※この作品はR-18です。

小柄な新人女優が映画で少年役に抜擢されて男の子の気持ちを理解する為に立ちションを極める話   作:喋家月餅太

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2話 女の子が経験する初めての立ちション

彼女の家から映像会社までは3駅である。先の講演は映像会社の最寄り駅からほど近いところにある。元々、アルバイトに通いやすく家賃の安いことから古い郊外住宅地にアパートを借りていたが、それは彼女が働くことになった映像会社も事情が同じようで近く街にオフィスを構えていた。そのため、通勤時間も物流会社で働いていた頃よりも短く役作りの時間がたっぷりと取れることが期待できる。

子どもたちが家に帰り始めるころの時刻に彼女も帰宅の途に付いた。彼女は今日の発見について早く学びたいと思った。数分の乗車時間では満足に検索を行うには足りない、その時間は記憶を反芻しつつ帰宅後の調査活動の計画に費した。

スーパーで夕飯の買い物をしてフライパンひとつでできる簡単な料理にちょうどいい食材を数日分買い込むと夕飯を食べてパソコンに向かった。最近は彼女の年代ではパソコンを持たない人も多いが彼女は大学を卒業した時に大学入学時に買わされたパソコンから低価格のパソコンに買い替えていた。彼女自身もいらないのではないかと思っていたが、フリーターでいざ役者として仕事をするようになれば個人事業主になるし確定申告などを行う必要があったし、なによりアルバイトの選択肢を増やすためにパソコンを使うためのスキルは幅広く学んでおこうと思った。オフィスソフトのベンダー資格から初歩的な情報系の資格などを取っていた。

スマホでも調べ物はできるが複数の情報を並べたり、クラウドの文書管理サービスで資料にまとめたりする上で効率が大きく異なると考えたからだ。

SNSやブログ、文章投稿サイトなどを検索して立ちションについて色々調べてみると男性が立ちションについて書いたものは少ない。トランス男性が立ちションを出来るようになるまでの試行錯誤を書いたものや女性が興味関心や利便性の面から立ちションに挑戦するものが見受けられた。

彼女は残念に思った。だが、当然かもしれない。男性からすれば立ちションは日常的な当たり前の行為で特にそこに対して何かを書こうという動機はないのだろう。彼女も自分の立場ならどうかと考えてみたが、自分が便座に腰掛けて小用を足すことについて何かを書こうという気持ちにはならないと思った。男性がどのように考えて立ちションをしているのかを知ることは難しそうだ。だが、今見つけられた情報から考察してみると女性である自分が映画で演じる役とはいえ自分の中に少年の人格と人生を作り上げるにあたって、女性の体を持つ人が立ちションをできるように試行錯誤する話から学べることが多そうだった。

ふと思い立ち、彼女は裸になった。風呂がまだだったというのもあるが、風呂を入れる前にやりたいことがありそのために裸になった。服を着ていたら汚してしまう事をするからだ。

彼女の住んでいるアパートはワンルームの築年数の経った比較的広い部屋だ。築年数は彼女の年齢より少し上だが、リフォームがされていて部屋は綺麗だ。その部屋の浴室はトイレと一体型の3点ユニットバスだ。女性は3点ユニットバスを嫌がる人が多いが、彼女はあまり気にしないたちで、むしろアルバイトに芝居にと慌ただしい日常を送る上で掃除が楽なので助かっていると感じているくらいだった。これから行うことにとってこの3点ユニットバスであることが大変助かると感じた。多分、バス・トイレ別であればやろうとも思わなかったかもしれない。

これから彼女がするのは立ちションの真似だ。彼女は便器の前に立つと便座を上げて足を開き腰を前に突き出した。検索したサイトで書かれていた事を見ていくと女性が立ちションを試すと男性のように尿が飛ばず足を伝っていってしまうようだ。彼女はそれを承知の上で立ちションを試すことにした。彼女は足やトイレを汚してしまっても知りたいことがあった。それは便器を見下ろしておしっこをするという姿勢でしか見れない景色と立った姿勢と尿を出すことを両立している感覚だ。

尿を出した。すると左右の太ももに当たりその後、右太ももから足首にかけて生暖かい感覚が続いた。右脚を伝っていっているようだ。妙な感覚だった。足で体重を支えた状態で尿を出すというのは和式便所でしゃがんでする時に似ているが、しゃがんだ時に比べて直立姿勢は足に力が入っていない楽な姿勢で尿とともに体の力が抜けていく感覚を覚えた。そして、こんな風に何もすることなく便器の中を眺めているなんて初めてのことだ。掃除をする時はもっと長い時間見ているがじっくりと視界が便器を眺めていることなんてなかった。男の人はおしっこをしているあいだどこを見ているのだろう。水の溜まっているところか、それとも便器の蓋の注意書きのシールに書かれたことを呼んでいるのか。そんな事を考えた。自分が男だったら便器の水が溜まっている所にちょうどよく尿が落ちていることだろう。こうして同じ姿勢で排尿をしてみると分からないことがどんどん出てくる。それに便座を上げた便器をまとまった時間見ているなんていう事が日常にあることが別世界のように思えた。

尿が出きったときには彼女の足元には黄色い水たまりが出来ていた。ユニットバスは水はけが良いように排水口に向かってゆるやかな傾斜になっていてその水たまりから皮ができて流れて行ってしまっているが少しは足元に残っている。

これまで特に気にしたことはなかったが自分の尿が股間のどの位置から出ているかというのを初めて意識した。ちょうど股の前後の真ん中あたりから出ているようだった。性器というものは前の方に付いていると思っていたがどうやら直立姿勢で見える割れ目の位置よりもずっと後ろからおしっこが出ているようだ。

彼女は少し戸惑っていた。初めて立った姿勢でおしっこをしてあまりに初めて経験する事、情報量が多すぎた。まずはこの体験を落ち着いて整理しようと思った。

シャワーヘッドを手にとって股間から足にかけてかかったおしっこと同じように汚してしまった床を洗い始めた。何となく気になってユニットバス全体に水を流していく。彼女はそのまま浴槽に入って体を洗ってシャワーを浴び始めた。普段なら一度お湯に浸かってからお湯を抜きつつシャワーを浴びてから風呂を出るが、今日は思考の整理をする時間が欲しかったのでシャワーで済ませることにした。

シャワーと浴び終わった彼女はバスタオルで身体を拭いて、いつもと同じように裸のままベッドに向かいルームウェアを手に取った。その際に姿見に写った自分の身体をまじまじと見た。

身長の低い小柄な女性。20代半ばだが10代の少女に見える。寸胴とまではいかないものの腰の幅は広くない。胸はAAカップで小ぶりを通り越して平らに気持ち膨らみがあるような姿をしている。自分の体つきを見ていると胸の膨らみと股間にちんちんが無いことを隠せば十分少年に見えるだろうなと思った。うっすらと気にしているので多少は嫌な気持ちになるが、今回声をかけられた事はその幼児体型が武器になる。

陰毛があるだけで何もない股間に目を向ける。ここにちんちんがあることを頭の中でシミュレーションできるようになれば少年を演じられるようになるはずだ。彼女は役作りへの意欲が湧いてきて気合を入れてルームウェアを着てパソコンに向かった。

彼女はパソコンに立ちション体験で気がづいた自分の知らないことを箇条書きにしていった。男性について知らないこと、女性の体について知らないこと、その他色々なことを思いつく限り書いていった。

まず、彼女はちんちんの事を知らなかった。彼女は20代半ばだが処女だ。交際経験もない。ついでに言うなら片思いすら経験がなかった。別に男性が嫌いな訳では無い。何となくこれまで男性と知り合い親しくなるとそのまま友人としての関係を築き上げ、恋愛という関係に発展することなくすごしてきてしまった。彼氏が居ないことに焦りを感じたことも特に性欲もなく非常に淡白なまま過ごしてきた。だから子供の頃に見た父親のものと銭湯通いでときおり見かける母親に連れられた男児のものを見た程度だ。遠巻きに見ただけなので当然ながら触ったこともない。

それに加えて自分の性器の事も知らなかった。女性の股間は真っ平らで割れている。その中にクリトリスとか小陰唇とか膣とかそう言う名前のものがあることは知っている。だが、見たことも触れたこともない。簡略化した中学高校の保健の教科書の図程度の形の知識しかない。そもそもどのくらいの女性がその部分を見たりするのだろうか。特に興味がなく見ることなく来た自分には検討もつかなかった。

自分は男女の違いの最も大きなものである性器について知らない。異性を知るには比較対象である自分の体を知ることが必要だろう。

今日の段階でまとまった知るべきことは性器について知ることになった。昼間に見た横並びで小便器の前に立ちおしっこをしていた少年たちや歩いている時にちんちんに違和感を感じてズボンの股間部分をいじっていた少年の感覚を知る上で、それらを経験できない自分にはちんちんのない股間について知る必要があると感じた。

彼女はブラウザを表示して女性器について調べたWikipediaに詳しく載っていた。ついでに写真も載っていた。その写真にある女性器の形や質感には正直気持ち悪いとも感じ衝撃を受けたが、それ以上に「何もない」という認識だった自分の股間に「付いてるものがある」という事に心を動かされた。彼女はその写真に釘付けになりながら立ち上がりズボンとパンツを脱いだ。そして何となく上半身も脱いだ。別に上半身を脱ぐ必要はないが裸になりたい気分だった。

彼女は脚を広げて股間を覗き込んだ。彼女は演劇のため鍛えており身体はかなり柔らかい。だが、そんな彼女の柔軟さを持っても割れ目のなにもない所しか見えなかった。彼女は少し考えてメイク道具にある卓上ミラーを股間の前に置いた。鏡には確かにWikipediaの写真に似たものが付いていた。改めて見ると写真に写っている妙な形のものが自分についている事に困惑を覚えた。これが自分が女性である事の証拠なのかと彼女は思った。だが、彼女の股間についているものは写真に写っている濃い赤ではなくピンクに近い色をしていた。そして貝の耳のように広がる部分がかなり小ぶりだ。女性器というのは形に個人差があるんだろう。

写真には線を引いていてその先には各部位の名前が書いていた。一番上の蕾のような形をしているのはクリトリスというらしい。貝の耳のような部分は小陰唇。その間には穴がありそこには踊り場のような場所がありさらに奥に穴がある。よく見えないが踊り場の所におしっこの出る穴があるらしい。そして、奥にある穴は膣だ。生理の時の血が出てくるところであり、彼氏が居たならそのちんちんが入る場所。それを考えると彼女は少し怖くなった。内臓のようなものがむき出しになっている女性器に何かが入るというのが痛そうだ。膣にちんちんが入るだけじゃない。女性器全体についても一瞬触ろうかという考えが頭をよぎったが、触ると痛そうという考えがそれをストップした。

さらに調べてみると男性器と女性器は全部の部位じゃないが大部分の部位は形や大きさが違うだけで同じもの、つまり女性器のある部分は男性器のある部分に相当するという関係らしい。ウィンドウを分けて男性器のページを女性器のページと一緒に表示した。蕾のような形のクリトリスは男性器のペニスに相当する。だが、ペニスの先端にある尿の出口の穴はクリトリスの先端にはない。女性器の尿の出口はさっき確認して見えなかった膣の中の踊り場のような所にある。小陰唇はペニスの皮膚に相当するらしい。では陰嚢はどこだろう? どうやら女性器を包んでいる割れ目を形成する左右の脂肪。その皮膚がタマタマの袋らしい。タマタマは当然女性にはない。つまり、陰嚢は例外だが自分についてる女性器は男性器、特にペニスのミニチュアとも言えるもののようだ。

なんだか不思議だというのが彼女の正直な感想だった。性行為に無縁に生きてきた自分にとってそのために使う身体の部位が単におしっこや生理のためのものではない事。どこかただのコントロール不能な排泄行為に思ってしまっていた生理が男性の体の一部を自分の中に入れてそれによって自分の中で子供を作るための事だというのを今初めてはっきりと意識した。

女性器と男性器の写真が並ぶパソコンのモニターを眺めながら彼女は自分が数カ月後に演じる少年の事を考えた。13歳ともなれば思春期を迎えているだろう。自分の13歳の頃は男子の身体に興味を持たなかったが、性に対して少年が意識する事は脚本や設定資料に書かれている。おしっこだけじゃない、男の子の性的な感情も理解しなければならない。

思ったよりも課題は多そうだ。彼女は立ちション体験に加えて自分の性器を初めてみたこと、性器についてたった今得た知識を頭が抱えきれそうになかった。

彼女は鏡をしまい、裸のまま立ち上がって電気ケトルに水を入れてお湯を沸かし始めた。今日はここらへんで寝よう。だが、気持ちを落ち着かせるためにお茶を飲んでからにしようと思った。

だけど何だが服を着る気にはなれなかった。おぼろげに彼女は今日から家にいる時間は裸で過ごそうと考えた。自分の体と男性の身体を知ることができるようにいつでも見たり触ったりできるようにしようと思った。まさかの裸族デビューだ。

彼女はお湯が湧くのを待ちながら頭の疲れに参っていた。

 

今日は映像会社での仕事が終わった後に翌日の家庭教師の仕事の準備で都心部に出かけた。大型書店に行くためだ。

彼女が受け持っている子が算数で躓いているところがあった。そのため、教科書の友だけでは足りず說明の際のアンチョコにしようと参考書を買いに出かけた。自主学習でも使えるように生徒の文と二冊買う予定だ。必要な本に関しては領収書やレシートを提出したら生徒の親からもらえることになっているし、今回参考書と問題を解く練習をさせるための問題集を買う事は事前に親に話している。

その行き帰りの道で役作りについての情報を調べていた。外側から見える仕草は公園や商業施設で観察したり映画やドラマを参考にしたりしている。だが、身体感覚の違いについては試行錯誤の最中で今は立ちションについての情報を色々調べている。

スマホで見つけたサイトで女性が立ちションをするための方法を紹介しているのを見た。そのサイトによると男性と同じようにはできないがいくつかの実用に足る女性の立ちションの方法があるらしい。

彼女はそのサイトをブックマークして家に帰ってからそこで紹介されている事を実践してみようと思った。

 

家についてから彼女はパソコンに向かってサイトのページをPDFに保存しつつ要点を書き出して画像を保存して資料にまとめた。

そのサイトで紹介されている女性の立ちションは以下の種類だった。

・便器に背を向けてお尻を突き出しておしっこを出す

・立ちション器具を性器に当てて男性と同じ姿勢でする

・大陰唇を引っ張り上げて性器全体を持ち上げて男性と同じ姿勢でする

どれも一長一短だった。全部試してみるつもりだが二番目は道具が必要だ。トランス男性のサイトでもこの方法は紹介されていたが、動画の自作も可能らしい。記事を読むと唯一小便器で可能な方法のようだ。彼女は少し考えて、今日は最初の方法を試して、しばらくはそれを練習する事にした。そこから二番目三番目の方法に進む事を考えた。準備は早い方がいいのでとりあえずサイトのリンクから大手通販サイトのリンクを開いて立ちション器具のページから購入した。値段は本一冊分くらいなので抵抗なく買える。

家で裸族になる生活を始めたのですでに彼女は裸だった。さすがに夕飯の調理の時は油などが跳ねるためルームウェアを着るが帰ってすぐと夕飯を食べた後は全裸だった。この生活を始めてみて思ったが全裸は心地いい。寝る時も落ち着いて眠れる。ルームウェアも宅配やその他業者が来る事があるのでその時に手早く切られるように部屋着をスウェットからTシャツ型のワンピースに替えた。裸族としての生活はすでに整っていた。

パソコンで調べ物をする時は利尿作用のあるプーアル茶を飲んでいるのだが、立ちション器具の注文を完了した頃に本日帰宅後最初の尿意を催した。彼女は便器に背を向けて尻を突き出すタイプの立ちションを試す事にした。ここからこの立ちションの方法をタイプAと呼ぶ事にする。

彼女はバスルームへ行き、便器の蓋と便座を上げた。いつもの癖で便器単独で上げてそれから便座を上げたが、これから家では立ちションをするのだから今後は両方を手に持って一度に上げた方が楽だと思った。

いつも便座に腰掛けるのを寸止めする形で中腰で尻を突き出したポーズを取る。サイトでの説明によるとこの姿勢だと女性器の尿道口は肛門の数センチ手前にあるためちょうど便器の真上に来て、水が溜まっている所かその手前くらいの位置に向いてる状態になるらしい。女性期のついている位置は個人差があって前側に付いている人と後ろ側に付いている人がそれぞれいて前者の傾向の女性器を持つ人は上付き、後者を下付きという事を知った。この姿勢の立ちションは下向きの方がやりやすいらしいが、彼女は自分がどちらか分からなかった。直立姿勢での割れ目の長さで判断できるらしいが毛で覆われて割れ目は見えないし他の人とも比較しようがない。自分が極端な上付きでうまくいかない可能性を恐れながら彼女は尿道口を締めている女性器周辺の筋肉の力を緩めた。この感覚は筋肉を緩めるというよりおしっこを出す感覚と彼女やほとんどの女性は認識している。勢いよくおしっこが尿道口、この姿勢で感じる感覚でははっきりとお尻の手前のあたりから出始めた。いつもよりも膀胱が軽くなる感覚がわかりやすい気がする。そして、腰の高さから落ちるおしっこの音は便座に腰掛けているときと違って大きくユニットバスに反響した。お尻と便器が作る空間に閉じ込められた尿道口からおしっこが出るシャー!という音も開放的な空間に響くせいかシャープに感じる。中腰は少し疲れるがいつも何となく出し終わった時くらいしか意識を向けなかった排尿という行為の感覚の一つ一つがはっきりと鮮明に感じられた。座ってするよりスッキリした気がする。

彼女は中腰のままトイレットペーパーを手に取りお尻の方に手を伸ばしておしっこの出た部分を拭いた。拭くに当たってタイプAの立ちションに思わぬ利点を見つけた。まだ初めてやったばかりなので偶然である可能性もあるが、出終わりの勢いが落ちてきた時におしっこがかかる場所が格段に少ない事だ。今回は性器を見る前の彼女の認識で言えばおしっこの出る場所の左右の柔らかい所、今の認識で言えば小陰唇と大陰唇の尿道口両脇の箇所の狭い部分におしっこがついた。普段ならお尻にかかったり太ももの股関節に近い部分までおしっこで汚してしまってその辺もトイレットペーパーで拭く必要があった。この立ちションは頻繁に起こる関係ない所におしっこがかかる事故が少ないみたいだった。

正直、先日のただ直立姿勢になっただけの立ちションのように足をつたっておしっこまみれになってしまわないか心配していた。慣れないとそういう事故が起こるかもという心配はしてしまうが、今してみた感じだと慣れてしまえば普段出かけた時に女子トイレの個室の中でもできそうだった。音が大きくなる点は気になるが、それには音姫を使えばいい。それがなければ便座を下ろして座ってすればいい。

彼女は立ち上がり振り返って便器を見た。そしてタンクのハンドルを回して水を流した。

水の流れを聞きながらスッキリした気分になっていた。してみるまで座ってするのと大きく違わないように思えた。和式トイレや野外の人気のない場所でしゃがんでする時にはある程度近かったが、お尻に開放的な感覚を覚えた。そして用を足すまでの動作が少なくて楽だった。今は全裸だが服を着ていたらもうちょっとその楽さを実感できただろう。下までズボンとパンツを下ろして腰掛けてという動作はそれなりに時間を使う。だが、それよりも少ない分パンツを下ろしてお尻を突き出すだけでいい。その動作の少なさと手早さはとっても便利に感じた。ただ、彼女が立ちションについて研究をしている理由は役作りの為に男の子の気持ちを理解することだ。だが、この立ちションは「女性のおしっこの仕方」であり、逆に男性にはできない方法だ。最初のステップとしては最良に思えたが他の方法もやっていく必要がある。

彼女は初めて成功した立ちションの開放感で満たされた気分になりながら再びパソコンに向かった。タイプAの立ちションについてはトランス男性サイトより女性書いたサイトに多かった。というよりもトランス男性はやはり女性のおしっこなのでしないのか書いているサイトを見つけなかった。どうやらこの立ちションの方法は昔は、それも戦前や戦後間もないころ以前のことだが田舎の方では女性が当たり前にしていた方法らしい。原っぱや茂みでお尻を出して立ちションをするのは昔は珍しい方法ではなかったようだ。そして欧米ではこのための女性用の小便器があったらしい。今は廃れたようだが日本でも東京オリンピックの頃に競技場に設置されたとのこと。また、小便器が廃れた欧米でもトイレの衛生状態や時短の意図などで便座を上げて立ちションする女性は少なくないらしい。

それを読んで彼女は考えた。少年役の役作りとは別にこの立ちションは日常的な習慣にしてもよさそうだ。服を着て練習をしたりして確実にできるようになったら外のトイレでもやってみよう。

彼女はこの日、もう二つの立ちションについての知識を集めて、その後で脚本の読み込みや明日の家庭教師のバイトの準備などをした。寝るまでの間に2回尿意が来たがその際にはどちらもおしりを突き出して立ちションをした。

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