誰もいないバス停で、すみれと背徳的な情事に耽る 作:pathfinder
原作:IDOLY PRIDE
タグ:R-18 IDOLY PRIDE アイプラ IDOLYPRIDE 奥山すみれ インモラル 中出し
二人に会話はなかった。
それは昨日のホテルでのある出来事がきっかけで――
(pixivにも投稿しています)
「次のバス、だいぶ先ですね……」
「ああ、本当だ。でも待つしかないなあ」
「そう、ですね」
俺とすみれはバスの停留所に設置された時刻表を見て、天を仰いだ。次のバスは1時間後だった。
都心の感覚だとだいぶ待つが、ここはそうじゃない。まだマシなほうですよ、とすみれは笑った。確かに1日一本というのも地方ではありえるのだから彼女の言う通りマシだった。
……すみれに地方での仕事が舞い込んできた。受けることにしたのはいいが、すみれ単独で一泊二日の仕事だ。しっかりしている彼女だが、流石に一人で行かせるわけにはいかない。今回はマネージャーである俺も同行することにした。
仕事は、無事終わった。現地で解散となり、俺と彼女はこの辺りのハブとなる大きな駅――所謂ターミナル駅まで向かうためのバスを待っていた。ターミナル駅から空港へ向かい、飛行機で東京に戻る予定だ。
田舎のバス停ということもあって俺とすみれ以外誰もいない。来る気配もない。風で揺れる木々の音と虫の鳴き声だけが聞こえる。時折それにエンジン音が混ざった。
簡易的とはいえ、屋根がついていて待合所になっており、日差しを遮ってくれていた。一方向を除き、壁に囲われていて、外から見えづらい構造になっている。
「………………」
「………………」
停留場に設置されたベンチにすみれとともに腰をかけていた。彼女との距離は少しだけ開いていた。その距離が心許ない。というよりもすみれと一緒にいるのが、今は気まずい。
昨夜の出来事が思い出される。初日のロケが終わって、ホテルにチェックインして自室で仕事をしていると別室のすみれが俺の部屋に訪ねてきた。仕事をしていた俺に、休んでくださいと心配そうに注意してきて、そして俺が密かに買っておいたアルコール飲料を目ざとく発見しては勧めてきた。仕事しすぎと注意された後だったために断ることもできず、勧められるがままに飲酒して――疲れもあってうとうととして意識を失ってしまった。
次に目覚めたとき、俺の上で裸のすみれが騎乗位で腰を振っていた。性器は確かに繋がっていて、すみれの太ももに破瓜の血が伝う。華奢な体付きのすみれは髪を解いて瞳を熱っぽく蕩けさせていて、アンバランスな妖艶さが漂わせていた。
結局気持ちよさには勝てずに俺のほうからも腰を振ってしまって、体力が尽きた夜明けまで交わり続けてしまった。今朝は今朝で、情事の疲れが抜けずにぎりぎりまで眠っていて、お互い気まずいながらも慌てて準備して仕事に向かった。酷い目覚めだった。
とても落ち着いて話をするような時間なんてなかった。どうしてすみれがそんな行動に出たのか、その理由は未だ聞けずにいた。
――ようやく、時間がとれたと思ったが。
「…………っ」
いざそうなると、果たしてどうやって切り出せばいいのか、まったく思いつかない。どうやって聞けば、すみれとの関係をアイドルとマネージャーとして適切なままでいられるだろうか。迷う。
「……私、悪い子なんです」
「――え」
切り出してきたのはすみれから。突然で、唐突で、いきなりで。呆然としてしまい、身体が強張る。
「狙ってたんです。酔っぱらったり、疲れて眠っちゃったりして……マネージャーさんの意識がなくなって、抵抗できない状態になるのを。この仕事に同行してくれるって決まった時からずっと」
彼女は罪の告白をするかのように、懺悔するかのように、ぽつぽつと話し出した。
「だって、好きだから……っ。大好きだからっ。マネージャーさんのこと考えると胸がポカポカして、ドキドキして……ほかの人に取られちゃうかもって考えると胸がきゅーってなって苦しくなるんですっ。……もう、我慢できなくなっちゃいました」
隣のすみれは俯いて、顔を窺うことはできない。どんな表情をしているのか。知りたいような、知りたくないような。二律背反な感情が身体を強張らせた。
「一度触れると止まらなくて……もっともっと、って思っちゃって。マネージャーさんの下半身が膨らんできていて、マネージャーさんも興奮してるんだってわかって、お腹の下がジンジン熱くなって、ムズムズしてきて……マネージャーさんのこと襲っちゃいました♡」
顔を上げて俺を見つめているのが横目でわかった。その表情は懺悔しているようなものではない。
「最初は痛かったけど、それ以上にマネージャーさんと繋がれて気持ちよくて幸せでした……。それにマネージャーさんからに積極的に動いてくれて、私に応えてくれて、嬉しかったです。だから私後悔してませんっ」
――ああ。真剣に悦びを語るその姿は無垢な少女ではない。一匹の雌だ。
ついに見てしまったすみれの顔が網膜に焼き付く。いつも見慣れたはずの目に、口に、鼻に……その全ての顔のパーツに違和感を覚えた。こんな彼女は見たことがない。いつもの大人びた顔とも異なるその顔に息を呑む。蛇に睨まれた蛙と正しくこのことだ。
「……でもマネージャーさんは、後悔していますよね?」
「それは……」
「でも、大丈夫ですっ。もっとセックスすれば、気持ちよさで頭が幸せでいっぱいになって……後悔する気持ちなんてなくなっちゃいますから。イケナイことだなんて忘れちゃいますから。だから、もう一度シましょう!」
きっとしばらく誰も来ないですよ、と楽しげに誘ってきた。もちろん、そんな保証はない。この近所に住んでいる誰かが通りがかるかもしれない。できるわけがない。
「シたくて、シたくて……朝からずっと、カラダ疼いてるんです。マネージャーさんもそうですよね……?」
口の中が妙に乾いて、落ち着かない。しっとりとした言葉が鎖みたいに身体に巻き付く。
動けなくなっている俺にすみれは顔を少しずつ近づけてくる。固まっているうちに――唇が重なって、その形が歪んだ。心臓がドクリと跳ねる。
二つに結われた髪から、首筋から、甘いミルクのような匂いが香る。すみれの匂いが抵抗する気力を奪って、その行為をただ受け入れてしまう。
唇の感触に覚えがあった。昨日も何度も味わった甘い柔らかさ。まだまだ慣れているとは言い難い不格好なキスが昨晩の記憶を思い起こさせる。抵抗もせずにすみれのキスを受け入れてしまった。
押し当てるだけだった唇が離れていく。眼前の少女が本当にすみれなのか。もしかしたら別の誰かかもしれないと錯覚してしまう。
「えへへ……また、キスしちゃいました……。マネージャーさんは昨日のキスのこと、覚えてますか……?」
「……覚えてるよ」
嘘をつけば、誤魔化せばいいのに。すみれの熱っぽい感情の籠った視線が正直に答えさせた。さっきまで触れていた唇が瑞々しく光っていた。
「――んしょ」
黄色のパーカーとその下に着ているインナーを捲り上げて、慎ましやかな膨らみの胸を包み込む、白地に水玉模様があしらわれたノンワイヤーブラをすみれは見せつけてきた。
「お、おい……すみれっ!?」
「マネージャーさん……ここ、触ってほしいです……」
『ここ』というのがどこのことなのか明確に言葉にする必要がなかった。挑発的に胸を見せつけてきたのだから簡単だ。
彼女の気持ちがわからない。わからないが……胸の奥から湧き上がってきた衝動は止められない。イケナイとわかっているから余計に。
「――ぁ……はい、触ってください……んっ……ぁ、ぅ」
ブラジャーを上にずらして、胸の先端にある小さな突起ごと、その膨らみに恐る恐る触れた。触れてはいけないものに触れている現実に指が震える。今更かもしれないが、恰好悪い姿をすみれに晒すわけにはいかないので無理矢理抑え込む。
「はぁ……は、ん……ふぁ……ぁ、っ……」
触れた手に力を少し加えて、すみれの膨らみをゆっくり揉み始めた。興奮のあまり強くなりすぎないように気をつけながら指を動かしていく。
自分がきちんと呼吸ができているのか、わからなくなる。ただすみれの胸の膨らみに夢中になる。止まらない。止められない。
揉み始めはくすぐったそうにしていたが、彼女の息遣いが次第に色っぽいものへと変わっていく。肌が赤く染まっていき、興奮しているのがぱっと見てわかった。
「ふぁ……あぅ、っ……は、ふぅ……ぁ、あ……っ」
夢中で胸をまさぐる俺を眺めるすみれはあどけない顔立ちに愛しむような母性を宿しながらも大人の女のような艶っぽさを滲ませていた。その表情に俺は堪らなくなって、衝動的に膨らみの頂上の――桃色の乳首に吸い付いてしまう。
「ま、マネージャーさん……っ! はぅっ、んんっ……あっ、ちゅうちゅうって……可愛い……んっ……赤ちゃんみたい……ぁ」
舌でツンとした蕾を転がしながら、その先から母乳を絞り出そうとするぐらいに口を窄めて吸った。もちろん出てくるわけないが、それでも甘いものが口の中に広がっていくのを感じた。
胸への愛撫をすみれはくすぐったそうに受け止めていた。まだ余裕がありそうで、それに対して俺は余裕がなくがっついていて……なんとも情けない。それでも愛撫を続ける。
すみれの片方の乳首を吸いながら、それだけではなく同時に、もう片方を揉みしだき始める。膨らみを揉むだけではなく、その先っぽをきゅっと指で扱く。どちらかだけではなく、すみれのおっぱいを両方とも責め続けた。
「んんっ、あっ、あぅ……乳首を吸われながら、一緒に揉まれると……っ、あっ、んっ、んぅっ……私、わたし……っ」
すみれの身体が震え出し、身体の力が徐々に抜けていく。後ろに倒れてしまわないように、胸を愛撫していないほうの手を背中に回して彼女を支える。
頃合いかと思い、乳首を口から解放して、揉んでいた手も動きを止めてそっと離した。息を荒げていたすみれの下半身に手を這わせて、白いスカートの中へと押し込む。ブラとセットになっている白ショーツのクロッチを指でなぞる。
「――ぁ……ま、マネージャーさん……っ」
「……濡れてる」
「あうぅ……」
ぷっくりとしたそこはいつの間にかぐっしょりと濡れていた。おしっことは違う。粘度を持った液体が滲んで染み出ていた。
堪らず、下着の濡れているところを指でなぞっていく。湿り気が強くなっていく。指を往復させるとすみれの太ももがびくっ、びくっと大きく震えた。
「あっ……マネージャーさんに……そこっ、触られると……あっ、あっ、あぁっ……へんな声、出ちゃいます……っ」
すみれは身体の内側から湧き上がってきた快感に戸惑いながらも色っぽい声を上げた。
敏感な反応に俺はすみれを征服しているのだという倒錯的な思考に囚われる。自分でも制御できないぐらいに昂っていた。
もっと、もっと、すみれが気持ちよくなっていくのを見たい。そう思ってしまうのは男の性だ。スカートを捲り上げ、濡れたショーツを下げて、すみれの大事なところを晒す。
「――あ……ぅぅぅ……見られてるっ……見られてるっちゃ~~っっ」
恥ずかしいのだろう、すみれは悲鳴を上げる。羞恥を覚えて悶えるその姿は嗜虐心を掻き立てた。綺麗だ、と伝えると更に肌を赤く染めた。
ぴっちりと閉じた初々しいその窪みをほぐしながら開く。くぱあと開かれたそこは豊潤な蜜でトロトロになっていた。強くなりすぎないように気をつけながら指を直に這わせていく。
「ぁっ……マネージャー、さん……あっ、あっ、あっ……マネージャーさぁん……あぅっ」
薄い肉びらを優しく擦って解していくと切なそうに喘ぐ。おまんこからの刺激に反応しながらもすみれはより強い快感を欲しがって、俺を誘うみたいに太ももを開いて閉じてを繰り返してもどかしそうにしていた。
おまんこの湿地に指をゆっくりと沈み込ませていき、内部へと侵入させる。異物を押し返そうとするキツさがすぐに入り込んだ指を締め付けてきた。
「――っっ」
すみれは声にならない悲鳴を上げて、くっと身体を反らせた。きっと、急に彼女の想定よりも強い刺激に襲われたせいだろう。流石に一度指を引き抜いて、すみれに落ち着くための時間を与える。
「ふーっ、ふーっ、ふー……っ、だ、いじょうぶ……ですから、続けて……ください……っ」
それでも続きを懇願するすみれの膣口に再び指を挿入していく。やはりまだ膣の中は硬さがある。ゆっくりと出し入れしていく。
入れて、引いて。その繰り返しの回数を重ねていくにつれて、指の動きに変化をつけていく。おまんこの中を指で掻き混ぜるように、指の関節を曲げたり、膣内で円を描くように動かしたりして、すみれの反応を見ながら刺激の調整をしていく。強すぎず、だけどすみれが性的快感を受け止められるように。
「はーっ、ふぅー……あっ、あぁ……マネージャーさんのっ、太い指が……っ、んぅ……ぐちゅぐちゅ、って……ふぁぁ♡」
指で感じ始めてきているのがその表情や声音でわかる。……発情している雌の顔をしている。すみれが気持ちよくなっているのは膣内の感触からもわかった。指を締め付ける襞の硬さが少しだけ取れたような、気のせいとも思えるような小さな変化。その上で襞は収縮しながら指にぬるりと絡み付き、圧迫してきた。
指での膣内の出し入れを繰り返しながら、もう片方の手ですみれのおっぱいに触れて、その先端の乳首をこりこりと扱いてやる。すると膣壁の動きが活発になり、きゅきゅぅと収縮が強くなった。
「あっ、あっ、あっ……私、おかしいですっ、マネージャーさんっ、ぁっ……からだの中、変な感じで……っ、んっ、ぁんぅ……ピリピリ止まらなくて……っ♡」
もっともすみれの反応が大きかったところを重点的に責める。中指の第二関節を軽く曲げるようにして手マンするのが一番よさそうだった。激しくなりすぎないように、時折責める場所をずらしつつ、愛撫を続ける。すみれの声はより切迫したもの変わっていき、彼女の中で性的な快楽が蓄積されていき、その容量は今にも限界になりそうだった。
「ぁ、もぅ、ダメですっ……あたまっ、まっしろになって……っ、あっ、あっ、あ――――んんぅぅぅ~~~~っっっ♡」
手のひらを恥部の小さな豆に当てて軽く押す――それが引き金になった。
一際甲高い声ですみれは叫びながらびくんびくんと腰を激しく跳ねさせた。膣内がリズミカルに激しく収縮して、指を離さないように襞がぎゅううと強く締め付けてくる。これが指じゃなくてチンポなら射精していたに違いない。俺の指で、すみれはイったのだ。
絶頂でトロトロになったすみれの顔が俺の雄の部分を刺激してくる。目の前の、快楽で雌顔を晒す女を今すぐに犯せと訴えかけてくる。暴れ狂うような心臓の鼓動がうるさい。
「はぁ……っ、はぁ……っ」
絶頂の余韻でぼんやりとしながらこちらの方を見つめてくるすみれ。何度も深い呼吸をして、体を落ち着かせようとしていた。乱れた服越しに胸が上下する。
そんなすみれがゆっくりと細い腕を伸ばしてきて、小さな手がスラックスの、すでにもっこりとしていた部分を撫で上げてきた。下半身がびくっ、びくっと喜ぶと彼女は熱っぽい眼差しで微笑んだ。
「マネージャーさん……っ」
硬くなった下半身の膨らみから手を離して、すみれはすっと立ち上がる。俺に背中を向けスカートを捲って、可愛らしい尻を突き出してきた。顔をこちらに向けてきて見透かしたかのような笑みを浮かべて、じっと俺を見つめてくる。尻をフリフリと揺らして、まるでこっちはセックスする準備はできているよと言っているみたいに誘ってくる。
すみれのおまんこはテラテラと濡れ光って見えて、自分のチンポを突っ込むことしか考えられない。俺も立ち上がり、下半身の衣類を全て脱いで、男性器を晒す。すみれの尻を掴んで、勃起して膨張したそれを彼女の恥部に押し当てる。興奮しすぎて震える己の身体を深呼吸してなんとか落ち着かせて、小さな膣口にめり込ませた。
「――ふぐっ……ぁ、ぐぅ……マネージャーさんのが……また、入ってくるっ……ん゛んっ……あ゛ぅっ」
膣内の締め付けはかなり強く、膣に入ったチンポが圧迫して潰れてしまいそうなぐらいだった。昨日処女喪失したばかりというのもあるのだろう。すみれは苦しそうだったが、それでも肉棒を拒絶することなく、目に涙を浮かべながらも受け入れていた。
「う゛っ……マネージャーさん、ぅ、気に、しないでください……っ、まだちょっと……慣れて、ない、っ、だけですから……っ」
このままだと俺が躊躇ってしまうと思ったのだろう。すみれは先んじてそう釘を刺してきた。苦悶で顔を歪めていたが――自分に遠慮せずに動いてほしいと、健気にも懇願してくる。
だから俺は興奮したままで、腰を動かし始めることができた。
「――っ……ぁ、っ……ぐっ……んぅ……」
小ぶりな尻の感触を手で楽しみながら腰を振って突いていく。背中側から見るすみれの身体はどこも細くて小さくて、簡単に壊れてしまいそうな儚さがあった。今そんな彼女に俺は乱暴な腰振りをして己の快楽優先な身勝手な行為をしている。その現実が俺を達成感で満たして、さらに興奮させた。
狭い膣内を肉棒で往復させて、肉の壁をこじ開けていき、すみれの膣にチンポの形を覚え込ませて俺専用にしていく。とはいえまだまだキツキツで、圧迫感による凄まじい快感は下半身だけではなく身体全体を駆け巡っていった。すぐにでも精を吐き出してしまいたい。
「んっ、んっ、んぅ……気持ちよくなって……くださいね、マネージャーさん……んぐう」
「あ、ああ……っ」
すみれは顔だけこちらに向かせて気遣ったかのように微笑んだ。額には汗が浮かんでいて、前髪が張り付いていた。
健気で未だに苦しげな彼女に嗜虐心が増していき、腰振りは獰猛になっていく。自分でも気付かないうちに獣みたいな唸り声を上げていた。
もっと、もっとすみれの身体を貪りつくさなければ。煩悩に支配された頭が身体を勝手に動かしていく。彼女の尻を片方の手で荒々しく揉みしだき、同時にもう片方で胸の乳首をくにくにと扱いていく。
「~~~っ♡ ひっ、あふっ♡ あっ、あっ、あっ♡ ふぁっ♡」
すみれの声がワンランク高くなった。甘さが混じってきている声がすみれの内側で痛覚よりも快楽が勝ってきているということを教えてくれる。
すみれも俺も声が大きくなっていて、近くに他の人がいればすぐに気付かれてしまうだろう。今は他に誰もいない停留所でも、もし誰かが通りかかったら……。肉のぶつかり合う音や淫靡な水音で、そういう行為をしているのだとバレてしまうに違いない。イケナイことをしていると世間にバレてしまう――人生終了もあり得るスリルがスパイスになって頭を馬鹿にする。
「ふっ、ふっ、ふっ」
「ぁっ、あっ、あっ♡ んぅっ♡ んぐぅ♡ あっ、ゃっ♡」
俺たちの間に会話らしい会話はない。すみれも俺も、言葉を発している余裕がない。圧倒的な快楽が言葉を失わせた。ただただ性器から伝わってくる快感に頭が真っ白になりつつも、貪欲にもその欲望をさらに求めて身体をぶつけ合う。いつの間にか、俺だけじゃなくてすみれも淫らにも自分から腰を動かしていて肉棒を味わっていた。
「んっ♡ あっ、あぉっ、あぁっ♡ んあっ♡ マネージャーさんっ、マネージャーさんっ、マネージャーさぁんっ♡」
「ぐっ、ぅぅ……すみれっ、すみれっ、すみれっっ」
馬鹿みたいに彼女の名前を叫ぶ。すみれも俺を大声で呼んでいるから、似たようなものだ。暴力的な快楽が自我を塗り潰しそうで、それに耐えるために必死だった。
とっくに射精衝動は高まっていて、限界を超えていた。突いて、突いて、突いて……このまますみれの膣内で射精したい。ぐつぐつに溜まったマグマのような精液を全て吐き出してしまいたい。
だが頭の片隅でぼんやりと、そんな鬼畜なことをしてもいいのか、と微かに残った理性が問いかけてくる。それとは裏腹に腰の動きは早まっていく。
「――あっ♡」
また、すみれが振り返ってきた。一瞬だけ目が合う。切羽詰まっていて、それでいて強請っているような。ほんの少しの時間だけ意思疎通ができたような気がした。すみれの言いたいことが伝わってきた。思い込みかもしれない。それでも腰を力強く打ち付ける。
「あっ♡ んぉっ♡ あぅ♡ ぁ♡ はぅっ♡ んぅ♡ あっ♡ あぁっ♡」
「ふーっ、ふーっ……ぐぅぅ」
射精する。射精してやる。言葉にはできないが、そんな意思を込めて思いっきり腰を突く。肉棒の往復はもちろん、すみれの乳首や尻をこねくり回し続けていると膣肉がわなないているのを繋がっている部分から感じ取った。俺も彼女も限界が近いのは同じか。
ただでさえキツいすみれの膣内が雑巾を搾るかのように急にキツく締まって、限界がやってきた。最後の力を振り絞って、腰を打ち付けて、ぴったりと密着させて、すみれの膣内で精をぶちまけてやる。
「~~~~~~ぅぅっっっ♡♡♡」
ゴムもせずに挿入したので当然中出しだ。精液を膣の奥で受け止めてすみれは悦んでいるような高い声で鳴く。
精液の熱が彼女の中で広がっていき、それが引き金となった。背中を逸らして、すみれの小さな身体ががくがくと大きく震え始めた。ぴったりと吸い付いた膣が中に入っている肉棒を挟んで痙攣して、その締め付けが精液を飲み干そうと強くなった。
まさしく溶けそうになる快感が下半身を覆っていって、足を震わせる。脳みそも馬鹿になり、なにも考えられなくなりながらただ気持ちよさに浸って子種汁を注ぎ続けた。このために生きているのだと確かに実感できた。どうしようもなく甘美で、中毒的だった。
「ぁ゛っ……♡ あ゛……♡ ぁ゛……♡ あ゛ぉ……っ♡」
痙攣が続くすみれの身体から力が徐々に抜けていく。彼女は自力で体勢を維持できなくなり、胸を弄る手と勃起チンポで支える形に意図せずなった。それによって絶頂の快楽は増大して、高すぎる喘ぎ声は途切れ途切れになる。
膣襞の激しい収縮を続いていて、すみれは何度も繰り返しイったようだった。ぎゅぅぎゅぅと、締まる膣がチンポに溜まった精液を残らず搾り取ってくる。
グリグリと亀頭の先を膣の奥へと押し付けて、締め付けに促されるままに金玉に残った精液を一滴も残さないようにびゅくびゅくと吐き出した。
「はぁ……はぁ……はぁー……ふぅー……」
射精は止まったものの、絶頂の余韻は続いていた。それはすみれも同じようで、身体の中に蓄積した快感を落ち着かせようと深い呼吸を何度も繰り返していた。
心拍数が安定してきて、射精の気持ちよさに頭がくらくらしながらも出し切った肉棒を引き抜く。ザーメンと愛液でドロドロになった竿が出てきた後、少し遅れてドロリと白濁の液体が膣口から垂れて落ちてきた。視覚情報からもすみれに種付けしたのだということが確かにわかって、生唾を飲んだ。
「……すみれ?」
ようやく落ち着いてきて……すみれのことを心配するだけの余裕ができて、彼女の名前を呼んだ。身体を起こして、ゆっくりと顔を振り返らせたすみれはぼーっと蕩けていた。快楽に酩酊している状態だったが、俺と目が合うとその瞳に色が戻ってくる。
「マネージャーさん……♡」
すみれは俺の手を握ってベンチに座るように促してきた。そのまま俺は座らされた。そしてゆっくりと顔を寄せてきて、唇を合わせてきた。ぷにぷにとした感触が唇に擦りつけられる。呆気に取られたが、すぐさますみれに応えるようと俺のほうからも押し付ける。
「私とのえっち、気持ちよかったですか……?」
「…………ああ」
「えへへっ、よかった……っ」
認めざるを得ない。気持ちよかった。自分の意思で行為を楽しんでいた。今更否定なんてできない。もう、引き返せない。
「……マネージャーさん、私、もう一回シたいです。まだまだ物足りないんです。マネージャーさんのおちんちん、欲しいんですっ。だから……っ♡」
……拒絶なんてできない。すみれの言葉が最初と比べて強引ではないのに。いや彼女は俺がもう拒否できないのをわかっているのだ。
そもそも。すみれをこうしたのは誰だ? 女として目覚めさせたのは誰がきっかけだ? 彼女の変化に気付けなかったのは誰だ? 全部俺のせいで、俺も己の、男の欲望をすみれにぶつけていて……その責任を取るべきなのだ。
「…………っ」
情欲で昂った雌の顔。懇願するように、挑発的な眼差しで誘惑してきている。再び下半身にじんじんと力が集まってきて、肉棒は硬さを取り戻す。雄としての本能とすみれに対する想いが身体を突き動かした。お互いに顔を寄せて、唇がまた触れた。
「ちゅぅ……ちゅ、じゅくっ……じゅるるぅ……れろ、れろぉ……っ♡」
今度は舌を捻じ込んで、絡ませ合う。俺がすみれの舌を吸って唾を流し込むと、彼女も同じように返してくれた。甘い唾液が胃の中へと吸い込まれて己の一部になっていく。
座っている俺の太ももの上にすみれが向かい合うように座った。彼女は足を俺の身体に絡ませて、身体を寄せて密着させてきた。俺も華奢な彼女の身体に腕を回してさらにぴったりとくっついて――硬くなった竿を精液が零れる膣へと入れていく。
「――ぁ♡ ……あぁ……っ♡ またっ……♡ 入って、きてるぅ……♡ あ、はっ♡」
「ぅおっ……まだ、キツい……っ」
そんな言葉が飛び出てきてしまうぐらいに膣肉は強く締め付けてくる。それでも先ほどに比べると拒絶感はなく、むしろチンポを喜んで受け入れている。肉の棒を包み込むように、またも精液を搾り取ろうするかのように、膣襞が蠢いていた。
もう痛そうな顔はしていない。すみれはトロトロに蕩けさせていて、明らかに発情しているように見えた。思えば最後のほうは気持ちよさそうだった。彼女はもう女の悦びを感じ取れるようになっているのだ。
「あっ♡ んっ♡ んっ♡ んぅっ♡ マネージャーさん……っ♡ あっ♡ ゃっ♡ ゃあっ♡」
すみれの尻を手で支えながら、気兼ねすることなく腰を突き上げ始める。俺が動かしやすいように、彼女になされるがままになってくれていた。母性が宿ったような優しい表情をすみれは浮かべていた。
初っ端から甘い嬌声が響く。気持ちいいとすみれが感じているのがその蕩けそうな声音でわかる。普段の朗らかさとのギャップが凄い。
膣内の襞が活発にうねうねと陰茎に絡みついてくる。竿や亀頭の形に合わせて扱いてくるものだから下手に気を抜いたら精液を持っていかれそうだ。いやこんなに気持ちいいのをすぐに終わらせるなんて、勿体ないことできないが。
「この、体勢♡ ぁんっ♡ マネージャーさんと……くっついっちゃって、ますっ♡ んん……っ♡ あっ♡ ぅっ♡ あぁっ♡」
「あぁ、そうだな……っ」
小さな身体がぴったりと密着しているから膝上のすみれの体温がはっきりとわかった。確かに感じる体温が、香るミルクのような匂いが、たくさんの情報が流れ込んできて、すみれのことがますます愛おしくなっていく。甘い痺れが稲妻のように駆け巡る。目が合うたびにドキドキしてしまう。
視線がぶつかると、すみれも同じ気持ちなのか、照れくさそうにした。だけど彼女も俺も顔を背けない。見つめ合う行為が相手に自分の好意を相手に伝えられるような、相手の想いが伝わってくるような、そんな気がして楽しい。アイコンタクトをとって気持ちのやり取りをすることのほうが羞恥心よりも勝った。
「ふぁ♡ あっ♡ ぁん♡ こうやって、抱き合ってると……♡ ぁ♡ マネージャーさんの身体、おっきいのがわかって……っ♡ あっ♡ ぁ♡ はぁ……っ♡ んんぅ♡ ドキドキしますっ♡」
「すみれは……華奢だな」
「ぁ、んっ♡ もーっ、それって、褒めてますか……♡ はぅ♡ あっ♡ あんっ♡」
「褒めてるって。俺もドキドキしてるし……好きだよ」
俺の言葉に恥ずかしそうな表情になって、それと同時に膣がきゅぅぅと強く締まり出した。ただ強く締まるのではなく、チンポの動きに合わせて締め付けの強さを調整してきて、わかりやすいぐらいに悦んでいた。膣の反応ですみれがどう感じているのかが簡単に伝わってくる。
切なそうな表情をしているから尚更わかりやすい。貪欲にセックスの気持ちよさを求めている。
「んっ♡ あうっ♡ マネージャーさん、私……♡ キス、したいですっ……♡ ぁ♡ あっ♡ あっ♡ キス、キスっ♡」
「しようっ。俺もすみれとキスしたい」
「はいっ♡」
ただ貪欲なだけじゃない。そこには明確な好意が宿っていた。俺もすみれの想いに応えたくて、迷うことなく頷く。小さくて、柔らかそうで、瑞々しい唇に吸い付けば、セックスはもっと気持ちよくなる。もちろん、そんな下心があった。
「――んんっっ♡ んぅ♡ ん……っ♡ んふ♡ んん……っ♡ れろっ♡ れろっ♡ んえぅ……♡ んっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅ……♡」
もちろんすみれの口の中に舌を入れて、歯を舐め回したり、彼女の舌に絡ませて吸ったりして、口内を思うが儘に蹂躙する。俺の動きにすみれは驚きつつも、受け身にならずに舌を絡み付かせてきた。
キスの邪魔にならないように、腰の動きはゆっくりと、そして小刻みになる。激しく突き動かせなくてもどかしくなりつつ、上と下で繋がっていることに頭の中が幸福感でいっぱいになる。すみれが手を首に回してくれたことで密着度合いが増していった。
「んぅ……っ♡ きす♡ ぁ♡ しながら、つかれるの♡ っ♡ きもちいい……♡ んぁ♡ もっと、もっとって♡ ぁっ♡ ほしくなっちゃいますっ♡ んむっ♡ じゅるっ♡ ふむぅっ♡ じゅるるっ♡」
「わかるよ、気持ちいいよな。もっと、シよう。何度だってシよう。いくらでも俺はシてやるからなっ」
一方的で暴力的なセックスももちろん気持ちよかったが、こうやってお互いの気持ちをぶつけ合って好きを伝えるセックスも最高に気持ちいい。比べられない。相手が好きを受け止めてくれる――だから気持ちよさは乗算されていく。快感は雄の本能を刺激して、金玉で作られる子種汁は製造のペースを急激に上げていって、その袋を重たくした。
突き上げる亀頭の先っぽに硬い感触が当たった。膣の襞とは異なる感触に俺は心当たりがある。子宮口だ。すみれも昂って雌としての本能が刺激されて、子宮が降りてきているのだろうと思った。精液を少しでも多く、その中に宿すために。
「あっ♡ ぁ♡ あぅ♡ 気持ちいいっ♡ おちんちん気持ちいいですっ♡ やぅっ♡ あんっ♡ あぁっ♡ ずっと、気持ちいいっ♡ 頭がふわふわして幸せとまらにゃいでしゅっ♡」
「止める必要ない。そのまま気持ちよくなれっ」
「はいっ……♡ んんっ♡ んぅっ♡ んふぅっ♡ おっ♡ ぁっ♡ おちんちんできもちよくなりますっ♡ だから……っ♡ あっ♡ あっ♡ あ゛っ♡ マネージャーさんも私のおまんこで♡ ぉ゛っ♡ あぁ♡ きもちちよくなってくだしゃいっ♡」
コツコツと、膣奥の硬い壁を亀頭で叩き続ける。すみれは語尾がふにゃふにゃになっていき、定まらない。快感で溶けていくのに抗うかのように背中に絡み付かせた足の力を強くして、絶対に離れないようにしてきた。いつの間にか、我慢しきれずにすみれも腰を前後に動かしていた。
「んふっ♡ えろっ♡ えろぅ♡ じゅるるぅ……っ♡ ぷはっ……♡ すきすきっ♡ あ゛っ♡ すきぃ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ おちんちんすきっ♡ ぉぅっ♡ すきっ♡ んぢゅぅ♡ ぢゅるっ♡ ん゛んぅ……っ♡ まねーじゃーさんっ、だいすきぃっ♡」
「ああっ、俺も好きだっ、すみれ好きだっ」
「すき……っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛ぅっ♡ すきっ♡ だいすきっ♡ だいすきっ♡ だいしゅきぃっっ♡」
呼吸をするために唇を離した時にすみれは『好き』を連呼してくる。負けじと俺からも繰り返し『好き』と伝える。言葉にして交わすことで自分の中のすみれに対する想いが止めどなく高まっていく。愛おしい彼女に射精したいという欲求がもう止められない。いつ射精しても不思議ではないぐらいに下半身は痺れて溶けていく。チンポを締め付ける膣襞も精液を搾り取ろうと激しくキツく密着してきていて、すみれも同じなんだと思った。
「あ゛っ♡ あ゛ぉっ♡ あ゛ぁっ♡ ごめんなさいっ♡ わたしっ♡ あっ♡ イっちゃいますっ♡ ん゛ぁっ♡ もうダメなんですっ♡ ぁ゛♡ イきますっ♡ イくイくっ♡」
「すみれ、イっていいからなっ、いつイってもいいからなっ、俺も……っ」
内部の異物を押し潰すかのように急激に締まり出す。あまりに暴力的で、情愛的なキツい締め付けが射精を促してきて、もう耐えることができそうにない。限界だ。
「――――だいしゅきぃっっっ♡♡」
「すみれっっ!」
力強く突き上げて、奥の奥まで亀頭をめり込ませて、溜め込んでいた精液を吐き出すために閉じていた栓を開く。
「~~~~~~~~ん゛ん゛ん゛ぅぅぅっっっっっっ♡♡♡♡」
同じタイミングで、絶叫しながらもすみれはガクガクと下半身を激しく震えさせて絶頂した。
鈴口から勢いよくドピュドピュと飛び出した白濁液はすみれの子宮へと向かっていき、その壺の中を一杯に満たそうとする。そんなイメージを幻視して、脳に白く激しい電流がバチバチと流れた。生殖本能を揺さぶる凄まじい快感が身体全体を駆け巡り、金玉に精液を残すまいと射精が続いた。
口を半開きにさせてすみれは甲高い声を上げていた。子種を受け止めながら彼女はあどけない顔を淫らに蕩けさせていた。種付けをされて悦ぶ、そのアンバランスさに俺は目が離せなくなって、さらに昂って吐精の勢いが激しくなる。
病みつきになってしまう快感だ。これ以上の快楽などこの世に存在しない、そう確信できた。この射精がずっと続いてほしい。精液をひり出しながら願った。
「…………はぁ、はぁ、はぁ」
無限に続くと思われた射精も徐々にその精力を弱めて、残念なことに打ち止めになった。射精の反動によって疲労と虚脱感が身体を覆った。身体から力がすっと抜けてしまう。
呼吸は自分でもどうしようもないぐらいに乱れていた。それはすみれも同じだった。
「はぁ、はぁ……はぁ……マネージャーさん……♡」
溶けた瞳で見つめて、すみれはふにゃりとほころんだ顔を近づけてきた。こちらからも近づけて唇を重ねた。触れただけですぐに離す。
すみれが口を開こうとしていて――その前に俺が先んじて口を開く。
「好きだ」
その言葉を聞いて、その目が驚きで開いて、すぐにすみれは愛おしげに細めた。そしてぎゅうと抱きついてきた。強く、強く、腕に力を入れて、感情を爆発させていた。
「私もっ……私も大好きです……っ」
俺もすみれを抱きしめて、二人でその余韻に浸る。彼女の体温を感じながらぼんやりと微睡む。幸せな時間だった。ずっと続いてほしいと思った。
だが永遠に続いてほしいと願った時間も終わりが来る。バスの時間が迫ってきていた。
そろそろバスに乗る客がやってくるかもしれない。微睡みから正気に戻って、二人して慌てて身なりを整え始める。幸いなことに他の乗客は来なくて、すみれも俺もちゃんと身支度することができた。
それから少ししてバスが到着した。扉が開いて、中へ乗り込む。俺たち以外に乗車する人はおらず、車内にも乗客がいなかった。運転手と俺とすみれだけ。静かな車内の一番後ろの長椅子に腰をかけた。
駅へ向けてバスが動き出す。東京への帰路を進みだす。日常へと戻っていく。……元の生活に戻れるかはわからない。
「…………っ」
隣のすみれが手に触れてきた。指を絡めて、隙間ができないようにぎゅっと硬く結んで、恋人繋ぎ。離れないように手を繋いだ。
「ずっと、一緒ですからね、マネージャーさん」
「えっ?」
バスの中、運転手がいるからか、すみれの声は少し抑えめだ。
「この先ずっと、この手は離しませんから……!」
そのすみれの表情を生涯忘れることはないだろうと思った。この時抱いた愛おしい感情も。この先の未来がどんなことになっても絶対に。例え、地獄に堕ちたとしても。
お目汚し失礼いたしました。
ありがとうございました。