※この作品はR-18です。

ヘルマフロディーテの夜明け   作:黒須 一騎

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新居が完成し、お引越しです。
もちろん、落ち着いたら、引っ越しのパーティ。
本家へのご挨拶と忙しい日々。

エッチは殆どありません<(_ _)>



新居へ

 

 

 

--------みるくサイド--------

 

約7カ月の工期をかけて完成した新居は、全体がコの字に作られている。

コの字の閉じた方が玄関側、コの字の内側はブールとジャグジー、ちょっとした公園の様な歩けるデッキで構成されている。

 

正面ゲートは、道路と接続されているが、バスが余裕で止められるほどの広さがあり、電動フェンスが設けられているが、其処から50m程離れた所に、少し小ぶりな電動ゲートもある。

正面ゲートには、重荷重対応ライジングボラードという、ステンレス製の3本の杭が地面から出て来るようになっていて、普段は出た状態だ。

 

要は、車やトラックでさえこの巨大な杭を超える事は、不可能と言える。

登録してある、トランスポンダを積んでいる車両であれば、自動で下がるが、それ以外の車両の場合、ゲート横のにある掌紋認証とユニークな暗証番号を入れないと、ボラードは下がらない。

ユニークと言うのは、発行ごとに番号が異なるという事だ。

例えば、共同の番号の場合9999という番号が漏洩したとしたとする、この番号を使えなくするのは簡単な事だが、他の利用者全員に番号を変えた事を告知する必要が出て来る。

 

1アカウントごとに別々な番号が発行されていれば、その者だけに番号を変える事を連絡すれば良い事なので、手間が省けるだけでなく、「誰から漏洩したか」と言う事が解る。

まあ、日常的に出入りしている者でなければ必要ない、臨時で車両を入れる場合は、ゲート横の認証機からインターホンで連絡して、ボラードを下げ、ゲートを開けて貰えば済むことだ。

 

ゲートを抜けると大きく曲がった、道路に入る。

これはゲートから直接建物を視えなくしているためで、植栽と立木が並ぶ。

S時の様に曲がった道を100mほど進むと、開けた緩やかな丘陵の上に建物が立っている。

ここまでくると、視界は開け、短く刈られた芝が植えられ、所々に植栽や、木が植えられている。

もちろん道路や平らな石が置かれた通路とは、木は離されている。

 

木と言うのは、上の地上部より地下の根の部分が下手をすると大きくなり、根上がりという現象を起こす。

良くある現象は、歩道の所々に木が植えられていて、その木の根が大きくなり、歩道を凸凹にしたり、破壊してしまう現象だ。

だから最近は、大きくなる木が植えられる事は殆どなく、低木や花が植えられていることが多い。

 

そして見えて来る建物の外観は、優美な曲線と直線部分がマッチした物だ。

正面玄関には車寄せがあり、雨でも車などのの尻織で直接当たらない様、設計されている。

玄関を入ると、エントランスがある。

要はものすごく大きな玄関だと思えばいい。

其処に入ると、目に入るのは、大きな階段が目に入る。

その両側にドアが有り、メインリビングへと繋がり、10人が入れて作業ができるキッチン、メインダイニングへと繋がっている。

 

大きなメインリビングは広さがおよそ20坪、畳では無い、坪。

それも吹き抜けの為、非常に広く感じる。

ここは、来客や多くの人が集まる場合にと、設計されている。

すぐ隣がキッチンなので、食べ物や飲み物のリリースもしやすい。

実は、この設備、普段は使われない。

と言うのは、来客用の設備で、将来子供が10人ほどいたとしても、広すぎるからだ。

壁には210インチと言う16Kモニターも掛かっている。

まあ、ゲーム機や再生機器が精々8Kなので真価を発揮するには少し先の話だろう。

どんな大きさ化と言うと、幅広のアメ車がそのまま原寸大で映し出せると言えば、巨大さが解るだろう。

一般家庭どころか、小さな公民館でも設置は無理だ。

 

「ね、これにゲーム機繋げられる?」

アーニャは、さっそくうきうきとしている。

「ええ、でもホラー系はお勧めしないわよ、音響も凄いから」

 

 

エントランスから入って、コの字の左側は、エントランスから繋がっていて、個人の居室、寝室、収納、大型のウォークインクローゼットなどが配置されている。

此処からは土足厳禁となる、だから大きなシューズボックスが壁に取り付けられている。

個室にも小さなクローゼットは有るが、季節ごとの入れ替えや偶にしか使わない服は大型のウォークインクローゼットに収納される。

 

此方が普段の生活では、メインの場所となる。

各個室にはシャワー室も付いており、大きさとしては2Lの形式をとる。

つまり、2部屋にリビングが付いた形だ。

 

対して、右側は結構大きな浴室、遊戯室、オーディオルームなどが有り、トレーニングルームも有る、共用スペースだ。

浴室は小さい物と大きなものがあり、普段は小さい方の浴室がメインだ。

小さいと言っても、洗い場は優に6畳ほどあるし浴槽も5~6人は入れる。

大型の浴室は、それこそちょっとしたホテル並みだ。

 

コの字型の中庭は、大きなプールとジャグジー付きのガゼボ、それとは別に独立したガゼボが二つ有りちょっしたリゾートホテルの様な感じだ。

プールサイドは広く、日差しがきつい場合は、パラソルの様な大型のガーデンパラソルが付けられる様になっている。

まあ、この地域は、冬もあまり寒く無く、温暖な気候なのでこうした設備も、6月下旬から9月下旬ころまでは、使える。

 

引っ越しで、持って行くものは、意外に少ない。

服や下着の一部、お気に入りのバックや靴、それだけでも三人の荷物は、4トン半のパネルトラックにいっぱいになった。

ペントハウスは、今後も使う予定なので、綾香がパパと賃貸契約を結んだ。

パパは、偶に使わせてもらうから、お金は要らないとと主張したが、綾香が押し切った形だ。

郵便物もペントハウスに届くし、三人の住民票は籍を入れてから、移動する予定だ。

 

 

「うわー、広いわねー、掃除なんかどうするの? ここ」

アーニャが見渡して言う。

 

「従業員は合同会社が有って、そこの所属なの。

 定期メンテや庭、プールやジャグジーは、外部委託の業者だけど、邸内の清掃はロボットや専門の従業員が居るのよ。

 それと、身の回りの世話は葵と陽菜。

 まあ、子供生まれるまでは、そんなに仕事無いけどね。

 外部からの通いは、シェフが2名、この人たちは従業員の食事も担当するわ。

 こずえさんの娘の彩奈さんは、ここの合同会社の営業所長ね。

 従業員の取り纏め、勤務調整、業務の割り振り等をやって貰うの。

 もちろん、私達の生活のサポートもしてくれるから、言わば女性執事みたいな物ね。

 郵便の振り分け、旅行や必需品の手配、人の出入りの管理、もちろん一人じゃできないから、事務室が有って補助職員もいるわ。

 簡単に言えば、プライベートエリア以外は任せっきりで良いの。

 プライベートエリアは、指示を出すことで、掃除をしてくれたたり、メンテもしてくれるのよ、寝室なんかのシーツ交換や、洗濯物の回収、指定場所への格納、トイレやバスルームの掃除なんかは、毎日指定した時間にやってくれるわ。

 だから、ここは手を付けないでって言う場所は指定してしておくの」

 

「指定しない場合は?」

「個人のプライベートに関する部分には、手を基本一切付けないわ。

 個人が使用している書斎や引き出しの中、後は私たち個人のチェストとかはね。

 でも、壁面クローゼットの中や、フロア、テーブルの上なんかは片付けるわ、ホテル住まいしていると思えば良いのよ」

「すごいね、至れり尽くせりだ、食事なんかはどうするの?」

「好みを言えば、出来るだけ沿ってくれるわ。

 でも、夜中にお腹が減ったから作れって言うのは、出来るけど気の毒よね、まあ、仕事だからやってくれるけど、その為各個室にはミニキッチンが付いているのよ」

 

「ねえ、綾香。

 自分たちで何か作りたいってときは?」

「ちゃんと、居住棟には普通にキッチンやダイニングがあるわよ。

 それに、リビングも二か所。

 考えても見なさいよ、あのデカいロビーみたいなラウンジリビングで、1人でスクリーン見るって寂しくない?

 だから、居住棟にも一通り設備が有るのよ。

 大きな浴場はユーティリティ棟だけど、もちろん、居住棟にも数か所バスルームが有るの」

 

「急に、予定が入ったとか、外で食べるってときは?」

「葵か陽菜、彩奈さんに口頭でもOKよ。

 多分、準備してしまっているなら、従業員のお腹に入るんじゃないかしら。

 食材がもったいないし」

 

「なんか、便利なのか面倒なのかわかんないわね」

「慣れよ、慣れ」

 

 

世帯主の寝室は優に25畳ほどもある広い部屋だ。

この部屋だけは、6畳間ほどの広さの浴室と、ペントハウスに有った様なトイレブースがある。

 

寝室には三人のベット、一面の壁は収納になっていて、三人のチェストや小物はそこに収納される様になっている。

 

「こんなベット始めて見たわ」

「連結ベットていうのよ。

 一番広いベットでも幅は2メートルが最大なの、でも三人で眠るにはちょっと狭いし、ホテルなんかじゃ昔から使われているわ。

 必要に応じて増設や離したりできるの。

 マットももちろん連結できるからフルフラットの状態になるのよ。

 流石に掛物は精々キングサイズだけど、ここではセントラルの冷暖房だから、厚い物は不要だしね。

 個別の物で十分可能よ」

 

「ね、これって幅どれだけあるの?」

アーニャがベットの上でボヨンボヨンと跳ねながら言う。

「クイーンサイズが3連結で4.8mね。

 ま、生活しながら変えて行っても良いしね」

 

「にしても、広い部屋ね」

「みるく、考えても見なさいよ、2年後には子供が最低三人増えるのよ。

 少なくとも、2歳までは夜も手元から離せないし、その子たちのベットも入れるの。

 これでアーニャの子も産まれたら、結構かつかつだと思うわよ」

 

それから、この新しい自宅に慣れるのに2週間ほどかかった。

綾香は、ペントハウスで同棲していた時から、真ん中で眠ることを好む。

子供の頃、物心つく前から、1人でベットに眠っていたらしいが、誰かが隣で眠っている時の安心感は、何にも代えがたいと。

そして、良くみるくかアーニャに抱き着いて眠る。

抱き枕にされることも多々あるが。

 

 

もうすぐ、夏休みが始まる。

ここの敷地は広い。

ちょっとした森林公園ほどもある敷地に、本邸と渡り廊下で繋がる車庫。

車庫は将来を見込して、大型倉庫の様な作りで、内部には地下3段式の昇降ピット式のパーキングシステムが有り、合計9台までの普通乗用車が駐車できる。

EV・PHV用のCCS4に対応した充電器が2基設置されている。

 

現在ここには、パーキングシステムに入れる事が出来ない、インカス社のヒューロンAPCが端に、そしてグレーに塗られたコンクリート床に日ごろ使っている、乗用の箱ワゴンとトヨダのセンチュリーPHVが止めてある。

簡単な整備も出来るよう、二柱リフトも一基供えられている。

雨の日の子供の自転車遊びにも使える程の広さだ。

 

そして、300mほど離れた所に別邸が立っている。

本邸からカーブした道を進み、5分ほど歩くとたどり着く。

ここは、周囲を煉瓦風の塀で囲われており、普段は使われない。

 

高校二年の夏休みと言うのは、最も遊び惚けられる年代だ。

受験の準備も未だだし、端正の高等部では宿題も無い。

だから、旅行に部活にアルバイトにと精を出す者も多い。

そんな中で、7月の第三月曜日というのは日本では祝日となる。

よって3連休となる初日の土曜日に、セックスフレンドや今まで関係の有った者たち、親族、水木会関係者を招待し、ちょっとしたパーティを開いた。

 

招待状の中には、タクシーのチケットも入っており、負担を少なくしていた。

三人の連名で、送られ、「当日は、プール、ジャグジーを開放いたします。水着のご用意をお勧めします。着飾らず、普段着でお越しください」との案内になっている。

大体、夏休み直前の連休と言うのは、家族持ちの場合、近場以外は出かける人は少ない。

ここらの地域は7月の20日ころから8月一杯が夏休みとなっている。

だから、皆、この時期は特にイベントを予定していることは無かった。

 

当日は、そう言う事だから、流石に乱交とはいかず、普通のプールサイドパーティとなった。

総勢、30名ほどのゲストとなるため、ホテルに入ってるレストランから、出張サービスを依頼した。

面倒なので、ドリンク類から食べ物まで全て、一切合切お願いしている。

だから、当家のシェフは、簡単な軽食、従業員などの軽食を作る側に回った。

 

「設備はレストランの厨房としても、申し分ありません。

 ホテルからはシェフ2名、ソムリエ1名この者はバーテンダーを兼ねます。

 あと、ホールスタッフが4名の合計7名で伺います。

 なお、お子様もいらっしゃるとの事で、当ホテルからのご提案なのですが、お子様が遊べる、企画を如何でしょうか。

 小さなお子様は、ビニールプールお遊びや、それを使ってポンポン船、樟脳船、最後には花火のお遊びなど、企画が出来ます」

 

「いいわね、それもお願い。

 あと、プール周りのショーアップ、照明も一緒にお願いしたいの。

 一応プールやジャグジーは、最新の照明システムが入ってるけど、華やかにして欲しいの。

 大人にはアルコールの準備も、口が肥えている人たちばかりだから、そのレベルで。

 一応、アレルギーのも問題も有るから、スタッフらには当日の食材の抗原については答えられるよう教育を」

 

 

「これが‥みるく達の新居?

 凄いのね、もう館じゃないこれ」

「いやはや、これでヤシの木があれば、ビバリーヒルズのセレブ邸だね」

「いや、雰囲気はウォルトディズニー邸に似て居るよね、あれより少し小さいだけで」

「リゾートホテルだよね、コレ」

 

「ママー、お船で遊びたい」

「パパ、なんでこのちっちゃなお船、何も無いのに水の上を走るの?」

 

特に堅苦しい挨拶も無く、パーティは始まった。

まあ、簡単に綾香が挨拶と、来てくれた礼を言っただけだ。

ユーティリティ棟には何か所か、プールサイドから直接入れるドアがある。

体が冷えた人たちは、水着のまま大きな浴場の有るに行き、お風呂に入ったりり、ジャグジーを41度に設定してあるので、それで温まる人も居る。

 

「あら、お母様」

「元気そうで何よりね、綾香。

 そうそう、京都のおばあさまが、ご心配なされてたわ、一度あの娘達を連れて顔を出していらっしゃいな。

 根回しは、済ませておいたから」

「はい、かしこまりましたわ。

 そうね、丁度20日から夏休みに入るから、一度顔を出しますわ」

 

とりあえず、お披露目は無事に終わった。

翌日は、日曜日だというのにホテルは撤収作業と清掃作業に訪れ、帰っていった。

 

 

 

「ね、二人とも。

 一度京都の本宅に顔を出さないといけないんだけど、いつ頃が良い?

 まあ、御爺様は亡くなっているけど、御婆様は御健在なの、御年92歳で矍鑠としているわ。

 顔を見たいらしいわ、悪いけど付き合って欲しいのよ」

「それは構わないけど、怖い方じゃ無いけど良いけど」

「大丈夫よ、みるく。

 話は解るお方だし、私と一緒になる人たちに会いたいって事らしいわ」

 

「私、こんなだけど、大丈夫?

 ロシア人に恨みとか無いかな、ウクライナとロシアの混血だけど。

 腹痛でも起こした方が良いかな」

「何言ってるのアーニャ、何時の時代の話よ貴方こそ、ドシッと構えて居なさいよ、藤原の家に請われて、来てやったんだぐらいで良いわよ」

 

こうして、私達はリニアのグランクラスの乗客となった。

もちろん、葵と陽菜の二人も付いてきている。

 

京都駅に着くと烏丸口の自家用車乗降場へと向かった。

ここに迎えの車が着ているらしい。

車は私たちが使っている、ミニバンと似た様なものだったが、外装は地味なシルバーだ。

「これ私たちが使ってるのと、似てるね」とアーニャが言う。

「ええ、兄弟車って言って、細かな仕様やフロントマスクは違うけど、中身はほぼ一緒ね」

車は、15分ほど走ると、丘に登っていき、大きな門をくぐった。

 

助手席の陽菜が下り、左ドアの近くに座っていた葵も下りた。

 

「お待ちしておりました、綾香お嬢様」

「ええ、御婆様は離れ?」

「いえ、今日は庭座敷にてお待ちしております。

 ご案内いたします」

スーツを着た、50程の男の人が先頭に立ち、案内する。

 

「えと・・ここでお履き物を・・「大丈夫よ二人とも、日本生まれ日本育ちだから。あと、案内は良いわ、それより荷物を袖の間に運んで頂戴」」

「はっ、かしこまりました」

 

車からスーケースとバックが降ろされる。

「お土産だけ出しちゃった方が良いわね」

 

綾香の実家に行くとなって、みるくとアーニャは、それぞれ土産を持ってきていた。

アーニャは母の地元のお酒を、みるくは母の両親の地元でも良く売られているパンフォルテを持参してた。

表門を通り、玄関で玄関横の袖の間と呼ばれる、三畳間ほどの場所に荷物を置き、紙袋を取り出した。

そして、それだけを持って、奥座敷という所に入った。

障子はあけ放たれ、よく整備された日本庭園が見える。

 

「よくきたね、綾香」

綾香の祖母は大きなテーブルに着き、椅子に座っていた。

 

綾香はテーブルに着くと答えた。

「ご無沙汰しております。御婆様」

「ん、長旅、ご苦労じゃったの」

「そうでもないわよ、今じゃリニアで30分だもの」

 

「わたくしの配偶者予定の高園みるくさん、こちらがアーニャ・ガリツカヤさんですわ。

 こちらは、わたくしの母方の祖母」

 

「高園さん、ガリツカヤさん、遠い所、ようこそ。

 お二方、足が悪くて座ったまま失礼します。祖母の藤原美恵と申します。

 どうぞお座り下さいな」

「こちらこそ、ご丁寧に。

 高園綾香と申します、どうぞよろしくお願いします」

「アーニャ・ガリツカヤと申します。宜しくお願いします」

 

そこに「失礼いたします」と言って、綾香が小さな頃、親代わりになってくれた、こずえだった。

「お久しぶりです、綾香お嬢様」

「ええ、貴方も元気そうで何より」

「みるくお嬢様もアーニャお嬢様も、ホンにお綺麗になられて」と、二、三言葉を交わしながら、戻っていった。

 

お茶を頂く間、沈黙が支配する。

「で、お二方、綾香の事、宜しくお願いします。」

と美恵の方から、話しだした。

 

「二人の事は、もう知ってらっしゃるでしょ、御婆様」

「ええ、でも、ロシアの方の血が入るのは、何代ぶりかしらねぇ。

 確か私から4代ほど前だったかしら、ご縁が有るのですね」

 

「なにそれ、私聞いてない」

「名も日本名に変えておったからのぅ。

 まだ、明治と呼ばれた時代での、当時は結構ロシアとの行き来が有ったらしくて、当時軍にいた士官の一人に見初められ、婿に入ったらしい」

「え、じゃ、私にもロシアの血が?」

 

「早とちりするでない、実は子供が出来きなんだ。

 どっちに原因があるかは、判らんがの。

 で、当時の丁稚におった優秀な子がおっての、その子を養子としたんじゃ、それが3代前じゃ。

 わしの祖父に当たるお人やな」

「お祖母ちゃん、期待させておいて、何よ」

 

「ま、江戸時代より前から、世襲などせず、出来の悪い者は家から出して、娘に婿を取り継がせたりしてきたからの。

 優秀じゃったそうじゃが、種なしとは思わなかったそうじゃが」

「え、なんで解るんですの?」

「当時はの、妾を持たせたりして、その生まれた子を養子とかにすることが、普通に行われておった。

 じゃが、どちらにも子は出来んかった様での」

 

「ま、ウチはそんな心配ないと思うけど。

 三人とも18になった時点で、籍入れるわ」

「ん、早い方が良いじゃろて。

 姉の紗耶香はあの通りだしの。

 お前の父、龍吾は年を取ってからの養子縁組じゃったからの、あの年でまだ馬車馬のように働かねばならぬ始末じゃ、自業自得じゃろうて。

 おかげで、こっちに迄しわ寄せが来とるわい」

「いや、あと10年、いえ、あと最低7.8年は頑張ってもらうわよ。

 せめて、大学は出たいわ」

「ま、両性の方が入るのは、初めてじゃが、これも時代じゃろうて」

 

「それでね、式はどうするか迷ってるの」

「ふむ、あげないというのも、寂しかろ。

 それにお相手は、挙げたいかもしれんしの」

 

「あ、私は別に、綾香とも写真程度は撮ろうかって」

「そうだね、母にはぶー垂れられそうだけど、結構古いタイプの人なんだ」

 

「三家だけでも、挙げてはどうじゃ、せめて両親には見せては」

「それも考えたけど、18で出産する予定なのよ、子育てでそれどころじゃ無いわ。

 それも一気に三人だから」

「はっ?」

「17で仕込んで、大学受験、その後、休学して出産子育て、2年後に復学というロードマップよ」

 

「なんで、三人なんじゃ、三つ子でも産むつもりかの」

「私が双子、みるくとアーニャの子を産むの。

 で、みるくは医学部目指しているのよ、だから若いうちに産んでおきたいって、ま、アーニャが父でみるくが母親だけど」

 アーニャは、私達の子育てが落ち着いてからって、言ってるから、最低4人ね、子供は」

「では、冥途に旅立つ前にひ孫の顔は、見られそうじゃな」

「そ、それまでかんばって生きててね、目指せ三桁よ」

 

皆で笑い合う。

「みるくさんと、アーニャさんは藤原に入る事に、問題は無いのかえ」

「ええ、一応弟も居ますし、両親もまだ40台ですし、それに綾香とアーニャが居れば、苗字は拘りありませんから」

「そうだね、うちも弟が居るし両親は50になったけど、元気だよ。私も別にガリツカヤ性にこだわりないな」

 

「今日は泊っていけるのじゃろ?」

「離れはまだしも、本宅は嫌。

 だってシャワーも、シャワートイレも無いし、この暑さにエアコンさえないじゃない。

 どうせ、京都と奈良見て帰るから、帰る前にでも寄るわ」

「むう、仕方ないのう、帰る前には寄っておくれ、渡したいものが有るでの。

 せめて夕餉でも摂って行っておくれやす」

「ええ、解ったわ御婆様」

 

アーニャが手渡した手土産は、アーニャの母、ラウラさんの故郷の酒で、ウクライナのリヴィウという町で作られた比較的新しい酒だ。

幸いウクライナでも西の方に在るので、戦争による被災は受けずに済んだが、一時期は生産が止まったらしい。

ピヤーナ・ビーシュニャ、つまり酔っぱらったチェリーと呼ばれるチェリー酒で甘い綺麗なお酒だ。

日本には、入って来ておらず、ラウラさんが実家から個人的に送ってもらったものだ。

 

「私の母の故郷、ウクライナのチェリーで作ったお酒です。

 食前酒にでもどうぞ」

 

「私の方は祖母の故郷のお菓子です、十字軍の時代から有る。

 当時は行軍や巡礼の際の行動食だったものが、お菓子になったのです。

 少し粘っこくて硬めなので、薄く切って、お召し上がりください」

 

暫くすると葵がやってきた。

「頂いたお酒ですが、中のチェリーは入れた方が良いか、その場合、どうやって取り出すのか、お聞きしたいと」

「ああ、そうだね。私が行くよ、厨房に案内してくれるかな」アーニャは立ち上がった。

 

「グラスはどのようなものが良いのでしょうか」

「そうだね、綺麗なお酒だから、小ぶりなお酒が良く見えるグラスが有れば」

「これで、よろしゅうおますか」

出てきたのは、80CCほどの小ぶりな三角形のカクテルグラスだ。

 

「うん、いいね、ぴったりだよ」

ボトルの機械栓をキュコッという音と共に開け、広口の別のウイスキーグラスに一気に逆さにした。

コポコポとお酒が出て来るが、液面が瓶の口に着くと流れ落ちるのは止まった。

そして、一列になったチェリーが瓶の口に出てきた。

フォークを使い、瓶の口からグラスの数だけチェリーを取り出すと、スッと瓶を倒した。

グラスに、チェリーを1個入れ、ウイスキーグラスのお酒を半分くらいに注いでいく、そして足りない分をボトルから足した。

 

「こうやって、一気に逆さにしてグラスの液面に着けるとお酒が出ずに、チェリーだけ取り出せるんだ。

 あとは、グラスに1個づつ入れて、サーブするだけ。

 みな常温で飲んでいるみたいだね」

「なるほど、こないなやり方有ったとは。

 おおきにどした」

「???、じゃ、宜しく・・」

 

「板長さん、喜んでましたね」

「そうなの? いや、言葉が良く解らなくてさ」

「京都弁でしたからね」

「そういや、私、方言には弱いからなあ、ロシア語とウクライナ語みたいな物か」

 

「今日は何処泊るの?」

「三井京都の温泉スイートに接続ベット入れさせて、幅2.7メートルにしてもらってるわ。

 自宅よりは狭いけど、十分でしょ。それに何より露店風呂付よ」

「葵と陽菜は?」

「あの娘達は、普通の客室よ、代わりにボディトリートメント付けてあげたから、満足するはずよ」

「え、いいなぁ、私達は?」

「明日よ、予約が取れなかったの」

 

夜はホテルの温泉を楽しみながら、葵を連れ込んで、激しく四人で交わった。

やはり葵の膣は名器で、四度目の射精だというのに、アーニャにバックで攻められながら葵に入れると五分と持たない。

 

翌日は

「鹿苑寺(金閣寺)くらいは見に行きましょうか」

「京都嵐山の竹林の小径とかも行ってみたいかな」

「お昼は京懐石、一見さんお断りの店なの」

店内はカウンター6席でこじんまりしていた、ちなみに貸し切りだ。

「良く未だに潰れず残っているのね」

「名前だけの所は、大体潰れたわね」

京都の観光をのんびりと楽しむ。

 

その夜も、温泉を楽しみながら今度は、今度は陽菜を連れ込む。

二人とも膣が馴染んで、大分深く飲み込める様になってきた。

陽菜は、入口ぎちぎち、中はふわトロと、どこかのグルメレポートみたいだけど、私達にとってはセックスは食事みたいに、ごく普通の事だ。

 

翌日は、アーニャの「鹿と遊びたい」との事で、奈良へと向かう。

車で2時間ほどだが、いや、外国人の多い事多いこと。

その中で、逆にアーニャは目立たないという、珍しい経験をした。

 

泊まりは、登大路ホテル奈良のファミリースイート。

四人で泊まれる部屋だが、二泊するから葵と陽菜が交代で泊まる。。

彩奈さんは、ツインの方に泊ってる。

 

「吉野本葛」の「くずきり」や「くずもち」は外せない。

茶粥と三輪そうめんで本気で悩むアーニャは可愛いと思った。

「両方食べればいいじゃない」

「いや、それだとホテルの美味しい夕食が、通らなくなるじゃん」

「あなた達、葛切り二杯もお代わりするからよぉ。

 私までつい食べちゃったじゃない、横に育ったらどうしてくれるのよ」

 

「ね、京都ってお茶が出ても飲んではいけないし、2杯目をすすめられたら帰れという意味だと聞いたんだけど本当?」

「ええ、ある意味正しいわね、でもそれは嫌な相手や、初対面なのに馴れ馴れしいとか、ずうずうしいとかの場合が多いわ。

 武家や公家の旧家なんかでは、今でもそうらしいけどね。

 でも、本音を隠して『いけず』を言う文化は普通に有るわね、だから未だに「でっかい村」なんて影口言われるのよ。

 だから、私京都は嫌いなのよ、裏表の差がありすぎ、それもちっぽけなプライドの為にね。

 ブブ漬けの話は、落語の一説が発祥なの、実際にはまず聞かないわね。

 実際に京都で一般化している訳でもないわ、でも現実がそれを採用した話も有るわね。

 露骨にやらかしたのは御婆様ね、商談で行った先でブブ漬け如何どすか~ってやられて、ブチ切れ、帰ってから山ほどのブブ漬け送りつけたらしいわ。

 いわば、絶縁状よね。

 ま、今はそんなこと無いそうだけど、ネットで噂が独り歩きして、京都のマイナスイメージが大きくなったのよ、ぶぶ漬けは食べずにお店を出るものだと思っている外国人や、ブブ漬けを見た途端慌てて席を立つ観光客とか。

 慌てた観光協会はポジティブキャンペーンを打ったけど、未だにその話は根強いわ。

 今は観光で成り立ってる市なのに、観光客いなくなったら、即、財政破綻するのによ」

 

 

ベットの上では、葵が喘いでいる。

それもアーニャの腰の上で涎を垂らし、恍惚として表情で「あっ・・んあっ・・」と。

これには理由がある、途中で自宅から服を指定のホテルに期日指定で送りつけたのだが、その中に使いかけのSIIが入っていた。

それを打たれた葵は、堪らず二度目のセックスにかかわらず、アーニャにしがみ付いた。

 

「私は、もう十分。アーニャの方を何とかしてあげて」

そう、どうせ常温でダメになるからと、アーニャも打たれ、みるくも打たれた。

二度の射精を得て、やっとおさまったと思ったら、再び激しいムラムラに襲われる。

みるくは、二人を横倒しにすると、正常位で性交しているアーニャの膣に入れていく。

 

少しすると、綾香が太いディルドをみるくの膣に挿入し、動きに合わせて奥へと押し付けた。

深いアクメにブルブルと体を震わせ、射精しながら果てる三人。

綾香はそれを見ながら喉を潤わせバスへと向かった。

 

「鹿にもいろいろ性格があるんだね~」

「ダニに注意なさいよ、大規模な駆除はしてあるそうだけど、結構いるんだから」

もちろん、アーニャには事前にイカリジンのスプレーが吹きかけて居るが、せんべいが欲しい鹿にとっては、そんな事は障害にならない。

鹿と触れ合いたいアーニャは、捨ててもいい服を着せられ、帰りには車の荷室で裸に剥かれ、服はビニール袋に入れられ廃棄される。

それでも触れ合いたいらしい。

確かに、人懐っこい野生のシカは、世界でここぐらいだ。

いや、あれ野生って言って良いのか?

 

「ね、明日はどうするの?」

「それなんだけど、鹿はもういいのアーニャ」

「うん。堪能した」

満面の笑みである。

 

「明日はご飯食べたら、京都に一度戻るわ。

 なんか渡す物があるって事だから」

綾香は、夕べセックスのまま寝落ちし、体中カピカピの状態で浴室に向かった。

 

三人は再び、綾香の家の本宅へと来ていた。

「綾香、それを確認し、書類を見て問題が無ければ、住所氏名を書きなさい。

 そうそう、住所は入籍後の場所じゃぞ。

 日付は書かんでよい」

そこには、黄色くなった古い銃砲刀剣類登録書、鑑定書、そして所有者変更届と共に朱塗りの鞘と柄で家紋の入った短刀が一振り置かれていた。

 

「紋が三つ入っておろう。

 それが、家長または家長候補、家長で有った者を示す証じゃ」

 

みるくとアーニャは二人とも「へぇ~」と言う感じで見ていた。

 

「どれ、お前たちにもあるからな、但し模造刀じゃ。

 じゃが、効力は綾香の物と変わらん」

 

みるくとアーニャの目の前にも、同じく朱塗りのしつらえた短刀が置かれる。

「当家の子女が婚姻した場合、本家から男子なら脇差、女なら短刀が与えられる。

 本来なら、脇差となろうが、まあ短刀が良いじゃろ。

 刃はついとらんから、ほったらかしでも問題ない。

 家紋は二つ、家長の配偶者の証じゃ」

 

「これ、お母様が持っていたのと、そっくり」

綾香が言う。

「当たりまえじゃ、家長の帯刀じゃからな。

 ちなみに、お前の父の脇差には家紋は2つしか入っとらん」

 

「では、御婆様。

 帰りますわ、ごきげんよう」

「ん、息災でな。

 ああ、そうじゃ、式するならわしも見たい」

「考えておきますわ」

 

庭座敷を出ると、外では葵と陽菜が待っていた。

短刀を受け取り、アルミのケースに収納された。

「そちらも、お預かりしましょう」

と言って、葵は受け取り、ブリーフケースに入れた。

「公共交通機関でうっかり他の人の目に入ったら騒ぎになりますから」

 

そして、私達は再びリニアの乗客となった。

「なんか、せっかくのグランクラスが30分程度じゃもったいないね」

 

 

「なんか、家に帰って来たって言う感じだね。

 ここに住んでまだひと月くらいしかたってないのに」

「此処快適過ぎるのよね。

 あ、メールだわ」

 

「ね、綾香。

 凜ちゃんが、遊びに来たいって入ってるわ」

「良いわよ、あのこ・・なんたっけ・・陽葵も呼んであげなさいよ。

 セックスできる相手って、あの娘だけなんでしょ?」

「ええ、今のところは」

「じゃ、ついでに、別邸のこけら落とししましょう。

 まだ、使って無かったじゃない」

 

「あそこって、まだ工事やってるんじゃなかったの?」

「丁度、工事は終わったのよ。

 私の方から、必要な物は、手配しておくわ、私の方にも華憐さんから、抱いて、虐めて、責めて、辱めての羅列のメールが来たわ。

 良い感じで、ぶっ壊れてるみたい。

 瑠衣さんコントロール出来てないのかしら」

「いま、大学1年だっけ、華憐さん」

「そうよ、

 

「じゃねそっちは、私の方から聞いておくよ、綾香は華憐の方を。

 その前に、お茶にでもしようよ、生八つ橋も有るし」

「そうね、瑠衣さんの方は任せるわ、アーニャ」

 

その翌日

「なんか喧嘩したみたいね。

 言い争いだったみたいだけど、その後ギクシャクしてあっていないみたい」

とみるくが夕食後に報告した。

「私の方もそうね、何でもパスタのゆで方が原因みたいらしいわ、要は痴話喧嘩ね」

瑠衣と連絡を取り合ってた綾香が言う。

 

「え、マジで?

 じゃ単なる痴話げんかなの?」

「まあ、大体下らないの話なのよ、こういうのって」

 

「ね、華憐さんは相変わらず嗜虐嗜好なの?」

「瑠衣さんの話では、そうみたいだね。

 首輪を着けて、全裸お散歩させて欲しいとか、膣とアナルにリモコンバイブ入れたままお買い物デートに行こうとか、結構お相手が大変みたい」

「悪化してるじゃない。まあ、売りから離れたなら良いけど」

 

華憐は体が小さい事を良い事に、チャイルドポルノにも良く出ている。

売り上げも、上位から落ちた事が無い程で、結構、コアなファンが付いている。

身長136センチ、小学校3年の女の子位しかない。

体重も30キロと軽い、だから婦人服は種類が少なくほとんどない。

ジュニアでもギリギリで、下手をするとキッズだ。

 

それに伴う苦労も有る。

何時も小学生に視られ、入場料を払う場所では、大人一枚と言っても渡されるのは子供のチケットだったり、お酒を買おうとすると100%IDの提示を求められたりと、残念なお話のオンパレードだ。

しかし、この体で、瑠衣や私たちのペニスを飲み込んでしまうのだ。

まあ、確かに裸の状態を見ると、腰は小学生より若干大きく、小学生は殆ど寸胴だが、ちゃんとウェストがある。

お胸は、AAカップでちょっとだけ膨らんでる感じだ。

 

よく考えたら、ここにも合法ロリが居たわけだ。

凜ちゃんのママなんて、これに比べたら立派な大人だ。

乳で思い出したが、私の胸はついにHカップに育った。

メロンは卒業し、小玉スイカだよ、重量3キロは本当に重い。

1.5Lのペットボトルに水要れて、2本を紐で繋ぎ、首から下げて生活してみると解る。

 

本当に、邪魔だ。

なにが大変て、立ったままでは足元が全く見えない。

まあ、服もブラも無ければ間から見えるけど。

あと柄の有るTシャツが大変。

全部伸びて変な柄。

 

別邸に設備やベット、什器も入り、何時でも使える様になったと言うので、下見に行く。

本邸からのんびりあるいて5分。

木漏れ日が降り注ぐ道で、もちろん舗装されている。

子供とお散歩するには良い道だ。

そこへ高さが150センチくらいの生垣の壁が続く、そしてイギリス風の門柱に鉄製のフェンスと形を合わせた門扉があった。

 

「この門扉はイギリスから取り寄せたの、フェンスと一緒にね。

 建物のスタイルはエリザべス様式を基本にしているわ。

 内装と装備は全然別物だけどね」

 

「門柱の上にも照明が有るのね」

「最新のろうそくの様に瞬くLEDライトよ、もちろんスイッチ一つで通常点灯も出来るわ。

 一部はセキュリティカメラも入ってるの。

 さ、別邸のポーチへどうぞ」

ホーチは華美でも無く、シック過ぎず雰囲気に溶け込んでいた。

 

「マナーハウス、つまりアパートみたいなところを参考にしたの、そのままだと、狭い部屋ばかりだから、内部はカントリーハウスっ呼ばれる、貴族の別荘が参考ね。

 向かって、両端の切妻屋根が有る所が、1階がプレイルームやキッチン、食堂、主寝室があるの。

 二階は、ゲストルームで、隣同士はドアで行き来ができるわ。

 もちろん、両方の鍵が開いていることが前提だけど。

 二階は真ん中の部分を除いて、ほぼゲストルームになっているわ、両側だけ三階の屋根裏部屋が有るけど、ここは今は空室。

 ゲストルームは、全6室、もちろん、トイレと大きくは無いけどバスも付いてるの。

 真ん中は、見て貰った方が早いわね、入りましょ」

 

重厚な木質の両開き玄関ドアを開けて、中に入るとホールだ、目の前に広い階段があり、踊り場から左右に分かれ、両側の二階部分に繋がっている。

 

「なんか、ゲームに出て来るゾンビ館の階段みたい」

「いやみるく、其処は刀を持った浪人が転がり落ちる所でしょ」

「アーニャ、それ池田屋、新選組じゃないんだから」

「ちゃんと突っ込んでくれる綾香が好き」

 

「階段の両側のドアは?」

「どちらも、部屋に繋がっているわ」

「うわ、ジャグジーがある」

「このリビングは、広さ25坪、つまり50畳ね、それに、山荘に有るのと同じ暖炉、ジャグジーの所だけ丸く出てるでしょ。

 円形ドアを回せば、夏はオープンエア、冬はインドアで一年中使えるの」

 

「なんか、本邸にあるのと変わらない大きさだね、いや、少し大きいか」

「プールサイドや邸内に有るのは8人様よ、ペントハウスに有るのとおんなじ。

 ここのは12人用なのワンオフ物の特注品」

「パーティも出来るわね」

「もちろん、それも有るけど、忘れた?

 ここはセックス専用の館なのよ。

 さ、次行くわよ、じゃないと終わんないわ」

 

「ここは、主寝室。

 主寝室って言っても、何のことは無いヤリ部屋。

 ベットは普通に、クイーンサイズの二連結、それに特注の天蓋を付けてあるの。

 実はカメラ隠しなんだけどね。

 ベット周りはラグが引いて有るけど、それ以外は大理石風のフロアタイルよ」

 

「ここは、プレイルーム。

 主寝室との壁は稼動壁になっていて、一つの部屋に出来るの」

「うわっ、内診台まである」

「それだけじゃ無いわ、今は収納壁に入れてあるけど、エックス木馬とかオルガベットも置いてあるわ」

部屋は一気に「何処のSMラブホだよ」という雰囲気になる。

 

「じゃ二階ね」

「なんかちょっと高級なホテルって感じだね」

「もちろん客室はセックスしても良いけど、メインの用途は乱交が終わって眠る時用ね。

 ここは、セミダブルのツイン仕様だけど、次の部屋以降はキングサイズが二つある部屋と、シングル2つのへや、向こうの二階はセミダブルのツイン部屋と、クイーンサイズの連結ベット、各室にはユニットバストイレ、最後の部屋は、広めの多目的部屋、はっきり言うとドンガラね、何に使うかまだ決まって無いの」

 

「ね、地下も有るんだよね」

「もうそこ行っちゃう? じゃ、エレベーターね」

「え、有るの?」

「地下一階、登って来るのきついわよ。

 散々エッチに突かれた後で?

 と言う事で、地下と此処まではエレベーターよ」

 

 

「うわ、雰囲気全然違うね」

「そうだね、もっと暗い雰囲気を考えていたけど。

 でも雰囲気が、エロエロ」

「あら、ここにも内診台があるわ。あとは・・あのX型のものは、磔?!」

「ええ、流石に本格的な三角木馬なんかは無いけど、一通りのライトSMの什器は入ってるの」

「ふうん、カメラも凄い台数だね」

「わ、牢まであるよ」

 

「ね、ついでに瑠衣さんも呼んで仲直りセックスさせましょうか」

「それが良いかもしれないわね」

「じゃ、撮影兼ねて桜も呼ぶ?」

「綾香様、撮影なら私達でも出来ますよ、桜さんから仕込まれましたので」

「そうね、仲直りなら人数は少ない方が良いかもしれないわ」

 

「このチェストは、何が入ってるのかな~」

興味深々にチェストを開くアーニャ。

「わおっ! 透明なディルドがいっぱい!」

「下も開けて御覧なさい、一通りそろってるから。

 桜が手配してくれたの。

 もちろん、ワンオフ物もあるのよ」

 

「でも、このディルド凸凹も亀頭も何もなくて、つるんとした先の丸い棒だよ?

 気持ち良いの? これ」

アーニャが不思議そうに直径40mmのディルドを手に取りに言う。

「それは撮影用よ、入れると膣の中が丸見えになるの。

 膣の襞や子宮口が良く撮影できるようにクリスタルガラス製よ、膣の襞や子宮口までくっきり根元の方から見えるのよ。

 凄くエロいわよ、ま、ポルチオが感じる子は十分気持ち良くなれるけどね」

 

引き出しを開ける度、膣鏡や膣に入れる色々な太さのガラスパイプ、尿道ブジーなどもずらりと入っている。

「隣のチェストには、ディスポシリンジやカテーテル類、その下に拘束棒も有るわ。

 まあ、一通りのSMグッズや各種アダルトグッズは揃ってるわ」

「ね、シンクとIHヒーターは何に使うの?」

「透明なディルドって、冷たいのよ、それが好きっていう娘も居るかもしれないけど、湯煎してディルドを温めるのに使うのよ」

 

「じゃ、当日のメンバーは、私達5人に、瑠衣、華憐、陽葵、凜の9人ね」

「ええ、でも、メインは陽葵と凜ね。

 乃々華も、是非次の撮影も、って言ってたから、呼んであげた方が良いかも。

 まだ、リリースされたばっかりだけど、凄い売り上げよ。

 impubes videos社のナンバー1からナンバー3までの総出演だもの」

「あの娘達に、税金の話しておかなくちゃね」

「そうね、後、大きくなってもちゃんと計画的にお金残して置く様に言わないと。

 葵と陽菜は裏方だけど、したくなったら言って。

 両性が何人も居るから、満足できるはずだわ。

 カメラにも入る可能性が高いからちゃんと衣装は着てもらうけどね」

 

 

そして、仲直り&撮影の日となった。

全員が集まる、センターリビングでお茶をしながら要旨と説明をする。

まだ、瑠衣と華憐はお互いそっぽを向き、話もしない。

 

「まあ、撮影については以上の通りよ、後は撮りながら臨機応変という所かな」

綾香が説明する。

 

「さて、もう一つの問題である、瑠衣と華憐の不仲の問題だけど。

 詳しく話して貰って良いかしら」

「最初はね、私がパスタを茹でたのが発端なの」

華憐は静かに話し始めた。

 

「でね、私はどちらかと言うと、柔らかめのパスタが好きなの。

 ずっと、それ食べて育って来たから」

「柔らかめというとどのくらい?」

「固めのうどん位、芯が残ってると嫌なの」

「なるほど、そういう人も居るわね日本は」

「でしょ?」

 

「でもね、瑠衣は固めの方が好きなの、で茹で方で売り言葉に買い言葉・・で・・」

「だって、柔らかいパスタは、許せないじゃない。

 それじゃうどんよ。

 みるくあなたはイタリア人としてどうなのよ」と瑠衣は言う。

 

「私、日本人だから。

 まあ、北部イタリア人の血を引くものとしては、確かに茹で過ぎのパスタはご勘弁願いたいわ」

「ほら! そうでしょ?!」

「でもね、そんなこと言ってるの北部に住んでるイタリア人だけなの。

 まあ、ちゃんとした理由が有るんだけどね」

 

「どんな?」

「パスタはデュラム小麦が原料なのは知ってるわよね」

「デュラムセモリナって書いてあるわね、たしか」

 

「そそ、そのデュラムが小麦、セモリナって荒く挽いたって意味なの。

 このデュラム小麦なんだけど、すごくグルテンの量が多いの。

 で、このグルテンが茹でると弾力性がある麺になるわけ。

 食感は良いんだけど、このグルテン、消化するのに4時間以上かかるの。

 でね、茹で過ぎるとグルテンの網目構造がガバガバになって、でんぷんの多くが出て、グルテンだらけの麺になるの。

 要は、凄く消化に悪い麺が出来るわけ。。

 でもね、ヨーロッパに行けば解るけど、イタリアから離れれば離れる程、デロデロに茹でたパスタが主流になるの。

 フランスなんか普通に柔らかいし、イタリアだって、母親の茹でるパスタは柔らかい家庭が結構あるわね。

 いわば、日本の蕎麦と一緒。

 柔らかいって、怒る人も居れば、柔らかい蕎麦が好きな人もいるでしょう?」

 

「で、みるく結論は?」

「その人にとって美味しきゃいいのよ。

 で、解決方法だけど、二人分茹でる時は、アルデンテで半分取り出すの、で、ソース絡めたりする時間に火を落とさずに茹でればいいだけ。

 ソースから作るとなるとひと手間増えるけど、市販のパスタソース使うなら大して手間はかからないわよ」

 

二人は「その手があったか」と顔を見合わせた。

「先輩方は仲がいいから喧嘩するのよ、パスタの茹で方なんか、ちょっと考えれば思いつくのに」

 

「じゃ、二人とも。

 お互いに謝んなさい」

「ごめんね、華憐」

「ううん、私もごめんなさい」

 

「と、言う事で、仲直りセックスよ!」

 

「今更だけど、ソフィアママのご両親の出身地は北部イタリアだって言うのは聞いているけどどこらへんなの?」

アーニャが聞いてきた。

「トスカーナ州グロッセート県にある人口3500に程の小さな村よ。

 観光には良いけど住むには最悪らしいわ。

 イタリアをブーツに例えれば膝の辺りになるわね。

 気候は普通に北関東と同じくらいの気温よ。

 みんな温暖なイメージを持つ日本人が多いけど、普通に冬は雪が降るわよ」

「結構冬は寒いんだね。

 落ち着いたら家族で行くのも良いかも」

「観光なら良い所らしいわ、私も子供の頃一度行っただけだから良く解んないけど」

 

 

--------華憐サイド--------

 

私は、瑠衣の胸に飛び込んだ。

そして泣いた、その間ずっと瑠衣は撫でてくれた。

まるで母の様に。

 

「ごめんね、華憐。

 私、パスタなんか柔らかくてもいいから、ごめんね」

「ううん、いいの。

 私も悪かったわ。

 まさか消化にわるいなんて・・ごめんなさい瑠衣」

 

「ほら、乳繰り合ってないで早く行くわよ、時間は有限なんだから」

綾香に怒られてしまった。

 

本邸という豪邸を出て、道幅6メートルほどの舗装路を歩く。

両側には立木が並び、ちょっとした森林公園風の道だ。

「綺麗ねぇ、ここ」

「ええ、木漏れ日が凄く気持ち良いし」

 

「此処が別邸、名前はまだ無いわ、まあ、付ける気もないけど」

其処には瀟洒なお館が有った。

そう、まさにお館と呼ぶにふさわしい、門、綺麗に家を囲む生垣とフェンス。

まるで、ヨーロッパの貴族の別荘を見ているみたいだった。

 

「へえ、エリザベス様式ね、ちょっと違う所も有るけど、上手く折衷してあるわね」

「ありがと、設計者が結構ノリノリで作ったからね。

 でね、普通に生活は出来る様にはなっているわ、今日から3日間、ここで撮影そしてエッチ三昧よ」

 

「ウフフ、良いわね。

 良い機材持って来た甲斐があるってものよ」

「でも、良くエリザベス様式って解ったわね」

「伊達に文理学部文化創造学科では有りません事よ」

 

「瑠衣さんは、何処だっけ?」

「史学科」

「わお! じゃ、発掘とかするの?」

「ううん、古代ギリシャの辺りの学問。

 発掘は考古学にお任せ、私達は出て来物から推測と仮説を歴史背景から組み立てることなの」

 

「そういや、有るゲームのリメイク版でギリシャのお話でさ、島に行って地下潜ったら、ミノタウロスが出てきてボッコボコにやられたなあ」

「アーニャちゃんも持ってるの?

 正確に言うと、ミーノース王の牛って意味だけど、正確にはミーノータウロス。

 あれ、背後に回ってチマチマ削って、回避後のカウンターかませば結構簡単だよ」

 

「ここが、メインのリビングよ」

「うわー、ジャグジーが在る、いいなあ」

「葵、陽菜、昼食の準備を頼むわ、各自の部屋はアーニャとみるくが案内してくれるから。

 私は下の準備をしてくるわ各自の衣装は部屋に置いてあるから宜しく」

 

私はアーニャさんについていった。

「部屋は、ここ使ってくれる?

 瑠衣さんと一緒ね、キングサイズが二つあるから、一緒に寝ても良いし、別々にゆったり寝ても良いし、好きにして。

 衣装はベットの上」

 

ベットの上には、飾りけの無い、ひざ丈のズボンの様な物が置かれている。

「えと・・パンツは?」

「それ、直接履くの、ドロワーズよ。当時は直履き」

「こっちは?」

目の前には、薄汚れたボロいワンピースが有る。

「服。設定は1900年代がモチーフ。

 でも、役どころは攫われた農家の娘よ、五分袖なのは当時のスタイルね。

 あと、このヘアワックスで髪の毛ボサボにして」

 

仕方なしに、私はドロワーズを履き、服を着る。

まるでコスプレだ。

 

厚手の生地なので、着てると結構暑い。

ラウンジの様に広い、リビングに戻ると、凜ちゃんが私と同じような服を着て、アイスティーを飲んだ居た。

「あ、お帰り華憐お姉ちゃん」

「凛ちゃんが一番?」

「うん、ほら、ショートズロース履いてワンピ被るだけだから、簡単だよ。

「本当に二人ともみすぼらしい格好よね」

「うん、お姉ちゃんの妹役だから、まだ子供だしね。

 設定は元は落ちぶれた最下級貴族で、今は酪農家。

 でも、家畜の疫病で、この貴族家へ借金のかたに売られた、って設定ですからねぇ。

 で、朱里お姉ちゃんと私は凌辱の限りを尽くされるって。

 ああん、興奮して来たぁ」

 

其処へ、丁度皆がぞろぞろと戻ってきた。

瑠衣は、サテン生地が光る豪華な衣装、ドレスは左足が腰まで割れ丸見えだ。

みるく達の三人は、絵画に出て来るニンフの様な姿で、太ももを露わにしていた。

 

「はあ、着替えが大変。

 もうこのシリーズは止めよ。

 着替えスタッフやメークスタッフも必要になっちゃうわ」

「でも、お姉さま方、綺麗」

 

「どうせ、最初のシーン撮ったら、脱ぐんだからね、僅か10分の撮影で」

「でも、意外とエロいのね、この衣装」

「ええ、だってニンフがモチーフだもの」

「妊婦?」

「ニンフ、つまり水辺に出て来る妖精よ。

 殆ど裸がデフォ、絵画によっては薄い透けた衣かおっぱい丸出し」

 

「さ、準備が出来たら、お昼にしましょ」

そこで乃々華から電話が有った。

 

「はい、ノノちゃんどうしたの・・・うん・・・はい・・・そっかあ。

 ちょっと待っててね。

 ね、綾香、乃々華ちゃんが来たいって。

 お家に居るだけだから、ストレス溜まってるみたい」

「いいわよ、丁度小さな子のオチンチン尿道攻めが欲しかったから。

 一度誘ったのよ。でも、用事かあるとかで来れないって言ってたから」

 

「ノノちゃん。良いわよ。

 連絡しておくから、高橋さんという女性の人が案内してくれるから」

 

葵が別邸の門まで出迎えた。

直ぐに、小型のゴルフカートに乗った二人が着く。

 

「此処ですよ」

「はい、ありがとうございました。

 あ、葵さん、来ちゃいました」

「大丈夫ですよ、さ、此方へ」

彩奈はすぐに戻っていった。

 

 

「いらっしゃい、乃々華。

 やっぱり我慢できなかった?」

「はい、家だとやはり激しいオナできないし、オマンコの方も欲求不満で、えへへっ」

「今日から、3日間撮影兼ねてセックス三昧だから。

 でも、茉凛はいないわよ、家族旅行らしいから」

 

「大丈夫です、皆さんのオマンコでも十分気持ち良いですし」

「あのー、私、そろそろ大きなオチンチン入ると思うんです。

 乃々華先輩のなら良く濡らして解して貰えばいいかと」

「んー、どう思う? みるくとアーニャ」

「凜ちゃん、言った通りダイレーターでの拡張はしてるの?」

「はい。もう35ミリは入れられます。

 10分位なら大丈夫ですよ」

 

「うん、じゃ乃々華のならなんとか入りそうね。

 解ったわ、衣装は元々用意してあったから着替えて、食事は?」

「ま、未だです」

「じゃ、すぐ食べちゃって。

 飲精やフェラもするから、食べ過ぎないでね」

「わっ、さっそく頂きます!

 卵サンド、大好き!」

 

「食べ終わって、30分経ったらお腹の中、綺麗にしてくださいね。

 胃結腸反射で便が下りて来るから、今すれば夕方まではお尻でも遊べるわよ」

「ふぁーい」

 

そして、皆で地下に降りた。

部屋全体の雰囲気は、石作りの古風なものを想像していたが、床はダークグレーの滑りにくいフロアタイルだ。

だが、壁は見た目石が組まれたような壁になっている。

壁には所々古風なランプが有るが、蠟燭の様に瞬くLEDらしい。

 

そして、そのランプが照らしているのは、巨大な女性器をモチーフとした幅50センチ長さは1mを超える、乳白色のオブジェだ。

それが、何か所も有る、思わず聞いてみた。

 

「これね、ここの為に作ったの。

 材質は白色アクリルに透明なアクリルを重ねて接着した物ね。

 それを後ろからフルカラーのLEDで照らせる様にしてあるのよ」

そう言って、綾香は小さなコントローラーでスイッチを行けた。

 

ふわっとLEDが点き、大陰唇の部分はピンクに、小陰唇に行くにつれ、赤みが増し、膣前庭は赤い。

小陰唇までは表面がフロストされた表面で艶は無いが、膣前庭、膣口付近、それと愛液が垂れたように艶の有るアクリル表面だ。

まるで、リアルな女性器が浮かび上がる。

それに伴い、部屋は一気に淫靡な雰囲気になった。

 

「これね、造形は世界中の平均の形なの。

 で、桜の所のショップで試しに売ってみたら、結構売れたのよ。

 既に2000個は売れてるの。

 何処に使われているかは知らないけど」

 

「じゃそろそろ取りましょうか。

 牢に入っている娘たちが出される所からね」

 

 

捕らえられた娘役の、私と凜の二人はグレーの薄汚れたワンピースだ。

顔や手足は水彩絵の具で、汚しが入れられる。

 

その間にも、私はこれから繰り広げられる物に欲情し、濡れ始めていた。

 

そうして撮影は始まった。

 

 

 

 

 

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