兄の王はダレンと言い、弟の王子はオリヴァーと言った。
オリヴァーは幼いころから兄をずっと慕い続けていた。それがだんだんと恋心に変わっていった。
気持ちが抑えきれず、ついに弟は兄の部屋に行き、告白した。
思いを遂げ、二人は結ばれた。しかし…?
禁断のボーイズラブ短編小説。
ダレン(兄王・冷静沈着な青年)×オリヴァー(弟王子・ショタ) オリヴァー(弟王子・黒髪ショタ)×アンドリュー(隣国の王子・金髪ショタ)
表紙画像AI使用(AIのべりすと)
傾国の王子
昔、ある国の城で兄である王と弟の王子が住んでいた。
兄の王はダレンと言い、弟の王子はオリヴァーと言った。
オリヴァーは幼いころから兄をずっと慕い続けていた。それがだんだんと恋心に変わっていった。
気持ちが抑えきれず、ついに弟は兄の部屋に行き、告白した。
「兄上……好きです」
「私も好きだよ」
二人は両思いだった。
彼らは抱きしめあった。そしてキスをした。舌を絡めあうディープキスだ。
「んっ……ふぅ……ああっ!」
お互い裸になって身体を触り合う。兄の手が優しく弟の肌の上を滑る。それだけでも感じてしまうほど敏感になっていた。
乳首を指先でつままれるとビクンッ!と反応してしまう。
「ひゃう!?」
「可愛い声を出す……」
今度は首筋や鎖骨あたりに口づけされる。チュッチュッというリップ音が響くたびに身体の奥底からゾクゾクとした感覚に襲われる。
(なんだこれ?こんなの初めてだよぉ)
そのまま胸元まで唇が移動してきて乳首を吸われる。
「ああぁー!!」
強烈な快感に襲われて腰砕けになってしまう。さらにもう片方の手でもう片方の乳首を弄られる。同時に両方の性感帯を攻められて頭が真っ白になる。
「あんっ!だめぇ……そこばっかりぃ……らめれすぅ~」
呂律すら回らないほど快楽漬けになっている弟に兄はさらに愛撫を続ける。
「次はこっちだな?」そう言って下半身に手を伸ばす。そこはもうビンビンになっていて先走り汁を流しながら震えている。
「ここも可愛がってあげよう」
そう言うとペニスを口に含んでフェラチオを始めた。ジュプッ!グポッ!ズルルゥ!!っといやらしい音を立てながら舐める。その度に身体中に電流が流れたような衝撃が走る。
「そ、そんなところ汚ないですよぉ!」
「お前のなら平気さ」
さらに亀頭を中心に責め立てる。カリの部分や裏スジなど余すとこなく刺激してくる。さらには玉袋の方にまで手を伸ばしてきた。手で揉みほぐしながら竿をしごき上げる。あまりの気持ち良さに射精してしまいそうになる。しかしそれを察してか急に口を離してしまった。
「イキそうになっただろう?まだイカせないぞ?」
「あぅ……意地悪しないでください……」
「じゃあ私のもしてくれるか?」
「はい……喜んで」
そう答えるとオリヴァーは兄のモノをしゃぶり始めた。最初はゆっくりと味わうように。徐々に早くしていく。
「くっ……上手いな……どこで覚えたんだ?」
「兄上のを見て勉強しました」
「そうなのか……偉い子だ」
頭を撫でると嬉しそうな表情を浮かべる。そして再びフェラを始めた。すると兄は弟の尻穴に手を伸ばした。ヒクヒクと痙攣しているそこに人差し指を入れていく。痛みはなくむしろ気持ちいいくらいだった。
しばらく抜き挿しを繰り返してから二本目の中指を入れた。これも難無く飲み込んでいく。そして三本目を入れてかき混ぜるように動かす。
「んむぅ!?ふぁ……ひょうらいんれすか?」
「大丈夫そうだな。動くぞ?」
指を出し入れしたりバラバラに動かしたりしてアナルを拡張していった。それと同時にペニスへの愛撫を再開する。舌を使って先端をチロチロッと舐めたり尿道口に軽く爪を立てたりする。するとすぐに限界が来たのか大量の精液を発射した。それは兄の顔に降りかかる。
白濁色の液体をペロリと舐める兄の姿はとても淫靡に見える。
弟はその姿を見ただけで興奮してしまいそうになった。
「いっぱい出たな……」
「すみません兄上……」
「気にすることはない。それより続きをしようじゃないか」
「はい……」
オリヴァー王子は四つん這いになってお尻を突き出す体勢になった。恥ずかしくて仕方がないけど我慢するしかない。やがて兄は弟の肛門に挿入した。
「あっ!ああっ!入ってくるぅ……」
「力を抜いて……」
ゆっくりだが確実に奥へと進んでいく。腸内をゴリゴリと削られるような感覚だ。今までに感じたことの無い未知の快感に戸惑いながらも受け入れていく。
「全部入ったな……」
根元まで入り切ったようだ。しかしそこで終わりではない。ここからピストン運動が始まるのだ。パンッ!パァンッ!と肉同士がぶつかり合う音が響き渡る。弟はひたすら喘ぎ続けた。
「ひゃうんっ!すごひぃ!しゅごいれすぅ~!もっと突いてくらさいぃ!!」
オリヴァーはすっかり快楽の虜になっていた。もはや自分が何者なのかも忘れてただ目の前にいる兄との行為に没頭していた。
「イクッ!イッちゃいます!あああー!!!」
「私も出そうだ!受け止めてくれ!」
二人は同時に果てた。兄の出したものが腹の中を満たしていく。それを感じながら意識を失った……。
翌朝、目が覚めるとベッドの上で裸のまま抱き合っていた。昨晩のことが夢のように思えてくる。しかし身体に残る疲労が現実だと教えてくれた。
「おはようございます兄上」
「ああ……おはよう」
挨拶を交わして軽いキスをする。
「オリヴァー、身体は平気か?」
「はい……少し怠いです」
「無理もないさ。今日くらい休んでもいいぞ?」
「いえ……そういうわけにはいきません」
本当は休みたいのだがそうもいかない。自分は王族なのだから公務をこなしていかなければならない。
「そうか……では一緒に行こう」
服を着て部屋を出る。そこにはいつも通りメイド達が待っていた。
「お待ちしておりました」
「うむ」
「兄上はこれからどうされるのですか?」
「私は政務がある。お前はここで待っていてくれ」
「わかりました」
そう言うと兄は去っていった。一人残されたオリヴァーは再び自室に戻っていった。そして机に向かう。
「さて……仕事を始めるかな」
ペンを手に取り書類に目を通していく。内容は様々で、国内の経済状況や人口の推移、他国との関係など多岐に渡る。それらを全て把握した上で適切な政策を打ち出さなければならない。
「この国は平和だな」
しかし争いごとなど滅多に起こらない。ここ数十年は大きな戦争も無く過ごしてきた。しかしそれでも何かしらの問題はあるものだ。例えば治水工事をしなければ洪水が起きてしまう。また食料不足も深刻だった。特に小麦は深刻な問題である。
「こればかりは解決しないな……」
そう呟きながら書類にサインをした。すると突然ドアをノックされた。
「誰だ?入れ」
「失礼します」
入ってきたのは兄の従者の一人だった。
「どうした?」
「王がお呼びでございます」
「わかった」
オリヴァーは席を立ち王のいる場所へと向かった。
「兄上……何用でしょうか?」
玉座に座っていた王は厳しい表情を浮かべていた。
「実はな、隣国の使者が来ているのだ。その対応をしてもらいたい」
「使者……ですか?」
「そうだ。我が国との同盟を結びたいと申し出てきている。無下にするわけにもいかんだろう」
確かに同盟を結んでおくことは重要だ。もし仮に戦争になれば協力することになるし友好国として付き合っていきたいと思う。
「わかりました。私が行きましょう」
「頼んだぞ。それともう一つあるのだ……」
「何でしょう?」
「実はな……私の婚約者を紹介しようと思ってな。お前に見合いをして欲しいのだ」
「兄上の?」
オリヴァー王子は驚いてしまった。まさか自分にそんな話が持ちかけられるとは思ってなかったからだ。
「私はまだ結婚するつもりは無いのですが……」
「まあ聞け。これは王命でもある」
「兄上……」
兄の目は真剣そのものだったので断ることはできなかった。弟は渋々承諾するしかなかった。
「はぁ……」
深いため息を吐く。兄に頼まれた隣国の見合い相手は王女ではなく王子であった。それもかなり若い少年らしい。兄は何を考えているのかわからない。
(何故よりによって男なんだ?)
疑問に思いつつも指定された場所へ向かう。そこは城の中庭であり、既に人が集まっていた。皆正装をしておりどこか緊張している様子だ。そこに現れたオリヴァーを見て一斉に視線が集まる。
「あれは……」
「王子様よ!」
「本当ね……なんて美しい方なのかしら」
「まるで女神みたい……」
などと声が上がる。オリヴァーは気にせず歩いて行く。そして相手の前に立つ。
「あなたが兄上のご友人ですか?」
「はい……そうです」
目の前にいるのは綺麗な顔つきの美少年だった。髪は長く艶やかな金髪をしていた。身長は自分と同じくらいだろうか。
「あの……よろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」
お互いに挨拶を交わす。それから自己紹介をして話を始めた。
「僕はアンドリューと言います」
「私はオリヴァーといいます」
二人は名を名乗り合う。そして話はお互いのことへと変わっていった。
「そういえば、おいくつなんですか?」
「今年で12になりました」
「そうなんですか……随分とお若く見えますが?」
「よく言われます。でも実際は子供扱いされたくないんですよ」
見た目に反して中身はかなり大人びていた。しかしそれが嫌だという気持ちもわかる気がした。自分も似たような経験があるから……。
「そうですね。私も子供の頃はそうでした」
「やっぱり同じですね」
そう言って微笑む。その笑顔は愛らしく思わずドキッとしてしまうほどだった。しばらく話をして親睦を深めていくのだった。
オリヴァーはアンドリューを連れて城内を散策することにした。
城の中はとても広く、様々な施設や部屋がある。それを説明すると彼は興味深そうに聞いていた。
「ここは図書館ですよ」
「凄い……こんなに沢山本があります」
中に入ると大量の書物が置かれていた。それは歴史や地理、政治や経済など多岐に渡っていた。
「兄上は勉強熱心だったと聞いています」
「なるほど……だからあんなに頭がいいんだ」
感心しながら本を眺める。すると何か気になる物を見つけたようだ。
「これって……古代文明について書かれた本だよね?」
「えぇ、そうですね」
「どうしてここにあるんだろう?もしかして失われた技術とかそういうものなんじゃ……」
どうやら古代の遺跡に興味があったようで目を輝かせていた。
「そうかもしれませんね」
「ねぇ!この本を読んでもいいかな!?」
とても興奮した様子で言うのでオリヴァーは少し驚くがすぐに笑みを浮かべた。
「構いませんよ」
「ありがとう」
嬉しそうに笑う姿を見てオリヴァーもつられて笑いそうになるのだった。
その日の夜、オリヴァーは自室で考え事をしていた。
(まさか兄上の友人が来るとはな……)
正直驚きだった。普通ならありえないことだからだ。だが実際に来ている以上受け入れるしかないだろう。
(それにしても可愛かったな……)
オリヴァーの頭に浮かぶのはアンドリューの姿だ。彼のことを思い出しているだけで胸がドキドキしてくる。
「いけない……変なことを考えるな」
頭を振って邪念を振り払う。そしてベッドに入って眠りにつくことにした。
翌日になるとオリヴァーは再び中庭でアンドリューを待っていた。やがて彼が現れると昨日と同じように会話を始める。
「今日は何をするの?」
「街へ出かけようと思います」
「わかった……楽しみにしてる」
アンドリューは素直に従った。オリヴァーは自分の立場を利用して彼を連れ出すことに成功したのだ。
「では行きましょうか」
こうしてオリヴァーはアンドリューと共に城下町へと向かった。そこで色々な店を見て回ったり食事を楽しんだりした。
オリヴァーはアンドリューと一緒にいる時間が楽しくて仕方がなかった。ずっとこのまま時が止まればいいと思ったくらいである。
「楽しかった……」
「私もです」
二人は満足げな表情をしていた。それからまた二人で話をしながら歩く。
「あなたはいつもここに来るんですか?」
「いえ……普段はあまり外に出ることはありません」
「そうなんだ……じゃあ僕が案内するよ!」
アンドリューの言葉を聞いてオリヴァーは驚いた。そして同時に嬉しい気持ちになった。今までそんなことは一度もなかったからである。
「よろしいのですか?」
「うん!」
「わかりました。お願いしますね」
オリヴァーはアンドリューの優しさに触れてますます好きになっていった。
オリヴァーとアンドリューは城に戻ると庭園へとやってきた。そこには色とりどりの花々が咲いている。
「綺麗でしょう?」
「はい……素晴らしいです」
二人は花壇の前に立つとじっと見つめていた。それからしばらく沈黙が続く。先に口を開いたのはアンドリューだった。
「あの……一つ聞きたいことがあるんですけどいいですか?」
「何でしょうか?」
アンドリューの方を見ると真剣な眼差しでこちらを見ており、思わずドキッとする。
「兄上様のことが好きなんですか?」
その言葉を聞いた瞬間、心臓が大きく跳ね上がったような気がした。
「そ……それはどういう意味ですか?」
動揺を隠しながら尋ねる。するとアンドリューは真っ直ぐに見据えてきた。
「そのままの意味だよ。あなたの目には兄しか映っていないように見えたから」
「……」
オリヴァーには何も言い返せなかった。確かにアンドリューの言う通りだったから……。
「僕は兄の代わりでしかなかったのかなって思ってさ」
「違います!私は貴方のことをちゃんと見てました」
「それならどうして兄上様にばかり話しかけるの?兄上様と話している時のあなたはとても幸せそうだった」
アンドリューに言われてオリヴァーはハッとした。自分の行動を思い返してみると、確かにそうだったかもしれないと感じた。
「それは……」
「もしかしたら兄上様が好きだっていう証拠なのかなと思ってたんだけど……違ったみたいだね」
アンドリューにそう言われると胸がズキリと痛んだ。彼に嫌われたくないという気持ちが強くなっていく。
「ごめんなさい……私が間違っていました」
「いいんだ。気にしないで」
アンドリューは優しく微笑む。その笑顔を見た途端に涙が出そうになった。
「どうして泣いてるの?何か嫌なことでも言ったかな……」
「違うんです!嬉しくて……」
オリヴァーは慌てて首を横に振る。そしてアンドリューに抱きついた。
「えっ!?ちょ、ちょっと待ってよ!どうして急にこんなことを……」
突然のことに戸惑うアンドリューだったが、振りほどこうとはしなかった。
「すみません……もう少しだけこのままでいさせてください」
オリヴァーの切実な願いを聞き入れることにしたアンドリューは彼の背中に手を回す。
しばらくの間、二人は無言で抱きしめ合っていた。
やがてオリヴァーはゆっくりと体を離すとアンドリューの顔を見る。そして頬に手を当てて唇を重ねた。
「んぅ……ちゅぷ……ふぁ♡」
舌と唾液を絡め合う濃厚なキスを交わす二人。やがてオリヴァーは顔を真っ赤にしてアンドリューから離れた。
「す、すいませんでした……いきなりあんなことをしてしまって」
「別に構わないよ。むしろ嬉しかった」
アンドリューは照れ臭そうな笑みを浮かべる。オリヴァーはそんな彼の顔を見てドキドキしていた。
「ねえ……もう一度キスしようか」
「はい……喜んで」
オリヴァーは再びアンドリューと熱い抱擁を交わした後、今度は濃厚なディープキスをした。お互いを求めあうように何度も角度を変えながら貪りあった。
やがて口を放すと銀色の糸を引いた。
「はあ……はあ……」
「大丈夫かい?」
「はい……」
オリヴァーはアンドリューの手を握った。それから二人で庭園の中を見て回ることにする。
「綺麗ですね……」
「そうだね。ここの花壇は特に気に入っていて毎日手入れをしているんだ」
「そうなんですか……とても素敵です」
アンドリューは感心するように花々を見つめている。そんな彼を見ているだけで幸せな気分になれた。
(ああ……やっぱりこの人が愛おしい)
オリヴァーはそんなことを考えていた。そして意を決してアンドリューに想いを伝えることにした。
「あのさ……僕達付き合わないか?」
「え?」
オリヴァーの言葉を聞いてアンドリューは驚いた。まさか彼からそんな言葉をかけられるなんて夢にも思わなかったからだ。
「もちろん無理強いするつもりはないけど……どうだろう?」
アンドリューの返事を待つ間、心臓が激しく脈打っていた。断られてしまったらと思うと怖くて仕方がなかったのだ。
「私なんかでよろしいのですか?」
不安げに尋ねるアンドリューにオリヴァーは力強く答える。
「君だから良いんだよ!」
その言葉を聞いた瞬間、アンドリューの目からは大粒の涙が流れ落ちた。
「嬉しいです……ありがとうございます」
「じゃあさ、これからよろしく頼むよ」
「はい!こちらこそお願いします」
こうして二人は恋人同士になった。アンドリューは今まで以上にオリヴァーを大切にするようになり、オリヴァーもまた兄ではなくアンドリューを愛するようになったのだった。
その後、二人は結婚することになり、末永く幸せに暮らしたという……。
完
傾国の王子
著者 北白 純
発行日 2022年12月20日