お母さんと中年の入れ替わり。あるいはショタコンの母親のお話。 作:プニたけっち
オリジナル:現代/ノンジャンル
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しかし奇妙になっても以前よりマシなら、ひょっとしたらこんな対応を取るかもしれません。
「ふんふーん、今日もいい眺めだなぁ」
ある日の早朝、アパートの一室で一人の男がニタニタと気持ち悪いくらいにやけていた。『大村貞夫』というこの男30歳の趣味はアニメやゲームのグッズ収集であり、久方ぶりの休日に自室のウインドウに飾ってあるフィギュアを眺めていたのだ。しかし残念な事に彼の体格はぽっちゃりしており現実の女性にモテるわけではない外見である。
「む、おっともうこんな時間か。急がなければ」
貞夫は急ぎ財布やスマホ等を持ち靴を引っかけ自宅を出ていく。今日は待ちに待った『魔法少女フェアリーピンク』フィギュアの発売日なのだ。しかも数量限定品であり転売屋も狙っているので油断はできない。貞夫は大いなる使命を受けた勇者のごとくグッズ屋へ出陣していく。だが本日は強風に見舞われており外出は控えるようにとテレビの天気予報で注意を促していたほど。体格だけは良かった貞夫はそんな事を気にも留めずグングン前へ突き進むのだ。
貞夫が進む方向にあるのは色々なお店の他にも別な施設もある。例えば白鳥小学校という学校が存在していたのだ。
「先生さようなら ! 」
「はい、さようなら」
今日は小学校の終業式、小学校の教室で先生と元気よくお別れの挨拶をする生徒たち、そして子どもを迎えに来た親御さんが笑いながら次々と入口から出てきた車に乗り込む。
「お母さん、只今戻りました」
「おかえりなさい樹、さあ帰りましょう」
おかっぱ頭の背が低い男の子と紺色のアメリカンスリーブの服を着た母親が出てくる。予約していたタクシーが小学校の入り口付近で待機しており、タクシーまで傘を差して歩いていたのだが乗車する直前で強風により傘が壊れてしまう。
「きゃあっ ! ? 」
傘を持っていた母親がそのまま風に引っ張られ小学校の塀から外へ飛ばされてしまう。敷地外ではちょうど強風の中グッズ屋まで歩いていた貞夫の姿があった。
「ちょっ ! 避けて ! ? 」
「……え ! ? 」
何が悪かったのか ? 避けてと声をかけた事か、強風の中外出したことか、そもそも強風になった天気が悪いのか。いずれにしても貞夫と母親は額を強くぶつけてしまう。
「お客様 ! 大丈夫ですか ! ? 君も ! 」
「……お母さん ! 」
タクシー運転手が思わず近寄り、樹もタクシーの中から母に向かって呼びかける。樹も近寄ろうとしたが風が強いため運転手がタクシーの中へ避難させていた。強く額をぶつけた為か貞夫と母親は意識を失っており救急車が呼ばれる。そのサイレンの音は降り始めてきた雨と風の音によってかき消されていった。
*
「……ほあっ ! ここは ! ? 」
黒い長髪の女性が目を覚ますとそこは白い天井と消毒液の匂いがする病室であった。
「成田さん ! 気が付かれましたか ! ? 」
成田と呼ばれた女性はあちこちをせわしなく目玉を動かしキョロキョロとあたりを見回す。清潔感あふれる新しいつくりの病院でどう見ても近所の古びた個人経営の病院ではない。
「お母さん ! よかった……目を覚まされたんですね ! ? 」
「は ? お母さん…… ? 」
お母さんと呼ばれた女性は目の前にいる男の子を見るが心当たりはない。それもそのはず、なにせ女性の中身は30歳のオタク、大村貞夫なのだから。
「あ、そうだよ ! 魔法少女フェアリーピンクのフィギュア買いに行かないと ! 」
「な、成田さんダメですよ ! まだ走っちゃ ! 」
「放してくれ ! フェアリーピンクが俺を待っているんだ ! 」
女性が思い出したかのようにベッドから飛び上がり病室から出ていこうとするも当然ながら同室にいた看護師に止められる。まだ精密検査も終わっていないのに勝手な事はさせられないと看護師も必死である。欲にまみれた戦いも現時刻が夜である事を知った女性が力尽きるように床へ倒れこむことによって終了を迎えた。この日は精密検査ができず検査は翌日へ持ち越しとなり、女性は一晩入院する事となった。一緒にいた男の子、樹は最後までお母さんと一緒にいると言っていたが最終的には父親と連絡がつかなかった為病院の仮眠室で泊まる事で話が落ち着いた。
夜中の病室で女性は眠らずにいた。フェアリーピンクのフィギュアが手に入らなかったので悔しかったのもそうだが現状の把握が一番の理由だった。さすがにこの状況で趣味に全力投球できるほどこいつの神経は太くない。太いのは自分の元の身体だけだ。
(どうなってんだよ、なんなんだこの身体は ? )
看護師は自分の事を成田と呼ぶし、男の子は自分をお母さんと呼ぶ。加えて自分の身体に本来無い胸の豊かな膨らみと本来あるはずの我が聖剣が鞘に変わっていた。病室に備え付けられていたテレビには慣れ親しんだ自分のイケメン顔(本人の感想)ではなく知らないおばさんの顔(こいつの感想)が映りこんでいた。
(どう考えてもあの時だよなあ)
突風で吹き飛ばされてきた女性の顔と瓜二つである事から、額をぶつけた時に互いの身体が入れ替わったとしか考えられない。ネームプレートには『成田早苗なりたさなえ』と書かれており、これがこの身体の名前なのだろう。貞夫……早苗はとりあえず自身の胸を揉んでみる。中々のボリュームで早苗のお気に召すサイズであった。思わずオナニーを開始しかけたが、ここが病院である事を思い出し中断する。
だが他にわかったことは免許証に書かれていた住所くらいであり現段階では分からない事だらけ。早苗は本日色々な事があったためか今後の事を考える前に眠りについてしまう。
翌日病院を退院できた早苗は息子の『成田樹』と一緒に自宅に着いた。退院時に早苗は『自分は記憶喪失である』設定を考え医者の前で貫き通した。現在の早苗は自分の事が全くわからない。そもそも住所と名前しかわからないのであながち間違いでもなかったりする。隣にいた樹が不安そうにしていたので早苗はとりあえず手を握ってあげると少し安心した様子で早苗を見上げている。
病院からタクシーを呼び住所と樹の情報を頼りに早苗の自宅に戻ると早苗はいきなり驚くことになる。
「……ね、ねえ樹君、これが俺……じゃない、これが私の家 ? 」
「そうですお母さん。間違いなくここが僕たちのお家です」
呆然と見上げた早苗の瞳に映るはご立派な高層マンションで明らかに貞夫が住めるようなマンションではない。住むには貞夫の年収をあと3倍くらいにはしないといけないだろう。
「え、えーと樹君、これどうやって開けるのかな ? 」
「これは入口のボタンを押してパスワードを入力しないといけないんです。お母さんもこれだけはしっかり覚えてください」
「は……はい」
もはやどっちが子どもでどっちが大人かわからない有様ではあるが、早苗は自宅へ初めて足を踏み入れた。自宅の中はとても広く貞夫の部屋など豚小屋レベルである。ダイニング、キッチン、寝室、子ども部屋、浴室等々完備されており高い家賃を請求されるだけの事はある作りであった。
「これで一通りの説明は以上です。わからなくなったらまた聞いてください」
「う、うん。ありがとう樹君」
早苗がお礼を言うと満面の笑みを浮かべる樹なのだが、早苗はふと疑問に思う。いくらなんでも大人び過ぎてはいないか ? と。話を聞いた限りでは樹の年齢は9歳、早苗が想像する9歳はもっと元気で活発、親を散々振り回す印象がある。だがどうだ、目の前にいる子は大人よりもしっかりしているし肉体と精神がアンバランスすぎる。まさか自身たちと同じく入れ替わったのかとも早苗は考えるが、まだ結論を出すには早すぎると考え直して今の家庭環境について確認していく事にした。
「樹君、そういえばお父さんは ? 俺……私には夫がいると思うんだけど ? 」
早苗はずっと疑問に思っていた父親に関して聞いてみる事にする。だいたい妻が病院に運ばれたと聞いたら連絡の一つもよこすはずだし、こんな重大な出来事があるのに姿も見せないのはいくらなんでもおかしいのである。
「お父さんは帰ってきません。お母さんとケンカしてたし……別居してるから」
(おいおいマジかよ……)
樹からの淡々とした答えに思わず早苗は天井を仰ぎ見てため息をこぼす。一応の予想はしていたが早苗もこの事実を聞き言葉が出て来ない。しかし早苗が一番驚いたのは樹の表情が全然崩れなかったことだ。苦虫を嚙み潰したような表情でもなければ明るく振舞う様子も無し、ロボットのようにただ事実を伝えるのみ。
(これ思った以上にこの家ヤバいんじゃね ? )
金はある、されど家庭環境は最悪、それが今の成田家であった。
そんな時静かなリビングに樹の可愛らしいグーッという腹の虫が鳴り響いた。思わず顔を赤くする樹だが時計の針はいつの間にか昼を示していた。
「そうかもう昼飯か……樹君、何か食べに行こうか」
特に何も考え無しに声を出した早苗であるが樹は首を横に振った。
「外食はもう飽きました……お母さんの料理が食べたいです」
目を伏せて絞ったような声を出す樹を前に早苗は嫌な予感を隠せない。だが聞かないわけにはいかなず早苗は震えながら嫌な質問をした。
「樹君……その、普段私って料理とかしてた ? 」
「してません。いつもデリバリーサービスで……お母さんの料理を食べた記憶がありません」
今度こそ早苗は頭を抱えてうめき声をあげる。母親なのに料理を作った事が無い、下手なだけなのかそれとも何か別の要因があるのか ? いずれにしても今は昼食をどうにかしないといけない。今の早苗も料理はそんなに上手ではないが最低限の自炊はしていた。ならばするべきことは一つ。
「樹君、買い物へ行こう。冷蔵庫に何も入っていないみたいだし今から材料を買って作って食べよう ! 」
大村貞夫改め成田早苗、30歳……他人に引かれる趣味を持ってはいるが世間様に後ろ指をさされるような生き様は晒していない。
「は、はい ! 」
樹が喜ぶのは母親の料理が食べられるからか、または母親と買い物に行けるからなのか、いや……きっとその両方なのだろう。樹は本日でようやく二度目の笑顔を浮かべるのであった。買い物に出た二人はスーパーのどこに何が売ってあるのかわからなかった。そもそも何を作ればいいのかもわからず急遽インストールした料理アプリで材料を調べながら買い物を行い、昼にハムサンドにサラダ、夕食にカレーライスを作る。早苗にとっては人生初の誰かのために作る料理であり共同作業でもある。当然ながら出来栄えは悪く、行き当たりばったりのやり方では上手くいくわけがなかった。しかし樹はこの日一番の笑顔を浮かべていた。
さて、樹はお風呂に入っているわけだがここで早苗はようやく自分の身体を確かめる時間を持てた。昨日身体が入れ替わり現在30歳の成田早苗になった大村貞夫であるが、彼にも相応に女性に対する性欲は備えている。女の身体にも興味はあるしいずれは女とお付き合いしたいという願望もある。二次元の女性で抜いている事もあるが、それはそれ、これはこれだ。こんな若い女の身体をじっくり観察するチャンスなんて二度とこないに違いない、そう感じた早苗はダイニングでボディチェックを行う事にした。寝室に行かなかったのは迂闊であるが思い立ったが吉日なのだ。
「お、おお……細くてくびれてる、おっぱいも中々、これが今の俺なのか……」
早苗はじっくりねっとりと自らの裸体を確かめる、美しい顔立ちをしているが表情がスケベ親父のそれなので色々と台無しになっている。背丈はそこそこでありやや高いヒールの靴で身長をごまかしていたのだろう。
「な、生身の女……もう我慢できねぇ ! 」
早苗は自身の胸を乱暴に触り全身に走る痛みで我に返り尻もちをつく。改めて胸を触り、腹部から腰へ、そして秘部へと指をなぞっていく。下腹部の奥からじんわりと熱を帯びていき押し殺したような声が勝手に口から洩れる。成田早苗という女の身体は今まで男を経験した事がなく経験したのは別居中の夫だけ。そして大村貞夫という男の精神は女を味わった事が無い。鏡に映る自分の身体、目の前には自分の思い通りにできる肉体が股を開けて待ち構えているのに自分の聖剣をねじ込む事ができない。早苗の心に芽生えるもどかしさ、この女を犯したい……でもそれができない。咄嗟に思い浮かんだ男、それは今風呂に入っている男の子。
(だめだ ! 何考えてんだ俺 ! ? )
もし樹が高校生や大学生だったら肉欲に負けていたかもしれないがさすがに小学生の男の子を相手にするわけにはいかない。さっさと一発抜いて終わらせようと考えた早苗ではあるが思うように自分を高められない。何がいけないのか ? 全身を愛撫でしエロい女の事を考えても男の時みたいに興奮できないのだ。身体と精神が一致していないからなのか、女の身体で女の事を考えてもダメなのか、いくら考えても答えは出て来ない。
「くそ ! なんでイケないんだよォッ ! ! 」
「ご、ごめんなさい……」
はっと早苗が声の方を向くとそこに立っていたのはまだ下着も服も身に着けていない樹だった。
(見られた ! ? )
言い訳を探す早苗だったが樹の様子からしてどうもおかしい。ごめんなさいと樹は言った、おそらく早苗が大声を出したことで自分が怒られたと勘違いしたのだろう。実は樹は本物の早苗からスパルタ教育を受けており怒鳴り声がトラウマになっていたのだ。大人になっても怒鳴り声に対して過敏に反応したり苦手に感じる方もいるかと思われるが樹も同じであった。
こういう時だけ感が鋭い早苗は樹の未熟な身体と怯える様子に先ほどまで感じていた良心の呵責が引きこもってしまう。早苗の目に入るのは男として未熟なシンボルだけであった。
「樹、ママとお風呂に入りましょう」
「え ? で、でも今お風呂から上がったばかりだよ ? 」
「いいえ、樹は全然洗えていないわ、まだまだダメよ。さあママが洗ってあげるわ、ママと一緒にお風呂場へ行くのよ」
「ま、待ってお母さん。行くから押さないで ! 」
樹はと母の姿をした中年オヤジによって押されながら本日二度目の入浴を強制されるのだった。
「さあ樹、ママの前に寄りかかりなさい」
「は、はい……」
早苗はボディソープをしっかり泡立て樹の身体を洗っていく……と見せかけ泡を乳首に付着させていく。今度は小さなチンコに泡を付着させ玉の裏側、チンコの筋、足の付け根を爪でカリカリ掻いていく。ふあぁ……と声をあげてしまう樹だったが早苗は容赦しない。
「お母さん、やめて ! やめてよ ! ? 」
「何言ってるの ? まだ洗い終わっていないわ。足を広げなさい、はい御開帳~」
二人は風呂場の鏡と対面するような形で床に座りこみ、早苗の足が樹の足を絡めとり母子仲良く大開脚を披露する。樹は背後から両足だけではなく両手も掴まれており自分の身体をじっくり観察させられるはめになる。偶然にも樹の首に泡が付着しておりそれがネックレスのようにも見える。
「大事な所がバッチリ隠れてるわね、乳首が見えないでしょう。シャワーのホースが紐で泡が包装紙、ふふ……まるでプレゼントみたい。ママの退院祝いかな ? 」
「どうして……さっきまでは優しかったのに、なんでこんな……」
今まで耐えていた樹が段々涙声になっていく。今まで厳しかった母親が記憶喪失になり優しくなったかと思えば別の意味で怖くなってしまった、早苗の目は血走っていて鼻息も荒く危険人物にしか見えない。
こらえていた恐怖で感情が決壊してしまう直前に樹を未知の感覚が襲いかかる。
「お母さん ! なんで僕のチンチンを足で挟むの ! ? 」
早苗の両足が樹のチンコを挟み込み上下に激しく扱かれる。早苗は樹の質問に答えない、ただ樹の悶える様子を見て楽しんでいるだけだ。
「お母さん ! やめてお母さん ! 」
逃げようとする樹だが早苗に背後から拘束されていて全く身動きが取れない。手首は両手、両足は早苗の足で上から器用に抑えつけられている。樹は動けない自らの身体と自分のチンコをニヤニヤ笑いながら足で扱く母の姿を見る事しかできなかった。
すると樹は自らのチンコに違和感を感じた。自らの日常生活で必須ともいえる排尿と似たような感覚が襲い掛かってきたのだ。
「お母さん放して ! おしっこが、おしっこ出ちゃう ! ? 」
樹の叫び声にも早苗は動じない、むしろスパートをかけ始める。ニチュニチュといやらしい音が浴室に響き樹は自分の腰に生温かい液体がかかっている事にうっすらと気が付いていたが今はそれどころではない。お漏らしをしてしまう、樹の頭にあるのはそれだけだったのだから。また当然ながら早苗にはおしっこの正体が何なのかはっきりとわかっていた。
「出しちゃいなさい樹、我慢しないで……ママ怒らないから思いっきり出しなさい」
「ああ……ごめんなさいッ ! ! 」
樹は早苗によって御開帳させられたままチンコから白い液体を浴室にぶちまけた。成田樹……人生初の精通を迎えたのである。早苗の足の指先にも樹の精液がドロッとまとわりついておりボディソープの混ざり合った粘液が床を汚していく。
「ご、ごめんなさ ! ? 」
今にも泣きじゃくりそうな樹に対し、早苗は自身の指を樹の唇にそっと当てた。
「ふふ……いいのよ樹、大きくなったら教えてあげる、その白い液体の正体をね」
樹の心臓はバクバクとうるさいほど高鳴り止まらない。樹は目の前にいる母に対して抱いてはならない感情を持ってしまっていた。艶々としている肌、瑞々しい唇、綺麗に整えられた爪、白い肌、妖しげな雰囲気、全てが魅力的に見えてしまう。
(どうして……お母さんを見てると胸が苦しい、身体が熱いよ……)
樹は早苗に今度こそ身体を丁寧に洗われながら初めて味わう感情に振り回されていた。その病気はどんな薬も通用しない甘美で甘い病……人はそれを恋の病という……。しかし早苗もまたどさくさに紛れて絶頂を迎えていた事は早苗本人しか知りえないのである。
早苗は自身の性癖を初認識した。先ほどはいくら自分を愛撫でしても全くイク事ができなかった、なのに樹が悶える姿を見ると異様に興奮していたのだ。
(まさか俺って年下好きなのか ? だけど今までそんな事は……まさかこの女の身体と性癖が混じり合っているのか ! ? )
大村貞夫の性癖はいたってノーマル、好みのタイプは若い女である。間違ってもアブノーマルな性癖は持ち合わせていない。なのに先ほどは悪戯心では済まないプレイを実行してしまった。樹の様子を見て大興奮してしまったのも事実、ならば『自身の若い女が好きという部分と成田早苗の小さい男の子が好きという部分が合体した』と考えるのが一番しっくりくる。
(おいおい、俺大変な事になってるぜ。元に戻らないとまずいんじゃ……)
心の中では気持ちばかりの葛藤があったがあくまでポーズである。むしろ早苗にとっては今の状況は願ったりかなったりなのだ。
(この身体ならわざわざ働かなくて済むし、グッズも通販で済ませられるし、なんなら魔法少女のコスチューム買って自分で着てもいいし。それに……樹きゅんかわいいもんなぁ)
自身の隠れた欲望がこんにちはした今の早苗には元に戻るという願望など1ミクロンも存在しない。誰が前の冴えない中年オヤジに戻りたがるものか。そう考え別室で寝ている樹のパジャマ姿を妄想し、よだれを垂らしながらだらしない表情のまま眠りにつくのであった。
*
それから数日が経過し成田家の生活ぶりが大きく変わった。早苗が自炊したり料理上手になるべく勉強を始めた事は樹にとっては大事な出来事だが、それ以上に自身に関する状況が大きく変わったことの方が大事なのだった。
「お、お母さん、これ恥ずかしいよぅ……」
恥ずかしそうにもじもじ身をくねらせる樹が着ているのは女物のへそ出しノースリーブとお股がくっきり見えるくらいのダメージパンツであった。早苗が自らの欲望である『樹に可愛い服を着せて恥じらう姿が見たい。服がないなら自分が作る ! 』という身勝手な欲望により裁縫の才能を超短期間で開花させた結果作ったものである。
「いいよいいよ~ ! ホントマジでかわいい~ ! 樹きゅん最高ッ ! ! 」
そんな恥ずかしがる樹をスマホで激写するのは、魔法少女フェアリーピンクのコスチュームに身を包んだ成田早苗である。まだフィギュアをあきらめきれていなかったのか、寝る間を惜しんでコスチュームを作り自分で着てしまったのである。しかもかなり似合っている、ピンク色を基調にしたボディラインが浮き出るラバースーツに最小限度の装飾品、非常にエロい姿に樹は早苗を直視できない。他人が見たら何考えてるのかわからない非常に痛い母子である。しかしこの部屋には自分たちしかおらず別居中の夫も一切連絡をよこしてこない。その結果早苗はやりたい放題なのであった。
しかしながら樹が非常に表情豊かになってきたのも事実なのである。その代償が樹のプチ女装と早苗の暴走なのだから喜んでいいのかどうかはわからないが……。
そのように自宅で撮影会をしていた日の事、自宅のチャイムを鳴らす男の姿が自宅に備え付けられていたカメラに映し出された。カメラに映った男は早苗が良く知る人物であった。樹もどこかで見た事がある様子だが思い出せないようだ。どうするか悩んだ早苗だが男を通す事にした……そのままの服装で。
成田家のリビングで向かい合うように座る男……大村貞夫と早苗、樹。貞夫は怒りをこらえているようだったが対する早苗は余裕綽々、樹は自分の服装を今になって思い出すが着替えに行くタイミングを失い恥ずかしそうに俯いている。
「単刀直入に言います。私の身体を返してちょうだい」
貞夫はスッパリと要点だけ伝えてきた。これが中にいる本物の成田早苗なのだろう、無駄を一切許さないというような印象が受け取れる。
「いやよ」
これまた短く端的に拒否を示す早苗。魔法少女のコスプレさえしていなければ女優のような印象を受けるだろう。
「もとはと言えばあなたがぶつかってきたからでしょう ! もう一度頭をぶつければ元に戻れるかもしれないのよ。お願いだから私の身体を返して ! 」
「いやよ」
激昂する貞夫と冷静な早苗、水と油、熱湯と氷、相反する二人の視線がバチバチ空中でぶつかり合っていた。
「だいたいなんなのその恰好、私の身体でそんな卑猥な恰好をして……樹にまでそんな女装を ! 」
「あらあら、樹きゅんこの姿結構気に入ってるのよ。現にあなたが来て着替える時間があったのにこのままでしょう ? ね、樹きゅん ? 」
「や、やめなさい ! きゅんって、私の身体でふざけるのもいい加減にして ! 」
隣に座る樹を抱きしめ樹から思考力を奪う早苗、実際は着替えるのを忘れていただけなのだが言葉には出せる空気では無かった。なにより身体が入れ替わるなどという非現実的な事態を樹が理解できていない。目の前にいるオジサンが本当の母親だと言われても目の前の現実が樹の判断を狂わせる。それに樹が切り出せない理由はもう一つ……。
「じゃあこうしましょう。貞夫、いや成田さん、『俺』とあなたが元に戻るべきかどうか、樹きゅんに決めてもらうというのは」
「い、いいわよそれで。どうせあなたは今のままだと要求に答えてくれそうにないし」
早苗は自身の事をあえて俺と言い重要な選択を樹に委ねた。それは貞夫の言っている事が本当の事だと暗ににおわせていた。突然話を振られた樹は思わぬ事態に驚くが自身でも驚く程答えは頭の中に浮かび上がる。
「樹、こっちに来なさい ! 」
「樹きゅん、どっちを選んでもママは恨まないわ」
樹は隣に座る『成田早苗』に抱き着いた。樹が選んだのは本物の母親ではなく偽物の母親だったのだ。樹にとって今の早苗は実の母親以上に優しくかまってくれる。ただ厳しく自分勝手な本当の母親なんて選ぶわけがない。
「ど、どうしてよ……どうしてこっちに来ないの樹 ! ? 」
自分を選ぶと信じていた本物の早苗が声を荒げる。怯える樹をかばうように偽物の早苗が樹を優しく抱きしめた。
「これで決まりね。さ、今すぐ出て行ってちょうだい」
「ふ、ふざけないで ! こんなの認めないわ ! どうせあなたが樹に何かしたんでしょ ! 」
「何か ? ああしたとも、一緒に料理を作ったし一緒に買い物にも行った。普通の親子なら普通にする行いでしょう。あなたは樹きゅんにそんな事したの ? 大方外で男でも作ってたんじゃないの ? 」
一瞬貞夫の表情が固まるボソッと『どうしてそれを』と聞こえた。図星かよ……と早苗は内心あきれ果てていた。
「返せ ! 私の身体を ! 」
とびかかってくる貞夫だが早苗は懐に隠していたマジカルステッキで貞夫の頬をフルスイングで叩く。意外と勢いよく叩いたせいか貞夫はきりもみ回転しながらソファーに落ちて沈んだ。
「きゃあッ ! 」
女言葉の野太い悲鳴が響き、さらに貞夫の太鼓腹に早苗のおみ足が置かれた。
「息子の前で乱暴を働くなんてサイテー、怖かったでしょ樹きゅん。お~よしよし」
早苗の豊かなおっぱいに埋もれて顔を真っ赤にする女装ボーイ樹、残念ながら本物の早苗が樹に深い愛情を注いでいたとは言えなかった。昔はそうでもなかったのだが、旦那との不仲と現在の恵まれた生活に心が腐ってしまい子育てが疎かになっていったのだ。もし少しでも態度を改めていれば樹が選んだのは本物だったに違いない。しかし偽物の早苗がこの数日間で与えたほころびまみれの愛情と肉欲は樹の心を振り向かせるのには十分すぎたのだ。それに同級生に向ける事のなかったちょっと気になる異性への興味は初恋の相手である偽物の早苗へと向けられた。浴室での強烈な出来事は樹の頭から離れられないのである。
「お願い、お願いだから私の身体返してよぉ……」
中年オヤジの泣く光景に吐き気を催す早苗ではあるがここで少々考える。もしここでこいつを仲たがいしたまま別れたら ? 自暴自棄になった相手がどんな手段に出るかわからない。かと言って今更成田早苗の身体を返す気など起きない。ならばどうするか……思考を巡らせた早苗は一つの決断を下す。
「まあまあ貞夫さん、冷静になってください。ほいっと」
早苗はあっさりと貞夫のズボンを脱がし下半身を露出させる。思わぬ事態に貞夫は混乱し、樹は自分のモノとは大きさが違う大人の一物になにか苛立つ物を感じた。
「貞夫さん、なにも私はあなたを毛嫌いしているわけではないんですよ。むしろお友達になりたいくらいですわ。まずは友好のご挨拶として……こんなのはいかがです ? 」
早苗は貞夫の一物を胸で挟むとよだれを垂らして滑りを良くして胸で扱きだす。
「は、はぁぁ、なにこれぇ……」
貞夫はいまだかつてない気持ちよさに全身の力が抜ける。あっけないようだがまだ貞夫は男の身体に慣れておらず、早苗の身体が男慣れしていない事がその証明である。性に未熟な所は親子ともによく似ているようで貞夫は早苗のパイズリにされるがままである。
「……お母さん」
一方で面白くないのは樹である。自分の好きな母が他の男と性行為に励んでいる様子を眺めるのは彼に芽生えた男のプライドを傷つけるには十分すぎた。そこで樹も行為に混ざる事にしパイズリしている早苗の胸の谷間からにょっきり出ている亀頭部を掌で転がし始める。
「ちょっ ! 樹やめて、お願いだからやめてちょうだい ! 出ちゃう ! 何か出ちゃうから ! 」
「ふん、白いおしっこが出るんだよおじさん」
樹が貞夫に向ける視線は明らかに肉親に向ける類ではなく敵に向ける物であった。貞夫に向かって得意げに答えたのは、自分の方がお前より物知りなんだと見せつけているかのようだった。
「樹、樹 ! そんな目で見ないで ! 私はあなたのおかあさ……」
「僕のお母さんはここにいる、お前じゃないよ」
貞夫は樹からの見下す視線に愕然となると同時に絶頂を迎える。
「貞夫さ~ん、こっちにも意識を向けてね。自分の胸でいっちゃえ」
ああ ! ? と貞夫の気味悪い喘ぎ声があがり貞夫のチンコから精液が大量に飛び散る。精液は早苗の胸や顔を汚し貞夫に一種の征服感を与えた。
「私、私自分の身体に……」
「そうそう、それが射精よ貞夫さん。これからはたま~にお相手をして差し上げますわ。あなたのくっさ~いチンコの相手をね」
貞夫はまだ初の射精に心が落ち着かないのか早苗の言う事を無意識のうちに心に刻み込んでしまった。
『男のままならこの快感を味わえるんですよ。女の身体ではこういうの不便だったでしょ ? 』
耳元で囁かれた早苗の言葉に逆らえない貞夫はふらふらと家から追い出されてしまう。男の身体でいるメリットを提示された今、貞夫の心には迷いが生じた。今すぐ答えが出せない貞夫は近日中にでもまたこの家に来るだろう。自分の身体とセックスする為に。
数日後。
「本当にすぐきましたね貞夫さん。そんなに私の身体が気に入ったんですかぁ~ ? 」
「違う、違う、それは私の身体……なのになんでこの身体が馴染むの…… ? 」
成田家の寝室でセックスに励む早苗と貞夫、貞夫には元の身体に戻る意思が消え始めており成田家へ来るのも早苗とセックスするためである。コンドームを着けているとはいえ幾度となく行われる行為は互いの身体と心が馴染むのに十分な効果を出していた。
「さあ出してください、精液をどぴゅどぴゅって。いっちゃえ貞夫 ! 」
「出しちゃう、出しちゃうから早苗ぇッ ! ! 」
床に散らばるコンドームからは貞夫の精液と早苗の愛液が零れ落ちていた。
一方別の部屋では樹がオナニーに明け暮れていた。樹は既に自宅で女物の服を着ている事に対して何も抵抗を見せておらず、むしろこれが当然だとすら考えるようになっていた。一番の理由は早苗がこれを着るように渡してきたからだが。
「はあ……ああ……母さん、母さん、僕が母さんを満足させるんだ。母さんッ ! 」
樹は日課ともなったオナニーを自分のベッドで行い一人果てる。荒い息を吐きながら別室でセックスしている早苗と貞夫の情事を妄想しながらまた二回目のオナニーを始める樹だった。
大村貞夫は女の身体を手に入れ成田早苗として新生活を始めた。成田早苗は大村貞夫として大幅にグレードダウンした生活を余儀なくされ、二人が二度と元に戻る事は無かったのである。樹は直接入れ替わりの被害を受ける事はなかったが他の女性を無意識の内に早苗と比較するようになってしまい、特定の女性と付き合う事が非常に難しくなってしまった。成長しても中々女のような外見が変わらず家の外で男として見られない事が続いたのである。むしろ男だと言っても全然信じてもらえず多くの男の性癖を狂わせる事になるのだった。
成田家では今日も三人の喘ぎ声が漏れている。
お読みいただきありがとうございます。樹君の将来が気になりますがそれは皆様のご想像にお任せします<(_ _)>