M×K×D
「はぁー、お風呂気持ちよかったー。
「ええ、三人一緒に入れるくらいですものね」
「そうよねー、三人で遊ぶことも出来るもんネー」
三人は白いバスローブ姿で、鞠莉の部屋でくつろいでいた。カメラのアングルは、これまた誕プレに贈ったというぬいぐるみに仕込まれたものからで、部屋全体がよく映されていた。
「お風呂場は遊び場じゃありませんわ」
「へー、よく言うわネー。あんなに気持ちよさそうなボイス出してたく、せ、に♪」
鞠莉はリクライニングチェアで休んでいたダイヤの胸を背後から揉みながらそう言って、ダイヤは「ぴっ⁉」と鳴き声を上げた。
「そ、それはっ……気持ち良かったんですから、仕方ありませんわ!」
「へー、じゃあもっと気持ち良いことしない?」
果南も含み笑いをしながらダイヤに近づいて、正面からのしかかってきた。
「ちょ、ちょっと果南さんっ!」
「あ、果南ずるーい。私も正面から責めたいのニー」
「じゃあ後で交代すればいいじゃん。ねぇダイヤ?」
果南はニヤニヤと笑いながら、ダイヤのバスローブをはだけさせて胸を露出させた。
「ちょっ! ちょっと……ぴぐぅっ♡」
困惑するダイヤをよそに、果南はダイヤの乳房を舐め始めた。ダイヤは身体を震わせて快感に溺れ始めていた。
「あっ、ずるーい! 私もヤリマース!」
果南の行為を見て鞠莉も火が点き、リクライニングチェアの脇に移ってダイヤとキスをした。鞠莉はぐぐっと舌を入れ込んで、ダイヤは口の中をひたすら
「んっふ♡ こんなチェアの上じゃなくて、もっと広いフィールドでヤりまショー!」
「賛成ー。せーのっ!」
「わっ、ちょっと!」
鞠莉と果南はダイヤの体を持ち上げて、三人はベッドに移動した。
「今度は果南の番デース!」
鞠莉は果南に抱きついて動きを封じた。そしてダイヤのようにバスローブをはだけさせて、果南の豊満な胸が露わになった。
「さっきのお返しですわ、果南さん」
ダイヤは果南の背後にまわって、後ろから果南の胸に手をまわした。優しい手つきで揉みしだくと、果南は「んっ♡」と
「じゃあ私は、こっちを責めマース♪」
鞠莉は果南の下腹部に顔を
「あ、後で覚えてなよ鞠莉……んっ♡……や、ヤり返してやるから…」
「フッフーン、いつまで強気でいられるかしラー?」
不敵な笑みを浮かべる鞠莉は、顔を上げて右手を果南の下腹部に遣った。陰部に指が入る感触に、果南は「んんぅっ♡」と体をよじらせた。
「ふふ、可愛い果南さんですこと」
「う、うるさいなぁ……ダイヤだってさっき、んっ♡ か、感じまくってたくせに……んふぁっ♡」
ダイヤは果南の乳頭を指でつまんで、コリコリと弄った。鞠莉は指を奥まで挿れて、何度も抜き差しを繰り返した。上からも下からも責められた果南は、ひたすら身体を震わせて感じまくっていた。
「さぁ、そろそろフィニッシュといきまショー♪」
鞠莉はそう言うとバスローブを脱ぎ、自分と果南の秘部をくっつけた。二人は同時に「あぁ♡」と声を漏らした。そして互いに腰を前後に動かし始めた。果南もバスローブの紐を解いて脱いだ。
「だ、ダイヤ……カモン」
果南と結合する鞠莉は、ダイヤに顎をクイっと上げて呼びかけた。ダイヤはそれに応じて、鞠莉の背後にまわった。
「まったく、やらしい方ですこと」
ダイヤは鞠莉の胸を揉みながら、耳元でそうささやいた。
「オゥ♡ ダイヤだって他人のこと言えないく、せ、に♪ このまえ千歌っちと二人っきりで部室にいたでショー」
「なっ! み、見てたんですのっ⁉」
「えっ、ナニナニ? 千歌と何してたのよー?」
果南も腰を動かしつつ、ダイヤに詰め寄った。
「べ、別に何も……つ、次のライブのことでちょっとお話が……」
「あらそう? おっぱいで遊びながラー?」
「しっかり見てるんじゃありませんわっ!」
「へー、ダイヤと千歌ってそんな仲だったんだー」
果南はからかうようにそう言った。自分と千歌の関係には一切触れずに。
そんな果南に、鞠莉は激しく腰を振って責めてきた。果南も負けじと応戦するが、しなやかなテクニックは鞠莉の方が上手だった。
「んっ♡ はぁっ♡ んぁはっ♡……ちょ、ちょっとタンマっ」
「ダーメ♪ イクまでやめませーン♪」
鞠莉は容赦なく腰を振り続けて、果南は上半身を起こす気力がなくなって、完全に鞠莉のペースに呑まれた。
「んんっ! んあぁっ! い、イクぅっ!……はぁっ!♡」
果南はとうとう我慢できず、盛大に
「アハッ♡ 果南のイキ顔はいつ見てもサイコーよねぇ♡」
「まったく意地悪な方。魔女みたいですわ」
「それはグッドなネーミングね、気に入ったわ。じゃあ今度の
ダイヤもそれは心得ていたようで、自らバスローブを脱いでいた。そして鞠莉とダイヤは
「ンッフフ♪ ダイヤとヤルのも楽しいデスねー♪」
「ふふ、私は果南さんのようにすぐには落ちませんわよ」
「アラー、なら全力でいくしかないわネー♪」
「臨むところですわ」
二人は何度も何度もお互いの秘部を
「ハァ、ハァ♡……ほら、無理はいけませんわよ」
「ウッフゥ♡ ま、まだまだ平気デース……んんっ♡」
そうは言いながらも、だんだん鞠莉は体勢が崩れてきていた。ダイヤはここぞとばかりに攻勢を強めて、片手を伸ばして鞠莉の胸を揉んだ。
「さぁ、そろそろご観念……ぴぎっ⁉」
そろそろ終わらせようと思った矢先、果南が背後からダイヤをハグした。そればかりか、しっかりと胸を鷲掴みにしていた。
「ほら鞠莉、チャーンス!」
「ひ、卑怯ですわっ! に、二対一なんて……ブッブーですわっ!」
「ノンノン、バリバリオッケーよぅ♪」
鞠莉は勢いを取り戻してダイヤを責め落としにかかった。ダイヤも抗戦しようとするが、果南が片手で乳頭を弄り、さらにもう片手で性感帯である口の右下にある黒子も弄ってきて、ダイヤは骨抜きにされていた。完全に鞠莉と果南の玩具だった。そしてとうとう時が満ちて、盛大に潮を噴いた。
「フッフーウ! これで2勝デース!」
「ひ、卑怯、ですわ……ぴぐぅっ」
「アハハ、もうダイヤぐでんぐでんじゃん。今度はダイヤとヤリたかったのにー」
「ちょ、ちょっと休まないと、無理ですわ……」
「じゃあ今度のマッチはダイヤと果南ネ。私はどっちに味方しようかしラー♪」
三人は〝川の字〟になるようにベッドに横になって、会話に花を咲かせつつ、自然な動作のように何度もキスをしたり身体を触り合っていた。……
H
「す、すごいずら……も、もう、ハレンチどころじゃないずら……」
「そ、そうね……もうエロよエロ、エロエロの実の能力者たちよ……」
三年生組の濃すぎる〝遊び〟の場面を見た花丸と善子は、当然の如く顔を赤くしていた。見ているこちらが恥ずかしくなるぐらい、生々しくてお色気すぎる動画の内容に、口から出る言葉も途切れ途切れな感じだった。
「まぁこの三人も、付き合い長いからねー。いつからこんな遊びしてたのか知らないけど、結構前からヤってたんじゃないかな」
顔の赤みが引かない花丸は何も言わず、黙ってオレンジジュースをひとくち飲んだ。
「さーて、次はどうする? 他にも色々あるけれど……」
すると花丸は、行動に出た。
「次は……これが、観たいずら」
花丸は、先ほど撮影したパソコン画面を撮った写真を善子に見せた。すると善子は「ぬわっ⁉」と変な声を上げて驚いた。それは花丸のモノしか保存していない、特別なファイルの画面。
「あ、アンタ…いつの間に……イテテテっ!」
花丸は善子の頬をむぎゅーっと手でつまんだ。
「本当にドスケベずらよ、善子ちゃんは。マルの……その、アレも見てたなんて……スケベずら、ス・ケ・ベ・ずらっ!」
「ご、ごめんごめんごめんー! つ、つい撮れちゃったもんだから、保存しちゃって……」
「もう罰ずら。一緒に観るずらよ」
「えっ⁉ み、観るって……えっ、だってアレ、アンタの……その…」
「いいから。善子ちゃんと、一緒に観たいずら……」
善子は当惑しつつも「わ、わかったわよ……」と、その動画を探して、再生した。
それは国木田家の映像。
花丸が自分の部屋で、こちらに背を向けて椅子に座っていた。花丸はこのとき本を読んでいた。
やがて本を閉じて、椅子をくるっと反転させて、「はぁ」と息をついた。
そして、スカートを脱ぎ始めて、再び椅子に座り片膝をついた。
右手を、パンツの中に入れた。白い無地のパンティの中に。
それから「んっ♡」や「はぁっ♡」といった声を漏らしながら、パンツの中に入れた手をモゾモゾと動かした。
それがどういう行為なのか、経験のない中高生はいない。
「……よくも見たずらね。マルの……お、オナニー……」
花丸はキッと善子を睨みつけながら言った。
「だ、だからごめんて……これは削除しておくから、許して。ね? ね?」
善子は慌てながら花丸に赦しを請うた。花丸はしばらく黙っていたが、そっぽを向きながらもこう言った。
「べ、別にいいずらよ……消さなくても」
「へっ? な、なんで?」
「……よ、善子ちゃんになら、見られてもいいずら」
「え? そ……そうなの?」
花丸はこくりとうなずいて、少しもじもじしながら善子に訊ねた。
「善子ちゃんも、こういうことに興味あるずらか?」
「こういうことって?」
「だから、その……千歌ちゃんとか、マリーちゃんたちが、やってること……」
「ま、まぁそうね……うん。興味がないって言えば、嘘になる、かも……」
「マルのことも、そういう目で見てるずらか?」
「は、はぁっ⁉ な、なに言っちゃってくれちゃってんのよ⁉ そそそそそ、そんなわけないでしょ!」
「本当? だったらどうして善子ちゃんのスマホの暗証番号、マルの誕生日なの?」
「そ、それは……じ、自分の誕生日はよくないでしょあーいうの。だから、身近な人のやつにしただけ! ただそれだけ!」
「じゃあどうして、このパソコンの動画とか写真、わざわざマルのだけ別にしてあるずら?」
「それはー……えっとぉ……そのぉ……」
善子は明らかに狼狽していて、目が泳いでいた。どう言い逃れしようか必死に考えているが、いいのがまったく思い浮かばなかった。
「マルは、善子ちゃんのこと考えてたずら」
「へっ?」
「……コレしてた時、マルは善子ちゃんのこと考えながら……し、してたずら」
〝コレ〟とは、パソコン画面で一時停止されている、花丸のオナニー現場のことだった。
善子は、頬と耳をカァっと赤くした。
「ま、マジで?」
「うん……だから別に、善子ちゃんに観られても、いいずら」
「……じゃ、じゃあなんでつねったのよ! けっこう痛かったんだから!」
「盗撮されてまで観てもらいたくはなかったから」
「はい、ごめんなさい……」
善子はすんなりと謝った。その様子を見た花丸はクスっと笑って、善子に顔を近づけた。
「えっ、ちょっとずら丸?」
「……き、キスぐらい、ダメずらか?」
二人はしっかり見つめ合いながら、そのまま動きが止まった。花丸としてはかなり勇気を出した行動であり、善子は生まれて初めて他人にキスを求められた瞬間だった。
無言の時が1分ほど過ぎた。
「……い、いいけど」
「……じゃあ」
二人は、ゆっくりゆっくり顔を近づけて、唇を合わせた。柔らかな感触に、二人は何とも言えない心地よさを感じた。そのまま三十秒近く、二人は唇を重ねたまま動かなかった。
「……き、気持ちよかったずら」
「う、うん……悪くは、なかった、かも」
「善子ちゃんは、マルのこと、好き?」
花丸は単刀直入に訊いた。善子は「えっ⁉」と再び狼狽した。
「好き?」
「す、好きって……その……き、嫌いなわけないじゃない」
「じゃあ好きってことずらね?」
「嫌いじゃないって言ってるの!」
「それを好きって言うずらよ」
花丸はニコッと笑いながら、善子に抱きついてきた。
「わっ! ちょ、ちょっとずら丸! ……もう」
善子は観念して、花丸の背中に腕をまわした。二人は抱き合った。
「アンタこそ、スケベじゃない」
「スケベじゃないずら。スケベなのは善子ちゃんずら」
「……まぁいいわよ、もう何でも」
「そうだ、ひとつお願いがあるずら」
「なに?」
「善子ちゃんが作ったアプリ、マルのスマホにも入れてほしいずら」
「はぁっ⁉ な、なんでよ⁉ 散々スケベスケベ言ってたくせに!」
「だって、善子ちゃんとは契約を交わしてるでしょ? 善子ちゃんのやることに理解するなら、文句はないはずずら」
「え~……別にいいけど、いいこと? 絶っっっ対に他人に見られちゃダメよ! そしたらもう、私たち終わりよ」
「わかってるずら。気をつける」
花丸は自分のスマホに、善子が作ったアプリをインストールしてもらい、簡単な使い方も説明してもらった。
「これでいつでもどこでも、カメラの映像が見れるってわけ。気に入った所は録画して保存したり、スクショで写真にもできる」
「スクショ?」
「まぁ画面をそのまま写真に撮るってことよ。そうだ、ついでだからLINE交換しておきましょうよ」
花丸はまだスマホを持ったばかりなので、LINEのアプリも入れていなかった。なので善子が代わりに全部やってくれた。
「これで、いつでも善子ちゃんと連絡が取れるんだ……スマホってすごいずらね~」
「まさかアンタがスマホを持つ日が来るとは思わなかったわ」
善子は苦笑しながら新品のスマホを花丸に返した。
「……こ、これからもこうして、一緒に動画とか観たいずら」
「くっくっく、もうすっかりずら丸も
「罪深いことなのはわかってるけど……もう止められないずらよ~」
二人は顔を見合わせて、思わず笑ってしまった。その流れでまた軽めのキスをして、今日から〝友達以上〟の関係になったことを、二人は意識した。誰にも言えない秘密を共有し、お互いにお互いのことを想っていたことを知ったことで、二人の絆がさらに深まった気がした。……