同作をpixivにも投稿しています。
注意点
二次設定、独自設定、独自解釈等があります。
オリキャラ(名無し男)との絡みになります。また、男には台詞があります。
1.
一泊分の荷物を玄関に置いて、んーっと伸びをする。簡単な日用品は元々揃っているので、精々着替えくらいしか入っていないものの、荷物というものから解放されるとついつい息を吐いてしまう。
信仰でも興業でも大成功を収め、今や『守矢神社と言えば』と尋ねれば名が挙がるほど人々にも浸透した、人里と神社を繋ぐ索道。しかし、その脇に建てられた小屋にまで目を向ける者は中々いない。
もっとも、向けたところで大したものなんてない。小屋の四割ほどのスペースは、簡易の屋台の組み立てパーツや守矢神社の印が入った幟、それらを組み立てる工具等々を収納した、関係者用の倉庫であり、残りの六割は家具も殆どない質素な居住スペースだ。
体調を崩した利用者の方や運営側の者が休憩に使うのが主な用途であり、仕切りで区切れるやや広めの居間に簡易の台所が備え付けられ、風呂、トイレは別々。あとは小さな納戸に日持ちのする非常食が数日分と、応急処置程度の医療道具が置いてあるくらい。
そんな、索道版社務所とでも言うべきここで今日、自分は一泊を過ごす。守矢神社の関係者として、担当が回ってきたからだ。
金品の類は一切置いていないとはいえ、里の外れにこういった小屋があると、木っ端妖怪や不届き者が住処や隠れ家にしかねないからだ。なので不定期に見回りとして、索道が休みでも身内の誰かしらが顔を出したり、索道での業務後にそのまま泊まったりする日がある。
それが今回は自分の番、というわけだ。いや、厳密には違う。自分“一人”ではなく――。
守矢神社の索道は、開くのは早いが閉めるのも早い。暗がりの運行は危険なので明るい間のみ、という前提を踏まえたうえで、基本的には早朝から運行が始まり、日が暮れる少し前が最終となる。最終がやや早く思えるが、神社に到着してからの参拝、布教、お守りの授与等々があるため、時間に余裕を持たせた形だ。
では、運行数の方はといえば、そちらは結構ばらつきがある。基本となる時刻表こそあるが、人が多ければ臨時として無理のない程度に運行数は増やすし、該当の時間になっても誰もいないのであればそれは飛ばす。特に、日柄が良い日や気持ちの良い晴天なんかはやはり人も多く、参拝ではなく景観を目的に利用する者もいる。そして、そんな人にも守矢神社の神は寛容だ。
「あ、戻ってきたな……」
晩ご飯の準備の傍ら、ふと台所の窓から外を見ると、丁度索道が帰ってくる姿が目に入った。今頃、受け取り側では諏訪子が笑顔で出迎えていることだろう。
今日は日柄も天気も良かったから、索道はほぼ休みなく動いていた。お陰で休憩時間なんて、運行の合間に行う河童の方々によるメンテナンス作業や昼食の間と、最終便が出発し、あとはそれを迎えるだけとなった今くらいしか碌に取れなかった。
列整備や定員の割り振りなんかの係員を務める自分でさえそうなのだから、本日ともに宿泊する相方、諏訪子はそれ以上だろう。索道の待ち時間には守矢神社の信者の方々の相手や、その子どもたちの遊び相手も務め、見送り出迎えはいつも元気な笑顔と、本当に頭が下がる。本人は「大変は大変だけど、それ以上に楽しいから。退屈なんかよりもずっといいよ」と、嫌な顔一つしないところも含めて。
下っていく索道と染まり始めた夕日を横目に、晩ご飯の準備を続ける。区切りのいいところまではやっておきたい。
それから暫く準備を続け、あとは薬味をお好みでといった具合まで仕上げたところで切り上げる。そして、諏訪子を迎えに行こうと表に出てみるが、そこに姿はなく。
辺りを見回すが、既に索道周りは閑散としており、片付けや最終運行後の点検等々も終わっていた。そこで、帰り支度をしていた河童の方に尋ねてみれば、どうも索道裏の林に入っていったとのこと。
野放しの草木が繁茂しているだけで、業務を終えたあとに向かうような場所ではなかったと記憶しているが。そう思案しつつもお礼を言い、自分も早速そちらへ向かう。行き違いになるかもしれないから自分だけ先に戻る、という選択肢も当然考えたが、今日は忙しくてあまり一緒にいられなかったから少しでも早く会いたい、なんて我ながら少々恥ずかしいが自分に嘘はつけない。
万が一にも自分が迷子になったりしないように、振り向いた際に小屋や索道が見えなくなりそうな道は避けて、林の中を歩いていく。
さて、一人で何をしているのやら、なんてぼんやり思案していると、不意にある声が聞こえて足を止める。人のものではないし、犬や鳥の類でもない。虫とは似ているが、それとはまた違う、連続する短く高い音。
これは、もしや。声のする方へ足を向けて幾らか進むと、開けた場所が視界に入る。更にもう少し歩を進めれば、その声の主たちが目に入る。
蛙だ。中央にある小さな池に蛙が数匹集まり、合唱するように鳴いていた。その脇では平たく大きな石の上に蛙座りでしゃがみ、指揮するように指を動かす諏訪子の姿が。
鳴いている蛙が本当に指揮されているのか、それらしく鳴いてそれらしく指を動かしているだけなのかは分からない。しかし、神秘的で可愛らしい光景なのは間違いなく、つい足を止めて黙って見ていると、諏訪子の指はピタリと止まり、蛙の鳴き声も同じく止む。
諏訪子はこちらを振り向くと手をぶんぶん振って、石の上からぴょんと跳び降り、駆け足でこちらまでやって来る。黙っていた蛙たちもまた鳴き出すが、その音色は先程まで聴いていたものと同じものだった。
「声掛けてもよかったのに」
「その、大事な用事かと」
「そー見えたー?」
間延びした声で言いながら、ゆらゆらと体を揺らして笑う諏訪子。見た目相応の、無邪気そのものな表情だが、この神様のことだから何か企みがある気がしてならないのは考えすぎか。
「まあ、どっちにせよもう終わったから気にしなくていいよ」
「いいんですか?」
「うん。ちょっと遊んでただけだから。それより、こんなところでどうしたの? いや、私が言うことじゃないかもだけど」
「どうしたというか、迎えに来たんですよ」
手を差し出すと、諏訪子は頬を緩めて――今回は企みを感じない――柔らかな笑顔を見せた。
「ふふ、そっか。じゃあ、帰ろっか」
そして、こちらの手を握り、指を絡ませて繋ぐ。
さて、入れ違いになったりもせず、無事諏訪子も見つかり、本人も言った通り、あとは小屋まで帰るだけ。二人並んで押し黙り歩くには少し長いその道中、話題はやはり直近のことになるもので。
「そういえば、今日は人多かったよねー」
「ですね。大安でしたし、天気もよかったですから」
「だね。確か、前の大安が大雨で運行中止になったから、その反動もあったのかな。私としては縁起とか関係なく、いつ来てくれても嬉しいんだけどねー」
「神様本人が言うと重みが違いますね」
「来てくれるだけでも感謝ってもんだよ。特に私たちは身に染みてるから……って、こんな話はいいのいいの」
諏訪子は空いている手をぶんぶん振って、暗くなりかけた話題ごと振り払う。
「で、さ。そんなだから、お昼ぐらいしか長めの休憩が取れなくて」
「あ、疲れてます?」
「ううん、それは大丈夫。トラブルも特に無かったし、ちゃんと合間合間に短い休憩は取ったから、そこまで疲れてはないの」
こちらの心配を諏訪子は首を横にふるふる振って否定すると、もじもじと続ける。
「ただ、その、貴方と喋ったりとか、いちゃついたりとか、色々? あんまりできなかったなーって。だから……」
諏訪子はそこまで言うと、脚をぴたりと止めて――。
「だから、晩ご飯の前に、ね?」
自らのスカートの裾を、ひらりと捲る。動いた手を無意識に追った視線に飛び込む、腰近くまで捲られた素肌と、黒く細い下着の紐で作られた結び目。もしも、そこから伸びる紐をくいと引っ張れば、簡単に解けてしまうだろう。
思わず、諏訪子の顔へ視線を向け直すと、彼女はえへへと笑う。
蛙たちの鳴き声は、まだ小さく響いていた。
2.
寝室に差し込む夕焼けが、諏訪子の頬や衣服、金のお髪を橙に染める。
彼女の方からお誘いを受けるのは珍しいことではない。だが、どちらから言い出すにせよ、こんな晩ご飯を控えた時刻から愛欲に耽った覚えは、片手の指も折り切らない程度しかないはずだ。
寝室に入って布団を敷いて、と準備するなり早々に諏訪子は自らの上着に手を掛けて、下に着ていた衣ごと脱ぎ去り、レースに縁取られた白いキャミソール姿を晒す。かと思えば、もうスカートに手を掛ける。
見た目はどう見ても童子なのに、テキパキとしつつも焦り急ぐ様子のない手つきは、男女の蜜月に慣れた大人のそれで。
ついつい自分の服を脱ぐ手を止めて横目で覗いていると、諏訪子は緩めたスカートを下ろす直前に、こちらの視線に気付く。
「あ、もしかして脱がせたかった?」
「え、まあ、少しはその気持ちも……、じゃなくて、今日は積極的だなって」
脱がせる如何はともかく、疑問と呼ぶにはささやかな引っ掛かりについて尋ねると、少女は小首を傾げる。
「いつもじゃない?」
「いつも以上に、です。何か、ありました?」
「何かないとダメ?」
「……そう言われると」
こちらとしても、立つ瀬がない。
何事においても、気分が乗る日もあれば乗らない日もある。そんな至極ありふれた心の機微に、意味を求めすぎていたのかもしれない。
「うーん……、でも、強いて言うなら、今日はセックスしたくてたまらない気分だったってだけ」
諏訪子は恥ずかしげもなく言いながら、手を掛けていたスカートをすとんと落とす。
スカートの下からは、上半身を覆う清楚な白いキャミソールとは真反対に、成熟した色気を見せ付けるような、黒いショーツが現れる。股布の面積は鼠径部や下腹部の殆どを晒すほどに小さく、それこそ股座以外は碌に隠せていない。左右の腰骨に伸びた紐で作られた結び目のどちらかを解くだけで、あっさりと大事な部分を曝け出してしまうのは間違いない。
「はい、脱がせてもいいよー。但し、上だけね。下はまだダメ」
そんな煽情的な下着とは対照的に諏訪子はけらけらと笑って、両手を万歳と上に挙げる。
これを脱がすのはさながら童の着替えを手伝うようだ、なんて思いつつも、これも神徳と有難く頂戴し、キャミソールの裾に手を掛けて持ち上げる。
「よいしょ、っと……」
あとは諏訪子自ら腕を抜き取り、キャミソールを完全に脱ぎ去る。上半身だけながら、差し込む夕焼けの橙の中、レース生地越しに薄らと透けていた素肌、ひいては裸体が晒される。
全体的に肉付きは控えめで、肩幅や骨盤も含めて女性らしい丸みのある肉体にはなり切っていない、成長過程という印象が強い諏訪子の肢体。なのに、彼女が纏う雰囲気は悠々とし、引き込まれる色気は思わず息を呑むほどで、人間とはそもそもの根本が違うと強く感じさせる。
メリハリの利いたくびれがなくとも、すっきりとした綺麗なお腹は見るからに滑らかで美しい。手のひらで容易に覆い隠せてしまう膨らみかけの乳房や、その中央に位置する薄めの桜色をした小さな乳首と乳輪も、視線を釘付けにしてやまない。
目の前の少女の、あどけない見目に見合わぬ色香にあてられていると、諏訪子はこちらの手を取り、自身の胸にあてがった。
「ね、ほら、分かる?」
手のひらに押し付けられる乳房は慎ましくとも確かに柔らかく、ふわりと指が沈む。その心地よい感触に思わず手が強張るが、その感触とはまた別に伝わってきたのは――。
「すごく、ドキドキしてるでしょ? 朝からずーっと、貴方とセックスするのばっかり考えてたの。で、今からするんだって思ったら、こんなになっちゃった」
諏訪子は落ち着いた表情をふわりと崩し、照れた笑顔を見せる。
つい先程、逸る気分に意味を求めすぎていたかと自戒したが、意味はあった。こうしてその心地を告白されただけで、単純にも欲望を滾らせている自分がいるのだから。
「あ、でも、考えてたのは休憩中だけだよ。お仕事の間はしっかり真面目にしてたから」
そんな劣情を知ってか知らずか――彼女のことだからバレていそうだが――、諏訪子は無邪気に両手をぱたぱた振る。
「だから、まずは頑張ったご褒美、欲しいな」
諏訪子は自らの唇をついと横になぞると、期待に煌めく瞳を閉じて背伸びをし、顔を少しだけ上に傾ける。
可愛らしいおねだりにこちらからも腰を屈めて、少女の背に手を回して抱き寄せ、突き出された唇に自身の唇を重ねた。
「ん……」
触れた瞬間、柔らかく瑞々しい唇は弾むような弾力を返し、諏訪子は触れ合う唇の僅かな隙間から小さく吐息を零す。
そのまま三秒ほど口唇を重ね、そっと離す。向き合う諏訪子を見やるが、彼女はこちらをじっと見てばち、ばち、と瞬きするのみで、何も言わない。
まだ、欲しがっている。言外の更なるおねだりに応え、もう一度、もう一度と口付けを交わす。
「ん、ん……、ぁっ……」
そうしてバードキスを繰り返す傍ら、背中に回していた手を諏訪子の髪に添え、緩い手つきで梳く。触れ合う唇の感触だけに留まらず、指先ではさらさらと流れる金糸を、耳では口接の合間に漏れる可愛らしい吐息も楽しむ。
相手を求める気持ちは諏訪子も同じ、いやそれ以上だったのだろう、少女は重ねた唇をそっと開き、伸ばした舌先でこちらの閉じた唇をつんとつつく。
より深い繋がりへの催促に、こちらからも唇を割り開いて応えると、すぐに諏訪子の舌が侵入してくる。
「んっ、はぁっ、ん、んぅっ……」
瞬く間に自身の舌は諏訪子の舌に巻き付くように捕らえられ、二人の粘膜が絡み合う。それと同時に彼女はこちらの頭に手を回して引き寄せ、唇を深く重ねさせる。
諏訪子の舌は、――自分の見立てではあるが――長い。「私の舌、長いでしょー」なんて自慢げにべろんと舌を伸ばした姿を何度か見た覚えがあるが、少なくとも自分よりも明らかに長かった。
そんな彼女の舌に口腔を掻き回され、それはやがて歯列にも伸びていく。下の前歯を歯茎から上へマッサージするように撫で、尖る歯の先端をちろちろと舐め、奥側へ移る。そんな丹念な愛撫を一本ずつ順番に施し、それはやがて奥歯近くまで達し、自分の舌ですらうまく触れられない部分すら愛されてしまう。
「ん、ちゅっ、ちゅぷっ、んむっ……」
下の歯の片面を終えれば、また前歯からもう片面を。下全てが終われば、もはや当然とばかりに上の歯までも舌愛撫を受ける。
さながら親が子どもへ行う歯磨きみたく、諏訪子の舌が歯をしっかりと綺麗に磨いていく。それこそ歯磨きの時くらいしか意識しない部分を撫でる、柔らかくもくすぐったい感触と、口内で掻き鳴らされるくちゅ、ちゅぷっ、という厭らしい水音が、思考を埋め尽くすほどに脳髄まで強く響く。
口付け自体はこちらからだったのに、もはや完全に主導権を向こうに握られ、口腔を責め立てられる。ご褒美が欲しい、と諏訪子は言ったが、自分自身そのものがご褒美と言わんばかりに貪られていた。
全身の力は自ずと抜け、腰を屈めてぼうっと突っ立ているだけ、口内もなすがままだが、諏訪子の舌の弾力のある柔らかさと体温と、粘膜を絡ませる淫靡な感覚は一切の翳りなく続く。
「んっ、はぁっ……、ふふっ……」
しかし、それは不意に終わりを告げる。こちらの頭に回された手がそっと離れると、舌、唇もそれに合わせて離れていく。
二人の唇の間には、太く粘っこい銀糸の橋が架かる。諏訪子との距離が離れるにつれ、それは伸びて弛み、やがてぷつりと切れてしまう。
諏訪子は互いの唾液の残滓で濡れ光るこちらの唇を、自身の人差し指と中指でついと拭い、次は自らの唇を拭う。指先には二人分の唾液がどろどろに混ざり合って滴り、それを自慢の長い舌でぺろりと舐め上げた。
「ん、美味し……」
指先を見つめる濡れた瞳を細め、陶然とした声で呟く諏訪子。幼げながら、その外見にそぐわぬ雰囲気を醸す神様は、長い口付けで乱れた呼吸を整えていたこちらを見やる。
「ご褒美、ありがとっ」
溌剌と発したお礼は、先程までの空気の消え去った無邪気なもので。
「じゃあ、次はそこに足を広げて座ってくれる? ほらほら」
「……え? あ、はい」
息を整えて落ち着いたのも束の間、先んじて腰を下ろしていた諏訪子に指示され、自分も体勢を整える。
腰を布団に下ろし、足は緩く広げて股間の前にスペースを作ると、案の定諏訪子はその空けたスペースに体を構える。目の前に位置するのは、内側からの膨張で大きく膨らんだ下着が一枚。その薄布の中では、収められたものがどくどくと脈打ち、解放を求めていた。
「脱がせるから少し体浮かせてねー」
相変わらずの軽い調子と笑顔を見せて、諏訪子は眼前の張り詰めた下着に手を掛ける。少し遅れて言われた通りにすると、少女は下着を躊躇なくするりと下ろす。
脱がせられる下着の縁に引っ掛かりつつも、神様の御前へ無遠慮にまろび出る自身の陰茎。激しい口付けで性感を高められ、すっかり硬く勃起していた肉棒の先端は天井を差し、鼓動に合わせてびくびくと震えていた。
そんな屹立をじっと見やり、これを引きずり出した当の神様は「ふむふむ」と呟く。
「キスだけじゃおっきくはなってもイッてはいないみたいだね。ま、もっとすればイカせられる自信はあるけどねー」
緩やかな胸を張り、自慢げに豪語する諏訪子。その所見には、自分も同意ではあるが。
「でも、それまでずっと我慢できないや。私が」
「……そこは、自分が、なんですね」
「うん。だって、実際そうだし。それに、今日最初のとっても濃いのを下着の中で出しちゃうなんて、勿体ないもんね」
諏訪子はけらけらと笑い、下ろした下着を足からも抜き取って完全に脱がせると、早速肉棒に右手を伸ばす。
「う、っ……」
自分よりも一回りかそれ以上に小さな手の、細くしなやかな指先の感触に、怒張はびくんと跳ね上がる。だが、あどけない神様の恐れを知らない手は、手中に収まらぬ肉塊の脈動にも臆せず、包み込むように柔らかく握って上下に優しく撫で始める。
「う、ぁっ……」
「ふふ、おっきーい、かたーい、ふとーい、あつーい」
ぞくぞくと背筋を駆ける快感に声を震わせる一方、諏訪子は美辞を小気味よく唱えては楽しげに笑う。
「ほんと、逞しくて男らしくてかっこいいおちんちんだよねー。私、この子のこと、大好きだよー」
更には、包む手のひらを少しずらして片面を空けると、顔をぐいと近付けて頬擦りをする。
「っ! うぁっ……!」
しなやかな指とは違う、ぷにぷにした柔らかい頬の感触に、血管が膨らむほどに陰茎が跳ねてしまう。
それでも諏訪子は愛おしそうに頬擦りを繰り返す。先の煽てる調子の言葉や惚気も合わせて、まるでペットでも可愛がるかのような所作だが、行為自体は手淫とそれほどの大差はなく。
やがて、亀頭の先端からは我慢汁が滲み、何よりも真っ先に諏訪子の頬を汚す。
「あらら、先っちょから溢れてきちゃったね。じゃあ、そろそろちゃんとしてあげよっかな」
諏訪子は先走り汁に汚れるのも気にせず指先で拭い、ぺろりと舐め取る。そして、こちらに向かってずいと顔を寄せると、笑顔を浮かべた。
「さてさて、貴方はどこで気持ちよくなりたい? 手に、お口、おっぱいだって挟めないけど頑張るし、脚とかお腹とかでもいいよー」
様々な部位を矢継ぎ早に挙げながら、諏訪子は屹立へ手を添えて膝立ちになり、その先端を最後に挙げた腹部へと擦り付ける。
「っ……!」
臍と鳩尾の間を亀頭がずりずりと撫で、溢れ出たばかりで乾いていない我慢汁を少女のお腹へと塗り付けていく。
「ほら、お腹でも意外と気持ちいいでしょ?」
筋肉の薄い幼げな体躯のお腹はすべすべしており、押せば少しだけ沈む肌と相まって、こうして擦り付けられているだけでも、諏訪子の言った通り気持ちいい。
「他にも貴方がここでして欲しい、ってものがあるなら出来るだけ頑張るけど……。あ、でもー」
依然、腹部に肉棒を擦り付ける最中、諏訪子は思い出したかのように声を漏らすと、陰茎に添えた手をぐっと下げる。
「ここはあとのお楽しみだから、今はダメだよ?」
先端を押し付けて示したのは、臍の下の下腹部。その奥に存在するものは、たとえ諏訪子が神様だろうと、見目の同じ人間の少女のそれと変わらない。
あからさまな、しかし強烈なアピールに分身はまた脈打ち、なおも溢れる我慢汁が下腹部を汚す。昂る性感と興奮に鼓動を高鳴らせていると、諏訪子は右手で怒張を下腹部へ押し付けたまま、左手を掲げて人差し指、中指、薬指を立てる。
「はい、あと三秒で決めてね。決められなかったら私が勝手に決めるから、そのつもりでよろしく」
「……え?」
諏訪子は急に制限時間を設けると、早速指を折っていく。
「さーん……、にー……」
呆気に取られる間にもカウントダウンは容赦なく進み、慌てて問いに思考を向ける。
どこで気持ちよくなりたいか。正直に言えば、どこでも、が率直な回答だ。怠慢ではなく、全ての選択肢が魅力的だから、どれが選ばれても文句などない。それに、諏訪子のことだから、どれを選んでも蕩けるほどに気持ちよくしてくれるのは想像に難くない。
「いーち……」
タイムリミットが目前に迫る。ならば、自分の選ぶ選択肢は――。
「諏訪子さんがしたいように、して下さい」
決められなかったら、私がしたいことをする、と諏訪子は言った。なら、あれもいいこれもいいと優柔不断な自分より、彼女の希望を叶えて欲しい。
それを聞いた諏訪子は「え」と小さく声を上げて、こちらを上目遣いに見やる。
「いいの? 遠慮せずに受け取っちゃうよ?」
「いいですよ。どうぞ、お好きなように」
念押しに構わないと応じると、諏訪子は頬を緩めて頭を左右にゆらゆら揺らす。
「私ばっかり楽しんじゃ悪いなって思って一応聞いたのに、なんだか貴方の優しさ見せられちゃったなー」
「一応、って自覚あったんですね」
「あはは。じゃあ、また今度は貴方がしたいことさせてあげるから、今日は私の好きにさせてもらうからね?」
諏訪子は甘えた瞳を向けて小首を傾げると、身を屈めて肉棒の根本にそっと手を添える。
そして、大きく口を開けると、ぱくんと一口で亀頭を咥え込んだ。
「くっ、あぁっ……!」
刹那、様々な感覚が強烈に雪崩れ込んでくる。敏感な亀頭に触れる、口腔の粘膜。鈴口から裏筋にかけては、口接で散々味わった長い舌の、ぬめりざらついた感触。肉幹は、柔らかな唇が挟む。
それらに情けない声を漏らす間にも、諏訪子の口は根本を目指して下り、肉幹も呑まれていく。
「んふふ、おひんひん、おっひぃ……」
「っ、くぅっ……!」
口の端から諏訪子の声が漏れる。溢れた吐息と声帯の微細な振動で口腔がほんの僅かに震え、それらの刺激にすら声を上げてしまう。
呑み込まれていく屹立は、やがて口蓋垂にすら達し、亀頭にそれが触れる感覚すら与える。こちらからは見えない以上、本当に触れているのか錯覚なのかは判然としないが、それほどの深度なのは間違いない。
このまま喉の一番奥まで達してしまうのか。そう思った矢先、諏訪子は肉幹を咥えていた唇を少しだけ緩めると、ゆっくり頭を引いていく。
「ん、んっ……」
引き抜く際にも肉棒は舌や粘膜とこすれ、びくびくと脈動してしまうが、諏訪子は滞りなく全てを引き抜くと、大きく息を吸って大きく吐いた。
「……ふー、とりあえずお通しはこのくらいにして、ここからはゆっくり楽しもうねー」
かなり深めに呑み込んでいたように思ったが、諏訪子からすれば準備運動と大差なかったらしい。こちらとしては、もう少し続けていたら射精していてもおかしくなかったが。
諏訪子は根本近くまで唾液塗れになった陰茎を見やると、再び顔を寄せる。改めてもう一度、かと思いきや、彼女は肉棒の根本、の更に下へと視線を向けて、そこへ手を伸ばす。
怒張の下にぶら下がる、陰嚢。精子を溜め込み、生産する器官を内包するそれに彼女は優しく触れると、刻まれた皺を指先でなぞっていく。
「あっ、く……、うぁっ………」
快感よりもくすぐったさが強く、つい情けない声が漏れる。だが、諏訪子の指は止まらず、皺をなぞる指先を睾丸の下にまで潜らせると、手を裏返してお椀のように丸めて、手のひらでふわりと持ち上げる。
「ふふっ、ずっしりしておもーい……。精子、毎日たくさん作ってえらいねー」
その質感を確かめるように、諏訪子は手のひらを軽く上下させて陰嚢をたぷたぷ揺らす。普段はいちいちぶら下げていることを意識なんてしないが、こうして持ち上げられて皮膚や組織が撓むと、支えてくれるもの、今は諏訪子の手のひらの感触を強く意識してしまう。
「しかも、この精子ぜーんぶ、私のために、だもんね? これからも、私の、ために、頑張ってねー」
こちらを見上げてにっこりと笑い、私のため、を強調する諏訪子。他の誰かと関係を持つなんて考えた覚えすらないし、ここ暫くは一人でも滅多にしていないが、ここまで断言されると独占欲よりも子どもの我儘みたいで可愛らしい。
「こ、これからも、頑張り、ます」
陰嚢を弄られるくすぐったさと弱くも甘い快感、それらに加えつい頬を緩めていたこともあって、多少つかえながらもそう返すと、向こうもあははと笑う。
「それじゃ、続き続き」
笑顔のまま諏訪子は根本近くに頭を寄せると、緩慢に口を開いて粘膜を纏った舌を取り出し、肉幹と陰嚢の境目の辺りをぺろりと舐める。
甘い刺激にびくっと陰茎が跳ねるが、少女は舌を小刻みに登らせ、カリ首に届く直前まで丁寧に舐め上げる。そして、また根本に戻り、少しだけ横にずれてまた舐め上げる。
直前で舐めた部分と多少被っていても気にせずに、少しの欠けもなく唾液を刷り込ませるように、肉幹に舌粘膜を擦り付ける。
「ん、んっ、あむっ、ん、ちゅっ……」
諏訪子は舌を繰り返し這わせる合間、時折横から唇であむあむと甘噛みしたり、ちゅ、ちゅっと短いキスを織り交ぜて分身を愛でてくれる。
そうして口淫を振る舞う最中、目元に掛かった前髪を諏訪子は自ら払う。しかし、俯き気味に視線を根本へ下げた際、また掛かってしまう。
それをこちらから、細い金糸に指を掛けて払ってやると、彼女はこちらを見上げて瞳を細めた。
「ちゅっ、んー、ふふっ……」
それからも一頻り肉幹を愛でたあと、次に諏訪子はその上、亀頭へと舌を向かわせる。
フェラを再開してから全く開墾していない未開の地で、神様が真っ先に狙いを定めたのは、我慢汁を溢れさせて玉を作る鈴口。その透明な玉を、細く長く伸ばした舌先で崩して舐め取り、舌先を押し当ててちろちろと小刻みに穿る。
「くぅっ、それ、うぁっ……」
「んふふ、先っちょ、ほんと弱いよね。すぐに情けない声出しちゃって……」
鈴口を責め立てる諏訪子の舌は、まるで蛇を思わせる。もし、それを本人に伝えたら、彼女は失礼だと憤るだろうか、宿敵すらものにしたと笑うだろうか。
もっとも、そんな軽口を叩く余裕もないまま、蛇の責めは続く。穿る舌先はやがて裏筋、カリ裏へと移る、
「このエラが、またいいのよねー」
舌粘膜は裏筋にぴたりと張り付くと、カリ首の溝に沿って横へ這っていく。少し進んでは戻り、少し進んでは戻りと絵の具を塗り重ねるかの如く、舌でカリ裏を綺麗に磨く。
諏訪子と愛し合う日に入る湯浴みは特に念入りにと努めているが、今回は仕事を終えてそのままだったので、身を清める暇がなかった。風呂自体は毎日入っているし、自分側から見ても垢なんて付着していないが、匂いはいつも以上にしてしまうだろうし、多少の蒸れは避けられない。
しかし、そんな心配は杞憂と言わんばかりに、諏訪子はいつも以上にじっくりと舐め、神様直々に身を清めていく。遅々とした速度でカリ裏を舌が這い、それを左右半周ずつ施して、真反対に当たる部分まで全てを磨き終えると、最後に裏筋へ短く口付ける。
「んっ、ちゅっ……、おちんちん、いつもより味も匂いも濃くて、これはこれで大いにアリだね、うん」
唇の端に垂れた唾液を舐め取り、妖しい笑顔を見せる諏訪子の姿は、あまりにも淫らで。
口淫が中断されて伝わる快感が消え失せても、屹立は休みなくびくびくと跳ね上がり、乱れた呼吸も落ち着いてくれない。
一方、諏訪子もまだ終えるつもりはないのか、獲物を狙う視線は唾液に塗れた亀頭から、また下へと向かっていく。
「こっちも、またしてあげないとね。ある意味、一番大事なところだし」
諏訪子の手がふわりと優しく包んだのは、先程も同じようにして質感を確かめた陰嚢だった。
「こうやって優しくマッサージしてあげたら、活性化して元気な精子いっぱいの濃い精液、たくさん作ってくれたりしないかなー」
「う、くぅ、あ、ああっ……」
さながら凝りでもほぐすように、諏訪子の手が陰嚢を柔く揉む。
外部からの刺激に弱い部分を他人の手で触られる感覚は、何度されてもなかなか慣れず、相手が愛する者の手であろうとも、痛みや嫌悪感を覚えてもおかしくない。だが、絶妙な力加減で優しくふわふわと揉まれ、くすぐったくも甘い刺激は快感でしかなく。
「そ、そんな単純なものじゃ、ありませんって」
「まあ、そうだよね。じゃあ、頑張れーって応援して、愛情をたくさん込めたらいっぱい作れる?」
諏訪子はそう言うなり早速、手のひらで持ち上げた陰嚢に口唇を落とす。
左右交互に一回ずつ、ちゅっ、ちゅっ、と皮膚を通して精巣に施された口付けは、その内側を強く収縮させ、本当に活動が活発になったかのような錯覚を起こさせた。
「あ、ちょっと反応した? やっぱり、こっちの方が効果ありそうだね。もっとお口でしてあげるね?」
それからも諏訪子は陰嚢へ何度もキスを落とす。自身の言葉を、愛情を込めれば精子が元気になると、量が増えると信じて疑わないかのように。もしくは、神様からの祝福という形で、それを実現させるかのように。
キスの雨は依然として止まず、もはや口付けされていない部分は無いほどに精巣を愛される。更に、彼女は少し唇を開いて大きめのキスをすると、唇を徐々に割り開かせて甘噛みし、果てには大口を開けて口内にまで含んでしまう。
「うっ! く、あっ……、っ、うぁぁ……!」
陰茎で何度味わっても過敏に反応してしまう温かな口腔の感触を、ようやく口付けに慣れてきた程度の陰嚢では、耐えられるわけはない。
情けない声を上げて諏訪子を見下ろすが、彼女はこちらを上目遣いに覗いて微笑むのみで、口内に収めた睾丸を器用な舌で容赦なく撫でていく。皺を伸ばし、縮こまる睾丸を追い、つんつんと突いて揺らす。
「んっ、むっ……、ちゅ、ん~……」
子種を蓄えた袋を可愛がる諏訪子の姿は、先の『全て私の』を体現するかのよう。それは当然、もう片方の陰嚢も、であり、口を開いて解放したかと思えばもう片方にも当然口付け、呑み込み、自身の口腔の感触を覚え込ませる。
そうして両の精巣を一頻り愛でると、諏訪子は口腔から陰嚢を解放し、こちらを見上げてにやりと目を細める。
「あーあ、おちんちんにはなんにも触れてないのに、またこんなに垂らして……」
呆れた口振りに反して期待の隠せていない声音で言うと、我慢汁の垂れた肉幹に舌をあてがい、その源泉に向かって舐め上げていく。
「ん、勿体ない勿体ない」
そうして先走り汁を漏らす鈴口に辿り着くなり、ちゅっと口付けたかと思えば頬を窄めて吸い上げる。
「くうっ! す、吸われ、あぁっ……!」
外気に触れる前の、尿道で待機していた分まで啜られ、肉棒の奥から精気ごと引き抜かれる感覚がぞくぞくと駆ける。
「ほらほら、もっと出せー」
諏訪子は吸い尽くしたばかりの鈴口を楽しげに指先で開かせ、尿道をぱくぱくと開いたり閉じたりして弄ぶ。自慢の舌でもぐりぐり穿り、新たな先走り汁を催促する。それに合わせて、彼女の手も唾液でぬるぬるの陰嚢へ伸び、むにむにと優しく揉む。
「うっ、ああぁっ……! ぅ、あっ……!」
諏訪子の一挙手一投足に、もはや何度目か分からないくらい、口からはだらしなく声が漏れ、屹立はびくびくと跳ねる。
そんなこちらの様子を見て、諏訪子はにこにこ笑う。
「ふふっ、何してもいい反応してくれるから、やり始めるとついつい楽しくなっちゃうや」
「それは、諏訪子さんが、めちゃくちゃ上手だからですよ」
「そう言ってもらえると嬉しいな。私も、貴方のおちんちんに色々するの、大好きだし」
亀頭にちゅっちゅと口付けしながら、自らの言葉どおり嬉しそうに表情を綻ばせる諏訪子。見た目は寺子屋に通う童子とさほど変わらぬのに、男の性器の扱いに長けたギャップがこのうえなく厭らしい。自分が未だに射精してしまわずにいられるのも、そも彼女が絶妙なところで小休止を入れてくれるからであり、もしも一切の手加減を廃せば、あっという間に陥落させられてもおかしくない。
「でも、ずっとこうやってゆるーくしててもそれはそれで話が進まないし、貴方もそろそろ射精したいんじゃない?」
諏訪子は亀頭をあむあむと唇で甘噛みしつつ言うと、少しだけ亀頭を口に含ませて舌で包み込み、飴でも転がすように弄ぶ。舌のざらついた面に裏筋やカリ首をくすぐられ、またも口から呻き声が漏れてしまう。
「う、ぁっ……、射精、したい、ですっ……!」
乱れる呼吸を縫って震える声でそう伝えると、諏訪子は口を離して、行為の淫らさに反して優しく微笑む。
「ん、それじゃ、お口の一番奥でもらっちゃおっかな」
大きく息を吸って、吐いて、また吸い込み、小さな口をあーんと大きく開かせて亀頭を咥えると、一気に肉幹の中ほどまで呑み込む。
「ぐ、くぅ……」
ぬめる口腔と陰茎が擦り合い、諏訪子の口内の大半を埋め尽くす。ぷるりと柔らかい口唇の感触と、肉幹の裏側と舌が摩擦し合う感覚に、怒張がびくんと大きく跳ねても、彼女は口を離す素振りすら見せない。
それどころか口を窄めると、亀頭だけを咥え込むまで少しずつ顎を引く。しかし、そのまま抜いてしまったりはせずに、また顎を進めて先程よりもやや深めに分身を呑み込む。
「ん、んっ、んむっ……」
二歩進んで一歩戻る動きを繰り返し、じわりじわりと口腔に収める度、口内の空気が漏れて粘膜がより纏わり付く。狭い口の中で、諏訪子は肉棒に張り巡らされた血管にまで舌愛撫を施し、息が詰まる苦しさを欠片も見せず奉仕してくれる。
呑み込む唇が肉幹の半分ほどまで達すると、彼女は一旦動きを止める。そして、咥えたまま鼻で大きく深呼吸して酸素を取り込むと、更に奥深くへと屹立を呑み込んだ。
「んむっ……」
「ぐっ、あぁっ……!」
陰茎が口腔を一気に下り、舌の根本から口蓋垂を越えて喉奥にまで達してしまう。
口に含んで舐めたり軽く出し入れしたりだけならともかく、これほどの奥まで迎え入れて男性器を扱くなんて、口淫への慣れや経験でどうにかなるものではない。だが、諏訪子は自ら歓迎し、息を詰まらせながらも最大限の受け入れを示す。
生理的な反応だろう、諏訪子自身の鼓動に合わせて分身を包む体内の粘膜もどくどくと脈打ち、喉の形が分かってしまいそうなほどの密着感を分身に与えてくる。
怒張の根本は今もなお唇で甘く食まれ、肉幹はぬめる舌が這い回る。亀頭は引き絞られた喉奥の熱い粘膜が強く締め上げ、逃がさないとばかりに喉奥から離してくれない。
「諏訪子、さん、もう、そろそろ、出る、から、抜いても……!」
ここまで長く賜られ続けた口淫で昂った興奮はついに限界を迎え、声を震わせつつも諏訪子へそう伝える。もう十分だから、頭を引いてもいい、少しでも楽にしてくれて構わない、と。
それでも、諏訪子は『一番奥でもらう』の前置きどおり、喉奥での射精を求めているのか、一切引く様子はなく。
それどころか、両手をこちらの腰に回して、自ら抱き着く。同時に、ほんの僅かながら今以上に肉棒が奥へ呑まれ、――恐らく、生理現象ではなく本人の意志で――喉が窄まり、亀頭をどくどくと蠢く粘膜で引き絞る。
「っ!? で、出るっ! ぐっ、あっ、あぁぁっ!」
不意に増した刺激は、瀬戸際で保っていた我慢を呆気なく瓦解させた。陰茎は一際大きく跳ね上がり、全身を多大な快感が駆け巡る。喉奥まで犯したまま射精の時を迎え、勢いよく精液が飛び出していく。
「んんっ! ん、ぅ、っ……」
諏訪子の口の隙間からくぐもった声が漏れ出し、動揺を滅多に見せぬ落ち着いた瞳が、一瞬だけ見開く。だが、すぐに持ち直すと唇をしっかり引き絞り、口腔内での射精を受け入れる。
喉奥に叩き付けられた白濁は、口内での咀嚼による噛みほぐしもなく、その器官の形どおりに流し込まれ、直接体内へと下っていく。瞳の端に涙を僅かに浮かべた諏訪子の、白く細い肩が小さく震える度、粘っこい精液が下っていると実感させる。その光景は、たとえ彼女自身が望み、自らそうさせているとはいえ、まるで凌辱しているかのようだ。
「す、わこ、さんっ、ごめん、まだ、出るっ……」
「ん、んっ、ぅ……」
だからと言って、今更射精を止めるのも、それ以上の排出を抑えるのも出来るわけはなく。ただただ、身を焼く快感に任せて、諏訪子の体内へ直に子種を注ぎ続ける。
それは彼女が口を離すまで、つまり射精が完全に終わるまで続き、分身の脈動が治まったところでようやく諏訪子はずるずると口を引き抜く。
「うっ、くっ、ああぁっ……!」
射精を終えたばかりの敏感な亀頭を、狭い喉の粘膜に容赦なくこすられ、ざらつく舌に撫でられ、きつくも柔らかい窄めた唇に弾かれ、と帰り道ですら諏訪子の口腔の味を叩き込まれる。最後に、唇で引っ掛かったカリ首がちゅぼんと抜けたところで、とうとう口淫は終わりを告げた。
「ん、はぁっ……、ふぅ……」
諏訪子は短く数回吐息を漏らすと、次は口を大きく開けて、深呼吸を繰り返す。そうしてある程度落ち着いたところで、布団の脇に置かれた水差しを指差した。
言外のお願いに、未だに浮ついていた精神と肉体を慌てて起こし、コップに半分ほど水を注いで渡すと、彼女は一息で飲み干して大きく「ふー」と息を吐く。
「お水、ありがとっ。やっぱり、お口でするのって私は楽しくて好きだけど、貴方は気持ちよかった?」
「……すごく気持ちよかったですし、諏訪子さんが満足してくれているなら何よりなんですが、体調は大丈夫ですか?」
一仕事終えての一杯を堪能し、笑顔を浮かべる諏訪子に尋ねてみると、少女はおかしそうにまた破顔する。
「だいじょーぶだいじょーぶ、何ともないよ。心配してくれてありがと。まあ、確かにしてる最中はそりゃ苦しいは苦しいし、顎も痛くなっちゃうけど……」
諏訪子はそこまで言うと、こちらを上目遣いに覗き、口角をゆっくり持ち上げる。
「でも、お口全部で貴方のおちんちんの感触が楽しめるから、大好きなの。それに、お口の奥で射精してくれた時の、お腹に直接注がれる感覚も大好き。精液の味が楽しめないのは残念だけど、あつーい精液がどろどろってお腹に直接下っていく感覚は、普通にお口でするのじゃ味わえないから」
自らの喉元に指先を添えて、依然こちらを見やる諏訪子の瞳は、あまりにも妖艶で。彼女を知らぬ者が見れば、神様ではなく男の精を搾り尽くして魂まで魅了する悪魔だと思われても、不思議はない。
当の自分もその視線から目を離せずにいると、先に諏訪子の視線が下へと逸れる。
その動きにつられて視線の先に目をやると、そこにあったのは彼女の口淫を味わったばかりの陰茎だった。あれだけ射精した直後ながら、唾液でぬらぬらと濡れ光る屹立は未だ硬度を維持しており、それを見た諏訪子は今までの妖しい雰囲気を収めてけらけら笑う。
「そうやってびくびくってしてるの、気持ちよくしてって言ってると思うと可愛いし、まだまだできるぞーって張り切ってると思うとかっこいいね。その意気だよー」
そして、自らの下半身、どこで気持ちよくなりたいかと問うた際に今はお預けだと前置きした場所を、ゆっくりと撫でる。それも、ハートマークを描いて、その奥に存在する器官を示すように。
その仕草だけでそこへ、彼女の子宮へ自らの子種を注ぐ瞬間を強く意識してしまい、怒張がまた大きく脈打つ。
諏訪子は口の端をぺろりと舐め、残る自らの下着の紐の結び目に手を掛ける――直前で、ぴたりと手を止めた。
「でも、その前に」
諏訪子はこちらを見やるとふわりと飛び込み、肩から胸に掛けて体と体重を預けてくる。自分もそれに抵抗せず、素直に押し倒されると、諏訪子はこちらの胸の辺りで馬乗りになってにこりと笑う。
「次は、私を気持ちよくして?」
諏訪子はその言葉とともに、自らの股座をぐいと突き出す。
彼女の小さな淫唇を隠す、それよりも股布面積の狭い下着。中心に向かって食い込んでいるせいで、鼠径部どころか大淫唇すらはみ出させた股布は、既にじっとりと濡れて生地本来の黒を更に濃いものに変えていた。
「んっ、はぁっ……」
その股布の中心部分へ手を伸ばし、指先で軽く押して上下にそっと撫でさする。指先からは柔らかく熱い感触と湿り気が伝わり、諏訪子の口からは仄かな喘ぎ声が零れる。
指を当てた箇所の水気は段々と強くなり、色濃い面積をじわじわと増やしては、布と肌の隙間から透明の雫が溢れ出す。
「……脱がせますよ?」
「うん、いいよ……」
口調こそ尋ねるものながら断定された問いへの回答は、やはり相違のないもので。
押し当てていた指を一旦離して、目の前の下着をそこに留める左右の紐の片方を、もう片方の指とでするりと解く。
どちらか片方でも結び目がなくなれば、あとは重力に従い勝手に脱げていく、かと思いきや、淫唇の形を浮かばせるほどに濡れた股布は地肌にぴったりと張り付いて、剥がれてくれない。
それならば、ともう片方の結び目も解いてから、それらの紐を一緒に引っ張ってやる。
「あぅっ……」
ぬちゃぁ、と重い水音を鳴らして張り付いた下着が剥がれ、とうとう諏訪子の淫唇が晒される。
普段は一本の筋にしか見えぬ淫唇は、馬乗りという両脚を広げた体勢のため、その内側の花弁をはっきりと覗かせる。少女自身の体躯に見合う、小さく可憐な二枚の肉びらはとろとろに濡れて真っ赤に色付き、それを包む大淫唇には僅かな黒ずみすらなく、下腹部から続く健康的な肌の色が伸びる。但し、淫唇に落ち窪むその直前だけは、薄らと紅色に染まっていた。
そんな眼前の光景にごくりと生唾を呑み込み、淫唇に手を伸ばして大淫唇を緩く撫でる。
「あっ、はぁっ……」
産毛すら生えているかどうか、のそこはつるつると滑らかで、皮膚自体も撫でる指を柔らかく弾ませ、ぷにぷにした感触が触れているだけでも楽しい。
股布に染み込んでべったりと濡れ広がった蜜を、もっと塗り広げるように淫唇全体を撫で回す。そして、割れ目の左右に指を添えて割り開かせると、鮮やかに色付いた小淫唇に守られた膣穴が姿を曝け出す。
「……っ、すごく、濡れてますね」
「ふふっ、おちんちん弄ってたら、こんなにびしょびしょになっちゃった」
姫割れを開かせた瞬間に鼻孔をくすぐった、強烈な牝の匂い。いかに幼げな少女でも、その実神様でも、確かに“女”なのだと、思わず息を呑んでしまった。
一方、諏訪子は恥ずかしげもなく、この様子を自らおかしそうに笑う。
指一本ですら狭そうな穴は、ぱく、ぱく、と遅い開閉を繰り返す。その度に、奥で犇めく真っ赤な膣襞を覗かせ、そこから分泌された透明な粘つく汁を垂らす。
外見はまだ発育途上な印象を与えるのに、ひとたびその内部へ目を向ければ、男性器を受け入れ、精液を搾る役割を十二分に発揮するであろう肉壺がそこにはあり。
何より、この穴の気持ちよさを経験則で知っているがゆえ、これから味わう快楽へ気が逸ってしまう。体躯や陰毛の有無など、年端も行かぬ少女を連想させる外見の諏訪子ではあるが、放つ色気は明らかに童子のそれではない。
「よくほぐさないと貴方のおっきいの入らないかもだから、いっぱいしてね?」
少し顔を上向けた先で、諏訪子は表情を緩めてそんなことを宣う。今まで幾度と交わった経験があるのだから、今更入らないなんてないだろうに。もっとも、ほぐさなければ苦痛が伴うのは間違いないし、自分だって諏訪子への奉仕は望むところだ。
秘部を開かせる右手の人差し指を膣穴へ早速伸ばし、今もなおひくついている穴へ、軽くあてがう。
「んっ、あっ、あぁっ……!」
ぷちゅ、と入り口に溜まっていた愛液が崩れ、膣口が指先に吸い付く。狭い穴は侵入を拒むようにきゅっと窄まって指先を食い締めるが、それに反して奥へと誘うかの如く蠢く。
「あっ、指、ん、入ってぇ……」
その流れに任せて指を押し込み、じわじわと膣内を開墾する。人差し指が膣内に埋まるそばから、犇めいていた肉襞が吸い付いてちゅうちゅうとしゃぶってくる。
快感を与えることに習熟した膣は、挿入されるものが性器でなくとも、どれほどこの穴が気持ちいいかを叩き込む。体を重ねた経験が浅かった頃はここまでではなかったので、いかにこのあどけない肢体と交わり求め合ったかを、いかに諏訪子の性器が精子を効率的に搾取する術を学んでいるかを思い知らされる。
人差し指を半分ほど差し込んだところで、ゆっくり引き抜く。膣壁は去ろうとする指を強く締め付け、その足取りを少しでも遅くしようとするが引く力には勝てず、やがてぬるりと膣穴から溢れ出た。
「あっ、はあぁっ……。どう、だった? 私としては、まだまだほぐさないとダメかなーって」
そう言う諏訪子の声音は、このあとに控える行為への心配をするというよりも、されたいして欲しいと甘えるもので。
「そうですね。では……」
だが、諏訪子に奉仕したいのは自分も同じだ。
頭を持ち上げて、淫部へ近付く。諏訪子も、自ら腰を下ろす。さっきよりも近く、まさに目と鼻の先に差し出された淫唇に向けて、口を開けて舌を伸ばす。
「あっ、んんっ……!」
淫蜜を垂らす膣穴に舌が触れた瞬間、甘酸っぱい味が舌から脳を掛け、ぞくりと痺れる感覚が全身に走る。少しだけつんとくる匂いが鼻孔を刺激し、しかし嫌悪は一切なく、獣欲を強烈に疼かせた。
沸き立つ欲望に身を任せ、膣口を舌先で何度かつつく。狭い入り口がひくひくと蠢いているのが舌の感覚でも分かり、程々で一旦舌を離すと、膣穴は寂しそうにきゅうっと窄まりを強くした。
「あっ、んっ……。好きなだけ、していいからね?」
目前の秘部を改めて見やるが、何度見ても諏訪子の淫唇は美しく、強く情欲を煽るもので。
諏訪子の誘いはもとより、こんな光景を前にしてしまうと、自分もどこから責めようか目移りしてしまう。
膣内のひくつきを眺めながら、ほんの少し時間を頂く。そして、まずは二枚の小さな桃色の花弁、小淫唇に狙いを定め、開かせた淫唇の両端に挨拶代わりの口付けを一回ずつ落とす。
「あっ、あぁんっ……」
諏訪子は脚を引くつかせるが、しっかりと太腿を抑えて開かせて、肉びらへのキスを続ける。
左右交互に口付けを繰り返し、その流れで唇でも甘噛みをする。鮮やかに色付いた小淫唇はその名の通り唇を思わせ、食む口唇に柔らかくもぷにぷにした弾力のある感触を返してくれる。
そんな小さな唇にも思う存分キスを落としたら、次は再び舌を取り出し、花弁の内側と外側、その両方へ順番に舌を這わせていく。丁寧に何度も襞の溝を磨き、時折息を吹き掛けてやると、微弱な刺激にも小淫唇はひくひくとその身を震わせる。
「あっ、はぁっ、そこ、ばっかりぃ……」
熱のこもった吐息を交えての言葉は、執着への呆れにも、他の部分への催促にも聞こえる。
主導権がこちらにある以上、このまま続けてもいいが、ここだけで終わってしまうなんて味気ないのは確かだ。なので、それならと次は小淫唇に舌を沿わせて上を目指す。
「あ、んっ……、あっ! はぁんっ!」
やがて、性器の中でも特に敏感な箇所、淫核に舌が触れると、諏訪子は甲高い声を上げる。
興奮により幾らか膨らんでいるが、それでもまだ未成熟な印象を与えるほどに小さい秘芽を、上の包皮ごと広げた舌で舐めてやる。
「あっ、はぁんっ! あぁっ……!」
ぷくんと膨れた突起に触れる度、諏訪子は声と体を震わせる。快感を得るために存在する、なんて考えられることすらある、敏感なクリトリスで味わう快楽に打ち震える小柄な肢体は、とかく淫靡で。
尖らせた舌でつつく強い刺激を与えれば、少女の口からは今までより一段高い声が溢れる。息を吹き掛ける弱い刺激を織り交ぜれば、もどかしそうな可愛らしい唸り声を零す。
その二つを中心に今までのような口付けも交えて、ひらすらに秘芽を愛でてやる。
「ひあっ、あぁあ……、クリも、ちゅっ、って、あっ、はあぁっ……!」
淫部から香る牝の匂いは次第に濃さを増し、淫核を重点的に責める舌にも、明らかに量が増した蜜が引っ掛かる。
もう、相当なのでは。そう思い、視界の端に捉えていた膣口を改めて見やると、そこはもう洪水とばかりに濡れそぼっていた。
早速、そこへ口付けて淫蜜を頂く――前に、その小さな穴の両脇に指を添えて左右に広げ、ふっと息を吹き掛ける。
「ひゃうっ……!」
普段の常に余裕のある態度を崩した可愛い声を上げて、下半身をびくんと引くつかせる諏訪子。膣口は数回収縮を繰り返し、奥の膣肉は脈動し、また粘ついた愛液をとろとろ溢れさせる。
目の前で蠢いて男を誘うこの穴に、自らのものを入れてやりたい、貪りたいと、剥き出しの情欲が強く湧き上がる。
その欲望に先んじて、舌先を膣口にあてがって垂れる愛蜜を啜ってやると、諏訪子はまた体を跳ね上げた。
「んんっ! あっ、はぁんっ……!」
じゅ、じゅるっ、と音を立てて滴る蜜を頂き、嚥下する。とろみのある甘露が熱を伴って体内に降りていくのが、自分でも分かる。
更なる熱を求めて、尖らせた舌を膣穴に挿入していく。
「あっ、ぬるって、貴方の舌が、あっ、はあぁっ……!」
諏訪子ほどの長い舌は持ち合わせておらずとも、掴む脚を引き寄せ、こちらからも股座に顔を寄せれば、指の真似事くらいなら出来る。
少女のあどけない秘部に鼻が当たるほどに顔ごと埋め、膣穴に差し込んだ舌で少しでもその内部を舐めほぐしていく。
「あぁっ、はぁんっ! いい、あっ、そこ、もっとぉ……!」
そんな舌愛撫を繰り返すと、諏訪子の口からは更なる愛撫を求める喘ぎが漏れる。
およそこの見目の童子が出さぬ、牡に甘える声音でのそれは背徳感を強く煽る。催促に応えて舌での愛撫を続け、膣内から愛液を掻き出す動きも加えてやると、少女のよがり声がまた艶を増す。
「あっ、はぁあぁっ……、ぺろぺろされるの、すきぃっ、貴方の舌にくちゅくちゅされると、おまんこ、気持ちいいのっ……」
膣内から舌を引き抜く度に、粘度の高い淫蜜が膣奥からどろりと溢れ、それらも余さず頂く。その際に弾けた雫が顔にもかかるが、そんなものは気にも留めなかった。
粘液を攪拌する音とともに、大股を開く諏訪子の脚がひくひくと震える。膣穴もしきりにぱくぱくと開閉し、挿入する舌へ痛いくらいに膣肉を吸い付かせた。
「あぁっ、おまんこ、いいのっ、あっ、イク、イっちゃう、あっ、はぁんっ……!」
身近に迫る絶頂に声を震わせ、顔に覆い被さる秘部と、脚を支える手にかかる重みが増す。今まで以上に息が少し詰まるが、そんなことは些末と舌愛撫を続け、諏訪子を絶頂まで導く。
クンニの合間には指先でクリトリスも弄り、口付けも忘れない。垂れる愛蜜はわざと音を鳴らして啜り、耳でも興奮を煽ってやる。
そして、差し込んだ舌を引き抜き、溢れた蜜ごと膣穴にちゅっと口付けた瞬間――。
「イっ、イクっ、あ、あっ、ああぁぁっ~……!」
諏訪子はびくっ、びくんと下半身を一際大きく跳ね上げる。
膣口がきゅっと強く収縮したのが口付けた唇でも分かり、少し吸い付いてから離れると、膣奥が僅かに弛緩して白濁の濃い愛液をどろりと零す。
諏訪子の両膝は床についているものの、快感に打ち震える小柄な肢体はすっかり脱力し、鼠径部に添えたこちらの手にかかる重みが増す。それが彼女を絶頂まで導いたと実感させ、なんだか嬉しかった。
淫唇を開かせる指もそっと離して、諏訪子には絶頂の余韻にゆっくり浸ってもらう。やがて、彼女は乱れていた息を整えると腰を引き、こちらを見下ろして明るく笑う。
「いっぱいほぐしてくれてありがとっ。すごく気持ちよかったよー」
「それならよかったです」
諏訪子は脇に用意していたタオルを手に取ると、愛液でべっとり濡れたこちらの顔を拭いてくれる。
自分からは一切抵抗せずにそれを受け入れ、一通り拭き終わると諏訪子は「うん」と小さく頷いて、タオルを軽く畳んで布団の脇にぽんと軽く投げた。
「じゃあ、次は一緒にしよっか」
ぱあっと破顔して諏訪子はそう言うと、胸元に跨ったまま後ろに手を伸ばし、舌愛撫で昂った興奮と期待でガチガチに膨らんだ陰茎を緩く握る。その滾りが如何ほどか彼女にも簡単に伝わったらしく、振り向いて確認なんて手間は取らず、こちらを捉えた視線は離さずにぺろりと唇の端を舐めた。
「このまま、ですか?」
「ふふふ、神様に任せておきなさい。ちゃんと、気持ちよーくしてあげるから」
諏訪子はもう片方の手で自らの胸をとんと叩いて自信ありげに口角を上げ、布団についた膝と腰を持ち上げて体を後方へ引く。
「よいしょ、っと」
勃起した怒張を跨いで、そのすぐ後ろにまた腰を下ろす。肉棒の根本には潤滑油に塗れた淫唇が当たっており、その熱を一足先に味わっていた。
「相変わらず立派だねー。ほら、見て見て、ここまで届いちゃうよ」
諏訪子は分身に手を添えると自らの下腹部にぐいぐい押し当て、その先端部が当たる場所、臍の下辺りに線を引くようにすりすりと横に撫でる。
「一番奥まで、貴方のおちんちんに犯されちゃうや。あ、でも、この対位だと犯しちゃうの方が正しいのかな?」
けらけらと楽しそうに笑う諏訪子。下から挿入すれば示された部分までぴったり届く、というものでもないと分かっていても、興奮を煽るには十分な明示であり。
「まあ、どっちでもいいよね。することは変わんないし、気持ちいいのも同じく。最後はどこに出すかも、ね?」
それに、先の行為は彼女自らその事実を再認識するためでもあったのだろう、自身がこれから味わう肉塊を前にして気が逸っているのが、饒舌な口振りから伝わってくる。
諏訪子は腰を持ち上げて膝立ちになると、片手を肉棒に添えて支え、もう片方は姫割れを開かせる。これから陰茎を受け入れる膣穴はぱくぱくと開閉を繰り返し、彼女が腰を下げて亀頭をあてがうと、小さな穴はきゅっと収縮して鈴口を柔く食む。
「っ……」
ぞくり、と下半身をくすぐったさと強い疼きが駆け、全身がびくっと跳ねる。
それを見た諏訪子は瞳をにやりと細めて、いよいよ腰を下ろしていく。
「ん、んぅっ……」
「く、ぅっ……」
狭い膣穴を割り開いて亀頭の先端が僅かに沈んだ瞬間、二人してくぐもった声を漏らす。
諏訪子は息を長く吐いて、そこから更に少しずつ体を沈ませる。
「あっ、はあっ、んっ、あ、あぁぁ……」
その動きに同調してじわじわと、肉棒が膣内に呑み込まれていく。指ですらかなりの締め付けだったのに、それ以上の大きさである陰茎となれば、無理矢理押し広げている感覚が非常に強い。
だが、それはあくまで感覚だけの話。幾度と交わりこの怒張の形を覚えた性器は、丹念にほぐした甲斐もあってか、少女の顔を一切苦痛に歪めることなく収めていく。
やがて、膣穴の入り口が亀頭の一番太い部分、カリ首に差し掛かると、諏訪子は一旦腰を止める。
「ん、ふふっ、この、ね、ぱんぱんに膨らんで、張り出したカリに、みちみちって押し広げられて……」
諏訪子は言いながら、今までよりも少しだけ体重を掛けて、動作だけでなく自重も挿入の力に加える。
膣穴はこれまで以上に大きく口を広げ、時間もたっぷり掛けて亀頭を呑み込む。そして、亀頭冠を越えた瞬間、その窪みに形を合わせるように膣口もきゅっと窄まり、より強く収縮した。
「はぁっ……、こう、して、ぷちゅって入ってくる瞬間が、すごく好きなんだー」
「俺も、すごく気持ちいいですっ……」
「お揃いだねー。でも、まだ半分も入れてないし、もうちょっと頑張らないと」
「無理はしないで下さいね」
「大丈夫大丈夫。でも、心配してくれてありがと」
諏訪子は蕩けた表情を緩ませて応答すると、また下半身に体重を掛けて、徐々に腰を下ろしていく。
「それに、貴方のおちんちんはここからが本番だもんねー。この、カリの下の窪みから、また少しずつ、太く、なって……」
少女が腰を下げていくとともに、必然肉棒は膣内の奥へ沈んでいく。膣内では呑み込まれた亀頭やカリ首の形どおりに肉襞が纏わりつき、狭い肉壺を掻き分けるそばから絡み付いてくる。
一方、口を広げてカリ首を呑み込んだばかりの膣穴は、肉幹の中ほどに差し掛かる。
「この、真ん中辺りが、一番、太くてっ、んっ、あっ、はあぁっ……」
肉幹に張り巡らされた血管による小さな段差や、止まぬ脈動による膨張で、太さに僅かな違いが現れる度、諏訪子の肢体は震えて喘ぎ声を漏らす。
腰が下り、肉棒が膣内を開墾し、膣穴は大口を開けて呑み込む。これら全てがゆっくりながら滞りなく進み、諏訪子の性器は陰茎に満たされていく。
しかし、屹立の全てが少女の身に沈み切る直前、諏訪子は腰を下ろすのを止めてしまう。同時に、今まで突き進むだけだった亀頭が行き止まりにぶつかった。
「あっ、あぁぁ……、あ、んっ……! ふふっ、貴方のおちんちん、私の一番奥まで、来たね……」
諏訪子は一度、はぁ、と大きく息を吐くと、膣内に収めたものの大きさを確かめるように自らの腹部を撫でる。
無毛の秘部から腰近くまで撫で上げ、まるでここまで届いていると示すように、下腹部をすりすりと撫でさする。その僅か奥に、子宮があると教えるように。
「おまんこ、いっぱいにされちゃったー……。全部入らないのは残念だけど……、ごめんね?」
諏訪子は首を軽く傾げて、甘えた声音で謝る。
「いや、謝ることじゃないですよ」
半ば冗談の謝罪と分かってはいるが、もう半分は本当に気にしているかもしれない。なので、気にしなくてもいいと伝えると、彼女は頬を緩める。
「貴方ったら、やっさしー。じゃあ、優しいついでに、手、繋いでくれる?」
こちらに伸ばされた両の手に、当然こちらからもそれぞれ両手を伸ばす。諏訪子の小さく柔らかな手と、それよりも一回り大きく節くれだった手が、指先を絡めて繋ぎ合う。
「もうちょっとだけ、我慢しててね……」
諏訪子は目蓋を閉じて目を瞑り、静かに深呼吸を繰り返す。それは息を整えることを目的としたものではなく、自らを満たす屹立の感覚に意識を向けているようだった。
少女の頬は次第に紅潮し、首元や可愛らしい乳房には薄らと汗が浮く。握り合った手には力がこもり、陰茎に絡み付く膣肉の感触には、心なしかより密着感が増す。
「……ん、もう、よさそう、かな……。それじゃ、動くね?」
諏訪子はもう一度、繋いだ手に力を込めてぎゅっと握る。こちらからも包むように握り返すと少女は嬉しそうに笑って、いよいよ腰を動かしていく。
「あっ、あんっ……!」
「っ、く、ぁっ……!」
布団についた膝と握り合った手を支えに腰を引き上げて早々に、二人の口からは声が零れる。
狭い肉壺に馴染み、分身とぴったり張り付いていた膣肉が、強く摩擦しながら引き剥がされる。刹那、膣肉がきゅううっと強く絞られつつも肉幹を滑り、カリ首や膣内の粒や襞をぞりぞりと削ぐ。
全ては入らずとも根本付近まで収めていた膣口もきつく収縮して肉幹を扱き、カリ首が抜ける直前で腰が一旦止まると、膣穴はその部分を強烈に締め上げる。
そうして腰を持ち上げたあとには、当然再度の挿入が待っている。すっかり愛蜜に塗れてぬらぬらと輝く肉棒を、真っ赤に色付いた淫唇がまた呑み込んでいく。
「あ、んっ、はあぁっ……!」
最初に挿入した時のような、ゆっくり馴染ませつつも堪能しながらではない、早くまた貫かれたいと言わんばかりの腰つきで、陰茎はあっという間にまた姿を隠す。
呑み込む膣穴は狭くも柔らかな輪っかで一気に下方向へ怒張を扱く。肉棒が最奥にまで達すれば、膣内全体がぎゅうっと窄まり、子宮口の目前に犇めく襞が亀頭に絡み付いて強烈に脈打つ。
「んっ、あぁんっ……、ふふ、まだ一回しただけなのに、貴方のおちんちん、びくびくってしてるよ?」
「だって、諏訪子さんの中、気持ちよすぎてっ……」
「ありがとっ。でも、貴方のおちんちんも、とっても気持ちいいよ」
諏訪子は興奮で朱に染めた頬を緩ませ、朗らかな笑顔でそう返すと、また腰を動かし始める。
「こう、やって、おまんこのひだをぐちゃぐちゃに、反りながら、抜けてくのもっ……、入り口から、みちみちって広げながら、入ってきて、一番奥を突かれるのも、とっても気持ちいいのっ……!」
声を切らせつつも腰を上下させて、今自分がどんな快楽の虜なのかを赤裸々に語る諏訪子。
もっとも、彼女が挙げたものはそっくりそのままこちら側にも当てはまり、吸い付く襞をカリ首でこする感触も、抜き去ったばかりにもかかわらず、すぐに窄まる膣道を最奥まで掻き分ける感覚も、蕩けそうなほどに気持ちいい。
「あと、入れたままぐりぐりってするのも、すごく、気持ちいいんだー」
諏訪子は腰を深めに沈めてから、左右に軽く捻る。膣内では肉幹に纏わり付く襞がぬるぬると心地よい摩擦を生み、ぷにぷにした無数の肉粒がカリ首を撫でて磨く。
「こうやって、すると、いつもと違うとこが擦れて、いいのっ……! でも、子宮に、ごりごりって、するのも、好きっ、あぁっ、くぅんっ……!」
深めに入れた腰で最奥に分身を押し付けて、少女は腰を前後に揺らす。ポルチオに押し当てられた鈴口は、子宮口近くで脈動する柔肉と激しく擦り合いながら、今以上に奥を目指して最奥を穿る。
「あっ、んっ、はあぁぁっ……、いいっ、おちんちん、好きぃ……」
精を搾る腰使いで体を揺らしては息を長く漏らし、肉棒に性器を掻き回される感覚を堪能する諏訪子。その光景はもとより、幼い体躯に浮かせた汗や、見目にそぐわぬ蕩けた表情が淫靡さを醸して興奮を煽る。
「貴方は、どっちが好き? どっちも、でもいいよー」
「それなら、当然両方です」
「ふふっ、私も」
問い掛けへの返答に紅潮した笑顔で応える間すら、諏訪子は体を揺らして快楽を貪り続ける。腰を左右前後に捻っては陰茎をとろとろの肉壺で捏ね、上下に大きく振ってはぬるぬるの膣壁で引き締めて扱く。
「あっ、はぁんっ、あ、あぁっ……」
その最中、諏訪子は一旦腰を止めると、繋いでいた両手のうち片方をするりとほどいてしまう。
あれ、と思うのも束の間、彼女はほどいた手を後ろに回してこちらの太腿辺りにつく。そうして背後に支えを作ると、少しだけ後方に体を反らせて、布団についた両膝も外側へ開かせる。
「ほら、繋がってるとこ、見て。貴方のおちんちんが、私のおまんこいっぱいに広げて、ずぼずぼってしてるの」
大股を開いて曝け出される、べったりと濡れた二人の性器の結合部。方や無毛の小さな淫唇を真っ赤に染めて、淫口はこれでもかと大口を開ける。方やそんな秘部を埋め尽くさんばかりに勃起し切った陰茎が、根本近くまでその身を姫割れに沈めていた。繋がり合う境目では、膣穴の内側から僅かにはみ出た肉びらが屹立に吸い付き、二人の性器のどちらかがひくついて隙間が生まれる度、ぐじゅりと濃い愛蜜を滲ませる。
あどけない肢体で大の男に跨り、小さな性器で成熟した陰茎を咥え込む姿は強烈に背徳感を煽るものであり。
「自分のことだけど、やらしい、よね。おまんこに、おちんちんが、出たり入ったりしてる、とこって」
諏訪子は脚を広げて結合部を見せ付けたまま、腰振りを再開させる。瞬間、目一杯に広がった膣穴は肉棒を強く食い締め、腰の往復に合わせてガチガチの分身が姿を現し隠しと繰り返す。
「この、反らせた体勢だと、また違うこすれ方して、あっ、はあぁっ……」
反った姿勢ではお腹側の膣肉がより摩擦するのか、これまでとはまた違う感覚が諏訪子の性感を刺激する。
それは敏感に反応する膣肉の締め付けからも伝わり、出し入れの度に粘っこい愛液がぬぽっ、ぐぽっ、と丸見えの結合部から重い水音を漏らす。
「あっ、んっ、貴方のおちんちん、おっきくて、太くて、硬くて、すごくいいのっ、このおちんちん、大好きっ!」
諏訪子は怒張を貪りながら、その性器への讃詞と愛を謳う。
「ほんと、罪作りなおちんちんだねー。神様を、こんなに夢中にさせちゃってさ」
「諏訪子さんのが小さいだけで、それに比べたら誰のものでも大きいですって」
そう返すと、彼女は陰茎を深く呑み込んだところで腰を止めて、こちらと視線を合わせる。
「他のとか知らないし、関係もないよ。貴方のおちんちんが大好きってだけだもん」
性交の真っ只中を思わせない柔らかな笑みを浮かべてのその言葉は、たとえ調子づけるためだとしても、リップサービスでも、嬉しく思ってしまうのは男の性か。
「あ、またおっきくなった。頑張るぞって張り切ってて、素直で可愛いねー」
あまりにもバレバレなのが恥ずかしく、つい視線を逸らすと諏訪子はけらけら笑う。
「でも、かっこいいところも見たいなー。だから、されるばっかりじゃなくて、私のことも、もっと気持ちよくして? 自分だけじゃなくて、相手もちゃんと気持ちよくしてあげられるかは、男の甲斐性ってもんだよ?」
煽るように諏訪子は捲し立てると、また腰を上下に振り始める。
今までもずっと彼女が主導権を握っていたが、ここまで言われてもなすがままは、流石に男が廃る。
諏訪子が腰を持ち上げて、それを下ろした瞬間、こちらから腰を入れて突き上げてやる。
「あっ、ひぁあっ! んっ、そうそう、貴方からも突いて、もっと私のおまんこ、ぐちゃぐちゃにしてぇ……!」
それからも彼女の動きに合わせて自分も突き込み、今まで以上に性交は激しさを増す。
結合部から零れた愛液が諏訪子の臀部にまで垂れていたせいか、突き上げる度に粘膜を纏った肌がぶつかる湿った音が響き、こちらの腰を弾けた蜜がべっとりと濡らす。
「んっ、はぁっ! 気持ちいいよー、あっ、あぁんっ、かっこいいよー」
諏訪子は軽い調子で煽てては、確かに息を乱して快感に身を震わせる。
彼女が腰を押し付ければ、こちらからも押し込んで奥を穿る。前後に揺らせばこちらは一旦動きを止め、彼女が休めば代わりに自分が浅く出し入れし、同調だけでなくお互いに補完し合い、より深い快楽を求めていく。
「あっ、はぁんっ、いい、おちんちん、好きぃっ、おっきくて、気持ちよくて、大好きっ」
高まる性感に膣内はしきりに収縮しては、怒張をしきりに締め付ける。特に膣奥が窄まり食い締める感覚は格別で、ぬるぬるの襞とぷりぷりの肉粒の感触がひたすらに気持ちいい。
次第に、大股を開いて見せびらかされた結合部からは、粘度の高い白く濁った蜜が、張り付く花弁の僅かな隙間から漏れ出してくる。陰茎を押し引きする度にそれは溢れてくる一方、諏訪子の性器はほんの少しの隙間が空くことすら避けたいのか、真っ赤に色付いた二枚の花弁は肉幹に必死に吸い付いて食む。
「諏訪子、さん、そろそろ、出るっ……」
「うんっ、私も、もうすぐだから、一緒に、ね?」
絶え間のない快感に、陰嚢から精液が込み上げてくる感覚が下半身を襲う。
それを伝えると諏訪子はこちらに笑い掛け、腰を上下に跳ねさせる。左右に捻ったりもしない単純な動きだったが、その分こちらからも合わせやすく、彼女が望んだ通り一緒に最高潮へと登り詰めていく。
「あっ、ひあぁっ、イク、イっちゃう、あっ、んっ、イクっ、あぁぁっ……!」
陰茎の先端ギリギリで精液を押し止めるような錯覚に苛まれながらも、下腹部に力を入れてその時を少しでも先延ばしにし、膣内を掻き回す。諏訪子の方も絶頂は既に寸前まで迫っているらしく、口々にそれを何度も繰り返していた。
程なくして、突き込む膣内がびくびくと一際大きく脈動し、いよいよだと察する。そして、激しく出し入れし合う性器が一番深くでまた触れ合うと同時に、二人は大きく声を上げた。
「イクっ……、あっ! あぁっ! はあぁんっ!」
「くっ! ああぁっ!」
瞬間、全身を多大な快感が駆け巡り、脳内は焼き切れんばかりに明滅する。溜めに溜めた我慢を解放しての射精はその抑圧に見合う精液量を伴い、尿道を一気に押し広げて目の前の子宮へと注ぎ込まれていく。
膣内も絶頂の影響か、一瞬だけ弛緩し、すぐさま強烈に収縮して陰茎をぎゅうっと締め付ける。たった一度の脈動では全てを出し切らぬ屹立は、その締め付けに煽られて二回、三回と連続して跳ね上がり、その度に精子を小刻みに追加する。
「あっ、はあっ、これも、大好きっ、中で、おちんちんがびくびくして、中出し、すきぃっ……」
諏訪子も自身の体を巡っているであろう快感に身を震わせつつも、膣内で陰茎が脈打ち吐き出される精液の感覚に、うっとりした声を零す。彼女の外見から推測する年頃の童はおよそ味わわぬ快感に、全身に汗を浮かべて身悶える。
そうして膣内射精の感覚に浸る諏訪子の姿は非常に淫らであり、加えて丸見えの結合部がそれをまた助長する。大きく広がった膣口が陰茎を根本近くまでずっぷりと咥え、しかも肉棒の根本がびくびくと強く脈打つ姿は、これが間違いなく膣内射精だとはっきり示す。
丸見えの膣穴は、全てを出し切るまで離さないとばかりに依然屹立を食い締める。膣内でも、柔肉がきつくも柔らかく包み込んで陰茎を撫で、膣奥ではここまで昇ってきた子種を自ら搾り出すように、きゅっ、きゅっと小刻みに締め付ける。
そんな搾精は精液を出し切るまで続き、やがて射精が治まり陰茎の脈動が落ち着くと、精液を搾る膣内の蠢動も次第に落ち着きを見せていく。諏訪子本人も、自身の性器を満たしていた肉棒の感覚から一区切りだと察したのか、こちらを見てにこりと笑う。
「ふふ、いっぱい出したねー。私、こんな見た目だけど、ちゃんとデキちゃう体なんだからね?」
諏訪子は――今は一糸纏わぬ姿だが――余った袖を揺らすように両手をぱたぱた仰ぐと、こちらの手を取って自らの下腹部に触れさせた。
「神様のおまんこに中出しして、子宮に精子たくさん注いで、自分の子種でたぷたぷにするの、そんなに気持ちよかった?」
下腹部に触れさせた手ごと、自身の手で上から撫でる諏訪子。
こうして撫でたところで、その内部の様子も、未だ挿入したままの分身の感覚も何一つ分かりはしない。だが、ここに彼女の子宮があり、今や注ぎたての子種で満ちているのは明らかだ。
だが、にやにやとあからさまに笑う諏訪子に煽られて、その通りの感慨に耽るのは少し釈然とせず。
「……わっ」
一緒に撫でる手から諏訪子の腕を掴んで、ぐいと引き寄せる。小柄で軽い体はとても簡単にこちらへ倒れ込んできてくれたので、しっかりと胸で抱き留めた。
「最高に、気持ちよかったです」
返事とともに諏訪子を抱き締め、頭を撫でてさらさらの金糸を緩く梳く。意表を突いた抱擁と、奇を衒わない率直な感想。
「んふふー」
それらに諏訪子は大袈裟に鼻を鳴らして、こちらの胸元に頬擦りする。
「それにしても、本当に今日はかなり張り切ってますね」
「言ったでしょ。セックス、したかったの。それに、まだしたいけど貴方はしたくない? もう、終わり?」
こちらを見上げて、殊更に甘えた視線を向ける諏訪子。
「まさか。諏訪子さんが満足するまで、何回でも付き合いますよ」
もしも彼女がその気になれば、それこそ『一晩中』になりかねない以上、何回でも、は正直虚勢だ。しかし、愛しい神様にこんな風に甘えられて、他の言葉は返せない。
「おー、かっこいいー」
それが些細な意地だと諏訪子も分かっており、いかにも煽てるといった声音でぱちぱちと拍手して、自らも乗っかってくれる。
軽い調子でのふざけ合うやり取り。かと思いきや、諏訪子はふっと顔を緩めて微笑むと、こちらに抱き着いて――。
「ありがとう。貴方のそういうところ、大好きだよ」
しっかりと目線を合わせて、お礼と思慕の気持ちを重ねる。
誰もが見惚れる笑顔と、真っ直ぐな愛情。それらについ、体温が上がってしまう。
「あ、照れてる」
「その、いきなりだったので……」
「え、そうかな? さっきまでも、好き好き言ってなかったっけ?」
首を傾げた諏訪子に言われ、寝室に入ってからを思い返すが。
「……俺のちんこには何回も言ってましたね」
「……あー……」
すると、次は諏訪子がかあっと頬を赤らめた。
「照れてる、というか恥ずかしがってますね」
「私としては貴方にもちゃんと言ってるつもりだったんだけど、言われてみれば確かに、って……」
諏訪子は赤く染まった頬をぽりぽり掻くと、考え込むような可愛らしい唸り声を少しだけ漏らしたあと、「うん」と軽く頷く。
「じゃあ、改めて言います。貴方のこと、大好き、愛してる! 貴方のおちんちんも大好きだけど、貴方のだから大好きなの! それは忘れちゃダメだからね!」
この小屋の周りに民家がないのを踏まえたうえでか、諏訪子は勢いを付けた大きな声で捲し立てる。その気持ち自体はとても伝わってくるのだが、前半の再度の恋慕はともかく、付け足された後半部分にはつい笑ってしまう。
「な、何ですかそれ」
「だって、忘れずに言っておかないと。私だって、貴方がセックスする時だけやたら張り切って、諏訪子さんのおまんこ気持ちいい以外に言わなくなっちゃったら、体だけが目的なのーって怒ると思うし」
「……まあ、それは確かに、ちょっと苦言を呈しますね。その自分には」
言われ立場を変えて考えてみると、なるほど印象は相当悪い。自分が諏訪子を、諏訪子も自分を――自らそう評するのは少々恥ずかしいが――慕ってくれているとはいえ、それでも言わない方がいいことや限度はある。
「でしょ? だから、しっかり伝えておかないとって。心の中で相手を想うのはとっても大事だけど、きちんと言葉や行動で示すのもとっても大事なんだから」
纏う雰囲気や口調を落ち着いたものに変えて、静かに語る諏訪子。でも、それを長くは引きずらず、すぐに破顔する。
「私自身、神様本人が言うと」
「重みが違いますね」
二人して寝室に来る前の会話を倣い、見合って笑う。
以前、諏訪子自身から、自分は信仰を失っていくのを大して気にしなかった、と聞いた覚えがある。それが今はどうなのかは分からないが、気にしないからと誰も彼女を想わないなんて、本人がいなくなってから実は想っていましたなんて、あまりに寂しい。
ならば、自分が言うべきは。
「では、俺からも。諏訪子さんのこと、大好きです。愛してます」
「うん、……うん。嬉しいよ。ありがとう」
諏訪子は腕をぱたぱたと可愛らしく揺らして、ふわりと柔らかく緩めた頬をほんのりと赤らめる。
「ふふっ、照れるけど、いいね、こういうのも。今更、お互いに普段もあんまり言わないもんね、当たり前過ぎて」
「ですね。……では、そろそろ続き、しますか?」
「あ、待って。その前に、私は言ったのに貴方からまだ聞いてない言葉、あるよね?」
「え、何ですか?」
「おまんこは?」
「ぶっ」
笑顔で言い放たれた問いに、思わず吹き出してしまう。
「私は貴方のおちんちん大好き、気持ちいいって何回も言ったよー? 貴方は? 私のおまんこ、あんまり気持ちよくないなーって思いながらしてるのなら、私は悲しいなー」
諏訪子は体を左右にゆらゆら揺らして、こちらの手をぺしぺし叩き、「ほらほら」と口でも催促してくる。
今も繋がりっぱなしの交合に関して、自分がどう思っているか。そんなこと、答えなんて分かり切っている癖に。
それは、当然。
「めちゃくちゃ気持ちいいです。最高です。毎日でもしたいです」
愛しい神様本人が聞きたいと仰るのだから、恥ずかしさなんか捨ててはっきりと伝える。
「んふふ、そっかー」
諏訪子はしたり顔を浮かべると、こちらに身を寄せてぎゅっと細い肢体で抱き着く。
「嬉しい! 大好きっ!」
同時に後頭部に回した両手で頭をわしわしと荒っぽく撫でたかと思えば、すぐにぱっと離れてしまう。
「よし、休憩終わり! 続きしよっか!」
続けざまに威勢よく告げると、諏訪子は体を起こして腰と両脚にぐっと力を入れ、陰茎から自身の体を持ち上げる。
「んっ、お喋りしてたら、すっかりどろどろのぐちゃぐちゃになっちゃって……」
入れっぱなしのまま、しかも動いてすらいなかったせいか、膣肉は怒張にぴったりと張り付いており、それを引き剥がそうとする動きにも、襞を吸い付かせ膣口も締めてと抵抗する。
それでもやはり腰を持ち上げる力の方が強く、遅々とした速度で少しずつ陰茎が引き抜かれていく。
「んっ、あ、はぁぁ……」
諏訪子は長く息を吐いて腰を引っ張り、やがて肉幹、カリ首と抜けると、あとは滑るようにぬるりと抜け落ちた。
「はぁっ……、うわ、べとべとだ」
久方ぶりに膣内から解放された分身は、長く受け続けた柔肉による抱擁で湯気が出んばかりに真っ赤に色付き、所々に白く濁った愛液がこびり付いて濡れ光る。
それを見た諏訪子は驚きの声を上げるが、合わせて笑顔も浮かべる。
「ふふ、でも、まだまだガッチガチだね」
彼女の言う通り、屹立は絶えず与えられた快感で硬度も維持しており、どくどくと脈打って天井を差す。
満足するまで付き合う、を保証する光景に諏訪子はにんまり笑うと、跨っていたこちらの体から降りて布団に腰を下ろす。
そして、両膝を大きく左右に広げて鼠径部に手を添えると、指先でハートマークを作り、その中心を囲う。
「次は、貴方からして?」
乾ききらぬ粘液でびしょびしょに濡れた秘唇をアピールしながら、こちらをじっと見つめる瞳は情欲一色で、牡を誘う鈍い輝きを讃えていた。
その誘いに一も二もなく飛び乗り、自分も体をすぐに起こして諏訪子の眼前に構えると、少女はハートを象る指を中央へ寄せる。
「ほら、見て見て。貴方のことも、貴方のおちんちんもだーい好きな私のおまんこ。いっぱい精子出せるようにとっても気持ちよくしてあげるから、ぜーんぶ一番奥に注いでいいからねー」
淫唇に添えた指で左右に引っ張って小淫唇ごと膣穴を見せ付け、いかにも男を煽る台詞を並べ立てる諏訪子。
ついさっきまで陰茎を深く呑み込んでいた穴は未だに閉じ切っておらず、ひくひくと自らを埋めるものを求めていた。そこへ彼女は指先を差し込み、入り口を浅く掻き混ぜてくちゅくちゅと淫らな水音を鳴らす。
その下では色素の薄い桃色をした菊門も、呼吸に合わせて綻びと窄みを繰り返す。掻き回す膣穴から零れた重い愛蜜がそこへ垂れると、その感覚にか強めに皺がきゅっと窄まる。
「ほらほら、貴方の大好きなおまんこが早く入れてって待ってるよー。私が満足するまで何回でもって言ったのに、あれは嘘だったの?」
「……随分煽ってますけど、諏訪子さんこそ大丈夫ですか? 終わった時には、ひっくり返った蛙よろしく、脚を投げ出して全身をだらしなく揺らす羽目になるかもしれませんよ?」
「お、言うねー。へとへとで押し倒す体力もないかと思って、私からお迎えしてあげてるのに、その気遣いも分かんないかなー」
煽りには煽りで返し合い、二人して笑っていると、不意に諏訪子は「あっ……」と小さく声を漏らして、体をぶるりと震わせた。
「ありゃ、精子、溢れてきちゃった」
下方を見やる諏訪子の視線を追うと、淫唇から白みの強い白濁がこぷこぷと溢れて膣穴を弄る指先に絡んでいた。彼女の言う通り、先程最奥に注いだ精液が垂れてきたらしい。
「勿体ないけど、まあいっか。新しいの、またたくさんちょうだい?」
新たな子種のおねだりに頷くと、諏訪子は膣穴を弄っていた指を引かせ、陰茎のための道を空ける。
腰掛けた少女の体をそっと押し倒して寝かせ、その小柄な体躯の前に体を構える。一拍の間を開けて、亀頭を小さな淫穴にあてがうと、諏訪子はこくりと頷く。
「んっ……!」
下半身に少しだけ力を込めると、狭い肉穴は亀頭の先端を拒むように押し返す。それに負けず、もう一押ししてやると亀頭はぬぷりと沈み、次は張り出したエラの一番太い部分が引っ掛かる。
諏訪子本人が言っていた、好きな瞬間の一つ。この部分に押し広げられて入ってくる、その感覚を味わってもらうべく、腰に力を込める。
「あっ、はぁんっ……!」
狭くも柔らかい肉の輪っかを広げてカリ首が膣内に潜り込むと、その勢いに乗って肉幹も幾らか侵入し、膣内全体がきゅっと強めに収縮した。
「あ、あぁっ、んっ……」
「諏訪子さん、どうでした?」
「ふふっ、言って欲しいの? 貴方のおちんちんの先っちょが入ってくる瞬間、だーい好きだよ」
至近距離で見合う諏訪子は艶やかに笑い、こちらの頬を撫でる。わざわざ聞くのは浅はかかとも思ったが、それでも素直に返してくれる彼女がとても愛おしい。
膣内の奥深くを目指して、更に下半身を入れ込む。膣道は相変わらずとても狭いが、たっぷりとした湿潤に加え、この陰茎の形を覚えているかの如く襞が奥へと誘ってくれるので、スムーズに最奥まで沈んでいく。
「はぁ、あぁっ……! おくっ、きたぁっ……!」
やがて鈴口が諏訪子の最も深くに達すると、彼女は歓喜の声を上げて頬を緩ませる。膣内もその悦びに呼応するように膣奥をきゅううと引き絞り、肉壁が張り付いて波打つ。
ついさっきまで入れっぱなしだったせいか、馴染ませる時間を設けずともあっという間に膣肉は屹立に順応し、再度の射精を求めて柔肉で舐めしゃぶってくる。
下半身の奥に重く響く快感は腰を自然と動かさせ、纏わり付いた膣肉を捲らんばかりに陰茎を引き抜き、また最奥まで突き込んでいく。
「あっ、はぁんっ! あぁっ、いっきにぃっ……、あ、ひあぁぁ……!」
最初から深いストロークでの前後運動に、諏訪子は早くも蕩けた声を上げる。
張ったカリ首で膣襞を何度も捏ね、膣内射精した精液の残滓を肉びら一枚一枚に刷り込んでやる。その度に膣口が肉幹を食い締めるが、それにも構わず膣壁を擦り続けると、ぬるぬるの愛蜜が柔肉壺をより潤わせていく。
「あっ、あぁんっ! おちんちん、いいっ、ひあっ、あっ、あんっ……」
成長過程にしか見えぬ肢体を貪り、自分だけでなく諏訪子本人も快楽で蕩けさせる。それは相手が神様だと分かっていても、なんとも背徳感を刺激させる光景だが、それを忌諱できるほど自分は自身の欲望に対して抗えない。むしろ、もっと諏訪子を求めたい気持ちが強くなっていく。
突き込む腰を大きく引いて、この辺りまで、と留めていた箇所も超えると、カリ首は膣穴から溢れて、そのまま陰茎全体がぬるりと抜け落ちる。
「あっ、ん……」
諏訪子は少し気の抜けた声を零し、「もう終わりなの?」とでも言いたげにこちらを見やる。鈴口が口付ける膣穴も、繰り返し窄まって亀頭の先端を甘噛みして甘えてくる。
「諏訪子さん、体、起こしますよ」
「わ、わっ」
当然、これで終わりなんかじゃない。諏訪子の背中に手を回してその軽い体をひょいと起こし、一息に抱き抱える。
そして、自分は胡坐をかいて座り、抱き抱えた彼女の背には左手を回したまま膝の上に脚を広げて座らせ、また膣穴に陰茎をあてがう。膣口は一瞬だけきゅっと口を閉ざすが、すぐに綻ばせて迎え入れる。
カリ首が入り口を押し広げてまた膣内へ滑り込むと、諏訪子は全身をぶるりと震わせて、開いた両脚をびくっと跳ねさせた。
「あっ、ん……、急に抱っこするから何かと思ったけど、気分転換したかっただけ?」
「いやいや、それだけじゃありませんよ」
小首を傾げる諏訪子の、体を起こした際に少しだけ乱れた髪を払う。
「さっきの体勢だと、ここに口が届かなかったので」
言いながら頭を屈めて、目の前の緩やかな膨らみへ口唇を落とす。唇とは違う、柔らかくも滑らかな感触に早くも心が粟立つ。
「んっ……、あー、おっぱい欲しくなっちゃたの? そういえば、今日はちょっと駆け足だったからしてなかったね」
「駄目ですか?」
合点がいった様子の諏訪子に尋ねると、自分よりも明らかに見目の幼い少女は、優しく見守る瞳をこちらに向けて微笑む。
「ううん、いいよ。その代わり、貴方だけが楽しむんじゃなくて、私も気持ちよくしてね?」
「任せて下さい」
言われずとも、としっかり頷くと、諏訪子は変わらぬ笑顔と広げた両手をこちらに向けた。
「はい、召し上がれー」
「……では、遠慮なく」
受け入れ態勢全開の仕草と、赤子への授乳でもするかのような文句に、意気込んだ手前少々照れ臭さを感じてしまう。とはいえ、今更彼女相手に恥も外聞もないし、何より目の前の、諏訪子の乳房の魅力には抗えず、素直にその緩やかな膨らみに顔を埋める。
至近距離に覗く、色素の薄い桜色をした乳蕾はまだ触れられてもいないのにぷくっと膨れており、諏訪子がこれまでに感じていた官能の強さを物語る。同じく桜色の鮮やかな乳輪は健康的な肌と絶妙に溶け合い、その境目までほんのりと紅を差していた。
そんな乳房へ口元を触れ合わせ、乳首と乳輪へ唇を吸い付かせる。控えめながら確かな柔らかさを伴った乳肉に、唇はふわりと沈む。
「あ、んっ……」
弱いものではあるが、乳房への今日初めての刺激に、諏訪子は小さく息を漏らす。
しなやかでスレンダー、というよりも単純に発育途中の印象が強い緩やかな膨らみに吸い付くのは、傍から見れば相当情けない姿なのは間違いない。それでも、諏訪子の母性を求める気持ちに嘘は吐けない。
興奮で普段以上に大きくなっていても、成熟したそれに比べれば小さい乳蕾を、乳輪ごとちゅうちゅう吸う。
「あっ、ん、んっ……、ふふっ、おっぱいに夢中で、可愛いね」
「……自分でいうのもなんですが、それは相当甘く見過ぎですよ」
「そう? だって、私の半分の半分のそのまた半分の足元にすら届かない程度しか生きてない人間なんて、みーんな赤ん坊と大差ないよ? まあ、おっぱいまで好きにしていいのは、今は貴方だけだけど」
諏訪子はなんともスケールの大きな話を持ち出して。口角を優しく緩める。それはそうと、『今は』ということは、そういうことと受け取ってもいいのだろうか。
「よしよし、いい子いい子。いっぱい吸っていいからねー」
先の言葉を踏まえてなのか、諏訪子は胸に埋められたこちらの後頭部に手を添えて、優しい手つきでよしよしと撫でる。
胸に抱いた乳飲み子を愛情で包み込む、母性に満ちた手つきは、授乳行為で得る多幸感を何倍にも膨れ上がらせる。
口内で感じる、彼女の小さな乳首の感触や乳丘の柔らかさに加えて、鼻孔で感じていた仄かな、しかし確かな甘い匂いが鮮明さを増す。
性行為の最中だからこそ香る、牡を誘うフェロモンや肢体に浮いた汗の匂いは、今ばかりは鳴りを潜める。代わりに、諏訪子の持つ慈愛や母性、それらと併せ持った子どもっぽさを体現するような甘い匂いを強く感じ、脳を蕩けさせていく。
だが、こちらばかり楽しんでいては先の約束は果たせない。乳房を口内で愛でる傍ら、腰を動かしてカリ首の辺りまで挿入していた亀頭を抜いて、また挿入してと出し入れだけを繰り返す。
「あっ! んっ! それ、ばっかり、しちゃ、あ、ひあぁっ……!」
腰を引けば掻き出された愛液が結合部からどろりと溢れ、押し込めば膣口に溜まったそれらごと亀頭が沈む。その度にぬぽっ、ぐぽっ、と重い粘液を攪拌する音が掻き鳴らされ、寝室に響く諏訪子の甲高い声に淫靡な彩りを添える。
口の方も手を抜かず、硬く尖った突起を舌先でくすぐり、弾く。こりこりの乳蕾は捏ねる舌に程よい弾力を返し、時折唇で食んでやると、少女は長く息を漏らして感じ入る。
「あぁんっ、はあぁっ……! ね、ねえ、こっちも、ちゅうちゅうして?」
諏訪子はこちらの頭をぽんぽん軽く叩くと、掻き抱く頭から片手を離して、顔を埋めていない方の乳房を下から掬い上げる。慎ましくも確かな膨らみを携えた乳肉は、掬い上げる手で少しだけ盛り上がり、中央の突起をアピールする。
彼女のおねだりに応え、咥えていた方の乳房から名残惜しくも一旦口を離し、すぐにそちらへ吸い付くと、彼女は嬉しそうな吐息を漏らす。
「ん、ふふっ……、えらいえらい……」
些細なお願いを叶えて賜った讃詞は、子どもへ向ける口振りそのものだが、褒められるとやはり嬉しくなってしまうもので。
もっと気持ちよくなってもらえたら、喜んでくれるだろうか。そんな単純な思考で先程まで咥えていた方の乳房へ手を伸ばし、緩やかな手つきで撫でる。
「あっ、あぁんっ、手でも、してくれるの?」
薄らと汗が浮かんだ乳肌を撫で回し、親指から人差し指のラインを沿わせるように下から掬ってふにふにと柔く揉む。散々甘え切った母性の象徴はハリのある弾力を返し、いつまでも撫でていたくなる心地にさせてくれる。
そのまま人差し指を中央に寄せれば、唾液でべっとりと濡れた乳蕾に指先が触れる。そのぷくりと膨らんだ突起を爪で優しく引っ掻き、咥え込んだ乳首には唇を吸い付かせて少し強めに吸ってやると、諏訪子は上半身を仰け反らせた。
「あっ、あぁっ……! お口も、指も、気持ちいい……」
譫言のようなその呟きは、本人には何気ないものだったのかもしれない。けれど、こちらとしては少し意地悪がしたくなるもので。
膣内の浅い箇所に擦り付けていた亀頭を一旦抜き、膣穴の入り口にぐりぐり押し付けてやると、諏訪子は甘い吐息を乱れさせた。
「はぁんっ! あっ、ん、もう、おちんちんも、気持ちいいよ。忘れてないから、拗ねないの」
諏訪子は膣内と乳房で得る快感を享受しつつも、優しく頭を撫でて溢れんばかりの愛情を賜ってくれる。
慈愛に満ちた母性に心身を包まれる安堵感。それは年端もいかぬ見目の少女に与えられる感覚としてはおよそ似つかわしくないものだが、永く人々の営みを様々な視点から見守ってきた神様であることを鑑みれば、何もおかしくはない。
諏訪子に甘えることへそんな自己弁明をしては、すべすべでぷにぷにと柔らかい乳房と、それに反して硬く尖った乳首を口と指両方で楽しみ、何度交わっても初々しい淫唇を味わう。
「ん、んっ……、あっ、はぁあぁっ……、ん、あっ、あぁっ……」
その一方で、諏訪子の口から零れる色艶の増した吐息が、陰茎から全身をじわじわと巡る快感が、また別の欲望を強く蘇らせる。
乳首にちゅっと強めにキスを落とし、口唇を離す。もう片方の乳房を弄っていた手も止める。最後に顔を持ち上げて、諏訪子と視線を合わす。
「ん、んっ……」
「諏訪子さん」
呼び掛けると彼女はふやけていた顔を持ち直して、口の端を緩める。
「満足した? おっぱい、美味しかったねー。ほら、ご馳走様は?」
「ご、ご馳走様でした」
「うん、えらいえらい。また欲しくなったら、我慢せず言っていいからねー」
諏訪子はこちらの頭を優しくぽんぽん叩いて、最後にぎゅっと強めに抱き締める。
「……諏訪子さん」
「うん。また、入れて?」
彼女の名を、――先程は流れてしまったので――もう一度呼ぶと、彼女はすぐに受け入れる言葉を返す。また、諏訪子の膣内を思い切り味わいたい、その欲望を察して。それに、彼女も同じ気持ちなのは、向き合う視線が自ずと教えてくれた。
「また寝かせますけど、いいですか?」
「いいよー。でも、優しくしてね?」
小首を傾げて甘える諏訪子のあどけない肢体を抱き抱え、布団にまた寝かせる。但し、今回はさっきよりも近く、彼女に覆い被さるように体を構える。
対格差が大きいため、諏訪子の肢体の殆どが自分の影になってしまう。そんな圧迫感すら覚えるであろう体勢ながら、至近距離で見合う少女は楽しげに笑う。
「きゃー、犯されるー」
「せわしなく体位ころころ変えて、すみません」
「んー、別にいいよ。色々するのも楽しいし。それに、この体位ってことは、もう私のおまんこぐちゃぐちゃにされちゃうーって期待しちゃうよ?」
「そのつもりです。さっき甘えさせてもらった分くらいは、お返しできるように頑張りますよ」
「その意気その意気。可愛いところは存分に見せてもらったから、また格好いいところ、見せて欲しいな」
期待に瞳を輝かせる諏訪子に頷きを返して、頬をさらりと撫でる。少女は鼻にかかった声を漏らすと、「いつでもいいよ」と呟いた。
入り口付近だけを掻き回し続けた膣穴は、すっかりぐじゅぐじゅに濡れ、陰茎をあてがうなりそれを欲して、亀頭の先端へちゅっ、ちゅっ、と口付けてくる。
腰をぐっと押し込む。今日だけでも幾度となく味わった、挿入する瞬間の狭さを今回も感じながら、しかし驚くほどスムーズに膣内へと侵入を果たす。
「あっ、はあぁぁっ……、何回しても、やっぱり、この入って来るの、好きぃ……」
自らの膣内へ怒張が沈む感覚に、うっとりとした声を上げて歓喜に身を震わせる諏訪子。
今までは、ここから亀頭全体が沈み込むくらいまでしか挿入しなかった。でも、今回はここで抜いたりはしない。腰を押し込んできつい膣道をまた掻き分け、摩擦し、膣襞や柔肉粒を弾き、最奥まで貫く。
「っ! あっ、はあぁんっ!」
子宮口を叩かれた瞬間、諏訪子は一瞬だけ目を丸くして全身をびくんと跳ね上げる。だが、すぐに心も体も快楽に順応し、瞳をとろんと蕩けさせ、甘ったるい嬌声を漏らす。
「ずっと、奥までして欲しかったんですよね?」
「うんっ、おく、おくも好きなのっ、おまんこの入り口も好きだけど、一番奥も、おんなじくらい、ぐちゃぐちゃにしてぇっ……」
濃密な愛液をたっぷり蓄えた膣奥の襞を肉幹に纏わり付かせて、諏訪子は甘ったるいおねだりを口にする。
それならとまずは膣奥に狙いを定め、そこを重点的に責めてやる。最初は短めの前後運動で子宮口の辺りを繰り返し小突き、そこから徐々に距離を伸ばし、半分ほどのところを終点に膣奥との往復を繰り返す。
引く動きで肉壺の壁を反り上げ、突く動きでそれらを均す。そんな単純な前後運動を基本に、飽きないように時折変化をつけていく。
あえて腰を止めて膣壁の感触を味わいつつ絡み付くのを待ってみたり、突き込むペースを早めたり逆に遅くしたり、たったそれだけの工夫でも、諏訪子は喜悦に溢れた笑顔を見せる。
「あぁっ、あぁんっ! ひあっ、ああぁっ! もっと、もっとしてぇっ……!」
諏訪子は嬌声とともに、更なる行為を求めて声を張り上げる。
突き込むストロークを深めに変え、引く際には分身が抜けんばかりに膣壁を反り上げてやる。
腰を引けば絡みつく膣襞が肉幹に擦られてわななき、結合部ではカリ首で掻き出された粘液が、ぶちゅっ、ぐじゅっ、と淫靡な音を響かせる。押し込めば膣奥に掛けて窄まる柔肉がきつく締まり、一番奥に達する度にきゅうっと膣内全体が強く抱擁する。
お返しする、の約束どおり、諏訪子の膣内を何度も抉り、一定のリズムを崩さずに最奥を叩いてやる。
二人の性感は突き込む度に高まり、次第に膣内が浅くなったような感覚を覚え、諏訪子に囁く。
「諏訪子さん、子宮まで、近くなってきてますよ」
自らの肢体の昂ぶりを口にされて、彼女は恥ずかしがる――かと思いきや、快楽に蕩けた顔を緩めると、こちらの後頭部に手を回して引き寄せ、耳元で囁き返す。
「私の体が、貴方との赤ちゃんが欲しい、って言ってるんだよ? 人間とか神様とか関係なく、大好きな人との赤ちゃんを孕みたい、産みたいって、それぐらい貴方が大好きなんだって」
引き寄せた手の力を緩めて向かい合うと、見た目相応の、あどけない笑顔を見せる諏訪子。
彼女の直情的な愛慕と、普段は滅多に見せぬ照れのある微笑みに、心臓がどくんと跳ね上がるほどに心が沸き立つ。
「諏訪子さんっ……!」
たまらず諏訪子を強く求め、より深く、降りた子宮を押し返すように突き上げてしまう。しかし、少女はそれすらも笑顔で受け止め、こちらの頬を撫でた。
「ん、あぁんっ……! いいよ、もっと、奥までして? 私のおまんこも、子宮も、貴方の好きにしていいからっ」
自らを捧げる文言に、もはや自身の中に湧き上がる諏訪子への情愛と肉欲を我慢など出来ず、組み伏せた少女の肢体へただひたすらに腰を振る。
「んっ、あぁっ、ひあぁっ! っ、はぁっ、ああぁんっ……!」
膣内と激しく摩擦し合う陰茎の感触に感じ入り、嬌声を上げて全身を震わせる諏訪子の姿に、幾らかの満足感を得るがそれでも到底足りず。
もっと、悦んで欲しい、蕩けて欲しい。その欲望を叶えるため、更に腰を深く入れ込み、彼女の望んだ通り、最奥まで一気に突き入れる。
「ああぁっ! おくまで、おちんちん、いっぱいぃっ……」
体勢も合わせて相当な圧迫感を覚えてもおかしくないだろうに、諏訪子は自身の膣内を埋め尽くす怒張の感覚に喜悦の息を吐く。
その火照りが冷めないうちに、突き込んだ腰を小刻みに動かし、子宮口近くの膣肉を丹念に捏ねてやる。
「あっ、はぁんっ! それ、だめ、だめぇっ……、ふあぁっ……」
諏訪子は頬を真っ赤に染めて制止を口にするが、その声音に言葉どおりの意志は一切こもっていない。
奥を突き込む度に膣壁がきゅうきゅう締め付け、膣奥の襞も奥へ奥へと強烈に窄まる。それはまるで降りた子宮口から口付けを浴びせられるようであり、ぬかるんだ柔肉も亀頭へ絡み付いて離さない。
「く、うっ……!」
下半身を駆ける、剥き出しの神経を撫でられるような強烈な快感。それは、責めることで誤魔化していた快楽を一気に蘇らせ、突き入れた性器は眼前の牝を孕ませる子種を注ぐ準備をする。
「っ、諏訪子さん、出ますっ……!」
「うんっ、出してっ、このまま、私の子宮にぜんぶ出してっ! 子宮の中、貴方の精子でいっぱいにしてぇっ……!」
射精が近いと伝えるなり、諏訪子はすぐに膣内射精を切望し、広げていた両脚をこちらの腰に回してしがみ付く。
諏訪子が膣内射精を求めるのは珍しくないどころか普段と変わらないし、今日だって一度、既に注いでいる。しかし、先程の言葉を掛けられてからのおねだりは、人間と神様の非常にか細い可能性でも、その先に実るものを一度目の膣内射精よりも遥かに強く意識させた。
自分からも諏訪子を孕ませるつもりで腰を動かし、最奥を突き上げて膣内の締め付けが一層強まった瞬間、込み上げていた精液を思い切り開放した。
「くっ、うっ、ああぁっ……!」
「イクっ! あっ、ひあっ、ああぁぁっ!」
同時に諏訪子も絶頂に達し、可愛らしい嬌声を大きく上げる。
最奥へ押し込んでの射精で吐き出される精液は、彼女が望んだとおり目前の子宮へと注がれ、その胎内を白く染めていく。絶頂を迎えた膣内も、締め付けが一瞬緩んだかと思えばすぐさま膣襞が陰茎を引き込むように脈動し、自ら子宮口へ押し付けて膣内射精を手伝う。
「っ、まだ、くぅっ……、出る……!」
「あっ、はぁっ、ひあ、あ、あぁっ……」
射精の真っ只中にもかかわらず、膣口は咥え込んだ肉幹をぎゅうと強く捉え、狭い柔肉壺はうねるように痙攣して快感を叩き込み、多くの精液を搾り取ろうとする。
こちらからも少しでも子種を注ぎ込もうと、ぐっ、ぐっ、と諏訪子の下半身に腰を押し込む。甘い吐息を漏らし、全身を淫楽でひくひくと跳ねさせる彼女も、膣内では向こうから子宮へ吸い付かせ、一匹でも多くの精子を取り込もうとしていた。
三度目の射精ながら今まで以上に長く射精を続け、子種を吐き出す鈴口とそれを受け入れる子宮口とで何度も口付けを繰り返す。
だが、吐精もやがて治まってしまい、怒張は膣内でびくびくと震えこそすれど精液はもう出さなくなってしまう。
それでも、諏訪子の最奥に押し当てたまま、しばし絶頂と種付けの余韻に浸る。諏訪子も未だに絶頂の悦楽から降り切れていないらしく、肩をひく、ひくと緩く跳ねさせ、荒い息を吐いていた。
「んっ、ふふっ、気持ち、よかったー……」
「俺も、めちゃくちゃ、気持ちよかったです」
二人して息を整える傍ら、分かり切ったことを伝え合い、笑い合う。きちんと言葉にするのは大切だ。
そして、お互いに体力も心持ちもある程度落ち着いた頃、ようやく体を起こす。
「諏訪子、さん、抜きますよ」
「ん、あっ……」
ゆっくり腰を引き、諏訪子の膣内から分身をそっと引き抜く。男女の淫液に塗れた陰茎はぬらぬらと濡れ光り、それを収めていた膣穴からは白く濁った愛蜜が滲み、とろりと粘っこく垂れていく。淫液が尻穴近くまで垂れ落ちると、膣内からの更なる漏れ出しを防ぎたいのか膣口はきゅっと引き締まるが、また軽く綻んで、窄まって、を繰り返す。
幼い秘唇の淫靡な光景はとてもそそられるものではあるが、もう三回も射精したし、これ以上は晩ご飯が遅くなってしまうし、もうお開きか、そう思い諏訪子に視線を送る。
すると、少女にしか見えぬ神様は口の端を持ち上げ――。
「……もっと。もっと、しよ?」
そう呟いて、言葉を続ける。
「ホントは、これで終わりにしようと思ってたの。晩ご飯だってまだだもん。でも、貴方があんまり可愛いし、かっこいいとこも見せるから、子宮が疼いて仕方ないの。貴方が悪いんだからね?」
諏訪子はこちらに向けた視線を逸らさずに、自らの下腹部を緩く撫でる。
「もう、私の体も、心も、完全にそのつもりになっちゃったの。責任とって、満足するまで付き合ってくれないと、祟っちゃうんだから」
見目相応の、可愛らしい笑顔を浮かべる諏訪子。けれども、獲物を捕らえた蛇の如くじっとこちらを見つめる瞳は、妖艶そのもので。
落ち着き始めていた心臓がどくどくと高鳴り、肉棒も硬く勃起して二人分の粘液でどろどろに濡れた肉幹に、新たな我慢汁を垂らす。完全に諏訪子の神性と魔性にあてられてしまい、欲望が際限なく湧き上がる。
諏訪子と繋がりたい、乱れさせたい、子種を注ぎたい、孕ませたい。何より、愛し合いたい。
ごくりと生唾を呑み込む。その僅かな所作で、諏訪子には合意だと伝わったようで、先程精液を注いだばかりの膣穴へ手を添えて、左右に開かせる。
ぱくぱくと頻りに開閉する膣穴は、白みの強い蜜をとろとろ溢れさせる。それは未だ冷めやらぬ興奮で分泌された愛液なのか、膣内射精した精液が垂れてきてしまったのかは分からないが、そんなことはどうでもよかった。また、注ぐのだから。
「もしほんとにデキちゃったら、しばらくは控えないといけなくなるし……。今のうちに、ね?」
自慢の長い舌で自らの唇をぺろりと舌なめずりした諏訪子へ、遠慮なく覆い被さった。
3.
翌日。『起きる』ではなく『起こされる』形で布団を緩慢に押し退けて、体を起こす。
昨日はあれから数回交わり、晩ご飯前での風呂でも一度、晩ご飯を済ませて夜を過ごし、さあ就寝、の前にもまた体を重ね、両手の指で足りるか否かというほどに愛し合った。
一日どころか半日にも満たぬ時間でその回数は、普通の人間なら相当厳しい、仮にこなせてもへとへとだろう。しかし、神様である諏訪子とそれなりに交わってきたせいか、今の自分はそこまで疲れてはいない。時折、そうした変化について彼女にも尋ねるが、「少なくとも悪いことは起こってないよ」と言う以上、あまり不安視はしていないが。
それはそうと、安眠を妨げたものの原因を探るべく、窓の方へと寝惚け眼を向ける。というのも、さっきからどうにも外がうるさくて――。
「……え、ええっ……」
思わず、間抜けな声が漏れた。外に広がっていたのは、心地のいい朝日ではなく、地面に落ちた水滴が跳ねるほどの大雨。
その光景と醒めてきた頭でようやく気付くが、天井からもざあざあと強い雨音が響き、家中をがなり立てていた。雨漏りするような古い造りではないとはいえ、取り立てて立派な造りでもないので、外に見える雨の激しさ以上に騒がしい。
今日は元々索道の運行は休みなので、天候不良自体は構わない、が。
「……買い出しまでに止む……はないにせよ、落ち着くかな、これ……」
午前中に、昨日使用した食料や切れそうになっていた雑貨の買い出しを済ませるつもりだったが、これでは傘を差しても相当濡れてしまう。一人、そう呟くと――。
「うわ、こりゃ酷い大雨だ」
諏訪子もいつの間にか起きていたらしく、布団の中でのそのそと身を捩って窓の外を眺めていた。その声も顔も、どこか嬉しそうだ。
「まあ、索道はお休みだし、私自身も予定なんてないからいいけど。貴方は?」
「予定が空いているのは同じですが、今日は買い出しに行くつもりだったので」
「あー、そうだったね。一緒に行って、そのあとお昼食べて、雑事を済ませたら解散、の予定だったっけ」
「はい、そのつもりでしたが……」
うーんと首を捻ると、諏訪子はこちらを見て、にこりと笑う。
「まあまあ、自然のことは仕方ないよ。多分、お昼過ぎから夕方に掛けて治まるから、そっくりそのまま後回しにしようよ。解散は夜になっちゃうかもだけど」
「それは構わないですし、長く一緒にいられるのは嬉しくもあるんですが……」
「んふふ、私も嬉しいよー。雨に感謝だねー」
布団の中で諏訪子は転がってゆらゆら体を揺らす。物凄く楽しそうで嬉しそうだ。
一方、自分は、ふと引っ掛かりを覚えた。
「そういえば、こんなに降ってるのに、お昼過ぎから落ち着いてくるって分かるんですか?」
「分かるよー。だって、ああ、いや、なんとなくね」
急に諏訪子は言葉を濁すと、子どもっぽい寝巻の裾で口元を隠す。そんな、いかにもな仕草は彼女の性格上、冗談もしくは真相を知っているかの二択だが、それを絞り込む心当たりは……。
「あ」
一つ、閃く。諏訪子の寝巻の裾に描かれた、デフォルメされた蛙のイラストを見て。
「……諏訪子さん、一ついいですか?」
「何?」
「昨日、池で見た蛙のあれって」
昨日、索道での業務を終えたあと、諏訪子は池の蛙たちと何やら歌っていた。本人はちょっと遊んでいたと言ったが、神性すら感じる神々しい姿でのあれは、もしや。
「まっさかー、ぐーぜんぐーぜん。今時、蛙が鳴いたら雨が降る、なんて流行らないってー」
諏訪子はケロケロ笑い、手をひらひら振る。こういう時の諏訪子は、まず一枚二枚噛んでいるが、これ以上追求する根拠はない。
それに、もし彼女の仕業だとして、少しでも別れを長引かせたかったから、だとしたら、追及するのも野暮というものだ。
「……まあ、偶然ですね」
「うんうん、貴方はいい子だねー」
その返答は殆ど白状だと思うが、そういうことにしておこう。
とはいえ、ここまでしなくてもよかった気はしなくもない。人里から少し外れたこの索道の辺りでこの雨では、人里全域ないし外までそれなりの雨なのでは。
もしかしたら、諏訪子なりに神様らしいところを見せたかったのかもしれない。彼女は表立って見せ付けることはそうそうしないが、時折アピールしたがる節がある。まあ、そんなところも妙に人間らしくて可愛らしいけれど、なんて窓の外を見つつぼんやり考えていると、背中をちょんちょんつつかれる。
「何ですか――」
振り向いた自分の視線の先にあったのは、布団をぺろりと捲り、寝巻の下半分を下ろしている真っ最中の諏訪子の姿だった。ズボンの縁に掛けられた指は既に膝近くまで下がっており、それを脱ぎ去ると、次は下着へと手を掛ける。
昨日穿いていた、面積の狭いセクシーなものとは違う、睡眠のために履き心地を重視した、シンプルな白いショーツ。それを少しずつ下ろし、腰を僅かに過ぎる辺り、秘部が見えないギリギリまで下げる。
「だから、ね、もうちょっと、ここでゆっくりしてこ?」
そんな姿を見せて、諏訪子はえへへと笑う。仕事を終えた後、スカートをたくし上げた彼女が見せた笑顔と同じように。
それは、昨日の情事を思い出させる引き金としては十分なもので。
寝起き特有の生理現象で既に寝巻の中で大きくなっていた陰茎が、柔らかい生地をこれでもかと更に押し上げてびくびく跳ねると、諏訪子は表情を優しく緩める。
「ほら、おいで? どうせ外には出られないし、元々お休みだし、このままお布団で朝から一緒に、こ、づ、く、り、しちゃお? なんなら一日中でも、ね?」
子作り、の部分を一際はっきりと示したのは、あまりにも露骨なアピールだと分かっていても、これに乗らないのは男が廃る。
期待に満ちた瞳を輝かせ、楽しげにケロケロ笑う諏訪子が待つ布団に、迷いなく身を沈めた。