しかも、融合状態は姿も人格も全く二人の名残がなくてさあ大変!
「ダリア、そろそろ出口のようだが……何か変化はありそうか?」
いかにも熟練の冒険者といった男が、横にいるエルフに声をかける。
「いや、別に今の所は何もないな。ゴードンの方は気になることでも?」
大きな胸を目立たせないようなローブに身を包んでいる彼女は、魔導士だろうか。
弓を持ちつつも、その手には魔法の炎が灯っていた。
「ううむ、じゃあ何だったんだろうなあの部屋は?」
「私もずっと疑問に思っていたんだが……何らかの儀式の部屋だったのかもしれない」
淡々とした口調で会話しつつも、油断することもなく。
いつどこから何が出てきても対処できるように、お互いがお互いに気を遣っているようだ。
「俺も多少古代文字の知識はあるんだけどな。あそこまで見当のつかない文字は初めてだったな」
「私もだ。退屈しのぎに魔導書を読み漁っていた物だが、さっぱりだ」
「ふうん、退屈ねぇ。そりゃあ何十年くらいの話だ?」
「そうだな。お前が生まれる前から……いきなり家に押しかけてきた五年前くらいだな」
「いっけねぇ、まだドアの金払ってないんだったな」
気を張りすぎない程度に、冗談が飛び交う。
「もう作れる職人がいないからな、金じゃ済まないといったはずだぞ」
「へい、へい。そろそろ五百歳のエルフ様のお眼鏡にかなうお宝、見つかるといいんだがなぁ」
ゴードンのおどけた調子に、すました美人のダリアは思わずクスリと笑う。
「しかし、このダンジョンにも目ぼしいものはなかったな。せいぜい、二百年ほどの遺跡なのもあるんだろうが」
「どうする? また日を改めて、あの部屋の調査をするか? 俺たちが入った時に、確かに部屋全体が光ったわけだし」
「いや、やめておこう。私の経験上、妙な部屋と言うのは複数回行くことで発動する呪いがある可能性が高い」
「なるほど、な……仕方ない、報告書と雑多な金品でおしまいにするか」
「ちょうどいいんじゃないか? お前、また筋肉付いただろう? その鎧じゃ、きついだろうに」
「なーに、そっちの胸に比べたら……イタタ!」
「そう言う話はやめろ。性的な話は好かん」
「申し訳ない」
弓で小突かれたゴードンが頭をかきつつ、ダンジョンの外に顔を出す。
「……外も異常なし、と」
「拍子抜けだな。我々だけ違う時代に移動していてもいいくらいだろうに」
「勘弁してくれって、俺はそこまでの冒険は御免だぞ」
「やれやれ、これだから人間は」
軽い憎まれ口を叩きつつ、ダリアが伸びをして外の空気を味わう。
その後を追うようにゴードンが歩き、二人は湖に立ち寄る。
「さて、ここまで来れば一安心だ」
「お疲れ様だな、今回もよくやったぞ」
ゴードンとダリアが安堵のため息をついた、その瞬間。
二人の意思とは何の関係もなく、一瞬で肉体が重なり合い……
「うわ、うわ、オイラ、スッゲェ〜!」
代わりに水面に映ったのは、情けなく品のない、ワニのような顔のトカゲ人間。
奇妙な事に、ゴードンのぼさっとした髪とダリアの長い髪を合わせたような髪型をしている。
ところが、それ以外はほとんど二人の名残は無い。
「うへ、えへへ、オイラのおっぱい、でっかいでっかーい♡」
体を揺らし、むき出しになっている大きな乳房を揺らし。
「オイラ、オイラ、サイコーじゃん、うひひ、勃起してきちゃったぜぇ♡」
申し訳程度に身につけた褌を、大きくなった逸物が押し上げている。
「むふ、むふふ、オイラ、おっぱいもちんちんもあるの、たまんねぇや♡」
ダリアでもゴードンでもない、まるで品性のカケラもない融合体。
彼は太い腕を動かし、大きな手でがっしりと胸を掴む。
「あぁ〜ん、おっぱいきもちい〜い♡」
恥ずかしげもなく喘ぎ、目を細め。
「おちんぽおちんぽ、シコシコしちゃおっと♡」
大股を開いて立ち直し、空いている手を股間に伸ばす。
ビンビンになっているそれは、布越しとは言え強い快感を発し。
「んっ、んっ、オイラって、サイコー、おっぱいおちんぽどっちも気持ちよくってぇ、うへへ、うへへぇ、オナニー、オナニー♡」
ムキムキ、ムッチムチの太ももに力を入れて踏ん張りながら、トカゲ人間は自慰に夢中になっていく。
「えへ、えへへ、ここはこうするより、こうやって弄った方が、あっ、あ〜っ♡」
野蛮のようだが、意外と頭も回るようだ。
試行錯誤しつつ、指がより気持ちいい刺激を求めて動きを変える。
その度にトカゲ人間は尻尾を引きつかせ、隠す事なく快楽に身を委ねていくのであった。
「あっ、やべ、ヤッベェ〜♡ オイラ、オイラ、射精しちゃう、出ちゃう出ちゃう、イっちゃう、あっ、ぁあああああ〜〜〜〜ん♡♡♡」
ドピュ、ドピュ、と粘度の高い液体が地面にこぼれ落ちる。
と、それと同時に……
「えっ、え!?」
「な、なんだ!?」
ダリアとゴードンが、再び姿を現したのだ。
二人とも先ほどまでとは打って変わり、動揺し、顔を赤らめ……
「だ、ダリア……」
「ゴードン、何が……」
あまりにも非現実的で、奇妙な出来事。
二人がお互いの顔を見ようとした時。
出したてのまだホカホカしているザーメンが草地に落ちているのを、同時に見てしまう。
「う、嘘だろ!?」
「ま、まさか、そんな!?」
二人はお互いに声をかけることもなく、弾かれるように距離を置く。
「い、いや、た、確かに、俺、ダリアの胸に興味はあったけど……」
「わ、私が、人間の陰茎に興味が!?」
離れたところで考えを纏めようと、ぶつぶつと独り言を言う。
「で、でも、そ、そんな、あーっ、露骨にオナニーなんて、ええ……」
「し、信じられんが、私が、胸を触って、射精して、確かに精液は出ていたようだが、だが……!?」
自分で自分が信じられない、といった様子で頭を抱える。
「た、確かに俺、くっついている間、めちゃくちゃ気持ちよくて、オナニーしたくてたまらなくて、ついついやっちゃって……」
「い、いくら私が普段禁欲しているとはいえ、でも、わ、私の意思でしていたな、確かに……わ、私があんな恥ずかしい口調で、あんな事を!?」
そう、二人ともしっかりと融合中の記憶が残ってしまっているのだ。
しかも『自分の意思で行動していた』という認識で。
確かに、融合体は融合体の意思で好き勝手していたわけなのだが……
『自分』と言う概念がそのまま記録されてしまったせいか、二人は混乱してしまっているわけだ。
胸を揉んで、ペニスを扱いて、オイラ口調で絶頂して。
本来なら絶対にありえないはずの行動を、自分が、自分の意思で、堪能してしまった!
ゴードンもダリアも、少し残っている体の火照りのせいで記憶を疑うことができない。
なんなら、鮮明に融合オナニーを思い出せてしまうのだ。
ダリアは少し胸が疼き、ゴードンはまたもや逸物を膨らませてしまい。
「い、いやいや、お、俺のせいなんだから、ダリアは被害者、うん、うん! この件は、夢か何かだって事にしよう、うん、うん!」
「わ、私の意思でゴードンの体力を使わせてしまったなんて、そ、それをゴードンには言えないぞ……よ、よし!」
二人は呼吸を整え、先ほどいた場所に戻ってくる。
「ご、ゴードン。み、見事だったな。後ろから飛びかかったスライムを一瞬で斬るなんてな」
「あ、え、えーっと、ダリアが、うん、うん、ダリアが気づいたからだぞ、た、助かった!」
空想の出来事を捏造し、二人が無理やり話を合わせ。
「こ、ここは危ないな。は、早く町に行かないか?」
「そ、そうだなー、ダリアもさ、流石に疲れてるみたいだからな、う、うん!」
いつもならしっかりとアイコンタクトをとる二人なのだが、顔の向きすら合っていない。
「じゃ、じゃあ、いくか!」
「お、おい、それ、私の荷物だぞ」
「え、あ、あ、あ」
しょうもないミスをやらかし、ゴードンがますます落ち着きを無くしてしまい。
「ほ、ほら」
ダリアが差し出した荷物を、ゴードンが受け取る。
その時、二人の手がそっと触れ合い……
「「あ」」
思わず、あの時のことを思い出したその瞬間。
「うへへ、うへへ、もっともっと、オイラ、オナニーしちゃうぞぉ♡ 今度はオイラのおまんこで、えへ、えへへぇ、おちんぽおまんこ、どっちもオイラの、嬉しいなぁ〜♡♡♡」
たちまち、融合体に逆戻り。
二人の苦悩などまるで知りもしないかのように、融合体は楽しそうに肉体で遊び始めてしまうのだった。
「おっ、ここだここだ」
「ふう、ずいぶん遅くなってしまったな」
日が暮れる頃、ダリアとゴードンは換金所を訪れた。
「ほ、ほら、仕方ないだろ、スライムに襲われて、ゴブリンの群れが……」
「あ、あー、そうだったな、ワイバーンがやってきて、コボルトの紛争が!」
どんどん増えていくありもしないトラブル。
あの後、くっついては戻り、くっついては戻り。
二人の中にどんどん保存されていく、融合体の幼稚で淫らな記憶。
何がどうなっているのか分からないせいで、ますます混乱していってしまい。
流石の冒険家のゴードンも、長生きして経験が豊富なダリアもどうしようもない。
これについて思考するだけで、またメチャクチャな記憶が増えてしまう気がするからだ。
本当は二人とも、解呪できる施設に行きたいところなのだが……
あまりにも融合中の記憶が恥ずかしすぎて、確認ができないのだ。
「自分が自分の意思で相手の性器を使って絶頂するのを楽しんでいた」と明確に覚えている以上、相手は自分に巻き込まれてしまったと考えてしまうのだろう。
仮に、確認をしたとして……二人とも自分の意思でやっていたと認識していたとなれば、それはそれで恥ずかしい。
お互いに融合オナニーをしたがっていた、だなんてとんでもない話になるのだ。
これがもし、一回目の時点で解決できていればよかったのだが……
もう何度も繰り返しているせいで、誤った確信へと変わり始めてしまっていた。
「と、とにかく、売っぱらって、美味いもの、食うか!」
「そ、そうだな、つ、疲れたからな!」
二人は相も変わらず目を合わせないまま、ドアを開けて中に入り。
「えぇっと、このくらいだね」
「あれ、本当ですか? もっといくと思うんですけど」
「少なくとも一つはかなりの値打ち物のはずだぞ?」
主人の出した金額に、思わず二人は眉を顰める。
どう考えても、ゼロが一つ二つ足りないのだ。
「嫌ならいいんですよ、別に。違う町で売ってちょうだいな」
つっけんどんな態度で押し切ってくる。
こう言う場合、大体わかってやってきているのでタチが悪い。
しかしここで引っ込んでしまっては、冒険家としては三流だ。
「見てくださいよ、この……」
「お前の目は節穴なのか、よく見ろ……」
二人が完全に息を合わせ、指摘を始めた瞬間。
「ほらほら見てみてぇ、オイラのおっぱい! でっかいでしょ〜!」
「えっ、えっ!?」
難癖をつけようと身構えていた主人は、目を丸くしてしまう。
それはそうだろう、目の目にいた二人が融合、突然謎のトカゲ人間になってしまったのだから!
「ウヘ、うへへ、どう、どう、オイラのおっぱい!?」
「い、いや、ま、まあ、大きいけど、い、今は関係ないだろう!?」
なんとか落ち着きを取り戻し、主人が大声をあげる。
「えへ、えへ、やっぱりでっかいんだぁ、どう、どう? オイラのおっぱい、揉んでもいいんだぜぇ♡」
ぐい、ぐいとカウンターに胸を乗せ、アピールを始め。
「お、おい、ここはそう言う所じゃないんだぞ!?」
「いいじゃんいいじゃん、それはもうその値段でいいからさぁ……オイラのおっぱい、一回1000で揉ませてやるからさぁ、ウヘ、うへへ!」
メチャクチャな話を持ちかけ、鼻腔を広げ息を荒くして。
閉店間近で他の客がいないせいで、主人も困るばかり。
「こ、こら、やめろ!」
「んもう、つまんねーの! えへへ、そうだ! オイラ、魔法使えるんだもんねーだ! えい、おっぱい揉みたくなっちゃえー!」
ダリアが融合しているせいだろうか?
融合体はいとも簡単に呪文を指で作り、主人にかけてしまい。
「ん、あっ……!?」
「まあ、しょうがないよな! おっぱい揉みたくないんだったら、オイラは自分で揉んじゃうもんねー! あんっ、あぁ〜ん、柔らかおっぱい、サイコ〜♡」
「ま、待ってくれ、私にも、揉ませてくれ!」
「えぇ〜、どうしよっかなぁ〜? これ、オイラの特別なおっぱいだしなぁ〜?」
ニヤ、ニヤと主人を見ながら揉むのは辞めない。
「一万、いや、10万出すから!」
「ダメダメ、オイラのおっぱいはたった今値上がりしちゃいました〜、あんっ♡」
「わ、わかった、100万だ!!!」
融合体の悪ふざけに振り回され、魔法のかかった主人は恐ろしい大金をポンと出してしまう。
「ウヘ、うへへ、じゃーあ、百回までね♡ あっ、そんなぁ、強く、いいっ、いいっ、ウヘ、えへへ、へへへへぇ……あっ、あぁああ〜〜〜ん♡♡♡」
たちまちイヤラしい店に変わってしまい、大騒ぎ。
融合体は大金をせしめ、胸を揉んでもらって何度も果ててしまい。
おまけにキスまでおつけした後、下品な笑みを浮かべたまま店を出ていくので合った。
「ど、どうするか……」
「う、ううん……」
大金をテーブルに乗せ、二人が悩んでいる。
融合体が宿に戻り、部屋に着き。
大金を見ながら射精した所で分離したため、やっと二人は元に戻ったばかりである。
「ま、町にミノタウロスの大群が……」
ゴードンが喋り始めたのを、ダリアが止める。
「そ、そろそろ、現実を見ないといけないぞ……こんな事、流石に」
「げ、現実って言ったって、これは俺が勝手に……」
「う、うん? 私が勝手にゴードンと……」
「いやいや、俺がなんでかダリアとくっついて……」
お互いにきょとんとして、顔を見合わせて。
「待て待て。わ、私だぞ? ちゃんと自覚はあるからな?」
「俺、俺だって。俺も自分でしたくって、こう言う事したって自覚が……」
「ど、どう言う事だ? じゃあ、私もゴードンも、あんな事をしたいと思っているわけか?」
「あ、あんな事って、ど、どんな事だよ?」
「え、ええっと、その、わ、私が、私だけで物足りなくて、その……」
「あ、いい、わ、分かった、多分、同じだぞ、それ、俺と」
「で、ど、どうなんだ、ゴードン、したい、のか?」
ダリアが顔を真っ赤にしつつ、ゴードンに詰め寄る。
「ほ、ほら、も、もしかすると、あ、そ、そうだ、あの部屋のせい、じゃないか!?」
「い、言い訳をするな! も、もし私とお前が変になってるのがそのせいでも、したいかどうかは別だろう!?」
ダリアはウズウズしながら、ゴードンを見ている。
「そ、そんな事言っても、仕方ないだろ!? あ、ああなってる時はよく覚えていなくて、気づいたらまた俺で」
「じゃ、じゃあ、まるっきりあの状態、じゃなくて、仮になってみるのは、どうだ?」
「は?」
「な、何度もなっているからな。私の魔法で、あの姿に擬似的に合体できる自信はあるぞ」
「お、おいおい、何言ってるんだよ……」
「な、なんだなんだ、やましいことがあるのか? あ、安心しろ。ちゃんと私と、ゴードンの意識はそのままで合体する。これなら問題ないだろう」
「いやいや、変だろ、それ!?」
度重なる淫乱経験のせいか、ダリアはどこか落ち着きがなくなっていた。
「簡単じゃないか。合体して十分間、何もイヤラしいことをする気にならないなら私たちは悪くないわけだ。その、融合した時の思考が元凶であって、な?」
「あ、ま、まあ、うん……」
「そ、それとも何か? ゴードン、あんな事を……本気でしたいと思っているのか!?」
「だ、ダリアはどうなんだよ!?」
「ば、バカを言うな。この私が、そんな事、するはずないだろう!」
お互い後に引けないまま、どんどんトンチンカンな話になっていく。
「よ、よーし、じゃあやってみようぜ。十分経ったら、ちゃんと戻してくれよ」
「あ、当たり前だ! い、いくぞ、合体!!!」
ダリアの魔法により、二人は融合。
たちまち、件のトカゲ人間の姿に早変わり。
耳がエルフのようになっていたり、多少の違いはあるが……ほぼその物である。
「どうだ、ゴードン? な、なんか、ダリアの声がするの、変な感じだな……」
一つの口で二人がしゃべる為、妙な状態になっている。
「よ、よし、胸も、陰茎もあるぞ、い、言わなくていいだろ、そんな事……!」
自分の姿を鏡で見て、少し驚きながらも二人は会話を続ける。
「あ、あとはこれで、十分待つだけだぞ、あ、ん、だ、ダリア、ちょ、ちょっと、なんだ?」
右手がゆっくりと動き、乳房に触れる。
「お、おい、こら! い、いや、確認をだな、何の確認だ? ほ、ほら、ダリアの魔法を疑うわけじゃないんだが、一緒なのは見た目だけ、かもしれないだろ? い、言われてみると、そうだな? さ、最初の一分だけ、確認する時間にしないか? し、仕方ないな、じゃ、じゃあ、私は、こっちを確認するぞ、お、おう……」
左手がゆっくりと動き、陰茎を掴む。
と、次の瞬間……その手が勢いよく、前後に動き始めたではないか!
「あっ、あっ、ちんぽちんぽぉ♡ あっ、こら、お、俺も、おっぱいおっぱい、あっ、あぁ〜ん♡♡♡」
一瞬で外れるタガ。
乳房は握力によって変形し、男根は激しい手のピストンで先走りを出し始め。
「あっ、あっ、一緒、一緒よっ、記憶と、同じだぜっ、この、シコシコ、モミモミ、あっ、いいっ、いいっ、おんなじおんなじぃ〜〜〜♡♡♡」
二人に焼きついたこの姿でのオナニー。
何度もしているはずなのに、本当に二人がするのは初めてで。
初めてなのに、やり始めるとどんどん前の事を思い出してしまって。
「うふ、うふふ、私、なかなか、いいぞぉ、お、おい、か、確認なんだからなぁ、ご、ゴードンだってぇ、あぁ〜ん♡ か、確認にしては、あっ、あっ、乳首、すっごく、ていね、ぃいいいんんっ♡♡♡」
全身をびくん、びくんと震わせ、二人の心も仲良く快楽に打ち震え。
激しく自慰をしている間にも、あっという間に一分は経過してしまう。
「お、おい、もう、あっ、あっ、まだちゃんとっ、確認っ、んっ♡ で、でも、だったら、先に辞めたらどうだっ、そ、それはっ、おっぱいおっぱい、気持ちい〜い♡ ち、ちんちん、いいっ、いいから、やめられないんだよっ、あっ、あっ、わ、私、やっぱり、これを、これをぉお♡ 俺も、俺も、これ、これ、いいっ、たまらないっ、あーっ……♡♡♡」
どんどんキリッとした目つきもだらしなくなっていき、長い舌がデロリとはみ出て。
「いいっ、いいっ、私、いいぞぉ、俺、最高だっ、あっ、あっ、こんなに、いいのにっ、いいんだけどっ、なんか、なんで、もうちょっと、もっと、気持ちよくなれそうなのにっ、あぁ〜ん♡♡♡」
甘い声をあげ、体を刺激して。
だが、まだ二人は満足できないようだ。
記憶にあるような、爆発しそうになるほどの快感。
まるでそこに到達せず、モヤモヤとした気持ちが溜まってしまう。
「も、もしかして、何だ、ダリア、私だから、あっ、どう言う事だよ、ほ、ほら、思い出してみろ、あっ、あっ、そ、そうか、お、俺じゃなくて、オイラって感じだったから、だ、だから、私で、俺で、違うから、あっ、んっ、んんっ……♡」
胸から手が離れ、解決できない問題に思わず頭を抱えてしまい。
その間にも、股間で遊んでいる手は必死にピストンを続けていた。
「し、仕方ないな、私だから、俺だからか、そ、そうだ、あっ、んっ、あーっ、俺、オイラに、なってしまいたいっ、あっ、こらっ、んっ!?」
手から光が放たれ、頭部を包み込む。
「えっ、あれっ、俺、何だかっ、オイラ!? ちょ、ちょっと、私の魔力で、オイラの魔力! げっ、まさか、俺のせいで、オイラにがったーい! 待て、待て、このままだと、私まで、オイラだよーん! おっぱいちんちん、オイラって気持ちい〜い♡」
なんと、ゴードンがダリアの力で自分に魔法をかけてしまったではないか!
「お、俺のはずなのに、オイラだよ! わ、私が、オイラ。いやいや、オイラ! どんどんオイラにオイラがなっちゃう、あ、あ、あ、あ、お、オイラ♡ そんな、私の魔力なのに、うへへ、止まらないや♡ お、俺が、俺じゃなくなって、オイラだもんね。な、何だろう、私じゃ、なくて、オイラ、オイラになっていってるぅ〜♡」
二人の持つ記憶から再現された『オイラ』に、魂がどんどん変換されていく。
強力な魔力ゆえに、それを止める術はほとんど無く。
「だ、ダリア、オイラになっちゃうの、えへへ♡ ゴードン、オイラだよ〜ん! も、もう一度、魔法を、ヤダもーん、オイラ、このままがいいもん♡ あっ、お、俺、私、オーイラ♡」
手が頭から離れ、胸を揉み始めてしまう。
このままでは魔法を使えたとしても、乳房かペニスにしかかけられない。
「お、俺、このままじゃ、オイラになっちゃうんだよー! わ、私がどうして、自分の魔法でどんどんオイラにへんしーん! オイラのおっぱい、オイラのチンチン、どっちもオイラで、気持ちいーい♡」
どうしようもないまま、人格は確実に変わっていってしまう。
「あ、あれ、俺、オイラ、すっごく、いいっ、いいっ、わ、私が、オイラになっちゃうのに、オイラの方が、気持ち、い〜い♡ ウヘ、うへへ、だってオイラの体だもん、オイラの記憶通りだもん、オイラがオイラで、うっふぅ〜ん♡♡♡」
記憶通りの状態に近づく事で、ダリアもゴードンも覚えていた快感に近付いていく。
しかしそれは、同時に二人の心がオイラになっていっていると言うことでもあり。
「くそ、くそ、俺、ベテランの、冒険家になってきたのに、オイラになっちゃうぞぉ〜♡ わ、私が、五百年生きて、魔法もたくさん、ウヘ、うへへ、下品でえっちなオイラになっちゃうんだわぁ♡ あ、あ、あ、俺、俺、もう、私、記憶も、精神も、思考も、魂も、体も、能力も、未来も、全部、全部、全部、全部、今から、オイラに、がったぁあああああああ〜〜〜〜〜い♡♡♡♡♡」
二人の精神が完全に変換されたのと同時に、肉体が絶頂。
大声での宣言と共に、大量の精液が部屋を汚してしまう。
「ウヘ、うへへ、私と俺が、自分からオイラになっちゃったぁ、やった、やったぁ、もう、ぜぇーんぶ、オイラだもんね、心が混ざってオイラになっちゃったから、どんな魔法でももう、オイラの心のままだもぉ〜ん♡♡♡ あっ、でも、でも、心がくっついちゃう瞬間の再現なら、簡単にできちゃうんだぁ♡」
融合体は絶頂したばかりの肉体を休ませるかのように、両手で頭を掴む。
「じゃあ、えへへ、こんな感じで、こうでこうで、えいっ!」
完全に自分のものになった力を使い、魔法をかけて。
次の瞬間、目つきに再び力が宿る。
「俺はゴードン、35歳の冒険家! 今から、オナニー大好きオイラになっちゃうぜ♡ 私はダリア、五百歳を超えた魔導士だ。今から、冷静で優秀な私とは真反対の、おバカドスケベお下品なオイラになっちゃうわ♡ ようし、ダリア、合体だ! いいわよ、ゴードン! 俺、私、このまま心がくっついて、一生永遠に、オイラとして生きていく、止められないまま俺がどんどんオイラになるわ、なりたくもないのに私がオイラに変わっていくぞ、ダリア、ゴードン、俺と私が合体変化、魔導士の知力に冒険家の体力、エルフの寿命に人間の性欲、私と俺の性器を併せ持つ、どすけべふたなりトカゲ人間のオイラ、ダリドンになっちゃったぁ、今日から俺も私も、ずうっと一緒の、オイラなんだぞぉ、ぉおおおおおんっ♡♡♡」
魔法により再生成された二人の擬似人格が再び融合を果たす。
その際の快感に、触れてもいないのに肉体は絶頂し、またもや射精をして。
「ウヘ、ウヘ、えへへ、えへへ、すっげえいいや、これ、何回でも遊べちゃうし、心がくっついて混ざってオイラになっちゃうの、すっごくゾクゾクしちゃうし、あぁ〜、くっつくってぇ、いいなぁ♡」
原因不明のまま、どんどん取り返しのつかなくなってしまった二人。
とうとう、全く新しい存在として融合を完了してしまい。
「オイラは、ダリドン、俺と私がオイラになって、一生合体ふたなりダリドン♡♡♡」
自らの肉体をおもちゃのように取り扱い、再びオナニーに夢中になっていき。
ウワサにのぼる程の腕を持つ、二人組。
男性の冒険家と、女性エルフの魔法使い。
ある日から全く、その二人の話は聞かなくなり……ほぼ同時期に、やたらと高度な魔法を平然と使うものの、すけべな事しかしない巨乳巨根トカゲ人間のウワサが広まり出す。
あくまでもウワサの存在なので、誰も気にしていないが……
仮に言われたとしても、二人組がくっついた成れの果てだとは誰も信じないであろう。
「えへ、パスタにオイラのザーメンかけちゃいまーす、うへへ! 五百年生きてたダリアでも、自分の精液パスタなんて食べたことないもんね、んっ、出るっ、出るぅ、合体精液どんどん出ちゃう、おっぱいいじって射精して、融合オナニー、やっぱりさいこ〜♡」
今日もどこかで、ダリドンは一人楽しく自慰行為に励んでいるのであった。
おしまい