Pixivに投稿していた物の再投稿です。
「ん……」
目が覚めました。やや気だるさの残る身体を起こそうとして──私が、先生の頭を抱いていた事を思い出しました。
私の胸に顔を埋めている先生の寝顔は、こちらが腹立たしくなるほど安らかなそれで。大人である先生の、らしくないその表情は、この私しか知り得ていないのだと思うと、幾らかの優越感を覚えたりもしつつ。
「……ちょっとごめんなさいねー」
先生を起こさぬように抱擁を解いて、静かにベッドから抜け出しました。
「っ」
人肌が離れ、毛布が離れると、身体が自然に震えました。今朝はやや肌寒く、裸でいるには適しません。
何か身に着けなければ。
私はベッドの下へ手を伸ばし、真っ先に触れた布を無造作に拾い上げました。
「……」
白いワイシャツ。当然私の物では無く、先生のです。昨晩の行為の際、興奮した様子の先生が、皺になることも厭わずに乱雑に脱ぎ捨てたそれでした。……まあ、私の下着と制服も似たような状態で傍に落ちている訳なのですが。
兎に角、無いよりはマシとそれに袖を通しました。
サイズの合っていないそれに袖を通し、いわゆる彼シャツ状態になると、先生の匂いに包まれ。いやでも昨晩の情事を思い出してしまいます。
朝から妙な気持ちになるのを抑える為に立ち上がり、前を最低限隠せるだけのボタンを閉め。私はキッチンへと歩み始めました。
ここはシャーレ居住区の、先生の部屋。
この部屋の何処に何があるかを大体把握している程度には、私はこの部屋に入り浸っていました。そうなってしまったきっかけは、果たしてどれ程前だったか。初めは、シャーレとの業務提携と称して先生と接触をしていました。
得体の知れぬ組織でありながら強い力を持つシャーレの調査を、あわよくばその力を風紀委員会という組織の基盤をより磐石な物にする為に使わせる事を目的として、先生に色々なお手伝いをさせたり、してもらったり。個人的なストレスの捌け口として愚痴を聞いてもらう為だけに呼び出したり、どうしたって終わらない量の書類を手伝わせたりしました。それでも、この先生は嫌な顔ひとつせず。そんな大人の対応が、初めのうちは面白くなくて。優位に立ちたいという気持ちから、様々な無茶振りを繰り返しました。そんな生活を続けているうちに、気が付けば私の心は先生に籠絡されている事に気付いたのです。業務提携という目的は、先生に会う為の手段へすり替わり。どうしたら、この人の困った顔を見られるのだろう、と。
今になって振り返ってみれば、あまりにも幼稚な動機に突き動かされていた事が分かります。
そうしてある日、シャーレでの仕事が長引いた日。日を跨ぎ、終電も無く帰る手段が無かった私は先生に『泊めてくださいませんか』とか『なんなら、一緒に寝てあげてもいいですよ』だとか宣った記憶があります。帰る気になれば、タクシーでも拾えば良かったのに、です。
ともかく、そうすれば流石のこの大人も狼狽えるだろうと。そう確信しての行動でした。そんな私の予想は、あっさりと外れてしまったのですが。先生は、分かった、とだけ言って私の腰を抱いて、今いるこの部屋に連れ込んで。この人は、あっさりと。先生と生徒との間に引かれているべきラインを踏み越えてきたのです。私の事をベッドに組み敷いて、見下してくる欲望に満ちた表情。それは、私が長らく求めていたそれであって。その一瞬の優越感と同時に、暴力的な快楽を受け取る事になりました。火遊びの罰、だったのかもしれません。ですが、その罰に今までで一番昂ぶったのも事実でした。
その日から、私は先生と身体を重ねるようになりました。敬愛するヒナ委員長の想い人とこんな関係になってしまった事に罪悪感を覚えないと言えば嘘になります。が、先生からもたらされる快楽には抗えませんでした。抗う事が出来るのであれば、今日だってこうして裸で朝を迎える事は無かった筈です。
「……ふう」
キッチンに立って、電気ケトルでお湯を沸かし始めました。珈琲でも飲んで、頭をすっきりさせようかと。お湯が沸くまでの間、ぼんやりと待つことにして。
……私は、一体どうすれば先生に対して優位に立ち回れるのでしょうか。昨夜だって、優位に立とうと早々に上に乗り騎乗位で攻め立てたのですが。鮮明に覚えてるのはそこまでで。先生の大きなそれに何度も突き上げられる内に主導権を手渡してしまい、先生が果てるまでに何度も鳴かされてしまいました。先生がイった瞬間だけは、してやったという充足感に満たされるものの、その間に私は何回も気をやってる訳で……。傍から見れば、どちらが勝者であるかは一目瞭然なのに。タチが悪い事に、先生はその一度で満足なさらないんですよね。息を切らしている私に覆いかぶさって、もう一回、と情熱的に耳元で囁かれて。ついさっきまでの気持ち良さをもう一度叩き込まれる事を想像して、それだけで軽くトんでしまったような。そこから先の事を、あんまり覚えていませんでした。ただ分かることは、先生に良いようにされっぱなしだと言うことで。
「はっ」
──電気ケトルが、水を温める役目を終えたことを報せる音を立てて。その音で、私はトリップから帰ってきました。この部屋で朝を迎えると、どうしても先生との行為を思い出してしまってよろしくない。
小さく頭を振って邪念を振り払い、改めて珈琲の準備に取り掛かり。先生はまだ眠っているようでしたし、取り敢えずは自分の分だけ。多め安めの徳用にしては美味しいと感じる、先生お気に入りのスティックコーヒーを一本、お湯と共に入れてマドラーで撹拌し。
「ん……」
出来上がった珈琲を一口啜り。熱さの中に感じるいつもの苦味を確かめてから、寝室に戻ることにしました。
「あら?」
寝室に戻ると。
先生が起き上がっていました。裸のまま。
「起きたんですね、おはようございます」
「おあよう……」
眠そうでした。ちゃんと言えてません。未だぼんやりしているようで、なんだかゆらゆらしています。
「これ、お借りしてます」
そう述べて、身に着けているワイシャツを指して言いました。彼シャツが嫌いな殿方は少なからず存在しているようですが、先生がその人種で無い事は前々から知っていました。劣情をぶつけている
「うん……」
得られたのは、気の抜けた返事でした。
こっちを見てすらいない様子でした。それほどにまだ眠いようです。
……ああ、そうですか。ふーんだ。
「珈琲。貰いましたから」
何故か敗北感を覚えつつも、スティックコーヒーを一本戴いたことを伝えました。
「うん……」
が、さっきと同じ返事が返ってくるだけでした。きっと暫くは、何を聞いても同じ返事しかされないのでしょう。
「先生も飲みますか?」
「うん……」
「じゃあ、もう一杯淹れてくるのでこれ飲んでてください。ちょっとだけ口付けちゃいましたけど」
「うん……」
予想通り、相変わらずゆらゆらとしながら、先生は答えました。ある音に反応する玩具の様な反応を見ていると本当に聞いているのか不安になりますが。
ついさっき、私が私の為に淹れた珈琲を近くのテーブルに置いてから、再びキッチンへと歩き。
最初から二人分用意するべきだったと、小さく後悔しました。まあ、大した手間では無いのでいいのですけど。再度ケトルへ水を入れて、台座にセットしてスイッチを入れようとした、矢先でした。
「──あら?」
視界の端に映る人影が。
キッチンに、先生が現れました。……トランクスだけ履いてました。
「寝て待っててくださって良かったんですよ?」
もしかしたら、用を足す為に起きてきたのかもしれませんが。部屋の構造上、トイレに行くにはキッチンを通る必要があるので。
「アコ」
しかし、先生は私に用があるようでした。なんだろうと思いつつ、ケトルのスイッチを入れ。
「なんです──んひゃっ!?」
先生に呼ばれ返事をするよりも早く。私は先生に強く抱き締められました。後ろから、強めに。伸びて来た手が、私の身体をまさぐり始めて。胸を鷲掴みにした右手がやわやわと動き、左手は下腹部をじっくり撫で始め。
「ちょ、先生……っ」
不意打ち気味な刺激に、ぞくりとした感覚が走り。
「珈琲はいいや……シたくなった」
「あ、朝から盛るおつもりですか?」
「うん」
「否定しようともしない」
手の動きはそのままに。私は、お尻に熱く硬いものが押し付けられているのを感じました。
「っ……」
先生の、おちんちん。朝から──いえ、朝だから、でしょうね、トランクスの内で既にその存在感を強く示していて。昨晩含め、先生のこれに何度も何度も鳴かされて来たので、視界に入れずともそれがどんな状態であるのかを鮮明に想起出来てしまいます。
「アコ──」
先生の手の動きが変わりました。胸を揉んでいた手の指先がシャツ越しに胸の先端を捉え、そのままかりかりと引っ掻き始め。もう片方の手は、守る物を身に着けていない股間へと伸び、筋に沿って指を這わされ。明確に、私のスイッチを入れる為の指の動き。私をその気にさせて、お尻に押し付けているそれを受け入れさせる為の準備。
私だって、ただされるがままだったワケじゃあありません。刺激を与えてくる手を抑えて、止めさせようと試みはしました。……けれど、与えられる刺激が強くなる度に、抵抗は少しずつ薄れてしまって。
「ぁ、う……っ」
結局、身体を捩らせながら、やらしい声が漏れるばっかりで。このままだと、本当にここでおっ始まってしまいます。
先生から、それほどの性欲をぶつけられる事に、やはり多少の優越感はあったものの。風紀委員として、朝から節操無く交わる事に対する抵抗があったのも確かで。けれども、その葛藤もまた興奮のスパイスに成り得てしまい……。
「アコのここ、立ってきた」
「うるさい、ですよ……っ、んん……」
執拗に弄ばれた乳首が、先生の指摘通りぷっくりと勃ち上がってました。シャツを押し上げて、その形と所在を主張してしまっています。
「敏感だよね」
「誰のせいですか誰の……」
「誰のせいだろうね?」
「先生に決まっ、んんんっ!」
えっちする度に、この人は揉んだり舐めたり吸ったりするので、感度が上がってしまいました。指できゅっ、ってされただけで、悩ましい声を上げてしまうくらいには。
「……ねぇ、アコ──」
そんな私の様子を見て。先生は情熱的な声で私を呼び、それから耳元で囁きました。
「ベッド。行こうよ」
「っ……」
続きは、いつものベッドでシようと。そんな、破廉恥な提案で。その気になりつつあった私に断る余地を与えない、卑劣な問い方でした。……ですが、まあ。
「……先、戻っててください。すぐ戻りますから」
断れる選択肢が存在していたとして。今の私に、それを選べる理性は残ってはいなかったでしょう。火が付いた身体は、火を付けた人に鎮めて貰わなければ。
「分かった」
私の言葉に、先生は抱擁を解き。
「待ってるね」
それだけ残し、キッチンを後にしました。その後ろ姿が見えなくなったところで、心の準備を整えるために一度息を吐き。
「……」
先生に、抱かれる。
朝から、ヤってしまう。
悶々とした気持ちが、頭を駆け巡ります。
……何がイヤって、このままベッドに戻る事で、私がそれを望んだという事の証明になってしまう訳で。先生から与えられる快楽を求めて、自ら先生の下に行く、と。そんなの、私がすけべみたいじゃないですか。
……でも。
私の足は、ゆっくりと寝室に向かい始めていて……。火照った身体は『そうしろ』と言わんばかりに。甘い蜜を求め始めた身体を止められるほどの理性は、先生の言葉に溶かされてしまっていました。
◇
寝室に戻ると。先生は、ベッドに腰掛けてスマホをいじってました。私に気が付いた先生は。
「おかえり」
と。
「……」
私はそれに返事をせず、ベッドへと近付いて。
ベッドに腰掛けている先生の上に、向かい合うように乗りました。
「アコ?」
「──いっかい、だけですからね」
そんな言葉と共に。
私の行動と言葉に、先生は一瞬だけ目を丸くしてから、いつもの、大人がする表情になって。
「わかった」
そう言いながら、私の顔を抱き寄せて。必然、近くなって。先生の匂いが、強くなりました。
「アコ、舌」
「──ん」
先生は、キスがしたいようでした。奇遇ですね、ちょうど私もそんな気分だったのです。言われるがまま、私は小さく舌を垂らし。そのまま、近付いて来た先生の舌が私の舌を絡め取って。
「んっ、ちゅ……っ、ぷぁ、んっ、は──」
濃厚な口付け。何秒も、何十秒も続く、お互いの唾液を混ぜ合って分け合うその行為がもたらす興奮は、とてつもないもので。
僅かに残っていた自制心は、風に飛ばされる紙くずの如く何処かへ吹き飛んでしまい。ついさっきまで、朝からこんなことをするなんて、とか考えていたのに。積極的に舌を絡める事しか、出来なくなってしまって。
「……!」
キスに夢中になっていると、不意に先生の右手が伸びてきて。私が着ていた、先生のシャツのボタンへと手を掛けられました。
そのまま先生は、ぷちぷちと片手で器用にボタンを外していきました。上から、順番に。徐々に露わになる私の身体。外気は肌寒かった筈なのに、今は全然感じなくなっていました。
「ひゃ」
すべてのボタンを外されたあと、私はそのままベッドへ押し倒されました。私の裸を見下ろす先生は、ギラついた視線をこれでもかと言うほどに向けていて。私に、興奮しているのだと。私で、昂ってしまったのだと。そう物語る表情から、私も目を離すことが出来なくて。
「──あっ」
そうこうしている内に、先生の手が伸びてきて、下半身へ──アソコへと這わされました。指を突き立てられた瞬間、ぐじゅっ、って、重い水音がして。
自分の想像以上に濡れてしまっていました。それほど弄り回された訳でもないのに。された事といえば、執拗に胸を揉まれて、濃厚なキスをしたくらいだけなのに。それだけで、こんなになってしまっていて。
「……すごい濡れてるね?」
「わざわざ言わないでください……!」
既に準備が整ってしまっている事を指摘され。どうしたって恥ずかしくて。この人にはデリカシーという物が無いのかもしれません。
「……っと」
「……」
一度先生はベッドを降りて。自らのトランクスに手を掛けました。ゆっくりと脱ぎ、内に秘められていた肉棒が勢い良く外に曝け出される瞬間を、私は身体を少しだけ起こして凝視する事しか出来ませんでした。
「せ、先生だってそんなになってるじゃないですか」
「アコを抱けるなら誰だってこうなるでしょ」
「なんて言い草……」
果たして褒められているのか分からないやりとりをしつつ。悪い気持ちにはなっていない私も大概なのでしょうけど。……とにかく。先生はベッドに再び乗って、私に覆い被さって来ました。
「アコ」
「ぁ──」
得物の切っ先を、私の入口に宛てがわれて……。この濡れ具合なら、前戯は不要だと。そう言いたいのでしょう。
「挿れるね」
先生は、ぬちゅぬちゅと私の愛液を肉槍に馴染ませた後。耳元でそう囁きました。
「好きにしたら良──ああんっ!」
対する私は、強がる事しか出来ず。その強がりも、挿入された衝撃で最後まで言えず。過去に何度も耕されて、愛しい形を覚えてしまったそこは、あまりにもスムーズに最奥まで先生を受け入れてしまい。
「ぁ、ひっ……」
己の牝が割り開かれる快楽に視界が明滅して。漏れるのは喘ぎを含んだ吐息ばかり。
挿れられただけなのに、こんなに気持ち良い。
きっと今、物凄い顔になっているのでしょうけど。そこに気を回す余裕なんて全く無くて。
「アコ」
「ふぁ──んんっ!? ん、むっ……」
呼ばれたと思ったら、すぐにキスが始まって。また、濃厚に舌同士が絡み合い。上も、下も、深く繋がって。その繋がりがもたらす幸福感とでも言いましょうか、とにかくその感覚に、私の身体は先生のおちんちんをきゅんきゅんと抱いて悦びを示す事しか出来ませんでした。
「はっ、ああ……せん、せ……!」
ねっとりとした口付けが終わると、先生は腰を動かし始めました。優しく、前後に。決して激しくは無い動き。
それでも。
「んん……! ひ、ぅ……!」
漏れるのは、艶掛かった嬌声ばかり。
今まで交わってきた中で先生は、どう動いたら私に効くのかを知り尽くしていました。深く突いて、雁首で上天井を掻き出すように抜いていく動き。やや遅めにそれを繰り返されるのが、どうしても気持ち良いのです。
「ゃ、あんっ、ああっ!」
突かれる度、繋がった部分からはしたない水音が響いてしまって。その音に羞恥を煽られて、右腕で顔を覆って視界を塞ぎました。感じ過ぎている表情を見られるのは、未だに慣れないので。
しかし。視界を塞ぐという選択をしたのは間違いでした。次に先生が何をしようとするのかと言う情報を得る事が出来なくなる訳で。
「ひゃっ、や、先生……!」
突く度に揺れていた両胸を鷲掴みにされて。腰の動きはそのままに、先端の突起を優しく摘まれてしまい。お腹の奥から響いていた快楽に加えて、胸からも鋭い刺激が走り出して。
「だ、めっ、ちくび……ぃ!」
敏感なそれを弄くり回されるだけで、私は途端に余裕が無くなってしまって。
「っ、締まる……」
先生が指を動かす度、お腹の中のモノを締め付けてしまい。絡み付く感触に、先生も呻き声をあげ。
かりかり。
きゅっきゅっ。
ぱんぱんぱん。
お互いが、急速に高まって行くのを本能が理解してしまって。快楽の終着点に向けて先生は腰を動かし続け、私は喘ぎ続け。
「アコ……っ!」
「あっ、やっ──せん、せ……?」
先生が切羽詰まってきたような声で私を呼んだと思ったら。胸を弄っていた手をずらし、背中の方へと回して抱き寄せて来ました。
「なにを──」
するつもりなのだろう、と考えた瞬間。すぐに察しました。繋がったまま背中だけを浮かせて。今の体勢、先生の眼前に私のおっぱいがある訳ですから。
吸う気ですか。そんな事されたら。指でされるよりも強い刺激を見舞われる訳ですから。それがトドメになっても何らおかしくはありませんでした。
「や、ぁ──」
近付いてくる先生の舌。それが私の絶頂スイッチを絡め取るまであと数秒も無くて。私も私で、胸を僅かに突き出してその瞬間を早めようとしてしまっていて。
そして。
「んちゅっ」
「ぃ──」
その瞬間は訪れました。ねっとりとした感触が乳首を這って。生まれる強い乳悦は、身体に蓄えられる快楽の許容範囲をあっさりと越えてしまい。
「イ、くっ──イきますせんせっ、それ、それもっとシてほしっ、あっ、んんんんんんぅ……っ!」
奥を突かれ、乳首を吸われ。私は一足先に絶頂してしまいました。はしたない声で鳴いて、快楽をもたらしてくれる先生に、おねだりまでしてしまって……。
「ぐっ、アコ……私もそろそろ──」
「出してっ、出してください……っ!」
締め付けが強くなって、先生も限界が近いようでした。ナカに感じる先生の先端が、一回り大きくなったような気がして。
「出る……っ」
そう小さく、先生が溢した瞬間。肉の抱擁に屈したおちんちんがぶるりと震えた瞬間。
「あ、あああっ……」
どくどくと。精液が注がれる感触がして。その熱さがもたらす気持ちよさに、意識が真っ白になって。またイかされたのだと、理解しました。
「──はっ、はぁ……!」
「はー……っ、ああ……」
数秒だったか、数分だったかは分かりませんが。ともかく、トんでいた意識が戻ってきた頃。荒くなってるお互いの呼吸を認識出来るようになって。
「──アコ」
「先生……」
至近距離で見つめ合う私たちは、自然と舌を絡め合いました。絶頂の余韻に甘ったるいキスを添えて、私たちは満足するまで口づけを続けていました。
数分経って。
「抜くね。一回って約束だったし」
先生が腰を引いて、肉棒を引き抜こうとしました。
「ぁ……」
途端に、私の膣内を満たしていた充足感が抜けていくことに、喪失感を覚えてしまい。まだ、私のナカに居て欲しい。
「やだっ」
そんな気持ちに突き動かされ、私は無意識の内に両脚で先生の腰を抱いていました。その瞬間に、私がどんなはしたない事をしているのかを自覚して……熱かった顔が更に熱くなった気がしました。
「──アコ?」
困惑した表情を浮かべる先生。
当然でしょう、だって一回だけって言ったのは私なんですから。でも、ここまでやってしまったら。私も引き下がれません。
「ぬ、抜かなければ。まだ一回、ですから」
「──」
私の口は、トンデモな理論を述べました。遠回しに、第二ラウンドを求めてしまい。
「アコってさ」
「な、何ですか?」
「えっちだよね」
静かに指摘されてしまいました。
「い、良いじゃないですか別に! それともなんですか、女に求められてるのに先生は応えられないって言うんですか?」
「まさか。シたい。まだ出来る。あと四回くらい出来る」
「そこまでは求めてません!」
ぎゃーぎゃーと騒ぎ立てながら。私の文句が嬌声に変わるまで、一分も掛かりませんでした。
◇
結局。
長い長い一回が終わるまで、三回戦まで掛かってしまいました。
汗と愛液と精液でぐっしょりになっているお互いの身体を清める為に一緒にシャワーに入り、結局そこでも一回事を構えてしまい。先生の宣言通り本当に四回ヤってしまいました。
「はあ……」
制服に着替えを終えて、自己嫌悪に陥る私。流されるまま、朝から節操なく交わってしまいました。
「すごい溜息」
「誰のせいですか誰の」
「半分はアコの自業自得だと思うけど」
「つまり半分は先生のせいにしていいんですね」
屁理屈を述べつつ。
「先生のせいで私、どんどん破廉恥になってしまってます。どうしてくれるんですか」
「責任取るよ」
「す、すぐそういうことを……!」
「本当に責任取るよ。アコが責任取って欲しいならね」
先生はしれっと。大人の余裕をそうやって見せつけて来て。そんな大人に、私はどうやっても敵わないのかも知れません。
「……はあ」
私は立ち上がり。
「風紀委員の仕事があるので、今日は失礼します」
「ん。いってらっしゃい」
「また来ます」
「いつでも良いよ」
そんな淡白なやりとりだけして。私は先生の部屋を後にしました。
「……はあ」
扉に寄り掛かって、溜息を一つ。
「勝てませんね。これは」
子宮に注がれた先生の白濁の熱をおぼろげに感じながら、小さく呟いて。性行為の疲労が残っている身体に鞭打って、私はゲヘナ自治区へと向かうのでした。