skeb依頼品です。多分タイトルで全部説明できてると思います。

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Succubus Posession

 

 視線を浴びるのって気持ちいい。

 みんなの注目を集めるって快感。

 

 城ヶ崎美嘉がアイドルを続ける理由の一つだ。

 

 歌やダンスのレッスンをして、ステージに上がって、テレビに出たりもするし、ファンとの交流だってする。アイドルを始めてから本当に忙しくなっちゃったけど、アタシの毎日はキラキラに満ちてる。

 

 雑誌のモデルで、撮影は慣れっこ。

 肌面積の多い衣装も、どんとこい。

 

 ルックスには自信あるし。

 若いうちしかできないし。

 ギャルやってんなら肌出し上等だし。

 見られてもいいよう磨いてるし……!

 

 周りにも自分にもそう言って、露出の高いお仕事にだって前向きに取り組む。そうすると、自信もついてくる。事務所にはもっとセクシーな人がたくさんいるけど、その人たちにも負けたくない、なんて欲だって湧いてくる。

 

 オンリーワンよりナンバーワン。

 それがアタシの野望だ。

 

 

 * * * * *

 

 

 夕暮れ時の、事務所の会議室。キャラメルマキアートを飲みながら、ミーティングの資料を見て「やっぱり」とつい口に出た。さっきまでバタバタしてたのか、アタシの担当プロデューサーは、入ってくるなりおでこをハンカチで拭いだす。

 

 …………

 

「下着のモデルかぁ……」

「前にやった水着グラビアが決め手になって、声をかけてもらえたんだ」

「ふぅん……プロデューサーが売り込んだんじゃないの~?」

「い、いやっ。先方からのオファーだったんだ」

「へぇ~♪」

 

 眉毛がピクッとしたのが、何だか怪しい。

 でもまぁ、言えないよね~。

 担当アイドルをエロい目で見てる、なんて。

 

 SNSで自分の名前を検索する。そうすると、アタシがアップした写真とか動画とかへの反応が、ザクザク出てくる。中にはアンチっぽいコメントもあったりするけど、受け流し方はモデルの頃に身に着けたから、大丈夫。ファンだと気づかない所まで意外と見てたりするし、そういう人って。

 

 ファンの声には「可愛い」「カッコいい」「さすがのカリスマ」ってものが多いんだけど、「エロい」「シコい」「エロギャル」って反応が最近多くなってきた。それもそのはず。プロデューサーが、そういう方向性のお仕事ばっかり持ってくるし、アタシも期待に応えようって頑張ってるから。

 

 エロ目線でしか見られなくなるのも困るけど、ライブに来る人は増えてるし、グッズとかコラボ商品の売れ行きも順調だし、ファンレターだって読み切れないぐらい届く。結果的に見れば、プロデュースは成功してる。そう考えれば、アタシのプロデューサーって敏腕なのかもね。

 

 話を聞きながら、彼の視線を追いかけてみる。

 

 目が合った。

 ネイルを見た。

 手元の資料をチラ見。

 

 ――あっ、谷間見た♡

 

 ミニスカートの脚をわざと組みかえてみたら、そっちにも目が行くのが分かった。仕事で付き添ってもらってるときに向けられる、あの視線。アタシの肌をチリチリと焦がしてくる、好奇の視線。

 

 一生懸命で、時には厳しくて、でも細やかな気配りができるプロデューサーでも、アタシのことをそういう目で見るんだ、アタシってそういう対象になるんだって思うと、ちょっと――いや結構――興奮する。アタシに夢中になってくれてるってことだもん。

 

 ――もっと見ていいんだよ。

 

 そう言いたい気持ちは、ミーティング中、何とか飲み込んだ。

 

 

 * * * * *

 

 

 事務所でもらった献本を読みながら、先日の仕事の出来をチェック。

 

 現場で確認させてもらったし、掲載時のレイアウトも送ってきてもらったけど、実本が一番よく映ってる。恥ずかしい気持ちを乗り越えてとった大胆なポーズも、可愛さアピールも、完璧。まぁそれは、アタシだけの力じゃなくて、細かくポージングを指定してくれた監督とか、PRする下着に一番よく合うカオに仕上げてくれたメイクさんとか、そういう人たちのおかげでもあるんだけど。

 

 今回もうまくいったなぁ~、なんて悦に浸りつつ、ウォッチ用アカウントでログインして、SNSもチェック。

 

 雑誌の名前とか、アタシの名前でエゴサをかけると、出てくる出てくる。雑誌のお仕事への感想とか、公式アカウントへの引用投稿とか。称賛のコメントに胸の奥がくすぐったくなる。そんな中、さっさっと画面をスワイプして、アタシが目に留めるのは――

 

 

《美嘉ちゃんのブラで金玉カラッポ……》

 

《姉ヶ崎のホック外したい》

 

《エロヶ崎やっばぁ~》

 

《乳首の色見えないか透かしまくった》

 

《下の毛もピンクなのかな》

 

 

 こういうのだ。

 

 

《分かっててやってる感がドチャシコ》

 

《ベッドの上でもこんな大胆なのかな》

 

《上になるの好きそう》

 

《意外とウブだったりして》

 

 

「あはっ、最後の割と当たってるかも。解像度高いじゃん」

 

 ライブ衣装でわざとスカートの裾を摘まんだ姿とか、水着姿ではわざと首から下だけをアップにしたりとか。そんな自撮りをアップした時はこういうコメントが一気に増える。「シコった」って言葉の意味を知った時はビックリしてスマホを放り投げちゃったけど、今はもう、良くも悪くも慣れてきた。むしろ、そういうのが目当てな人を挑発するのも楽しい。

 

 関連するワードを辿ってコメントを追いかけてたら、ふと一つの投稿が目に入った。

 

 

《職場の女の子がエロ過ぎてもうヤバい》

 

 

「えっ……?」

 

 画像付きの投稿だった。雑誌のページを開いて撮られたものだけど、すぐ傍に置いてあるノベルティのクリアファイルが、献本についてきたのと同じ。ウチの事務所に送ったって分かるようにラベルが貼ってあるヤツだ。

 

「ちょ、ちょ、これって……!」

 

 フォローもフォロワーも0。アイコンはフリー素材の犬のイラスト。でも、投稿内容を追いかけていくと、アタシの活動と一致する内容が出てくる。さすがに、名前とか場所とか、そういう決定的なものは出てこなかったけど、「これってアレだよね」っていうのが。

 

「鍵かけてないの!?」

 

 プロデューサーの裏垢だ、これ……!

 

 

《担当が超頑張ってるのに、俺はあの子を邪な目で見てる》

 

《またエ×い仕事取ってきちゃった……》

 

《男の欲望を汲み取るのが上手過ぎる》

 

《グラビアの仕上がりヤバい。抜かざるを得ない》

 

《ナチュラルメイク、凄い可愛いかった。よそに見せたくない》

 

 

 ぽつり、ぽつりと流れていく、欲望垂れ流しのタイムライン。ナチュラルメイクのくだりで、もう確定だった。あの人にしか見せなかったもん。

 

 これはアタシのプロデューサーが、表に出せないことを吐き捨てるためのアカウントなんだ。辿れば辿るほど、引いちゃうぐらいギトギトの言葉が出てくる。

 

「うーーーーん……!」

 

 ドン引きしなかったと言えば嘘になる。

 ガッカリはガッカリだ。

 でもプロデューサーを嫌いにはなれない。

 

 こういう形で整理しなかったら、女の子だらけのアイドル事務所でのお仕事なんてやっていけないのかも。エロ目線の呟きばっかりなのかな、と思ったら、喜びの声とか、愚痴みたいなのもあった。アタシの頑張りを褒めていたり、アンチのdisりにアタシより怒ってたり――そういう、アタシの好きなプロデューサーの姿も、書きこみの裏側にうっすら見えた。

 

 そもそもこれは、勝手な覗き見。見なかったことにすればいい。そうすれば、あの人のドロッとした所は目にしなくて済む。ただ、プロデューサーに興味を持たれてるんだって思うと、アタシの心臓はドキドキと高鳴り出して――。

 

 

 * * * * * 

 

 

 例のアカウントの観察は、アタシの日課の一つになった。衣装合わせに立ち会ってもらった後とか、私服の露出をちょっと上げて、わざとエッチな所をチラ見せした後とか、あのアカウントに反応があった。やっぱり、プロデューサーの裏垢で間違いない。

 

 失望してるか、嬉しいのか、どっちなのか分からない。いや、どっちも、かもしれない。

 

 複雑な気持ちを抱えつつ、スマホのニュースを見たら、「芸能事務所のマネージャー逮捕」なんていうショッキングな見出しが目に入った。すぐさま「続きを読む」をタップする。その芸能事務所がウチではなかったことにホッとしたけど、目で文字を追うにつれて緊張が高まっていった。

 

『担当するタレントへのセクハラ』

『関係者は容疑をおおむね認めている』

『歯止めが効かなくなったと供述しており』

 

「マジか~……」

 

 当然、そういうニュースはウチの事務所にもすぐ広まる。入れ替わりでレッスンルームに入っていく妹から、「お姉ちゃんも気を付けてね」って言われた。

 

 あのアカウントは――反応なし。セクシー路線でアタシを売り出している最中だし、それが人気向上に一役買っているんだから、すぐに大きな方針転換があったりはしないと思うけど……。

 

 男の人の欲望っていうのは、定期的に発散しないといけないもの。ずっと溜め込んだまま、我慢したままでいると、思考力や判断力にも影響を与えてしまうんだとか。だから、お相手がいない場合は(いた場合でも)女の人よりもずっと高頻度でひとりエッチして、どうにかするらしい。

 

 プロデューサーのあの裏垢は、ガス抜きなんだ。そうでもしないと、そのうちあのニュースみたいなことになっちゃうのかも。ちょっと同情する。「何とかしてあげたい」って気持ちも、アタシの中で芽生えてくる。芽生えた双葉は、早回しの動画みたいに、ムクムクと育っていく。

 

 プロデューサーが直接セクハラしてきたことはないけれど、欲情っていうか、エッチな目でアタシを見てるのは分かってる。アタシもからかい半分でそういうアピールはしてきたから、一方的に悪いことだとは思っていない。

 

 だからまぁ、手を出されてもいいっていうか、そういうトクベツになってみたいっていうか、アタシの魅力で堕としてみたいっていうか……。

 

 でも二人っきりだと、緊張しちゃうし……

 

 ――よし。

 

「予習、するかぁ……!」

 

 城ヶ崎美嘉、覚悟決めるよっ。

 

 

 * * * * * 

 

 

 サキュバスまたはサッキュバスは、性行為を通じて男性を誘惑するために、女性の形で夢の中に現れる、民間伝承における超自然的存在。邦訳は女夢魔または女淫魔。男性型はインキュバスである。

 

 ……って、wikipediaには書いてあった。アタシがイメージしてるのは、それ。カタチから入ろうと思ってコスプレ衣装を見てみたんだけど、どうにもペラいっていうか、実際の人間が着ると微妙かも、と思ってやめた。

 

 手塩にかけて育ててきた担当アイドルは、実は人間社会に溶け込んだサキュバス。心の奥底に隠した欲望を暴いて、解放させて、精気を吸い取って――虜にしちゃう。そういうコンセプトにまとまった。役作りしておかないと、うまくいく気がしなかった。素のままで二人っきりなんて、テンパっちゃうに決まってるから。

 

 どういうのがエロいのかな。

 男の人はどうしてほしいんだろう。

 

 スマホは偉大だ。調べものをしたいアタシの求めに、どこまでも忠実に答えてくれた。通販で大人のオモチャも買って、出し入れするのをJK御用達のグミ容器からグレードアップした。長くて太いので、深い所を擦るのにも慣らした。ナカでするのって気持ちいいんだって、学習した。

 

 そういう努力の成果だったのかも。プロデューサーは話の最中に目を泳がせたり、レッスン終わりのタンクトップ姿に喉を鳴らしたりと、だんだんエロ目線を隠せなくなっていた。フェロモンを感じてるのかな、意識しちゃってるのかなって思うと、お腹の深い所がキュンとして、"ムラッ♡"といやらしい気分になる。そのムラムラを家に持ち帰って、プロデューサーの裏垢の反応をオカズにオナニーする。

 

 そんな日々を送っていたら、何だか本当にサキュバスになれそうだった。

 

 

 * * * * *

 

 

 そろそろ仕掛けよう。

 プロデューサーを誘惑しちゃおう。

 

 そう思ったのは、遅い時間に入った事務所でのミーティング。もう大多数の人は退勤していて、今日はプロデューサーが戸締りをすることになりそうだった。今日だったら、下着もいいのを着けてるし、肌の調子もいい。

 

「今月はこういう感じでいくから、よろしくな」

「うん、よろしくっ。頑張るぞ~っ!」

 

 資料をファイルに収め直して、プロデューサーが席を立とうとする。

 

「待ってっ」

 

 勢いよく立ち上がって、椅子が倒れた。

 今がチャンスだ。

 スマホを取り出し、例のアカウントを開く。

 

「プロデューサー、これ、知ってるよね」

「……ッ!?」

 

 画面を見た途端に、彼の顔が一気に青ざめた。唇が震えて、額に汗が噴き出してくるのが見える。

 

「な、何のことかな」

「誤魔化すの~?」

「いや、違うんだ、これは」

 

 言い訳を紡ごうとする唇に、指を当てた。

 

「エロ目線ってさ、気付いちゃうんだよ? セクシー路線の仕事が多いとは思ってたけどさぁ」

「うぐっ……」

「注目を浴びるのって気持ちいいし、悪いこととは思ってないよ。プロデュースとしては上手くいってるじゃん?」

 

 プロデューサーが後ずさる。アタシが一歩距離を詰めると、二歩下がっていく。追い詰められたところを、すかさず壁ドン。まぁ、頭一つ分ぐらいアタシの方がちっちゃいから、サマになってないけど。

 

「アタシのこと、やらしー目で見てるんだ♡」

「うぅ、す……すまん……あってはならないこととは、分かってるんだ……」

 

 頼りになるプロデューサーが震えている。怯えている。マズい流れかもしれない。このままだと、折角仲良くやれているのに、ギクシャクしてしまうかも。ここで退くわけにはいかない。

 

 ――頑張れアタシ!!

 

「勘違いしないでね? 怒ってるわけじゃないんだからさ」

 

 そっと、プロデューサーの頬を撫でた。ちょっと、お髭がジョリッとする。耳のあたりに掌を滑らせて、首筋から鎖骨まで下りていく。喉仏が上下するのが見えた。

 

「満たされないプロデューサーに、イイ思い……させてあげたいな~♡」

「えっ!? それって」

「裏垢で吐き捨てなきゃいけないほど、悶々としてるんでしょ?」

 

 わざと吐息混じりに囁いてみると、プロデューサーはまた、ゴクリ。

 

「っ、だけど、担当に手を出すなんて、そんな」

「分かってる。最近、そういうニュースあったもんね。でも、ガス抜きしないと、プロデューサーがそうなっちゃうんじゃないかって、心配なんだ、これでも。そんなの嫌なんだ」

「み、美嘉……っ」

「だから、アタシでさ……スッキリしようよ♡」

 

 顔を近づける。

 鼻と鼻がくっつきそう。

 

 ヤバい。

 

 こんなに密着したことなんてない。

 このバクバクはどっちの鼓動なの?

 

 ダメだダメだ。

 考えるな。

 

 ここで意識したら、アタシの心が折れちゃう。

 

 覚悟決めろっ……!

 

「アナタに育ててもらった魅力なのに、本人に伝わらなかったら、悲しいなぁ、ツラいなぁ、泣いちゃうなぁ~♡」

「うぅ、ぐ……美嘉……!」

「っっ♡」

 

 抱きしめられた。

 太くて硬い腕で、ぎゅ~っ。

 息を荒げてて、凄い。

 全身が燃えちゃいそう。

 

「アタシとイケないこと、しない?」

「す……する。するっ……!」

「我慢してるの、辛かったよね」

 

 プロデューサーが、頭を縦に振った。

 

 

 勝った――

 城ヶ崎美嘉、勝ちました――

 

 

「ずっと隠してて、頑張ってたよね。だから……ふふっ、ご褒美あげたいな♡」

 

 ライブの後に感極まって抱き着いた時とは全然違うハグを交わして、匂いを擦り付ける。ちょっと背伸びして耳元に息を吹きかけてあげると、プロデューサーの腕にまた力がこもった。痛いぐらいだけど、そんなに欲情してるんだと思ったら、もうたまらなかった。

 

「先にベッドで待っててね♡」

 

 普段のテンションじゃ絶対できない甘えた声で誘うと、プロデューサーはガバッと体を離し、逃げるように廊下へ出ていった。書類が机に置きっぱなしだ。

 

 さて、じゃあちょっぴりお色直しして……ステージに上がろう。

 

 

 * * * * *

 

 

 電気が点いてたのは、三番の仮眠室だった。手順とかセリフとか色々復習しておこうと思ったけれど、この盛り上がりに盛り上がったムードを冷ましてはいけないし、アタシも早く、プロデューサーに触れたかった。ドアノブを捻る前に、一旦深呼吸。

 

 イケる。

 今のアタシは、男を魅了するサキュバス。

 

 そう言い聞かせながら、ドアを開けた。

 

「お・待・た・せ♡」

「お、おう」

 

 プロデューサーは、ガチガチに強張った顔と声で、ベッドに腰かけていた。膝に置いた手に、ぴーんと伸びた肘が続いている。

 

「ね、どう?」

「あっ……」

「ナチュラルメイク、よそに見せたくないぐらい可愛かったんでしょ?」

 

 コンセプトに反するかもだけど、ギャップ効果狙い。敢えてメイクを削って、髪も下ろした。狙い通り、というか狙い以上かも。目を逸らして、プロデューサーの顔が赤くなってしまう。

 

「どうしたの? せっかく好みのカオにしてきたんだから、もっと見てよ~♡」

「ち、近いぞ、美嘉」

「近いに決まってるじゃん。ほら。アナタが見つけて育ててきた、可愛いアイドルだよ♡ じ~っと見つめてほしいなぁ♡」

 

 体をゆっくり揺らしながら、近づく。目が合っても、アタシが覗き込む前に、プロデューサーはすぐに視線を泳がせる。泳いだ目がどこを見るのかと思ったら、屈んだら谷間が見えるよう開けてきたデコルテ。カーディガンの裾がミニスカートの裾に被るようにして「履いてないのかも」って思わせる腰回りも、チラ見された。

 

「見たい所がたくさんで、迷ってるの?」

「……う、あ」

「いいんだよ♡ ニオイも嗅いでいいし、どこでも触っていいし♡ ハダカも見せてあげる♡」

「……っ!」

 

 彼のすぐ隣に腰かける。

 二人分の体重でベッドが軋む。

 

 ――セックスすると、これが、ギシギシするんだよね……。

 

 漫画で見たし、ネットで見られる動画でも、そういう音がしていた。

 

 プロデューサーはアタシが気になってたまらないクセに、なかなか目を合わせてくれない。照れるアタシをからかうことだってあるのに、今日は完全にアタシが上だ。何だか気分がいい。

 

「ね……キス……♡」

 

"ちゅ……"

 

 返事を待たず、そっと唇を重ねた。

 躊躇したらビビッちゃいそうだったから。

 

"ちゅ、ちゅっ、ちゅ……"

 

 一瞬だけくっつけて離すつもりだったのに、体が勝手に次のキスを求めちゃう。下唇を吸ったり、上唇を食んだり、ついばむようにちゅっちゅっとしてみたり。

 

 プロデューサーも応えてくれた。アタシがしたのと同じようにしてくれる。経験があるのか無いのかは、分からない。エッチな話なんてしたことがなかったから。アタシが初めてだったら最高だな……なんて思った。

 

 もっと欲しくて、アタシも激しくしてみる。思い切って舌を伸ばしてみると、唇の隙間からにゅるんと入った。ぬるっとした感触が気持ちいいな、と思っていると、向こうからも絡んできた。

 

「ん……ちゅ……♡ はむ、ん……♡」

 

 舌先を押し付け合って、つるんと滑って、唇を合わせあう。プロデューサーの鼻息が荒くなってきた。苦しそうだから一度放してあげると、呼吸で肩が揺れる。

 

 ――なんか、可愛い♡

 

 あたふたしてアタシがリードされる展開になったらどうしよう、と思ったけど、これならアタシが優位に立てそう。ちょっと余裕が出てきた。

 

「は♡ んぷ♡ んむ♡ ふ♡ ちゅぴ♡ っちゅ♡」

 

 今度は、唾液をたっぷり乗せた舌を押し付けて、向こう側へ送り込む。こくっ、と飲み下す音がして、優越感が込み上げた。こうしてると、アタシが彼を支配してるみたい。もっともっと飲ませて、虜にしちゃおう。

 

”くちゅ♡ ちゅるっ♡ ちゅぷ……♡”

 

 アタシが唾液を送り込んで、プロデューサーがそれを啜り取る。何度も何度も、口の中で舌を混ぜ合う。顎を引いて離れると、吐息が漏れた。透明な橋がかかって、ぷつんと切れる。

 

 プロデューサーが息を乱している所を見ると、本当にアタシがサキュバスになってしまいそう。もっと誘惑したい。誘惑して、誘惑して、この人を征服したい。独占したい。アタシのものにしたい。そんな欲が込み上げてきた。

 

「ね、触ってよ……♡」

 

 大きな手を掴んで、胸元に導く。ニット越しにおっぱいの膨らみを感知すると、プロデューサーの手がうにうに動きだした。大きさを確かめるみたいに、ゆっくり、慎重に。

 

「ん……♡」

 

 乱暴にされちゃうのかな、と思ったけど、撫で方がもどかしくて、自然と胸が反った。傷つけないように気を遣ってるのかな。大きな手にふにふにされて、体がじんわり熱くなってくる。おっぱいを触らせてる事実に怖気づく前に、どんどん先に進まないと。

 

"ふか ふか……"

 

"ふにゅっ ふにゅ ふにっ……"

 

「ふふっ♡ そんなに優しい触り方でいいの? もっと大胆にしちゃっていいんだよ……やんっ♡」

 

 指先に力がこもったと思ったら、ニットがぐっと押し上げられて、おっぱいの輪郭が浮き上がる。その拍子にブラが少しズレた。脱ぐなら、今がいい頃合いかも。

 

「はい、一旦ストップね♡」

 

 名残惜しそうに"ぐにゅっ♡"と揉まれたけど、プロデューサーは手を放してくれた。カーディガンのボタンに指をかけると、アタシが何をしようとしているのか悟って、唾を飲み込む。アタシはそんな彼を焦らすようにゆっくり時間をかけてボタンを外し、肩からニットを滑らせて脱いだ。

 

 ここまでの露出なら慣れたもの。肩を出すぐらい何でもない。プロデューサーの見てる前でキャミソールを脱ごうとすると、さすがに勇気が要った。けれども、威勢よく脱ぎ捨てる。

 

「どう? お仕事で着けてたブラだよ♡」

「はぁ……はぁ……っ」

「ピンクのカップに焦げ茶の紐って、イチゴチョコみたいで可愛いよね♡」

「み、美嘉……っ」

「あははっ♡ 目が血走ってる♡ ほ~ら、中身たっぷり♡ むぎゅ~っ♡」

 

 お肉を寄せて挑発したら、もうプロデューサーはそこしか見てない。大人の余裕なんてなくして、手がプルプル震えてる。その姿が情けなくて、もっとからかいたくなった。

 

「あと一枚脱いだら見えちゃうね♡ 乳首何色だと思う? 茶色かな? 真っ黒かな? それともぉ~……♡」

 

 煽りながら、おっぱいをたぷたぷ揺らす。プロデューサーの視線も揺れた。想像してるのかな。「美嘉の乳首は何色なんだろう」って。彼の頭がアタシでいっぱいなんだって思うと、頭が沸騰しそう。今だったら、どんなに恥ずかしいことだって迷わずできそう。

 

「じゃ~、答え合わせ、しよっか♡ フロントホック……プロデューサーが外して♡」

「わっ、分かった」

 

 カップを固定する繋ぎ目に、熱視線が注がれた。プロデューサーの歯がカチカチ鳴っている。

 

 

 ――あぁ、可愛い~♡

 

 ――胸がキュンとしちゃう。

 

 

「ほら、は・や・くっ♡」

「っ……!」

 

 ぷちん。金具がずれたと思ったら、外れるのはあっという間だった。ビキニで隠してた所を見せちゃった、と実感した瞬間、背筋がゾクゾクした。

 

「へへ~♡ 綺麗な色してるでしょ♡」

「……ピンクだ……」

「そうだよ♡ 当たった?」

「ああ……」

「うーん、見てるだけでいいの? 担当アイドルのおっぱい、揉まないの?」

「も、揉むっ……!」

「じゃあ、はい。痛くしたらダメだよ?」

 

 プロデューサーの手を導きながら、アタシも鼻息が荒くなりそうだった。好きな人に触らせるなんて当然初めてで、ドキドキとワクワクがおっぱいの先っぽに集まっていく。体温が直に触れると全身がビリッとして、思わず変な声が出てしまった。

 

「んふ……♡」

 

 ゴツゴツして大きな手が、アタシのおっぱいを包んだ。ハイタッチした時に感じたあの熱い体温が、膨らみの表面を撫で回す。ゆっくり、柔らかさを確かめるみたいに。豆腐を掬い取る手つきで揉まれるのはくすぐったくて、甘い痺れみたいなものが微かに込み上げてくる。

 

「なんか、思ったより、大きいな……」

「あれ? プロデューサーは知らないんだっけ、逆サバ読んでるの」

「え? そうなのか?」

「モデルだからね。細く見せたいじゃん。衣装とか、こっそりお直ししてもらってるんだけど」

「そういえば……」

 

 ちょっと真面目な声色を取り戻しながらも、プロデューサーの手はずっとアタシのおっぱいを揉みっぱなし。ふかふかもみもみ。お肉が形を変えて、深く指を沈められると、指の股からむにゅっとはみ出てる。

 

「ね、ホントのサイズ、いくつだと思う?」

「80よりは大きいんだよな……」

「測ってみる?」

 

 答えを聞く前に鞄を漁って、メジャーを手渡した。両腕を掲げて、「はいどうぞ♡」って合図してみたら、ひんやりした細い帯が巻き付いてくる。おっぱいの上に差し掛かると、ちょっと手が震えたみたい。メジャーの冷たい感触が乳首の先っぽに当たって、ビクッとした。

 

「……どう?」

「えっと……84? いや、86か」

「あれ? 83のはずなんだけど……あはっ♡ プロデューサーがセクシーなお仕事ばっかりさせるから、おっきくなっちゃったのかなっ♡」

「そっ、そういうもんなのか?」

「そうだよ。きっとそう♡ も~、プロデューサーのエッチ♡ へんたーい♡」

「あぁ、いや、その……」

 

 プロデューサーをからかって、恥ずかしさを誤魔化す。

 

「ほら、今触ってるの、担当アイドルの86センチだよ♡ 80センチだなんて逆サバ読んで、ホントは結構大きいんだよ♡ 嬉しい? ねぇ、ねぇ♡」

「ふッ、ふッ……!」

 

"もにゅっ♡ むにゅ♡ もちっ、もちっ♡"

 

 揉みしだく手が暴れ始めた。むぎゅ~っと鷲掴みにされて、わっしわっし。乳首の先っぽが擦れて、ぴりぴり電流が走る。おっかなびっくりで優しいのも心地よかったけど、好き放題にされるのも悪くないかも。

 

「はぁ、はぁ……♡」

 

 部屋が暑いのかな。それとも、おっぱいをコネコネされたせいかな。体が火照る。根元から搾り出すようにおっぱいを圧迫されると、気持ちいいのが先っぽに集まってくる。もどかしくなってきたんだけど、プロデューサーは揉むのに夢中になったまま。だから……おねだりしちゃおう。できるかな。できるよね。

 

「ねぇ、プロデューサー♡ そろそろ先っぽもイジってよ♡ 寂しがっていじけてるよ♡ 焦らしちゃやだ~♡」

「……ここ?」

 

"つんっ♡"

 

「うん……ン♡ はぅ……♡」

 

 そっとつつかれただけで、頭の中がパチパチした。エッチな動画よりもずっといやらしい声が自分の声帯から出るのが、信じられなかった。

 

"くにゅっ……♡ ぷにっ……♡"

 

"くりっ、くりっ♡"

 

「んぁは♡ あゥふ……ッ♡ ちょ、ぁ♡」

 

 これ、気持ちいい。

 

「……硬くなってる」

「そうだよ♡ コーフン、んっ♡ してるもん……♡」

 

 ずっとされてたらヤバいかも。

 頭ではそう分かってるのに……

 

「ねぇ、もっとイジイジして♡ いっぱい感じさせてよ……♡」

 

 なんて、またおねだり。

 

 指の腹でコネコネされて、声が漏れる。

 "きゅっ♡"と摘ままれて腰が浮いちゃう。

 カリカリされたら、肩が跳ねちゃう。

 

「あッ♡ あンッ♡」

 

 男の人に……好きな人に、おっぱいを弄られちゃってる。夢中になってるプロデューサーが可愛い。ずっとアタシだけを見てくれてる。アタシに魅了されてるんだ。だったら、もっと大胆にならなきゃ……♡

 

 

 * * * * *

 

 

「そろそろ、アタシも触っちゃおうかなっ♡」

 

 目線を落とす。普段はまず見ない、男の人の脚の間。不自然に突っ張る、ズボンの合わせ目。頭の中に、モザイクでぼやけたあの棒が思い浮かぶ。

 

 そっと手を伸ばしてみると……

 

"ごりっ……"

 

「わっ、デカ……♡」

 

 デオドラントスプレーの缶みたいな硬いものが、ファスナーの奥にある。アタシが掌を重ねたら、内側からびくんって押してきた。

 

 ――プロデューサーのおちんちんだ……♡

 

 乳首弄りで気持ちよくなっているからか、あまり恥ずかしくない。イケイケドンドンだ。男の人の一番隠さなきゃいけない所、そこを早く見たくて、ベルトを抜き取る。ファスナーがつっかえそうになるぐらいに中身が膨らんで、パンツの下で大きなモノが暴れている。

 

 おそるおそるそれを引き下ろすと……

 

"ぶるんっ♡"

 

「わ……♡」

 

 ――出た~~~♡♡

 

 天井目がけてそそり立つ肉色のキノコ。表面は粘液でテラテラ光っていて、根元がどっしり太い。キノコというよりも、内臓や血管を思わせるようなグロテスクさがあった。実際、鼓動のリズムでピクピクしてるし。

 

 触ってみたい。

 触っちゃおう。

 

「……へへ♡ アタシでこんなにしちゃったんだ♡」

 

 口から驚きが漏れそうになるのは、何とか我慢した。サキュバスはそんな反応しないもんね。その代わり、煽ってあげよう。

 

"ぎゅっ"

 

"すり……すり……"

 

「ねぇ、すっごく熱くて、硬いよ♡ 女の子みたいにヌルヌルにしちゃって……♡ もう、プロデューサーはエッチだな~♡」

「……ぅ」

「気持ちいい? エロ目線で見てたアイドルに、シコシコされちゃってるよ? あは♡ ビクッてした〜♡」

 

 手から伝わる熱がすごくて、火傷しそう。喋ってないと、目がグルグルになっちゃう。アタシ、プロデューサーと何段飛ばしで距離詰めちゃってるんだろう。

 

"しゅ、しゅ、しゅ……♡"

 

"ぬち……ぬち……♡"

 

「み……美嘉」

「ん〜? なぁに?」

「もう少し、強く……」

「あはっ♡ 優しすぎた? いいよぉ〜♡」

 

 指で作った輪っかを締め付けて、皮のムケてる先っぽを包んだ。穴から湧いてくるヌルヌルを馴染ませるようにちゅこちゅこしてあげると、湿った呻き声が上がった。男の人のエッチな声だ。これが気持ちいいんだ。

 

「ここ弱いんだ♡ こんなにガチガチで逞しいのに♡ あっ、腰が揺れてるよ♡ どうしたの? 手が止まってるじゃん♡」

 

"ちゅくっ、ちゅくっ、ちゅくっ♡"

 

"にゅこっにゅこっにゅこっ♡"

 

 そんな風にけしかけてみたけど、プロデューサーの手はぷるぷるしたまま動けずにいる。太腿にぎゅうって力を入れたまま、ため息混じりの声を上げてばっかり。おちんちんをイジメられると何もできなくなっちゃうんだ、って思うと、気分が良かった。そんな時、ふと思いついた。

 

「ねぇ……♡ おっぱい吸う?」

 

 空いてる右手でたぷたぷ揺らして誘ってみたら、プロデューサーは恥ずかしそうに頷いた。ちょっと汗ばんだ彼の後頭部を抱えて、お口のすぐ上に差し出してみたら、パクッと咥えられた。莉嘉が赤ちゃんだった頃、お母さんの真似をしようとして、ギャン泣きされたっけ。

 

"れろ……ちゅうっ……♡"

 

「あ……んふッ……♡ あったか……♡」

 

 初めて味わう感覚だった。にゅるにゅるした生温かいものが、乳輪をくすぐり、乳首を弾いてくる。音を立てて吸いつかれると、頭がとろんとする心地よさが胸から広がっていく。

 

 舌先でつつかれて、唾液をねっとり塗り付けて転がされてたら、お腹の奥がじわっと熱くなってきた。赤ちゃんにおっぱいあげるのって、こんな感じなのかな――って、赤ちゃんはこんなエロい吸い方しないか。

 

"ちゅうっ♡ ちゅぱっ♡ ちゅる、ぷちゅっ♡"

 

「えへへ……♡ 美味しい? はっ、あ……♡ ねェ、そんな吸ったら、ミルク出ちゃうじゃん……♡」

 

 出るわけないけど、って言おうとしたら、左手に握ったおちんちんが太くなった。

 

「わお♡ そういうの好きなんだ~♡ いっぱい飲んでいいよ~♡」

 

"ちこっちこっちこっちこっちこっちこっ♡"

 

"にちにちにちにちにちっ♡"

 

 ちゅっちゅぺろぺろしてるプロデューサーを撫でながら、左手でおちんちんを扱く。カウパーって言うんだっけ。一往復毎にじわじわ湧き出てくるから、もう掌はぬるぬる。でも滑りが良くなってるから、ちょっとぐらいなら乱暴にしちゃう。ねちょねちょ、ぐちょぐちょって、すごい音……♡

 

「あは……♡ あンっ……♡ ん~、乳首気持ちい……♡」

 

 どんどんハイになってきた。そのテンションのままゴシゴシして、粘液が泡立ち始めると、プロデューサーが腰をモゾモゾさせだした。先っぽが真っ赤に充血して、"ぷく……♡"って膨らんできてる。

 

「もしかして……射精しちゃう?」

 

 息も絶え絶えって感じに、プロデューサーが頷いた。快感から逃げるみたいに、必死でアタシのおっぱいにむしゃぶりついている。声も全然ガマンできてない。

 

「担当アイドルの手でイッちゃうんだ?」

 

"びくッ♡ びききっ……♡"

 

 裏側の縫い目みたいな所を、掌でくるくる回してあげる。腰をヘコへコさせて、アタシにおちんちんを擦りつけてくる。それこそ、赤ちゃんが母親にねだるみたいに。

 

「いいよっ♡ イッていいからね♡ ほら、イけっ♡ イッちゃえ~っ♡」

 

"ぐしっぐしっぐしっぐしっぐしっぐしっ♡"

 

 見てみたい。男の人がイッちゃう所。好きな人が最高に気持ちよくなっちゃう所が早く見たい。少し手が疲れてきてたけど、構うもんか。ガチガチに硬くなったおちんちんを夢中で扱いた。

 

「あ……美嘉……」

 

 切なげな声で名前を呼ばれた。その瞬間――

 

"びきびきっ……びくんっ♡"

 

"ぶしゅッッ♡ ぶびゅっ♡ むりゅ……♡"

 

 物凄く熱い、泥みたいなものが、掌に当たった。手の中でおちんちんが暴れる度に、どんどん溢れてくる。

 

"びゅるるっ♡ びゅ~~♡ びちっ……♡"

 

 ローソクみたいに手が融けちゃうんじゃないかって錯覚した。射精って、こんなに長く続くんだ。ガクガク腰を振って、ぐったり脱力しちゃうほど、気持ちいいんだ。

 

 掌に収まりきらなくて、ぽたぽた垂れるものを感じるようになった頃。ようやくおちんちんは静かになった。きっと、射精するのって疲れるんだろう。プロデューサーはおっぱいから口を離して、膝枕でぐったりしてる。中に残ってるのを搾り出すように、ぎゅっ、ぎゅっと根元から何回か扱いてあげた。先っぽの穴にぷくっと白い雫が浮いてきて、あたしの手の甲に流れてくる。

 

「へへ、やったぁ……♡」

 

 自分の手で好きな人がイッてくれた。達成感と充実感がアタシを満たしてくれる。手にくっついた精液をくんくん嗅いでみると、プールの塩素を濃く煮詰めたような感じがした。"むわぁっ♡"として、かなり臭い。でも、これがプロデューサーの体から出てきたものなんだって思うと、なんか、こう……♡

 

「にが……♡」

 

 やっぱりマズい。そりゃそうか。

 

「み、美嘉。汚いから、すぐ拭いて……」

「……その汚いのがもっと欲しい~♡ って言われちゃったら、どーする?」

「いや、そ、それは……」

「ほら、そこ座って♡」

 

 まだ力が入らないプロデューサーを、ベッドの縁に座らせる。床に跪いて、脚の間に顔を近づけた。むせかえるような臭いと湿気。でも、そこにいるのは、さっきお手手でたっぷり可愛がってあげた、ラブリーなおちんちん。臭くて汚いかもしれないけど、もっと可愛がってあげたい気持ちの方がずっと強い。

 

 そうだよ、アタシはサキュバスなんだ。

 男の精気は全部吸い取っちゃうんだ。

 

「美嘉、そこは――」

「だーめ♡ じっとしてるの♡」

 

"んちゅ……♡"

 

 先っぽにキスして、さっきお口同士でしてたみたいに、舌を動かしてみる。精液の臭いと、汗の臭い。しょっぱくて、苦くて、エグい。美味しいかと聞かれたら絶対「マズい!」って答えるけど、でも――すごく濃厚で、興奮する味。脳の芯がジンジンする。

 

”ちゅっ♡ ぺろ……♡ ちゅぷ♡ っちゅ……♡”

 

 ぷるぷるした精液がべったりついているから、竿を綺麗に掃除してあげる。ぬめってざらざらの表面も、べっとりネバネバな裏側も。縫い目が詰まった所とか、傘の溝の裏っ側とか。精液が溜まってそうな所は念入りに舐めてあげて、尿道に残った分も、唇をちゃんとつけて、全部吸い出してあげる。

 

"れるっ♡ ぴちゃ♡ ちゅぅ♡ ぺちゃ♡ ぢゅっ♡"

 

 「よせ」とか「もういいから」とか、アタシを止めようとしてたプロデューサーだけど、しばらくしたら黙りこくっちゃった。何を考えてるかなんて、ぐんぐん持ち上がったおちんちんが教えてくれる。

 

「えへへ♡ またおっきくなっちゃったね♡」

 

 裏筋をチロチロくすぐりながら、からかってみる。

 

「まだ構ってほしいんだ、プロデューサーの――おちんぽ♡」

 

 わざと下品な呼び方をしてみたら、おちんちんが頭を振った。パンパンに膨らんだ大木が、アタシの顔を見下ろしている。

 

 一応オモチャでフェラチオの練習はしてきたけど、本当にお口に入るのかな。やってみなきゃ分からない、ってことで、邪魔にならないよう髪をかきあげた。

 

「ん……んも……おっひ……♡」

 

 太くて長い。シャウトする時みたいに口を開けないと入りきらない。すごく痛いらしいから、歯も立てちゃいけない。両方やらなきゃいけないのが、ちょっと大変。だけど、先っぽだけ咥えた時の気持ちよさそうな溜息を聞いちゃったら、止まろうにも止まれない。

 

「んむっ、んりゅ♡ あぷっ♡ ほン、んっぷ、んぷ♡」

 

 ずりゅっずりゅっと、竿を擦る。さっき手でしたことを、お口の粘膜でしてあげる。唾液でぐちゅぐちゅにして、ゆっくり頭を前後させる。アソコの毛が鼻に当たってくすぐったい。でもそこで息継ぎすると、すごくエッチな臭いがして、頭がふわ~っとなる。

 

「れう♡ れろ、んぷっ♡ ちゅ、ちゅっぷ♡ ぢゅるっ♡」

「あ……ねっとりして、ヤバい……っ」

「んふ♡ ふふ~♡♡」

 

 プロデューサーの呻き声がして、頭を撫でられた。お口の中でカチカチになったおちんちんは、先っぽを啜ってあげるとビクッと震えて、しょっぱい先走りをとろっと滲ませてくる。そうやって、男の人の一番弱い所をしゃぶりながら、思った。

 

 ――こんなに大きいのが、アソコに入っちゃうんだよね。

 

 ――こんな風に、じゅぽじゅぽして……

 

 ――あの白いの、ナカに出しちゃうんだ……♡

 

 アタシが使ってるオモチャより太い。長さもあって、きっとお腹の深い所まで入ってきちゃうんだ。こんな硬いのでゴリゴリされちゃったら、どうなっちゃうんだろう。そんなことを考えていたら、さっきから疼きっぱなしの股間に、つい手が伸びた。

 

"ぐちゅっ♡"

 

「んふ♡ んっ♡ んぉ……♡」

 

 お漏らししたんじゃないかと思うぐらいぐしょぐしょ。こんなパンツ履いてたら外になんて出られない。溝をなぞってるだけで頭がビリビリして、うっかりおちんちんを噛んじゃいそう。穴にも指がつるんと入り込んじゃって、二本目もするっと飲み込まれた。

 

"つぽっ♡ ちゅく、ちゅく、ちゅくっ♡"

 

"ぢるるっ♡ ぐぽっ♡ ちゅぽ♡ ちゅぽっ♡"

 

 おしゃぶりしながらスカートに手を突っ込んでオナニーしてるのを、上からプロデューサーに見られてる。恥ずかしさより快感の方が先に背骨を上ってきて、脳をドロドロにしていく。

 

「んっぷ♡ ぢゅりゅる♡ はふッ♡ んっ、ン~~♡」

 

 指でするのがこんなに気持ちよかったことなんて今までなかった。入口の所をくちゅくちゅしてるだけで、呆気なくイキそう。ちょっとこっちは緩めないと、お口が止まっちゃう。

 

「美嘉、そろそろ……」

「んぷぉ……そろそろ、なぁに?」

「そろそろ出そうだから、止め――」

 

"むちゅうっ♡ ぢゅうっ♡"

 

 それ以上は言わせてあげなかった。亀頭に"ちゅ~♡"って吸い付きながら頬張って、頬の粘膜をぴとっとくっつける。先っぽの穴がヒクヒクしてて、もう今にも爆発しちゃいそう。トドメを刺してあげるつもりで、何往復かずるずる擦ってあげると――プロデューサーが腰を浮かせた。

 

「あぁっ、美嘉、ごめんっ……」

 

"びくっ♡ どぶるるるっ♡ びゅぶっ、どくんっ♡"

 

 おちんちんが石みたいに硬くなって、熱いのを口の中にいっぱいに吐き出してきた。さっきよりも粘っこくて、練乳みたいにドロドロしてる。手でしたときより勢いよく出てくるそれを、口と喉で全部受け止めてあげた。

 

「ン……ンっ♡ んふぉ……♡ んぐ♡ んぶ……おン……♡」

 

"ぢゅっ♡ ぢゅるるっ♡ ぢゅううう~~~っ♡"

 

 一滴たりとも溢したりなんてするもんか。カップの底に残ったタピオカを飲むときみたいにおちんちんを啜ってあげたら、すごく濃いのがどろっと流れてきた。

 

「ん……ぁふ……♡」

 

 最後の一滴まで啜り取って、ずろんと竿から口を離す。アタシの口とおちんちんの口に、ねばっとした橋が架かった。口の中でプロデューサーの精液がプールになってるのを見せつけてから――ごくん♡ 「全部飲んじゃった♡」ってアピールするために、口の中をもう一回見せてあげた。

 

「えへへ……ごちそうさま、かなっ♡」

 

 お腹の底で、熱が渦巻く。ついさっきまで弄ってたアソコが疼きっぱなしで、もう我慢なんてできない。スカートを外して、最後の一枚も、彼に見せつけるように下ろした。裏地に何本も糸が引くほどアタシは濡らしていて、こんなに興奮してるんだって、ヌラヌラの割れ目を開いて突き付けた。案の定、プロデューサーはあそこに釘付けになってる。

 

 

 * * * * *

 

 

「あ……ううっ、美嘉……!」

「……入れたいよね?」

「で、でもそんな、美嘉はアイドルなのに……」

「ハダカを見て、おっぱい触って、お手手でシコシコ、かた~いおちんぽもしゃぶらせたのに? ここまでしておいて、今さらそれはナシだよ♡」

 

 押し倒して、組み伏せる。アタシよりずっと力が強いはずなのに、プロデューサーは呆気なく仰向けになった。

 

「ねぇ、アタシ、こんなになってるんだよ? おっぱいしかされてないんだよ? そんなの不公平だよ~♡」

 

 腰を突き出して、くねくね回して、見せびらかす。まだ口答えする理性は残ってるくせに、穴から垂れてきたおツユをまぶしてあげたら、おちんちんが持ち上がってきた。

 

「けど、その、ゴムが……」

「アタシ、お薬飲んでるし♡ おかげ様でいつも快調だよ♡ こんな時にも役立つなんて知らなかったけど♡」

 

 ゴムの話をした時点で、プロデューサーもその気になってるみたい。よかった。ここでおしまいにされちゃったら、傷つくどころじゃない。

 

「あ……♡ ほら、入っちゃうよ……あっ、あっ、あっ♡」

 

 自分のおへそにくっつきそうなほど反り返ったおちんちんが、割れ目に当たる。オモチャじゃない。体温と脈がある、男の人の体の一部。痛いのかもって不安はあんまりなくて、これがアタシの中に入ったらどうなっちゃうんだろうっていう好奇心で頭がいっぱい。穴に当たってるって分かったから――跨ったまま、ゆっくり腰を下ろした。

 

「あ♡ あぁ……♡ あッ、ふとぉ……っ♡」

 

 くちゅっ♡ って入口が広がっただけでイキそうになった。手で触ったときよりも太く感じる。少しずつ、初めてのおちんちんをお迎えする。

 

"ぐにゅ、ずぶ、ずぶ……ぐぶっ♡"

 

 お尻がぺたんとくっついた時にはもう、お腹の凄く深い所まで入ってて、苦しいぐらいだった。すごく熱くて、どこまで入ってるのかが分かっちゃう。硬いモノが内側から押してくる息苦しさは、不思議な幸福感をもたらしてくれた。

 

 ――おちんちんってこんな気持ちいいんだ……♡

 

 じっとしてるだけなのに、おまんこが勝手にぎゅうぎゅう締まって、おちんちんのデコボコがイイ所に当たる。このまま動いたらどれだけの快感に襲われちゃうんだろう、ってゾクゾクしながら、腰が勝手に動きだした。

 

"ずりゅ……ずりゅっ♡ ずちゅっ♡ ぐちゅっ♡"

 

「はっ、あっ♡ これ、すっご……♡」

 

 ゆっくり上下にスライドさせる。傘の出っ張りが、お腹の裏側をごりっと引っ掻いて、息が止まりそうになる。なのに、ひとりでにいやらしい声が出ちゃう。おちんちんが出たり入ったりすると重たい水音がして、そのたびにお腹から熱が逆流してくる。火傷しそうな熱が全身を浸していって、じっとしてられないぐらい気持ちいい。

 

「あっ、美嘉……美嘉が、そんなっ……」

「えへへっ♡ 腰振るの、けっこう、じょーずでしょっ……♡」

 

"たんっ♡ たんっ♡ たんっ♡ たんっ♡"

 

 ダンスレッスンで鍛えた体幹と腰遣いで、プロデューサーを責める。リズムをつけて、テンポよく。そういえば、振り付けでこういう動きがあったな、なんて思い出しながら。もしかして、振り付けにも、スケベな注文をつけたりしてたのかな。この、ヘンタイプロデューサーめ♡

 

「あっ♡ んっ♡ はんっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

"ずちゅっ、ぐちゅ、ぱちゅんっ♡"

 

 腰を振るコツが掴めてきた。体が上下に揺れて、おっぱいがボールみたいに弾む。眉間に皺を寄せてガマンしてるプロデューサーの手を掴んで、お肉を包んでもらった。そうした途端、オモチャをもらった子どもみたいに、もみくちゃにしてくる。

 

「んんっ♡♡ やん♡ 乳首、敏感なんだからさぁ~♡」

 

 乳首をぐりっと指で潰されたけど、コリコリに硬くなってるからか、痛くない。それどころか、お腹の奥がきゅ~♡ っと締まっちゃうぐらい感じちゃって、頭の中がパチパチ弾ける。もっともっとって、自然に腰の動きが激しくなる。

 

"ぐちゅ♡ ぐちゅ♡ ぐちゅ♡ ぐちゅ♡ ぐちゅ♡"

 

「はっ♡ はっ♡ あ˝っ♡ あぁぁ……っ♡」

 

 お口が渇く。勝手に腰が動く。ぐっしょり濡れたアタシたちの粘膜がぶつかり合うたびに、卑猥な音が鳴る。

 

 おまんこがおちんちんを根元まで咥え込むと、おヘソの下辺りにボコってふくらみができてるような気がしてくる。それでも全然痛くない。初めてなのに。担当アイドルに犯されてるプロデューサーの顔を見ながら、ナカでどんどん太くなるおちんちんを感じていると、強い高揚感が込み上げる。

 

「あ、すご♡ すっごくいい♡ おちんぽの形、覚えちゃった♡ ねぇ、プロデューサーも腰振ってよ~♡」

「美嘉……!」

 

"どちゅんっ♡"

 

「あッ♡♡ きゃふぅン♡♡ うぅ、深いトコ、当たった……♡」

 

 下からガツンと突き上げられて、目の前に星が散った。ぐりぐり、ごつごつ。おちんちんがお腹の奥の気持ちいい所をえぐってくる。一回、二回、三回と突いてくるたびに、先っぽが膨らんできた。プロデューサーはそろそろ限界みたい。手の中で、お口の中で感じたあの感覚が、今度はお腹の中にやってくるんだ。

 

「ね、プロデューサー♡ 出ちゃいそう?」

「あぁ……美嘉のナカ、良すぎて……」

「そーだよね♡ イく時の顔、してるもん♡ いいよぉ♡ 一番深い所に、全部出しちゃお♡」

 

"ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡"

 

「う……くうぅ……!」

「ほら♡ 出しちゃえ♡ 出しちゃえ♡ ほらほら~♡ はやく~♡」

 

 覆い被さりながら耳元に囁くアタシも、上から見下ろしてるポジションじゃなかったら、もう何もできなくなってる。体が勝手に動いて、突き上げるプロデューサーと、打ち下ろすアタシでぶつかりあって、子宮の入口で何度も爆発が起こる。

 

「ああ、美嘉っ!」

「うんっ……♡ いいよ、出して……♡ あっ、はあぁ、ぁぁ……♡」

 

”どぐんっ♡ びゅぐ~~~~~っ♡♡♡"

 

 脳天を突き抜ける快感に、頭がくらっとした。お臍の下の辺りで、お湯みたいに温かいものが、じわ~っと広がっていく。

 

 お腹の中でグーパーされてるみたいに、ぐっ、ぐっと壁が押されて、カラダの奥がふわっと浮き上がる。爆ぜた熱に焼かれてしまいそうで、汗がぶわっと噴き出てきた。

 

「んっ、んん~~~~♡♡ あぁ、イッてる、ぅ……♡♡」

 

 ――やばぁ、すっごいきもちいい……♡♡

 

 オナニーの時よりずっと深い、浮き上がったまま帰ってこられないような絶頂感の中、アタシのおまんこは、びくびく暴れるおちんちんに、ずーっと吸い付いていた。男の精気を全部吸い取っちゃう、サキュバスみたいに。

 

 くらくらする頭が落ち着くまで、ちょっとかかった。まだ硬いおちんちんが奥に突き刺さったままで、びくっと震える度に、軽イキの浮遊感が上ってくる。体がカクカク揺れて、プロデューサーの胸板に手をつかないと、そのまま横倒しになりそうだった。

 

「……ふふ♡ いっぱい出されちゃった♡ ごちそうさまっ♡」

 

 胴を前後に揺らすと、お腹の中がちゃぷちゃぷする気がした。魂を抜かれたような顔でぼーっとしてるプロデューサーを見ながら、お尻を浮かす。

 

「……ンッ♡♡」

 

 出っ張りが入口を擦って、声が裏返った。カラダの奥深くでいっぱいキスした証が、白くて長い糸になって、アタシの穴とおちんちんの先っぽをねばぁっと繋いでいる。アタシのエッチなお汁と混ざって引き伸ばされて、トロトロの水溶き片栗粉みたいに、竿に垂れていく。それを浴びるのが気持ちいいのか、ぴくっぴくっとおちんちんが震えた。すごいエッチな眺め。

 

 お腹の中にぐっぽり栓をしてもらった感覚が、まだ神経に焼き付いたまま。お腹いっぱいにプロデューサーを頬張る、爪先まで幸せでいっぱいになるような感覚が全身から抜けて、何だか空っぽだ。

 

 まだイケるのかな。

 それとも、もうお開きかな。

 

 ――そうだ……♡

 

 ――誘惑すればいーじゃん♡

 

 アタシはまだサキュバス。

 吸い取った力を、遠慮なく使っちゃおう。

 

 後ろ向きに寝転び、思い切って股を開いた。

 

 

 * * * * *

 

 

「ね~ぇ、プロデューサー♡ もう一回戦しようよ~♡」

「えっ、いや、でも……」

「いいでしょ? ね♡ ね♡ アタシの穴も『寂しいよ~♡』ってパクパクしちゃってるよ?」

 

"くぱっ♡"

 

"にちゃ……っ♡"

 

 言葉通りヒクヒク蠢く穴を指で開いて、プロデューサーを誘った。なんでも言えそうだし、もっと煽っちゃえ。

 

「ほらほら~♡ 気持ちいい穴が待ってるよ~♡」

 

「どうしたの? 年下JKのおまんこに負けちゃって悔しいの?」

 

「担当アイドルに弄ばれて凹んじゃった? やーいやーい♡」

 

 おまんこを見せたからか、煽ったからかは分からない。でもプロデューサーはガバッと体を起こして、アタシに覆いかぶさってきた。気が付けば、もうおちんちんがバキバキに硬くなっている。膝の裏をぐっと掴まれて、太いのが押し当てられて、ハラハラした。

 

 ――わぁ……♡

 

 ――犯されちゃうよ~♡

 

「美嘉、どこでそんなことを……ッ」

「お? やる気になった? 早くっ♡ ほら♡ ここっ♡ ここだよっ♡」

「こ、このっ……!」

「あっ♡ ん˝あぁぁぁっ♡♡」

 

"ずっぢゅん♡♡"

 

 先っぽがアタシの穴にキスしたと思ったら、そのままずぶずぶ入ってきた。アタシの体内に棒が埋まっていくのが、さっきよりよく見える。硬いおちんちんが天井をゴリゴリ潰しながら一気に奥まで踏み込んできて、無意識に腰が浮いた。目蓋の裏がチカチカする。

 

"ずぢゅっ♡ ぐぢゅぶっ♡ ずぶっ♡ ずぶぶっ♡ ぐちゅ♡"

 

「あっ……お……お˝ッ……♡」

「くそ、くそっ、美嘉っ」

「お、ッ♡ あは、まだまだ元気じゃん……♡」

「こんなに、俺を挑発してッ」

「その挑発に乗っちゃってるのは、どこのどなたかな~♡」

 

 って、余裕のあるフリをしてはみたけど、気持ちいい声が勝手に出て止まらない。先っぽが見えそうなぐらい引き抜いてから、お腹の奥まで突き入れてくるから、カラダの中がぐっちゃぐちゃに掻き回されてるみたい。枕をぎゅ~っと握って、深イキしちゃいそうになるのを我慢する。

 

 突かれるリズムに合わせて、お皿の上のプリンみたいにおっぱいが揺れてる。おっぱいがあるとそこばっかり見るんだから、男の人って案外チョロいのかも。

 

"ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡ ぱん♡"

 

「っぐ、うぅ……♡ はぁっ、はぁっ、プロデューサー、担当アイドルに腰振っちゃって、一生懸命だねっ♡」

「う、るさいっ……」

「あはっ♡ 必死すぎてかわい~♡ もっと、っン˝♡ あっ、うん、そ、ふかい、トコ……んん~♡」

 

"どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡ どちゅっ♡"

 

「くそ、クソッ」

「あッ♡ それやばいっ♡ あっ、うぅ、きもちい……♡」

「どうなっても……知らないぞっ……!」

「どうしてくれるの? えへへ、たのしみっ♡ っあ……あっ、あっ、あ……♡」

 

 段々、プロデューサーの腰遣いがこなれてきた。アタシの感じやすいところがバレてきて、そこをぐりぐり擦ってくる。脳みそに直接快感をぶち込まれてるみたいな衝撃が、おまんこから背中まで何度も何度も走り抜けていく。

 

"ぐりっ♡ ごりゅっ……♡ どす、どすっ♡”

 

「う˝っ、ぐ……♡ うぁあ、あ˝うぅぅ……っ♡♡」

 

 カラダの奥を抉られるたびに頭が真っ白になって、ばちばちと視界に火花が飛び散る。口にはしてないけど、さっきから小刻みにイッてる。内腿がぶるりと震えて、頭の中がじゅわ~ってしてるのが、もう彼にも分かっちゃってるかも。主導権を握られたくない一心で、叫んじゃうのだけはこらえた。そうしているうちに、段々、おちんちんが硬く張りつめてくるのが分かった。

 

「……ねぇ、イキそう?」

「あ、あぁ……もう出る……」

「ふぅ~ん♡ またアイドルに膣内射精しちゃうの?」

「うっ……!」

「さっきみたいにいっぱい出されたら、お薬が負けちゃうよ~♡」

「くっそ……美嘉ッ!」

「あっ……きゃうぅぅッ♡」

 

 プロデューサーがアタシの片足を抱え込んで、ぐりぐりと腰を押しつけてきた。奥の方のお腹側を執拗にこね回してくるから、たまらなくなって頭を振り乱した。細い糸でかろうじて繋がってた意識が、切れそうになる。

 

"ばちゅんっ♡♡ どっちゅっ♡ ずぢゅっごちゅっぶぢゅ♡♡"

 

「あ、やっ、ば……♡ これイク……♡ もっ、もうっ、しょうがないなぁっ♡」

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」

「いッ♡ いいよっ、いっぱいちょうだい♡ おちんぽ、おくまでつきさしてっ♡」

 

 もうこれ以上硬くならないと思っていたおちんちんが、さらに大きくなった。先っぽが膨らんで、また熱いの出されちゃうんだ、ってドキドキが加速する。

 

 あぁ、来る――

 来る――

 

「~~~~~~♡♡♡」

 

 お腹の奥に重い爆発が来て、全身が跳ねた。頭も体もバラバラになりそうなぐらい強い快感が、脳天まで一気に突き抜ける。イッてる途中なのに、温かいドクドクを感じたら、また次の絶頂が押し寄せてきた。

 

"どくっ……どくんっ♡ びゅッ♡ びゅぶ♡ どぷ……♡"

 

「あ゛っ♡ あ゛ぁぁぁ……あうぅ♡♡ い˝、イ˝く、い˝ぐっ……♡♡♡」

 

"びく……びくっ……びくんっ……♡♡"

 

 プロデューサーの射精は長かった。一回の脈動ごとに、子宮の入口がグッと押されて、視界が真っ白になる。左手が大きなものに包まれてると思ったら、いつの間にかアタシはプロデューサーと手を繋いで、思いっきりその手を握り締めていた。

 

「はぁ、はぁ……♡ も、も~、出し過ぎだよ……♡ お薬負けちゃうって言ったのに、デキちゃうじゃん……♡」

「……もう出ない。全部美嘉に搾り取られた……」

「四回って、そんなに多いの?」

「普通は一発で休憩が必要になるんだが……」

「アタシにコーフンしちゃった?」

「……そんな所だ」

「ふふ……♡」

 

 ――作戦、大成功?

 

 脱力したプロデューサーの体が上から圧し掛かってて重かったけど、心地よい重さだった。

 

 

 * * * * *

 

 

「うぐ……ヒリヒリする~……」

 

 汗と体液で汚れた体を拭いて、服を着直していると、股間に痛みが走り出した。のぼせあがった頭でいる間は全然気にならなかったけど、少しずつ落ち着きを取り戻したら、まだおちんちんがナカに入ってるような違和感があって落ち着かない。

 

「美嘉、大丈夫か?」

「あぁ、うん、平気。……あはは、初めての割に痛くなかったからって、調子に乗っちゃった」

「えっ?」

「慣らしてはいたけど、男の人は……あ、えっと……」

 

 頭が冷えてきたら、自己暗示も解けてきちゃった。自分の口走ってた言葉を思い出して、一気に顔が熱くなる。

 

「役作りしてたっていうか、ええと……ひ、引いちゃったかな?」

「いや、その……俺も」

「!?」

「年甲斐も無く情けない話なんだが、俺も初めてで……」

「プロデューサー、DTだったの!?」

「そ、そういう言い方をされると……」

「そうなんだ! やった~~~~♡♡」

 

 

 勝った――

 勝ちました――

 城ヶ崎美嘉、優勝――

 

 

 好きな人のハジメテになれたなんて感激!

 

 突き上げてくるハッピーな気持ちのまま、腕を回して飛びついた――のはよかったんだけど。

 

「あっ……ご、ごめん。抱き着いちゃった……!」

 

 人間に戻っちゃったアタシは、好きな人と二人っきりになると、やっぱりまだ、緊張しいのヘタレだった。

 

 

 * * * * *

 

 

 プロデューサーとの距離はお互いのカラダの中にまで接近したわけだけど、表向きの関係はそれほど大きくは変わらなかった。キスもセックスもしたくせに「好きです、付き合って下さい!」っていう度胸は無かったし、プロデューサーの方からなんてなおさら言えるはずがない。学校にレッスンに仕事にライブにあちこち駆け回る生活は相変わらずだったから、曇り空がだんだん晴れていくみたいに、気まずい思いはなくなっていった。

 

 不思議な関係になったな、って思った。二人っきりだと意識するとテンパっちゃうのは相変わらずなんだけど、からかいたい気持ちの時には、手を握ったり抱き着いたりするのも抵抗なくできちゃう。雰囲気作っちゃうとダメなのかな……?

 

 今日は事務所内の撮影スタジオで水着のグラビア。週刊誌の巻頭だから、目立つチャンス。しっかりキメていかないとね。

 

「……おっと」

 

 忘れちゃう所だった。鏡の前に立ってキまってるのを確かめたら、白ビキニの自撮りをパシャリ。

 

 ここまではいつも通り。

 ここからは、サービスショットの準備だ。

 

 まずは、顎の下からお臍までを収めて一枚。

 胸をギュッと寄せて、もう一枚。

 エロ目線の人を煽る用のヤツ。

 

 それから、ビキニをめくって、ニップレスを見せて、もう一枚。

 ニップレスをめくって、乳首がポテッと出たのを、もう一枚。

 こっちは、DMで送りつける用。

 

 

《おはよ~♡》

 

《今日の水着、セクシーでしょ♡》

 

《ビキニの中、気になる?》

 

《しょーがないなぁ……特別だよっ♡》

 

 

 フォローとフォロワーが1ずつしかない、なぜか城ヶ崎美嘉と相互フォローのアカウント。そこに画像を一枚ずつ送信すると、一分ぐらいしてから、一斉に♡マークがついた。通知が来て、トイレにでも駆け込んだのかな。鼻息を荒くしてるプロデューサーの姿を思い描いて、アタシは鏡の前でニマニマ。

 

 

《ムラムラしてきたらちゃんと呼ぶんだぞ~♡》

 

 

 って送ったら、今度はサムズアップがすぐに返ってきた。アタシの呟きにエロいコメントしてる人達を、プロデューサーはどんな気持ちで眺めてるんだろう。優越感に浸ってるんだろうな、って思うと、アタシも嬉しくなった。またアタシから誘っちゃおうかな……♡ なんて思ったりして。

 

「……よし、今日のアタシもイケてるっ!」

 

 鏡に映る自分に呟いて、自分に魔法をかける。

 両足に自信を履いて、アタシは更衣室を後にした。

 

 

 終わり




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