海底でツインテールを苦戦した末にようやく倒したウルトラメビ子。ひと息つく暇もなく、新たな敵ボガールが現れた。ツインテールとの戦いで力を使い果たしたメビ子にボガールと戦う力は残されていなかった。メビ子はなすすべもなくボガールの攻撃を受けるのであった。

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※ウルトラマンメビウスの二次創作です。
細かな設定はオリジナルと変更されていますのでご了承ください。
ウルトラマンメビウスが女体化してウルトラメビ子になったという設定です。
ヒロピンものですので、閲覧にはご注意ください。
表紙イラストはイメージであり、本文の内容とは少し異なります。

強敵を倒した後にさらに強敵が現れる展開はあまりないので、メビウスの本放送をリアルタイムで観ていたときはとても驚きました。
強敵を倒して一安心した後に、さらに強敵が現れてヒロインが絶望感に苛まれるのは格別です(ニッコリ)

pixivにも投稿しています。


ウルトラメビ子 VS 高次元捕食体ボガール

「はぁはぁはぁはぁ…やっと倒せた……」

ここは海底の奥深く。

ウルトラメビ子はツインテールと戦っていた。

ツインテールは元々海の怪獣のため、水中戦にめっぽう強く、メビ子は苦戦を強いられた。

ツインテールの体当たり攻撃によってメビ子は、海底の地面の穴に落とされ、腕は動かせるものの、下半身が穴にすっぽりとハマってしまい、穴から抜け出せなくなってしまった。

そんな状況であったが、メビ子は光線をツインテールに当てることで辛くもツインテールを倒すことができた。

 

「はぁはぁはぁ…早く穴から抜け出さないと…」

ツインテールとの激闘を経て、メビ子のカラータイマーは赤くなり点滅していた。

変身解除をして人間に戻ることができるが、海底の奥深くのため、このまま変身を解除しても溺れ死んでしまう。

海の中から抜け出して、地上に戻って変身解除をするために、メビ子は穴から抜け出そうとモゾモゾと体を動かした。

 

ピカッ!

メビ子「!?」

穴から抜け出そうともがいているメビ子の前方で紫の大きな光が光った。

メビ子のカラータイマーは赤く点滅して危険な状況であったが、前方の謎の光に気を取られ、メビ子は体を動かすのをやめてしまった。

 

やがて光が消えると、そこに1体の怪獣が現れた。

それは高次元捕食体ボガールという怪獣であったが、メビ子には知る由もなかった。

 

「そ、そんな…まだ怪獣がいるなんて…」

ツインテールも強敵だったのに、さらに怪獣が現れるなんて。

そんな絶望感がメビ子を支配し、メビ子の動きが完全に止まってしまった。

この時、メビ子が一目散に穴から飛び出して海から出ていれば助かったのかもしれない。

動きの止まったメビ子に向かって、ボガールは自身の長い尻尾を伸ばした。

メビ子は穴にハマっているため、迫る尻尾を避けることもできなかった。

そして、ボガールの尻尾がメビ子の体に巻きつき、腕も巻き込まれたため、メビ子は光線を撃つことも封じられてしまった。

 

バキバキバキバキバキバキ!

メビ子「あああああああああああ!」

メビ子に巻きついた尻尾がメビ子の体を締め付けて圧迫し、バキバキとメビ子の体が折れる音が深海に鳴り響いた。

普段のメビ子であれば、力を振り絞って尻尾を裂くことができたが、ツインテールとの戦いで光線を使いエネルギーをほとんど使い果たし、さらに太陽が届かない深海で太陽からエネルギーを充填できないメビ子に、もはやそんな力は残されていなかった。

ただただ尻尾の締め付けに耐えることしかできなかった。

メビ子「く、苦しい…」

 

ビリビリビリビリビリビリビリビリ!

メビ子「ぎゃああああああああああ!」

そして、ボガールの尻尾を通して激しい電流がメビ子の体に流れてきた。

ボガールは電撃攻撃もできたのである。

メビ子はボガールの電撃で悶絶し絶叫した。

尻尾の締め付けに加えて、電撃攻撃をくらい、今まで受けたことのない地獄の苦しみをメビ子は味わってしまっていた。

エネルギーが少ないのに加えて、先ほどの尻尾の締め付けによって、メビ子の腕は完全にへし折られてしまい、腕を動かすことすらできなかった。

メビ子はもはやどうすることもできなかった。

 

ピコンピコンピコンピコンピコンピコン!

「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」

ボガールの電撃攻撃はしばらく続いた。

そして、メビ子の赤のカラータイマーの点滅時間が速度を上げて、連続的に鳴り響いた。

それと同時に絶叫していたメビ子は、痛みによって叫ぶことすらできなくなり、息も絶え絶えになっていった。

(は、はやく…な、なんとか…しないと…)

メビ子が尻尾の締め付けと電撃の痛みに耐えながら、そう考えるもどうすることもできず、もはや意識もなくなりそうであった。

 

「……………………」

ピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコンピコン

バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ

ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ

やがてメビ子は一言も声を発することができなくなった。

激しく鳴るカラータイマーの音と、尻尾の締め付けによってバキバキと体を折られる音、激しい電撃の音が深海に鳴り響き続けた。

 

そして、ついにその時がきた。

メビ子のカラータイマーの点滅がなくなり、カラータイマーが光らなくなってしまった。

 

(目が見えない…!)

カラータイマーが点滅しなくなったのと同時に、メビ子の視界は真っ暗になってしまった。

それだけでなく、体を一切動かすことができず、完全に硬直した状態になってしまった。

ウルトラヒロインのカラータイマーの点滅がなくなっても、その時点でウルトラヒロインが死ぬわけではない。

エネルギーが完全になくなり、体を全く動かすことができなくなり、視力もなくなってしまうが、意識と痛覚はあるので一応は生きている状態ではある。

他のウルトラヒロインによってエネルギーを与えられて休息をとれば、ウルトラヒロインは復活できるのである。

ただし、体の防御力は通常時よりも落ちてしまうため、この状態でダメージを受けると、通常時よりもずっと激しい痛みを感じてしまうのである。

 

幸か不幸か、カラータイマーの点滅がなくなったのを見たボガールは尻尾の締め付けと電撃攻撃をしなくなった。

(た、助かった…!)

攻撃が止み、安堵するメビ子であった。

時間が経てば、他のウルトラヒロインが助けに来てくれるはず。

だが、そんなメビ子の考えは甘い考えでしかなかった。

 

攻撃をやめたボガールは、自分の体を変形させ始めた。

背中にある羽根のようなものが大きくなり、内側に牙のようなものが生え、口のようなものに変わった。

高次元捕食体であるボガールは背中に生えた口で、獲物を捕食する怪獣なのである。

このときの獲物はもちろんメビ子であり、ボガールはメビ子を食おうとしていた。

視力がなくなったメビ子にそんなことを知る由もなく、ただ他のウルトラヒロインが助けに来てくれることを願っていた。

 

(ああっ…!何が起きているの!)

ボガールはメビ子に巻き付いている尻尾を強く引っ張り、メビ子を穴から引きずり出し、自分のもとにメビ子を引き寄せ始めた。

メビ子は穴から出られ、ボガールの尻尾に引っ張られているのは、体の感覚でわかった。

何が起きているのか、ボガールが何をしようとしているのかがメビ子は全く分からなかった。

だがしかし、それらは否が応でもすぐに分かってしまった。

 

(あああああああ!痛い!痛い!痛い…!)

メビ子はボガールの尻尾に引っ張られ、ボガールの背中の口の中に運び込まれた。

ボガールの背中の口の中は、獲物を捕食するための牙が無数についていた。

それがメビ子の全身に突き刺さったのである。

言葉を発することはできないが、メビ子の意識や痛覚はしっかりとあるため、牙が全身に突き刺さる痛みは、まさに痛いほど感じるのである。

さらにカラータイマーが点滅していない状態では、痛みも通常の倍以上感じてしまうため、一瞬で死ぬよりも辛い痛みを感じ続けてしまうのである。

 

人間が食べ物を歯で噛み砕くように、ボガールは口の中の牙を抜いたり刺したりを続けて咀嚼をした。

ボガールの唾液がメビ子の体全体にくまなくべったり付いていた。

さらにメビ子の体の全身に牙の痕もついてしまっていたが、ウルトラヒロインの耐久力もあり、体が切断されることはなかった。

死ぬよりも辛い痛みであったが、ただ耐え続けて時間が経過するのを待てば、他のウルトラヒロインが助けに来てくれる可能性もあった。

食われる前とは違って、そんなことを考える余裕がメビ子には一切なく、ただ生き地獄を耐え続けるしかなかった。

 

メビ子がボガールの背中の口の中に入ってから10分ほどが経過した。

さらにあと10分程度経てば、他のウルトラヒロインがメビ子を助けていたであろう。

しかし、突如、ボガールの口の中に黒い空間が発生した。

その黒い空間は、ボガールが獲物を消化するためのものであり、空間内は異次元となっているため、ボガールと同じ大きさ或いはそれ以上大きい獲物であっても消化をすることができるのである。

その空間に入ったら最後、ボガールに完全に食われてしまい、食われたものはこの世から完全に消滅してしまう。

メビ子はなすすべもなく黒い空間に入れられてしまった。

そして、メビ子は完全に消滅してしまった。

メビ子はボガールに食われてしまった。

 

メビ子を食べたボガールは満足に自分の腹を手でポンポンと叩いて、腹鼓を打つような仕草をした。

メビ子を食べ終えてボガールは満足したのであろう。

それがボガールの油断を招き、命取りとなってしまった。

突如、ボガールの頭の上から光線が発射されて、ボガールに直撃した。

光線がボガールの頭にクリティカルヒットしたため、一撃でボガールは絶命してしまった。

 

「遅かったか…」

光線を発射したのは、メビ子の同僚であるウルトラヒロインであった。

メビ子の同僚はボガールの絶命を確認できたものの、メビ子を助けることはできなかった。

あともう少し早く来ればメビ子を助けることができたという激しい後悔をしながら、これ以上メビ子のような犠牲を出さないことを固く誓って、メビ子の同僚は深海から抜け出した。




お読みいただきありがとうございました。
小説だけでなく、ゲーム、漫画などを作成していますので、「ピッチリスキー」で検索してみてください。

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