「ほ、本当にいいの・・・・・・?」
「うん。こうなっちゃったのは、私の責任もあるし」
薄暗い物置の中。中学生程に見える二人の男女が、服を脱ぎながら向き合っていた。
「ご、ごめんね。僕のせいで、まさか入れ替わっちゃうなんて。それに、こんな・・・・・・」
「謝らないで。いいから、速く終わらせましょう」
女子の方は大人びた顔立ちに似合わぬおどおどとした様子で、男子の方は幼い顔立ちに似合わず大人びている。二人は、物置の中に閉じ込められているようだ。床には古めかしい巻物が転がっており、達筆な筆文字でこう記されていた。
『入れ替わりの巻物』
物置を片付ける際に木箱を落としてしまった二人は、中の巻物が広がって放つ光を浴び、魂が入れ替わってしまったのである。最初こそ狼狽していたものの、あることをすれば戻るという記述を巻物の中に見つけ、それを試そうとしているのだ。それとはすなわち、性行為。
「う、うぅ・・・・・・で、でも、どうやればいいのか、僕」
「私も、詳しくないけど・・・・・・任せて。まずは・・・・・・」
全裸になった二人。男子が女子の胸に手を伸ばすと、ふにょりとした感触が伝わってくる。年相応の小ささだが、充分に柔らかかった。
「ん、ぅ・・・・・・なんだか、くすぐったい」
女子が吐息を漏らし、身をよじる。互いに体温が上がる感じがして、男子は思わず視線を下に落とした。と、
「あ・・・・・・」
自身の股間が目に入り、男子は目を見開いた。まだ毛も生えていない股間、そこにあるペニスがむくむくと大きくなり始めていたのである。ごくりと生唾を飲み込んで、視線が固定される男子。
「な、なんか大きくなってる。僕のおちんちん、なんで?」
胸を揉まれながら女子が呟き、男子は理解した。きっと、勃起したことも無いのだろう。性知識が皆無に見える相手に、何故か心が高鳴るのを感じてしまう。
「男の子は、興奮するとここが大きくなるんだって。だから、きっと私が興奮してるのよ」
「興奮、って。えっと、どうして?ひあぁっ!?」
きょとんと首を傾げる女子の胸を強めに揉みしだくと、可愛らしい嬌声が聞こえた。普段仏頂面の自分が、こんなに可愛い反応をするなんて。ぞくぞくとした感覚を覚えながら、男子は別の場所にも手を伸ばす。
「えっ、い、今の何?ねぇ、ちょっと待ってっんんあぁぁっ!!?」
くちゅりとした音と共に、女子の股間を男子の指が撫でる。既に湿っているそこを、円を描くように弄んだ。その度に喘ぐ女子は涙を滲ませながらも、何が起きているのか分かっていない様子だ。体から力が抜けそうになって、縋りつくように目の前の男子に抱き着く。
「へっ変だよぉっ・・・・・・?ねぇ、これ何してるの?」
「これが、巻物に書いてあった性行為よ。本当は挿れたりしなきゃいけないんだけど、それはまだ早いと思うから」
自分の顔を赤らませ、少し怖い目つきで言ってくる男子に、女子は僅かに恐怖を覚えた。しかし、股間から伝わってくる未知の快感に押し流されてしまう。今まで感じたことの無いような、あまりにも苛烈な刺激。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・」
男子は、目の前で繰り広げられる自身の体の痴態に釘付けになっていた。ペニスは痛い程に勃起し、下腹にくっつかんばかりだ。触りたいが、胸と股間をまさぐるので両手は塞がっている。どうすればいいのかと思案する。と、そこで乱れて息を切らしている女子が男子を見て呟いた。
「んっく、ふぅっ・・・・・・!そ、そこ苦しいの?僕の、おちんちん」
肉体の本能だろうか、物欲しげな視線をペニスへと向ける女子。雄としての劣情を掻き立てられたかのように、男子のそれはびきびきと硬度を増す。
「そう、ね。えぇと、じゃあ、私がしているみたいにおちんちんを擦ってくれる?」
我慢し切れず、男子は女子に提案した。おずおずと、自分のものであった細い指がペニスへと触れる。痺れるような刺激が、股間から脳に這い上ってきた。
「んんあっ、っくぅ・・・・・・!?」
「んあっぁ!?」
直接的な快感に、男子の体に力が入る。同時に女子の胸が強く揉まれ、ぷくりと膨らんだ乳首が摘ままれた。そして、彼女の手のひらには熱い脈動が伝わってくる。気持ちいい。この、熱くて固いモノが欲しい。何も分からないまま、雌の本能に支配された女子はペニスを手で包み、震える指で擦っていった。互いの嬌声が混じり合い、物置の空間に反響する。
「んんぅっあぁぁっ!胸もっおちんちんの所も気持ちいいよぉっ!ふぅぅっはぁぁぁぁっ・・・・・・!」
「あっ、そこの部分っ!そこの、膨れて盛り上がった部分をもっと擦って!っく、何か奥の部分に溜まる感じがっ・・・・・・!?」
女子の股間からはとめどなく愛液が溢れ、内股から垂れてびしょびしょに濡らしていった。逆に男子のペニスを我慢汁をたっぷりと分泌し、細く綺麗な指と手のひらを汚していく。二人は昂る感情のままに、互いの体で自分の体を貪り合った。本来ならばありえない、倒錯的な背徳的な快楽。どこまでも溺れていく二人は、どんどんと加速して果てへと昇り詰める。
「あっ駄目っ、なんか、なんかきちゃうぅっ!こっ怖いよぉっ!!」
「私、もっ・・・・・・で、出ちゃいそうっ・・・・・・!!」
抱き合うように密着して、重ねるように艶やかな嬌声を上げた。肉体という器が溶け合って、自身と他人の境界線が曖昧になっているかのようだ。気持ちいい。気持ちいい、気持ちいい。それだけで脳が満たされ、心が燃え上がる。もう、限界だ。男子の指がクリトリスを押し潰し、女子の指が裏スジを擦り上げた瞬間に絶頂の快感が二人を包んだ。
「「あぁぁぁあぁぁぁっっ!!!」」
熱く濃い精液と噴き出した愛液が、互いの体にかかり汚していく。無限にも思える絶頂の中、二人はへたり込み意識を失った。
「ん・・・・・・」
じっとりとした肌の感触に男子が目を覚ますと、目の前に女子の顔が見えた。驚いて上半身を起こし、自身の体を確認する。元に、戻っている。
「よ、よかった」
呟いて、横で眠っている女子に目を向けた。疲れ切った表情で、しかし幸せそうで無垢な笑みを浮かべている。
「・・・・・・えへへ」
男子はなんだか嬉しくなって、汗で湿った彼女の頭を撫でた。さっきまで、自分はこの体にいた。とても不思議な気分になって、でも不快では無い。
「ん、あ。んんん・・・・・・」
撫でられたことに気付いたのか、女子が目を覚ました。目をぱちくりさせた後、男子と同じようにがばりと起き上がる。男子と目が合って、自分の体を確認した。
「よ、よかった。戻ってる、わね」
「うん、そうだね。ありがとう、戻る為にあんなことをしてくれて・・・・・・それに、気持ちよかった」
男子の言葉に、頬を赤らめて目を逸らす女子。しかし、まんざらでも無かったのかぼそりと返事をする。
「・・・・・・わ、私も気持ちよかった。男の子って、敏感なのね」
「そうなんだ。僕は、そういうことしたこと無いから分からないけど・・・・・・」
しばらくの後、二人は顔を合わせて笑い合う。と、物置の外から大人の声が聞こえ、二人は慌てて服を着直した。
───この後、二人は入れ替わりの巻物のせいで様々なえっちな体験をすることになるのだが。それはまた、別のお話。
0721の日だから入れ替わり見せあいっこオナニーを書いていたはずなのに、どうしてこうなったんだ・・・・・・?