伊吹萃香の射命丸文へのリョナです。
残酷な表現があります。

ノクターン・ピクシブにも掲載

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真夏の陽気な宴会

  暑い夏の日。

 いつものごとく、博麗神社では陽気な宴会が開かれていた。

 幻想郷のあちこちからさまざまな人間や妖怪があつまり、飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎとなった。

 それは次の日の昼まで続いたが、太陽が天頂に昇る頃には、ほとんどの者が途中で寝込むか、帰宅するかしていた。

 正午を超える時間になっても飲んでいるのは酒に強い種族――鬼と鴉天狗だけだった。

 

「だからあ、萃香ちゃんはちっちゃいのがいいんですってばああ」

 

 鴉天狗の射命丸文は、伊吹萃香を膝の上に抱き、その頭を撫でて言った。

 

「うふふ、文はロリコンだなあ」

 

 萃香はひょうたんに口をつけてごぶごぶと酒を飲む。

 

「萃香ちゃんきゃわいいい」

「くすぐったいってば!」

 

 二人とも酔っていた。この上ないほど酔っていた。この二人が酔うほどだから、霊夢が用意した酒樽はすでに三つも空になっていた。

 事件はそのとき、起こったのだった。

 

「萃香ちゃん、たかいたかいしてあぎぇるよぉお」

 

 文がひょいと萃香を持ち上げた。だが足下がおぼつかない。酔いつぶれて眠っていた魔理沙にけつまずくと、そのまま転んでしまった。

 ガシャン、と音がした。

 ひょうたんが割れた音だった。

 射命丸文の運命が壊れる音でもあった。

 

「……おい」

「……ひゃい?」

「おい」

「にゃにかにゃ、萃香ちゃん」

 

 萃香はふらりと立ち上がると、まだ転んだまま寝そべっている文の頭を踏みつけた。

 

「天狗の分際でいつから私をちゃんづけで呼べるほど偉くなったんだ、お前は?」

 

 文は焦点の定まらない目で萃香をみあげた。萃香の顔は憤怒に燃えていた。

 

「鬼様の大事なひょうたんを割りやがったな、お前」

 

 文は萃香の表情を見、割れてしまったひょうたんのかけらを見、また萃香の顔を見た。

 さあっと酔いが醒めるのを感じた。

 

「あ、あ、す、すいませ」

 

 ガツン。

 萃香が文の顔を蹴り上げた。

 目がチカチカした。神社の鳥居が歪んで見えた。能力を使ってもいない萃香がとてつもなく大きく見えた。

 その場にはいつくばり、土下座する。

 

「も、申し訳ござ」

 

 ドスン。

 重く鈍い音とともに萃香の蹴りが、今度は腹に入った。

 

「あ……かっ……はっ……」

 

 痛みと言うよりも、全身が痙攣するような不快感。

 

「おい鴉天狗、どう落とし前つけるんだ」

「い、いや、あの、あの」

 

 文が言い淀む間に、萃香は文の写真機を奪い取り、踏みつけて壊した。乾いた音がした。

 

「酒だ」

「は、はい」

「酒もってこい、今すぐに」

 

 文はあたりを見回す。すでに酒樽は空になり、お銚子の酒も飲み尽くしていた。

 

「え、えーと、えーと」

「ないのか」

「い、いま買ってきま」

 

 言い終わらないうちに頬を平手で叩かれた。平手打ちといえど、山をも砕く鬼の力である。文は数メートルもふっとんで地面に転がった。

 

「今すぐに飲ませな」

 

 鬼のビンタの衝撃で、文の顔は左側が腫れてふくらみ、目は真っ赤に充血していた。つう、と血が混じった涙が流れ出た。

 

「少々、お待ちを……」

「待てねえって言ってるんだよ!」

「ひゃ、ひゃい! いますぐ」

 

 慌てふためき、酒を求めて神社の境内を走り回る。酔いつぶれた何人かの人間や妖怪をまたいで歩き、残っている酒がないか探してまわった。

 だが、これだけの宴会の後で、酒など残っているはずがなかった。

 霊夢が縁側で寝ているのが見えた。とりなしてもらえばなんとかなるかもしれないと思った。

 よろよろとした足取りで縁側に近づき、霊夢の身体を揺さぶる。霊夢は「うーん」と呻いたきり、軽いいびきをたてるだけで反応しない。

 

「れ、霊夢さん、霊夢さん、起きてください、助けてください」

「うーん、もうちょっと寝かせてー」

「れ、霊夢さんってば、れい……」

「おい」

 

 後ろから萃香の声が聞こえた。

 おそるおそる振り向く。

 怒りで目を赤くした萃香が立っていた。

 

「鴉天狗の分際で、私の霊夢の身体に触っていいと思っているのか」

「しゅ、しゅいませんでしたぁ!」

「で、酒は」

 

 霊夢の傍らに転がっていた銚子を手に取り振ってみる。もちろん空だった。

「ないのか」

「は、はは……」

 

 萃香は文の襟首をつかみ、ぐいぐいと締め上げた。

 

「酒は!?」

「ご、ごめんなしゃああい」

 

 文は必死の思いで謝るが、酒を切らした萃香が許すはずもなかった。

「吐け」

「……はい?」

「さっき飲んだ酒、吐け」

 

 萃香は文の襟首をつかんでひきずっていき、魔理沙の横に転がっていた朱塗りの大きな盃を手に取ると、それを文の口許にもっていった。

 

「ほら吐け。鴉天狗ごときが酒飲んで言い訳がないだろう。吐いて戻せ」

 

 三升は入ろうかという巨大な盃を地面に置き、そこに文の頭をぐいぐいと押しつける。

 

「吐けないのか。じゃあ手伝ってやる」

 

 次の瞬間、文は腹部に衝撃を感じた。

 萃香が渾身の力を込めて文の腹を殴りつけたのだった。

 

「吐け。吐け。吐け。吐け」

 

 萃香は腹を殴り続ける。

 そのたびに今まで感じたこともないような痛みが腹を襲った。内臓が痺れる感覚を覚えた。ぶうんと低音の耳鳴りがした。

 言われるまでもなく、胃の中のものがこみ上げてくる。

 

「お、おえ、おえええええええぇぇぇぇぇ」

 

 胃液とともに吐瀉物を盃の中にはき出した。酸のにおいがした。

 

「それだけしか飲んでないわけないだろう。もっとだ」

 

 さらに腹を殴られる。身体が半ば宙に浮いた。

 

「ひぐぅ、おえ、ぉぇ、ぃぃぃぃ」

 

 あまりの苦痛に景色がグルグルと回る。

 

「もっとだ、もっと」

 

 萃香は片手で文の髪の毛をわしづかみにすると、もう一方の手を文の口の中に突っ込む。萃香の指は文の喉の奥まで届き、そこを乱暴に引っ掻き回した。

 

「ぉぉぉぉぇぇ、ひっく、おぇぇ、うごぉぉ、ぉぇぇぇぇ」

 

 文は両手をばたばたさせて抵抗するが、鬼の力にかなうはずもなかった。

 萃香の指が喉の奥で暴れ回り、さらに強烈な吐き気に襲われる。だがすでに胃の中には何もない。

 

「ぉ、ぉぇっ」

 

 血の混じった唾液が糸を引いて盃に垂れ落ちた。それが最後だった。もはや胃液も出ない。

 

「ふん、これだけか」

 

 萃香は文を片手で軽く放り投げると、文の身体は宙を舞って地面に打ち付けられた。

 くしゃ、と奇妙な音がした。

 

「ん? なに、今のは」

「ほ、骨が、翼の、骨が、折れた……」

「なんだ、それだけか」

 

 痛みにのたうち回る文の翼を、萃香は何気なく蹴りつける。

 

「ぃひひぃいぃいぃい」

 

 文の悲鳴に頓着もせずに萃香は言った。

 

「ち、酒がないならなにか芸をしろ」

「いた、痛い、痛い、骨、骨、羽、骨、いた」

「うるさい、それ以上騒ぐと殺すぞ」

「………………!!!!」

 

 文はぎくりとして声が出るのを押さえ込んだ。唇をきつく噛みしめる。血の味がした。

 

「おい、鴉天狗、芸をしろってば」

「…………な、何を……す、すれば……?」

「そうだな、裸踊り」

 

 翼の痛みで悶えている文は、踊るどころか立ち上がることさえ難しい。

 

「ほら、早く」

 

 萃香の冷酷な声。恐怖が苦痛を凌駕した。文は糸で操られているマリオネットのようにぎくしゃくと異様な動きで立ち上がった。

 

「裸、踊り、すれば、許してくださいますか」

「ああ、考える」

 

 震える手で胸元のタイをとり、ブラウスのボタンを外す。ブラウスを脱ぐときにそれが折れた翼にひっかかって悲鳴が出た。

 スカートを降ろした。

 黒のブラジャーに黒のショーツ。

 翼の痛みに耐えて手を背中にまわす。苦労しつつも、なんとかホックを外した。

 真夏の太陽のもと、文の小さくはない乳房が露わになった。

 萃香はにやにやと残酷な笑みを浮かべて文を見ている。

 ショーツに手をかけた。萃香の舐めるような視線を感じる。

 ゆっくりとそれをおろしていく。

 真っ昼間。青空。太陽。神社の境内には自分の裸を隠すものはなにもない。

 萃香の視線が文の裸体を撫でる。

 文はしゃがみ込んでショーツを脱ぎ去ると、それを丁寧に畳んでスカートの上に置いた。

 いまだ誰にも見せたことのない、一糸まとわぬ姿。外なのに。昼なのに。

 惨めさで胸が締め付けられる。自らの身をかばうようにしゃがんだまま膝を抱えた。

 

「立て」

 

 楽しげに萃香が言った。

 文は大事な部分を手で覆いながらゆっくりと立ち上がった。萃香の視線が怖くて目を背ける。

 

「手をとれ」

 

 萃香の言葉がどれだけ無慈悲であっても、文にはそれを拒否することはできない。

 手をそっと外す。文の薄い陰毛を焦がすほどの強い日差しが全身に突き刺さる。真夏の暑い日であるはずなのに、文は冬山の頂上にいるかのような寒気に襲われて身体が震えた。乳首がぎゅっと引き締まって痛い。

 

「私を見ろ」

 

 萃香が淡々と命じる。

 文は放心した表情で萃香を見た。その目は虚ろで焦点があっていない。

 全裸の哀れな鴉天狗がそこにいた。

 その姿は無残の一言であった。

 顔の半分は腫れあがり、ふくれた頬で目がふさがっていた。腹部にはいくつものこぶしの痕があり、まるでもとからそうであったかのように、胴体全体が紫色に変色している。右側の翼は折れて垂れ下がり、力なく震えていた。

 

「じゃ、じゃあ、踊ります……」

 

 文はぴくぴくと全身を痙攣させながら両腕を頭の上にもっていき、踊り始めた。

 

「え、えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、よいよいよいよいよい、おどるあほうにみるあほう、おなじあほうならおどらなそんそん……」

「あっはっはっはっはっは、うまいぞ、鴉天狗。もっとだ、もっとおどれ」

 

 傷ついた鴉天狗の必死の阿波踊りを見ながら、萃香は笑い転げた。

 四半刻ほど踊らせ続けていると、文は力つきたのか、腕も上がらなくなり、足すら動かず、ぶつぶつと呟きとともに身体を揺すらせるのが精一杯の状態になっていた。

 

「おい、もういいぞ」

 

 萃香のその言葉と同時に、文はその場に崩れ落ちた。黒い翼がプルプルと震えている。

 

「いっぱい踊ったし、喉が渇いただろう? 水を飲ませてやるよ」

 

 萃香はそう言うと、自分のスカートの中に手を突っ込み、パンツを脱いだ。そしてそれを文の頭にかぶせると、その姿を見てひとしきり笑った後、

「じゃあ、給水タイムだ。全部飲めよ」と言ってスカートを大きくまくり上げた。

 文の目にぼんやりと萃香の局部が見える。小さな割れ目。酒のにおい。

 

「こぼすなよ、ほら早くこっちに来い」

 

 萃香の言葉の意味を理解すると、文は四つん這いで萃香に近づき、その股間に頭を割り入れて口を開けた。

 萃香の幼い性器が見える。尿道がぴくぴくと痙攣したかと思うと、そこから萃香の小便が勢いよく飛び出てきた。

 一滴もこぼすまいと口を大きく開けてそれを受け止める。萃香の尿は止まることを知らぬかのように大量に吹き出してきて、文は喉を鳴らしてそれを飲んだ。アンモニアの臭いとアルコールの味が、むせかえりそうになるほど濃い。

 最後の一滴を舌で受け止めると、それを味わうように口の中で唾液と混じらせ、飲み込む。

 萃香は満足したような声で、

 

「うまかったか?」と聞いた。

 

「はい、おいしゅうございまひた」と文は答えた。

「じゃあ、おしっこの穴をきれいにしろ」

「ひゃい」

 

 文は萃香の太ももにすがりついた。その頭は萃香のスカートの下に隠れる。文は言われたとおりに萃香の秘所に舌をのばす。尿で湿ったそこを丁寧に舐めた。

 性器を舐められて萃香は恍惚の表情を浮かべた。

 文はもはや理性もなにも失い、ただ萃香の性器を舐め続けていた。陰唇を舐め、陰核を吸い、そこからあふれ出てくる愛液をご褒美だと思って飲み尽くす。

 ちゅばちゅばという音が、セミの鳴き声に負けぬほど大きく神社の境内に響き渡った。

 わき起こる快感に萃香は折れた文の翼をぎゅっと握る。文は「ひぐぅ」と小さく悲鳴をあげながらもなお、萃香の性器を舐め続けた。さながら萃香の自慰のための生き物となったかのようであった。

 

「もっと強く、もっと、もっと……ああ、そろそろイクぞ、噴くぞ、全部飲めよ、はぁ、はぁ……」

 

 文は舌が攣(つ)るかと思うほど懸命に萃香の性器を愛撫し続ける。舌を長くのばし、萃香の性器の中に差し込み、唇で陰核を覆って強く吸った。

 びくん、と萃香の身体が痙攣した。

 それと同時に大量の潮が噴き出す。それを文はじゅるじゅると吸い、飲み込んだ。

 

「はあ、はあ、鴉天狗、気持ち良かったぞ。これでさっきのひょうたんの分は帳消しにしてやっていいぞ」

 

 萃香は文の頭にかぶせたパンツをとり、それで文の顔をごしごしと拭いてそう言った。

 

「あ、ありがとうごじゃいやすうう」

「それどころか、褒美もやらないとな……。そうだ! ついてこい」

 

 萃香はパンツを投げ捨て、力なくぐったりとしている文の髪の毛を掴むと、そのままずるずると神社の裏までひきずっていった。引き回しの刑もかくあろうかというほどの様子であった。固い地面で肌は破れ、肉は摺り下ろされた。文の全身はある所は赤く、ある所は黒く、ある所は紫色になって、生きているとはとても思えないほどの姿となった。

 

「ほら、ここだ。見ろ。すごいだろ。私と霊夢が二人で育てたんだ」

 

 そこは畑になっていて、トマトやトウモロコシやナスがたわわに実っていた。

 

「これをお前に食べさせてやろう」

「ありがとうございましゅう」

「うーん、まずは何がいいかな……。うん、これだ、このトマト。大きくておいしそうだろう。ほら、食え。食え」

 

 力つきて横たわっている文の口に大きなトマトを押し込む。皮が破け、青臭い果汁が文の口いっぱいに広がった。

 

「うまいか?」

「ほいふぃへふ」

「そうかそうか、もっと食え」

 

 二つ目を口に無理矢理押し込む。文は目を白黒させてそれを咀嚼しようとしたが、あまりに大きくて噛むこともできない。

 

「ほら、このトウモロコシ。でっかいだろー。私の腕くらいあるなあ。霊夢とふたりで丹精こめたんだ。食え。食え」

 

 萃香はそういってトウモロコシを文の口に持って行くが、そこはすでにトマトでいっぱいになっている。それでもトウモロコシを生のまま押し込もうとしたが、「ふが、ふが」と文がうめくだけで口の中に入らない。

 

「うーん。じゃあ、こっちの口でいいな。な?」

 

 萃香は地面に這いつくばっている文の片足を持ち上げると仰向けにし、足を開かせた。

 そして文のまだ誰にも触れさせたことのない、ぴったりと閉じた二枚の肉の間にトウモロコシが当てられた。

 文は無理だと思った。

 大きすぎる。

 固すぎる。

 ぶつぶつしすぎている。

 初めてなのに、こんなの入れられたら、死ぬ。

 だが萃香は頓着せず、強引に性器に押し込もうとする。引き攣れるような痛みが股間に走った。

 

「うーん、すべりが足りないのかな」

 

 そう言って萃香は文の秘所に顔を近づけると、舌を這わせた。びくん、と文の身体が反応する。

 萃香は乱暴に文の陰唇に指を這わせ、陰核をチュウチュウと音をたてて吸う。そこには優しさのかけらもなかった。

 ぴちゃぴちゃと音をたてて文の陰核をねぶり、気のない手付きで割れ目をくちゃくちゃとなぞる。感じてなどいないのに、性器から粘液がじんわりとしみだしてきた。

 

「お前もすけべな身体しているな。このくらい濡れれば大丈夫だろう。よし、じゃあ食え。いっぱい食え」

 

 文はやっとのことでトマトを飲み込んだところだった。待って、という間もなく、大きなトウモロコシが文の体内に侵入してきた。

 ビリビリという処女膜の破れる音が体内を伝わって聞こえた。

 

「…………!! …………!!!!!」

 

 身体が反りあがる。

 大きい。大きすぎる。膣口がこれ以上は無理というほどいっぱいに広がる。だがトウモロコシはまだ入りきらない。肉を裂き、処女膜を突き破って巨大なトウモロコシがねじ込まれていく。

 痛みと野菜に処女を奪われた屈辱で、目の裏が真っ赤に燃え上がった。

 初めて異物を受け入れた処女の膣口からは血が噴き出した。

 異物は文の意志などおかまいなしにずんずんと体内に押し入ってくる。

 文は処女ではなくなった。

 女でもなくなった。

 ただの玩具になった。

 子種を受け入れるべき神聖なゆりかごは、洗われてすらいない野菜に破壊されつつあった。

 苦痛。

 身体が痛む。

 心が痛む。

 景色は赤から白に変わる。

 腰から力が抜け、だが上半身は硬直してピンと両腕がのびた。

 全身が杭か何かで串刺しにされているかのように感じた。

 トウモロコシの大きな粒の一つ一つが膣壁にひっかかる。腰がびくびくとはねあがった。

 それは子宮口に到達してもなおぐいぐいと押し込まれていく。

 ずるん、と子宮の中にそれが侵入するのを感じた。

 

「あー! ああああー!!!! あーーーーーー!!」

 

 赤ん坊の泣き声のような悲鳴がでた。

 

「すげえな、根もとまで入ったぞ」

 

 萃香がうきうきとした声で言った。

 文の身体は細かく痙攣していた。子宮を直撃する強烈な痛みで、その視界には砂嵐しか見えていない。

 

「ちょっと動かしてみるぞ。少しだけな」

 

 萃香はそう言って、トウモロコシを力の限り強くピストン運動させた。

 射命丸文の破瓜の血は、愛も恋も恥じらいも、そして性欲ですらも、伴うべき感情を伴わずに噴出した。それはトウモロコシの粒と粒の間に入り込んで珍妙な模様となり、茎を伝ってこぼれ落ち、汚らしい染みとなって地面に吸い込まれていった。

 本人はまったくそれどころではなく、身体の中心を引き裂かれ、子宮を突き刺され、膣壁をこすられる痛みに包まれて、いっそう悲痛な叫びをあげ続けた。

 

「ふぎゃああああああ!! ぎゃあああ!!! あああああーーー!!!!」

「いい声で鳴くなあ、さすがカラスだ」

 

 萃香は文の顔を見る。左半分は腫れあがって表情もわからなくなっているが、右半分を見ると白目を剥き、舌がだらりと口からはみ出して顔面を引き攣らせているのがわかった。

 

「そんなにうまいか。よし、今度はこのナス食え。ナス。うまいぞ」

 萃香が手に持っているナスは米ナスと呼ばれる太った形の巨大なナスだった。大人の握り拳ほどの大きさがある。

「こっちの口は開いてるな。こっちで食え」

 

 ごろりと文をうつぶせにさせると、尻をつきださせた。

 ナスによだれをたらしてなじませると、萃香はそれを文の肛門に当てた。

 

「無理ですぅ、それは、む、り、でしゅう」

「無理なもんか、無理でも食え、私と霊夢の育てたナスだぞ」

 

 ナスを肛門にねじ込む。大きすぎてなかなか入らない。

 一番太いところの直前まではいくが、そこから先が入らないのだった。

 

「この、力を入れるんじゃない、この、この」

 

 萃香は文の折れた翼を握るとそれを揺さぶった。

 

「いたっ……あ、あ、ああああああああああ!!!!!!!!!」

 

 ぬるん、とナスが肛門に吸い込まれた。

 文の息が一瞬とまる。

 

「かっ、はっ、はあぁ……」

「すごいな、全部入ったぞ。お、ケツの穴からちょっとだけナスが見えるな。あはは、うまいか? 私と霊夢の作ったナスはうまいか?」

「お、おいしいですう」

「じゃあもう一個食えるかな? 食え」

「そ、それは無理ぃ!」

 

 だが萃香はかまわずナスをもう一つ、文の肛門につきたてた。

 

「ひぃぃぎぃぃぃぃぃ!!」

 

 文の肛門に二つ目のナスがめりこんでいく。ピリッという肛門の裂ける音とともにそれは文の腸内へと消えていった。

 

「ははっ、こんなでかいナスがケツの穴に入るなんて、嘘みたいだな!」

 

 もはや萃香の声など耳に入らない。骨の折れた翼の痛みも感じなかった。直腸の中が巨大な米ナスに占拠され、便意に似た腹痛が文の脳内を支配していた。文の小さな骨盤と細い腹部は巨大なトウモロコシとナスを受け入れるようにはできていない。臓器があるべきはずの場所に野菜が居座り、居場所のなくなった臓器は横隔膜まで押し上げられる。それは激痛を伴う気分の悪さだった。

 いまや文の腹は野菜で出来ていた。

 

「ふひっ、ふひっ、ふひひぃぃぃ」

「うまいか? うまいのか? そんなにうまいのか?」

「ひゃ、ひゃ、もう、だめ、うんち、でる、みたいな、感じで――」

 

 文は思わずいきんでしまった。

 それと同時に入ったばかりの米ナスがずるりと肛門から吐き出される。それはすぽん、と冗談のように宙を飛んで地面に落ちた。文の腸内粘液に塗れたナスはコロコロと転がって、土で汚れた。

 

「ふわはああああ」

 

 だらしのない声が出る。

 

「あー、お前、私と霊夢が一生懸命作ったんだぞ! なに戻してるんだよ!」

「も、もひとちゅ、でるぅ」

「駄目だ、出すな、いまフタしてやるから」

 

 萃香は傍らに実っていたトウモロコシをもぎ取ると、皮を剥き、ヒゲがついたままのそれを文の肛門に突き刺した。

 

「だみぇ、だみぇ、はいりゃないぃぃ」

「入る入らないじゃない、入れるんだ」

 

 萃香は折れた翼を握って文の身体を固定させると、トウモロコシを捻りながら直腸へと突き刺していく。鬼の怪力の前に抗う術はない。

 文はぷちん、と自分の肛門括約筋が完全に破壊される音を聞いた。

 

「ほら、全部入ったじゃないか。すごいな、おまんことケツの穴とふたつにトウモロコシが入ってるぞ。どうだ、うまいか、おいしいか?」

「ふひひぃ、ふひぃ、ふひひひぃ」

「そうか、うまいか。私も嬉しいぞ」

「はひ、ふひ、ふひぃ」

 

 萃香は股間から二つのトウモロコシの茎を生やしている鴉天狗の姿を見て、満足げに笑った。こうしてみると鴉天狗のくせになかなか美人に見えるじゃないか。そうだ、みんなに見せてやろう。

 文の髪の毛を乱暴につかみ、ひっぱる。文は立ち上がることもできずに四つん這いのまま歩くことしかできなかった。

 痛みと苦しさで全身から脂汗がぽたぽたしたたり落ちる。

 神社の境内に戻ったが、霊夢や魔理沙は酔いつぶれていて目を覚まさない。萃香は猫が狐の尻尾の中で寝ていたのをゆさぶってみたが、やはり二匹とも起きなかった。

 

「つまんないなあ」

 

 そう呟いて空をあおぐ。

 真夏の太陽が照りつけて、蒸し風呂のような暑さだった。

 

「しかし、暑いなあ。お前もそんな黒い羽持ってると、暑くてたまらんだろう」

「…………」

 

 文は答える元気もない。体中は擦り傷だらけ、顔は殴られて腫れている上に、翼の骨を折られて性器と肛門にトウモロコシを挿しているのだ。暑さどころではなかった。

 ところが、萃香はいいことを思いついた、とでも言うように無邪気な笑顔で言った。

 

「暑そうだから、その羽根抜いてやるよ!」

「ちょ、それは――」

 

 萃香は文の自慢の黒い翼に手をかけると、羽根をむしり取り始めた。

 

「いた、痛い、痛い痛い……」

 

 そんな声にもかまわず、次々と羽根をむしっていく。ブツリブツリという嫌な音とともに激痛が走る。四つん這いの無抵抗のまま、文の立派だった翼は無残にも鬼のおもちゃとなっていた。

 その苦痛に思わず尿が漏れる。文の尿は土を黒くぬらし、みずたまりとなって広がった。だが放尿に恥を感じるほどの余裕すら残ってなかった。

 

「ほら、できた! これで涼しいだろ? しっかし、羽根をむしっちゃうとお前の羽って貧相なもんなんだなあ。さっき食べた手羽先と同じ形してるんだな。おっもしれえ。はははっ」

「あー、あー、あー……」

 

 文は正気ではないうめき声だけをあげている。

 萃香は三歩ほどさがり、文の姿を見つめる。ぶつぶつと鳥肌を見せている羽の片方だけが奇妙な方向に曲がっていた。さきほど放り投げられたときに折れた部分だった。

 

「うーん、バランス悪いなあ。こっちも折り曲げてやろう」

 

 萃香は正常な方の羽を両手で持つと、躊躇なくそれをぽきりと折った。

 

「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

 

 狂人のような叫び声をあげて文は身体を震わせた。萃香はうんうんと頷いて、

 

「ほら、格好良くなった。良かっただろ? ほら、お礼をいうもんだよ」

「あー、あー、あー」

「お礼を言え!」

 

 横っ腹に強烈な蹴りを入れる。文は無様にふっとび、仰向けで死んだ蛙のような格好でぴくぴくと四肢を痙攣させた。痛々しい腹部の痣を見せている。

 

「まあ、こんなもんかな。そろそろ私も酒が切れてきたよ。どこかで手に入れないと――」

 

 そこに一陣の風が吹いた。

 敏感な萃香の鼻は、そこに混じっていた酒のにおいを逃さずとらえた。

 

「お、こっちに酒あるぞ。いっしょに飲もう」

 

 萃香は仰向けのままの文の手をとり、ずるずるとひきずってその方向へ向かった。

 酒の匂いの元は、神社の倉庫の裏手にあった。

 ちょうど倉庫の屋根で日陰になっている場所に、人間の身体ほどもある大きさの壺があり、そこから酒の匂いがしてきていたのだった。

 

「おお。この匂いは……泡盛じゃないか! 霊夢のやつ、こんなところにこんないい酒を隠してやがったんだな」

 

 萃香は嬉々として壺のフタをとり、そばにあったひしゃくで中身をすくい取るとゴクゴクと飲んだ。

 

「ほら、お前も飲めよ」

 

 ひしゃくですくった泡盛を、文の口許に近づける。文は未だに身体をぴくぴくさせ、何の反応も示さない。

 

「ほら飲めって。こんなにいっぱいあるんだから浴びるように飲めるぞ。……いや、浴びてもいいくらいだ、はははっ」

 

 そう言ってひしゃくの中の泡盛を文に振りかけた。

 途端に、

 

「ぎゃああああああぁぁぁぁぁぁ」

 

 文は萃香も驚くほどの大声で叫んだ。

 体中の擦り傷、トウモロコシが突き刺されて裂けた性器と肛門、そして羽根をむしられた翼。そこに高濃度のアルコールが振りかけられたのだ。

 

「しみる、しみる、熱い、熱い、熱い、熱い!!!!!」

「なんだ、暑いのか、そんなの酒飲んで汗かけば治る」

 

 さらに泡盛を振りかける。

 文は般若のような形相をしてのたうちまわった。

 そんな鴉天狗を横目に、萃香は自分も酒をぐびぐびと飲む。五臓六腑にしみわたるいい酒だと思った。

 目を閉じて全身に酒の旨みが広がるのを待つ。

 その時だった。

 

「ねーねー、あんたたち、そこでなにしてるの?」

 

 突然、足下から声が聞こえた。

 見てみると、壺の影に小さな妖精がうずくまっていた。

 

「お前こそなにしてるんだ」と訊くと、

 

「あたいはねー、暑いからここに避難してたの。日光にあたると溶けちゃいそうだったんだもん」

 

 氷の妖精チルノであった。そこそこの力は持っているが、頭が悪いので扱いやすい妖精だ。

 

「ねーねー、その鴉天狗はなにしてるの? おマタから変なのが生えているよ。病気なの?」

「いや、これはこれでいいんだよ。それより、こいつ、どうも暑くて仕方がないらしい。ちょっと冷やしてやれないか?」

「いーよー。だってあたいはさいきょーだもん! 真夏でも凍らすことができるよ!」

「おー、いいな。凍らせてやれ、かちこちにな」

「うん! でも全部はむりー。夏だから。一カ所か二カ所だけー。どこがいい?」

「そうだな、心臓に近いところがいいだろうな」

「じゃ、おっぱい凍らせるー」

 

 チルノはそう言うと文に近づいた。形の良い乳房を見て、チルノはうらやましく思った。

 あたいはすっごくちっちゃいおっぱいなのに。悔しい。本気でコチコチにしてやると思った。

 

「だ、だめ、お願い、だめ……」

 

 状況をなんとか把握した文が懇願するが、チルノはかまわず「えい!」と能力を発動した。

 

「うあああああああ!」

 

 一瞬で文の乳房は乳首ごと凍りついた。つきたての餅のように柔らかかった自慢の乳房は、いまや氷の彫像のように固まっていた。

 

「おお、チルノやるな、お前」

「あたいはさいきょーだもん」

 

 萃香は文の前にしゃがみ込み、その凍り付いた乳房をコツコツと叩く。その振動が不快な波長となって脳に伝わり、文は「ぎゃ」と短い悲鳴をあげた。

 

「きっちりと凍り付いてるなー。これ、このまま強く叩いたらバラバラになったりして」

「なるよー。よくカエルで遊んでるもん」

「お、おもしろそうだな、やってみるか」

 

 文は「ひぎぃぃ」と恐怖の声をあげると、最後の、本当に最後の力を振り絞って、

 

「やめてください、ごめんなさい、ごめんなさい、本当にごめんなさい、もう二度と生意気な口をききません、毎日お酒をお届けします、一生お届けします、お願いします、許してください。おねがいしますぅぅぅ」

 

 大粒の涙を流し、必死の形相で哀願する。

 

「うーん、そうだなあ。そこまで言うならおっぱいバラバラにはしないでおいでやるよ」

「ありがとうございますうう、ふぐ、ふえ、ぐす、ありがとうござ」

「乳首だけにしておいてやる」

「いやああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 萃香は人差し指で文の乳房の先端を弾いた。

 キン、と澄んだ音色が鳴った。

 美しい桃色をしていた文の乳首は砕け散り、鮮やかに輝く氷の結晶となって宙に消えた。

 

「いやだああああああああああああ!!! うそだあああああああああああああ!!」

「これ、おもしろいな。もう一個」

 

 残された乳首も萃香の指ではじけ飛ぶ。今度は空中で細かい水滴となって、小さな虹を作った。

 

「は、はは、ゆ、夢だ、夢オチだ、夢に決まってる……」

 

 文はついに完全に正気を失ってぶつぶつと呟いた。

 

「ねー、この鴉天狗、変なこと言ってるよー」

「ああ、こいつは馬鹿だからな、しかたがない」

 

 萃香は泡盛をひしゃくですくうと、ぐいっとそれを飲んで言った。

 気がつくと、大きな壺の中の泡盛はもう半分ほどしか残っていなかった。

 これはうまい酒だし、また今度、霊夢と一緒に飲もうと思った。

 そのとき、ふとある考えが浮かんだ。

 

「泡盛のハブ漬って聞いたことがあるけど、カラス漬にしてみたらどうだろうなあ。なあ、どう思う?」

「ははは、夢か、夢だもんね、飲み過ぎたんだ、はやく、はやく醒めないかな、ははは」

「そうか、協力してくれるか」

 

 萃香は文をひょい、と持ち上げると壺の中へ頭から放り投げた。じゃぼんとあっけなさすら感じる音がして、酒のしぶきが萃香の顔にかかる。それを指でぬぐってなめた。やはり旨い酒だと思った。

 文の身体の体積分で、泡盛は壺のフチから少しだけあふれた。地面に染みこむ酒を見て、萃香はもったいないことをしたと思った。

 ごつんごつんと中から壺を叩く音が響く。それを無視して陶器製のフタをのせ、さらにその上にチルノを乗せた。

 

「いいか、日陰から出ると溶けちまうから、夏が終わるまでこの上でじっとしているんだぞ」

「うん、あたいここでじっとしているー」

 

 壺の中で文が暴れる振動に揺られながら、チルノは素直に頷いた。

 

「ようし、そろそろ霊夢も目を覚ましたかな。もう一度飲み直しだ。……と、その前に酒買ってこなきゃな」

 

 萃香はそう言って、霊夢が寝ている縁側へと走り去った。

 壺はしばらくグラグラと揺れていたが、そう長い時間も経たぬうちに静かになった。

 そしてそのまま二度と音を出すことはなかった。

 蝉の声がうるさいくらいに鳴り響いている。

 太陽はいよいよ熱く輝き、日陰にもかかわらず、さきほどこぼれた泡盛はあっという間に乾いた。

 

「あー。暑いなー。早く夏、終わらないかなー」

 

 チルノがのんびりと独りごちた。

 幻想郷の夏は、まだまだ終わらない。

 

 

                             〈了〉


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