【サタイサR-18】抱けるって言うことはつまりそういう、 作:駒由李
原作:勇気爆発バーンブレイバーン
タグ:R-18 ボーイズラブ 二次創作 腐向け 腐レイバーン サタイサ
pixivより転載
震える声で、イサミが言う。
「想い出、ください」
自分がどんな顔をしているかわかっているのだろうか。サタケは真面目に疑問に思った。
宅飲みをする程度には、イサミとは親しくなったと思う。上官との自宅での飲み会など普通なら苦痛だろうに、イサミは呼べば喜んで――無表情なので少々わかりづらいが――来るし、向こうから誘って来ることもある。すべては課業後の話なのだが、サタケはその時間が嬉しかった。
この日はサタケの自宅で、イサミに宅飲みを誘われてのことだった。
ただ、この日は少々事情が違った。イサミが、やけに切羽詰まった様子だったのだ。この緊張を解すにはやはり酒だろう、と言うことでサタケは酒を注いでやった。顔を赤らめていったイサミ。さて、何があったのか。イサミがごにょごにょと何かしら言っているのを耳を傾けた。
「……隊長」
「おう」
「想い出、ください」
一瞬、頭にクエスチョンマークを浮かべたサタケは悪くない。思い出、想い出。さて、異動の話はお互いに出ていなかったはずだが。酒で少々回転の鈍くなった頭でサタケが考えていると、イサミが迫って来た。ベッドに寄りかかっていたサタケに、彼は意を決した様子で言う。
「1回でいいんです。抱いてください」
直球で来られて、さすがに意味を理解した。
理解したので、止めた。
「待て。こんなオッサンに抱かれたがるな。お前は若い」
「アンタが良いんです……! こんなでかくて硬い男に欲情できないのはわかります、でもどうしてもアンタのことが好きで」
酒の勢いだろうか。赤裸々に想いを語って来るイサミにどうしたものか、とサタケは考える。
20年近くこの男所帯で生きて来て、多少顔がいい自覚はあるのでこの手の話がなかったわけではない。ただ、主に「抱きたい」と言われる方だったので、それら全てを投げ飛ばしてきた。文字通り投げ技で投げ飛ばしてきた。おかげで30代後半の現在も処女は無事である。童貞の方はそこそこに恋愛経験を経てとうに卒業済みだ。ただ、相手が女性のみだったので、はっきり言って現在起きている事態はサタケの想定外だった。
俺に抱かれたい。俺に。反芻する間に、イサミはサタケの股を開いてきた。スウェットのズボンを下げて来たので慌てて止めようとする。しかしイサミは止まらない。
「せめて気持ちよくなってもらいたいです」
そう言いながら、サタケの陰茎を口に含んだ。
反射でびくりとサタケの身体が跳ねる。
「っ待て、アオ三尉っ……」
「隊長……」
竿を舐められ、精嚢を甘く食まれる。かと思えば口の中に入れ、喉の奥で締め付ける。それがいやに手慣れていたので、ふと、サタケの胸に去来するものがある。
(過去に、男を経験しているな)
それに、燃えるものがあった。燃えているのは嫉妬心だった。自分でもなぜ嫉妬しているかわからない。ただその衝動のままに、サタケはイサミの頭を掴んだ。
そして喉奥に陰茎を突き入れる。イサミは噎せ込んだが、サタケは構わずイラマチオを続ける。
「たい、ちょっ……」
えずいた声がしたしそこで手を緩めたが、しかし頭を掴んだまま、前後させる。その間にもイサミは健気にもサタケの陰茎に舌を絡ませる。それが堪らなくなる。
気が付いたら、サタケはすっかりイサミに夢中になっていた。イサミの口腔に精を放つ。イサミは、舌の上で白濁を乗せ――それをごくりと呑み込んだ。
「おいしいです、隊長」
「……嘘を吐くな」
「俺にとっては美味しいです」
言いながら、イサミは服を脱ぐ。サタケが貸したスウェットだ。180㎝代のサタケに合わせたサイズなのでやや大きい。本当は、それにときめいていたのは事実だ。自分の感情がわからないところもあったが、それは確かにときめきだった。
イサミは上半身裸になって、サタケにのしかかる。
「隊長、……抱いてもらえませんか……?」
改めて懇願され。
サタケは一も二もなくキスをした。舌が絡んで、精液の苦い味がした。やはりまずいじゃないか、と考えたのは一瞬のこと。
「あ、隊長、隊長……!」
軟膏があってよかったと、サタケは思う。ローションなどない。いつだったか軟膏がローションの代わりになると聞いていた。イサミの後孔を解し、サタケ自身を突き入れる。イサミは「正常位は恥ずかしい」と枕を握りしめていた。現役自衛官の腕力で枕が潰れないかと一瞬不安に思ったが、そのときにはサタケはすっかりイサミに夢中になっていたので、その不安は無視した。
喘ぎながら締め付けてくる後孔に、サタケは陰茎を打ち付ける。ガクガクと体を震わせるイサミに堪らないものを感じる。この時点でサタケは同性だとか14歳下だとか階級差だとかいうことが吹っ飛んでいた。ただ、目の前の、苦手なはずの大型犬が一所懸命腰を震わせるから。
「っ、出すぞ……!」
「隊長の、いっぱいください……!」
宣言通り、サタケはイサミの中に精を放った。
……それから息切れをしていた2人。特にイサミはベッドでぐったりと仰向けになっていた。ベッドの上に座っていたサタケはと言うと、しばらく思案げだった。
不意に、サタケはイサミの上にのしかかる。
そして、唇を落とした。
ぽかんと小さい黒目を瞬くイサミに、サタケはごく真面目に言った。
「1回と言ったな。……2回目以降もあっていいか」
そう言いながら、サタケは再びイサミの身体に手を伸ばした。
イサミは恍惚の笑顔を浮かべた。
End.