タイトル通り、NTRた彼女を入れ替わり魔法で取り戻す健気な男の子です。可愛いです。

 pixivにも上げてるhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20732625

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NTRた彼女を取り戻すたった一つの冴えたやり方 入れ替わり魔法編

 

 

 

 NTRた彼女を取り戻すたった一つの冴えたやり方。それは、ボク自身が彼女になる事だ。

 

 

 

 ボクの名前はリム。生まれ付いての魔法職で、魔法が使える。自慢じゃないけれど、最年少で一級試験に合格した天才魔法使いだ。

 

 学校卒業後は直ぐに冒険者になって、ギルドのランクも最年少でAに到達。周りより幼い事を嘲る馬鹿共を実力で黙らせて、今では色んなパーティーに引っ張りだこになっている。

 

 ……まあ、実は全部、ずっと昔から好きだった同じ出身村の年上のお姉さん、テレサに認めて貰う為に頑張ってきた事なんだけどね。

 

 告白する度、彼女は無理難題を吹っ掛けて来た。体良く諦めさせるつもりだったんだろう。5歳違いだし、男として見られて無かったのもあったと思う。

 けれど残念ながらボクは諦めが悪かった。

 その悉くをクリアして、遂に彼女側が折れた。

 

 「まったく仕方のない子……いいわリム、わたしも愛してる」

 

 目標は早々にオールクリア。これからは、これ以上ない順風満帆な人生を送っていく。そんな筈だった。

 

 

 

 

 

 

 きっとそういう時こそ用心すべきだったのかもしれない。

 ある日を境に、彼女が家に帰って来ない日が続いて。末に届いた一通の魔水晶の記録が、ボクの完璧な人生を狂わせた。

 

 「え、テレ、サ……?」

 「ごめん、ね……り、むぅっ♡」

 

 初めての屈辱だった。

 

 この所ダンジョン攻略で家を空ける時間が多かったので、その隙を突いたのだろう。ボクをやっかんでいたチンピラの連中が、此方の全く気付かないうちにテレサを手篭めにしていた。

 

 「あっ、あんっ♡ あっ、ああぁっ♡」

 

 清楚な姿は見る影もなし。細柔で綺麗な、撫でるとサラリと指の間を滑っていたあの綺麗な金の長髪も、優しく微笑むとやんわり垂れ下がっていた眉尻も、触れるといつだって柔らかで愛しく思えた頬も、重ね合った筈の唇も全部、全部。輩達の白濁液で汚されていた。

 

 後ろから突かれる度に華奢で柔和な肢体を振り乱し、彼女はボクには見せた事もない様な淫らな表情を浮かべながら、酷く卑猥な嬌声を上げる。

 

 「なあなあ、リム君とオレ、どっちのが気持ちいい?」

 「んっ♡ やだっ、あっ♡」

 「言わないと、意地悪しちゃうぞー?」

 

 男がわざとらしく腰を止めれば、彼女は自分から物欲しそうに男の方へと尻を寄せて、甘ったるくて鼻にかかる様な声で媚びた。

 

 「あなた、ですっ♡ あなたのほうがっ、きもちいい、ですっ♡」

 「だってよぉ、残念だったなぁボクちゃん!」

 「あ゛っ♡ っ、んんんぅっ♡」

 

 答える様にピストンが再開して、彼女の背筋は大きく逸れる。

 

 「んっ、んっ、いくっ、いくいくいくっ…………ぅ゛っ! っっ!♡」

 

 より乱れ狂って、最後にびくんっ! 跳ねて、ぶちゅちゅっとはしたない音を立てて、股間から粘液を垂れ流した。

 

 「んっ♡ ぉっ、ぉーー〜〜〜〜……♡」

 「ギルドに報告してもいいぜぇ? そんときゃそんときだ! ははは!」

 

 

 

 既に婚約していたボクらだ。報告すれば奴らは捕まって、然るべき罰を受けるだろう。

 

 「テレサ!」

 「…………」

 

 しかし、例えそうなったとしても、向こうの憂さ晴らしは既に終わっているのだ。

 

 「テレサ! 返事してよ! ねえ!」

 

 娼館街で見かけた彼女は、呼び掛けても全く応じてくれなかった。

 

 蕩けた虚ろな目で自分を無視して、別の男を相手にヒラヒラでスケスケのはしたない服装を好んで翻したその様を見ればバカでも分かる。壊された彼女の心はもう、そんな単純な事じゃ元には戻らないって。

 

 許せなかった。だからボクは数ヶ月間。執念を燃やして、ある魔法を習得した。

 

 

 

 「……よし」

 

 それがこの高度化した入れ替わりの魔法だ。他の方法は全て検討したけれど、僕はこれが彼女が彼女のまま、彼女を取り戻すファーストステップとして最善だと結論付けた。

 

 尤も通常の入れ替わり魔法は禁忌指定されている。何故か。それは、憑依魔法等相手の身体に入り込む際に発生する同化現象と同様、使用した術者も被術者も、入れ替わった途端にその入れ替わり先の相手になり、精神が肉体に溶け込んでいってしまうからだ。

 

 これではお互いが元とは別の人間になり兼ねない。人格破綻のリスクだってある。と、そこでだ。ボクはこの魔法に、独自であるセーフティーを設けた。

 

 

 

 準備万端。居所はリサーチ済み。

 

 高度化には一つだけ欠点がある。制御が難しくなったせいで、状況を整えなければ成功しないのだ。

 今回の場合、初動で相手に気付かれない事が条件となる。だから勝負はファーストコンタクトの時だけ。

 

 ……サプライズだっ!

 

 夜の娼館街を歩く彼女を見つけたボクは、勘付かれぬ様細心の注意を払って、物陰から魔法を放った。

 

 「きゃっ⁉︎ っ、えっ、あれっ?」

 

 成功だ。目の前で内股になり、女の子の様なリアクションを取る自分を見てそう確信して、静かに歓喜した。

 

 「この声、リム……? リムなの?」

 

 嬉しいな。変わった身体がボクのものだってすぐ気付いてくれた。

 

 ボクは未だ戸惑う彼女に弾む足取りで歩み寄り、声を掛けようとする。

 

 「そうだっ……っ⁉︎♡」

 

 瞬間、ずくんっ! 下っ腹の奥が官能的に疼いて、崩れ落ちそうになった。

 

 この身体、強烈な細工がされてる。臍下の淫紋が深い。一体どんな事をされていたんだ。

 ぱんっと大きなお尻に張り上げられた桃色のランジェリーの中、股とお尻の穴に何か入ってる感じがするし、胸元の大きく持ち上げられたカーテンの様な衣装の下、昔より一回り大きくなった両胸の天辺にピアスがされている感覚があって、呼吸で身を揺らす度、摩擦や圧迫感でその存在を主張してくる。

 

 なんだ、これ。息をするのも辛い。擦れた部分が痺れて熱い。

 

 「はーーっ……ふーーっ……⁉︎♡」

 

 勃起した乳首と陰核の三点と、臍の下を中心に。全身の肌が、膨れ上がった官能に耐え兼ねて張り詰め、酷い熱を訴えている。破裂してしまいそうだ。

 

 織り込み済み、だったけどっ。なんて酷いっ。

 

 記憶より甘ったるくなった懐かしい彼女の香りは、既に香水と性臭で汚されている。吸い込むと、視界が白黒した。

 最中、前方の自分の背中が振り返って、目を丸くする。

 

 「わ、私が、目の前にいる……?」

 「っ! おちついてっ……【転移っ!】」

 

 ボクは何とか転移魔法の行使して、彼女と自分を元の愛の巣へと移した。

 

 

 

 「っ、ここ、リムの部屋……」

 

 ベッドとクローゼットだけの、殺風景な暗い部屋の中。微かにランプが揺れて音を立てる。

 それに火を灯すと、柔らかな光がボクらを照らした。

 

 「はぁっ、どう? 懐かしい?」

 「……」

 

 尋ねると、その顔が心痛に歪んで、ひんやりと湿っぽい風が吹き抜ける。

 

 「……今更、どういうつもり?」

 

 そっか。今更なんだ。

 

 自分の頬に涙が伝うのを感じながら、彼女の声で悲痛を語る。

 

 「ふぅっ、っーー……ふふっ、ごめんね。普通に言っても、君は聞いてくれなさそう、だったからさ」

 「意味分かんないんだけど。私今すぐ戻らないといけないから、早くこれ元に戻して」

 「嫌だって、言ったら?」

 

 残念だけれど、もう絶対にテレサを離すつもりはない。これはその為の、彼女を独占する為の魔法だ。

 

 「はぁ、相変わらず困った子だなぁ。こんな回りくどい魔法使うくらいなら、心変わりするまで普通に監禁したりすればいいのに」

 「っ、ふんっ」

 

 監禁と言うなら、これだってそうだと思う。見方によってはボクは彼女の心をボクの身体に監禁して、彼女の身体を預かっていると言える。

 

 でも、それが重要なんだ。彼女が自分であれば絶対に安全だし、何より酷い状態の肉体を離れて客観視する事で、元の心を取り戻す可能性が上がる。僕がこの身体を治療する事だって出来るだろう。

 一石三鳥どころじゃない。この手段でしか出来ない事だ。

 

 「そんなことしてもっ……っーー、ほんとの意味で、テレサは、ボクのところに、戻ってきてくれない、でしょ……っ」

 「……健気だね。そんな所も、好きだったな」

 「ならっ……っっ⁉︎♡」

 

 ヒラヒラ衣装に覆われた胸元に、突然下から手を突っ込まれた。

 たったそれだけ。それだけの摩擦で灼け痺れる様な快感が走って、ボクは自分が出したと思えない女の子の艶っぽい声を上げ、ガクガク膝を震わせてしまった。

 

 「何度も言うけど、今更なんだよ。その身体になってるなら分かるでしょ?」

 「っ、どうしてっ……んぐぅっ?♡」

 

 信じられない。自分の身体だろうに。彼女が、こんな意地悪をしてくるなんて。

 

 「っ、ぁ、はっ、っ…………ふぅっ、っ♡」

 

 くそっ。声、どれだけ我慢しても漏れるっ。お腹、痙攣して、抑えられないっ。

 

 「ほら、この無駄に膨らんだおっぱい。毎日毎日男共に弄ばれたせいでバカになってる」

 「んぐっ♡ ぅっ、んんんっ……!♡」

 

 おかしい。おかしいおかしいおかしい。

 

 実はこの魔法には精神侵食を防ぐ為の五感フィルターが掛けられていて、最低限度の感覚しか伝わらない様になっている。だからこんな事にはなる筈が無いのだけれど────元の身体には無い、自分の手ではどうしても溢れてしまう程大きな、張り艶のある乳房。それをいやらしい手付きで揉み転がされると、こそばゆさが頭の裏を撫ぜて、下腹部の疼きに繋がって止まない。

 

 「っ……?♡」

 

 おまけに、ぎゅっと圧迫される度、何やらミルクに似た甘臭さが濃くなって、張り詰めた先っぽの方が湿り気を帯びていく様な感覚が。

 

 「変なピアスのせいで、お乳だって出ちゃうの」

 「ぇ、ぅ?♡」

 

 間違いない。乳首の位置。薄い衣装の淡いピンクにシミが出来て、諸々の形が浮き出てきている。

 

 「こーんな身体にされちゃったんだよ? 君のせいでねっ」

 「んはぁっ⁉︎♡」

 

 ぐいっと、ピアスのシルエットが引っ張られれば。味わった事のない様な鋭い刺激に劈かれて、視界の端で火花が散った。

 

 「ん、く、くぁっ……ああぁ……♡」

 

 立っていられなくなって、相手の肩にしなだれ掛かる。

 ずり落ちていく。と、途中で抱き留められて、徐にベッドの上に運ばれた。

 

 「よいしょっ、と……うーん、君の手の感覚ってこんなに鈍いの?」

 

 ……どうやらちゃんと、フィルターは働いてるらしい。その上で、ここまで敏感なんだ。

 

 彼女の身体は、それ程までに弄ばれたというのか。ボクは酷くショックを受けて、乱れた金髪が頬や額に張り付くのも気にせず、彼女の顔を汗と悔し涙で濡らしていく。

 

 「んふー、まあいいや。なんか愉しくなってきたし」

 

 毎朝鏡で見ている赤い瞳が、馴染みのない愉悦の笑みで歪んだ。

 

 ボクは彼女より一回り背が小さい。今は彼女がボクなのだから、ボクの方が大きい。その筈なのに────なんでこんなに大きく見えるんだ。

 彼女でも、自分でもない化け物を錯覚したボクは恐怖して、反射的に奥の手を切った。

 

 「【遮断最大強化!】」

 「あら」

 

 首から下の感覚は鈍麻して、間も無く冷え固まる。

 

 「私って、魔法なんてそんなに使えないと思うんだけど……なんで使えるの?」

 

 入れ替わり魔法に仕込んだセーフティー、その根幹。魔力共有のお陰だ。

 お互いが魔力を共有していれば、一先ず相手の魔力量に依存する様になってしまうこの魔法の最も大きな欠陥を解決して、相手の身体で自分本来の魔法の行使が出来る。

 

 「……なんで、だろうね」

 

 不敵に笑って見せた。

 全く動けないけれど、これで時間は稼げる筈。

 

 「へー、そういう態度でいいのかなっ」

 

 今一度胸が揉まれると共に、股倉の方に手が突っ込まれる。

 背筋が跳ねた。鋭敏な神経が刺激されて、脊髄反射が起こったからだろう。でも、頭には届かない。

 

 「っ……」

 「ほらっ、どう?」

 

 恐らく、二穴に挿入されている淫具がぐりぐり押し込まれている。ぐぷっ、ちゅっ。淫猥な水音がして、雌臭が微かに鼻腔をついた。

 けれど何も感じない。身体は大きく痙攣しているけれど、何も。

 

 「無駄だよっ、諦めてテレサっ」

 

 揺れるせいで声はちょっと震える。でも変に上擦らない。

 

 「何よ、こんなビクンビクンしてるくせに。ほら見て? ぐっちょぐちょ」

 「お願いだからっ、普通に話そ? ね?」

 「…………」

 

 ボクの余裕を見て漸く、彼女は一度手を止めた。

 

 「ありがと」

 

 やっと話が出来る。まずは、ええと、そうだ。謝らないと。

 

 「ほんとにごめんね。こんな風になるまで、助けられなくてっ、んっ⁉︎」

 

 唇を塞がれた。口内に舌が入って、此方の歯の裏、上顎の歯茎の根本を舐って来る。

 

 「んんッ⁉︎♡」

 

 会話の為に、口元の感覚を遮断していなかったのが仇になった。

 彼女の身体は、口内まで怪しい術で改造されている様だ。たったそれだけの刺激が頭を直に撫ぜる官能になって、ボクは酩酊してしまった。

 

 「んんっ、んんんっ……!♡」

 

 れろ、くちゅっ、ちゅっ。舌が絡められて、卑猥な音が鳴る。

 知っているキスじゃない。真に官能を求めて貪る様な、獣のキスだ。

 

 舐られた箇所が、舌表面の微かなざらつきによる摩擦を捉えてあり得ない程の快感の熱を放つ。それが脳髄にある官能中枢を灼いていく。

 

 自分を相手にしている筈なのに、おかしい。嫌悪感を快感が上回ってる。

 

 やめろっ! やめっ、ちがっ、やめさせ、なきゃっ!♡

 

 ボクは術を唱えようとした。けれど、出来ない。術を唱える為の舌は封じられているし、手も今は感覚が無い。

 

 「んぅっ♡ っっ、ふっ……ふぅっ♡」

 

 視界がチカチカする。意識が薄らいで、浮ついていく。

 

 だめだ。頭がフットーして、ふわふわしてっ────

 

 「ん゛っ⁉︎♡ っ、っーー〜〜〜〜……!♡」

 

 限界高度を突破すると、一瞬、頭の中は真っ白になって、多幸感で満たされた。

 とろーりと蕩けて、瞼が重くなる。微睡にも似た感覚だ。

 

 白い視界が残光の赤に変わって、黒へ落ちていく。

 

 「っはーー」

 

 唇同士が離れて、間に銀の糸が引いた。

 ふふっ、とボクの顔が愛おしげに微笑み、吐息のかかったそれは揺れる。

 

 「君、いますっごくかわいい顔してる」

 「はーー……っーー〜〜……♡」

 

 はたり。途切れて落ちた瞬間、ボクを守る術もまた同じ運命を辿った。

 

 

 

 

 

 

 「────ぅあ゛っ!♡ っ、っ……?♡ っぉ゛ーー〜〜〜〜⁉︎♡」

 

 灼ける様にひりつく自分の喉から、甲高い女の子の悶声が上がる。

 

 あれっ……?♡

 

 再浮上したばかりの意識が浮かべた疑問符。それすらも忽ち蕩けて、媚びた形を取ってしまう。

 

 ボクっ♡ ぼくっはっ……あれっ?♡ あれれっ?♡

 

 くぽくぽくぽくぽ。空気混じりのはしたない水音に合わせて、息が整う間も無く喘ぐ。

 

 お尻の穴と、その前にある何なのか定かでない穴が掻き混ぜられ、その上の陰茎に感覚の似た肉豆も巻き添えを食らっている。

 各々皮で守られている感じがしない。剥き出しの官能だ。異常な快熱が背筋を駆け巡り、腰は浮いてくねり悶える。

 

 「ふふっ」

 

 目の前のボクの顔が、自分なら決してしないであろう怪しい笑みを浮かべた。

 自分の胸に付いた柔い乳肉が、その掌の上で躍り狂う。

 

 「ぅ?♡ ぉ?♡ ぉ、っっ?♡」

 

 何か射精に似て非なるものが迫ってきた。抑えられない。あっという間に溢れる。

 

 「ぉっ、ゃっあっ♡ なんかっ、でっ、ぅ、っ♡ ふあぁぁーー〜〜〜〜っ、あ゛ーー〜〜〜〜……っっ!♡ っ、っああっ⁉︎♡」

 

 何も出なかった。代わりに何度も脳髄が弾けて、火花が飛んだ。

 身体の痙攣が、熱が溢れて止まらない。

 

 「んー、きもちいいねー? でも気を抜かないでー、またイっちゃうよー?」

 「ふっ、ぅ゛っ⁉︎♡」

 

 耳元でボクの声をした悪魔が囁いて、ぺろりくちゅりと耳の中を舐り回した。すると炎が導火線を走るみたいに脊椎を官能の電撃が駆け抜けて、つま先から頭の天辺までピンっと張り詰める絶頂感に襲われる。

 

 「ぅっ、っ、ぁっ…………っ゛ぁーー〜〜〜〜!♡」

 

 責めの手は止まらない。「イけっ、イけイけイけ……!」と連呼されながら、差し込まれた張り型が押し込まれて、最奥がぐりぐりされ続ける。

 その度同じ様に快感が爆ぜて、身体と心がトんでいく。やはり射精の様に出るものが出ている訳でも無し。偶に堪え切れず意思に反して体外に噴き出す物があるけれど、大半はただ内側で暴れるばかりで終わりが見えない。

 

 なにっ……おき、てぇっ♡

 

 「どう? 男の子の身体と全然違って、気持ちいいのがずっと続いて、おかしくなっちゃうでしょー?」

 「はーー♡ やめっ゛♡ やめへっ♡」

 「えーどうしてー?」

 「もっ、むりっ♡ やめてっ、テレサぁっ♡」

 

 息も絶え絶えに上擦った懇願を絞り出した時、漸くほんの少しばかり我に返った。

 

 そーだっ、ボク、テレサのカラダになってっ……あああっ! 術が、セーフティーが解けてる!

 

 絶望的な事実に気付いてパニックに陥ったのも束の間。

 

 「ふふっ、今はそっちがテレサだろっ?」

 「ぅっ!♡」

 

 相手はボクの腹の上に馬乗りになったかと思えば、ズボンのベルトを外して、ばんっと逸物を露出して見せた。

 解き放たれる蒸れたニオイに本来なら視線を逸らす所だけれど、集中してしまう。十分に張り詰め、反り返っているそれが脈打つ度揺れ動く、先端に湛えられた先走りの汁のテラつきに。

 

 「んなっ、そんなのだしちゃっ」

 

 見慣れた物の筈なのに。妙な恥ずかしさと興奮で身体が強張って、ウブな乙女の様な反応をしてしまった。

 

 ち、ちがうっ! 手で顔を隠すんじゃなくてっ、術をっ!

 

 「よいしょっ」

 

 熱くて硬い感触が、ランジェリーで包まれたままの豊かな自身の乳房の間に滑り込んだ。

 訳もなく「ぅああっ♡」と如何わしい声を上げて背筋を逸らした自分の脳裏に、覚えの無い記憶が過ぎる。

 

 自身を囲い込む、粗暴な男達。助けを求める自分。誰も来ない。押し倒される。抵抗を試みても無駄。手足を抑えつけられながら服を剥がれて、今と同じ様に乱暴に乳房の間に逸物を────

 

 「ぅっ、なっ、にっ……っっ♡」

 

 乳房が両脇から掌で抱かれて、谷間はよりはっきりと肉棒の硬さを感じ取った。

 

 「うわっ、ぜんぶっ、包まれちゃったっ」

 「にゃ、してぇっ♡」

 

 そのままふわふわと弄ばれる。横乳も性感帯なのか変にこそばゆい。コンプレックスだった薄い陰毛が触れる下乳もだ。

 乳首から汁が滲む感触も癖になってきた。背筋が跳ねて、声が上擦ってしまう。

 

 「ばかなことはやめっ、はぁっ♡」

 

 馴染んだ所で腰が使われて、灼熱が出入りする。ぱちゅ、たちゅ。谷間に溜まった汗や乳汁が先走り汁と混ざって潤滑油になったみたいだ。よく滑って、瑞々しい猥音がする。

 

 「ふっ、これっ、すごく気持ちいいよっ……アイツらが馬鹿みたいにやりたがったのも納得っ」

 「やめろっていってっ……いってっ、っ♡」

 

 逸物のニオイと、自分の身体からする甘やかな雌臭。混ざり合ったそれを嗅ぐと頭がぼーっとして、臍下の奥が重く疼く。下着で止められたまま、未だ挿入りっぱなしの淫具を弄りたくて、太腿を擦り合わせてしまう。

 

 「はーー……♡ っ、っーー……♡」

 

 脚を幾ら動かしても、満足のいく刺激は得られない。

 無数の女の子の自慰方法が頭に染み入る。確かな刺激を求めて、手指はこっそりと股倉へ伸びていく。

 

 「おらっ!」

 「ひぐぅっ⁉︎♡」

 

 乳首のピアスが人差し指で弾かれた。不意の官能に肢体が跳ねて驚く。

 

 「ほんとなら、そっちが挟んで奉仕しなきゃいけないんだよっ? それを、何自分を慰めようとしてんの?」

 「ご、ごめんなひゃっ、あぁっ♡」

 

 衣装の上から、かりかりすりすり。爪の先と指の腹で弄られると、その摩擦だけで鋭い官能が走ってしまう。肌が、腰が、身体の芯が、痺れて堪らない。

 

 対して打ち付けて来る腰の動きは激しさを増す。

 

 「ってちがっ……なにやってっ……ら、ぼ、くぅっ……♡」

 

 微睡に引き摺り込まれて、記憶の流入が続く。

 

 行為に慣れてからは、自分から奉仕をしていた。両胸を両掌で持って、差し出された逸物を挟み込んで────

 

 「あっ、やらっ、ちがぅっ、ちがうちがうちがううううぅ♡」

 

 これはテレサの記憶だ。分かっている。なのに、テレサを憐れむ事が出来ない。自分事として、自己憐憫の様な形で陶酔してしまう。

 

 「やばっ、なんかもう出そうっ!」

 

 恐ろしさに身を強張らせると程なく、相手は「うっ」と声を漏らし、密着体勢で痙攣した。

 ぶちゅっ、ちゅっ! 谷間の上の方から白濁液が噴き出して、此方の顔に掛かる。

 

 「わっ⁉︎ うっ、っっ♡」

 

 火傷しそうな程熱くて、青臭い。不快感で思わず目を閉じて顔を顰めた。

 

 けれど、身体も頭も過去の興奮をなぞる事をやめてはくれない。同じ様な感覚を思い出して、その後に待ち受ける行為を想起し、浅ましく劣情を催してしまう。

 

 「なっ、れ……っ、っーー〜〜……♡」

 「スゴい早漏……ダメダメだなぁ」

 

 余裕の無い此方を他所に、相手は「【肉体強化】」と魔法を唱えた。

 

 「えっ⁉︎」

 

 元はお世辞にも大きいとは言えないサイズだった逸物がみるみるうちに膨れ上がってその存在感を増し、収まり切らなくなって谷間から顔を出す。

 

 「おっ、使えたー」

 

 彼女は魔法職じゃない。本来なら魔法なんて使える筈は無いのだけれど、そうか。フィルターが機能しなくなってるから、ボクの知識が向こうに流入してるんだ。

 

 「そうら、まりょくぁ、あるからっ……もんだい、なく、つかぇっ……」

 

 にしても身体強化を局所的に掛けるなんて、そんな使い方をした覚えは────

 

 「これなら届きそうっ、じゃんっ」

 「んんっ⁉︎」

 

 乳房が上に押し込まれて、粘液塗れの鬼頭が開いた此方の口に飛び込んで来た。

 

 「あはっ、ほら、今度はちゃんと奉仕してっ」

 「んぐっ、っ♡」

 

 太過ぎて歯を立てる事もままならない。あっという間に喉奥に届いて、小突かれる。

 耐え難い苦しさと吐き気に襲われたので、必死に抵抗しようとした。けれど、身体は碌に動いてくれない。もう遮断は解けている筈なのに、弛緩していてまるで抵抗出来そうにないし、あろうことか喉奥の刺激から強い官能を拾い始めている。

 

 「んぶっ、んっ、んんんんっ♡ っ、じゅっ、んんっ♡」

 

 また意識が朦朧とし始めた。頭に靄が掛かっていく。息を吸いたい。でも辛うじて鼻からしか吸えない。

 靄が刺激で掻き混ぜられる。ボクはテレサなのか、ボクなのか。自分がよく分からなくなってくる。

 

 だめだっ、もとにもどっ……もと、にぃっ……♡

 

 「うっ、すごいっ、しぼられるっ!」

 

 何本もの男のモノを咥え込んだ舌が、勝手に相手を悦ばせようと勝手に動く。

 

 ちがう。もっと。男達はもっと乱暴に私の穴という穴を犯してきた。もっと乱暴に────ちがうちがうちがうっ。

 

 卑猥な知識と言葉が押し寄せる。ボクという輪郭が犯される。

 

 ────唾液と精液とを絡めて特製のローションを作り上げて舐り上げる喉の奥でぎゅっと締め付けると自分も気持ちいいし相手も気持ちいいだめだ知らないこんなのイク口まんこでイッてしまういやだいやっ

 

 「ん゛っ……っ!♡ んぅ゛っ、っ、ぅ゛っっ!♡」

 「はあっ、くうぅっ!」

 

 視界がまた何度か白んだ。腰が痺れて情けなくへこへこ動く。

 イッた。脳味噌がイッた。イクって何だ? 脳味噌がイクって何だ? よく分からない? 分からないけど気持ち良い。気持ちいいのだけは間違いない。

 

 でもまだおちんちんはイッてない。イかせてあげなきゃ。この先を味わう為に、ご奉仕しなきゃ。

 

 「んっ、じゅっ、じゅううぅっ♡」

 「うあっ、それヤバいっ! だめっ!」

 

 口を窄めて吸い上げると、明らかに余裕の無い声が上がった。

 あはは。すごい感じてくれてる。かわいい。もっといじわるしちゃお。

 

 「じゅぷっ、んっ、んんんっ♡ じゅっ、じゅぽっ、じゅっ♡」

 「だっ、おっ、ふおおぉっ!」

 

 口の中、すごい膨らんでる。苦しそう。腰も浮いてきた。多分もうすぐだ。

 イけ。イけイけイけっ。

 

 「おっ……ぐぅっ!」

 

 ぶびゅっ! びゅっびゅっびゅっびゅっ!

 

 「っーー〜〜〜〜♡」

 

 喉の奥、押し当てられて、直接注ぎ込まれてる。灼熱のドロドロが次々食道を通って、胃に落ちてく。イク。お腹が熱い。イク、とまんない、イク。量が多い。勢いも凄くて、収まり切らない。イク。イクって意識すると気持ちいい。イク。イクイクイク。

 

 「んぶっ! っ!♡」

 

 ああ、溢れちゃう。怒られる。いっぱいおしおきエッチされちゃう。うれしい。悦んじゃいけないのに。

 

 ぼーっとした所で、一息にずるんっと逸物が抜かれた。

 何度か咳き込み、吐き出して呼吸が戻ると、辛うじて理性が息を吹き返す。

 

 「げほっ、ごぼっ……っ……!」

 

 ちがう、ボクは、ボクは何を考えてっ……なんてことをっ。

 

 慌てて魔法を唱えようとした。けれど、不発に終わる。

 

 「あれっ? っ?」

 

 確かに実行出来た筈なのに、その手順にモヤがかかっていて分からない。果たして自分が行ったのかどうかすら曖昧だ。

 

 「? 何をしようとしてるの?」

 「わっ、わからないっ、わかりゃっ、っっ♡」

 

 相手は錯乱している自分の頭を撫でて、あっけらかんと笑う。

 

 「はは、さてはトんじゃってた?」

 「ぇ、あ」

 

 射精したばかりの逸物が脈打ち、再び膨張を始めた。

 慄く。恐怖だけじゃない。このサイズが雌穴に捩じ込まれるのを想像して、期待してしまっている自分がいる。

 

 嘘はつけない。上の口の代わりに切なく鳴いてるのが聴こえてくる。知らないのに知ってる、臍の下の奥の方。女の子にしかない大事な所が、キュウキュウ、キュンキュン。

 

 「ま、いっぱい気持ち良くしてくれたんだから、こっちも御礼しないとねっ」

 「まってっ、まっ、っ♡」

 

 体位が変えられた。馬乗りの形から、正常位へ。

 

 「やっ、だめっ、だっ、あぁ♡」

 

 殆ど局部を隠せていない卑猥なピンクのTバックがずらされて、二穴を塞ぐ玩具に手が掛けられる。

 女陰は強く強く吸い付き、抱き締めていた。けれど酷く滑っていて、留める事は叶わない。

 

 「っおっ!♡」

 

 ちゅぽっ。抜けて卑猥な音が出た。

 

 「あはは、見なよ。凄いことになってるよ?」

 「みせるなっ、っーー……そんなものぉっ♡」

 

 糸引く粘液塗れの玩具が見せびらかされて、自分からはよく見えない秘部の状態が分かってしまう。それが堪らなく恥ずかしくて、直視に耐えない。

 

 「ダメだよ、ちゃんと理解しなきゃ。これが今の君だって」

 「いやだっ、んんんっ⁉︎♡」

 

 玩具が無理矢理口に突っ込まれた。

 

 「これが君の味。一途な恋人を裏切って、快楽に溺れた浅ましい雌の味」

 「んんんっ、んぶううぅっ♡」

 

 涙を浮かべて首を横に振るけれど、否定出来ない。舌は態々挿入っていたそれのシルエットを確かめる様に舐り回すのをやめられないし、何も咥えてない状態の雌穴はえっちな風味に反応して涎を垂れ流して、餌を欲しがる雛鳥みたいにくぱくぱと開いたり閉じたりしている。これじゃまるで説得力が無い。

 

 「違わないよ、ほらね」

 

 現に玩具が抜かれた時、馬鹿みたいに舌を突き出している様を晒して、また恥をかいた。

 

 「んぇっ、っ……♡」

 「ぷっ、くくくっ。いや、ごめん。違うね、訂正。元々は男の癖に、元彼女の身体になって、自分のちんぽしゃぶって興奮しちゃう変態の味って事も付け加えなきゃダメか」

 「ぐぅっ♡」

 

 相手は嘲笑し、玩具を舐って見せたかと思えば、肥大化した逸物を滑らかな下着のクロッチ部分に当てがい、すりすり、すりすり。擦り付けて来る。

 

 「ぅっ、やめっ、っ、ふーーっ、っーー〜〜……♡」

 

 やめてと形にしたいのに、媚びた反応が我慢出来ない。屈辱感とは裏腹に、腰はわざと逸物を迎える様に浮いてへこへこ動いて、刺激に悶える声が鼻に掛かり、甘ったるく艶っぽい感じで漏れた。

 

 「私でも、多分ここまで酷くはなかったんじゃないかなー……」

 「テレサっ……おねがいっ、もう、やめてぇっ♡」

 

 しかし、それでもボクはただみっともなく哀願する。

 

 出来る事は無い。最早無理筋だ。けれど口振りからして、まだ向こうの人格は溶け切っていない。そこに一縷の望みがある筈。

 

 そんな希望的観測に縋って、ただひたすらに繰り返す。

 

 「でも、ふふふっ。なんでだろ。凄く愛おしいよ」

 「ああぁっ!♡」

 

 淡い色から濃い色に変わり果ててしまったぐしょぐしょのランジェリーに手を突っ込まれて、胸が乱暴に揉みしだかれた。大好きな揉まれ方だ。じゅわっと官能が滲み出した。

 

 「ああ、そっか。君って、こんなに私の事愛してくれてたんだね」

 「やぁっ、あっ、ぅ♡」

 「嬉しいな。私は私のことなんて嫌いなのに……はぁ。そんなえっちな声出してさぁ、何がやめてだよ。やめて欲しいならそのへこへこしてる腰止めなよ情けないな」

 「うっ、ううぅ♡」

 

 布の下で手が蠢いて、ぬるぬるが胸に塗りたぐられていく。わざとらしい。ぷっくりした乳輪の輪郭を強調する様な動きで、一番敏感な乳首が避けられている。

 

 「ふーー、っ、ふーーっ♡ っっ♡」

 

 劣情が爆発寸前まで煽られて、露骨に息が荒ぐ。

 だめだ。腰の奥が熱い。淫紋が恐ろしい程の熱を発してる。浅ましいへこへこが止められない。どうにかなってしまう。

 

 「っ、ごめんなさ、ぃっ……♡」

 「んん? 何?」

 

 もう、謝るしかない。

 

 「ごめんなさぃっ♡ もうゆるしてぇっ♡」

 

 彼女は助けられなかったボクを責めているんだろう。そうだろう。なら、いくらでも謝るから。もう許して欲しい。

 

 心の折れた弱音。ただのギブアップ。

 

 「それ、言っても許されなかったんだよ」

 

 奇しくも、そのセリフは過去男達に何度も吐いたセリフであった。

 

 「あっ、あぁっ、まって、まっ」

 

 にゅるんっ。下着の中に、熱い肉棒が滑り込んだ。

 

 「あっ……ぅううっ⁉︎♡」

 

 挿入って、ない。挿入ったと錯覚しただけで、割れ目の上、直に乗っている。

 それなのに、イッてる。下腹部の痙縮が止まらない。震える度、張り詰めたクリが肉茎と擦れて刺激を受ける。連続でイク、イク。

 

 「っ゛?♡ っーー〜〜……っっ?♡」

 

 致命的な何かが壊れたみたいだ。出るものが出そうな場所から出ないからか、何なのか。イッてもイっても解放されない。寧ろ熱が溜まって膨れ上がっていく。

 これは絶頂じゃないのだろうか。分からない。潮は噴いてる。でも落ち着かない。

 

 痙攣を繰り返す下腹部に添えられた手と、溶け込んでいく彼女の記憶に教えられる。欲しい刺激が、奥深くへの刺激が無いと、この熱は掻き出せないと。

 

 「っぁ゛、ぁ、たすけ、てぇっ……♡」

 「それも言ったけど、誰も助けてくれなかったね?」

 「ふぅ゛っ、っ、っぁあっ……♡」

 

 嬲られたい。嬲られたいのに、相手は慰める様に優しく頭を撫でて、下腹部を摩って来る。

 

 「でも大丈夫。“ボク”は、助けてあげるよ。君が本気で求めれば、ね」

 

 気付けば、強請っていた。

 

 「おねがっ……ぃれてっ……♡」

 

 両脚を広げて、両手で濡れた下着をズラし、陰唇が開く様に微かに引っ張りながら。迎え挿入る様に押し付けて「ここにっ、挿れて……♡」と、精一杯。

 

 「わかった」

 「んんっ♡」

 

 返事のキスが首筋に跡を残す。逸物の先端は下へと滑る。

 走る甘い官能。入り口が捉えられた。焦げ付く様に脊椎が疼く。腰がくねる。

 たっぷり蜜を湛えた割れ目は剛直に拓かれ、無理矢理その形に歪められていく。

 

 「んっ、っ、ぉ゛っ……」

 

 圧迫による酷い異物感と緊張で強張った後、間も無く。最奥に届いて、満たされた。

 

 「っぉ、ぉっき、ぃーー〜〜〜〜……!♡」

 「く、締め付け、すごっ」

 

 身体の芯が、頭の天辺まで貫かれている。奴らのよりフィットして隙間が無い。嵌められてしまった。

 弛緩して、全部をそれに預け、蕩ける快熱に喘ぐ。

 

 あつい……かお、むね、おくっ……きもち、いっ……♡

 

 またふわーっと飛んでイク。

 声も、微かな灯りも、どんどん、どんどん遠ざかり、薄らいで、真っ白になる。

 

 「────こらっ」

 「んお゛ッ⁉︎♡」

 

 ぐいっと奥を揺さぶる様に突き上げられて、強烈な快楽電流に引き戻された。

 

 「まだ挿れたばっかりだよっ? ダメだよ寝ちゃっ」

 「んんんっ、っーー〜〜〜〜……♡」

 

 唇が重なる。舌と舌が絡む。

 両手。同じ様に絡められて、繋がれた。

 

 「っ、れるっ、っ、はふっ、ちゅっ……ん♡」

 

 全身がぴったりくっついている。一層深い繋がった感覚。境目が蕩ける。馴染んでく。

 

 「っは、ほら、今までの分……ちゅっ……いっぱい、愛し合おっ?」

 「んぇっ……ふっ、なん、れっ……っ゛⁉︎♡」

 

 かき混ぜる様にお互いの腰が動く。どろどろの境目が擦り合う。ぐちゅぷちゅと静かに音が立つ。

 熱い吐息。キス。悩ましい吐息。いやらしいくて愛おしいニオイと味。クセになる。甘く灼ける。爛れる。苦くない。

 奴らとは違う。じれったい。けれどやさしい。甘い。

 

 なんでやさしくしてくれるんだろう? あいしてくれるんだろう? わたしよごされて……わたし? ぼくを、うらぎったのにっ?

 

 諦めかけていた。突き放そうとしていた。なのに、諦めずに愛情をぶつけて来る。

 

 そっかわたし、こんなきもちで────

 

 「なんでってっ……おかしな事聞くなよっ、夫婦じゃんっ?」

 「でもっ、わらしっ……んんんっ♡」

 

 奥、突かれた。ゆっくり優しく。キスと一緒。吸い付いて、離れて。繰り返す。

 静かな水音。ベッドの軋む音。その度スパークする。甘くイク。官能が弾ける。腰が浮く。

 

 「ぉっ、ぉ、お゛っ……ぉんっ、んん♡ っ♡」

 「一度間違えたからっ、なんだっての? ボクは、まだ、君を愛してるよ? 君はどうなのっ?」

 「ぁ゛っ、っっ!♡」

 

 強くなった。激しくなった。確かめるみたいに。証明するみたいに。

 

 恥ずかしい。切ない。苦しい。でも、嬉しい。

 声、えっちな声。いやだけど、頑張って絞り出す。

 

 「どうなのっ?」

 「ゆるしてっ……♡ くれる、のっ?♡」

 「えー、愚問ーっ」

 「ぁっ、んっ、ん♡」

 

 止められた。加減されてる。軽くグリグリ。焦らされてる。

 

 「やっ♡ ああっ♡」

 

 ホールドされてて、腰が動かせない。

 

 「どうなのって聞いてるんだよ? 愛してるの? それとも、愛してないの?」

 「あっ、わかってる、くせにっ、いじわる、しなっ……っーー〜〜♡」

 

 伝わっている。失われたと思っていた愛が、お互いに。

 なら、このまま溶けてしまうのも悪くないのかも。そう思った。

 

 「愛してないならいいよ、愛してもいない相手に腰振っちゃう悪い子なのは知ってるし」

 「そっ、ちがぅごめんなさいっ♡ あいしてますっ♡ あいしてるからっ♡ っ♡」

 「え〜、じゃあ、結婚の時の誓い、もう一回言って」

 

 尤も、本来の自分より意地悪だけれども。

 

 「あっ、わたし、テレサはっ、やめる時も、すこやかなる時もっ♡ リムをあいすると、ちかいまっ、んんっ♡」

 

 再び、誓いのキスが交わされた。長く、長く。

 

 

 

 「っは、ああっ♡」

 

 小柄でも男子。冒険者としてやってきたその腕は逞しい。

 軽々と引き起こされて、体位は繋がりを維持したまま騎乗位に入れ替えられる。

 

 「いいよ。自分で動いて」

 「んっ、はーー、っ、んんんっ♡」

 「前はいつもリードしてくれてたでしょ?」

 

 どうりでおかしいと思った。わたしが年上?♡ だから、いつもはわたしがリードしてたんだ?♡

 

 「はーー♡ だよ、ねっ、はっ、わらし、おねえさっ、ぁ、ぁっ、あ、あ゛っ♡」

 

 そうだよ。初めての時だって?♡ わたしがこうやって、こう……やってぇ♡

 

 重たい腰は奴らに仕込まれたグラインドを反芻した。くぷくぷはしたない水音が鳴る。胸は揺れて、水気が弾け飛ぶ。

 

 「どうしたの? あ、ここ苦しいの?」

 「あっ、やっ♡」

 

 胸を包んでたなけなしの布が剥ぎ取られた。

 

 今更ながら、羞恥で悶える。恥ずかしい布でも一応、一番下品に変わり果てていた部分を隠していたから。

 

 「あっ、あ、みない、でっ♡ あ、っ、っんぅ、う゛ぅ♡ っ♡」

 

 露わになったのは、真っ赤な乳首と、それを貫いて離さない、えっちなハート型のピアス。昔は膨らんだ乳輪の中に隠れっぱなしだったのに。今では恥ずかしげもなく勃起して、卑猥な証としてその存在を主張し続け、あろう事か呪いで貫かれて、はしたなく乳汁を滲ませている。

 

 身を捩る度揺れて、汁を滴らせる。えっちな振り子だ。自分を貶めるだけの催眠術だ。

 

 「見るよ。えっちに成り果てても、大好きな人の身体だもの」

 「っっ♡」

 「それよりほら、腰動かして、気持ちよくなろ?」

 

 そう言われたけれど。嬉しいけれど。気持ち良過ぎて上手くいかない。

 前までと違う。相手が逞しくなっているし、自分が快感に弱くなっている。おまんこがねっとりと絡み付き過ぎて、滑らせると簡単にイってしまう。

 

 「ごめんっ♡ イクっ♡ だめっ♡ いっ……っ゛!♡ っ、っぁ゛ぁ♡」

 

 イかせなきゃいけないのに。自分がイク為だけに腰を打って、呆気なく達してしまった。

 舌を突き出しながら腹を丸めて痙攣する。もう動けそうにない。

 

 「もー、がんばって、テレサ」

 

 彼は応援すると共に、胸を弄り始める。たわたわ、さわさわ。「フレー、フレー」なんていう掛け声で。

 

 「がんばれがんばれテーレーサー」

 「ぁっ、ああぁ……まっ、てぇっ……♡ っ♡」

 

 自分から身を寄せて口付けした。さっきまでよりもっと甘い。

 もっと近くて、もっと蕩ける。思いが溢れる。

 

 「んっ、れるっ、っ、はふっ、しゅきっ♡ んっ、っ♡ りむっ、らいしゅきっ♡」

 「ちゅっ、テレサっ、っ、テレサっ……!」

 

 溶け合う。呼び合う名前がどっちとか、もう関係無い。

 

 「んんんっ⁉︎♡ ん♡ ぅ、っ、んんんんっ!♡」

 

 忘れてた。腰の動き。突き上げられる。

 

 「っは♡ はぅ♡ ぅ゛、ぐっ♡ いっ……ぃってるっ♡ いってりゅからっ♡ っあ♡ んっ♡ れるっ、っ♡ っめぇっ♡」

 「はぁっ、はぁ、っ……」

 

 深い。激しい。弾む。軋む。打ち合う。肌。水音。貪る。貪られる。

 

 知られてる。気持ちいい所。いっぱい突かれてる。イってる。イッてるのにイク。終わらない。イキ過ぎて腰が熱い。蕩けてる。

 

 溺れる。気持ち良い。奴らのよりずっと。

 性欲だけの責めじゃない。比べ物にならない。陵辱の日々が、愛で溶けてく。

 

 「ん、ちゅ……はあ♡ あ♡ ぁっ♡ っ♡」

 

 更に速くなる。ナカ、膨らんできた。

 

 「ぉっきく、なってぇっ、っ♡ っん♡ んぉ♡ も、むりっ♡ っ、お゛おっ♡ おぉっ♡」

 「っ、くるっ、でるよっ」

 「んぃっ♡ きてっ……♡ いっぱいらしてっ♡ っ♡ っ、ぁ、ゃくぅっ♡」

 

 振り落とされたくない。抱き締める。

 お互いの息遣い。切羽詰まる。

 

 「はぁ、はぁ、っーー……」

 「ふっ♡ ぅーー〜〜〜〜♡ っ゛〜〜〜〜〜〜♡」

 

 何度目かのキス、その瞬間。「ふぅっ!」という力強い息吹と共に、肉棒が最奥に突き刺さった。

 

 「んんぅ゛っ⁉︎♡」

 

 衝撃で、腰から下が、吹っ飛んだ。

 けれど奥で脈打つ。どく、どく、どく、どく。灼熱が打ち付けてる。

 じんわり広がる。満たされてく。お腹が、官能に打ちひしがれて引き攣る。

 

 「っっ゛?♡ ぅっ♡ っーー……♡」

 

 ふー、ふー、微睡の中、荒い吐息を交わして、また溺れる様にキスをした。過ぎた官能を均す様に。優しく、甘く。

 

 「っ……れる、はふっ……っ────」

 

 

 

 

 

 

 後の事は、よく憶えていない。

 

 気が付いたら外は明るくて、お互い抱き合ったまま朝を迎えていた。

 

 「……っ♡」

 

 十分だ。濃密な性臭と重なる体温は、昨晩あった全てを物語っている。

 

 まだ寝てるなら……いたずらしちゃお♡

 

 静かに布団の中に潜り込み、ゆっくり這って、おちんちんを目指す。

 造作も無い。簡単に見つけた。

 

 ああ、すごい。あれだけシたのに、ちゃんと朝勃ちしてる。

 

 あむっと頬張る。お腹一杯、挿入ってたモノだ。愛おしい。わたしの、わたしだけのおちんちん。

 

 「ふふ……っ⁉︎♡」

 

 あれ? 腰、掴まれてっ……⁉︎

 

 「て、テレサっ? 起きてたのっ……んんっ⁉︎♡」

 

 やだっ♡ おまんこ、なめられてるっ♡

 って、あれ? なんで私、リムのこと私の名前で呼んで────

 

 「ああっ♡ だめだよっ♡ ちょっとっ、まってっ……ああぁっ♡」

 「待たない。イタズラする悪い子はおしおき」

 「ゃぁっ♡ おしおきだめぇっ♡ リムぅ♡」

 

 一瞬湧いた違和感は、イチャイチャで露と消えた。

 

 「はーー♡ っーー♡ まってっ♡ きのうのきょうだよっ♡ もうちょっとてかげっ、んんんんっ♡」

 

 ああっ、また後ろから挿入されっ♡ っ、バックよわいのにぃっ♡

 

 「んっ♡ ん♡ んぉ♡ おぉっ♡ っ゛っ♡」

 

 クリの根本、その奥、一番奥。大好きな相手の、大好きな所が、気持ちいい所全部を経由する。それだけで身体の芯が官能で痺れて、全身が絶頂で波打つ。起きたばっかりなのに眠くなる。

 でも寝させてくれない。丸出しの胸が揉まれて、ピアスのついた乳首が弄られる。母乳が噴き出て、またお腹の奥に響く。

 

 「だすよっ、っ!」

 「ぉっ、いくっ、ぃく、ぃっ、ーー〜〜……っっ゛!♡ んっ!♡ っ、んぅぅ!♡」

 

 幸せが注ぎ込まれる。ぎゅっと抱き締められながら、びゅーびゅーと。

 

 「っぁ、ぁ……っ? ぁ、だめっ、そっち、おっ、おぉ゛っ!♡」

 

 お尻に突っ込まれても、痕が残る位首筋にキスされても、痛みが出る事はない。「【ヒール】」で癒されて、際限無く快楽だけを刻み込まれ続ける。

 

 上手過ぎる。えっちにされた身体が、よりえっちに上書きされていく。

 前までは、ここまで上手じゃなかったのに。私のせいで、本気にさせてしまったのかな。

 

 「っ、りむっ、ごめんなひゃっ♡あ♡ っ♡ ゆるし、てぇっ♡」

 「だめ。今までの分の埋め合わせ、終わるまでゆるさない」

 「そんにゃ、っ、あぁっ♡」

 

 どれだけヤられてしまうのだろう。ちょっと怖い。

 

 ……けれど、よかった。

 

 「テレサ、愛してるよ」

 「ーーっ……うんっ♡ っ♡」

 

 きっともう、ずっと一緒だ。


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