三峰結華さん、あなたにえっちな『特別営業』をシてくれる 作:ふりーじ屋/家庭内禁書
原作:アイドルマスター
タグ:R-18 オリ主 アイドルマスターシャイニーカラーズ 三峰結華
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「あなた」は彼女のプロデューサーかもしれませんし、そうじゃないかもしれません。
『メトロのほうの麻布十番駅ですよね。え、もう雨、降ってきてるんですか?
それじゃ……そして女は濡れたまま、そして男は背中を抱いた……なんてっ』
夕方の、約束していた時間の少し前に、あなたのスマートフォンへ着信が入る。
麻布通りと環状線の交差点は、粒の小さい五月雨にけぶっている。行き交うタクシーはさらさらと水を蹴立て、それらの音があなたに近づいたり遠ざかったりしていた。麻布と言えば、高級住宅地とよくイメージされるが、さすがに駅の間近は騒がしい。
あなたは通話のじゃまにならない場所を求め、周りを見回した。
「……二人の西麻布~♪ まぁ、ちょっとズレてますけど。――さん、ですよね?」
完全に無防備だったあなたの背後から、ポンと軽く肩を叩く感触。
「ユイカって呼んでください。結ぶの『ゆい』に、中華料理の『か』で、ユイカって読みます。よろしくっ」
黒い野球帽をつば横にしてかぶり、細フレームの真っ赤なメガネをかけた少女が、霧雨に不似合いなほど明るく笑っていた。
※
「……え? みつ……ゆ、結華の齢で、あんな古い歌よく知ってるな……って? それ、お兄さんも他人のこと言えない齢だと思いますー。もうっ、年齢詐称はしてませんって」
あなたから見て、結華がその歌をリアルタイムで聞いた世代とはとても思えなかった。その世代の子供ぐらいに見えた。
「坂道とか、女の子のアイドルが好きなんです。それで、作詞家つながりで聞いたことがあって」
あなたの目線の少し下で、結華の黒いシャギーとツーテールが揺れている。湿気を吸っているせいか、からすの羽根のような艶を乗せて、しなしなと控えめな揺れ方をしている。
トップスは、白地の上にパステルカラーのポップな猫アイコンを並べた七分袖。
「あとは……雨、好きなんですよ。だから雨の歌は、古くても多少は」
結華はよく見ると涼やかな輪郭と目鼻立ちをしている。対して、上着や野球帽や派手な眼鏡がキッチュな装いで、クールな雰囲気を隠そうとしている気配を感じた。
ボトムスは、かなり丈の短い黒赤ブロックチェックのフリルスカートで、すらりとした脚は太腿半ばまで見えてしまっているが、真っ黒のサイハイソックスで引き締めて、下品となる2~3歩手前で抑えている。
「雨が好きって言うと『変わってる』って、よく言われますけど。あなたも、そう思います?」
結華は、わざわざ自分のビニール傘を畳んで、あなたの傘に入ろうとする。
「私の傘のほうが、見えやすくていい? なるほど、そこがビニール傘のいいところですもんね」
結華が持たせてくれたビニール傘の柄は、濃茶の木製で、結華の手のぬくもりをたたえているようだった。よくよく見ると、ビニール傘には珍しい16本骨で、ビニールの縁も細い市松柄で彩られている。明らかにコンビニや雑貨屋では売られていない代物。
結華は「雨が好き」というだけあって、ビニール傘にもこだわりがあるのかもしれない。
結華が誘導してくれたホテルは、一見してホテルとは思えない外観だった。看板がまったく出ていないビルで、緑色の生け垣から鈍色のファサードが見える。パネルの継ぎ目をぎりぎりまで細く隠すデザイン。霧雨ごしだと、つるつるの一枚壁にさえ見える。
見ただけではさっぱり用途がわからない造り。いっそ、見つけられるのを拒んでいるようだった。
結華に連れられて中へ。
「手、つなぎますから、結華に着いてきてくださいね。ここ、目印がぜんぜん無くて、迷うとたいへんなんです」
結華が差し出してくれた指と手のひらから、熱と柔らかさが伝わってくる。それがあまりに鮮やかで、皮膚の内側から楽器の和音でも鳴っているようだった。
屋内もまったくホテルらしくない。結華以外、まったくの静寂だった。一番狭い通路の幅でさえ、あなたと結華が同時に両手を真横に伸ばしても足りるほど広々しているのに、雨の音が聞き取れそうなほど。
黒い壁と白い床は、照明光をじわりと反射する樹脂の化粧板で、無機質な柄が続く。壁には扉が等間隔で設けられているが、外観と同じようにここでもフラットデザインが貫かれていて、扉が壁に溶け込んでいる。ドアノブがなければ、隠し扉かと思ってしまっただろう。
あなたには、人の気配が結華以外まったく感じられない。ずっとこんな調子だと、他の人間や、現実の種々のものが、みな雨の向こうに消え去ってしまったのではないか、と心細くさえ思う。
「緊張してます? しますよね、ココは。私も、なるべく一人では歩きたくないんです。もう少しですから……」
結華とともに、あなたはもうしばらく歩みを進めた。距離はたいしたことがないはずだが、内装が単調なせいか、エッシャーの無限回廊もどきの中でループしている錯覚に陥る。
結華が、不意に足を止める。扉のすぐ近くだが、あなたには他の扉と区別がつかない。
「……おまたせしました。中、入って下さいっ」
その先が、無限回廊の出口か、それともさらなる深みなのか、あなたは判然としなかった。
陶製の傘入れに結華とあなたの傘を1本ずつ収めると、靴も脱がずに結華が抱きついてくる。
「ごめんね、待たせて。見られちゃ、イケないから……」
結華は自分から抱きついてきたくせに、素では涼やかな目元を細めて、上目遣いではにかんでくる。雨の湿気とともに、かすかに甘ったるい香りがあなたの鼻腔へしみいる。もっと濃いもの嗅ぎたいでしょ、とこちらを煽ってくる濃度。
「……お風呂入ってもいいし、そのままでも……あなたは、どうする?」
あなたは、結華の細い肩を抱きしめ返して、挑発に応えた。
※
「んゅ、じゅ、ちゅ、ちゅっ……んぢゅ、ちゅう……ぷ、ぁ……こんなの続けられたら、くちびる、腫れちゃうよ……?」
バードキスで軽く音を立てて数秒。
あなたは、さっそく結華のくちびるを、自分のくちびるで挟んで吸い立てる。結華は少し背伸びしながら、あなたにくちびるを捧げ、されるがままにしてくれる。
しかしあごまでよだれが伝うようになったあたりから、結華は舌先を伸ばしてきて反撃を始める。
「ぷ、んふ、ぁ、ぢゅ、ん、んーっ、ふぅう、ぁあう……っ」
唾液と体温を交換しながら、口と鼻から吐息を浴びせ合う。舌と舌が絡んで、互いに貪る。息が苦しくて、平衡感覚が酔い潰されそうなほど口吻をねじ込み没頭する。
結華があなたの腰あたりを、ぽんぽんと手で何回かタップしてきたようで、それを感じたあなたは、彼女をやっと開放する。
「んぷ、ぷぁ、ふぁ、ああーっ……息、続かなくなっちゃいそうですよー……もー……」
結華は肩で息をしていて、あなたに輪をかけて苦しげだったが、それでもあなたを見上げながら、やがてずぶぬれの口元をニマニマとだらしなく緩めた。
「……あー、お兄さんったら、キスだけで……結華に興奮してくれちゃいました? 嬉しいなぁ……」
結華はあなたをベッドに座らせると、自分もすぐ左隣に座り、しみじみとした声音を漏らす。しかし目線は、服越しにもわかるほど大きくなった、あなたの勃起へ注いでいる。
「ちょっと、結華もドキドキしちゃってるから……手先に力が入りすぎちゃうかも。ゆったりするのから、始めていいですか?」
あなたがうなずくと、結華はそろそろと指先のフェザータッチを始める。勃起だけでなく、膝から腰、脇腹などにも触れていく。性感を呼び起こすための愛撫とも、雰囲気をリラックスさせるためのマッサージともとれる手付き。
結華は身体をあなたへじりじりと寄せていき、腕や肘などでもいたずらするようにあなたを刺激してくる。
「太腿とか、ゴツゴツしてるの、男の人だなぁって感じちゃって……」
結華のもう片方の手が、肩から首へ。いたずらの指がさらに伸ばされ、乳首を刺激されると、あなたは思わず反応を漏らしてしまう。
「乳首、好きなんですか……? それじゃ、脱いでもらっちゃおうかなぁ……」
あなたは下着以外の着衣を脱いで、素肌を結華の前に晒す。
「あはは、やっぱり素肌のがあったかいね……でも、まだ下着はおあずけですかー。焦れちゃいますねぇ……でも、そういう趣向って、スキかも」
焦らされてると感じたのか、結華は引き続きフェザータッチを駆使しながらも、強くしたり弱くしたり、波打つような変化をつけつつ、あなたの乳首や下肢をするするとくすぐったり、息を吹きかけたり、ときにくちづけてキスや甘噛みを繰り出す。
結華の視線は、下着越しの勃起から、あなたの目に移っていた。
「あなたは、おちんちんよりも顔のほうがわかりやすい気がするよ~。結華の目から、弱点を隠しきれるかな?」
結華の探り探りの愛撫は、くすぐったさと気持ちよさの間を行ったり来たりしながら、徐々にあなたの熱を高めていく。時折、コリコリとさせる不意打ちを織り交ぜてきて、その直後に結華は「してやったり」と満足げな笑みをこぼす。弛んだ表情を間近でみると、あまりに屈託がないようすで、淫靡な愛撫との落差で目眩に誘われる。
「ねぇー。まだ、直接は、だめ? 結華に、見せてくれないかなー」
下着越しの手コキは、鈴口の近くを挑発的に指先でなぞったり、睾丸をふよふよと弄んだり、会陰をぎゅううと押し込んだり、責め方も緩急もこまめに変えてきて、あなたを飽きさせない。
勃起がさらに勢いをまして、いよいよ下着ごしにも我慢汁がにじんでくる。
「……もっとシてあげたいなぁ。脱いで……ほしいな」
結華にうながされ、あなたは下着も脱いで全裸となる。
「おーおー、ここまで喜んでくれると、しごきがいもあるよねぇ」
そうつぶやきつつも、結華の手コキは、しごくと言うより労ると言ったほうが近い、優しげな力加減。穏やかなやり方から入って徐々に激しく盛り上げる、というのが結華の流儀なのかもしれない。
「はぁ、あぁ、んんぁ……っ、カタくて、アツくて、こっちまでアテられちゃいそう……」
先走りでペニス全体をくまなく濡らすように、手のひらと指を駆使して結華は快感を広げていく。握ったり擦ったりという強い刺激は、ときどきアクセントに挟む程度。それでもあなたは着実に高められていく。手コキを受けていると、結華の甘い吐息や熱っぽいソフト・トーンが、ちょうどあなたの鼻や耳に流し込まれるせいだ。
もっと強く責めてほしい。目の前のメスに精液を力いっぱい注ぎ込みたい。そんな欲望があなたに降り積もって行き、いっぱいになろうかという頃合い。
「結華、あなたのコト、ちょっとわかっちゃったかもしれない」
結華があなたの膝の間に身を寄せ、勃起ペニスの鈴口に舌先を這わせながら、ちゅるちゅるとくちびるで軽く圧迫。同時にいっさいの迷いを感じさせない速さでペニスを握り、ぎゅうぎゅうと圧迫しながら上下に動かす。まさにあなたがそうしてほしかった、という具合。オナニーするときとまったく同じ力加減だ、と気づいて、快楽と同時に感嘆で舌を巻く。人並み外れた洞察力だ。
「ふぁ、むぁ、ぷふっ……ぎゅ、ぎゅーって、ね。あなたは、このぐらいの強さが、スキなんじゃない? どうかな。惜しいところまではいったでしょう?」
惜しいところどころか、あなたは完全にツボをとらえられている。あっという間に射精しそうになる。もちろん、それも結華には筒抜けで、
「喜んでくれるのは、嬉しいけど……結華の、もっと味わってっ」
結華は、いよいよ口を大きくあけてあなたの亀頭をくちびるの間に埋めていく。頬張る、というほど深くはなく、たっぷりの温かい唾液と、抱擁してくるような舌愛撫に迎え入れられ、あなたをうめかせる。音と動きは控えめだが、裏筋、雁首、尿道と、ペニスの性感帯を余すことなく刺激してくる。丁寧にあなたへ快楽を与えるのに、その手管をひけらかすどころか押し隠す風な結華のフェラで、あなたは快楽とともにいじらしささえ味わう。
「んぢゅ、ちゅう……れぅ、ぷ、ぁ……ふふ……こういうの、いい感じ?」
フェラの最中でも、手の刺激は途切れない。睾丸、尻肉、脇腹、太腿……ペニス以外の責め方も、最初でしっかり見抜かれていたらしい。
じりじりとせり上がってくる快楽をいなそうと、あなたは首を振ったり、手や足の指を力いっぱい握り込む。すると結華は、あなたの指先を軽く包み込んで、あなたを見上げてくる。どちらかというとクール系で、リクルートスーツに身を包んだらキリリと決まりそうな結華の顔。それが、あなたのペニスをじゅるじゅるとくわえ込み、吸い付いて、頬を紅潮させながら下品にすぼめられている。
さらに結華がフェラを重ねると、だんだん亀頭粘膜が奇妙な清涼感で覆われていく。熱いのに、涼しい。あなたの感覚は結華に狂わされてしまったのか。
「んむ、むぷぅ、ふぅぁっ、はぁ……ああ、これ? フリスクね。メンソールで、気分変わるでしょー」
結華の舌や頬裏の粘膜が触れていると熱く、少しでも離れると涼しくなる。強弱や場所だけでなく温感まで目まぐるしく切り替わり、否応なしにペースが上がる。じゅぽ、じゅぽ、とフェラの水音も高くなる。フリスクは結華の唾液をもっと溢れさせる効果もあるのか、あなたはペニスどころか陰毛や陰嚢まで結華にベタベタにされる。
出したい? 出しても、いいよ。そんな囁きの幻聴が、あなたを過ぎる。
「んぷっ、ふぁ、ぷああっ……んー、どうしたのー? 結華のおクチ、もういいの?」
あなたは、このまま愛撫を続けられたら一気に射精して、結華のクチの中に精液を暴発させるか、結華の顔や髪の毛を精液で汚してしまうと説いて、フェラを中断させた。
「ふーん……確かに、髪は洗うの面倒だね。長いと、汚れで傷みやすいし……男の人はたいてい気にしてくれないけど……うん、そういうことなら不肖結華、あなたの顔を立ててあげましょう!」
結華はおどけかと思うと、名残を惜しむように、しとどに濡れたあなたの鈴口へ、静かで軽いキスを落とした。
「でも、あまり結華に気を遣わないで。私ってば、優しくされるの、へたっぴだから」
※
「みつみ……コホンっ。ゆ、結華のハダカ、見たい……って? むむぅ……あなた、けっこうな物好きです? その……見てわかると思うけど、おっぱいとか、おっきく、ないよ」
もしかして、結華が早くから濃厚なペニス愛撫に持ち込んできたのは、スレンダーな体型を見られたくなかったからか。
「あー、なんか妙なコト考えてる顔だー。そんなの結華以外に見せたら、一発アウトだよ?」
あなたが口に出すより前に、結華はこちらの考えを見透かしてくる。それならば、とあなたは隣に座る結華の肩を抱き寄せ、耳元で低く小さな声を流し込んであなたの希望を伝える。
結華の肌を見たい。手や舌や頬で触れたい。結華がこちらにシてくれたように、なるべく優しくするから、どうか叶えて欲しい。
「ひぁ、あっ……♥ ……って、な……なに、もーっ! いきなり雰囲気を変えちゃってー! さっきまで、おちんちんから精液びゅうびゅう出したいですーって感じだったのにぃ」
おどける結華に構わず、あなたは追撃を畳み掛ける。腕を絡めると、結華は腕も首も肩も細い……と、これ以上ないほど実感できる。今から少しでもこの腕に力を込めたら、砂糖菓子か何かのように崩れてしまいそうだ。
なのに、息遣いはあなたに負けないぐらい熱く深い。
「……優しくされるの、へたっぴだって言ったばっかりなのに」
あなたは、結華のシャツ越しのなだらかに膨らみへ指先を伸ばす。ブラとシャツの生地がこすれるざらつき。指先を柔らかく受け止める膨らみ。硬い胸郭の凹凸。それらが隣り合わせになって、あなたの小指と親指の間におさまる。
「ふぁ、あっ……やぁん、く、くすぐったいですー。感度だって、そんな、よくな……んふっ、ふぁああっ……!」
あなたは、結華のシャツの裾をまくる。キスのときから味わっていた甘い汗が、より切なく立ち上ってくるようだった。
「だ、だから、いじったって、楽しく、ないよ……ね、ねー、聞いてる? お兄さん、聞いてますー?」
結華の口は平静を保っていたが、あなたがそろそろとシャツの中を探っていくと、声が細く途切れがちになっていく。
「や、ぁ、あ、んんっ……! お兄さん、て、手ぇ……っ」
結華の身体は見た目通りにスレンダーだったが、あなたの手が届く腿もウエストもしなやかな筋肉に覆われていた。筋肉と言っても、つきたての餅のような柔らかさと温かさで、ときどきビクビクと結華がそこを震わせてくれて、やっとそこが筋肉なんだと気づく具合だった。
「む、むね……触る、触っちゃう、の……? や、やだなー、結華の、薄っぺらいから、そんな触られ方されちゃうと、ドキドキしてるの、バレバレ……っ♥」
結華のお望みどおり、あなたは彼女のアンダーバストを、手のひらでできるだけ優しく包み込む。肌の下の息遣いと鼓動が、あなたを強く抗い難く誘う。
あなたは、結華が自分に施してくれた優しく巧みな愛撫を思い起こす。それで、結華の胸を揉みしだきたいという欲求と、ようやく拮抗する。
「なんで、私のなんか触って、そんなにコーフンしてるかなぁ……?」
あなたは改めて、結華の素肌を見る許しを請うた。ここで踏みとどまっていられるのが不思議なぐらい、結華をめちゃくちゃにしたいという欲望の激しさも、正直に告げた。
「……結華がダメ、って言っても……止まる気、ないでしょー。逆に、止めてくれたほうがコワいぐらいかな? だって、今にも、プッチンってなって、私を……めちゃくちゃにシそうな、くせにぃ……」
それからの結華の沈黙は、あなたには永遠にも思えた。こうしている結華のすぐそばは、永遠に苦しく、永遠に心地よい。呼吸と拍動以外、時を刻むものが消え失せている。そのうち二人は体温まで一緒になってしまうかもしれない。
あなたは、結華が漏らした『止めてくれたほうがコワい』というつぶやきを復唱した。
「あっ」
結華が「おかげさまで……お気に入りの服、これ以上ぐしゃぐしゃにならずに済んだね」とぎこちなく笑うまで、そう時間はかからなかった。
「あっ、ひぁあっ……♥ び、びっくり、させないでぇ……」
結華は恥じらって、あなたに背中を向けながらスカートをゆるめてぱさりと落とし、それからシャツを脱いで肌を晒す。ゆったりとした曲線で浮き出る肩甲骨は、背中に生えた羽根を思わせる。その羽根の間から骨盤のすぐ上にかけて、すうっと下へ窪みが伸びている。
結華の白い背中にしっとりと沈む影へ、あなたは思わず手や顔を寄せてしまう。
「や、ぁあ、んんっ……! ひ、皮膚、薄いとこ……くすぐったい、からぁ……」
あなたは欲望のまま、結華の柔肌に手を這わせ、くちびるや舌まで駆り立てて彼女を味わう。結華は脱いだ服を畳んで脇に寄せてからは、甘苦い声を漏らしながら、あなたの愛撫に身を任せてくれる。
タガが緩んでいく。
「ぁ、ふ、んぅぁ……っ!」
背中からブラのホックを外してしまうと、結華の肩が細かく跳ねて、ローライズで隠しきれていない尻エクボがびくりと喘ぐ。
「ね、ねぇ……結華、お兄さんに、寄っかかっても、いい……? この調子だと……立ったままじゃ、居られないかも知れないんだ……」
結華がかけてくれる重みは、あなたに安心感をもたらす。結華は、砂糖菓子よりだいぶ確かな存在感でそばに居てくれている。
「あ、ふ、ぅあ……ぁっ……」
あなたは、結華の背中側から、彼女のバストを注意深く手で覆う。また、どくどくと高鳴る拍動が迎えてくれる。肌はあなたの手のひらに張り付いてくるかと思うほど。結華という少女をすべて手中にしてしまったかのように、独占欲がじんわりと満たされる。
しかし、結華の身体はさらにあなたを求める。
「ね、ねー……お兄さん、わかってるでしょ……? がっつり、私の胸、触ってるもんね……」
あなたの手の平に、結華から胸を押し付けてくる。
ツン、としこった感触が、はっきり感じ取れる。
「ぁ、ふぁ……ぁあっ♥」
なだらかな胸の、その頂きに据わったしこりを、あなたは指先で取り巻く。本当に、触れるか触れないかの力加減なのに、結華はそこへの刺激で敏感に反応する。結華は「立ったままじゃいられない」との先言どおり、お尻まであなたによりかかってくる。小さくて柔らかい結華の尻肉が、相変わらず勃起しているあなたのペニスへ押し付けられる。
「お、おっきい……ねぇ……」
それがペニスであることは、結華もすぐ察せられたらしい。
「べ、べつに、反撃とか、そういうんじゃ、ない、よ……ただ、ちょっと、感じちゃって……」
しこりたった結華の乳首を、指で挟んでするすると刺激する。
「あ……ふぁ、あっ……んぁ、あぁぁあっ……♥」
結華は、あなたからの乳首愛撫をねだりながら、尻肉であなたのペニスを煽る。肩や腰をくねらせる様は、結華の肌に卑猥なオーラをまとわせ、匂いや体温や嬌声と一緒くたになって、あなたの本能を襲う。
この女をもっと乱さずには、これから一瞬だって生きていられない。
「ッ、あ、あぁ、はぁおォ――っ!」
あなたがつい力を込めてしまうと、結華の喘ぎが鋭くなる。けれど結華のしこった乳首は、あなたの指の腹をコリコリと押し返すし、彼女の足と尻はマーキングでもするようにあなたの股間にすり寄って離れない。
「あ、あんまり、強く、しないで……? 可愛くない、へんな声、出しちゃう、からっ」
結華のほっそりとしたウエストに、あなたが手をのばすと、彼女の下腹部がひくりと動揺する。
「こ、怖いとか、緊張してるワケじゃないよ? あなたが、優しく、シてくれるもん……」
あなたは結華の動揺をなだめるように肌を撫で回したあと、彼女のショーツに触れる。布越しにも感じ取れるほど、秘所は熱く濡れていて、上の口に張り合うよう息づく。
「ふぁぁあっ!? そ、ソコ、シちゃう、シちゃうの……ま、待って、片手、乳首に残ってるって……いっぺんに、なんて、そんな……」
あなたは結華への愛撫を重ねる。
上では、鼓動や呼吸とともに波打つ膨らみをついに揉みしだき、貪欲にしこりたつ肉突起をしごいてやる。
下では、肉の壁を押し開きながら、陰核やひだの一枚いちまいに粘つく愛液を塗り込んでやる。
「はぁあぉぉお……っ♥ ひぁ、ひゃめてぇっ! わ、わらひ、かんじて、へんに、なっひゃぅ……!」
結華は、きゅうっと弓が引き絞られるように仰け反る。もはや、あなたがいなければ立っていられない。
「あ、あっ……あぁあっ、だ、め……ぇ……っ」
くちゅ、くちゅという音が、下着でくぐもったままあなたの耳まで届く。結華の耳にも届いているだろう。すぐそばの彼女の耳やうなじは、熟れたリンゴの色に染まっている。
「へ、へぅうっ……その、ゆ、ゆびぃ……っ♥ あなたの、ぐにぐにって、シちゃ……くる、のぉ……カラダに、ゾクゾクって、キちゃって……」
あなたの指先に、奇妙に粘ついて糸を引く液体が絡んだ。よく見れば、結華は口の端からよだれをこぼしていて、それがデコルテを汚しながらあなたの指に届いたらしかった。
「ひぁ、ん、ぅあ……お、おにーさん、ゆいか、は……ひん、ぐっ……ぅぅう……っ」
結華は声を殺そうと歯を食いしばっている。そのせいか、彼女から時折しゅうしゅうと奇妙な呼吸音がする。よだれをすすり上げる音が混じっているのかも知れない。
「ぁ、っは」
あなたが結華の下着をずらしても、結華はもう言葉にならない吐息しか漏らさない。
「ひぅぅう……! や、っはぁく……ん、ンンっ、んあぅっ……♥」
結華の腰の動きが怪しくなってきて、あなたのペニスに押し付けられる柔らかさも魅力を増す。あなたはいよいよ辛抱たまらなくなって、ペニスを結華の尻の谷間へ埋め込んで、ずり、ずり、とコキ始める。
「やぁああっ……!? ゆ、ゆい、か、わ、ぁ……ぁめて、ぇッ……む、むりっ、おかしく、なっちゃ……ッ♥」
もう結華の秘所は、結華の太腿とあなたの指までしとどに濡らし、濡らされた肌のきらめきがあなたからでも目視できるほどだった。
結華の反応に勇気づけられ、あなたはさらに指を深く慎重に忍び入らせる。
「は、ァ――ぁぉ……そ、こ……ッ♥」
僅かにざらざら感が異なる粘膜。結華の反応がなければ通り過ぎてしまうそこを、あなたは結華のおかげで捉える。かりかりと軽く引っ借りたり、少しずつ押し込んだり、くるくると小さな円を何周も描いたり……あなたがしつこいほどに弄ってやると、結華の秘所は涙のような愛液をこぼす。
「そ、ソコ、よわ、ぁ……そん、ぁ……ム、りぃっ、らっ……ひうっ、ひぁ、はぁァぁっ……♥」
ここに来て、始めて結華が手をのばす。あなたの手首にすがる。止めてくれ、との合図か。
「ぁ、あぁあぁ……は、はァ、はぁあ……や、ヤバい、わ……結華、トびそうだった、よ……」
あなたは、なぜ結華が愛撫を止めたのか、できるだけ静かに聞こえるよう尋ねた。
「あ……ま、まぁ、その……私、イクとき、可愛く、ないから……自分でも、なんでこんな声出しちゃうんだろうとか、こんな顔しちゃうんだろう、って思っちゃうぐらいで……み、見られたら、恥ずかしすぎるかな、って……」
どうやら、結華はあなたによって絶頂寸前まで高められたが、結華は絶頂するさまをあなたに見せたくないらしい。
「ご、ごめんね……っ! 男のヒトって、イクとこ、みんな、見たがるのに……あなたも、そうかな……? そうだよね……私がだめになると、おちんちん、カタく、アツくなってるもんね……?」
あなたの中で、2種類の欲望の鍔迫り合いが再燃する。結華を欲望のままに絶頂で犯したい。けれどそれは、結華の切ないほど行き届いた奉仕へ報いることと矛盾する。
「……あっ」
しかし、あなたがその葛藤に苦しむ前に、結華が一つの提案を告げる。
「おにーさんが一緒にイッてくれるなら、な、なんとか……♥ う、ぅうう、やっぱ、恥ずかしい……っ」
あなたは、結華のくちびるをキスで塞いで、提案の返事とした。
※
「おにーさん、仰向けに、寝て……私が、上で気持ちよくしてあげるから……♥」
結華はあなたをベッドに寝かせて、その腰に対面の膝立ちでまたがってくる。
人形のように細い肉付きなのに、ほの赤い肌が汗やよだれや愛液でてらてらと濡れているのがアンバランスだった。おまけに、なだらかな胸の先っぽは相変わらずピンと立っている。
「手、握ってもらえます……? 安定するし、深くつながってる感じも出るから」
結華とあなたが向かい合ったまま、近い方の手をつなぎ合わせる。結華の指は細いのに、ちょっとびっくりするほど強くあなたの手に力を込めてくる。馬乗りになっている結華が、本当に手綱を握ってきた気さえする。
あなたのペニスにぐいと寄せられた結華の秘所は、ふかふかの恥丘に小さく整えられた陰毛が愛液でぺったりとしなだれている。あなたが指で触れていた秘裂やクリトリスは、あなたの勃起に隠れて見えない。
「じゃあ、失礼、して……んっ、んんンっ♥ ほ、ぉ……んぅ……あッ……」
結華の肉洞は、爪1枚か2枚ぐらいの幅しかなかったのに、結華が腰を使いつつ手であなたの亀頭を巧みに誘導すると、にゅりゅりゅ、にゅりゅりゅと肉棒をくわえ込んでいく。
入ってすぐ、膣ヒダによるきつく目まぐるしい締付け。もし充分に濡れていなかったら、結華だけでなくあなたにも痛みを与えていただろう激しさ。結華らしい優しい気遣いがどこかに失せた、貪欲な搾精能力をあらわにする。
「は、ぉ……んぅう……ふ、ふふっ……はい、っちゃったぁ……♥」
あなたは、腹筋や膝や足指に力をこめて、必死で射精をこらえた。匂いで煽られ、嬌声や姿態で煽られ、手コキフェラで煽られ、美乳と尻コキで煽られ、まだ一回も射精していない。すでに限界に近かった。
「そんな、可愛い顔、見せないでよー……あなたに、気持ちよくナカ出しさせてあげよー……って思ってたのに、その顔、もっと見たくなっちゃう……♥」
結華は、あなたをすぐに絶頂まで導くか、ギリギリまで我慢させるか悩んでいるようだった。2人でやりたいセックスを、お互い心と身体を尽くしながら丁寧に進めていても、葛藤は生まれるものらしい。
「え……? あぁ、さっきのあなたも、結華をぐちゃぐちゃに乱そうか、それとも優しくイカせてあげようか悩んでたんだ……♥ なんだか、そういうの、しあわせだね……」
結華が腰をゆるゆると浮かせると、それだけで、ぬっとりとした体液――本気汁だろうか?――が、あなたの肉幹を伝う。結華は亀頭だけをくわえ込む体勢になる。にゅりゅりゅ、にゅりゅりゅという熱烈な膣内抱擁も、なんとか射精をこらえられるぐらいに減じる。
「いい、よ……好きなペースで、好きなタイミングで……♥ あなたが、気持ちよくなってるってわかると、私、それだけでトロけちゃうもん……」
あなたはペニス快楽が減じたというのに、結華への劣情はかえって熱く高く盛り上がる。結華を抱きしめて、ペニスを膣奥まで叩き込み、細い腰を手で掴んで子宮に向けて何度でも射精し、確実に種付けしたい……!
「ねぇ、シたい? 結華のおまんこのなか、パンパンッてするほど激しくずぼずぼシたい? びゅー、びゅーって……射精シたい? シたら、きもちいーいだろーなぁ……」
結華は、腰を前後にくりくりと細かくくねらせる。ヘコヘコとペニスに媚びへつらう品性下劣な腰振りを続けながら、膣肉や粘膜ヒダが繰り広る亀頭刺激であなたのオス性を支配しようとする。
「でも……おにーさんは、結華に任せてくれるんだ。汗だらだら流して、歯を食いしばって……いい、よぉ♥ 私も、もっと、シたい、あなたの、ギリギリ、までぇ……ッ」
結華は両膝であなたの腰をはさみつつ、あなたとつないで両手でバランスをとりながら、腰をくねらせ、浮かせ、ピストンをして責めてくる。あなたは結華に奉仕されながら征服される。
「は、ぁ……はぁ、んッ……んふ、ふぁ、や、あぁっ……♥」
結華が深く息を吸って吐くと、彼女の細いウエストがぎゅうと引き絞られる。あなたのペニスから、泣きたくなるほどの勢いで射精欲を引きずり出してくる。
「んぁ、ァアぁ……はぁ、ぉおっ……!? あ、だめ、かも……も、もー、余裕ぶってられない……へ、へんなこえ、聞かせちゃう……だめ、なのぉ、でも、きもち、いい、しあわせ、すぎるのが、イケない、のっ……♥」
たんっ、たんっと、結華があなたの腿へ尻肉を打ち付けるリズムがエスカレートする。
「は、ぁあ、ぉ、オぁぉお……っ♥ や、やらぁ、こんな、だ、ぇえー……っ♥」
あなたに「ハダカを見られたくない」とこぼした結華は、今やあなたのペニスを膣内で舐めしゃぶりながら、狂喜して裸体を踊らせている。
「や、やぁああっ♥ そんな、目で、見ちゃ……んぁあァあっ! せつなく、なっちゃう、の、ぉ……っ♥」
もうあなたも限界だった。結華に種付けしたい欲望と、結華をもっと乱してしまいたい欲望が、折り重なってあなたの理性に止めを刺す。
「ぁ、お、おにーさん……っ!? て、はなしちゃ、ぁ……んっ、ぷぁ、ふぅ、ぁおお……――っ♥」
あなたは手を離して、ペニスを挿入したまま、結華の肩を抱き寄せてくちびるを奪う。
急角度で結華の膣奥をえぐり、精液とともに叩き込み続ける。
「……ぁ、ァあふッ♥ ぢゅ、ちゅぷ、んぐ、ふぁ……ヒっ、ん、ンっぅ――♥ んぉ、ほォおぉ……ッ♥」
キスで舌をなぶられたら、「可愛くない」声が出てもしょうがない。結華はあなたにそう納得させられた。
「い、ひ……い、いま、イッてるよ、ね……? ゆいかの、ナカで、びくびくって……へ、えへ、ぇ……♥」
結華は安心したように、失禁であなたを生温かく濡らした。
「んっあッ♥ はぁぉオっ!? わ、わらひっ――そ、そごぉっ、そご、すきっ、すぎぃぃ……ッ♥」
あなたは結華を四つん這いにして、彼女の尻を掴みながらペニスを挿入し打ち付けていた。
結華のように、男を狂わせ精液を放り出すだけのオスに変えてしまうメスと肌を重ねて、射精1発では収まらなかった。
「も、もっど、シでぇ♥ は、ぁあ、ぉおおっ♥ ナカ、ごりごりッて、おくも、うえも、したもぉ……ッ」
結華の細い腰をあなたが掴むと、あなたの指の食い込みに反撥するように、肉と骨がみっしりと押し返してくる。あんなに軽くて儚げな結華でも、しっかりペニスを受け入れ、子を孕める雌肉の持ち主だと実感する。
いくら結華の腟内がヒステリックにペニスを締め付けてきても、それは親愛のじゃれ合いや甘噛みのようなものだと思える。安心して肉棒を突き立てられる。
「ぅ、ううゥあ、ぁ、ああぁー……っ♥ い、イグのぉ! わだ、ぁ……イッでる、のぉ……ッ♥」
最奥の、少し感触が違うところを、あなたの亀頭感覚がはっきり捉える。ぐしゅ、ぶしゅと愛液が泡立つほど収縮と摩擦ですがってくる膣壁たちと違って、奥まったそこは半開きのくちびるのように柔らかく惚けた感触。
「は、ぁ――ぁ、ォ……ほ、ォ……っ♥ ぁ、ぁあっ……ぁあォあー……っ♥」
そこをぷにぷにと擦り上げると、結華は長い黒髪を振り乱しながら呻きを溢れさせる。もう懇願する余裕も失ったようだ。
あなたは、結華のそこを捉えたままにしながら、慎重に上半身を折り曲げて、結華の耳元でささやく。子宮口か、痛くないか――結華は必死で何か言葉を紡ごうとしていたが、しばらくは口をパクパクさせるだけで、音声は出ていなかった。涙が頬と顎に伝わっているのは見えた。
あなたは、それが自分のための誘い水だと思えて、結華の名前を呼んだ。
「ぁ……ら゛、め゛ぇ……そ、ソレ、ぁめ……――っ」
寝バックではピストン運動も制限されるが、あなたは結華のすべてを、騎乗位よりもさらに近くで濃く感知していた。望むままに射精できた。
「か、ハ、ぁ……あ、ぁあぁあぁ……っ♥」
あなたの下敷きになって遣る瀬無く蕩けていく結華は、やがて股間からしょろろろ……と驟雨のような水を漏らす。そのあとも、しばらくあなたに縋り付いて離れなかった。
※
「傘、忘れないでね」
帰りも、あなたは結華に手を引かれて回廊を歩む。行きではあんなに延々続いていると思った回廊なのに、帰りはあっという間に外までたどり着いてしまった。
結華とセックスに耽っていた間に、外の雨が止んでいたらしい。空は都会の夜らしく薄墨一色で塗りつぶされていて、アスファルトの水たまりと風ににじむ湿気だけが名残だった。
「あんまり、しょっちゅう呼ばないで……さみしくて、どーしようもないときだけ、呼んでっ」
飲食店の看板の光が鈴なりに漂い、車のランプが忙しく行き交う。
まだ眠らない夜の麻布通りに、結華の小さな背中が紛れていくのを、あなたは黙って見送った。
(おしまい)