「ただし実際にはノウサギの繁殖期は8か月の長さにおよび、三月だけ特に繁殖行動が盛んになるというわけではないらしい」Wikipedia 『三月ウサギ』より引用
みっちりハイレグバニーの修道女(うさ耳で自称がバニー星人)を家に住まわせる羽目になった。3月1日、期末の始まり。仕事を終えた夜はもうへとへとだった。家の鍵を開けていたら、いきなりうさ耳女が落ちてきて窒息しかけた。挙句、メソメソと泣き出して、「住まわせてください」と言う。驚きのあまり見つめてしまった。
「お料理と家事はしますから。どうか置いてくださいませ」とメソメソする女を外に放り出しておくわけにもいかず、とりあえず家に招き入れてしまった。
残業の多い仕事柄、家事が破滅しており、利害の一致もあって家に置くことになった。名前を聞いたが、人間には聞き取れない音だそうで、今は便宜上、三月みつきと呼んでいる。
急に転がり込んできた三月だが、料理と家事は丁寧で、休日に淹れてくれるドリップコーヒーや清潔なシーツ、片付いた部屋のおかげで心に余裕が生まれた。が、感謝を伝えても、
「いいえ、置いていただいて感謝していますので」とあわあわするだけだった。
正座するたびにいやらしくニーハイの上にむっちりと乗った太ももの肉、ぷにぷにとハイレグに食い込む土手、歩くたび小さく揺れる胸を見るのも慣れてきた。いや、見ないふりが上手くなっただけで、決して性欲が誤魔化せているわけではない。むしろ、一緒に過ごしている分、自慰の回数は下がっており、竿と玉にイライラ感が募っていく。家事をする後ろ姿にぶち込む妄想がよぎって、懸命に振り払った。性欲の行き場がない。もっといろんな顔を見たい。いろんな欲望が募っていた。
我慢ならなくなった休日、エロいことをしようとストレートに誘ったが、
「申し訳ありませんが、私は神と結婚しておりますので……」と退けられてしまった。
そんなこんなで暮らし始めて3ヶ月。月に一度、三月が部屋から出てこない日がある。
「決して覗かないでください、神と対話する一日なので……」
まぁ修道女だからそういう日もあるんだろうな、と納得してしまったが大概毒されている。
ってあれ、ドア半開きじゃん。変なところでやっぱり抜けてるな。
「おーい、三月?開いてるぞ」
閉めてやろう、と扉に近寄ると、部屋の中がチラリと見えてしまった。体を横にした三月の、呼吸が荒い様子が見えた。
「大丈夫か!?」と飛び込むと、体を仰け反らせて、驚いた顔を真っ赤にしながら、
「ふぁぁあ!」とびくびく痙攣した。は?え?
「発作か!?」
「……あっ、ううっ、見ないでください、ごめんなさい、ちがうんです……心配させてごめんなさい……」三月は汗で湿った床を自分のベールで拭いながら、真っ赤な顔でうろたえた。
「えっと、違うっていうのは……」
「その、シスターであるとともに、私は兎です。神と対話するこの日は発情の日なのです」
「つまり?」
「その、神の花嫁ですので、性の昂りも祈りつつ一人で始末をしなくてはいけなくて……でも祈りながら慰めてもなかなか治めることができなくて」と続けた三月は苦しそうに俯いて目を伏せる。
「具合が悪いとかじゃなくて良かったな……しっかし、発情期だったのか。自分では発散しきれないわけか」三月がはい、とうさ耳を揺らした。耳の内側は、ほんのりと濃いピンクへ上気している。
「じゃ、これはどうだ?」すすすっと小指でうさ耳の裏側くすぐると
「〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」
飲み込んだ悲鳴は甘い鳴き声になった。熱い体がくったりと俺にもたれかかる。
「何しても感じるんだな」そりゃ発散するのも大変だろう、と納得しつつ、反応がいいので楽しくなってきてしまった。
「お、おもちゃにしないでください」三月が俺の手を振り払おうとして、その拍子に手が弾かれた。中々に痛い。振り払いたかっただけで、叩くつもりはなかったのだろう。三月はうろたえた顔をしていた。困り眉にむらむらとしてきてしまった。
叩いてきた手を持つと、こちらの目を伺うように覗き込んでくる。戸惑って耳が揺れている。
手の甲を爪の先でくすぐる。触れるか触れないかの弱い刺激。三月の肩が小刻みに跳ねて、噛み締めた唇から甘い吐息が漏れる。
「気持ちいいか?」
「ふあ、んぁ」
「夢中で聞こえねえか」
くすぐる手を止めて、もう片手で顎をとって、無理矢理に目を合わせた。はっと理性が戻った様子で、きょときょとと目を泳がせる。三ヶ月、普通の同居人として暮らしてきた相手の前で雌の声をあげたのだから、恥ずかしいだろう。
「……一人じゃおさまらないって言ってたけど、俺でならいけるんじゃないか?」
赤かった顔がすっと青ざめた。言われた言葉の意味をやっと今理解したようだ。今まで通りを守るための逡巡と、目の前の気持ち良さが、瞳の奥でぐるぐるしている。きっと申し訳ないとかはしたないとか思っているんだろう。悪戯をしていた手を真摯に強く握る。
「どうする?俺はどっちでもいいんだ、選ぶのは三月だ」
迷う三月の目をジッと見つめると、大きな瞳がロウソクの灯りみたいに揺れた。
「でも迷惑では……あと、私は神の娘で……」
俺の手の甲に爪を立てながら、とろけそうな目の焦点をどうにか合わせようとしていた。息が荒いから、また発情がしんどくなったのかもしれない。
「三月がどちらを選んでも、俺とお前の生活は変わらない。何も気にしなくていい」
頭をゆっくりを撫でる。三月は戸惑いより心地好さが勝ってしまったようで、ゆっくり目を細めた。
「俺にとっては大切な三月だ。神が許さなくてもな」
この言葉は、ただのエゴだった。これが三月の信仰にとっては良くないものなのかもしれない。それでも最早、大事に思えてきてしまった三月が、心安らかに生きられることの方が、俺にとっては大事だった。
それと。快楽へは、他人に堕とされるより、自ら堕ちた方がいい。己が深く欲望に蝕まれている自覚を、きっとする羽目になる。それは、飛び切り苦しくて甘美なのだ。暗い笑顔が口元に滲むのをこらえて、髪を撫でた。
うさ耳が震えた。涙をほたほたと垂らしながら、こちらをじっと見つめている。
「お願いをしても、いいでしょうか……」
掴んだ手が、強く握り返された。
怯えと期待の混ざった眼差しがこちらをとらえる。
「もちろん」と答えて、髪を梳くと嬉しそうにうさ耳がぴこぴこした。
∩ ∩
「あっ、でっ、でも、わ、わたし、どうやってやっていただくものなのか、分からなくて……」不安そうにうさ耳がしょんぼりしている。
「あーー……まず裸でくっつくか?てか、そのハイレグバニーって皮なのか?脱げる?」
「ええ……?脱げますが」
久しぶりに感じる女体にがっつきが隠せないが、なんとか堪えて抱き寄せる。ぎゅっとしているうち、ほどけるように段々と三月の力が抜けてきた。その隙に背中を探る。どうやらチャック式のようだ。横向きに向かい合うように抱きしめていた体を、ぽんぽんと叩いて、ゆっくり離れてうつ伏せに転がした。わっ、と小さく声は聞こえたが、ベッドの上だし問題はないだろう。チャックを摘み、ゆっくり下ろしていった。
肩甲骨から下にぴっちり巻きつく黒い布が、肌色の背骨に裂かれていく。背筋をなぞると気持ち良さそうに震えていた。
ポンポンのような尻尾が、服の上ではなく、チャックの下、尾骶骨があるべきところに存在していた。やっぱ、こいつ人間ではないんだな、という不思議な気持ちと未知のものを触ってみたい好奇心が沸き立ってきた。
「尻尾触るぞー」
「あっ、尻尾はっ」
「尻尾は?だめ?」
「……だめじゃないですけれど、その」
「なんだよ」
「気持ちよくなってしまうので」
きゅっと目をつぶった。気持ちいいのは照れるのか。
「ふーん」やわやわと揉むと、そのリズムに合わせて、短く喘ぎ声が漏れた。
チャックはやっと降り切って、バニー衣装の開きの上にショーツしか纏わない裸体にうさぎ尻尾。黒いハイレグショーツから下尻がこぼれている。背骨を指でスルスル撫で下ろし、終点の尻尾を揉みしだいて、ショーツの上から太ももの間をしつこく撫でる。
「しっとりしてるな?」
「いっ、言わないでくださ、あっ、やっ」
プニプニと土手や股関節のそばを揉むとかわいい声が漏れた。
「ほら、腰あげて」と優しく言うと、「こうですか?」と困った顔で言われるまま、腰を突き出す下世話なポーズになった。布を剥ぎ取ると、脚の間はしとどに濡れていた。尻の周りを撫でるたび、ひくりと襞がうごめいた。
指の腹を太ももから柔らかい襞の入り口へ這わせていく。閉じた襞に指を乗せると、指先を飲み込もうとうごめいた。
「欲しがるの、早くないか」
「そ、そんなことされたら……」
焦らされて、たまらくなっているらしい。第一関節まで中指をつぷり、と進めると、キュンキュンと入り口の締め付け、もっと寄越せとねだる膣の唾液を感じる。本当に、信じられないくらい発情した体だ。
指圧するように、指を腹の方へ柔らかく押し込み続けると、甘い悲鳴に合わせて、キュンキュンと生き物のように押し返してきた。同じリズムで指を押し込み続けると、ひときわ締め付けが強くなり、ぶわり、と雌の香りが花開いた。海老反りになったあと、くったりと力が抜けた三月から、大きなため息が漏れた。
「達したな」
「ち、ちがうんです」
「何が違うんだか……」
あきれて指を抜くと、きつく締まった中からきゅぽ、と音がして、入り口は寂しそうにひくついた。
大きくイけた三月はやっと一息つけたようだった。
「落ち着いたか?」
「え、あっ……はい。あのう……」もじもじとこちらを伺ってくる。
「ありがとうございます。私は落ち着いたんですけど、ソコ、落ち着かなくないですか……?」
おそるおそるズボンのチャックに手を伸ばしてくる。たしかにそこは強く押し上げられていて、痛いくらいだったが。
「別に三月が気持ち良けりゃいいんだけど……」
まぁいただいとくか、という気持ちになってしまい、流されるままズボンを下される。下着にはシミがついていて、俺も大概だ。ここ最近、仕事で疲れ果ていた。最後に抜いたのはいつだったか。疲れも相まって、激しく反応してしまったようだ。
三月は、ぺたんと座り込んで、仁王立ちに下着姿の俺の勃起を布越しに、はむはむと愛でている。はちきれそうな竿に笑顔で顔を寄せられて、正直くるものがあった。そおっとトランクスのゴムを引っ張り降ろされた。勃起が一度引っかかり、まろび出て揺れ、カウパーを垂らしている。溜めすぎたせいか、かなりモノは大きくなっていた。
「えへへ、こんなになってもらえて、嬉しいです」
挨拶するように、濡れた鈴口に唇を落とされたあと、玉から裏筋にかけて、たっぷりの唾液で舐め上げられた。ゾクゾクと血が集まっていくのを感じてしまう。
「……初めてじゃないのか」
「ひとにするのは初めてですよ」
ぷくっと頬を膨らませ抗議された。その割には舌遣いが上手すぎる気がするが、練習ならばしたということだろうか。快感に負けないように巡らす思考が壊されていく。柔らかい舌で包み込むように穂先をなぶられている。
「味、濃くなってきましたね」と蕩けた顔で喜ぶので、我慢ができなくなってしまった。
「ごめん」とひとこと言って髪を撫でてから、頭を鷲掴みにして喉奥を犯した。
「んぅ、お、ぉうう」
眉根が寄せられて、快楽と吐き気で目元が歪んだり、とけたりしている。
喉奥が亀頭に絡みつくつどに、涙がみるみるたまって、大きな雫になる。雫は頬を伝って、唾液とともに顎から滴り落ちる。喉奥の柔らかな締め付けが気持ちいい。可哀想と可愛いが頭の中でぐちゃぐちゃになって、もっと突いて、もっと呻かせたくなった。が、三月に太ももを弱く殴られ、我に返り、肉棒を引き抜いた。
「んぐ、ぷはぁ」引き止めるように、肉棒に濃い唾液が絡んで、糸を引いている。三月は一通り咳き込んだ後、艶っぽい顔でぼおっとしていた。
頭を一撫でして「ごめん」と伝えた。
うさ耳をそびやかし、「もう……」と怒ったそぶりはするものの、まだ朦朧としている。目の焦点が合わないので、ほんとうに大丈夫か?と声をかけると、熱っぽい目で見つめてきた。
「もう、もうだめです……脳みそまで、ぜんぶ、あなたの匂いしかしないんです……」喉奥を犯したときのカウパーの香りが残ってしまったのだろう。
小さく切ない声で「ほしいです」とねだられ、思わず生唾を飲む。竿を握り、入り口ににじり寄せようとして、やめた。
「わかったわかった、いい子で待ってろ」かろうじて取り戻した理性で、もふもふと三月の耳をじゃらして、座らせた。さっき涙させたばかりなのに、また乱暴なことはしたくなかった。スキンを取りに行く。いつ買ったかは忘れたが、一応使用期限は切れてない。異星人とのセックスで中出ししていいのかどうかはわからないが、お互いリスクは取らない方がいい。
スキンは、愛液で濡れた手では開けづらくて、犬歯で噛んで開けた。口元が、欲情の視線に刺されている。
丁寧にゴムを取り出すと、シワを伸ばして、被せていく。久しぶりの動作にもたつきつつも、なんとか装着を終えた。
とけた顔つきで、嬉しそうに出迎えた三月をもう一度撫でる。そろそろ限界が近い。三月に自身の脚を抱えさせて、そのまま覆いかぶさる。
ひだの近くへ擦り付けると、面白いほど体が跳ねる。
「ふぁっ、あぁっ。おねがい、です……もう、」
ここで焦らすつもりはなかったのだが、ゴムのローションが強過ぎるようだ。締りの良い三月の入り口は、何度も滑ってしまった。久しぶりのセックスって体の角度も覚えてないし、上手くできないもんだな……。
気を取り直して、握り込んだ竿の先をしっかりと襞に押し込み、少しずつ侵入していく。
「、あっ、んっ、きた……」
きつい内部へ、少しずつ分け入る都度に、小刻みに体を震わせて感じていた。が、挿れるうちに濡れてきたので、一気に突いた。
「〜〜〜〜〜〜ッ!」
言葉にならない、甘い悲鳴を飲み込んで、三月が全身を震わせて達した。甘い汗の香りがより濃くなる。
「痛くないか?」
「はい……あの、」
「ん?」
「もっと、」
とろけた声で理性が飛んでしまった。
あとは、もう蜜まみれの内部に欲望を打ち付けるだけだった。肉は、侵入すれば優しく出迎えて、出ようとすると強く引き止める。
そおっと引き抜くとゾワゾワするようで、腕をつかむ力が強まった。入り口あたりが特に感じるようで、くすぐるように抽送を繰り返すと、いやいやと子どものように首を振った。
「い、いじめないでください」
いじめているつもりはないんだけど、と前置きして、
「これがやなら、どうされるのがいいんだ?」と問うた。
「えっ、そんな、言えません」
残っている恥じらいを壊したい気持ちが出てきてしまった。
「どうして欲しいんだ?ほら、自分の口で言うんだ」
「えっ、うぅ……奥に、奥にください」
目を見て、ゆっくりと引き抜き、一気に奥をついた。目をギュッとつぶって快楽に耐えている。仰け反った腰が強く跳ねて、裏返った嬌声をあげ達していく。
強い締め付けの奥から蜜がぐちゃぐちゃに溢れてくるのを感じる。おしりの方にも沢山滴って、中出ししたか心配になる程だ。
達しても奥を責めるのをやめずに、たおやかな腰骨を掴んで、腰を沈め、絶えずえぐり続ける。いつも淑やかな三月だが、今は感じすぎて、だらしない顔でヨダレをたらしている。絶頂し続ける体は、ずっと海老反りで、玉の汗を浮かべた胸が強く上下する。浮き出た肋骨が骨盤の近くまで行儀よく連なっていて、思わずそのくぼみに指を這わせた。それもまた絶頂の起爆剤にしかならないようだ。抉られるごとに、あぁ、あぁ、と感じ入った声を上げ続けた。もう知性のある存在とは言えない一匹の雌だった。
遠慮がちで淑やかなあの子を、こんなにしてしまった。征服感と背徳感で黒く塗りつぶされていく。
肩を抱き寄せられて、現実に引き戻された。もっとくっつけ、ということらしい。ぎゅっと抱きしめ返すと、
「ん」と返事と一緒に頬ずりされた。
愛おしさと切なさが込み上げてきて、よりかたく抱きしめて、上半身を密着させる。繰り返し貫くごとに、肉が悦びに震えて、確実に搾り取ろうと強く絡みついてくる。舌を柔らかく絡ませ、濃くなった唾液を混ぜ合いながら、しつこく奥を擦り続けた。最後、欲しがる子宮口に、ゴム越しの白濁をたっぷり叩きつけた。
∩ ∩
達して、肩で息をしながら、枕元のペットボトルをごくごく飲み干す。
ゆっくりと竿を引き抜いたが、ゴムだけ中に取り残されてしまった。なんとか引っぱり抜くと、とぷ、と重さを感じる。あの時なんとかゴムをつけることができてよかった。
始末をして、呆けていると、気絶した三月が目覚めた。
「気絶するまでやるなんてどういうつもりですか!」とポカポカしてきた。ごめんごめん、と言いつつ
「楽になったか?」と聞くと
「うっ……なりました。すみません、お手数おかけして」
「いや。むしろ役得。必要なら時にまた」
そんなわけで、三月が半月に一回、申し訳なさそうな顔で誘ってくるようになった。別に気にしなくていいと、繰り返し伝えているが、まだまだ時間がかかりそうだ。
まぁでも、三月はここにいるし、時間をかけて伝えていけばいい。お互いが、自分に素直になるのは、もう少し先の話になりそうだ。
このウサギ、大変なドマゾだとわかるのはまた別の話。