色々と悩んでいると、ひょんなことからカエルと融合してしまい。
「んもう、ダルクったら! 可愛がってるならちゃんと連れて行って欲しいですわ……!」
ゲコゲコ、と部屋に反響する音。
その発生源は……目の前にいる一匹のカエル。
魔王を倒して、世界も平和になって、やっとダルクと二人きりでゆっくりできると思っていたら。
「あ! でっかいカエル!」
と言いながら、いきなり捕獲したのが一週間前。
最初はすぐに逃すのかと思っていたのですけど、宿にまで連れ込んだ時点で嫌な予感。
「ダルク、そのカエルどうされるので?」
「ああ、俺の故郷に連れていこっかなって! 名前はそうだなぁ、ゲコタロー!」
思わず眩暈がしてしまうほどに呆れてしまって。
ほら……お互いの背中を預けた、男女が二人きりですよ?
勇者と賢者、ピッタリの組み合わせではないでしょうか!
私としてはカエルよりも、私の方を見て欲しいのに……ダルクと来たら。
「エミリアはアレだもんな、魔導協会の理事になるんだよな。親子代々ってすげぇよな〜」
そんな事よりも、私はダルクと一緒にいたいんですってば!
とはいえ、それをこちらから言ってしまうのもどうなんでしょうか。
ほら、権威がある存在がそういう事言ってしまうのって、強制しているみたいになるじゃないですか?
も、もしかしたらダルクには故郷に残してきた彼女がいるのかもしれませんし……多分、いないんですけど。
自分が飼っているカエルを平気で宿に放置しちゃうような男性ですものねぇ。
……そんな男性に惚れちゃっているんですけれども。
「あなたも大変ねぇ、置いていかれちゃって」
水槽に入れられているカエルに話しかけてみる。
ゲコゲコ、と心地よさそうに鳴いていて。
このカエルも、なかなかダルクに懐いているのです。
ダルクを見かけると声のトーンが明らかに変わりますし、手を差し伸べられると喜んで飛び乗っているようですし。
ダルク曰くオス、らしいんですけれど……まあ、動物と人間。そういう感情ではないとは思います。
た、多分、私がゲコタローにちょっとヤキモチ焼いちゃっているのもあるんでしょうけど。
「あなた、ダルクの事好きなのかしら?」
ケロケロ、と音のトーンが変わる。
まあ偶然でしょうけど。
「私もね、ダルクの事、ええっと、好きなんだけど……なかなか言い出せないのよね」
なんだろう、なんで私、カエルにこんな事言っているのかしら。
ゲコタローも気のせいか、私の方を見て話を聞いてくれている……ように見える。
「あーあ、立場だとか相手の事情だとか、気にせず好きって伝えたいわぁ……!」
どんなに魔法が使えても、どれだけ戦闘中の立ち回りに気が使えても。
たった一人の愛しの人の事の方が、何倍も難しい気がして。
ケロケロと喉を鳴らしつつ、ゲコタローが水槽を叩いている。
あ、あんまり、こういう動物を触るのって慣れていないんだけど……
なんだか、あっちも触って欲しそうな気がして。
恐る恐る両手を入れると、あちらもゆっくりと手に乗ってくる。
け、結構大きいから、思ったより重いわね。
ダルクから何度か触ってみるように言われた事があるんだけど、苦手なのと、嫉妬でその、ねぇ。
「ゲコタローちゃん、結構可愛い顔しているわね」
ゲコ、と一鳴き。
私もそれなりに自信、あるんだけどなぁ。
一回もダルクから美人だとか、言われた事無いんですよね。
無頓着というか、なんというか。
そのくせゲコタローちゃんのことは沢山可愛いっていうんですから……
「あーあ、私もゲコタローちゃんみたいな顔なら上手くいくのかしら」
自分でも何を言っているのか分からない事を口走ってしまい。
と、その時。
いきなりゲコタローちゃんが私に向かって飛んできて、
びっくりして口を大きく開けちゃって、
何か入ってくる感じがして、
思わず飲み込んじゃって、えっ、えっ!?
一瞬の出来事で、理解が追いつかず。
わ、私、ゲコタローちゃん、オイラ、飲み込んじゃった、どうなってるゲコ!?
慌てているせいか、思考がまとまらない感覚がする。
ど、どうしよう、なんかオイラ、変な声がするゲコ。お、オイラって、何かしら!?
なんだろう、私、私ってなんだゲコ? ん、あら? 不思議な感じゲコォ〜。
あれ、あれ、あれ。
変な感じがする。
え、えっと、ゲコタローちゃんを、オイラ、なんか入っちゃったゲロ? ん、入っちゃっていうか、あっ、なんか、体が違うゲコ!
勝手に手足が動く感覚。
わぁ、すっごーい! オイラ、人間の手になってるゲコ! 人間って、私は人間よ、オイラカエルゲコ。あれ、あれ、あれ、ゲコ?
わ、私のはずなのに、オイラ、誰かと一緒ゲコ。
も、もしかして、私の中に、ゲコタローちゃんが、私って何ゲコ?
ど、どうやら、私が飲み込んだ弾みに、なんかオイラ、頭良くなってる気がするゲコぉ。ちょ、ちょっとぉ!?
考えが途中で、面白いゲコ〜! も、もう、待ってってば!?
と、とにかく魔法で戻さないと、オイラは別にこれでもいいゲコ、私は良くないの!
慌てて杖を掴む。
なぜだか、ぬちゃっとした感覚。
え、あれ?
わぁ、なんか手がオイラみたいになってきてるゲコ! ちょっとちょっと、嘘でしょ!?
視界にあるのは、私の手……オイラみたいにヌルヌルしてるゲコ。待って、待って!?
私は急いで、鏡を見る、わぁ、オイラ、人間の顔だぁ、えっ、でも、でも、でも!?
見ている間にも、顔が横に広がって、目の位置も変わって、オイラみたいだゲコォ!
こ、これ、まさか、私にゲコタロー、あっ、オイラが人間と一緒になってるゲコね! そ、そうだけど、どうして分かるの、なんか急に分かっちゃったゲコォ♡
手がまた勝手に動き、わぁ、これが、おっぱいゲコね、こ、こら、あっ♡
わ、私の、手が、オイラの、おっぱい、おっぱい、あっ、あぁ〜♡
喉がゲコゲコ鳴る。に、人間なのに、カエル人間になって行ってるゲコ♡
戻らないと、でもおっぱい、たまらないゲコ、こ、こら、でも、気持ちいいゲコォ〜♡
同じ体だから、同じ感覚、わ、私じゃないのに、オイラと同じで、気持ちいい、ゲコ、ゲコ♡
あ、あれ、なんで私、ドキドキして、オイラがドキドキしてるから、あっ、あっ♡
すっかりカエルみたいな顔になっちゃって、えへへ、髪はあるけどオイラみたい、えへへぇ♡
カエルと心が同居しているなんて、そんな、変なのに、変だけど、面白いゲコォ♡
体が興奮して、心が高揚して、頭がドキドキして、ゲコタローのせいなのに、私も影響されちゃって。
オイラ、ただのカエルなのに、私のおっぱいがあって、私の知能があって、私と同じで、楽しいゲコ♡
「あっ、ゲコっ、ゲコっ♡」
やだ、やだ、鳴いちゃってる、えへへ、えへへ♡
ど、どうしよう、このままダルクが帰ってきたら、でもでも、オイラみたいな顔になってるゲコよ♡ そ、それはそうだけどぉ!
ま、まさかペットのカエルと融合しちゃうなんて、女の人間と融合しちゃうなんて、どうしよう、ラッキーゲコ、えっ、ラッキー!?
だってオイラ、ダルクだーいすきゲコ♡ えっ、でも、あなた、オスでしょ!? 今は女性だゲコ♡ 待って待って、じゃあ、ダルクに懐いていたのも、ゲココ、ひ・と・め・ぼ・れ、ゲコォ♡
わ、わ、わ。
なんか、とんでもない秘密を聞いてしまった気分。
わ、私だって、ダルクの事、好きなのに、オイラもダルク、大好き大好き♡
えっ、じゃあ、このままだったら、オイラ、くっついたままエッチしちゃいたいゲコォ♡ だ、だめよ、そんなの、でも、ダルクが好きゲコォ? そ、それはそうだけど、ゲココ、そんなんじゃ、オイラの方がダルク好きって事ゲコね♡
か、カエルに負けるなんて!? そんな嫉妬のような心に、一気に火がともる。
わ、私も、ダルク大好きなのよ、オイラも大好きだゲコ、わ、私の方が、オイラの方が、あっ、あっ♡
心がときめいて、無意識に手に力が入って。
おっぱい、私、オイラ、ドキドキしてきちゃうゲコォ♡
ダルク、ダルク、好きなのにぃ、全然見てくれない、対等に扱ってくれない、私、こんなに好きなのにぃ、オイラ、こんなに好きなのにぃ、好きだって言えない、好きだって伝えられない、あっ、あっ、好き、好き、好き、好きぃ♡♡♡
好きという気持ちが爆発して、オイラはどんどんおっぱいを強く揉んでいっちゃう。
あっ、あっ、頭が、ぐるぐるして、私、すっごく、気持ちよくなってるゲコォ♡
あぁ、あぁ、ダルク、愛してるわぁ、オイラ、一生一緒にいたいわぁ……
私、もう、我慢できないゲコォ、ダルクの事考えると、喉、鳴らしちゃうゲコォ♡
あら、あれれ、なんだか、オイラ、私、変じゃないかしら、そうゲコ? でもオイラ、確かに私よ? そうね、オイラってオイラ。
くっついた肉体の感覚が、どんどん馴染んでいく。
ヌルヌルして、ドキドキして、おっぱいがあって、あ、あ、なんか、股間、ゲコ、ゲコ、オイラ、分かっちゃったわ、あっ、あっ、私、オスだけど、女で、カエルで人間だから、あっ♡
ローブ越しに、股間を撫でてみる。
「ゲコっ♡」
やだぁ、私、オイラ、おちんちん♡
うふ、うふふ、ドキドキしてくるゲコォ♡
ゆっくり、ゆっくり撫でるだけで喉が鳴り、心臓がバクバク言って。
あ、あ、あ、私、オイラ、こんなの、初めて、初めて、初めてぇ♡
ダルクの事を考えながらオナニーして、おちんちんいじってぇ、オイラと私、一緒でぇ、あっ、あっ♡
やっぱり、やっぱり、ダルクって、素敵だわぁ♡
いつだって冒険の時は頼りになるし、オイラの事見つけてくれるし、絶対に諦めないし、私を良くなでなでしてくれるしぃ、あっ、好き、好き♡
うふふ、オイラ、結婚しちゃいたいわぁ、私、ずうっとダルクのペットでいたいゲコォ〜♡
「好き、好き、ダルク、好き、ゲコ、ゲコォ♡」
口に出せば出すほど、オイラの、私の、好きっていう気持ちが繋がっていくような。
オイラ、オイラ、私と同じなんだわぁ、同じ心で、同じ体で、私、もう、もう、すごく、幸せ、気持ちいい、気持ちいい、ゲコ、ゲコ、ゲコォ♡♡♡
なんだか、なんだか、どんどん、私、オイラ、どっちがどっちだか、分からないけど、気持ちよくって、ドキドキしてぇ、幸せでぇ、ぐるぐるしてぇ、いいっ、いいっ、いいっ♡
わ、私、オイラで、エミリア、ゲコタローよ、あんっ♡ どっちなのか、どっちもなのか、どっちでもないのか、私が私でオイラって思えば思うほど、頭がポカポカして体が興奮して♡
私、私の頭の中で、オイラと私、ぐるぐるしちゃってぇ、もう、もう、繋がってる、感じがしちゃってぇ♡
オイラ、オイラ、私なのよぉ、私だって、オイラゲコォ♡
うふ、うふふ、もう、もう、一緒、一緒、私はオイラだから、もう全部、オイラ、私なんだゲコォ♡
胸が、おちんちんが気持ちよくって、心はどんどん昂っていく。
「あっ、あっ、ダルク、好きぃ、好きゲコォ、一生一緒、私とオイラ、一緒、一緒、でも、でもぉ、ダルクともぉ、一緒、一緒、一緒にいたい、ゲコォ〜♡」
好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好き、好きぃ♡♡♡
頭の中がそれ一色になっていき、肉体も絶頂が近づいてきて。
イく、イく、イく、イく、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あっ♡♡♡
「ゲコ、ゲコ、げっっこォオオおおおお〜〜〜〜ん♡」
ビュクビュクと、液体が出ていく感覚。
頭が一瞬真っ白になって、思考が全部飛んじゃって。
その、その一瞬で、私、オイラ、心まで、一つになっちゃったのが、分かっちゃったんだゲコォ♡
「あぁ〜、気持ちよかったゲコォ♡」
オイラは、私と重なった肉体を改めて見てみる。
えへ、えへへ、オイラで、私で、かーわいい♡
これならダルクだって、私に可愛いって言ってくれるゲコォ♡
うふ、うふふ、本当に、くっついちゃったんだゲコ!
もしかすると魔法で戻せるかもしれないけど、こんないい体、ドキドキする体、戻すわけないものね♡
そう思うと、またおちんちんが勃起してくる。
うへへ、うへへ、ウヘヘェ♡
なんだか、なんだか、もう、すっごく、興奮して、私、オイラ、同化しちゃって、すごく、すっごく、嬉しいっていうか♡
「ただいまー」
あっ、ダルクが帰ってきたゲコ♡
「おかえりゲコォ!」
私はぴょんぴょん跳ねながら、大好きなダルクに飛びついて。
「えっ、えっ、えっ!?」
あはは、驚いてる。可愛いゲコ♡
「えへへ、すごいでしょ! オイラと私、くっついたゲコよ!」
ダルクがオイラを見てきて、私ドキドキしちゃって。
「も、もしかして、エミリアか!?」
「んもう、ひどいゲコ! オイラの名前も呼んでほしいわ!」
どう見ても顔はオイラなのに、失礼しちゃうゲコ。
「あ、げ、ゲコタロー!?」
水槽を見て、私を見て。
えへへ、分かってくれた! 嬉しいゲコ♡
「え、じゃあ、エミリアとゲコタローが、な、なんでだよ!?」
「うふふ、よくわからないゲコ♡ でも、もう気に入っちゃったから、一生このままでいるわ♡」
思わず胸を触り、股間を擦り。
「え、エミリア、大丈夫なのか!? 元に戻らなくて……」
「えぇ〜、別にいいゲコ♡ だって、すっごく気持ちいいから、ゲコ、ゲコォ♡」
それにもう、心だって一緒ゲコ。人とカエルの心が混ざっちゃったから、もう新しい心なんだもん♡
「あ、そ、そうなんだ……」
可愛い!
困っているダルクの顔に、私は思わずキスしちゃう。
びっくりして目を丸くしちゃったから、もう一回オイラ、キスしちゃう!
「わ、わ」
「うふふ、オイラ、ダルクの事だーいすきよ♡」
えへへ、言っちゃった、言えちゃった!
「す、好きって、どっちが!?」
あ、気づいてなかったんだ。もう、鈍感なんだゲコ!
「もちろん、オイラゲコ〜♡ 拾ってくれて、名前つけてくれて、オイラオスだけど、カエルだけど、ダルクのこと、大好きゲコよぉ♡」
「お、おい、えっ、じゃあ、エミリアは!?」
「うふふ、私、私だって、ずっと我慢してたけど、ダルク、大好きよ♡ 私のオイラが好きって言っちゃったから、私も言っちゃうもの、ゲコ、ゲコォ、ゲコゲコぉ〜ん♡」
うふ、うふ、うふふ♡
魔導協会の理事になるけど、カエルだからいいもんね♡
ダルクより位が高いから遠慮してたけど、ペットだからいいんだゲコ♡
あ〜、ダルク、好き、好き、好き、すきぃ♡
「ま、待ってくれって、急に言われたって俺、困っちゃうって!?」
「んもう、意地悪ゲコ♡ あんなに毎日可愛いって言ってくれた癖にぃ、うふ、うふふ、ねぇねぇ、オイラと私の顔、可愛いゲコォ?」
顔を近づけて……もう一度キス、しちゃう♡
あっ、また困ってる。
可愛い、可愛い、好き、好き、好きぃ♡
混ざって人間になったから好きだと伝えられて、カエルと混ざっちゃって身分もクソもなくなっちゃったから好きって言えて。
うふ、うふふ、私、オイラ、ダルク、大好き、大好き♡
「ねぇねぇ、オイラ、私、ダルクとずうっと一緒に、いたいゲコォ〜♡♡♡」
私は勢いよく、オイラの想い人に抱きつき……喉を鳴らしながら告白しちゃうのでした。
あ、あ、ダルクの温もりで、気持ちよくなって、射精、射精、しちゃいそうゲコ♡
おしまい