐに察せられた。いまだに続くご主人様からの悪戯に悶えている友希那を前に、ケイスケはやはり誇らしい気持ちになった。自分だけの恋人である友希那が、女として最も輝く性奴隷に徹している姿を目の当たりにすると高揚感がこみ上げてきた。どこまでもご主人様に従順な、つまり性奴隷として極めて優秀な友希那の唯一無二の恋人になれている自分がとてつもなく幸運であることをひしひしと感じた。
「友希那さん、先にお昼ご飯にしようか」
ケイスケは遊園地内に連なる屋台を眺めながら呟いた。
「ええ。そ、そうね……」
友希那は途切れ途切れに答えた。窒の中の『オモチャ』が激しく振動し、その揺れが窒の全体を刺激して微細な快感を与えているようだった。強烈で止まらない快楽によって下半身が常に弛緩し、立っているのも苦しいようだった。
二人はホットドッグの屋台の列に並んだ。人は多く、すぐには自分たちの番が回ってこないようだった。二人は待ち時間の間で雑談をした。若いカップルらしく他愛もない会話が繰り広げられたが、友希那は窒からの振動によって常に喘ぎ声を漏らしていた。返事も上の空で、ケイスケとの会話よりも股間の刺激に夢中のようだった。しかしケイスケはそれも仕方がないことだと思った。
「ねえ友希那さん、やっぱりそのオモチャって、気持ち良いの?」
ケイスケは好奇心から訊ねた。
「そうね。ご主人様とのセックスほどではないけれど、それなりに気持ち良いわ」
「そうなんだ……。でも僕、友希那さんが気持ち良くなってて、それだけで嬉しいかな」
「あらそう? このままいったらきっとデート中に情けなくあなたの前でアクメしちゃうだろうけど、その時は私のメス丸出しの緩んだ情けないイキ顔で自分のちんちんしこしこしてもいいのよ?」
友希那は淀みなく答えた。それを聞いてケイスケは内心に期待が広がるのを感じた。このデート中に友希那の絶頂の姿を見ることができると考えると、それだけで股間に熱と血が溜まり、心臓が激しく脈打つのを感じた。
間もなくして二人は屋台の列の先頭になった。
「いらっしゃいませ! ご注文はっ!」
元気のある女性の店員が叫んだ。張りのある声だった。
「ええと、ホットドッグのレギュラーサイズを二つと、オレンジ・ジュースを――」
「んんぎっ!」
注文をするケイスケの横で友希那が唐突に叫んだ。前傾姿勢になるとそのまま屋台の柱を掴んで俯いた。
「だ、大丈夫ですか?」
店員が心配そうな顔で友希那を見た。
「ああすみません……」ケイスケが友希那の肩を持った。「この子、さっきまで名前も知らない汚いおっさんご主人様におまんこ貸し出して、きっちり無責任中出しキメられた後なんです」
「ええ、そうなんですかっ?」
店員が友希那を見た。友希那は着ているワンピースのスカートが濡れていた。それは窒から流れた粘液によるものだった。元からついていた精液のシミとは別に新しい汚れが付着し、黒色の布を濡らしていた。
「はい……。さらにその後、ご主人様特製のオモチャをゆるゆるまんこにずっぷり入れられて、それ以降ずうっと軽イキしっぱなしなんです」
「大変ですねぇ……。でも、ご主人様に絶対服従の言いなりおまんこになってて、とっても立派だと思いますよ!」
「ありがとうございます。僕も無自覚バカ彼氏として鼻が高いです。……ほら友希那さん、奴隷雑魚まんこでびくびくよがってないでさ、注文しちゃうけどいい?」
「え、ええっ……。問題無いわっ……」
友希那は火照った身体でケイスケを見つめた。継続する微細な快感で呂律が回っていなかった。
「じゃあ店員さん、注文は以上でお願いします」
「かしこまりましたっ! 優秀なオナホ彼女さんと、その彼氏さんのために、とびきり美味しいのを作ってあげますので待っていてください!」
店員は向日葵のようなにっこりとした笑みで叫ぶと、そのまま屋台の中でホットドッグを作り始めた。
「本当にありがとうございます!」
びくびくと震える友希那の背中をさすりながら、ケイスケも負けていない明瞭な声で叫んだ。
昼食を終えた二人は遊園地を堪能した。
と言っても友希那は常に窒内からの予測不可能の刺激で喘いでいた。軽い絶頂を何度も繰り返しているため次第に歩くことすら難しくなり、ベンチで十分ほど休憩することにした。
ベンチに座るとちょうど窒内の『オモチャ』の振動が収まった。そのため二人は遊園地内を歩く人々を眺めながら穏やかな時間を過ごすことができた。
やがて友希那の身体が回復した。時間はすでに夕暮れだった。ケイスケはもうこのまま帰ろうと提案した。しかし友希那がそれを拒絶した。
「最後に乗りたいものがあるの」
友希那の真剣な顔にケイスケは帰るという選択肢を喪失した。「もちろんだ」と肯定すると二人は歩き出した。
友希那が最後に乗りたいと提案したのは観覧車だった。ケイスケはどきりとした。脳裡には、いつかの雑誌で読んだいわゆるジンクスが過っていた。それは、「観覧車が頂点に達する時、キスをすればそのカップルは永遠に結ばれる」というものだった。ケイスケは緊張で自分の心臓が激しく脈打つのを感じた。友希那と付き合い始めてすでに半年、キスはもちろんそれ以上のこともしたことがなかった。だから友希那とキスがしたかった。キスを介して決して解けない永遠の愛を誓い合いたかった。
二人が乗るゴンドラはすぐにやってきた。ケイスケは先にゴンドラに入り、友希那に手を伸ばした。友希那は素早く手を取り、ゴンドラの中に吸い込まれるように入った。扉が閉まり、二人だけの世界で二人だけの時間が始まった。
ケイスケの緊張感は続いていた。ゴンドラという密閉された空間になったためそれはさらに強くなっていた。耳の奥で鼓動が煩く鳴り響き、呼吸が荒くなっていた。
「大丈夫? 息が荒いわよ?」
対面する友希那の声でハッとした。緊張感を察知されたことがなぜかとても恥ずかしく感じられた。「だ、大丈夫だよっ」という声が自分でもわかるくらいに上擦っていた。
「そう? なら良いんだけど……」
「ね、ねえ友希那さん。き、今日はどうだった?」
ケイスケは無理やり話題を変えた。
「……良い日だったわ。とても、楽しかった」
友希那は微笑みながら答えた。
「そっか……。よ、よかったよ」
「ねぇ大丈夫? さっきから妙にぎこちないけど」
「え!」ケイスケは大声で驚いた。「べ、別に……」ケイスケは慌てて友希那から目を反らした。
すると友希那が両腕を伸ばして左右からケイスケの顔を優しく掴んだ。こめかみの辺りに温かい素手の熱が伝わった。友希那がぐいっとケイスケの顔を自分の方に向けた。二人の目と目が合った。友希那の顔は真剣だった。瞳の奥に冷静だが熱い光があった。二人の顔の距離が縮まった。友希那は目を閉じた。ケイスケも目を閉じようとした。もうこれはキスをするしかないと思った。緊張があったがそれ以上の興奮の炎が脳を包んでいた。心臓の力強い蠢く音が全身に響いていた。
「んおおっ!」
次の瞬間、友希那がカッと目を開いて野太く喘いだ。その瞳はどちらも上を向いていた。両手がケイスケの顔面からぱっと離れた。
「おおおおっ! んぐっ!」
友希那がさらに叫んだ。腹の底からひねり出したような低い喘ぎ声だった。ケイスケはすぐに察した。窒の中の『オモチャ』がその動きを再開したようだった。
「ああああっ! ああっ! んああっ!」
友希那が椅子の上でのけ反りながら激しく首を振った。その顔は高揚し、瞳は上を向いていた。半開きになった口からは唾液が垂れてワンピースに落ちていた。とてつもない快感が一気に身体に流れ、完全に脳が支配されているようだった。ケイスケはその友希那の姿をただ見ていた。キスができなかったことに少しだけがっかりとした感情を抱いていたが、恋人である自分よりもご主人様の悪戯の方が優先されるのは至極当たり前だと思った。
「んおおおおっ! ああっ! き、来ちゃうっ! 気持ち良いの来ちゃうおおっ! ご主人様のプレゼントでアクメしちゃううっ! 彼氏の前なのにい……、そんなのどうでもよくなるくらい気持ち良くてえっ、情けなくイっちゃううっ!」
友希那は椅子の上で両足を左右に大きく開いて蟹股のような体勢になった。そのためワンピースのスカートがピンと張り、中の足の形が浮き出ていた。さらに股の位置がしとどに濡れていた。窒から大量の粘液が溢れ出ているようだった。
「ゆ、友希那さん、い、イくの……?」
ケイスケは慎重に訊ねた。
「おおおっ! イグ! イグイグイグッ……」
しかし友希那は答えなかった。すでに理性がどこか別のところに飛んでいるようだった。脳が快楽で支配されているようだった。身体を震わせながら言葉になっていない獣のような太い喘ぎ声を漏らすだけだった。
「んおおおっ! イぐううううううっ!」
友希那はのけ反りながら腰を前に突き出して叫んだ。その瞬間股間の位置から勢い良く飛沫が飛んでケイスケの顔面に振りかかった。それは絶頂した友希那の潮だった。透明な体液はケイスケの顔面にぶちまけられ、頭髪や衣服をしとどに濡らした。
「はぁっ……、はぁっ……」
息を切らした友希那は床に落ちているものを拾い上げた。それは卵を二回りほど小さくした桃色の球体だった。ご主人様が友希那の窒に入れた『オモチャ』だった。友希那の絶頂の潮吹きと同時に体外に吐き出たようだった。
「ああ、友希那さん……。気持ち良かった?」
ケイスケは息を切らしている友希那に笑みを向けて訊ねた。
「ええ。とっても……」
友希那はにやりと笑いながら答えた。唐突に訪れた絶頂に心の底から満足しているようだった。
ケイスケは息切れしている友希那を見つめながら、自分の股間が猛烈に盛り上がっているのを感じた。愛してやまない友希那の強制的な絶頂に極めて強い興奮を感じていた。ケイスケは躊躇わずにズボンを脱いだ。パンツも下げると限界まで屹立した陰茎が現れた。ケイスケの男根は平均よりも大きかった。睾丸も逞しく、その中では激しく脈打つ精液が作られているはずだった。
「ゆ、友希那さん……、僕っ――」
「あなたもイきなさい」
友希那がはっきりと呟いた。
「え、え……?」
ケイスケは友希那を見た。
「私があなたの前で強制アクメしたんだから、今度はあなたの番よ。その大きさだけが取り柄の未使用ちんぽしごいて、激しく無駄撃ちザーメンびゅーびゅーしてみなさい」
友希那が冷静な口調で迫った。確かにその通りだった。彼女が絶頂したのなら彼氏も同様に絶頂すべきだとケイスケも思った。
「わ、わかったよ。友希那さんが名前も知らないご主人様の言いなり性奴隷になって、そのオナホまんこを無料で差し出してる姿とか、さっきの女として完全に終わってる野太い喘ぎ声とか、その後の尊厳ゼロのだらしないガチイキ顔とか想像して、友希那さんの前でシコってみるね……!」
「そうしてちょうだい」
友希那は明瞭な声で微笑んだ。
ケイスケはどくどくと脈打つ自分の陰茎を、素早く前後にしごき始めた。