「お疲れ様、御崎くん」
「お疲れ様です、獅童先輩」
大学の図書室。その窓際端の席が、先輩との待ち合わせ場所だった。
そして僕は、先輩から一つ離れた席に座る。
空いた一人分の空間には、ノートを広げて。
「今日の授業は大丈夫だった?分からないところがあったら教えるよ?」
「いつもありがとうございます、実はここちょっと分からないままで……」
こうして先輩に勉強を見てもらうようになったのは、大学に入学して一か月くらいの時からだ。
初めてのレポート課題が出され、図書館に調べ物をしに来たものの、書き方が全く分からなかったせいで一向に課題は進まず。
呻きながら真っ白なWordの画面と向き合っていた時、獅童先輩が声をかけてくれたのだ。
そのおかげで無事レポートは完成したのだけれど、それ以降もこうして勉強を見てもらっている。
「……だから、ここはこの文法を使っているからこういう風に訳すと良いよ」
「なるほど……ありがとうございます!」
実際、先輩の教え方は凄く分かりやすい。
授業で分からなかったところや、資料の説明が少しあいまいな箇所も丁寧に解説してくれる。
しかも……先輩は相当な美人だ。
決して華美な美しさではなく、むしろ深窓の令嬢という言葉がふさわしいだろう。
丁寧な言葉遣いに気品すら感じさせる所作。
正直なところ、先輩とまともに話せるようになったのは最近のことだ。
「そういえば御崎君、私からも聞きたいことがあるのだけど」
「――御崎君、彼女はいるの?」
瞬間、心臓が跳ねた。
実のところ、自分には彼女がいる。
といってもそれぞれ進学先が離れていたせいで、今はたまに連絡を取る程度の遠距離恋愛だけれど。
「……います、遠距離ではありますけど」
「そう、じゃあその子と別れて私と付き合う気はない?」
「……へ?」
思わず、茫然としてしまった。
そんな自分の様子など気にもせず、先輩は一つ、席を詰めた。
「彼女さんと別れて、私と付き合わない?って聞いたの」
先輩はそのままゆっくり、こちらを覗き込むようにして近づいてくる。
そして、そのまま。
先輩は止まることなく、唇に軽いキスをした。
「――ッ!?」
あまりの出来事に対し、逆に頭が冷静になる。
咄嗟に頭を引くと、先輩はなお、顔色一つ変えずにこちらを見ていた。
まるで、キスをしたことすらも当然――といった様子で。
しかし、それでも先輩にははっきりと伝えないといけない。
「先輩、申し訳ないですが僕は彼女と別れる気は無いんです。
遠距離でも大事な彼女に違いはないので」
そう先輩に伝えると、先輩は少し困った表情をした後、
徐に服に手をかけ、下着を露出した。
そのままこちらに近寄ると、先輩はその魅力的な身体を僕に押し付ける。
突然の状況に再度頭が真っ白になった僕はその接近を簡単に許してしまっていた。
「大きな声は出さない方がいいですよ。人のいない時間帯とはいえ、まだ校内には人もいます。
もしも私が来た人に助けを求めでもしたら……どうなるかは分かるよね?」
「そうなりたくなければ、君はただ静かに、なすがままにされていればいいの。」
抱きついたまま、先輩はさらに顔を寄せる。
そして、そっと耳元で囁いた。
「これから私は……君に気持ちいいことをするだけだから」
そのまま先輩は僕にもたれかかり、自然と僕は床に座り込む。
先輩は僕の膝の上に乗り、僕は下着姿の先輩を下から見上げる形だ。
「……もう、ズボンが張り詰めてる。下着姿だけでそんなに興奮したの?」
そう言うと、先輩はズボン越しにペニスを弄ぶ。
そして、布越しの甘い快感がさらにペニスを大きくさせる。
「直に触ってもいないのにこんなにも反応して……ふふ、可愛い」
「先走りで恥ずかしい染みまで作って、もうこのまま帰れないよ?」
その通りだった。
先輩の可憐な手がズボンの上で動くたびに、身体は震え、熱い吐息が漏れる。
情けないほど、僕は先輩に感じさせられてしまっていた。
「じゃあそろそろおちんちん、触ってあげる……」
だが、ズボンを下ろそうとチャックに添えられた手を必死につかんだ。
「――だめです……それ以上は、本当に許してください……」
情けなく、みっともなくお願いする。
そうでもしなければ、自分は間違いなく、堕ちる。
与えられる快楽に満たされて、彼女を裏切ってしまう。
「……分かったよ」
「――!」
良かった、いきなりのことで戸惑ったけれど、先輩はちゃんと理解してくれ――
「まだ、足りなかったみたいだね?」
力なくつかんだ右手が払われる。
先輩は手際よくズボンのチャックを下ろすと、完全に屹立したペニスが空気に晒された。
ペニスは既に先走りでてかてかと光り、どれだけ自分が快楽に耽っていたのかを否応なく自覚させられる。
「御崎君はちょっと物分かりが悪いからね。まだ分かってないかも知れないけど――」
「――私は本気で君の彼女になろうと思ってるよ」
次の瞬間、先輩は僕のペニスに口づけをした。
そして、そのままペニスを頬張ると、ゆっくりと舌で転がし始めた。
「……んっ……えぅ……れぉ……ちゅっ」
舌がカリ首をなぞる。
舌が裏筋を責める。
舌が鈴口を弄ぶ。
決して早い動きではないのに、与えられる快感はとても大きくて。
「……あぁ」
――僕の頭は、すっかり蕩けきってしまっていた。
「……気持ちよさそうね」
口をペニスから離した先輩が言った。
そして、先輩は力なく垂れ下がっていた右手を、そっと自分の胸に押し当てる。
掌にほんのりと熱が伝わる。
見た目通りハリの良い胸は、心地よい感触を伝えていた。
その様子を見降ろす先輩は少し口角をあげたようにも見えたが、またすぐにペニスへと舌を伸ばす。
手を離そうと思えばすぐにでも離すことは出来るのに、僕にはとうにそんな気は無かった。
「ちゅ……んむっ……っぁ……」
夢中になってペニスを咥える先輩の姿と、与えられる胸の感触に劣情が高められる。
それに合わせてペニスの痙攣はますます早くなり、射精感がどんどん強くなる。
「……おちんちん、すごいビクビクしてる。
おっぱい触ったの、そんなに良かった?」
口を離している間も、先輩は手でペニスに刺激を与え続けた。
唾液と我慢汁の混じった液体が潤滑剤になり、指がぬるぬると全体を滑る。
そのせいで射精感も、すっかり蕩けた理性も、もう冷めることはなかった。
「好きな時に出していいよ。
気持ちよく精液ぴゅっ、ぴゅーってして、私のことを汚してもいいの。
ほら、また咥えてあげる……」
そう言うと先輩はペニスを咥え、先ほどよりも早く、激しく口内で扱きはじめた。
「~~ッ!!」
勢いよく射精感が高められる。
いつの間にか腰は快感を求めて情けなく動き、胸に添えられた手はしっかりとその感触を愉しんでいた。
そして不意に、ペニスを頬張る先輩と目が合った。
その瞬間、高まっていた射精感は限界を迎え、ペニスから勢いよく白濁が流れ出る。
びくびくと痙攣する肉棒を片手で支えながら、先輩はあふれ出る液体を丁寧に啜り、
「……れぇ♡」
快楽に負けたその証、精液と煽情的な口内とを、しっかりと僕に見せつけた。
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「それじゃあ御崎君、私は先に帰るけど」
ことが終わると、先輩は服を整え、荷物をまとめ始めた。
僕はというと射精の疲労でろくに動けず、床に座り込み、先輩のそんな姿をただ見ている。
幸いにも後半の激しい水音にも関わらず、周囲の人間が気づいた様子はなかったが、
外では日はとっくに落ち、閉館時間も迫っていた。
「最後に、これを渡しておくわね」
そう言うと、先輩はいつの間にか脱いでいた自身のパンティーを、クロッチ部分を見せつけるように広げた。
目に入ったそこははっきりと分かるほどに濡れていて、よく見ると先輩の太腿にも雫が伝っている。
先輩はそれを丁寧に畳むと、情事の始まりと同じように顔を寄せ、耳元で囁いた。
「もし私が君の彼女になった時は……いっぱい
冷めきった頭が、興奮で再び熱を帯びる。
自然と、今回の行為のその先を想像して、ペニスに血流が集まり始める。
そして気づいたときにはもう、僕は先輩の背中を追いかけていた。
先輩からの愛情に、みっともなく尻尾を振るために。
『先輩。』 完
帰省中毎日なんか創る!の一日目です。
ちゃんと成人向け小説書いたことが無かったので、ちょっと不安ですが、楽しんでいただければ幸いです。
最後に、おまけのヒロインイメージです。
【挿絵表示】
【追記】
pixiv 様にて同様の内容を投稿致しました。(2023/8/16)