①転居してきた美人妻
日本にビートルズ旋風が吹き荒れていた昭和41年当時、私は高校の2年生になっていた。
まさに、性への好奇心が最も旺盛な時期にあり、いつも突然のように肉体の奥から衝(つ)きあげてくる激しい性欲の衝動を持て余し、悶々とした日々を送っていた。
私にも付き合っている女の子はいた。
長い黒髪を真ん中で分けた同学年の美少女、山下美智子で、私は親しい友達からも随分と羨ましがられ、鼻高々だった。
しかし、付き合い始めて1年近くたっても、彼女が許してくれた事といえば、手を握ることと、オデコへのキスが1度きりであった。
それ以上の行為を彼女は頑として拒み通した。もちろんのこと、セックスは夢のまた夢であった。
「今日、俺んちへ来いよ」
1度、彼女を自分の部屋に呼んだところ、いい雰囲気になってメラメラと燃え上がる欲情を抑えきれなくなり、思い切ってベッドに押し倒してキスしようとしたら、急に泣きわめいて暴れだし、私もそれ以上の行為に及ぶことを諦めなければいけなかった。
それ以来、2人の間にはどことなく気まずい空気が流れるようになり、自然と別れるかたちになってしまった。
それからというもの、私の恋人は某化粧品会社のコマーシャルに出ていた美人のモデル。水着姿で写っている彼女のポスターで、小麦色に輝く素肌を眺めながらあれこれと妄想を逞しくし、オナニーに耽るのが夜ごとの日課となっていたのである。
私は比較的裕福な家庭の長男として生まれ、上には4歳違いの姉がいる。
父は駅前で不動産屋を営み、小高い丘の上にある病院の出資者のひとりにも名を連ね、地区の有力者でもあった。
駅から2キロほど離れたところに父が所有している空き家があり、そこに都会から夫婦者が引っ越して来ることも、私は両親たちの会話から知っていた。
しかし、横浜の方から、いったいどんな垢ぬけた夫婦が引っ越してきたのだろう・・・・・・?
引っ越し先を探しに来たのは奥さんと思われる女性の方1人で、しかも、なかなかの美人だったと、父が母に話していたのを耳にし、私は特に奥さんの方に興味を覚えた。
土曜日の昼過ぎ、ソフトテニスの部活帰りにわざわざ回り道をして、越してきた夫婦の家へ自転車を走らせた。
そして、目指した家の近くまで行くと、自転車を降り、押しながらそれとなく家の様子をさぐっていた。
すると、白いミニスカートを穿き、淡いブルーの半そでシャツを着た30代なかば位の女の人が、ホウキを手にしてふいに出てくると、玄関内のごみを外に掃き出し始めた。
むき出しになった細い腕は白く、スベスベしているように見える。
軽くウエーブのかかった長い髪をときおり指でかき上げるしぐさはいかにも優美に見えるし、そのくっきりと整った横顔を見ただけで、父が言ったように間違いなく美人であることがわかった。
大柄でスラリとしたスタイルは、まるでファッションモデルのようだ。
彼女の肉体を正面から見える位置まで進んだとき、胸元の隙間から乳房の谷間がわずかながら垣間見えた。
「・・・・・・!」
私はドキッとして思わず立ち止まり、視線は女の人の胸元にくぎ付けになってしまった。
すると、彼女の方も私の存在に気づいたようで、身体を起こすと私をジッと見据えてきた。
正面から彼女を見ると目元が色めいていて、まさに艶っぽい美人である。
「・・・・・・!」
私はその視線にドギマギし、あわててその場を立ち去ろうとした。
しかし、そのとたん。
女の人に、
「何か御用?」
と、鈴虫の音色にも似た声で呼びかけられ、動けなくなってしまった。
「い、いえ、べつに・・・・・・何か用があったわけじゃなくて・・・・・・!?」
私はもうしどろもどろだった。
「あなたは高校生みたいだけど、この近所の人?」
彼女が、1歩2歩と近づいて立ち止まり、垣根越しに訊ねてきた。
「そ、そうですけど・・・・・・」
私はとにかく自分を落ち着かせようと必死である。
「そう。私、昨日ここに引っ越してきた田中です。これからよろしくね」
彼女が軽く頭を下げた。
「俺は鈴木恵一といって、すぐそこに住んでいます」
私は、あわてて自宅のある方を指さしていた。
「恵一くんかぁ・・・・・・なかなかハンサムボーイじゃないの。どう、暇なら引っ越しの片づけを手伝ってくれないかしら?」
彼女が笑いかけてきた。
やや厚ぼったいその唇はゾクッとするほど色気があり、吸い寄せられそうで私は身震いした。
「い、いいですよ。俺、暇だからいくらでも手伝いますっ!」
反射的に答えていた。
すると、彼女は声を出し、
「ふふふ」
と笑った後で、
「ごめんなさいね。冗談よ、冗談。いくら何でも、初対面のあなたに、そんなお願いするほど私も図々しくはないわよ」
と、今度は言う。
私が面食らっていると、
「でも、ありがとう。あなたっていい人だわ。また今度、会いましょうね」
と、もう一度、笑顔を向けてから玄関に消えた。
その晩、私は妄想の中で、全裸の彼女とセックスしながら、ペニスを自分の指でしごき、2度、3度とたて続けに射精した。
②誘惑されて大射精
翌週の土曜日も私は部活帰りに回り道をした。もちろん、彼女にまた会えることを期待してのことである。
本当は、毎日でも学校の行き帰りに彼女の家の前を通りたかったのだが、それでは自分の下心があまりにも露骨すぎて、見透かされてしまう気がし躊躇われた。
彼女の家の近くまで行くと、自転車からは降りなかったが、ペダルをゆっくり踏み先日のように家の様子をうかがいながら進んでいた。
すると、彼女は玄関先を掃いていて、まさに期待通りに、
「あらっ、恵一くん・・・・・・」
と、声をかけてくれた。
「こんにちわ」
私は片足を地面につけて止まるとペコと頭をさげた。
そうしたら、彼女は、
「ちょうどよかったわ。タンスを動かしたいんだけど、手伝ってもらえないかしら?」
と、言い、
「ほかに頼める人はいないし、もう初対面じゃないから、図々しくはないでしょ」
と、続けて言い笑う。
「いいですよ」
私は即座に返事をし、自転車を玄関わきに置くと、ワクワクしながら彼女に従い家の中に入った。
家具はもうすべてあるべき場所に収まっている感じで、荷物もほとんど整理されているようで、落ち着いて見えた。
私が案内されたのは6畳間ほどの広さのテレビのある部屋で、どうやらそこは居間のようだった。
「このタンスを・・・・・・お願いね」
向かって右隅に洋服ダンスがあり、それを左側に移したいと言うのだ。
「ずっと気になっていて・・・・・・でも、ひとりじゃとても動かせないし・・・・・・」
「旦那さんは・・・・・・?」
「うちの人、月曜から出張してるのよ」
「そうなんですか」
「出張が多い仕事なのよね。家で寝ることって、月に数えるほどしかないの」
「・・・・・・」
私は彼女の口から出たした。
タンスは案外重かった。
「ありがとう、恵一くん。おかげで助かったわ」
彼女はオレンジジュースを出してくれ、私がゴクゴクと飲むのを微笑しながら見ていたが、ふっと立ち上がるとタンスの方へ行き、
「少し、汗をかいたから、着替えるわね」
と、言って、半そでシャツのボタンをはずし始める。
私はあわてて彼女に背中を向けて、残りのジュースをのどに流し込んだが、胸はドキドキと早鐘を打っていた。
彼女は着替え終わると、その気配を私の背後に移してきた。
「恵一くんて、純情なのね」
右の肩口に手をかけ、ささやく。
ドキッとした瞬間、背中にやわらかな乳房が押しつけられてきた。
彼女の息がうなじをくすぐる。
「・・・・・・!」
もう私は身動き一つできない。それでいて、胸の動悸は、激しく脈打ち、今にも破裂しそうである。
「私の裸、見たくないの?」
彼女が左手を私の首筋に回してきた。
あまりにも唐突な言葉に何も答えられずにいると、
「いいわ。見せてあげるから、こっちをお向きなさい」
と、密着していた肉体を離し、私を回転させようとした。
私はされるがままに体を半回転させ、彼女と向き合って息をのんだ。
彼女は半そでシャツに着替えていたが、ボタンは止めていなかった。
おまけに、ブラジャーも着けずにいるから豊かな乳房が丸出しなのである。
初めて間近で目にする、女性の本物の乳房だった。
「見るだけじゃ物足りないなら、触ってもいいわよ。・・・ほら」
彼女は私に手を取って、胸元へもっていった。
初めて触れた女の乳房は温かく、そして、スベスベと柔らかくて弾力があった。
「お、奥さん、結婚してるのに、こんなこといいんですか!?」
私は言ったが、乳房から手を離すことはできない。
「奥さんなんて恵一くんから呼ばれるなんて、何か変な感じ。純子って呼んで・・・・・・それにね、結婚しててもこんなことをしたくなる時もあるのよ」
彼女は諭すようにささやくと、キスしてきた。
唇と唇を重ねるキスは初めてだった。彼女の唇はとろけるほど柔らかく甘かった。
彼女は唇を吸うと、舌を私の口の中にこじ入れてきた。舌に舌を重ね、からませて吸う。
脳天がジーンと痺れてきた。
私は知らず知らずのうちに乳房をもみ、純子さんの舌を吸い返していた。
すると、彼女は私の口の中に唾液を流しこんできた。
そして、息も荒く執拗に私の唇と舌をむさぼった。
私は彼女の唾液をのんだ。
純子さんの唾液は甘かった。
やがて、彼女は唇を離すと、私に抱き着いたまま畳の上に横になった。
「恵一くん、わたしのことが好き?」
私のワイシャツのボタンを一個ずつ外しながら訊く。
私は素直にうなずいた。
「わかっていたわ。初めて会った時から、あなたの熱い視線を感じていたもの」
彼女がささやき、私のランニングシャツをまくり上げて、乳首に唇を当ててきた。
「わたしもあなたのこと、一目見た時から好きになったの。だから、高校生のあなたとでも、こんなことをしたくなったの」
手ではズボンの上から股間をまさぐってきた。
「うふっ、硬くなってるわ。うれしい・・・・・・」
私のペニスは、彼女の乳房を見せられた時は驚きのあまり萎えたままだったが、キスされる頃にはもう完全に勃起していた。
彼女はズボンからそのペニスを引っ張り出すと、5本の指でじかに握ってきた。
「うううっ・・・・・・」
やわらかな指の感触は、自分のそれとははるかに気持ちよく、私はそれだけで射精してしまいそうな快感に包まれた。
それにしても、女性の肉体はどこもかしこも柔らかい。
「あらあら、もう亀さんの頭、ヌルヌルになってるじゃないの」
彼女が笑い、ゆっくりと指を上下に動かしてペニスをこすり始めた。
「ウッ、ウウッ・・・・・・」
私は快感に呻き、なかば無意識に掌に包み込んだ乳房をモミたてている。
「どう、気持ちいい?」
「ハ、ハイ・・・・・・」
「自分でするよりも・・・・・・?」
「ハ、ハイッ・・・・・・」
「そう・・・・・でも、まだイッたら駄目よ」
彼女がからかうようにささやき、そのくせ、ペニスをしごく速度を速くした。
「うっ、ううっ・・・・・・だ、ダメだっ!。そんなに強くしたら・・・もう、・・・・・・」
たちまち、強烈な快感がペニスにあふれてきた。
私はたまらず大きくのけ反り、腰をガクガク震わせ身もだえた。
「あっ、あっ、あっ。もう・・・や、や、やめてぇ~・・・・・純子さ~ん」
大声で叫んだその時、彼女がペニスを口に含んできた。
「うぅっ~!」
しかし、私はその新たな快楽と刺激を味わうゆとりもなく、そのまま彼女の口の中にドクッドクッと大量の精液を迸らせてしまったのだった。
彼女はそれをゴクンと飲み下すと、
「ああ~、美味しかった。若いだけあって、濃いわねぇ・・・・・・」
淫らに微笑んだ。
つづく