フリーナの態度に不満を抱くが、怒りをぶつける先はまさかの同人コーナー?!
「なぁ、旅人! この国の水神はやっぱりおかしいんじゃないのか!?」
パイモンは俺の周りをふよふよと漂いながら、地団駄を踏んでいる。
なお、空中なので踏めているかどうかは不明だ。
先程出会ったばかりの水神フリーナの態度がお気に召さないらしい。
ともあれ、不機嫌になる気持ちは俺にも理解できた。
水神。
この国の神様はどうやら様子がおかしいらしい。
目立ちたがり屋というか、なんというか。
あるいはあれは構ってほしいのでは?
そんな、ともすれば不敬にもあたるような感想すら思い浮かぶが、なぜだか腑に落ちてしまうのでしょうがない。うん、これは仕方がないのだ。
「まぁまぁ、パイモン。そんなときは薄い本が役に立つんだ。ほら、これを見て」
俺が指し示した場所はいわゆる同人コーナーで、自作の本を自費で刷って売るというなんともクリエイティビティに溢れたスポットだ。
ここには様々な趣旨の趣深い書物が山のように眠っており、様々な趣向を凝らした多種多様な書物が展開されている。
なかには、目を引くタイトルも多数ある。
たとえば……
「おいおい、何だよこれ! 『フリーナ様に裸エプロン着せてご奉仕させてみた』、『フリーナ様の太ももに首ったけ』、『フリーナ様に視姦されて果てる無様なおじさん』……なんか見ちゃいけないようなやばいもんがいっぱいあるぜ!」
「うん、考えることはみんな同じなんだね。ほら、パイモンこれとか面白そうだよ!」
「相変わらずお前は躊躇なくそういうもんを手に取るよな。うぅ……あんまりこっちに向けるなよぉ」
俺は『フリーナ様が泣くまで腰を振るのをやめない』を手に取った。
……
そこは地下室だろうか、暗い部屋に鎖に繋がれた水神フリーナ。
若干引きつった顔だが、百歩譲っても神は神だ。そう簡単に屈したりはしない。
眼の前に現れたのは金髪の屈強な男。
その服装はたぶん俺だ。
こんなに筋骨隆々ではないのだが、イメージが先行するのはいつものことなので、とりあえず忘れるとする。
フリーナにバカにされた俺が怒って仕返しをするという場面らしい。
なんとも今の心境に相応しいシーンだ。
俺は作者に向けて脳内で喝采の拍手を送りながらページを捲る。
「や、やめろ……! い、いいのか?! 僕に手を出すということは、神に手を出すということだよ! それがどういうことか、わからないわけじゃないよね!」
「ナヒーダと影も混ざるということか。なるほど、これはこれは……陰茎が苛立つ」
作者の中で俺がどういうキャラなのか小一時間問い詰めたい気持ちを抱きつつも、話は進んでゆく。
「ヒィ! なんて大きな陰茎なんだ! そんなものを僕の中に突っ込むつもりかい?!」
「まぁ、慌てるな。まずは口でしてもらおう」
「おぶぅ……うぷ……むちゅ……」
これは素晴らしいアングルだ。
上目遣いのフリーナに思わず本物の陰茎も苛立ってしまう。
ゴクリ。思わず喉が鳴った。
涙目を浮かべながら口淫をするフリーナ。
逆らえないのはなぜか。
疑問を抱いたが次のページでそれは解消された。
漫画の中の俺の手にはフリーナの痴態が写真に収められていた。
おそらく逆らえばこれを衆目に晒すとでも脅されているのだろう。
だからか、慣れない手つきで陰茎を扱くフリーナが、恨めしげに漫画の中の俺を見上げている。
いいな。実にいい表情のフリーナだ。
興が乗ったのか、漫画の中の俺はフリーナの頭を掴むとそのまま上下に動かした。
フリーナが苦しそうに呻くが、それさえも彼にとっては快感に誘う愛撫でしかなかった。
喉を執拗にこじ開けられ、フリーナの心を屈服させられる。
「うらぁああああ!!!!」
「うぶぅっ……!!!」
口から溢れた白濁液を拭いながらフリーナが立ち上がろうとすると、その手を屈強な旅人が強引に奪った。
「やだ、もうやめてくれよ……!」
そんな涙声を男は聞こうともせずに、フリーナを組み敷いた。
「まさか、フ◯ラだけで終わりだとでも思ったのかぁ? 甘すぎるぜ水神フリーナぁあああ!!!!」
男は見たこともないような大きなそれを取り出すと、フリーナの服を脱がすまでもなく、裾からむりやり挿入した。
フリーナの白い太ももを男の腕が鷲掴みにし、執拗にフリーナの秘処を貫いた。
何度も何度も強引に貫かれながらフリーナは涙ながらに懇願する。
「僕が悪かった! 調子に乗ってごめんなさい! お願いだから許して!」
「ああん? 許さなくていいぜ? 俺は好きにするだけだからよぉ。……こんなふうになぁ!!!」
フリーナの後ろ髪を掴んだ男(もうさすがに俺と形容したくない)が、イキ狂うフリーナを執拗に責め立てる。
もはやこの男は性欲を満たすだけのモンスターを化していた。
生意気なフリーナを分からせるだけの野獣そのものだった。
意識を飛ばしてしまいそうだったフリーナの、乳首と陰核をつまんで起こさせ、休む間もなく腰を叩きつける。
「おいおい、ひとりで満足してるんじゃねえぞ! 俺を満足させんかい!!」
「だ、だめ……も……むり……」
力なく震えるだけのフリーナの腰を両手で掴むと、男はラストスパートを開始した。
絶叫するフリーナとはしたない水音、それと肌と肌がぶつかる音だけが地下室を支配した。
「いくいくいくいくいくいくいくぅ~~~~~~~~~!!!!!!!」
「ぁぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
横たわったフリーナの見つめる先には、無骨な鉄格子しかなかった。
フリーナの蒼い双眸には絶望だけが映されていた……。
……
「うん、よくある内容だね」
「おい! 旅人、そんなおぞましい内容を、『よくある』で済ますなよ!」
「けど、同人としてはベタというかなんというか……」
「いや、結構ハードだったよなぁ?」
「そう? でも別に首絞めとか、薬漬けとかもなかったし、2穴とかもなかったし、そんなでもなくない?」
「オイラはお前のことがわからなくなったぞ……」
「そんなこと言わないでよ、パイモン! 俺の最高の仲間だろ!」
「そんな話の後に言われても全然嬉しくないぞ! やめろ! オイラは普通なんだ! 常識枠なんだ!! だー! その手を離せ!!」
とりあえず分からせてやらねばと思ったので書きました。まる。