こんな自分がアイドルをプロデュースするなんて、と改めて少し驚くこともある。
昔から自分が目立つよりも、誰かが輝くところを見るのが好きで、輝く人を探すことをしていた。けど引っ込み思案で内気だから765プロの面接で受かった時は本当に驚いた。
でも、今では私も立派なプロデューサーで、39プロジェクトの皆からそれなりに慕われている、と思う。慕われていたらいいんだけど、っていう願望かもしれない。[[rb:桃子 > ももこ]]とか完全に私のことを下に見てるし……。
「プ、ププ、プロデューサー! ちょっと来てくれよ!」
「えっ、昴? どうしたの突然」
「いいからこっち!」
私の手を引っ張るのは、39プロジェクトの[[rb:永吉昴 > ながよしすばる]]だ。まだ十五歳で、一人称が俺だったり、野球が大好きだったりで男の子みたいな雰囲気だけど、明るくてこういう人を引っ張る能力、みんなを笑顔にする元気の良さ、スカウトして間違いはなかったって確信している。
でも、今日の雰囲気はおかしい。とにかく慌てて、って感じ。
連れて来られたのはシャワールームだ。レッスンが終わった後にアイドルが使うためのもの。
歌って踊っての中でも笑顔のアイドルはそれだけ体力が必要だし、一人用のシャワーの個室が多く備え付けられたこういう設備も劇場には必要になるのだ。私もたまに使うけど。
靴だけを脱いで昴は、そのまま個室の一つに私を連れ込む。
はて、ゴキブリでも出てきたとなると私も悲鳴を上げて逃げるけど、昴は今ここに来たばかりだ。赤錆が出たとかお湯が出ない、みたいな施設の不備でもないだろう。
そう不審に思っていると、昴はなんと下を脱ぎ始めた。
「えっ、なんで。何があったの?」
「いいから、その、これ見てくれよ!」
顔を真っ赤にした昴は、なんとそのまま可愛らしい薄い紺色の下着も脱いだ。そんなことしたら、それは昴の女性の部分が丸見えになるということで、一プロデューサーとして同性であってもちょっとしたスキャンダルと言えなくもない……。
と思いきや、そこにはなんと昴の男性的なナニかがあった。
つまり、滅多に見るものではない、私にはないし女性にはないけれど、男性には皆ついている、棒と玉の。
年相応の、桃色にも見える赤赤しい子供の男性器が。ぺよっとついていた。
「昴……昴は、男の子だったの?」
「違うよ! 朝起きたらなんでかついてたんだ! ……やっぱり、オレが男みたいだからかな……?」
ちょっとからかったつもりだったのに、昴は泣きそうになりながら尋ねてきた。昴は女の子に決まってるのに意地悪をして申し訳ない。
昴は、不安に思っているんだ。今までない、ありえない事態に。それを必死になって私に聞いてくれたんだ。応えないと。
でも、私にもどうしようもないような。
「えっと、他の人にはこのこと話した?」
「ううん。とてもじゃないけど、兄貴たちにも話せないよ。なあプロデューサー、これって治るのかな?」
「ええー……わかんない……」
「どうにかしてくれよぉ、プロデューサー」
どうにか。どうにかと言われても。
「ちょっと触ってみていい?」
「えっ、うん。……その、あんまり強く触らないでくれよ?」
了承を取ってとりあえず一物を手に取る。誰かの悪戯とか、その方がマシ。
だけど指先で触れたそれは、確かに昴の体温を持っていて、触れた瞬間に昴の体と共鳴するようにピクんと小さく震えた。
「っと、大丈夫?」
「うん、平気」
気丈に笑ってみせる昴の優しさ。心配かけまいと無理をする気持ち、彼女には今後もアイドルとして、ファンにそういう姿を見せてほしい。
私がなんとかこれを解決しないと……。
とりあえず、棒の部分を根本から、指で輪を作ってなぞるように軽く引っ張ってみる。あっさり取れて、とか何か引っかかって、みたいなことを期待してみた。
けど手はするりと先端に達して抜ける。つるつるの肌は何も引っかかるものがない。強いて褒めるならば昴のやわやわの肌はここにまで影響が出ているみたい。
「あっ、プロデューサー、くすぐったいよ」
「ちょっと我慢してて。大丈夫、全部私がなんとかするから……」
処女だけど男性器の構造くらいは私にだって知ってる。皮の部分と中身があって、とりあえず、この中を見ないとどうにもならない。
少し勇気がいるけれど、一人のアイドルの今後がかかっている。そう考えると自然と昴の陰茎を握る
指に力がこもった。
「ひゃん! プロデューサー、きついって!」
「わ、ごめん。でも、もう少し我慢……」
皮に引っかかるように、先端の方で指に力を込めて、ゆっくりそれを昴の方へと引っ張る……、けどうまくいかない。
つるつるの肌のせいか、先端と根本を往復するみたいに私の指は空回りして、そのたびに昴は小さく声を漏らしてる。
我慢をさせて、辛い思いをさせて本当に悪いと思う。でも本当に難しいし、強く握ると昴が痛い思いをしてしまうかもしれない。
そんなことを、かれこれ数分だろうか、十分くらい続けていると、ようやく変調が見えた。
なんと、皮は一人でに昴の方へ移動し、その生々しい中身を見せたのだ。
「お、おお……これが」
ちょっと引く。担当アイドルのおちんちんを見てるんだから、そりゃあありえない。引く。
早速、露わになった昴のものを少し、指先で触れてみる。
「んんっ!」
大きく身動ぎして声も抑えられない様子だ。とても敏感な部分らしい。
よく見ると、先端の穴からは透明の液体が漏れているみたいで、少し全体が膨らんでいるらしい。
これは……つまり勃起では?
「あの、えーと昴さん」
「な……なんだよ、プロデューサー……」
レッスンが終わった後みたいに息を切らして、ぼーっと熱っぽい様子だった。私を見る目がどこか、虚ろなような気もする。
勃起って、エッチな時になるやつでは? あまり、その、今は相応しくないというか。
「ちょっと大丈夫? 休む?」
「いや、続けてくれよ。なんか、オレ、変なんだ……」
言いながら、何故か昴は上の服を脱いで、確かな膨らみのある胸をも露わにした。
空気が、完全にマズい流れになっていた。
「昴、ちょっと落ち着いて……!」
「プロデューサー、オレもう……!」
昴のそれを触るためにしゃがんでいた私は、抵抗することもできずに昴に押し倒されてしまった。
小さな体だ。けど野球もアイドルもやっている昴の力は、事務作業多めのか弱い私を上からのしかかるには充分あって。
「プロデューサー……プロデューサー、オレ、オレっ!」
私の腕を掴んで、私の首元を舐めて、噛んで、息をして、私のおへその辺りで、確かにそれをこすりつけていた。
「プロデューサーっ、プロデューサー、これ、どうしたらいいんだ……? オレ、わかんねえ。わかんねえよ……」
そう言いながら自分が抑えきれないように昴はますます腰を動かす速度を上げている。
それなのに、泣きそうに――いや、泣きながら昴は私に問いかけてくる。
本当に不安で、辛くて、それでも、こうしてしまうのだ。
私が間違っていた、と思う。取れるとか、元に戻すじゃなくて、新しい昴になった、としてこれからどうするかを考えるべきだった。
昴に男性器が生えたら、それとの付き合い方を教えるべきだったんだ。
「昴、まず、手を放して?」
「だけど、だけどぉ、プロデューサー……」
「私に、抱き着いていいから」
痛いほど掴む手首は、それだけ力がこもってどうしようもないからだ。その力を私に抱き着かせることで発散させる。
解放された腕で、昴の頭を、背中を撫でてやる。すると昴も安心したのか、動きがゆっくりになってきた。
そして、抱き着くだけになって、私はもう一度声をかける。
「じゃあ、放してくれる?」
「……うん」
するりと背中から手が離れて、昴が私の上からどくと、私も座って、向き直った。
しゅんと力を失くしたみたいに昴は俯いているけれど、最初に見た時より股間のそれは大きくなったままだ。
「……ごめんなさい、プロデューサー、オレ……」
「大丈夫、昴、もう少しそのままで」
今度は失敗せず、最後までやり通す。
軽く舌で指先を濡らして、昴の大きくなったそれをなでる。
「んん! プロデューサー、何すんだよ……?」
「大丈夫、昴、えっと、そういうことをするのは悪い事じゃないの。年頃なんだから、昴くらいの年齢の人はみんなこういうことをしてるの。それを、私が教えるから」
なんて、教えられるほど経験があるわけでもないけど。それでも昴の欲求を満たすくらいは。
根元から先端を、指で優しく上下に扱く。力加減とかは知らないけれど、昴の反応でなんとか把握する。
意外と、ちょっと強く握るくらいがいいみたいだった。昴は耐えきれなくて、私に再び抱き着いた。
「プロデューサーっ、なんで、だって、こんなの……ふぁ、あ……」
「悪い事じゃないから、普通のことなんだよ、昴」
はぁはぁと肩で息をして、本当に辛そうだ。
要するに、射精をさせなければ、なんだけど、これでいいのか不安だ。たぶん、続けてたらそのうち出ると思うんだけど。
ちょっと不安になったから、勇気を出して、口を使うことにした。
昴の抱擁を少し和らげて、体を強引に下に持ってって、昴のそれを、舌先でまず弄る。
「うわっ! えっ!? プロデューサー、そんなの、汚なっ!」
昴の言葉がそこで途切れると同時に、白くて汚いのが一杯出てきた。
ぎゅう、と抱きしめられながら、喉にまで届くそれをゲホゲホと吐き出す。少し飲んでしまった……。
「び、ビックリして、なんか出ちゃった! プロデューサー、ごめんっ! っていうか、何すんだよ!」
「い、いや。男の人は我慢できなくなったらこういうことをするんだよ、っていう」
「え、マジかよ。オレそんなの知らないぜ? 兄貴たちだって……」
「昴に隠れてしてるんだよ、たぶん」
してない人もいるのかな……いるか。適当なことを言ってしまった。
というか、そもそも私が遠慮なしに触るから昴を暴走させてしまったのかもしれない。いや、そうだ。私が悪いんだ……。
でも、昴も私くらい男性について詳しくないはず。これから二人でそういうことを学んでいけたら良いと思う。
「うーん……それで、これからどうしたらいいと思う?」
「そうねぇ……病院、とか?」
「始めからそうしてたら良かったんじゃねえか?」
かもしれない。
けれど、きっと男性器が生えるハプニングと男としての気持ちよさを知った昴は、表現力に幅が出るはずだ。これからに期待しよう!