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どれくらい時間が経過しただろうか。
違法研究者に騙されて捕まった蛍は、この無機質な部屋でベッドに寝かさせて囚われの身となっていた。
普段の衣服は自ら脱ぐことを強要され、いまだ発達途中の胸や、陰部はさらけ出されていた。違法研究者たちはあの監視カメラから、蛍の様子をニヤニヤと観察していることだろう。
相棒のパイモンは別室に連れていかれたまま、無事かどうかも分からない。蛍からしても不思議な存在ではあるから、それに夢中な研究者たちは殺すことはしていないだろうが、無事ではないはずだ。
愛用の剣も奪われているが、仮にあったとしても、この状態では鞘から抜くこともできないだろう。
それに。
「はぁはぁ……」
頬を赤く染めた蛍の口からは、湯気のように白い空気が漏れる。
この部屋の気温は雪山のように下げられていた。彼女はそういった場所も旅をしたが、火照った身体には余計に寒さを感じ、身体をガタガタと震わせる。
いまだ少女である彼女は、定期的に酒を飲まされていることもあって、突破口を考える余裕すらなかった。それに、現在は水元素と共鳴している彼女が元素力を使おうものなら、凍結によってさらに彼女自身の身が危険になる。
それでも。
パイモンを助けないと。
その思いこそが、彼女の心までは折れていない証拠だろう。
「くっ……!」
万全とはいえないこともあって、どれだけ腕を動かそうとも、この鉄の枷はビクともしない。
それに、この暗くて無機質な部屋ではどれだけ声を上げようとも、外まで声は届くことはない。フォンテーヌに滞在してからも友人はできたが、流浪の彼女を見かけないからといって探すような奇跡も起こらないだろう。唯一、遠隔で連絡できる草の神とも、スメールから出て以降は声を聞けていない。
そのため自分の力で脱出するしかなく、あのように機械の扉が開く瞬間を狙うしかないと、彼女は暴れるようにもがき続ける。
「やれやれ、強情な子だ」
「パイモンは! 無事なのッ!!」
裸の蛍とは、対称的に厚着をしている男を睨みつける。しかし、どれだけ力があろうと、弱りきって捕まっている少女に襲われる心配もないと、興味がなさそうに男は持ってきた瓶の蓋を開けた。
「丁重に扱っているさ。翼もなく浮遊できる生物というのは、我々の科学の発展に役立つからね」
「パイモンはッ……あぐっ……」
相棒を研究材料にされていることで激昂するも、蛍は胸の先をつままれて、不快感と快楽を同時に味わされる。蓋の開いた瓶を口に近づけられたことに、これ以上 酒を飲まされるわけにはいかないと蛍はギュッと口を閉ざした。
「はぁ、さっさと飲めよ」
「ぅ……いや……」
酒を飲まなければ、水さえ与えてくれないことは分かっている。
それでも、ボーっとする感覚が、彼女に諦めたほうが楽になるんじゃないか という疑念を生んでしまう。しかし、蛍の冷たくなっている乳首を、温かい布でいじられたことで彼女の口からは声が漏れてしまう。
そして彼女は思わず。
「もうやめて!!」
水元素の力を、手のひらから放った。
「な、なんだ!? ……こいつ、元素を扱えるのか?」
驚いた男は湿った衣服を見て、目の前の少女が水を作って攻撃してきたのだと理解した。弱っている彼女では大した威力ではなかったが、神の目を持たずに、元素力を扱えるともなると、それは神以外にはいない。
良い拾いものをしたと、男はほくそ笑む。
いつか必ず、あの水神を研究したいとも思っていたが、彼女の隣には最高審判官や決闘代理人が手を出せないからだ。
「おい。なぜ元素を扱える?」
「知らない……きゃっ!」
知っていて話さないと思った男は、片手で蛍の両頬を掴む。
蛍からすれば、まだ分からないということが正しいのだが。
「こいつも強情だな……おい! あれ持ってこい!」
扉の先にいるもう1人の男と何かを話しているようだが、うるさいくらいの機械音がなくなり、徐々に部屋の温度は上がっていくように思えた。
「おいおい、元素力を扱えるやつらと来ちゃ、マシナリーだって壊すくらいだろ?」
「なーに、人質だっているし、これから弱らせればいい。前いた女もこれですぐ黙らせただろ?」
男は別の瓶を持ってきたようだが、その中身を自分の手のひらに傾けている。ねっとりとしていて透明の液体は、酒ではないようで、それもロクでもないものだろう。
蛍はギュッと拳を握って、彼らを睨んだ。
「なに、それ……」
「もしかして、知らないのか?」
「本当に何も知らないんだな。これは媚薬だよ」
子どもでも扱うように金色の髪を撫でられた後、蛍はもう1人の男に頭を抑えつけられた。
「気持ちよくなれるお薬だよ」
「それも神にだって効くって噂の即効性だ」
「うっ……」
男の手のひらが、蛍の胸に触れたことで、その液体は身体に塗るためのものだと理解する。ひんやりとした胸の周りを動き、媚薬はどんどん広がっていく。スライムのようにねっとりと付着して、彼女の白い肌は電灯で輝くように綺麗だった。
いまだ幼さが残る少女だが、男2人はごくりと息をのんだ。
「ぅぁ……あん!」
まだ毛もそれほど生えてない陰部にも塗られ始め、蛍は身体をぐねぐねと動かす。
しかし、もう1人の男によって頭が抑えられていることもあって、漏れる声は抑えきれない。そんな甘い声が、部屋で反響して蛍の耳に入るため、ますます恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
「はぁはぁ……暑い……」
炎元素を使う敵と戦ってきた経験とは違って、身体の内部から熱さを感じる。それもお酒を飲まされて、身体が火照った以上に、汗が出るくらいに生暖かい空気が口から漏れてしまう。
「よし、だいぶ効いてきたな」
「うぅ……」
とろんとした黄金の瞳で男たちを見てしまい、蛍はアソコを触ってほしいという気持ちが溢れてくる。彼女だって少女ではあるが、オナニーの経験はある。枷で固定された腕では、疼く場所をいじることはできない。
「ひゅー、こいつは良い女になるぜ」
「ああ。興奮させてきやがる」
「ぇ? んっ!!」
男2人が、胸とアソコを触ってくる。
自分でいじっている時より、甘い感覚が脳をしびれさせるように、蛍は思わず快楽を味わってしまっていた。アソコのもっとも感じやすいところだって、大きな男の指で触られている。
イヤなはずなのに。
なぜか頬が緩んでしまって。
「ぁ……あっ……」
旅の目的も、何よりも今やるべきことも忘れてしまいそうなほどに。
「イクって言うんだぞ?」
「ぇ……いくぅ? …うぅっ!?」
まるで噴水のように、蛍のアソコは潮を噴いた。
「はぁはぁ……」
蛍は絶頂して、ぱたりと抵抗する気力も消え失せ、硬いベッドに身を預ける。肩で息づかいをしながら、白い肌を垂れる汗は、媚薬を洗い流してくれるかもしれないが。
乳首は真っ赤になって起っており、アソコだって蛍から出た液体で湿っている。
「おい、俺はもう我慢できねぇよ」
「ったく、俺にも譲れよ?」
「……ぇ?」
気温が程よく上がってきたこともあって、男たちも服を脱ぎ始めた。
蛍の脳裏に、まさか という焦りが生まれるが、蛍はまだ知識でしかその行為を知らない。
「やめて……やめてよぅ……」
枷を外され自由になったが、今の蛍では男2人に抵抗する力は残っていなかった。
されるがままに腕を引かれて、無理やり身体を起こされる。そして、細身の研究者たちとはいえ、小柄な蛍は簡単に抱えあげられてしまい、顔を近づけられた。
媚薬の影響もあって、とろんとした瞳と、ポカンと空いた口が、少女の『女』の表情を男たちに見せつけてしまった。
「いやっ!?」
もう1人の男が、蛍の両足を開かせて少し持ち上げる。そして蛍のアソコに、何か硬いものが触れる感触がした。蛍はこれから起こることを想像してしまって、くらくらする頭で必死に頭を振って、やめてと懇願する。
しかし、男たちはもう限界だったらしい。
「いやあああああ!!」
バチバチと雷が襲うように、痛みを感じる。
今までのどんな痛みよりも強いものだった。
「いたい! いたいっ!!」
「すげぇ締まりだ!」
蛍のアソコからは透明な液体と共に赤い血が流れ出ている。そんなことを蛍自身は気づける余裕もなく、痛みで涙はどんどん溢れて、その痛みを大声で伝えるだけだ。
パンッ パァンと肌が叩かれる音が響く。
「いだいよぉ!!」
自分のナカで、硬いモノが動く感触がする。
イヤなのに。
痛みによって泣きじゃくりながら、蛍は男の首へ両腕を回して抱き着いてしまう。
「あぁっ! もういやぁ!」
初めての感覚に、蛍の思考は吹き飛ぶように、何も考えられない。
痛みだけでなく、快感を感じてしまっているのだ。無抵抗な状態で強引に、槍のようなモノを上下に突かれているはずなのに、もっとそれをやってほしいと思うほどだ。蛍は、敵のはずの男へ甘えるように、声が漏れる口を自ら近づける。
「ん……ぁ……」
目を閉じ、男と舌を絡ませる。
痛みも、旅の苦難も、忘れるほどに、甘美だと感じてしまう。
「ううぅ……」
このまま全てをゆだねて……
いや、ダメだ。
「わ、わたしはパイモンを助けるんだ」
私たちは、まだ旅を続けるんだ。
こんなところで終わりたくない。
「……ちっ」
「いっ、いたぃ……!」
男の冷たい声と共に、勢いよくアソコから抜かれた衝撃で、蛍は痛みに顔を歪める。
「ッ!? あぅ……」
急な浮遊感を感じ、バタンと蛍の身体が地面に落とされた。
「おいおい、丁重に扱えよ」
「わるい。体力不足だな」
男たちが先に疲れたのか、どうやら休憩しているようだ、
蛍のアソコから、赤い液体と透明の液体が垂れている。幸いなことに、恐らく白濁液まではナカへ出されなかったようだ。しかし、もし次があればどうなるかは分からない。こんな犯罪者たちに犯されて、妊娠するわけにはいかない。
逃げるようとするも、じりじりと鈍い痛みは残り、冷たい床でぺたんと手足が張り付いたように動けない。
「まけ……ない……」
立ち上がって、まずは逃げるんだ。
その思いで手足に力を入れようとする。
「きゃっ!? 」
しかし、バタリと倒れてしまう。
トン と地面を叩く拳だって、弱弱しいものだ。
「おっと、媚薬が切れてきたか?」
「元素力でも使われたら厄介だな」
「うぅ……だれかぁ……」
男たちがまたあの媚薬の瓶を持って近づいてくる。
「きゃっ……ぁぐ……」
金色の前髪を掴んで顔をあげさせ、蛍の口へ残りの中身を飲ませようとしてくる。蛍は抵抗しようとするが、さらけだされた痛みの残るお尻をパシンと叩かれて、思わず口を開いてしまった。
「んん~~!!」
いやだ いやだ と必死に首を振る。
ねっとりと甘い味が、口の中にネバりつく。
蛍は悔しさでさらに涙が出てしまった。
「ハァハァ……」
身体はまた火照ってきて、もう両腕に力は入らず、ばたりと裸の少女は床に倒れてしまった。
「おねがい……だれか……」
顔をあげれば、出口の光は確かにあるのに。
もう、蛍の力ではどうしようもなくて。
「こんなところに誰か来るわけがないだろ」
「っておい、なんだこの足音……?」
「ぁ……」
まさか。
確かにここから近いけど。
彼が太陽の下に来てくれたんだ。
黒い影が飛び込んできてくれる。
氷元素の光が暗闇を照らすように。
「少し良いかいッ!!」
その力強い拳が、男たちを吹き飛ばした。
やがて。
上着で包まれ、彼に抱えあげられた。
「……パイモンは?」
「無事さ。シグウィン看護師長が診てくれている」
安心した蛍は父親に寄り添うように、紅茶の香りが染みついたシャツへ顔を埋めた。いつだって余裕そうな彼が、肩で息をしていて、どこか安心した息を出している。
どうやってここが分かったのかも聞きたいけど、『今は休め』ってまた子どものように はぐらかされるんだろうなって思って。ほんと、ずるくて……好き。
「ねぇ……上書き……してくれる?」
「……いいぜ。本物を見せてやるよ」
まだまだこの国の問題は残っているけど、今は少し、彼の側で休みたいかな。