【リク作品】ポケモン、チェンジだぜ!? ~今日から私は、ニドクイン!?~ 作:愛鋼熊
原作:ポケットモンスター
タグ:R-18 オリ主 TF transfur ポケモン化 ニドクイン
リクエスト内容はこちら。
https://skeb.jp/@aikosyaHoKoku/works/36
ポケモン化ボールでニドクインになっちゃった!
しかも試作品だったので、すぐには戻れないらしく!?
「ハルオー、いるー?」
私はドアを開けつつ、彼氏であるハルオによびかける。
全くもう、お昼ご飯を買い忘れたとかいちいち私に言うなっつーの!
まあ、そう言う所が可愛いんだけど。
……返事は特にない。
まーた何か、変な物作ってるんだろうけど!
この前はエレブーの電力で動く車を作ってて、見事に爆発してたのに。懲りないんだ!
「お弁当、ここに置いておくわよー?」
せっかく彼女が特製お弁当持ってきてやったのに、出迎えもしないとは失礼なヤツ。
多分、向こうにいると思うんだけどなぁ……
私は少し背伸びをするようにあたりを伺いながら、そばにある机に弁当箱を載せようとした。
ん、あれ。
なんか当たっちゃった?
手に触れた感覚がして、そちらを見る。
「あっ」
見た事のないデザインのモンスターボールがコロコロと、机の上を転がって。
「わ、わわわ!?」
な、なんだろう、これ!?
TFって書いてあるみたいだけど、何ボールなのそれ、え?
落とすまいと手を伸ばすものの、あと一歩及ばず。
机から転げ落ちたそのボールは固い音を立てて床に弾み……
まるで私を狙うかのように、中身を見せて開いてしまい。
「あれ、空?」
だったらポケモンをゲットする機能のはずよね?
でも、今ここにポケモンなんて……
そう思っている間に、光が私に直撃する。
眩しい!
なんだか、体が痺れるような。
指の自由が効かなくなっていく。
体が重くなっていくようで、足で踏ん張って。
なんだか、なんだか、服がきつい感覚がして。
一瞬なのか、長かったのかは分からない。
気がつくと光は無くなっていて、ボールは開いたまま煙を吹いていて。
「ニドォ?」
あれ、ニドランでもいるのかしら?
鳴き声がする。
「ニド、ニド」
ん?
「ニド」
え、あれ。
「ニド、ニドニドォ!?」
嘘、嘘?
「ニド、ニドォ!?」
こ、この声、私から出てるの!?
わけがわからない。
慌てて顔を触ろうとすると、大きな何かが視界に飛び込んでくる!
「ドッ!?」
驚いた弾みにそれはピタッと止まり……
え、これ、手?
大きな手に、爪のような小さな指。
それは、どう見ても……
「に、ニド、ニドぉ、ニドぉ〜〜〜〜!?」
間違いない、そんなことあるわけない、でも間違いない。
私の意思で動くこの手は、どう見ても、どう見ても、ニドクインの物なのだ!
「ニド、ニドド、ニドぉ!?」
確か、こっち側に鏡があったはずだ。
私は急いでそちらに振り返る。
ガン! と激しい音。
「にどぉ?」
お尻の向こう側に、強い衝撃を感じた。
お尻の向こう側ってなんだろう。
でも、確かに……お尻の延長の……
恐る恐る後ろを見ると、その正体が分かった。
「ニ、ドォ……」
私の、ニドクインの、太い尻尾が机を壊しちゃっていた。
全身を回転させたから、アイアンテールみたいになっちゃったんだろう。
何が一番驚きかって、全く痛いとは思ってない事なんだけど。
い、いやいや。
そんな事じゃなくって!
改めて、鏡を見る。
うわ、ニドクインがいる。
服を着たニドクイン。
結構おしゃれなコーデしたのに、まんまるお腹に引っ張られちゃってる。
うわぁ……
なんでこうなったんだろう、どうしたらいいんだろう。
そもそもこれ、戻れるの?
「あれ、ドアが開いてるな。サチ、来てくれた……うわぁ!?」
メガネを掛け直しながら入ってきたハルオは、私を見るなりぶっ飛んでしまう。
まあ、そりゃあ、そうでしょうね……。
「えっ、これ、試作機だったのに成功しちゃったのか!」
「ニド、ニドニードぉ!?」
「これは僕が開発中のポケモン変身ボールでね。データが登録されているポケモンにならなんでも変身できるんだ。いや、そうなる予定……だったんだけどな」
TFって変身って意味なの? へぇ。
「ニドニド。ニードニドォ?」
「ええっと、何言ってるかよく分かんないんだけど……別に僕は何も設定してなかったんだよ、そもそも完成していないし。だからどうしてサチがニドクインになったのか、全く分からなくって」
「ニドっ!?」
「だからすごく言いにくいんだけど……元に戻る方法もすぐには分からない、かな……」
「ニドォオオオ!?」
そ、そんなぁ!?
お弁当届けに来ただけなのに、私、今日からニドクインなの!?
いつまでこのままなのか全く分からないなんて、えっ、もしかしたら、ずっとニドクイン!?
「ええっと……とにかく少しでも早くなんとかするから、待っていてほしい」
う、うん、私はそうするしかできないんだけど。
「でもあれだなぁ。ニドクインのままだと、サチとして生活するのも無理だよな」
それはそうねぇ。
「……サチが問題ないなら、だけど」
「ニィドォ?」
「ぼ、僕の手持ちって事で一緒にいるかい?」
えっ、待って待って待って。
確かにハルオのことは愛しているけど。
同棲だなんて、心の準備が……というか、よりによってポケモンとして一緒になるの、私!?
「あ、嫌ならいいんだけど」
「ニドニードぉ、ニドッド!」
い、嫌じゃないんだけど、こんな形でこうなるのって、こう、ねぇ!?
困り顔のハルオを見つつ、私も困り果ててしまうのであった。
い、嫌じゃないんだけど、ほんとに。それは嘘じゃないんだけど。
男と女って形式が良かったかもなぁって。
「ニドニードぉ〜」
仕方ないので、ハルオの家の掃除をする。
少しは気が紛れる気がする、んだけど……
歩こうとすると体が自然にのしのし歩きになってしまう。
股間をおっ広げている気がして恥ずかしいんだけど、こう歩くしかできないしぃ……
油断すると尻尾が床を擦って、ちょっとくすぐったかったり。
問題なのはこの手。
指がないような物だから、何かを握るのも一苦労。
どうにかこうにか、騙し騙しやっていくけど大変なのは変わりない。
ポケモンの姿なんだから、ポケモンの技とか使えればいいんだけど。
でもそれ、制御できなかったら大変だもんねぇ。
「あ、いけない! 電池が無くなってる!」
ハルオが焦った様子で走り回っている。
「ニド?」
「あ、サチ。掃除してくれてるんだね、ありがとう……あ、そうだ、サチ、お願いできるかな買い物」
「ニドぉ!?」
私、ニドクインなんですけど。
「ほ、ほら、電子マネーとメモ渡すから、これならお使いしてるポケモンって体になるだろ? 今データリアルタイム解析中で、あまり離れられないんだよ! ごめん、お願い、頼む!」
ここで断ってしまうと、元に戻るのが遅れちゃう気がする。
とはいえ、ポケモンとして外を歩くのって……
服をなんとか脱いで、今裸の状態で。
エプロンでも付けさせてもらう?
いやー、それって、裸エプロンじゃない?
ポケモンならまあみんな気にしないのかもなぁ……
でも私、ポケモンじゃないのよねぇ。ポケモンなんだけど……
断るわけにもいかず、そうなった以上しないわけにもいかず。
私は渋々、全裸でお買い物に繰り出すのであった。
は、恥ずかしい。
みんながチラッと私を見てくる。
私も多分、お買い物に行ってるポケモンにはそんなリアクションなんだと思うんだけど……
どぉ……
へ、変じゃないわよね?
ただでさえ、のしのし歩きが気になってるっていうのに。
コンビニはすぐ近くだから、早く、早く!
信号を待って、交差点を渡って、あと少し!
……!?
「ニドぉ〜〜〜〜〜〜〜!?」
激痛が走る!
どこ、どこ、これ、どこぉ!?
「あっ、ドダイトス! ダメじゃないか、ニドクインの尻尾踏んだら!」
「ドッ、ダァーイ……」
尻尾踏まれるってすっごく痛い〜〜〜!!!
「ニドクインちゃん、大丈夫かい!?」
知らないおじさんが、私の尻尾に傷薬を使ってくれる。
せめていい傷薬にしてくれないかしら。
びっくりして、胸がドキドキして、それを手で押さえて。
ふと、視線を感じたので見てみると……
なんだか怪訝そうな顔で私を見ているドダイトス。
も、もしかして、本物のポケモンから見たら私、変なのかしら!?
「よしよし、治ったみたいだ! ごめんな、うちのドダイトス、態度悪くって……ちゃんとごめんなさい、しなさい!」
「ドダァ〜イ……」
ぺこっと頭を下げてくれた。
……気のせいだったのかも、うん。
私はちょっとまだひりつく尻尾を動かしつつ、なんとかコンビニに入るのだった。
「これこれ! 助かったよサチ!」
私はおまけしてもらったミックスオレに舌鼓を打ちつつ、ハルオを見ている。
「ありがとう、これで分析がもっと早くできるよ!」
ハルオの手が伸びて、頭に触れて。
わ、わ、なでなでされてる。
ポケパルレってこんな感じなのかしら。
気、気持ちいい。
さっきと違う意味でドキドキしちゃう。
「あ、いけない! ポケモンの姿だからってポケモンみたいに撫で撫でするのは違うか、ごめんごめん」
べ、別に、良かったんだけどなぁ。
むしろもっとしてほしかったって言うか、な、なんだろ、ハルオ見てると、体がポカポカしてくるっていうか。
な、なんなんだろう、この感覚。
三日がたった。
いまだに私はニドクイン。
慌てても仕方ないといえば仕方ないんだけど、気のせいかこの体に慣れてきた気がしちゃって。
スムーズに動けるようになったのは助かる。
でも、それって私の心がニドクインになってきてるって感じがしちゃって……
落ち着かない。
落ち着こうが落ち着くまいが私は今ニドクインなんだから仕方ないんだけど、このままだと元に戻ってもニドニド言っちゃいそうなのが怖いところ。ニドー。
お日様でふかふかになった洗濯物を畳んでいく。
シャツの皺を取ってやる時に布が揺れ、臭いが飛び。
あ、ハルオの臭い。
鼻がヒクヒク動いて、心がドキドキ動いて。
体がムラムラして、頭もドキドキして。
そう、そうなのだ。
ポケモンの体ってこう、敏感なのか……
すぐエッチな気分になっちゃうのだ。
ハルオの事を考えたりするだけでもそこそこ興奮するのに、不意に体臭なんて気にしちゃったら、もう、もう、ねぇ……♡
私は我慢できず、平べったい手で股間を撫でる。
「ニド、ニド、ニドぉ♡」
いけないのに、いけないんだけど、心が、体が求めて仕方ない。
大きな声を出したらバレちゃうのに、バレたら気まずいのに、でもでも、私はハルオが大好きで——
「サチ、できた、できたよ!」
「ニドォオオオオおおおおお!?!?」
今オナニー中だったんですけどぉおおおおお!?!?
「ご、ごめん、びっくりさせちゃった? ニドクインって耳大きいもんな、ごめん!」
あ、違う違う、そうじゃないんだけどね、うん、うん。
……あ、今、できたって言った?
できたんだ、やったやった!
私は時間差で理解して、やっと喜びが込み上げてくる。
ハルオの手にあるのは私が落としたのとほぼ同じデザインのボール。
「ニドぉ?」
それ、ポケモン化ボールよね?
「ああ、ポケモン化ボールはね、ちゃんと人間に戻る機能もあるんだよ。それをやっと搭載できたから、ニドクインからサチに戻せるってわけなんだ!」
わぁ、すごい!
つまりそれ、完成したらいつでもなったり戻ったりできるってわけなのね。
それだったらまた、好きな時にニドクインになるのもいいかも!
「サチ、早速やってみるかい?」
「ニド、ニドぉ!」
もちろん!
ハルオがボールを設定して、私に向けて使ってくる。
な、なんか、ゲットされるみたいでゾクッとしちゃう。
光が当たって、あの時のように体の感覚が鈍くなって。
あ、あ、でも、体、細くなってる気がする。
足も大股開きじゃなくなっていって、戻っていってるんだわ!
ん、あ、あれ?
それはいいんだけど、なんだか、足が感覚なくなって、え、手、手も、動かないんだけどぉ!?
「ハ、ブネェ〜〜〜〜ク!?」
えっ?
口から予想外の声が漏れる。
「ハブ、ハブぅ、ネェクゥ!?」
え、嘘でしょ?
「わ、なんでハブネークになっちゃったんだ!?」
待って、待って、どう言うこと、どう言うこと!?
私は混乱し、体を動かそうとする。
手も足もないポケモンになったせいで、どうしたいいのかわからない。
「わ、わわ、サチ、ストップ、ストップ!」
ハルオが声をかけてくるのは聞こえるけど、自分でも感情が整理できなくて。
あ、ん、なんか、体、体に引っかかって、体が体に引っかかるってどう言うこと!?
「サチ、なんか、自分だけで絡まって変になってるぞ!?」
「ハ、ハ、ブネェエエエク!?!?」
我にかえり、自分の体を見てみる。
なんか……綺麗な結び目になっちゃってるっていうか……
べ、便利なんだか、不便なんだかこの体。
私一人ではどうする事もできず、ハルオに助けてもらいつつ体を解く。
「おかしいなぁ、ニドクイン人間になるなら分かるんだけど……もう一回やってみていいかい?」
「ハブぅ」
お願いします。
手も足もないの、めちゃくちゃ大変なので。
再び、私にボールの光が当たる。
あ、あ、あ、良かった、良かった!
手が、足が、感覚が、戻ってきた!
これなら今度は人間に戻るのかしら!
安堵してため息をつくなり、お腹が鳴る。
あ、そういえば最近ポケモンフードばっかりだったもんね。
何食べようかなぁ……
そう思っていると、なんだか体が重く感じ始めた。
変化している時はそんな感じがする……んだけど、これは異常だ。
重い、重い、重い!
足で立っているのも難しく、私は尻餅をつく。
ボヨン、とクッションのような感覚。
ま、待って、手も足もあるけど、なんでうまく動けないの!?
「カビィ、ゴォオオオオン!?」
ウッソでしょぉ……
こんな鳴き声のポケモン、一匹しか知らないんだけど。
一匹しか知らないのに、その事実の理解を脳が困る。
「カビ、ゴン、ゴン、ゴォン!?」
あー、嘘嘘嘘、嘘だと言ってほしい。
でもこの鳴き声、この体の重さ、この空腹感……
「カ、カビゴンになっちゃったのか!?」
ですよねぇ……
なんで私、カビゴンにならなきゃいけないの〜!?
あ、あ、お腹空いてきちゃった、もう、もうやだぁ!
「と、とにかく、もう一度!」
こんな大きなポケモンになっちゃったら、家も危ないものね。
どうしよう、ホエルオーとかになっちゃったら。
マグカルゴとかになったら家燃えちゃうものねぇ。
あ、エレブーになっちゃったらハルオの実験に使われちゃいそう……
連続でとんでもない事になっているせいか、不安ばかり脳をよぎる。
ハルオの事信用してるんだけど、それはそれとして。
ハルオ、好きなんだけどなぁ。
うんうん、ハルオ大好き大好き♡
あれ、なんだろう、なんだか私、心がウキウキして、キュンキュンして、身軽になっている気がして♡
「エン、ニュゥウウウト♡♡♡」
あ〜、ハルオ、好き好き大好き愛してるぅ〜♡♡♡
「え、え、え!?」
驚いた顔のハルオがぐんぐん迫ってくる。
あ、違うわ、私が飛びかかってるんだわぁ♡
好き、好き、好き、好き♡
私の心が、体が、メラメラ燃えて、もう止まらない、たまらない、だーい好きぃ♡♡♡
慌てているハルオが、私にボールを向けてくる。
あぁ〜ん、あなたの好きにしてぇ〜〜〜〜♡♡♡
「ニ、ニドぉ……」
あ、あー、大変だった。
ポケモンになるって、心まで変わっちゃうのね……
たまたまニドクインだと、影響が少ないのかも。
「う、うーん……」
ハルオが困っている。
エンニュートになったはずみに、思いっきり飛びついた感覚を思い出して顔を赤くしてしまう。
「な、なぁ、サチ?」
「ニド?」
「も、もしかしてだけど……ポケモンでいると、その……ドキドキが困ったりするのかい?」
わお。
ストレートに聞かれちゃった。
とはいえ、否定するのもおかしな話。
「に、ニド」
首を縦に振る。
「よ、ようし、サチを元に戻せないにしても、だったら僕が……」
え、なになに、なんの話!?
よくわかっていない間に、ハルオはあのボールを手に取る。
ちょっと弄った後、そのまま……
えっ、えっ!?
自分自身に向けてそれを使ってしまい。
そ、そんな事したら……
「ニィイイドキィイイング!!!」
わ、わ。
ちょっと頼りなさそうでひょろっとしていたハルオが。
メガネをつけたニドキングになっちゃった。
「なるほど、こうなるニドね……体験しないと、わからないニド、これは」
「え、喋れるニド!?」
「ん、あ、サチの言ってることが分かるニド! 多分同じニド同士だから、鳴き声が分かるんだニド!」
「そ、そう言うことニド!?」
いっぺんに色々起きて、頭がびっくりしている。
「ようし、これでもうサチも寂しくないニド。僕も今日から、ポケモンなんだニド!」
「でも、でも、それじゃどうしようもないニドよ!?」
「この姿でも研究はできるニド。それに、もしサチがずっとニドクインのままだったとしたら……僕だって、ずっとニドキングとして生きるんだニド!」
「えっ、そんなこと、しなくたって」
私の口を、ニドキングの口が塞ぐ。
「今なら、今ならよく分かるニド……ポケモンの姿だと、こんなにも、好きって気持ちが、好きって気持ちが、ニド、ニド、ニドぉ♡」
もう、もう、ずるいんだから、私、私、ずっと我慢していたのに!
「私も、ハルオ、好き、好きニド、好きだニドぉ……」
キスをしながら、ツノを無意識に押し付ける。
ハルオも立派なツノを私にすり寄せてきて、お互いのツノが触れ合って、擦れて、音を立てて。
その感覚が頭に伝わり、心が震えていく。
「ニドっ、ニドぉ♡」
「ニド、ニド、ニド、ニドぉ♡」
もしかすると、もしかすると、これって、正式な二度夫婦の営みの仕方なのかもしれない。
彼の尾が、私の尾にじゃれついてきて、私の尾がそれを迎え入れて、絡み合って、心も溶け合うかのように高揚して。
ゴツゴツとした肉体のハルオが、私を押し倒してくる。
ああ、好き、好きにして♡
私はとろんとした目つきで、彼の股間を見る。
わあ、もう、もう、こんなになっているのね。
付き合って長いけど、エッチなんてしたことなくて、初めてのエッチがポケモンで、もしかすると私たち、ポケモンとして付き合った方がお似合いだったりして、あっ、あっ、あっ♡
ゆっくりと、私の中に、温かいものが入ってくる。
「にどぉ、にどぉ、どぉおおお……♡」
私の甘い声に、彼の心も突き動かされるのだろう。
肩に甘噛みしてきて、もう、私、私、幸せ、幸せ、幸せ、幸せ……!
ツノが、尾が、股間が、彼の愛情を余すことなく受け止めていく。
こんなに、こんなに、こんなにすごいんだ、すごいんだ……♡
自分が自分でなくなるような、人間ではなく本当にニドクインになってしまうかのような、そんな感覚。
もう、今どうなっているかなんてわからない。
激しい息遣い。
全身をおそう激しい感覚。
地震のような、激しい刺激。
そして確かにそばにある、彼と言う存在感。
体内で暴れ回るドリルの感覚に酔いしれながら、私は、私は、とうとう獣のように快感を貪っていってしまうのであった。
「どう、調子は?」
「うん、順調だよ。テストも成功して、しっかり可逆変身できたってさ」
ノートパソコンを見ながら、ハルオさんが返事をする。
「うふふ、可逆変身ねぇ。じゃあどうして、私たちは不可逆なんでしょうかねぇ?」
何度も聞いた話なのに、私は意地悪く聞いてみる。
「もう、サチったらひどいなぁ。だ、だから、可逆変身だったとしても、心までそのポケモンになっちゃったら……その、元の姿がポケモンって事になっちゃうんだってば」
「人間はポケモンになれるけど、ポケモンはポケモンにも人間にもなれない、ってわけよね。うふふ、ごめんごめん♡」
「サチ、ごめんな。僕のせいでこのままになっちゃって」
メガネをかけたニドキングが、少し寂しそうに言う。
私はそんな彼のツノに、私のツノを擦り付け。
「いいんだってば、私……この姿、気に入ってるニドよ?」
そう、私たちはニド夫婦。
激しいセックスをしたせいなのか、はたまた相性が良かったせいなのか。
ポケモン化技術は完成したのに、どうやっても人間に戻る事はできなくて。
そりゃあ最初はびっくりしたけど……ねぇ。
ハルオさんだって私だって、同じニドなんだからなんだっていいんだもの。
「こ、こら、まだ僕、一応、仕事中なんだぞ?」
口ではそう言ってるけど、尻尾が私のに絡んできてるじゃない♡
「うふふ、でも、休憩も大事ニドよ♡」
私は愛しの彼の手を取り、キスをする。
彼はそれを優しく迎え入れ……
ああ、人間じゃなくなったけど、大好きな彼と、ずっと一緒で、夫婦としてふさわしい姿で、ああ……
彼の匂いが、優しさが、愛が、ゴツゴツした皮膚越しに伝わってくる。
私、私、幸せだニドぉ……♡
おしまい