別サイトで投稿していた短編に若干手を加えたものになります。
R-18、というか二次創作が初執筆ですので至らない点しかないと思いますが、温かい目で見てくださるととても嬉しいです。
※捏造あり、何でも許せる方向け
※タグの表現がありますので苦手な方はブラウザバック推奨です。
「アルハイゼン、いる?」
木製のドアをコンコンと2回ノックすると、返ってきたのは温かい歓迎や拒絶でもなく、「入れ」という感情の薄い声だった。
――蛍。君に協力して欲しいことがある。
スメールシティを散策中に教令院帰りのアルハイゼンに呼び止められたのは、今から数刻前、夕方のことだった。
相変わらずの仏頂面をたたえながら頼み事なんて珍しいことをするものだから感心半分、面を喰らうのも半分に、蛍は二つ返事で引き受けた。
先の一件で彼に借りがあるのは事実だし、単に断る理由もなかったからだ。
そんなわけで、スメールシティもすっかり寝静まった夜半の中、蛍はアルハイゼン邸のソファに腰掛けていた。
「今日、カーヴェは?」
「さあ」
さあって……同居人でしょう?
吐き出しかけた疑問をすんでのところで飲み込んだ。
聞いても意味のないことだし、こと他者に関する質問で彼にまともな返答を望むほど、蛍も付き合いは短くない。
彼は他者への関心が著しく欠如している。
そんな個人主義が服を着て歩いているような彼が、わざわざ家に呼び出すなんて、一体何の用件だろう。
「早速、本題だが。君にこの薬を試して欲しい」
単刀直入に告げる彼の節くれだった指の中には、一本のシリンダーが握られていた。コルク栓をされたそれは、透明な液体が仄明かりをうけて、怪しくちらついている。
「薬って……どういう?」
「服用すると一時的に心身を高ぶらせる効果がある」
「……それだけ?」
「ああ。言葉の通りだ」
にこりともせずアルハイゼンは言い放つ。
「……」
快諾した手前言い出しづらいが、正直、かなり覚悟のいる話になってきた。
今まで数々の死線をくぐり抜けては来たものの、友人からよくわからない薬の服用を迫られて、得たりや応と飲み干せる勇気は、今の蛍にはなかった。
「安心するといい。ティナリがガンダルヴァー村付近の森の薬草から抽出した植物性の製剤だ。身体に害はない。無論、中毒性も」
顔に出ていたのだろうか。蛍の胸中を汲み取るように、アルハイゼンはつらつらと並べ立てた。
「この薬の認可を得ることが出来れば、心体の不調に因るパフォーマンスの低下を和らげることが出来るだろう。元素力を手に入れたからといって、全能になったわけではない。所詮俺たちは肉体に縛られた人間に過ぎないのだから」
――特に、教令院の腑抜けた学者連中にしてみれば垂涎ものだろう。
そんな皮肉を交えながら、アルハイゼンは蛍に薬を手渡した。
「今までこの薬を試した人は……?」
「今朝方、カーヴェに飲ませた」
「ええっ?」
しらっととんでもないことをこぼすものだから、思わず大きな声を上げてしまう。
「飲んで数時間もしないうちに、大慌てで家を飛び出してしまってな。経過を観察する対象がいなくなってしまったから、仕方なく君に頼んだというわけだ」
……仕方なくって。
彼の言葉の選ばなさ、いや選べなさは、彼らしいと納得するべきなのか否か。
視線を落とした手の中で、ガラスに閉じ込められた液体がゆらめいている。
「それと……俺も飲んだ」
「え? って、え、あるはいぜ、」
蛍の頭上に影が伸び、光を奪われた液体が輝きを失う。
見上げると、いつの間にか立ち上がっていたアルハイゼンの双眸が、じっと蛍を見下ろしていた。
その視線がやけに艶かしく、同時に、狙った獲物を取り逃がすまいとする獣のようなそれに感じ、蛍の身体は意に反して縛られたように硬直した。
「飲むのか、飲まないのか」
「あ……待って、の、飲むから」
なじるような彼の気迫に蛍が慌ててシリンダーの栓を引き抜いた、その時だった。
「いいだろう」
「え?アルハイゼ――」
蛍の指先に無骨な指が絡まったと思うと、その瞬間、まさに口に運ぼうとしていた液体をするりと取り上げられる。
アルハイゼンは素早くそれを口に含むと、そのまま蛍の唇を捉えた。
「んぅッ」
蛍の閉ざされた歯列は、彼の舌先であっという間にこじ開けられてしまった。
1つの生き物のような熱がぬるぬると粘膜をなぞって、苦みのある液体が蛍の口内に侵入する。
「飲め」
「んんっ、う、んぐ」
とてもじゃないが飲める味ではなかったけれど、かといって吐き出すあてもなく、蛍は言われるがままに薬を飲み干した。
じんわりと、熱を持った液体が喉をどろりと滑っていく。
だというのに、アルハイゼンはその行為を止めようとする気配がなかった。
「ちょ、……っと、アルハイゼンっ。もう飲んだ、でしょっ」
アルハイゼンから逃れようと頭を振り解くが、ぐっと腕で掴まれて離れられない。
痺れたような身体からやっとの思いで力を振り絞り、腕で彼の背中を
叩くも、布越しからでもわかるほどの筋骨のたくましい肉体はびくともしない。
「ここからは私用だ」
よくわからない御託を並べたかと思うと、ことさら粘膜を責められる。
貪るような彼の舌先が、上顎や歯列をじっとりとなぶったかと思うと、蛍の弛緩しきった舌を食むように吸っていく。
舌と舌が絡み合い、ぐちゅぐちゅと唾液の混じり合う音が、蛍の脳を蹂躙した。
「あっ…んくぅ、は、ッあ」
「涎が溢れてるぞ。飲め」
「…ッんぐ」
薄膜で覆われたようにぼんやりとした意識の中、辛うじて機能している耳で聞き取ったままに従うと、ようやくアルハイゼンは行為を止めた。
ちゅぱ、とだらしない音がして、涎にまみれた蛍の口元からアルハイゼンの唇が離れていく。
「んぅ……止めちゃう、の…?」
口をついて出た言葉に、蛍ははっとした。何を言っているんだ、自分は。
「ふむ。やはり……この薬には催淫作用もあるようだな」
「やはりって……」
わかってて飲ませたのか、この男は。
アルハイゼンを非難する気持ちとは裏腹に、蛍の下腹部はじくじくと熱を持ち、きゅっと、切ない痛みを伴った。
「俺もこの薬を飲んだと言っただろう。先程から君に欲情して仕方なかったのは、やはりこの薬に因るものだったようだ。君の乱れる様が何よりの証左だ」
「アルハイゼン……あなたね……」
欲情とか乱れるとか、聞いているこちらが恥ずかしくなるようなセリフを何故こともなげに言えるのか。
「さて……所詮は植物由来の薬だ。半日程度、頭を冷やせば効果も消えるだろう。だが……」
ぐったりとソファにもたれかかる蛍を見下ろし、アルハイゼンは問う。
「君はどうしたい?」
その冷たい視線に、蛍の身体の奥深いそこは、一層熱を帯びた。
それが薬の効能なのか、はたまた別の何かなのか。
今の蛍に正しい判別をすることは叶わなかったけれど、ただ一つ、アルハイゼンの誘惑に抗えないことだけは確かだった。
◆
「やッ、ひぁ……っアルハイゼンッ。まっ、て、待ってった、ら…ッ」
蛍の沈黙を肯定と捉えたアルハイゼンは、彼女を軽々と抱え込み、寝室へと連れ込んだ。
そっと、やけに優しくベッドへ降ろされたかと思うと、アルハイゼンのしなやかだが大きな手指が淀みのない手付きで下着を剥き、双丘を揉みしだいてくる。
「何を待つ必要がある」
「その…シャワーとか、あるでしょ」
「そんな悠長なことをしている余裕はない」
短く整えられた爪先が、蛍の突起をカリカリと引っ掻くように弄ぶ。
「いっ…んあ…っ」
ちりりと電流が走ったような快感が背中に走り、蛍の意に反して、身体は弾かれた弦のように身震いする。
「鳥肌が立っているぞ」
「言わない、でよ…っもう、そこばっかり、ぃ…っ」
アルハイゼンに先端を弾かれ、撫でられ、舌先で転がされるたびに、蛍の下腹部は切なく疼いた。
――触ってほしい。上だけじゃなくて、下もめちゃくちゃにして欲しい。
「……ッ」
私は一体なにを……。
瞬刻渦を巻いた思考に、燃え上がるような羞恥心が他ならぬ自分自身を襲った。
薬のせいだ、薬のせいでこんなことを……。
「ここも触って欲しいのか」
「聞かないでよ…っ」
「言われないとわからない」
食い下がるアルハイゼンに、蛍はこくりと、小さく首を縦に振る。
「わかった」
「ッづ、あっ!っんん、っあぁ」
アルハイゼンの爪先がカリカリと布越しに蛍の蕾をなじった。
すでに汗以外の分泌物でどろどろに湿ったそこは、アルハイゼンの愛撫で瞬く間に主張を強くしていく。
「あ゛っ……、っい、や、だあ…あるはいぜ、」
双丘の突起とは比べ物にならない快感に、逃げるように身を捩る。
「触ってほしいと言ったのは君だろう?」
「…そうだけ、ど…っん゛ん゛っ……いじわる…っあ」
押し寄せる快感の波が急に止まったかと思うと、彼はなめらかな動作で蛍の下着を剥いた。
「…君は濡れやすい体質なのか」
糸を引きながら露わになる蛍の秘部を見て、まるで研究対象のように言われるものだから、蛍は咄嗟に足を固く閉じた。恥ずかしいなんてものじゃなかった。
「隠す必要はない」
「……っだって…っそんな風に言わなくたって…っあ゛ッ」
と、唐突に腰に電流が駆け巡った。自制する間もなく、あられもない声を上げてしまう。
アルハイゼンの手でいつの間にか足は割られ、ゴツゴツとした2本の指が蛍の秘部を這っていた。
「…っんぐ、あっい、あ…まって、これやだ、まって、きもちいっ、は、ああ…ッ」
「嫌だと言ったり悦いと言ったり…一貫しないな、君は」
口調は冷静なのに、指先だけは確実に蛍の悦いところを捉えて離さない。
「こうすればもっと悦くなる」
暗がりの中、アルハイゼンの表情は見えない。
蛍の戸惑う声を意に介さず、下腹部に感じる2本の指は、蕾をそっと摘むように優しく撫で上げたかと思うと、数度同じことを繰り返した。
「…っあ、え、なに、してるの、怖い、アルハイゼン…っ」
何度目かでアルハイゼンはやっと手を止めた。
焦らされるようなゆるい快感の末に、蛍の蕾はすっかり花弁を開き、赤く腫れた核を露わにしていた。
「……? アルハイゼ――」
その時だった。腰の砕けるような衝撃が蛍を襲ったのは。
「……んん、えっ…?……っんあ、あ゛あ゛あ゛ッ!!い゛や゛…ま゛って…あああっ!」
ぐちゅぐちゅと音を立てながら、アルハイゼンの指が蛍の核を左右に擦り、潰し、捏ねくり回した。
「先の快楽とは段違いだろう」
「ま゛ってぇ、ほんとにっだめ、これだめ、っあ゛あ゛あ゛ッ」
「口ではダメだと言いつつ、身体は悦いと言っているようだが」
「…ちが…っあああ、きちゃうっ…っやだやだっあ゛あ゛…ッなんかおっきいの、きぢゃう、うぅッ」
蛍の助けを乞うような嬌声に、アルハイゼンは動じるどころか、核をなぶる指を更に早めた。
蛍より二回りほども長く大きな指先が、ぐちゅぐちゅと音を立てながら蛍の溢れる愛液を泡立てていく。
「余程ここが弱いらしい」
「……っあっ?!なんで、はやく、なってぇ…ッ!ま、って、だめ、ほんとにッ、アルハイゼンッ、アルハイゼ――っんあ、あぁぁああ゛あ゛ッ」
かき乱された秘部から蠢くような快感が昇っていくのを感じたのも束の間、それは一気に弾け、わけもわからないまま蛍の頭は真っ白になっていた。
「イったのか」
「……っえ、あ…アルハイゼン、もう…」
「イく時は俺に言うべきだろう」
そう言って、アルハイゼンは再び蛍の秘部にひたりと指を這わせると、どろどろに溢れる愛液を指に絡ませ、すっかり怒張した蛍の核をそのまま潰すように撫で上げた。
「え…?なにを…っえ、っづあ、あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!んんんああッ、ま゛っ、まって、やだっ、やだぁ、イったばっかりなのにッ…っイ゛った、イきました、あ゛ぁ゛…っ!」
「もう遅い」
秘部をかき乱す2本の指は、蛍の核を挟むように摘むと、花芽のさらにその奥にある根本から快楽を掻き出すように、上下に扱き上げた。
「っン゛ン゛ン゛っ…あ゛あ゛ッ゛!!!それ、だめ、だめ、ぇえっ、イく、イってるから、もうイってるってば、や、あるはいぇ、や゛めて、んッまたイく、イくぅ――ううッ!」
いつの間にか自制をしようとする気概さえ失くし、蛍は身体をたわませて二度目の絶頂を迎えた。
短い間隔で連続でイった弊害か、視界がちかちかとノイズを伴い始める。
「男のそれのように陰核の根本を扱かれるのは、耐え難い快楽だろう」
「……はぁッ、はあっ、…もう、むりっ……」
「薬の効能が切れるにはまだ早いはずだが」
「だからって……外ばっかり、やだぁ…っ」
「……ああ。ちょうど頃合いだ」
そう言うと、アルハイゼンは蛍の両脚を大きく開かせた。どろどろになった秘部が更に開かれ、赤く腫れた花弁が呼吸をするようにひくついている。
……やっと、挿れてもらえる。
アルハイゼンの雄竿は布越しからでもはっきりとわかるほど、窮屈そうに怒張していた。
あのサイズが入るとは到底思わず、蛍は期待半分、恐怖半分に生唾を飲み下した。
そんな心中を知ってか知らずか、蛍を裏切るように、アルハイゼンの手は自身の下着ではなく三度蛍の秘部に伸びていた。
「え……?あ、まって、何してるの…?」
「中を解さないと痛むだろう」
ぬるり。
すっかり男性のそれを受け止める準備の出来た蛍の秘口に、しかし期待したサイズには到底及ばない指が、肉をかき分けるように侵入した。
「あっ……んあっ、なん、で、またゆび、ぃ」
「ん。きついが2本でも問題ないだろう」
「はっ、え…?あるはいぜ、や、あ、まって、も、いっぱいイったから、もうむり、だか、ら」
これ以上絶頂を迎えたら、一体どうなってしまうんだろう。
そんな恐怖心で嘆願するようにアルハイゼンを見上げると、薄暗がりの中ぼんやりと浮かぶその表情は、きっと彼自身も意図せずして、獰猛な獣のように暴力的で、それでいて今まで見たことのない色香を纏わせていた。
ぞくり、と背筋が震える。
「力を抜け」
彼の指は探るように蛍の肉襞をかき分け始めた。
「…っぁ、ンぅ!」
程なくして、細長く角張った2本の異物が蛍の悦い部分を擦り、意図せず嬌声が漏れる。
しまった。そう思ったときには遅かった。
「なるほど。ここがいいのか」
ささやかな反応を聞き逃すことなく、アルハイゼンは相変わらず研究者が被験物に対するそれのような口ぶりで呟くと、探り当てた蛍の弱い部分をとん、とんと、突くように撫で上げた。
「っあ、アルハイゼン、それ、こわ、い…っ変になりそうで…っ」
「随分奥にあるんだな。自分で処理をする時、困るだろう」
「…そ、なの、わかんな、ぁ゛っ!ま゛ってぇ、っ、はやくしちゃ、ヤ、っだぁっ」
うねるように絡みつく蛍のそれが、アルハイゼン自身も思わぬうちに彼を焚き付けていた。次第に襞を撫で上げるスピードが早くなる。
「っも゛、イ゛きたくない、い゛…っ、そこ、なんかでちゃうかんじ、してッ、こわ、いっあああッ」
ぐちゅり、ぐちゅり。
アルハイゼンは蛍の肉襞の感覚を楽しむように中を掻き回した。
彼の指が弱いところを的確に、ぐにぐにと押し潰すたびに、脳天を突き抜けるような快楽に思考を飛ばされる。
「怖がることはない。それが正常な反応だ。ここを刺激すると分泌されるのはいわゆる潮か、そうでなければ尿のどちらかだが…俺は別に気にしない。我慢は毒だ」
「っえ?にょ、うって゛…あ゛っんん…、…っねえ、あるはいぜ、これこわい、ったら、ぁッ」
「ふむ。中が初めてだとイキづらいか。外も同時に刺激することにしよう」
アルハイゼンが珍しく気遣う素振りを見せるものだから何をするのかと思いきや、空いていた彼の片方の手指が、蛍の核を再び擦り上げた。
「やだ、いっしょに擦るのだ、め゛え゛え゛っ、イぐ、イ゛ちゃう、から、ああッ」
花芽と肉襞を挟むようにして同時に責め立てられ、脊髄を灼かれるような快楽が蛍を燃やした。
「あ゛、っああっ、~~っ、やだぁ、あるはいぜん、あるはいぜ、ん、手、やだ、っどっちも、やだ゛ぁ゛…っこぇ、なんかキちゃう、へ、んなの、でちゃう゛、か゛らぁッ!ねえっ、聞いて、よぉっ、っんん」
「ここで止めたら、君も辛いと思うが。ほら、構わずイけ」
「あ、っあ、ああ、んぁああ、イく、イ゛くうっ~ぁあぁあ゛あ゛あ゛っ゛!!」
プシッ。
勢いのいい水が窮屈そうに漏れ出るような音がして、蛍は引き絞った弓のように背を反らせて果てた。
秘部から指を引き抜かれる感覚がして、爛れた視界で彼を見上げると、果ててもなお痙攣の止まらない蛍を観察するように見下ろす色のない双眸がそこにはあった。
「派手にイったな」
どろどろに溶かされた耳朶の奥を、アルハイゼンの声音が冷たく突く。
行為を始めて、幾許経ったのだろうか。手淫だけで強制的に絶頂させられる切なさで、蛍の下腹部の疼きはピークに達していた。
「もう、指、やだ、……ッアルハイゼンが、い――い゛!?……っづあ゛、!?」
羞恥する気力が露聊かも尽き果てた蛍が、彼の熱を情けなく欲した、その時。
うんともすんともなく、アルハイゼンの雄竿が蛍の秘口を貫いたのは、あっという間のことだった。
「っんううう゛う゛っっ!」
「……~~~ぐ…ッ」
脳裏は真っ白になり、眼前には火花の散るような幻覚さえある快楽が、蛍の僅かながらに残っていた理性を焼き尽くしていく。
挿入だけで絶頂に達し、吸い付くように蠢く蛍の肉襞は、同じくアルハイゼンの理性を吹き飛ばすには十分すぎる快感をもたらした。
彼が蛍に自身の雄を打ち付ける様は、獣のそれと寸分の違いもない。
「アルハイゼンっ。なん、で、急にぃ゛ッ、…や、っまだイ゛ってる、とちゅうなのに、いっ…っあ、ああっ、またイ゛く、イ゛っちゃううう、ううッ…ああああっ」
「~っ悪いが、俺はまだだ」
いつもより僅かに熱のこもった声色で、けれども冷淡に告げると、アルハイゼンは一層、己の熱で蛍を穿った。
「ッん゛ゃあ!?いきな、りっ、っはげし、すぎる、から、っん、んふううぅぅ゛う゛――ッ」
ばちゅ、ばちゅ。
濡れそぼった肉のぶつかり合う音が、アルハイゼンの部屋に反響し、跳ね返ってはまた蛍の脳を侵す。
ぞりぞり、と彼の雄竿のくびれが肉襞をかき混ぜるたびに、蛍の吹いた潮がアルハイゼンのたくましい腹筋をてらてらと濡らした。
蛍とアルハイゼン。その二人の境界線が曖昧になり、溶け合って、混ざり、また分離する。
得も言われぬ感覚に急に恐ろしくなり、蛍は自らに跨がる彼を見上げた。
「……くっ、蛍、もう…ッ」
眼前に広がる男は、整った眉目を艶っぽく苦悶に歪ませ、まさに精を吐き出そうとしていた。
「あるはいぜっ、~~っわたし、っも、イく、イ゛っぢゃう、っあ、ああっあああっイ゛ぐううっ」
「っぐあ……はっ、く…っ」
アルハイゼンの熱が蛍の内部で怒張を強めたその瞬間、生暖かいものがじんわりと下腹部に広がり、二人は果てた。
どさり。精を吐き切ったのか、アルハイゼンが気怠そうに蛍の横に倒れ込むのと、彼女の意識が焼き切れるのは、ほとんど同時のことだった。