男は湊友希那の声が好きだった。
どこまでも伸び続ける美声が何よりも好ましかった。
年相応の女の子らしい華やかな愛らしさの中に、高貴な音楽家としての確かな芯が潜んでおり、まさに歌姫にふさわしい頂の歌声だと思っていた。低音は身体の脊髄まで浸透し、高音は聞くだけで情緒を恍惚とさせた。脳の一番奥の位置にまで達した声が、そのまま細胞の潤いに貢献していることを男は理解していた。
まさに男にとって友希那の声は、何よりも勝る神秘だった。男の中では友希那の声が絶対であり、他の全ては、友希那の前で無と化していた。
男が好きな湊友希那は声だけではなかった。
男は友希那の肉体が好きだった。
まず目につくのは長い頭髪だった。鮮やかな薄紫の長髪は腰まで伸びており、それは友希那が動くと動いた分だけ、さらり、と滑らかな躍動を見せた。その髪の毛一本一本の細かな囁きが全て愛らしく、友希那の髪が蠢く度に、その周囲に神々しい雰囲気が立ち込めて、男は跪きたい衝動に駆られていた。
次に注目するのは瞳だった。
男は友希那の目が好きだった。
友希那の瞳は黄金の色を湛えていた。透き通るような黄金は、しかし強固な眼差しで、それは友希那自身がいつでも高みを見つめて邁進していることを表しているのだと男は確信していた。そのまま他に何も見ずに頂点だけを目指してほしいと激しく思っていた。
そして最後に、やはり目がいってしまうのは友希那の胸だった。
男は友希那の胸が好きだった。
友希那の乳房は大きいとは言えなかった。しかしそれでも男は、そんな友希那の胸が好きだった。元々貧乳が好きで、そこに友希那の胸が飛び込んできて好きになったのか、それとも友希那の胸だから大きさは関係なく無条件で好きなったのか、一体どちらが先なのか、今となってはもうわからなかったが、とにかく男は、友希那の控え目な胸元に絶え間なく安心感を抱き、母性すら感じ、抱き着いて頬ずりをしたい欲求に日々包まれていた。できることなら自分自身の手で友希那の下着を脱がし、神聖な布に守られた桃色の蠱惑的な突起を発見したいと思っていたが、同時に、それが叶わぬ夢であることも理解していた。
右手のしごきは最終段階を得てさらに高速になっていた。先端から分泌されるカウパー汁が素手にまで絡みつき、ぬちゃぬちゃという水の音が室内で鳴っていた。
「イ、イくっ――」
男は呻きながら腰を強張らせた。するとすっかり勃起した陰茎の先から白色の液体が放物線を描いて飛んだ。その一瞬の発射はそのまま眼前の友希那の顔写真に飛散し、独特の青臭さを放ちながらべっとりと濡らした。
「ふうっ……」
竿から手を離した男は、呆けた脳で写真を持ち上げた。歌唱している友希那を隠し撮りしたそれには精液がこびり付いており、すっかり湿っていてすでにふやけていた。ちょうど顔の位置に大量の白濁が触れており、まさに友希那に精をぶちまけたような具合になっていた。
「友希那……」
自分の欲望を吐き出し終えた男は、写真の中で汚れている友希那ににやけた。
男は眼前に広がる光景に神経を尖らせた。
そして、全ての感覚を、視界の中で自分と同様に正座で位置する女・湊友希那に集中させた。
その瞬間、男の全身の感覚は、揺蕩う触手のような、柔軟で、しかし力強いはたらきを発揮した。その触手は友希那の全身をとらえて離さなかった。まず最初に這ったのは頭髪だった。動きは無いため静止の中だったが、その薄紫の長髪には煌びやかな雰囲気を感じ、手に取らずとも艶やかで新鮮なことがはっきりと解った。次に移動した先は瞳だった。宝石の類のような閃光を湛えた黄金色の双眼は、こちらをじっと見つめており、ひと時たりともその視線は、離れなかった。あの友希那に見つめられるという状況に、男は息苦しさすら感じる興奮を覚えていた。
男の触手は次に友希那の胸元に走った。
今の友希那は灰色の制服を着ていた。そのため分厚いブレザーによって乳房そのものは見えなかったが、しかし衣服が織り成す輪郭が、そこに友希那の、女性として尊厳の一つがしっかりと潜んでいるということを示していた。友希那の乳房は控え目だったが、男にとってはそれこそが、安心感に似た母性を感じる要素だった。今すぐ全裸になり、その薄い胸に頬ずりをしたい欲求に全身が包まれた。
男は自分の気持ちを落ち着かせるために室内の壁に目をやった。そこには様々な友希那があった。ライブの映像を切り取ったものから、至極平和な日常の中で盗撮したものまで、その種類は多種多様だったがとにかく被写体は友希那だけだった。男はこうしてありとあらゆる友希那を享受して生活するのが好きだった。二十四時間、三百六十五日、永遠に友希那のことを思考し、友希那だけを脳裡に宿して生きていた。
(友希那さん、可愛い……)
男は再び正面で座っている友希那を視た。本物の友希那は格別だった。すでに全身を余すことなく観察した後だったが、それでも観察し足りなかった。このまま沈黙の中で友希那を永遠に意識し続けたいと思ったが、それが許されないことも同時に理解していた。男の中にあるのはどうして友希那が自分の部屋に居るのかということだけだった。すぐに思いつく答えは『ストーカー行為がばれたため、咎められる』というものだった。しかしそれにしては友希那の顔が穏やかだった。まるでこちらのことを頭から好意的に感じているような、例えるなら恋人に向けるような、平穏で、しかしどこか蠱惑的な顔をしていた。
「あのっ」男は乾燥した喉を動かした。「き、今日は……、どうして友希那さんが僕の家に……?」
思い切って控え目な声を出した。ようやく出せたその声は自分でもびっくりするほどになよなよとしており、内なる情けなさをそのまま凝縮したような声だと思った。
「それは、あなたと――」しかしそんな男の情けない声を聞いた友希那は、対照的な、はっきりとした声を出した。「セックスをするためよ」
「セ、セックス……?」
男は呆気に取られてそのまま言葉を失った。脳裡で、友希那の声の「セックス」という言葉が何度も反響して離れなかった。あの友希那の口から性行為の言葉が出てきたことに驚きを感じていたが、同時に確かな興奮も得ていた。
(本当なのか……?)
意中の相手である湊友希那と性行為ができるということは、彼女のストーカーとして年単位で活動している自分にとって、極楽以外の何でもないはずだったが、しかしその現実をいざ目の当たりにすると、男が一番に感じたのは『疑い』だった。そもそも自宅に友希那が居るということだけで、何かとてつもない『裏』が潜んだ罠なのではないかと思っていたが、それに加えてさらに性行為の容認という、凄まじく現実離れした現実を突きつけられたことで、その疑いはより強固になっていた。
(なんだんだ……。どうして……)
すると友希那が動いた。正座から膝立ちになり、男に接近した。男は少し驚きながらもその姿をじっと見ていた。友希那は両手を伸ばして男の頭を左右から掴んだ。そして自分の身体を倒し、口先を近づけた。男は恐怖から目を閉じた。すると同時に、唇の辺りに柔らかく熱のある感触が現れた。それは男のぶよついた唇を食み、侵食するようにどんどん進んできた。驚きながらもしっかりと興奮している男が、自分から舌を突き出そうとした瞬間、その友希那の柔らかい質感が離れていった。
男は名残惜しそうに目を開いた。自分のすぐ近くで膝立ちになり、こちらを見下ろしている友希那が居た。
「どうして……」
「私はあなたのことを嬉しく思ってるわ」
友希那は明瞭な声で、宣言するように囁いた。
「だって、こんなに私のことを撮ってくれたんだもの」友希那は微笑みながら部屋中の写真を見渡した。そしてその中から一つを指さした。「例えばあれなんて、完全に私がプライベートで楽しんでる時の写真よね?」それは男が友希那の生活圏内で散歩していた時、偶然猫と戯れる彼女と遭遇した時に素早く撮影した写真だった。普段の彼女からは想像もつかないほどに緩んだ表情で、完全に油断していることが窺える絶品の一枚だった。「――こんなのがたくさん獲れるのは、きっとそれ相応の愛がなくちゃ、よね?」
「は、はい……」
「だからよ」
「だから、ですか……」
「そう。私を誰よりも愛してくれてあなたに、恩返しをするのだって、プロの仕事よ?」
友希那は、それが当然の常識だ、とでも言いたげに口元を緩ませた。
その顔は、完全に一匹の『メス』としての顔つきだった。
男の家を訪問した友希那は極めて平穏な情緒だった。
プロフェッショナルの音楽家として当然のことをしているという自然な意識が脳を包んでおり、自分をストーキングしていたという男の困惑する感情を、愛玩動物の仕草を観察するような雰囲気で愉しむ余裕すらあった。
男は友希那の唐突な申し出に明らかに戸惑っているようだったが、いざ友希那が目の前で全裸になるとすぐにその目つきを変え、ぎらついた性欲の眼光を裸体にちらつかせた。その目は完全にメスを狩るオスの刺激的な眼差しであり、友希那はこの男が、しっかりと『その気』になったことを理解して安心した。
(お互いやる気じゃないと、セックスは楽しくないものね……)
友希那は内心で微笑みながら、布団の上で寝転んだ男のズボンに手を伸ばした。すぐに奥のパンツごと下げると、すでに勃起している陰茎がぼろんと現れた。
「えっ――」
友希那は唐突に現れた、男の股間の怪物に言葉を失った。
(嘘っ。男の人のって、こんなに大きいのっ……?)
それはまさしく『巨根』だった。平均を優に超え、そそり立つ肉棒は逞しく、友希那に対して大胆に示しておりどこまでも卑猥だった。他の箇所の肌よりも焼けている焦げ茶色で構成された竿部分は太く、血管が浮き、それが先端まで続いており、さらに牡丹色の丸っこい亀頭が、堂々とした風格で建っていた。
別の生き物のように、不規則にびくつくその様は、本人の情緒とは違い、友希那というメスの胎内を強く所望し、少しでもはやくその神秘に、己の精を押し付けたいと願っているように思えた。
(それに、この臭い――)
友希那は竿の先端を見つめながら鼻孔を素早く吸引させた。その瞬間侵食してくるように脳まで到達する男のオスの臭いを感じ、一気に全身が火照るのを意識した。
(に、臭いだけで、子宮うずいてるっ。こんなの、やみつきになるに決まってるじゃないっ……)
その体内の熱量はそのまま股間へと集結し、じんわりと湿り、この男の凄まじい肉棒を咥える準備を早急に完了させた。
「ゆ、友希那さん、どうかした……?」
男の声で友希那は我に返った。
「な、なんでもないわっ……」
男のオスとしての才能に完全に叩きのめされた友希那は、自分の平常だったはずの情緒を取り戻しながら男を見つめ、安心させるために微笑んだ。
(こんなの入れられたら、私、負けちゃう……。この人の雄ちんぽに、完全敗北しちゃうっ……)
猛る男根を前に、友希那は外気に触れている膣がじっとりと湿るのを感じた。それは友希那の肉体が、その本能の位置から男の竿を求めており、肉体的に一つになりたいと激しく欲求しているということだった。
「ね、ねぇっ……。やっぱりこんなの、良くないよっ……」
びくつかせている竿とは裏腹に、男はどこまでも慎重で控え目な声で不安を口にした。
「? 遠慮は要らないわ」
しかし友希那は、ここからの行為を中断するつもりなど少しも無かった。はやくこの男根を自分の咥えたがりの湿った肉の穴にねじ込み、男に最大限の心地良さを堪能してもらいたいと思っていた。
「なぜなら、今の私はあなたを気持ち良くするためだけのモノだから。遠慮はせずに、堂々と私の無料まんこ犯しなさい」
「そ、そうなのかな……」
「そうよ。それに――」友希那は口を緩ませながら男の竿を握った。素手の中にぶよついた感触と熱が流れた。「このおちんぽ、もうおさまりがつかなくなってるでしょう?」
「う、ううん……」
いまだに困惑した顔を見せてくる男を無視し、友希那はその男体の股間の位置に立った。そしてそのままゆっくりと、大股を開いてしゃがむように両足をたたんで腰を下ろした。さらに右手で竿を摩り、先端を自分の膣の入り口に合わせた。ぐちょり、と音が鳴り、すでにしとどに濡れている亀裂が反応した。今すぐ男の竿を咥えたいと、膣が主張しているようだった。
「あなたは黙って、私とおまんこすれば良いのよっ」
友希那はニッと笑いながら腰を一気に下ろした。
「んんっ……!」
男の強靭な突起がそのまま亀裂を割って侵入し、それでも友希那が腰を強引に下ろすと、膣内部の小さな膜を貫いて、竿が膣内に飲み込まれていった。破瓜の感触は確かに痛かったが、男と繋がれた喜びで何もかもが消し飛んでいる今の友希那にとっては、そんなもの些細な要素だった。
「ふふっ。ほら見てっ。あなたのちんぽ、私のナカに全部入ったわよ……」
胎内で滞在する竿の強烈な強引さに、友希那は息を上げながらにやけた。
「ああっ、すごいっ……」男は緩んだ口から吐息混じりの声を出した。
「私のナカ、どうかしら? あなたがストーキングするくらい恋焦がれた、念願の私のおまんこよ? 気持ち良過ぎて、もうイっちゃいそうかしら?」
男の下半身に腰を下ろした友希那は、ついに自身の神秘に侵入してきた男の獰猛な逸物を膣で感じていた。蠢くひだの連鎖がそのまま竿を揉み、陰茎の硬い質量は胎内でさらに肥大化していった。友希那はその、強く発揮された欲望を股間で余すことなく感じ、全身が一気に弛緩していくのを喜びとして受け入れていた。
「友希那さんっ……、友希那さんのおまんこっ、僕のちんちん入ってるっ……」
男は自分に言い聞かせるように呟いた。
「そうよっ。もっと感じなさいっ」
男は自身の弾頭で感じている現実が信じられないといった具合だった。しかしその控え目な情緒とは裏腹に、友希那の胎内の竿はびくびくとその存在感を示しながら、膣をじっくりと味わっていた。
「わあっ……。ゆ、友希那さんっ……。君ってこんなに破廉恥な女の子だったの……? ちょっと、驚きだよ……」
「それはっ、あなたのこのおちんぽのせいよ……」友希那は男にぴったりと這わせた腰をゆったりと左右に動かしながら男を見た。「こんなっ、メスを支配するためだけに存在してるみたいなおちんぽ見せつけられたら、どんな女だって、ただのメスなっちゃうわよっ」
「そ、そうなの……?」男は高揚していく顔で困惑してみせた。
「そうよ。だからもっと自信持ちなさい。あなたにはオスとしての才能が満ち満ちてるわ。そしてそんなあなたには、私というメスを一方的に犯して、モノみたいに扱う資格があるの」
「う、うんっ……!」
男は叫ぶと自分から腰を突き出した。その瞬間胎内の竿が一気に奥まで到達し、友希那は弾けるように大きく喘いだ。股間から轟く刺激がそのまま脳まで達し、細胞と子宮が陰茎によって握り潰されるような感覚だった。
男は自分で腰を突き出すのをやめなかった。
「ちょっとっ……。んんっ、激しっ……」
取り付く島もなかった。男は自分の勢いに任せて友希那を貫いた。膣を連続で突く竿はここからさらに巨大化していき、友希那の膣を押し開いていった。
「ちょっとっ、ちょっと待って……」
友希那は荒い呼吸を整えようとしながら男を静止させた。唐突な男の行為に戸惑いがあり、一旦その先走りの気概を納めようとした。
男は大人しく腰の動きを納めた。
「大丈夫よっ。そんなにがっつかなくても、私は逃げないからっ」
「そ、そう……?」
「ええ。私が動くから、あなたはおまんこがおちんぽをシコシコするのを感じて? はじめてのおまんこ、じっくり堪能してちょうだいっ」
友希那は宣言すると尻を動かした。下半身全体を使って男の身体に押し付けるようにし、竿を膣でしごいた。それは友希那ができる精一杯の『ご奉仕』だった。自分を四六時中視ていた男に対する最大限の恩返しだった。自分は男への奉仕欲求を満たすことができ、男はそんな自分の膣で心地良くなるということは、まさに利害の一致であり、これ以上ない幸福の関係だった。
(すごいっ……。このちんぽ、私のおまんこに吸い付いて離れないっ……!)
体重をかけるようにするとひだがぞりぞりと男根を擦り、それによって流れる快感がより深い勃起となっているようだった。
「あら、また大きくなったわ。そんなに気持ち良いの?」
「も、もちろんだよっ。友希那さんのおまんこ、さいこうっ……」
「そう……。ならもっと、記憶に焼き付けるくらいたくさん感じて……。時間はたくさんあるから、存分に私のまんこを、おちんぽで意識して……」
胎内でさらに膨大としてゆく陰茎は友希那の膣壁をえぐるように触れており、多大な熱を持った性器は友希那の中で肌が弾けるほどの刺激となった。
(こんなのはどうかしら……)
すると友希那は前かがみになり、尻を男の腰に擦り付けるようにした。さらにその上で、男のすっかりあらわになっている左右の乳首に手を進めた。が、突起には直接触れずに、その付近で指先は沈んだ。
その瞬間、男の身体が勢い良く震えた。明らかに友希那の行動を予測して先に反応していた。
「あなた、乳首いじってもらいたいんでしょ……」
友希那は腰を動かしながら男に微笑みかけた。男の欲しがりな癖を受け入れながらも、その素直な体躯をどこか嗤っているような具合だった。
男は口で答える代わりに、それを肯定するように友希那のことを見つめた。目には子犬のような潤いと輝きがあり、それを見つめた友希那はその途端、男のオスぢからにひれ伏すのとは別に、その一方で、この愛玩動物のような男を隅から隅まで虐め倒したいという、純粋で強烈な嗜虐心が刺激されていくのを感じた。
「――でも、駄目よ。私に勃起乳首コリコリされたいなら、自分でそう言いなさい」
「じ、自分でぇっ……?」男は情けない高い声を出した。友希那に乳首を摩ってもらいたくてしょうがないようだった。
「そうね……」友希那は素早く思考した。「『ドマゾストーカーの僕の、情けなく勃起した乳首、たくさんいじめてください』。これで良いわよ?」
友希那が意地悪そうに微笑みかけると、しかし男は少しの躊躇も戸惑いも見せずに、素早く口を開いた。
「ド、ドマゾストーカーの僕のっ、情けなく勃起した乳首……、たくさんいじめてくださいっ!」
「くっ、ふふっ。本当に言うなんて、あなた相当欲しがりなのね……」
友希那は口角を上げながら、男の乳首の麓で止めていた指をさらに進めた。男の、ちょこんと凝縮している小さな突起を、その、どこか女々しさすら感じるやはり愛玩的な彼を人差し指と親指で摘まむと、その指の腹で優しく転がすように捏ねはじめた。
「ああっ――」
その瞬間男の背筋がビクリと跳ね、同時に膣内の陰茎がより一層の恍惚を披露して友希那をさらに深く貫く勢いを示した。
「念願の乳首攻め、良くきいたらしいわね。女の子みたいに、びくびくしてるわ……」
友希那はすっかり腑抜けた男の顔を見つめながら、さらに両手の硬く縮こまった乳首を摩った。それは軽く抓るような極めて嗜虐的な具合だったが、その少し乱暴な素振りが、男にはむしろ極上らしく、さらに腰を振るわせて勃起をより強固なものにした。
「乳首で感じちゃうなんて、本当に女の子みたいね……」
友希那の腰遣いは依然として激しく、男の肌に落下してぶつかる白い肌が、乾いた音を放っていた。膣の肉壁は休むことなく陰茎を舐めており、続く射精の欲求をごしごしと打ち上げていた。
「友希那さんっ、もう出ちゃいそうっ……」
「え、何? 聞こえないわ」友希那はわざと聞こえないふりをした。「男なら、もっとはっきり、わかりやすく言ってちょうだい」
それはピシャリとした口調だった。激しく一点だけを鞭で打つような強烈な命令口調で、それを受けた男は、しかし恍惚とした腰を震わせながら友希那の優しい光のある目を見つめた
「な、中出しっ……」
「中出し?」
「友希那さんのおまんこに、中出ししちゃうよおっ……!」
「ふふっ。正直な中出し宣言、男らしくて、とってもかっこ良いわよっ」
友希那は口元を緩ませながら左右で乳首付近を撫で、そのまま男のたるんでいる顔をじっとりと見つめて腰を加速させた。その目には蝋燭の灯のような温かく、しかしはっきりとした光源が浮いており、膣と、それ以外の情緒で男の『中出し』を肯定していた。
濡れている膣から垂れる粘液が、そのまま水けのある音を奏でており、その中で、たっぷりと竿を包み、温かく受け入れてかき混ぜるようにすると、すでに限界らしい男根が、いよいよ最終段階の域へと到達して友希那を押し込んでいた。
「ああっ、ああ! だ、駄目っ……。もうイくよっ! 友希那さんっ、友希那さんんっ……」
「良いわよ。宣言通り、たくさん、びゅー、びゅーって、私のナカに出してちょうだいっ!」
友希那はにやけると男の両手を取った。左右でそれぞれ握りしめると、そのまま細い指を男の太い指に絡みつかせてぎゅっと密着した。
「わぁっ。こっ、恋人みたいだ……」男は驚きながら友希那の素手を握り返した。二人の素手の中で薄い汗が混ざり合い、肌と肌の質感がまるで吸着していくように触れ合った。
「そうね。私たち、恋人になるのも良いかもしれないわね」
友希那は本心で男を見つめた。
「ほ、ほんとっ? 友希那さんと恋人なんて、夢みたいだ……」
「夢じゃないわよ。ほら、この手とおまんこで、しっかり私を感じて……。あなたの男らしい射精、私に見せつけて」友希那は激しく尻を上下させた。「私のこと、あなたのおちんぽの奴隷彼女にしてっ!」
「うううっ! 友希那すきっ――」
男の呻き声と共に、友希那の内部の竿の先端から、温い粘度が解き放たれた。それは何度かに分けられたしつこい発射によって友希那の胎内に獰猛に浸透し、すぐに最深部に到達して熱と共に溜まっていった。
(せーしっ……! 精子来てるっ……! 私の子宮、満たされてるっ……!)
友希那の膣は男の精をごくごくと飲んでいた。下腹部の位置にじんわりと広がって存在するしめった精は、その中でいくつもの精子がうじゃうじゃと蠢き、それはやがて友希那の、女として最も大切な神秘を堂々と貫通し、その内部と連結して友希那の中に、喜びともいえる結晶を宿させた。
(完全に、受精してるわっ……。私、この人の所有物になっちゃった……)
その、男からひねり出された、吐き出された選りすぐりの生き生きとした精を唯一の臓器で感じ、しっかりと受け取った友希那は、この男と、精神的な意味と肉体的な意味の両方から強固に繋がれたことを確信し、その瞬間、何よりも強い喜悦が脳を支配して恍惚とした。
「……中出し。きっちり決めたわね。ふふっ、告白しながら射精するなんて、意外と大胆なのね。私、すっかり惚れちゃったわ」
友希那は上がっていく顔面を男に向けた。
「それで、どうかしら? 憧れの私のおまんこに、無責任射精した気持ちは」
「ゆきなまんこ、最高っ……」
男は射精の反動ですっかり抜けており、しかし両手はいまだに友希那の細い素手をぎゅっと握っていた。それは友希那の体温にいつまでも縋っているような具合で、まさに、友希那という自分にとっての極上のメスを、少しでも離さず感じていたいという独占の欲が滲み出た掌握だった。
「ふふふ。本当に全部出しちゃったみたいね。これ、もう完全に受精したわよね……」
友希那がにやけると、その途端男の胎内の竿が一瞬びくりと震えた。
「……私を妊娠させられたって知って、またおちんぽ反応した。大事なメスが本当に自分のものになったって確信して、興奮したの? ……そういうの、性欲で支配してくるオスらしくて、とっても良いと思うわ」
友希那はその男の豪傑な手を握り返し、ゆったりと腰を振るった。それは窒内で全てを吐き出したどろどろの竿をあやすような具合で、敏感になっている男根がひだに触れて混ぜ込まれると、男は急所を突かれた女子のように顔を引きつらせた。
「……でも本当に、かっこよかったわ。優秀なオスの遺伝子で、私のナカたっぷり汚して、マーキング受精までさせちゃうんだもの。精液がびしゃびしゃ子宮に当たるの、すっごい伝わってきたわ」
友希那は微笑みながら上半身を倒した。目指すのは男の緩んだ唇だった。友希那は自身の唇を搾って男のそれに触れた。柔らかいものたちがゆったりと激突し、それはそのまま、なめらかに絡み合った。唇同士が食み合うと友希那はすぐに舌を突き出した。唾液でぬるついたもう一つの性器は互いの感触を全体で確かめながら、甘く吸い尽くした。
「んっ……」口を離した友希那は自身の中で再起してゆく違和感を股間で得ていた。「あら、もう大きくなっちゃったわね」
「う、ごめんっ……」
それは閉じられた膣の肉を再び押していき、ぐぐんと開拓してまだくたびれていないないことを友希那に示していた。
「謝らないで。……今日は枯れるまで、私が搾り取ってあげるから」
友希那は微笑みながら男を見下ろし、ぺろりと舌なめずりをした。