そんな異常な雨の降るとある週末のこと。
実家暮らしの私の家に、一人の男が訪れた。
本日は 曇り のち 媚雨となるでしょう。
外出される方は傘を忘れないように。
雨が降ったら決して無理をせず、近くの建物に避難してください。
しとしとと降る淫靡な雨が大地を濡らすのを窓越しに見ながら、今朝のニュースでそんなことを言っていたのを思い出す。
降り出す前に家に帰れて運が良かった。午後から『雨』が降るという理由で「今日は帰って良い」と言ってくれた課長に感謝だ。そうじゃなきゃ、これから数日間会社で寝泊まりすることになるとこだった。
そんなことを考えながらぼぉっとしていると、ピーンポーンと電子音が鳴る。
「はい」
インターホンの映像を見ると、見覚えのない男が傘を閉じながら立っていた。
誰だろう……ラフな服装をしているから、営業の人ではないと思う。大きな荷物を持っている様子もないから、宅配でもなさそう……父か母の知り合いだろうか。
実家暮らしだから、子供の頃から父や母の知り合いが来ても不思議ではない。いい加減一人暮らしをしたい気持ちはあるけれど、実家暮らしの便利さから、なかなか抜け出せない。
……とはいえ今は二人とも家にいない。というかこの『雨』だから、今日は二人とも帰ってこないんじゃないかな。
声をかけてからしばらく待つと、スピーカーから「えーと」と、渋い声が鳴った。
「どちら様でしょうか?」
「すいませんが、雨がやむまでここで雨宿りをさせていただけないでしょうか」
「あー、まあ、どうぞ」
どうやらこのおじさんは、急に雨が降ったのでうちの
この天気だから外に出ることもないけれど、玄関を開けたときにばったり出会っても大丈夫なように、丁寧に挨拶までしてくれたってことなのかな。
バリトンボイスで「ありがとう」とささやかれ、通話が切れた。
カタカタと、雨粒が窓を叩く音が部屋に反響する。
スマホに『今日は帰れない』と、両親それぞれからメッセージが届く。
ここ数日で秋が深まり涼しくなってきた。雨が降る日は薄ら寒いぐらいだ。
テーブルに温かいインスタントの紅茶を置いて、椅子に座ってなにもせず過ごす。
いつも通りのことなのだけど、玄関先にいる人のことを想像すると、どうにも落ち着かない……
仕方がないので風呂場からタオルをいくつか拝借して、私は玄関をそっと開けることにした。
玄関ポーチで立っている男との胸元と目が合った。
「あの、これ。使ってください」
「え、ああどうも、ご丁寧にありがとう」
不思議そうな顔で見下ろす男は、タオルを受け取ると、吐息混じりの声で感謝した。
丁寧に広げたタオルで顔や首を拭く男から、男臭い汗のにおいがつんと鼻に刺さる。
「あの良かったら……中で休んでいきますか?」
「いえそんな、ここを使わせてもらっているだけで十分ありがたいですよ」
「その、外に人を立たせてると思うと、落ち着かないんです。せっかくなのでシャワーも浴びていってください」
私は何をしているのだろう。半分は本音だ。だけど半分は……
普段と違う状況で、混乱していたのかもしれないけれど、私は男を家の中に招き入れた。
風呂場に案内して、脱衣所から声をかける。
「服は洗濯機に直接入れてください。着替えは……父の物を出しますので、それを使ってください」
「何から何まで、本当にありがとう」
風呂場の中で服を脱ぐ気配があり、シャワーが流れる音がする。
私は父の服をクローゼットから取り出して、脱衣所のわかりやすい場所に置いて外に出た。
リビングで紅茶を飲みながら待つと、脱衣所の扉が開く。
父の服は小さすぎたようで、腕や胸元がパンパンに膨れ上がっている。まるで大人が子供の服を着ているようだ。うちの父だって、周りと比べて大柄な方だと思っていたのに。「どうぞ」と椅子をすすめると、座られた椅子がぎしっと鈍い悲鳴をあげた。
……
特に話すこともなく、気まずい空気が充満した。こういう時に、気さくに話せる人は本当に羨ましい。
「あの……、洗濯機、回してきますね」
居た堪れなくなって、椅子から立ち上がり脱衣所へ向かうと、なぜか彼も後ろについてきた。
洗剤を入れ、洗濯機のスイッチを入れる私の真後ろに立ち、少しずつ距離が近づいてくる。
ピッと音がしてドラムが回転し始めると、私の肩に後ろから、優しく両手が添えられた。
「……あの?」
怖くて、振り返ることができない。
少しずつ後ろに引き寄せられて、お尻の付け根に、太い棒が押し付けられる。
「……あの、離して……ください」
「あ、ああ、そうだな、済まない。俺は何でこんなことを……雨のせいか、くそっ」
口では謝りながら、肩を掴む握力は一向に弱まらない。
それどころか、押し付けられた腰が上下して、何度も擦り付けられる。
振り解こうとしても、男の人の力に逆らえず。恐怖で体が動かない。
だというのに私の身体は少しずつ熱を帯び、お尻がくねり、まるで彼を誘っているかのようだ。
彼の手が私の胸元に降りてくる。
シャツ一枚の薄布越しに、ゴツゴツとした手の感触が伝わる。ブラが上にずらされて、優しくふわっと私の胸が、彼の両手に包まれた。
「あっ……」
普段の自分からは決して出ない、小さく甲高い息が漏れた。ぐにぐにと力強く揉まれ、身体がクネクネと逃げようとするのを、両腕でがっしりと捕まえられる。
「やめ……て、ください」
うっすらと涙が目に浮かぶ。
振り返ると彼は苦しそうな顔で、それでも手の動きは止まらずに、片腕が胸から下へと降りていく。
お腹をなぞり、ジーパン越しに股の間を指先がなぞる。
「済まない、済まない……」
謝罪を聞きながら遠慮は薄まり激しさが増していく。
下着が食い込み胸が押しつぶされ吐息が耳に吹きかかる。
「んぁ……っ!」
こんなの、私の声じゃないっ!
秘部をなぞる手を両手で掴んで離そうとしても、私の倍は太い腕はびくともしない。
太くたくましい指が、やさしく繊細に、私の突起をほじり出そうとする。
だめ、だめっ! くる、きちゃう、こんな知らない人にイカされちゃうっ!
びくぅ! 背中が痙攣して、快楽が電流となって脳に届く。力が抜ける、ふにゃりと崩れて倒れそうになるところを、ガッシリとした胸板に支えられる。
「脱がして、良いですか、脱がしますね……」
「駄目に、決まってます!」
「そうですか、そうですよね……すまん」
彼の両腕がパンツのゴムを掴み、ずるりと下げる。下着まで一緒にずるりと下がる。
汗と汁でびしょびしょに濡れた毛まみれの陰部から、むわっと湯気が上がる。
恥ずかしい……見ないで……こんなことならちゃんと処理しておけば良かったのに。
両手を当てて隠そうとすると、大きな手のひらで捕まれて、無理矢理に頭の上で組まされる。
「……見た目に寄らず、というのか? 思ったよりも、毛深いんだな」
「いや、いやっ! やめて、やめてよぅ……」
さっきよりも鋭敏に、お尻に当たる太い肉棒の感触が伝わってきて、恐怖でじわりと液が溢れ出す。
こんな状況のはず、なのにどこか、何かを期待している私がいて。
誘惑するように腰を上下して彼の肉棒をこすり、反応を楽しんでいる私がいる。
片手で私を吊したまま、もう片方の手は彼自身のベルトを器用に外し、おそらく凶器を取り出した。
ピタッとお尻に、熱いなにかが触れた。体が三十センチほど持ち上げられて、開かれた股が巨大な塊の上に乗る。
呆然と見下ろすと、500mlペットボトルほどの太さがある巨根が待ち構えていた。
ゆっくりと視界が下がる。めちめちと膣壁を押し広げながら、ずりゅずりゅと私の中に入ってくる。
「あ゛あ゛っ! や゛め゛て゛っ!」
痛い……無理矢理に私の形を変えられるような。ああ、これが男の人なんだ。怖いのに、怖いぐらいに気持ぢいい……現在進行形で膣を押し広げるちんぽのことしか、考えられなくなるぅ……
あたま、おかしくなるぅ……
「んぁがっ! あが、ひぎぃぃぃ!」
獣のような声が、腹の底から湧き上がる。抑えきれない、何度も絶頂して、びっくびっくと魚のように身体が跳ねる。
やがて、侵入が止まった。私自身、信じられないけれど、あの巨根が私の中に収まったらしい。
おなかがぼこりと膨らんで、外からでも形がわかる。
「おふっ、おふっ……」
余韻を逃がすように肺から空気が漏れる。きっと私は今、めっちゃ不細工な顔で白目をむいている。
彼の手が離れ、私の両腕がだらんと垂れる。空いた手がシャツの下から入り込み、無防備な胸をぎゅっと締められる。
「おぉぉ……、おっふぅぅぅ……」
こんな感覚知らない。意味がわからない。脳がチカチカと明滅するような、それでいて温かい優しさに包まれるような。体が持ち上げられて、堕とされる。膣の中が乱暴に荒らされて、その度に意識を手放しそうになり、快楽で無理矢理覚醒させられる。
太い指に乳首が摘ままれる。きゅっと挟まれてぐいっと引っ張られ、反応して膣がぎゅぅっと締まるのが、私にもわかる。
「ぅ、きっつ……」
ぐりぐりと私の最奥に押しつけられるそれが、限界を迎えるように震えだした。
ああ、出そうなんだ。彼の限界も近いことがわかる。きっとこのまま出されちゃうんだ。
「いや……膣内に出さないでっ」
「うっ、うぅ……ん、んぐぅ!」
彼のちんぽがびくっびくっと痙攣し、飛び出した精子が私の膣内を満たしていく。
にゅぽっと私から彼が抜けて、力の入らない私はガタガタと回る洗濯機に覆い被さった。
ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……振動が私を心地よく揺らす。膣からとろりと、液が溢れ出すのが気持ち悪い……
彼を見ると、両手で顔を隠して嘆いているようだった。だけど股間を見ると対照的で、ビンビンと突き立って二回戦に備えている。
そりゃそうだよね。あの雨の媚薬効果は強烈で、一回絶頂したぐらいじゃ治まらないって聞いたことがある。
後ろの穴に、ぴとっと添えられる。出すための穴に少しずつ異物が入ってくる……ああきっと、私はこれから何度も何度も犯されるんだろう。
だけどどこかそれを期待している私は、きっとどうしようもなく変態なのだと思う。