リクエスト内容はこちら。
https://skeb.jp/@aikosyaHoKoku/works/18
至って普通の女性が、彼氏のテールナーとぴったんこ!?
しかもそのまま進化して、マフォクシーになっていて!?
「コウジ、こんにちはー!」
私は元気よく、彼氏の家のドアを開く。
「おう、アケミ! 元気だったか?」
んもう、一昨日会ったばっかりでしょ!
私とコウジは、そこそこ長い付き合い。
最初は同じ大学のゼミ、ってだけだったんだけど……
いつの間にやらお付き合い、いつの間にやら今度結婚!
と、言うところまで来ている仲なのだ。
「テェー、ルナー!」
ただ、全てが順調というわけでもなく……
私とコウジの間に、一匹のテールナーが割って入ってきた。
そう、問題はこの子なのだ。
コウジが可愛がっているのはいいんだけども……
「ルナ、ルナ!」
「こら、テールナー! やめないか!」
お気に入りの木の枝で、私をポコポコ叩いてくる。
んも〜……
「ごめんな、アケミ。なんかテールナー、最近ますます怒りっぽくってさ」
コウジは気付いてないみたいだけど、私はなーんとなく分かる。
多分、私への嫉妬なのだ。
テールナーはテールナーで、コウジの事が大好きなのにポケモンだから伝わらない。
いや、伝わったとしても人間とポケモン、どうしても限界はあるものね。
それを気にし始めたところに、私とコウジの結婚話……
うんうん、わかる、わかるぞ。
でも、でもなのよ。私だって、負けていられないのよ。
ポケモン相手に負けているようじゃ、この先が思いやられるしね!
「テールナーちゃん、私はあなたのトレーナーさんを取ったりなんかしないわよ!」
かがみ込み、視線を合わせる。
ムスッとほおを膨らませ、こっちを睨んでいる。
もう、そういう事するの、可愛くてずるいんだ!
「私は確かにコウジと結婚するけど、あなたの方がコウジと仲良い所もあるでしょう?」
心当たりがあるのかないのか、首を傾げて考えている。
「ほら、あなたはいつだってコウジに優しくしてもらってるじゃない? その尻尾だって、コウジにブラッシングしてもらってるんでしょう? いいなぁ」
合点がいったのか、途端にドヤ顔で尻尾を見せつけてくる。
可愛いんだけど、こ憎たらしいやつめぇ。
ま、まあ、このぐらいして見せないと人間の余裕を見せることはできないものね。
「だから、私とコウジの結婚くらいは……許して欲しいんだけどな?」
これでうまく……いかなかったみたいだ。
それはそれ、これはこれなのか——またもや枝を振って、私に抗議してくる。
んもう、困っちゃうわ。
本当の気持ちを言っていいのなら、私だってテールナーが羨ましいのに。
フォッコの時から抱っことかいっぱいしてもらっていて、べったりしちゃってて。
でも、だからと言って「テールナーが羨ましい!」って言うのも大人気ないじゃない?
ああもう、本当は、すっごく、羨ましいのに!
……と、私が思った時だった。
テールナーの木の枝がポコっと私のおでこに当たり、その瞬間爆発したかのような衝撃が来て……
「お、おい、大丈夫か!?」
え、ええっと、私、どうしたのかしら!?
よく分からないけど、煙が立ち込めている。
な、なあにこれ!? アタイ、こんな事する気無かったのにぃ!
えっ、誰々!? すごく近くで声がする。
あ、この声! コウジとケッコン、とかしようとするやつの声だわ! どこよ、アタイが引っ叩いてやる!
よ、よく分からないけど、私、あなたの事なんて知らないわよ!?
いーえ、嘘おっしゃい! さっきだってアタイの事テキトーに褒めて、誤魔化そうとしたくせに!
えっ、え? あ、あなた、もしかして、テールナー!?
やーっとわかったの!? こんなに可愛いアタイのこと、すぐに分からないなんて大した目をしてるのね!
で、でも、こんなに声近いのに、どこにいるのよ!?
あんたこそどこなのよ! アタイのそばで大声出さないでよ!
「ん、あれ、テールナーか?」
コウジの声がする。
フッフーン、聞いた聞いた? あんたなんかより、アタイの方が先に見つけてもらったんだもんねーだ!
うう、そう言われるとちょっとだけ悔しい。
そもそも、なんでフォッコがこんな流暢に喋ってるんだろう?
ん? アタイはいつも通りなんだけど。
「あー、やっと煙無くなってきたな……って、えぇええええ!? え、テールナーじゃない!?」
えっ、なんで私を見てそんなこと言うの?
あ、アタイはどう見たってテールナーでしょ!?
ふと、玄関に靴をはく時の鏡があるのを思い出す。
私は、それを見ようとして。
わ、アタイ、体が勝手に!?
え?
え、え、え?
こ、これって。
う、嘘でしょ?
視界に見える物が、あまりにも信じられなくて。
「て、テールナーが、進化した!?」
いやいやいやいやいや、進化どころじゃなくて!?
じゃあ、つまり、アタイ、この女と一緒になって!?
私、テールナーと一緒にマフォクシーになっちゃったって言うの!?
「わ、妾、どうなってるんじゃ!?」
ちょっと、ふざけた喋り方してる場合!?
そ、そんなつもりはないんだけど!?
「えっ、お、お前、喋れるのか!?」
「ええ、そうじゃぞ。これも妾が、お主のことが好きだからじゃ」
え、えぇ!? アタイ、なんでこんなおばあちゃんみたいな喋り方!?
ほら、変になるでしょう!?
「す、好きって……」
「お主じゃって、妾のことが好きじゃろう? じゃから、結婚しようと言うてくれたわけで……」
「け、結婚!? そういえば、アケミがどこにもいないって思ってたけれど……ま、まさか!?」
「そ、そうじゃ! 妾、よう分からんが、妾と一つになって、妾になってしもうたんじゃ!」
ああもぉん、言いたいことが言えないじゃないのよっ!
ど、どうしよう、私の事もテールナーの事も、同じ体だから同じ扱いになっちゃうんだ!?
えぇ〜、ヤダヤダ! なんでよりによって、あんたなんかと一緒に!
も、もしかして、テールナーの事、羨ましいなんて思ったからかしら……
え、あんた、そんな事考えてたの?
テールナーは考えてなかったの?
めちゃくちゃあんたの事、羨ましかったけど。
わ、じゃあ、多分それじゃない?
えぇ〜、ウッソでしょぉ……アタイ、あんたみたいにコウジと結婚したいだけだったのにぃ!
わ、私も、あなたみたいにコウジに甘えたかったんだもん!
それってさぁ、欲張りじゃん?
その言葉、そのままお返しするわよ!
む、むぎゅう……
「と、とりあえず、ポケモンセンターに行こうか!」
さっすがコウジ、名案だわ。
そうそう、早く戻っちゃいたいわ!
「うむ、わかったわ。早く、妾も戻りたいからのう」
「ようし、じゃあモンスターボールに……」
ええっ!? 待って待って待って!?
私は反射的に、出てきた光を避けてしまい。
「ま、待つんじゃ、妾、人間が混ざっとるんじゃぞ!?」
「あ、そ、そっか……明美をゲットするのはなんかまずい気がするな、確かに」
「も、もう、なんでもええじゃろ!? 早く妾、元に戻りたいんじゃよ!」
こら、勝手に喋ったらややこしくなるじゃない!
うるさいわねぇ、アタシだってこんなの、嫌だもんねーだ!
「え、えーっと?」
「わ、妾、妾一人じゃなくてな、ええい、妾にも喋らせんか! だからのう、コウジ! 早く戻しに行きたいんじゃて、だからぁ、妾、人間なんじゃぞ! そんなボールには、歩いていけばええじゃろ!?」
あ、やっちゃった。
コウジ、すっごい顔してるぅ……
「も、もしかして、マフォクシーになってるけど、中に二人ともいる……とか?」
「そうじゃ、正解じゃ」
コウジが頭を抱えてる。
なになに、そんな困ること、ある?
だって、どっちと喋ってるのかよく分からないじゃない。
あ、そっかぁ。でもでもぉ、考えてみてよ。
どうしたの?
それでももし、どっちが喋ってるのか分かってくれるなら……コウジ、カッコよくなぁい?
あ、分かるそれ! 絶対かっこいいやつじゃない!
でしょぉ? アタイ、ワクワクしてきちゃったかも。
うふふ、私も頑張らなくっちゃ!
「ええっと、アケミ、一応聞くけどさ」
「な、なんじゃ?」
「結構おっぱいおっきいの丸見えになってるけど、いいのかそれ?」
えっ!
あ、すっごーい。あんた、胸大きいもんね。アタイの胸も大きくなってるじゃん。
わ、わ、なんか耳毛っぽいのも私の髪の色ちょっとあるし、えぇええ!?
いいじゃん。めっちゃオシャレで。
ど、どうしよ、これじゃ人間が混ざってるの、みんなに分かっちゃうんじゃない!?
そーお? 気にしすぎじゃな〜い?
「な、何か、隠せる服はないかえ!?」
「と言われてもなぁ、テールナーの服はあるけど……マフォクシーなんてだいぶ先だと思って、用意してないぞ? タオルとかで隠したら余計に目立っちゃうし」
「し、しかしじゃな、ああもう、ボールも嫌、裸も嫌、じゃとずっと外に出られんぞ!? じゃ、じゃが、妾、大丈夫じゃって、コウジを信じてやらんか! なぁ、コウジ? あ、え、ええっとじゃなl……」
「お、おう、俺に任せとけ! そう言うポケモンだし、俺と一緒に散歩するのが好きなんだって言ってやるから!」
と、とほほ、私人間なのに、ポケモン扱い……
ちぇー、どうせならアタイを人間扱いしてくれる、の方がいいのになー!
そ、それは無理じゃないかしら……
なーんでよぉ!
「ど、どうする、これから?」
「う、ううむ、まさかこのままで戻れないとは、思いもせんかったのう……」
私、ずっとマフォクシーのままなんて……
んもう、クヨクヨしないでよね! アタイまでやんなっちゃうもん。
だ、だって、結婚……
すればいいじゃない、ケッコン!
えぇ!?
「アケミ、ええっと……」
「なぁ、コウジ?」
「あ、なんだ、どうした?」
「妾、もう妾のままになってしもうたわけじゃが……どうじゃ? 妾と、つがいになるのは嫌かの?」
「つがいって、ええっと、結婚か?」
「そうじゃ、そうじゃ。まあ、見ての通りポケモンになってしもうとるがな、ちゃあんと妾の心は妾の心なんじゃからな?」
あ、あなた、結構演技派ね?
うるさいわね、今あんたの代わりに頑張ってんの。茶化さないでよね!
「お、俺は、アケミがポケモンになろうとどうなろうと、愛してるのは変わらないからさ」
チェー、アケミ、アケミってさ!
あ、ちょっと変わってちょうだい。
「しかしのう、妾はテールナーでもあるんじゃぞ? お主、テールナーともつがいになる覚悟……あるのかえ?」
「あ、そうか……俺はテールナーのこと、可愛がっていきたいと思ってるんだけど」
「違うんじゃて。お主、鈍いのう、妾、ポケモンかも知らぬが……お主のこと、愛しとるんじゃぞ?」
あ、あんたもなかなかやるじゃない。
そっちばっかりにいい所、取られたくないもんね。
「え、だから、可愛がって……」
「あ・い・し・て・る・んじゃって。分からんか? はっきり言うかのう、妾、妾と一緒なんじゃから、一緒にまとめて、めとってくれぬか?」
ええっ、あんた、それでもいいの!?
じゃあテールナー、あなたは別に結婚してもらえないままって扱いでいいの?
嫌だけど、そりゃ。でもそれじゃ、アタイだけいいとこ取りじゃん?
うふふ、見てなさいって!
「よ、よし、分かった! じゃあ、アケミもテールナーも、俺のお嫁さんだ!」
「ふふふ、優しいのう! ただ、もう一つお願いがあるんじゃ」
「も、もう一つ?」
「妾、確かに人間じゃが……ポケモンでもあるんじゃぞ?」
「お、おう」
「んもう、にぶちん! 妾をお嫁さんとして扱うだけじゃなくて、ポケモンとしても扱って欲しいって事じゃよ! 妾、どっちもじゃから、どっちとしても扱われたいんじゃ!」
あ、なーるほど。あんたも欲張りさんだ。
うふふ、これなら平等でしょ?
えへへ、あんた……なかなかいい人ね?
あなただって、なかなかいいテールナー……あ、いや、もうマフォクシーか。
それ言ったら、あんたもマフォクシーだよーだ!
「で、大丈夫か? 料理、作れるのか?」
「安心せい、妾はもう、お主のお嫁さんなんじゃぞ♡」
えへへ、いきなり同棲始まっちゃった。
変なもの、作るんじゃないわよ!
とりあえず、美味しいもの作らなきゃ。
あ、じゃあ、アタイの好物入れて!
ダメダメ、それ、ポケモンフードでしょ!?
めちゃくちゃ美味いのよ、これ! コウジも絶対気にいるって!
だーかーらー、コウジは人間なんだってば!
ヤダヤダぁ、せっかくアタイ、コウジに料理作るんだよ? 自信作じゃなきゃ!
わ、私の自信作が台無しになっちゃうの!
んもー、あんたの自信なんて、どーだっていいわよぉ!
よくないわよぉ、コウジに悪いでしょ!
悪くない!
悪い!
いーれーるー!
いーれーまーせ〜んー!
「ま、マフォクシー? 動きが変だけど、大丈夫か……?」
「あ、やだ、妾ったら、おほほ……も、もう、妾が、妾と、ねぇ?」
し、仕方ないわねぇ、ちょっとだけよ!?
あ、やったー。最後にちょっとだけ、のっけちゃうね!
はい、はい。
「へぇ、美味しそうじゃん」
「うふふ、妾の自信作じゃぞ?」
アタイ、初めてやったけど……料理って、楽しいのね。
た、楽しかったならよかったけど。味はどうだろ……
「ああ、うん、美味いなこれ」
「ほう、そうかえ? なら、妾も……うんまい!」
きゃあ、人間の料理って、こんなに美味しいの!?
あ、すごいわね。ポケモンフードって、結構味しっかりしてるんだ。
ねー、入れてよかったでしょー!? でもでも、ごめんね! アタイ、あんたちょっと疑ってたからさぁ。
わ、私も、あなたの事疑ってたわね。よく考えたら、試しに一個食べてみたらよかったんだし。
いいの、いいの! アタイ、あんたの料理だーいすき! もっと作ってよ!
うふふ、嬉しいわ。テールナーも、お気に入りのポケモンフード……あったら、教えてね?
うん、うん!
「マフォクシー、シャワーとか大丈夫なのか?」
「安心せい、半分は人間じゃぞ」
無理無理無理無理、なんでお風呂とか入るの。
いやいやいやいや、入らないと気持ち悪いでしょ。
いいじゃん、ポケモンなんだしさー! 一週間に一回でも嫌なのにー!
だめ、だめ! 毎日入らないと、臭くなっちゃうわよ!?
別にいいじゃん。
よくなぁい! ほら、お湯かけてあげるから。
ちーがーうーのー! 濡れるのやなのー!
こ、こらぁ、よけないの、危ないでしょ!?
だったらやめてよね!
やめないってば、頼むからお風呂入らせてよぉ!
「お、おおい、マフォクシー? なんか、ドア越しだからかもしれないけど……変な動きしてないか?」
洗面所から、コウジの声がする。
「あ、あー、ああ、わ、妾、この体だと、は、初めてじゃからな? す、すぐ慣れるじゃろ、おほほほ……」
一瞬の隙を見て、私は思い切り浴槽に飛び込む。
ぎゃー!!! 水だらけじゃないのよー!!!
ほうら、もう濡れちゃったわよ、もう同じよ! 大人しく、お風呂に入りましょうね?
うー、最悪。覚えときなさいよ!
なんだかんだ揉めつつ、私はテールナーとお風呂を出る。
うー、確かにさぁ、シャンプーってめっちゃいい匂いするけどさぁ。
でしょう、今度お店で、テールナーの好きな匂い選びましょ?
違うの、これ、乾かさないと気持ち悪いじゃない!
炎ポケモンでしょ、すぐ乾くってば。
分かってないんだからぁ! 変に乾くと、毛にクセついちゃうんだってば!
あっ、そっか。私今、全身が……
それにさー、進化したから増えてるからさぁ。毎日お風呂入るなら、毎日なんとかしないといけないのよ? 分かる!?
考えてなかった……
んもう、ポケモンの体はアタイの方が長くやってるんだから、聞いてよね!
でもぉ、こんなモコモコだと余計に体汚れちゃうし。
だーかーらー……
「おっ、マフォクシー! お風呂出たか?」
「あ、ああ、ええ湯だったぞ?」
「よしよし、そっか! じゃあ、俺がブラッシングしてやるからな!」
「し、してくれるのか!?」
いっつもしてもらってるの?
あ、うん、そうだけど、こんなにおっきくなっちゃったのに、アタイ。
「あれ、それとも自分でするか? いっつもテールナー、俺にブラッシングしてもらってる時は嬉しそうだったから」
「あ、い、いや、嬉しいんじゃがな、ほ、ほれ、妾、こんなに毛が増えたじゃろ? じゃから——」
まだ言い終わっていないのに、ぐいっと腕を引き寄せられる。
「気にするなって。して欲しいんなら、ブラッシング中はちゃーんと俺のポケモンになってるんだぞ?」
あっ、やだ、かっこいい。
あ、アタイも、惚れ直しちゃいそう。
コウジが優しく話しかけながら、丁寧にブラッシングをしてくれる。
えへへ、やっぱりコウジのブラッシング、気持ちいいなぁ!
ずるいわねぇ、いっつもこんなことしてもらってるなんて。
でもその代わり、ケッコン、できないんだよ?
あー、それもそっかぁ。
そう、そう。ポケモンはポケモンで、辛いのよ!
まあ、でもいいじゃない。もう、あなたも人間みたいなもんだし。
うふふ、あんたもポケモンみたいなものでしょ?
あー、でも、コウジ、大変そう。
そうねぇ。毎日は大変だし……明日はアタイが自分で頑張ってみよっかな!
じゃあ、その次は私ね!
えー、あんたにブラッシングされちゃうわけ?
それを言ったら、明日私、ポケモンにブラッシングされちゃうわけだけど?
あっはは! そうだ、そうだ! それはそれで、おもしろーい!
うふふ、結構私たち、いいコンビみたいね。
「え、ええっと」
「どうした、コウジ? もじもじしとるが?」
そ、そりゃそうでしょ。そんな、体押し付けちゃって。
えぇ? いっつも寝る時はこうやってるんだけど。
い、一緒に寝てるの!?
え? 変?
そ、そうじゃないけど、予想外だっただけで。
こうやって、コウジの臭い嗅いで寝ると、落ち着くんだよ?
わ、わ、すっごい、鼻がいいんだぁ、私。
「い、いや、別に、マフォクシーがいいならいいんだ、うん」
あれぇ、なんかヘーンなの!
だって、そんなグイグイおっぱい押し付けたら……ねぇ。
え、どういうこと?
ま、まぁ、いいわ、疲れちゃったから、早く寝ましょ?
あ、うん。アタイも、クッタクタ。
「えーっと、お洗濯せんとな」
へぇ、手際いいのねあんた。
そりゃあね、家事は好きだし。
あーあ、コウジは会社行っちゃって、アタイはお留守番かぁ。
流石にボールに入らないのに、そのままついて行くわけにもいかないしね。
まーね。なんか、人間のあれこれしてたら、アタイもボールはいいやってなってきちゃった。
あ、分かってきた? うふふ。さあて、シーツを剥がして、と。
……あー。
どうしたの?
あまり気にしてなかったけど、これ、すっごく、コウジの臭いする。
そりゃあ、そうでしょ。コウジが寝ていたんだから。
なんだろ。なんだろぉ?
なになに、急に?
え、平気なの、なんだか、もっと、もっと、嗅ぎたいんだけど、これ……
ん、え、あっ、こら、あ、あら、わ、私も、ドキドキしてきて、勝手にドキドキしないでよ!?
し、仕方ないじゃん、アタイ、コウジ、好き、好き、好き好き好きぃ……!
だ、だめだってばぁ、今からお洗濯しなきゃいけないのに、でもでも、私も、好き好き好き好きぃ♡
ね、ねぇ、どうしちゃったのかな、アタイ、なんか、体が熱くってさぁ♡
もう、仕方ないわねぇ、すっかり、私も、ムラムラしてきちゃったわ、我慢、できなぁい……!
え、え、なになに、あんたどうした、の、ひゃんっ!?
「あっ、あっ、妾の、胸、いい感じ、じゃぞぉ……♡」
ポケモンと一緒になってる胸、なんだか、撫でるだけで、じんわり、するわぁ♡
あ、あ、アタイ、こ、こんなの、い、いいのかな、あっ♡
いい、いいのよぉ、だってぇ、もぉ、ポケモンの敏感さが、私の、えっちな気持ち、どんどん、あーっ♡
わ、わ、わ、アタイ、アタイも、なんだか、クラクラしてきて、わぁ……♡
ほらほら、テールナーも、コウジ、好きでしょ?
う、うん、アタイ、コウジ、好き、大好きぃ♡
じゃあ、じゃあ、好きって思いながら、自分の体の、気持ちいいところ、触っちゃうのよ、あっ、あぁ〜んっ……♡
アタイ、アタイ、頭、ナデナデ、ゃっ、なんか、なんかぁ♡
う、ふふ、甘えん坊さん、甘えん坊さん、コウジぃ、コウジ♡
わ、わ、ね、ねぇ、シーツ、お股、んっ、ひやっとして、あ、あ、あ、あ♡
う、ふふ、もう、もう、私、我慢、できない、からぁ、ごめんねぇ、もっと、こう、あぁっ、そこ、いいっ、いいっ♡
ひゃっ、やっ、あっ、んっ、あ、アタイ、こんな、こんなぁ、体、んっ、ぅううんっ、変、変になっちゃうぅうう♡♡♡
うふ、うふふぅ、私と一緒なんだからぁ、コウジと結婚するんだからぁ、もっとぉ、もっともっともっとぉ、気持ちよくなるんだからぁ、頑張らないと、あっ、あっ、お股、シーツ、擦って、いいっ♡
えっ、えっ、えっ、ケッコンってぇ、ケッコンってぇ、こんな、こんなぁ、頭、体ぁ、ビリビリしちゃうのぉ、変に、なっちゃう、ぉおお、ンンンンっ♡♡♡
うふ、うふふぅ、人間ってぇ、人間ってぇ、すごいのよぉ、テールナーも人間なんだからぁ、一緒に、一緒にぃ、いーっぱい、ほら、ほらぁ、ほらぁ、あっ、あっ、あっ、あっ、あぁあああああ♡♡♡
や、や、や、や、あ、アタイ、こ、こんなのぉ、こんなのぉ、でも、でも、でもぉ、すごい、すごいすごいすごい、いぃいいいいい♡♡♡
「じゃあマフォクシー、一緒に寝るか」
「そうじゃな、寝るとするかの」
ぜ、全然気づいてないわね?
そりゃあ、しっかり洗ったから、ね?
ね、ねぇ、ケッコンって、本当に、あんな、あんななの?
じゃあ、じゃあ、コウジに、してもらう?
え、ええっと、で、でもぉ、アタイ……
もう、コウジはちゃんと、OKしてくれたじゃない?
し、知らなかったんだもぉん、ケッコンして、え、えっち? するのって。
まあ、無理しなくていいけど。でもぉ、もう体、結構……
い、言わなくたって分かってるんだってぇ! も、もう、あ、アタイ、我慢、できなぁい♡♡♡
「あぁ〜ん、コウジ、好き、好き、つがいになって、欲しいんじゃあ♡」
「わ、わ、どうした!?」
「どうしたもこうしたも、わ、妾、ケッコン、したんじゃぞ? じゃ、じゃったら、こう、据え膳は食わんといかんと思うんじゃが、ど、どうじゃ?」
「あ、ああ、えーっとぉ……」
「ああ、もう、我慢できん、お主の臭いだけでぇ、妾、妾、おかしくなりそうじゃあ♡」
うわぁ、もうアクセル限界じゃないのよ。
う、うるさいわね、好き好き好き好き好き♡♡♡♡♡
「ようし、じゃあ……」
ひゃああん!?
うふふ、まだ触られただけ、よ♡
え、嘘ぉ、触ってるだけってぇ、あっ、あっ♡
だって、まだ、準備体操、あっ、コウジ、好きぃ♡
ね、ねぇ、アタイ、どうしたらいいのぉ、これぇ、好き好きぃ♡
コウジにいっぱい、好きって伝えたら、あーっ♡
「ああっ、ええ、ええぞぉ、妾、コウジがぁ、お主がぁ、大好き、大好きじゃあ、おっ♡」
「うわ、すっごくえっちな顔してるぞ、マフォクシー……!」
えっ、アタイって、もう、もう、あーっ、好きぃ♡
うふ、うふふ、幸せ、もっとぉ♡
「ほれ、ほれ、股間もええが、胸も、こう、あぁ、妾もナデナデ、おぉ〜♡」
好き、好き、好き、好き♡ ねぇ、頭、撫でたげていい?
いいわよぉ、いいわよ、好きって気持ち、いっぱい、コウジに、あげて、いいわよぉ♡
「あぁ〜、コウジ、いい子、いい子じゃあ、妾、幸せじゃぞぉ、気持ち、ええぞぉ……♡」
「おいおい、それじゃなんか、俺が子供みたいじゃんか、ハハハ!」
やだぁ、アタイ、恥ずかしい……♡
いいのいいの、喜んでくれてるわよ、あーっ♡
アタイ、アタイ、なんだか、もっと、もっと、欲しい、欲しい♡
そう、ね、私も、そろそろ……あ、あら?
「ん、え、ど、どうした、んじゃ?」
「い、いや、このままセックスしちゃうの、どうなんだろうなって」
「ど、どうって、何か問題があるかえ?」
「もし、このままマフォクシーとエッチしちゃったら、二人同時にしてしまうってわけだろう? それって、ちゃんと二人のこと、愛してるのかなって」
「あ、あぁ、なるほどのう……」
「確かに俺だって興奮しているし、気持ちいいんだけど……例えば、二人が元に戻ったりしたらさ。それ、二人とも困るじゃろ?」
「あのじゃな、コウジ」
「う、うん」
「妾は、別にお主と交尾がしたいだけじゃないんじゃぞ? お主が好きで好きでたまらんから、その表現として交尾がしたいだけなんじゃ」
「……」
「妾も、妾も、もうそれはものすごく、お主が好きで、愛していて、たまらなくて。それを知ってもらいたいから、交尾をしようとしているだけで。別に、元に戻ったからって問題はないんじゃて。確かにテールナーと交尾は難しいかも知らんが……その分、ブラッシングだったり、一緒に散歩したり、愛情表現なんていくらでもあるんじゃから」
「あー、なるほどなぁ……」
「ただ、ただじゃぞ? 一緒になっている今、妾も、妾も、交尾がしたい……と思ってるのは事実じゃからな? これは本気じゃぞ、二人とも、今すぐ交尾して、コウジと繋がりたいと思っているほど、本気でお主を恋うとるんじゃぞ? じゃから、お主が気にすることはないわい。ま、例えばコウジが……バシャーモに浮気、とかするならただじゃおかんがな?」
「ひぇー、思ったより愛が重いんだな、こりゃ大変だ!」
「そりゃ、二人分じゃ」
「よし、よーし、分かった! じゃあ俺も、真剣に二人分、愛してやるからな!」
ああ、よかった。私の気持ちが伝わってくれた。
ね、ねぇ、どうなるのこれ、アタイ、ベッドに押し倒されちゃって、えっ、なんか、当たってる、当たってるぅ!?
あぁ、私は何度か挿れてもらってる、けど、テールナー、初めてだもん、ね……♡
待って待って、挿れるって、何か入ってくるの、お尻、あっ、あっ、ぉおおおお〜〜ん♡♡♡
「あぁ〜、ええ、ええぞ、コウジ、コウジの、あったかい、あっ、中にっ、どんどん、妾、妾ぁ♡」
あ、あ、あ、シーツで、ゴシゴシしてたのより、ずっと、ずっとぉ♡
いいっ、いいっ、いいっ、コウジ、コウジ、コウジ、コウジぃ♡
あ、アタイ、変に、なりそう、だけどぉ、でもでもぉ、もっと、もっとぉ、メチャクチャに、メチャクチャにぃ♡♡♡
じゃあ、じゃあ、コウジに、おねだり、お願い、あっ、あぁあん、いいっ、いいっ♡
「コウジ、コウジ、もっと、妾、メチャクチャに、乱暴に、気持ちよく、して、なって、あっ、おっ、ぉおおおおお〜〜〜〜〜ん♡♡♡」
「あっ、いい、いいぞ、マフォクシー、すっごく、締め付け、あっ、やべ、出る、出るぞっ、んっ!?」
あ、あ、あ、あ、アタイ、アタイの中に、コウジ、なんか、なんかぁ……♡
わぁ、あーっ、やっぱり、コウジ、最高、あーっ……♡
「じゃあコウジ、気をつけて行くんじゃぞ?」
「ああ、分かってるよ。今日も早く帰ってくるから、よろしくな!」
「うふふ、分かっとる分かっとる! ほれ、行ってきますの接吻じゃ♡」
もう、何回目かしら。
五回目、かしらね。
ねぇねぇ、アタイって、いい奥さんかな?
もっちろん! 私と一緒なんだから、いい奥さんに決まってるでしょ?
えー、あんたと一緒だからどうかな、って思ってるんだけど!
あっ、ひどいんだ! また意地悪言っちゃって!
うふふ、うそうそ! あんたと一緒にコウジとケッコンできて、アタイ嬉しいんだもん。
私も、テールナーと一緒になったおかげで……色々、うまく行っている気がするわ。
「さあて、洗濯するかの。むふ、今日はトランクスを嗅ぎながら……でも、今晩多分、また本番するじゃろうからなぁ。でも、コウジを思う気持ち、もう胸いっぱいになってきとるんじゃって♡ 仕方ないのう、とりあえず一回、スッキリするとするかのう♡」
おしまい