『グランダムの愚王』37話の悪夢から続くバッドエンド。
陵辱要素が強いので苦手な方はブラウザバックしてください。

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リヴォルタ編BAD 真・愚王

 俺たち《エクリプス保有者》によって村一つが壊滅してから一刻後。

 俺はカリナやサガリスとライラ、そして“新たな相棒”を連れて、王都にできたカジノで小休止をとっていた。

 

「7・7・7! どうだ、またスリーセブンだ!」

 

「A(11)、一枚目のQ(10)と合わせてブラックジャックってことになるけど……文句ある?」

 

 スロット台の前ではサガリスが連続で絵柄を揃え、カリナはカウンティングで連勝する。

 それを横目に俺はルーレットに興じていた。

 

「陛……お客様。ベットはまだよろしいですか?」

 

 俺への呼称に戸惑いながら聞いてくるディーラーに、うなずきを返しながら言った。

 

「ああ。いつも通り回りはじめてから決める――回せ」

 

 俺の言葉に、ディーラーは「わかりました」と答えながらボールを放る。

 その瞬間ルーレットは高速で回転し、その中にボールは吸い込まれていった。

 俺はそれをちらっと眺め、ボールがどこに落ちるのか当たりをつける。

 

「黒の25……そこに全賭けだ」

 

 そう言いながら山盛りに積まれた紺色のチップを押し出すと、まわりからどよめきが走り、ディーラーも固唾を飲みながらルーレットに目を落とす。

 一方俺は机に肩肘をつきながら、もう一度カリナたちの方に目を向ける。向こうはもう終わったようで、こっちに手を振っているところだった。

 そこでルーレットが止まり、まわりから歓声が沸き起こった。

 

「く……黒の25……おめでとうございます。お客様の勝ちでございます」

 

 めでたくなさそうな声でディーラーは宣言し、こちらが差し出した分と同じだけチップを差し出してくる。

 それを掴み取り鞄(ケース)に入れているところで、カリナたちがやってきた。

 

「よっ、陛下。あたしらはそろそろ帰るけど、あんたももう終わりにした方がいいんじゃないかい。それ以上巻き上げるとせっかく建てさせたカジノが潰れちまうよ」

 

 カリナの言葉に俺は顔を傾けて、ディーラーたちやその向こうで立っている支配人の方を見る。

 青い顔でこちらを見る彼らを一瞥してから……

 

「……ああ、そろそろ切り上げよう。勝ちが決まってる賭けにも飽きてきたところだ」

 

 そう言いながら俺はカリナたちとともに、支配人たちのもとへ行く。すると彼はこちらに頭を下げて言った。

 

「お、おめでとうございます、陛下にお連れの皆様……どうでしょう、せっかくですからそのチップは勝利のご記念にお持ち帰りになられては……」

 

 明らかに換金を渋る支配人に、俺は苦笑を漏らしながらカリナたちの方を見る。

 歪んだ笑みを浮かべる彼女たちに笑みを返してから、俺は顔を戻した。

 

「結構だ。そんな玩具(オモチャ)、私の部屋には不釣り合いだからな……それとも、これだけのチップに釣り合う金を失いたくはないか?」

 

「……」

 

 支配人は返事を返さずにうつむく。

 まあ無理もない。《エクリプス》によって強化された視覚と聴覚で俺たちが稼いだチップは相当なものだ。これだけのチップを換金されたら、店の運営にも支障が出るだろう。

 カジノの実質オーナーとして、い(・)つ(・)も(・)ど(・)お(・)り(・)情けをかけてやるか。

 

「いいだろう。換金は三万グランでいい……だがチップはいらん。それに見合うものと交換といこうか」

 

「はい……」

 

 支配人は慣れた様子でバニーガールの衣装を着た女子(おなご)たちの方へ向かう。

 彼女たちを見て、セレスが低い声で言った。

 

「マスター、またバニーガールと遊ぶの?」

 

 それに対して、俺の代わりにカリナが答える。

 

「ああ。数ヶ月前に初めて見て以来すっかり気に入ったようだね。ガリ勉やお堅い奴ほど一度目覚めるとドスケベになるというが、こいつはまさにその典型らしい。あんた用の衣装も用意してもらったらどうだい。それでマスターを誘ったらいつも以上に可愛がってくれるだろうよ」

 

「……いい。服に負けたようでおもしろくない……わたしの胸じゃあの服にあわないし」

 

 いやらしい笑みを漏らしながら提案してくるカリナに、セレスはすげなく首を横に振る。このやりとりもすっかりおなじみになってきたな。

 

「お待たせしました」

 

 そこへ支配人の声がかかる。彼の後ろには十人くらいのバニーガールが並んでいた。

 

「……どうぞ、お好きな子をお選びください。無理のない範囲でなら、どのような事でも聞いてくれると思います」

 

「ああ……」

 

 支配人の言葉に気の抜けた返事を返しながら、俺はバニーたちを眺め回す。バニーたちは怯えた顔でうつむきながら、俺がどの女子(おなご)を選ぶか耳を傾けていた。

 そんな中、俺は一人の女子(おなご)に目を留める。

 長い金髪をぐるぐるに巻いた派手そうな子だ。しかしその様子や先ほどまでの働きぶりから見るに、根は真面目なのかもしれない。

 

「ふむ……」

 

「っ――!!」

 

 俺は声をこぼしながら彼女に近付く。すると彼女はびくりと肩を振るわせながら頭を下げた。その様子を見て俺は決めた。

 

「この子にする……構わないな?」

 

 支配人に尋ねると彼は首を縦に振り。

 

「も、もちろんです! ……ただ、この子は初めてですので無礼を働いてしまうかもしれませんが……」

 

「構わん。そういうのも新鮮味があっていい……君も構わないな?」

 

「い、至らない点もあると思いますが、よろしくお願いします。国王陛下」

 

 彼女はそう言いながら頭を深く下げる。そんな彼女に……

 

「ケントでいい。王なんて立場、今は忘れさせてくれ」

 

「は、はい――ケント様」

 

 予想とは裏腹に気さくな言葉をかけられ、彼女はわずかに顔をほころばせる。そんな彼女の肩に手を回し――

 

「――きゃっ!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 俺の手は、肩をすり抜けて胸当ての隙間に入り込み、ほどよく膨らんだ乳房をぎゅっと掴んだ。

 無遠慮に胸を掴まれ彼女は小さな声を漏らすが気にせず、俺はカリナたちの方を向いた。

 

「じゃあ俺はしばらく彼女と過ごしてくる……サガリスはどうする? バニーならまだいるが」

 

 俺がそう言うと、残りのバニーたちはびくりとすくみ上がる。しかし、サガリスは彼女たちを一瞥すると首を横に振った。

 

「俺はいい。いつ誰とでもやれるようになったら、かえってやる気がわかねえんだわ」

 

 そう吐き捨てると、サガリスは片腕を上げながら背中を向ける。それに続いて……

 

「じゃ、あたしらも引き上げるわ。見た目と違ってウブそうな子みたいだし、ちょっとは加減してあげなよ。夜に備えて、ある程度の余力も残してもらいたいしね」

 

 忠告を残しながらカリナも入り口へ向かう。ライラは何も言わずに彼女らに続き、セレスは俺とバニーを見比べて不機嫌そうに唇をへの字に曲げながら去って行った。

 夜ね……確かに今晩はあいつの相手もしてやった方がよさそうだ。まあ、それはともかく今は……。

 

「じゃあ行こうか。さっきも言った通り、堅くならなくていい」

 

「は、はい、お気遣いありがとうございます……」

 

 カリナたちを見送ってから声をかける俺に、バニーはぎこちない笑みを浮かべながら答える。その間も俺の手は彼女の胸を揉みしだいていた。

 

 

 

◆

 

 

 

「いやあっ――ケントさまやめて!! それ以上中に出されたら子供できちゃう!!」

 

 膣内に挿れられながらも、バニーは必死に懇願してくる。

 だが、それも空しく――。

 

「俺の子だったら生活費くらい出してやる。お前は黙って腰を振っていろ」

 

「いやあああ!! 好きでもない人の子供なんて――やああああああっっ!!」

 

 わめく彼女に構わず、その体の奥を貫いて数発目の精を注ぎ込む。彼女は絶叫を上げながらそれを受け止めた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 ようやく昂ぶりが収まって俺は竿を引き抜いて彼女を離す。そして衣服を整えながら、懐に入っていた紙幣を彼女の体の上にばら撒いた。

 

「褒美だ。気晴らしにはなったぞ。それで当分豪遊でもするといい」

 

「ひどい……王様だからってこんなこと…………なんで私がこんな目に……」

 

 褒美(チップ)に目もくれず、彼女は放心したまま涙と嗚咽をこぼす。それを尻目に俺は部屋を後にした。

 今(・)の(・)俺(・)がその程度のことで心を揺らすわけもない。

 

 

 

◆

 

 

 

 あのリヴォルタでの戦いで俺はカリナに敗北し、瀕死の状態のまま『リベルタ』という世界に連れて行かれた。

 そこで待ち受けていた“雇い主”こそ、リヴォルタ一の富豪にして武器商人、ウィラードだった。本当の名はオールズ・ヴァンデインというらしい。

 彼は簡単なバインドで縛っただけの俺に《銀十字の書》を渡し、セレスという水色髪の少女を紹介した。その子もライラと同じ、銀十字の書の制御に必要な“人型リアクター”らしい。

 抗うことはできなかった。彼のそばにはカリナとフォレスタがいたうえに、ウィラードからは彼女ら以上に不気味な気配を感じ取ったからだ。それに《エクリプス》に冒された以上、彼らに従わずに生き続けることはできない。

 結局俺は彼からディバイダーとリアクターを受け取り、《エクリプス保有者》として生き続けることにした。

 罪も恨みもない人間を殺していく“暴君”として生きていくことを……。

 

 そして俺はカリナたちとともにグランダムに戻り、《ディバイド・ゼロ》という能力で何百人の人間を殺していった。

 そうしていくうちに自分の欲望を抑えるのも馬鹿馬鹿しく思えてきて、今では虐殺だけでなく、エクリプス能力を使った賭場荒らしや強姦もどきの悪徳にも手を染めている。

 

 そんな俺から逃げるようにイクスは宰相の元に身を移し、ティッタもリヴォルタに留まったまま戻ってこず、守護騎士たちは俺に従ってはいるものの溝が生まれるようになった。

 

 それと引き換えに俺はカリナたちとつるむようになり、今に至る。

 

 

 

 

 

「――あむ、くちゅ、んちゅ」

「ちゅぷ、ぺろ……はむ、んん……」

 

 カリナと俺は唇を合わせ、貪るように舌を絡め合う。そうしながらも俺の手は彼女の胸を揉みしだき、下半身は彼女の入り口と結合したままだった。

 その感触を味わいながら互いに腰を揺らしていくうちに下半身が熱くなっていくのを感じた。

 カリナは俺から唇を離し――

 

「――そろそろ出すのかい。いいよ、そのままイキな!」

 

 その言葉と同時にカリナは俺の背中をぎゅっと抱きしめ、逸物を咥え込むように彼女の入口が締まる。

 その刺激で逸物から熱い白濁液が吐き出され、同時にカリナの膣内(なか)からも愛液が吹き出てきた。

 

 

 

 俺とカリナはどちらからともなく体を離し、ベッドに横たわって一息つく。そこで足元から声がかかってきた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「マスター、動かないで。白いの、まだついてるから……ぺろ」

 

 セレスは俺の逸物を口に含み、ついたままの精液と愛液を舐め取る。その横でも……

 

「主についた汚れは私が……くちゅ……主のとケントのが混ざって、相変わらず凄い味……」

 

 ライラもカリナの膣に舌を這わせ、汚れを舐め取っている。二人もさっきまで俺に抱かれていて、俺とカリナ同様何も着ていない状態だった。

 

「しかし、昼間バニーちゃんと盛っといて、数刻も経たないうちにあたしらの相手とは……あんたって見た目によらず底なしだったんだね」

 

「エクリプスのせいじゃないのか。あれで五感や腕力がかなり上がったからな、それで精力も上がっちまったんだよ」

 

 そう答えるとカリナは首を振り……

 

「そりゃ否定しないけど、うちの男どもやオールズはそこまで性欲旺盛じゃないけどなあ。あんたが元々強かったんじゃない」

 

 そう言われると否定できない。つい数ヶ月まで女を抱いた事なんてなかったからな。気付かなかっただけで、こっちの方は相当強かったのかも。

 そう思って苦笑を漏らすがカリナは何も言わず、違う話題を口にした。

 

「ところで知ってるかい? 帝国と聖王連合、それにシュトゥラまでもがこっち(グランダム)に攻め込む準備をしているんだってさ。あちこちで悪さしてきたし、闇の書も完成間近って噂もたってるしねぇ。とうとう年貢の納め時かな」

 

 そう言ってくくくと笑うカリナだが、俺は苦笑しながら首を横に振り……

 

「踏み倒してやるさ。帝国も連合もまだこっちに攻め込める状態じゃない。それにシュトゥラはついこの間、反連合に南の森が焼き払われたって聞くからな、当分そっちの報復に忙しいはずだ」

 

「じゃあまだ闇の書の頁を集める時間はあるわけだ。なら今のうちに完成させときな。たぶんあたしらは加勢できないからさ」

 

「まさか逃げるのか? お前たちなら連合や帝国が相手でも十分戦えると思うが」

 

 そう言う俺に、カリナは苦笑しながら首を横に振った。

 

「またオールズから仕事を頼まれてね。あたしらはしばらく別の世界に行かなきゃならなくなった。セレスは残していくから、戦になったらこいつを頼りな。守護騎士たちも今さら主に逆らわないだろうし、“あんたの能力(ディバイド・ゼロ)”なら聖王や雷帝にも渡り合えるだろう」

 

「まあな……終わったら戻ってきてくれ。お前らがいないとつまらんからな」

 

 意識せずそんな事を口走る。守護騎士たちと距離を置いたぶん、カリナたちに情が移ったらしい。

 ちょうどそこでセレスが起き上がってきた。

 

「マスター、またしたくなっちゃった。マスターの、わたしにちょうだい……」

 

 そう言って、無感情な顔のままセレナは俺に抱きつき、逸物の上に腰を下ろす。その拍子に逸物は彼女の中にずっぽりと入った。

 

「――んぅ。マスターの、わたしのなかでまた大きくなった……マスター、腰うごかして。一緒に気持ちよくなろう――ああっ!!」

 

 俺のモノを挿れた状態で、セレスは体を上下に動かす。それに合わせて、俺の腰も揺れ動いた。

 それを見てカリナは微笑ましげな笑みを浮かべる。

 

「やれやれ、まだやるのかい。まっ、あとはセレスに任せて私は一服させてもらうか。……?」

 

 そう言ってカリナは棚の上に置いた煙草の箱に手を伸ばす。

 しかし、異物感を感じたように腹をさすった後、煙草を置き直した。

 

「どうした?」

 

 セレスを抱きながら尋ねるとカリナは首を横に振り。

 

「いや、しばらくこいつはやめとく。あんたにやるから吸うなり捨てるなり好きにしてくれ」

 

 そう言って、カリナはライラとともにベッドから立ち上がる。

 その横で――

 

「マスター! カリナなんかとしゃべってないで、もっとうごいて! マスターの精子、わたしのなかにだしてほしいの!」

 

 一心不乱に腰を振るセレナの動きに刺激され、再び射精感が込み上がってくる。

 俺も彼女を抱えるように抱きながら応えた。

 

「ああ、お前の中に出してやる。しっかり受け止めろ!」

 

「うん――――くああああああ!!」

 

 膣内に射精(だ)した瞬間、セレスは俺を強く抱き返しながら歓喜の声を上げた。

 

(ほんとにお盛んだねぇ。まっ、こんな事を楽しめるのも闇の書が完成するまでの間だ。オールズの言う通りなら、あれが完成すればケントとベルカは……。せめてこいつの血統だけは残してやるか)

 

 そう思いながらカリナは再び腹を撫でた。

 

 

 


 

 それから一月後、聖王連合とシュトゥラはグランダム侵攻の準備を済ませ、かの国への侵攻を開始する。

 しかしその直後、グランダム王宮から黒いエネルギー体が現れ、王宮周囲を、そしてグランダム全土、聖王・シュトゥラ軍をも包み込む。

 さらにその後、エネルギー体は拡大を続けて他国を吞み込み、最終的にはベルカすべてを吸収した後、消滅した。

 

 これが、ロストロギア『闇の書』によって滅びた次元世界ベルカと、自分ごとその世界を滅ぼした最悪の暴君《グランダムの愚王》の記録である。

 

 

愚王伝 偽書


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