小柄な新人女優が映画で少年役に抜擢されて男の子の気持ちを理解する為に立ちションを極める話 作:喋家月餅太
初めてのエッチな気持ちとオーガズムを経験してからというもの彼女はそれに夢中になっていた。エロ動画を見ながらオナニーをするのが今では日課だ。それこそ、今彼女が役作りをしている少年のように中学生男子そのものの制約だった。あくまで大人なので仕事に支障なく、帰宅後の仕事の準備や勉強をしっかりして、ではあるが。だが、するのは寝る前に、というルールがなければ身を持ち崩してしまうまでしていたかもしれない。それを恐れる程度にはエッチな感情と性感は20数年の人生で経験する機会を持たなかった彼女にとって夢中にさせるものだった。
あれから2週間が経つが、自分が性欲を持つ対象が本当に女性なのかどうかはまだ結論が出ていない。確かに女性の乳房やシルエットには魅力も性的興奮も覚える。たが、性欲は今のところないが男性にも魅力を感じるようになっているのだ。「この人格好いいな」とか「この男の子かわいいな」とかそれまで感じたことのない見ることを喜ばしく感じる感情を経験するようになった。それは女性に対してもなのだが、なんとなくその感情の延長に恋愛感情があるのかもしれないという気がする。もしかしたら遅すぎた初恋をもう直ぐ経験するのかもしれないと思った。Aセクシャルかもしれない思ってたがもしかしたら恋愛感情や性欲を持つきっかけをたまたま得られなかったのだろう。先日のオナニーの体験がその扉を開いたのではないか。彼女はそんな事を考えていた。
今日は翌日に家庭教師の仕事を控えている。仕事を梯子する大変な日だ。彼女は仕事で覚えた業者への手続きの手順を復習した後、家庭教師で明日、生徒に教える範囲の学習と教え方のプランや練習問題をまとめていた。他にも映画の台本の読み合わせやVPへの出演なども控えてるためそちらの台本を確認したかったが、それらは翌日に回すことにして早めに寝ることにした。会社と家庭教師の掛け持ちの日は体力勝負だ。身体を休めるに限る。
ただし、明かりを消しベッドに横になっても直ぐには寝なかった。まだしていない日課、オナニーをこれからするからだ。少年を演じるための役作りから離れて来ているためしなければならないことではないが、したくてたまらない一日最後のご褒美だった。いつもは動画を見ながらするが今日は電車の中で見かけた胸の豊かな女の子のことを考えてすることにした。イった後は気持ちよく眠れる。すでに彼女の股間は膣分泌液に塗れて準備は整っていた。
数日後、すでに前から分かっていたことではあるが悲しい日がやってきた。
彼女が先輩と呼ぶ前任者が退職する日だ。すでに送別会はしていたが、最後の出勤日ということで社内にいた数人で呑みに行った。おとなしい雰囲気の人だったのでのんびりした雰囲気で呑み会は進み、帰り道、彼女と先輩は駅前の遅くまでやっているチェーンのカフェで別れを惜しんでお茶をすることにした。1時間ほどだったが、彼女は個人的に感謝の言葉を伝え、先輩も感謝の言葉と応援してるという言葉をかけてもらった。先輩は30代前半の柔らかい雰囲気の女性で、その優しい雰囲気を彼女は慕っていた。夫の転勤で遠方に行ってしまうが、転居先は知人がいなくて寂しいとのことで連絡を取り合おうと言い連絡先を交換した。
別れ際、彼女は先輩からハグされた。ごく普通の女の子同士のじゃれあいだ。特別な感情なんてない。彼女はその行為から優しさが伝わるようで涙が出ていた。彼女はあまりこういう時に泣くタイプじゃない。公演が終わって解散する時、大学を卒業する時、友達や仲間とこうしてスキンシップをして別れを惜しんだ。彼女はそういう時に笑顔で泣く友達を慰める側だった。だが今日は違った。とても寂しい気持ちだった。今日は金曜で来週からは先輩のいない会社で仕事をする。もっと一緒に肩を並べていたかった。目に浮かべた涙と鼻声になんとか留めて先輩を見送った。彼女はその後ろ姿を見ながら絶対連絡を続けようと思った。数年後にはこちらに戻ってくるそうだが、その時には親しい友人になれるように。
帰ってからストイックなはずの彼女は何もする気にならなかった。先輩が去った寂しさでしばらく泣いていた。とても自分らしくないと落ち着いてくると笑った。
そして、彼女は先輩に抱きしめられた感触を思い出した。先輩は少しふくよかだ。胸も大きく、軽いハグでも抱きしめられた感触は心地よかった。彼女はもっと抱きしめられたいとふと思った。そしてその感情が何かすぐに気づいて欲求と罪悪感が急激に襲ってきた。
いつも通り全裸で部屋にいた彼女は自分の股間を触ってみた。ヌルヌルしていた。分かってはいたが興奮している。先輩にハグされた時の感触を思い出してエッチな気分になっている。彼女はベッドに横になり腕を伸ばして抱きしめる真似をした。その動作をしながら何度も先輩の身体の柔らかさを思い出していた。そして股間に手を持っていきクリトリスを刺激し始めた。
妄想の中で彼女は裸になった先輩と抱き合っていた。服という隔てるものがなければあの柔らかい身体に抱き締められるのはさぞかし気持ちがいいだろう。自分の胸に当たる先輩の胸の感触。ほとんど真っ平らな自分と違ってふんわりしていて弾力があった。彼女の乳房も柔らかいがなにぶんボリュームがなさすぎる。今してるように仰向けになれば横に広がって柔らかい感触がなくなるほど薄くなる。先輩の胸は横になっても膨らみを保って身体を動かせば揺れるだろう。そんな女性の柔らかさは彼女を興奮させた。
かれこれ一時間半くらいクリトリスや乳首を刺激していただろうか。イキそうになれば手を止めて記憶を思い出すことに集中して落ち着いたら手を動かしてイクのを先延ばしにしながら少しでも長く気持ちよさとエッチな気分を味わった。とても気持ちよかったが、今日はイった後で少し落ち込んだ。お世話になった先輩をおかずにしたことや身体が幼すぎて女性の身体の感触を知らなさすぎた為だ。特に既婚者である先輩の身体のあちこちを触る妄想をしながら気持ちよくなるなんて自分は変態だと思った。
そしてイって頭の別の面では満足して落ち着いてみると改めて来週から先輩がいないことが悲しくなった。
濡れた股間をいつもはティッシュで拭いて寝る準備をしたり次にする予定のことを始めるが今日は何もする気になれなかった。そのまま眠りに落ちるまで彼女は泣き続けた。
その数日後、彼女は街で偶然先輩に会った。明後日に引越しを控え準備も一通り終わっていて調理器具もほとんど送ってしまったため、中食を買いに出かけたところだと言う。時間があるので夫が帰ってくるまでの間お茶に誘われた。彼女は頭に罪悪感を浮かべつつ嬉しい申し出だったので先輩が行きつけにしてたというカフェに行った。そこで数時間話していて、この数ヶ月の思い出話に花を咲かせた。そして、夫がカフェに先輩を迎えに来た。彼女は二人を駅まで送り改めて別れの挨拶をした。ハグは先輩の癖なのかこの日も先日と同じように抱きしめられた。彼女は今日は泣きたいのを堪えて笑顔で先輩を見送った。
先輩の夫に会うのは今日が初めてだ。とても優しそうでハンサムな人だった。ふたりが時折りこちらを振り返り手を振ってくれたりするのを眺めながら仲の良さそうな様子を微笑ましく感じた。
二人の姿がエスカレーターで見えなくなってすぐに彼女は家路に急いだ。ちょうど終業後でなんの予定もない状態だった。彼女は一刻も早く家に帰りたかった。
家に着くと彼女はいつも通り服を脱いで裸になったが今日はとてもその動作が急いでいた。ベッドに腰掛けて股間を触ると濡れていた。彼女は身体の求めるものを確認すると夢中でオナニーをした。
先輩の最後の出勤日以降、彼女は先輩の事を毎日オナニーをしていた。先輩の身体の感触が彼女は忘れられなかった。今日の別れ際のハグは今度こそ会うのが最後かもしれないしまた会ったりすることがあっても数年後で寂しかった。だが、彼女はそれ以上に先輩の身体の感触に神経を集中させていた。特に胸の感触に。
それだけじゃない、先輩の夫に会って二人の夜の営みも想像してしまった。夫に愛撫され、知多にペニスを挿入される先輩の姿を想像して股間がムズムズしていた。
イった後、彼女はまた罪悪感に悩まされた。このまま先輩の事を考えながらオナニーをしてるなんて良くないと思った。
どうにかしないとと考え、股間の膣分泌液を拭くとスマホを手に取り何かないかと調べ始めた。
たまたまレコメンドで見つけた記事に解決策になりそうなものがあった。それはレズ風俗だ。
風俗というものは詳しくはないがなんとなくどんなものかを知っている。男性客に女性の店員が性的なサービスをするものだ。性的なサービスがセックスなのか手などで身体を刺激するのかはわからないが気持ち良くしてくれる場所というのは分かる。男性向けのサービスだと思っていたが、女性向けの店もあるらしい。一般的なのは男性が性的なサービスをしてくれるものらしいが、女性からサービスを受けられる店があるらしい。レズ風俗はレズビアンの為だけではなく、オナニーや男性とのセックスで満足出来なくなった異性愛者の女性も利用するらしい。
彼女はいくつかの店のサイトを見たが、先輩の身体に記憶で欲情しながらオナニーをする事から離れたい自分にはぴったりだと感じた。記憶や妄想じゃなく、実際に女性に抱かれたり触れたりしたら記憶や欲求を上書きしてくれるのではないかと期待した。
風俗というのは少し怖く感じたが、相手をしてくれる女性のプロフィールを眺めていると年上の女性に抱かれたいという気持ちが湧いてきた。彼女は早速、年上で少しふっくらした体型の女性のスケジュールに翌週の空きを見つけた為、勢いで予約した。
少し躊躇いもあったが、先輩への性欲を抑える一助になればと思いその日を待つことにした。
レズ風俗は何処かにお店を構えていてそこに行くわけじゃないらしい。ラブホテルやビジネスホテルの一室を客が借りて、そこで待ち合わせをして行為をするとの事だ。彼女は処女で恋愛経験もない為、そういう場所をよく知らなかった。どうやって探すか悩んでいると店からの案内のメールにラブホテル案内サイトのお知らせがあった。とりあえず、そこで手頃な値段で近い場所を予約した。
当日、彼女は緊張してホテルに入ると借りた部屋で来てくれる女性を待っていた。一般的に風俗で接待をしてくれる女性は嬢やキャストと言うらしい。彼女は嬢を不安半分、期待半分で待っていた。風俗では一般的に年齢確認はしないそうだが、ホテルに入る時に未成年だと怪しまれて店長と思しき人に免許証を見せる羽目になった。こればかりは法律があるから仕方ないし、彼女の幼い容姿もあって避けられない事だった。
途中緊張しておしっこがしたくなったのでタイプAの立ちションをした。今日はホテルにいる間、嬢が来たらおしっこが便器の水に落ちる音で怪しまれると思い、立ちションをしないつもりでいた。今はタイプA、タイプBのどちらをするにしてもおしっこは必ず立ちションだし、その方が落ち着くので今のうちは立ちションをしておきたかった。
トイレから出て少し経った時、ドアをノックする音が聞こえた。彼女が返事をするとドアが開いた。現れたのはアラサーくらいの優しげなセミロングの女性だった。
女性は部屋に入ると彼女が店に伝えていた名前を確認した。店では名前を伝えることになっていて本名じゃなくても良いらしくだいぶ前に芝居で演じた役名を名乗ることにした。
「◯◯ちゃんね。20代半ばなんだよね、高校生くらいかと思ったよ」
「あの、身分証とか確認しますか?」
「大丈夫。ここの予約できたんでしょ? 未成年は入れないからそれでしょうめいできてるから」
嬢は彼女の隣に座ると優しげな微笑みを浮かべて彼女の手を取った。そうだから選んだんだが、ふっくらとした身体つきやその表情に先輩の面影を感じた。これでは逆効果かもしれない。
「初めてなんだよね? 男性とも経験がないのは本当?」
「はい、僕、つい最近までオナニーもしたことなくて。全くそういうのは経験ないんです」
「お付き合いは? 10代の頃にエッチはしてないけど手を繋ぐだけとかそういう清いお付き合いも?」
「はい」
「もったいないな。周りの男の子たち、見る目がなかったか度胸がなかったんだね。こんなに◯◯ちゃんかわいいのに」
彼女は嬢の言葉にドキッとした。かわいいなんて同性の友達から子供や小動物のように言われたくらいしか経験がない。このかわいいは性的な文脈を含むかわいいだ。社交辞令もあるだろうが言われてなんだかうれしかった。
「今日は私がリードするから任せて。まずはかわいい◯◯ちゃんの身体を見せてね」
そう言うと嬢はまず自分が服を脱ぎ裸になった。そして彼女の服を上半身から脱がし始めた。彼女は緊張して少したじろいだ。嬢は「大丈夫」と優しい言葉をかけながら頭を撫でたり耳たぶを舐めたりして緊張をほぐしていく。彼女はスポーツブラと立ちションをしやすいように履いていた女性用ボクサーパンツを脱がされるとツルツルの股間と真っ平らに近い小さな胸をさらけ出して裸になっていた。嬢と彼女は向かい合って見つめあった。
「◯◯ちゃん、初めてって言うのもあるだろうけど随分と緊張してるね。もしかして裸を見られるのに抵抗ある?」
嬢の言葉が予想もしていなかったので彼女は驚いた。確かに緊張をしてる。少し怖がっているかもしれない。嬢に笑われるだろうか。彼女は目が泳いでいた。
「◯◯ちゃん、もしかしてトランス男子?」
彼女は嬢の発した言葉を聞いて目を見開いた。考えてもいなかった疑問を投げられたからだ。トランス男子という言葉は聞いたことがあるがあまり聞きなれない言葉だ。彼女は落ち着いてその言葉の意味を思い出した。確か、身体は男性だが心は女性、いや、女性の体を持つ男性と言った方がいいだろうか。立ちションの研究を始めた頃にブログや動画で見た人たちだ。彼らは自分たちをFemale To Male、FtMと読んでいたそれだ。
意味を思い出すと彼女は慌てて首を横に振った。嬢は女性向け風俗の人だ嬢の言葉は彼女が男性である事を意味する。つまり対象外だという事だ。流石にその誤解はまずかった。
「ちがいます、僕、女です! 証明するものはないけど……」
彼女はトーンダウンしつつも強い言葉で否定した。
「そっか。僕って言ってるからもしかしてって思ったんだけど、ボクっ娘だったんだね。余計にかわいいな」
そう言って嬢は彼女を抱きしめた。肌越しに大きな胸の柔らかさ、肌のきめ細やかさ、体温の温かさが伝わる。彼女が求めていた感触だ。こんなに気持ちいいのかと彼女はうっとりとした。
「良かったです。断られるかと思って……」
「ああ、一応言っておくと◯◯ちゃんが仮にトランス男子でも大丈夫なんだけどね」
「え?」
「うちの店、基本的に引き受けるキャストがいるなら条件付きでトランスの人も使えるの。下半身を手術してないトランス男性と下半身を手術したトランス女性に限られるんだけどね。つまり、女性器のある人は大丈夫なの。わたしはトランス男子は胸オペしてない人に限らせてもらってるけど」
彼女は驚いた。そんな事があったのか、と。全ての店がそうではないだろうが意外と柔軟なんだと感心した。
「僕、天然で胸がないんですけど」
「微乳と男性になる為に胸を取るのは全然違うよ。むしろ小さな胸はかわいくて大好物だから」
大きな胸に興奮して悩んでいる彼女からすると驚くような事だった。とにかく、この嬢は自分とエッチな事をしてくれるみたいだ。
「すぐに始めてもいいんだけど、その前に私のあそこを触ってみない?」
嬢は彼女の耳元で囁いた。これまで特に他人の性器に関心はなかったが、すごく魅力的な申し出に思えた。これから嬢がしてくれるであろう事を把握できるようリードしてくれるかもしれないし、もっと気持ちいいオナニーの仕方を教えてくれるかもしれないと期待してしまう。
彼女と嬢はベッドの上で向かい合った。嬢は正座から足を開いた姿勢になり、彼女の手を取った。そして嬢は自分の股間を触らせた。小陰唇のお尻側の終わりから少しずつ上に向かって指を滑らせた。嬢の女性器は濡れていた。そして嬢の女性器に触れている彼女の指はクリトリスに到達した。
「女の子のあそこはどうなってるか知ってる?」
「オナニー、調べてからしたから……」
「それじゃあこれは?」
嬢はそのまままた指をお尻側の方に誘導しぐっと奥に押し込んだ。するっと指が入っていく。指が液体にまみれて柔らかくヌルヌルした感触が彼女の指を包む。
「えっ……!」
「びっくりした? これが膣の感触よ。こっちは経験ないでしょ」
彼女は驚きで言葉を失ってコクコクと黙ってうなずいた。今自分は女性の膣に指を挿れている。これは子供の生まれる所で体の内側の感触。痛そうなイメージがあったがヌルヌルして滑りがいい感触は意外だった。これなら痛くないのかもしれない。
「どう? 女の子の中って気持ちいいでしょ?」
「はい」
「それじゃあ、◯◯ちゃんの中を触りたいな」
嬢はそう言うと指を膣から出させて、彼女のことを優しく押し倒した。そして顔を股間に近づけてクリトリスを舐め始めた。彼女はその気持ちよさに驚いて高い声を上げた。指で触るのとは違い舌で舐められるのとは大きく違った。滑らかで滑りのある感触はとても気持ちよかった。自分の意志ではなく自分以外の誰かにその誰かのペースで弄られる快感はこれまでのオナニーとは違った。
嬢はそれに続けて舌をクリトリスから離すと今度は彼女のことを抱きしめた。まるで先輩にしてもらった時のように優しかった。やっぱり大きな胸が好きだと思った。嬢に抱きしめられるのはとても落ち着くし気持ちがいい。肌の密着に感じ始めていた時、嬢は彼女の股間に手を伸ばして中指を膣の中に挿入した。最初は変な違和感があったが徐々に気持ちがよくなった。嬢は「痛かったら言ってね」と言っていたが、きっと慣れているのだろうお腹の奥が暖かくなる感覚が広まっていった。少しずつ嬢の指は激しさを増していく。快感が強くなり逆海老反りになりながら彼女は声を上げた。
どのくらい嬢に抱きしめられて膣の中を刺激されただろう。彼女は高いところから落下するような急激な快感に頭の中をかき乱されながらオーガズムに達した。これまでオナニーでクリトリスをいじって感じてきたものとは全然違っていた。彼女は嬢を抜けきった力を振り絞って抱きしめた。そこにあったのは年上の女性の柔らかな身体だった。彼女は年上の女性が好きなんだと思うと共に膣の中の快感に「女の子で良かった」と思った。
「◯◯ちゃんはかわいいなぁ。ボーイッシュだけどちゃんと女の子だね」
嬢も彼女を抱きしめた。そして耳元で囁いた。その言葉に彼女は今まで役作りでやっていた振りを除くと別に男だと自分を思ったことなど一度もなかったが、自分が女の子であることを産まれて初めて強く意識した。そして女の子であることが嬉しかった。
「僕は女の子ですよ。こんな胸もないし寸胴だけど。でも女の子でよかった」
彼女は自分の中の感情とアイデンティティを味わってとても満足した気持ちだった。たどり着いた気持ちは年上の女性が好きだということだった。嬢に最初は先輩の面影を見ていたが、生まれて初めてのセックスをした満足感でこれまで先輩に限定されてた感情の向き先が広がったように思えた。
頭と感覚が落ち着くのを待って嬢との時間は終りを迎えた。料金を払って嬢に最寄りの駅まで送ってもらえる事になった。駅まで着いて別れ際に嬢は彼女の耳元で「◯◯ちゃんみたいなお客さんならいつでも歓迎だからね」と囁いてくれた。
営業トークだろうが、また嬢に抱かれたいと思ったのは素直な気持ちだった。とりあえず年上女性が好きという結論が出た。本当の恋人が出来るのはまだだろうが、付き合うとしたら今のところは先輩や今日の嬢のような柔らかな雰囲気のお姉さんがいい。
彼女は心にたくさんの温かいものが詰まった状態で家路に着いた。
帰りの電車の中でふとトランス男性なのかと聞かれたことを思い出した。その質問が以前はフェミニンにしていた彼女に対して女性を見ることのプロである嬢から出たのはきっと男の子を自分の中に作ることが出来ているんだろうと思った。
今度は別の嬢とトランス男性としてセックスしてみようかと思った。ボロが出そうだが、少し、男の子として抱かれる事に興味が出てきたところだった。