シュタルクのオ〇ニーを目撃したフェルンはパニックしてゾルトラークをぶっぱなす。仲裁にはいったフリーレンはフェルンに精神魔法をかけて・・・2人の仲直りを謀る。

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どうもフリーレンロスの皆様こんにちは。
R18の激しいものを期待している方には最初からごめんなさいしておきます。
えっちなフェルン画像ができたので、小説化してみました。


【R18】えっちぃフェルンと迷うシュタルク(画像付き)

 

 フリーレン達3人が山の中で迷うこと3日。風呂も入れず、携帯食料も少なくなってきてフェルンの機嫌が悪い。

 

「うーん、こっちはずなんだけど・・・」

「フリーレン様、空を飛んで確認してはいかがでしょう?」

「別に構わないけど・・・飛べるならね」

「では」

 

 フェルンが飛行魔法で空に飛びたとうとしたが、直ぐに魔力が切れて墜落した。慌ててシュタルクが落ちてくるフェルンをキャッチする。

 

「・・・すみません」

「大丈夫か?」

「大丈夫じゃないです。お腹すいたし、お風呂入りたいし、何か食べたいし、お腹空いてます」

 

 シュタルクは余計なことを言わず、フェルンを降ろした。

 

「ねっ?この辺は結界があって飛べないんだよね。まぁだからそれは近いってことの証明でもあるんだけど」

「・・・フリーレン様。いったいどこを目指しているんですか?」

「温泉の街、キヌガーマ」

「温泉・・・ですか・・・」

「いいお湯が出るんだよね、それに変な魔法も発展していて面白い魔導書も見つかるかもしれないし」

「・・・また寄り道ですか」

「うん。でも、フェルンも気に入ると思うよ」

「私はお腹がすきました。普通に街道に沿って歩く方がいいです」

「もう、しょうがないなぁ」

 

 フリーレンはポケットから飴ちゃんを1つだしてフェルンに渡した。フェルンは拗ねながらもそれを受け取って口にいれる。

 

「なぁフリーレン。そろそろ野営の準備しないと危ないぞ?」

「うーん、もう近くのはずなんだけど・・・」

「あの、フリーレン様がそのキヌガーマ温泉に来たのっていつ頃ですか?」

「うーん・・・300年ぐらい前かな」

「もうなくなったのでは・・・」

「それなら魔法が使えなくなることもないと思うけど」

「・・・なるほど。結界が残っているということは、どこかに街があるってことなんですね」

「それにしてもどうしてこんな山奥に街があるんだ?」

「いい温泉が出るから」

「でも、不便だろ?」

「ふふん・・・シュタルクはわかってないなぁ。温泉はね、秘境にあればあるほどいいんだよ」

「温泉なんてどれも一緒だろ・・・」

 

 シュタルクは別に嫌ではなかった。ただフェルンがだんだん機嫌悪くなるのが気になるだけである。

 

「ほら、あった」

 

 フリーレンが指した先に木製の看板があった。温泉郷キヌガーマと書いてある。

 

「というか、街道があるじゃないですか」

「そりゃね」

「じゃあなんで山道を歩いてきたんですか」

「関所があって、入場料が高かったから」

「・・・」

「裏道なら無料だからね」

「裏道っていうか、ただの山道だったけどな」

 

 この看板からもまだ遠いのでフェルンが疲れて座り込んでしまった。シュタルクは文句もいわずにフェルンをおんぶして運ぶ。

 

「いいな。わたしもお願いしたいんだけど」

「ふたりは無理だ」

「フリーレン様は責任をとって歩くべきです」

「まっいいけど、でもフェルン。そろそろそんなに胸を押し当てたらシュタルクが・・・」

「シュタルク様がどうかしたんですか?」

「・・・別に、なんでもない」

「ああ、別になんでもねぇよ」

「・・・?」

 

 

※ ※ ※

 

 

 温泉郷キヌガーワ。木造建築が発展していて、井草を使ったタタミと呼ばれる床も人気だ。独自の文化が発展している。どこの国にも属していない独立都市で治安もすこぶるいい。

 

「なんかいい匂いがしますね・・・甘いような」

「まだ続いていたんだ・・・ほら、あれ」

「温泉まんじゅう?」

「昔はただで1つはもらえたけど、今はどうだろう」

「ただ!」

 

 フェルンがシュタルクから降りて店に走っていった。

 

「あいつ、元気じゃねーか・・・」

「シュタルクはフェルンを甘やかしすぎじゃないかな」

「そうかもしれんが、あいつ腹が減ると機嫌悪くなるし、八つ当たりしてくるし、しまいにはゾルトラーク撃ってくるし」

「ほんと、育ての親の顔が見てみたいものだね」

 

 フリーレンは街について機嫌がよかった。昔の情緒を残したままなのがとても嬉しい。ヒンメルとの旅の時には反対方向の遠い温泉地に行ったのでこちらには来ていない。

 

「シュタルク、とにかくわたし達には魔導書を買うお金がない。ここはたくさん仕事があるはずだから」

「わかった」

「泊まるところはとりあえず湯治場なら無料だから心配しないで、でも食事は必要だから」

「任せておけ」

「頼もしいねぇ」

「もし難しそうな仕事があったらフリーレンに頼む」

「ほどほどにね」

 

 フェルンが嬉しそうに走って戻ってきた。

 

「フリーレン様、1人1個は無料だそうです。でも、小さいですね・・・」

「温泉饅頭はね、その大きさがいいんだよ」

「では」

 

 フェルンが一口で口に放り込む。もぐもぐと食べて感動している。

 

「おいしい・・・フリーレン様!これおいしいです!」

「でしょ・・・わたしももらってこようっと」

「あれ、シュタルク様は?」

「もう仕事を探しにいった。今夜の食事代もないからね」

「そうですか・・・だったら私に饅頭をもらってきてくれればいいのに」

 

 

※ ※ ※

 

 

 湯治場では広い畳の部屋が解放されていて、思い思いに場所を確保して眠っている。温泉の利用も無料だった。畳なのでそのまま寝ころんでも痛くない。

 

「宿代ができるまではここで過ごすから」

「はい。食事も美味しいですね。すこしあっさり目なのと、独特の調味料が気にはなりますが」

「そうだね。素材の良さを殺さない調理法と、どくとくの醤油文化はここが一番だと思う」

「それからフリーレン様、私は明日から饅頭屋さんの手伝いに行きます」

「そう」

「フリーレン様は?」

「わたしは、シュタルクが見つけてきてくれた討伐の仕事の手伝いをして、それからは図書館で魔導書集め。だいぶ新しい本が増えていたからね・・・ふぁあ・・あ」

 

 フリーレンは温泉も入って、食事も済ませたので眠くなっていた。

 

 シュタルクはすでに豪快に眠っている。

 

 

※ ※ ※

 

 

 キヌガーワに滞在して1週間。シュタルクはすっかり馴染んでいた。

 

「うん、筋がいいな」

「親方、ありがとうございます!」

 

 最初は山から木材を運ぶ仕事をしていたが、人一倍働く姿をみて、大工の棟梁が声をかけてくれた。今はのこぎりの使い方を教えてもらっている。

 

「どうだ、このまま弟子にならんか?お前ならいい大工になる」

「ありがとうございます!でも、仲間と旅をしている途中なんで」

「仲間って、こないだ山の狐の悪霊を討伐したエルフだろ?」

「はい」

 

 フリーレンはシュタルクが請け負った仕事で悪霊退治を1人で行ってきた。珍しくやる気がだった。

 

「この街がなくなっても寂しいしね」ということだったが、謝礼金はシュタルクが一年働く分ぐらいの多額であった。

 

 そういうわけで、フリーレンはあとは働かず、中堅の伝統ある旅館の一室に引き篭もって魔導書を読んで過ごしていた。

 

「そうか、ああいうのと旅しているんじゃ訳ありなんだな。まぁ旅が一段落したら考えてくれよ」

「はい。ありがとうございます」

 

 シュタルクも旅を続けてだいぶたつ。処世術も身に着けていて、バカ正直に全部は答えない。たくさんの旅の思い出をアイゼンの土産話するようなことをわざわざ説明しない。この場が丸く収まればそれでいい。

 

 その夜、シュタルクは親方の家でごちそうになった。酒も振舞われる。だいぶ気に入ってもらえたので、酔っぱらった親方はシュタルクに一冊の本を渡した。

 

「これは俺の大事な本だ。年頃のお前なら役立つだろう」

「ありがとうございます。うちにも本好きなのがいて・・・」

「バカヤロー、それはお前のための本だ。お前がこっそりと1人で読め」

「はい。でも・・・俺は字が・・・」

「そんな難しいことは書いてねぇから安心しろ」

「では、ありがたくいただきます」

「おう!また明日な」

 

 シュタルクは土産に本を一冊もらった。

 

 宿に戻ると、フリーレンが本に囲まれて読みふけっている。こうなるとフェルンがキレるまでずっとこんな調子だ。一ヵ月たっても飽きる様子がないことはよく知っている。

 

「フリーレン、ただいま」

「おかえり。・・・シュタルクが本を持ってるなんて珍しいね」

「ああ、なんか貰った。俺は本なんて読まないんだけど」

「ちょっと貸してみて」

「ああ、ほらよ」

 

 シュタルクが本を渡す。フリーレンがペラペラとめくって中を確認した。

 

「・・・なるほど、これはシュタルクのための本だね。わたしとしては取り上げてしまいたいところだけど・・・シュタルクも年頃だからね」

「これ、何の本だ?」

「見てみればわかるよ」

 

 シュタルクは本を返してもらって、見開いた。そこには裸の女が描いてあった。

 

「なんだよこれ!?」

「ふふん。この街の文化でたしか・・・『浮世絵』っていうんだ。それは版画といってね・・・」

「いや、どうするんだ・・・こんなもん」

「さぁ、どうするんだろうね。とりあえずシュタルク」

「うん?」

「それ、フェルンには見つからないようにね」

「・・・ああ、そうだな・・・あいつはこういうの怒りそうだもんな」

 

 フリーレンがごそごそと棚をいじっている。中から饅頭を1つ出し、それをシュタルクに1つ投げた。

 

「ありがと、これは温泉饅頭だな」

「うん。毎日フェルンが持って帰ってくるんだけど、いい加減食べ飽きたからあげる」

「そっか、じゃまたな」

「シュタルク」

「ん?」

「ほどほどにするんだよ」

「・・・ああ、わかってる」

 

 フェルンはまだ働いている。店じまいまで働いて、余った温泉饅頭を持って帰ってくるためだ。

 フリーレンはそんなに食べるのが好きなら食堂で働けばいいのにと思い、フェルンに話をしたことがあるが「温泉まんじゅうの奥深さをフリーレン様は知らないんです。いいですか、温泉まんじゅうというのはですね・・・」っと、小一時間講釈を聞かされてから、もう何も言わないことにした。

 

 人間がその短い人生をどう使おうが自由である。ヒンメルも風車作りにハマって工作しては子供に配っていた時期もあるし、ハイターは密造酒作りがずっと趣味だった。そんな2人をアイゼンと2人で笑っていたが、アイゼンはアイゼンで刃物を研ぐのが好きだし、フリーレンは魔導書を読むのが好きだった。

 

※ ※ ※

 

 シュタルクはもらった饅頭を食べながら、エロ本を読んだ。これがなかなかどうして・・・驚くほどディフォルメされたかと思えば、細部まで詳細に書かれて写実的なものもある。

 

「・・・こんな風になってるんだな・・・」

 

 初めてみる局部に感動を覚えた。布団の上に座り下半身にはシーツをかけ、その上に本を置いて読んでいた。右手はついつい・・・陰茎を握ってしまう。

 

 どこか背徳感はあるが、楽しい時間である。こんな本が世の中にあるなんて知らなかった。わくわくしながらページをめくると、女の裸だけでなく、絡みのシーンもある。それもさまざまな形で驚いた。

 

「なんだよこれ・・・すげぇな・・・ゴクリッ」

 

 手がゆっくりと動いてしまう。ここで出しては汚してしまうので、気に入った一枚をみつけたらトイレに行こうと思っている。またページをめくる。

 

「うぉおおおおっ」

 

 接合部のハッキリ見える騎乗位に揺れるような大きなおっぱいの構図。まだ女を知らないシュタルクには刺激的だった。

 

 何しろ、まったく色気のないフリーレンと、おそらくはエッチなことを少しでもしようものならぶち切れて殺されかねないフェルンとの旅である。

 

 出会った職場の人にいろいろといかがわしいところへ案内されそうになった時も、なんとなくフェルンが怖くて断っている。飲み屋でエッチィお姉さんに誘われることもあったが、いまいち度胸がない。

 

 シュタルクはなんとなくそういうことをするということは学んでいたが、実際にはよくわかっていなかった。

 

 特に女性の秘部となると想像すら難しい。どうやってチンコがついていないのにおしっこをするのか未だにわからない。

 

 今までで一番エッチな経験といったら、いかがわしいお姉さんの大きな胸の谷間をみたことと、局部をサッと触られたこと。それと・・・フェルンがおんぶをせがんできた時に、あの大きな胸が背中に当たることぐらいである・・・

 口には出さない密かな楽しみではあるが、フェルンにはまだ色気がないのか、自覚がないのか・・・

 

 ページをめくる。

 

「なっ・・・なっ・・・やばっ」

 

 こちらに向けてしゃがんでいる女性が局部を指で開いてみせつけている絵だった。シュタルクは興奮して、強く握った手をついつい動かしてしまう。やばい止まらない。このままじゃ汚してしまう、あとでシーツを洗うか?いやいや、トイレにいくべきだ・・・

 

 

バタンッ!!

 

 

 扉が大きく開いた。シュタルクはイキそうな直前だったので恍惚とした顔をしていた。扉の方をみたが何が起こったのかわからなかった。

 

「シュタルク様・・・」

 

 杖を持ったフェルンが怒った表情で立っている。それも相当怒っているのがわかる。目にはハイライトがない。

 

「なんだよ!?ノックぐらい・・・」

「シュタルク様」

「・・・はい」

 

 シュタルクはそっと本を閉じて布団の下に隠した。フェルンがやばいぐらい怒っているが心当たりがない。最近は金銭的にも余裕ができて良い暮らしをしている。フェルンも温泉まんじゅうの職場で楽しそうに働いていたはずだ・・・まさか、エロ本のことがばれた?

 

「私の温泉まんじゅうはどうしました?」

「はい!?」

「私の温泉まんじゅうですよ。今、何か隠しましたよね?」

「いや?何も隠してないが・・・?」

「隠しましたよね?」

「いやいや、フェルン、まずは落ち着け・・・」

 

『ゾルトラーク!』

 

 超局所的ゾルトラークのレーザービームがシュタルクの足と足の間を貫いた。シーツに丸い小さな穴が焦げて焼けた。おそらく布団や畳もアウトである。

 

「いやいや、フェルン!?」

「シュタルク様、その膨らんでいるのはなんですか?温泉まんじゅうですよね?」

「違うからね!?」

「じゃあ、シーツをどけてみせてください」

「いや、無理」

 

『ゾルトラーク!』

 

ジュッ!という音共に、さきほどの隣に穴が開いた。焦げた匂いが漂う。

 

「いやいやいやいや、フェルン!?落ち着けって、俺は温泉まんじゅうなんて・・・あっ」

「なんですか、隠したことを認めますか」

「いや、・・・もしかしてさっきフリーレンにもらったまんじゅうのことか?」

「あれは私の温泉まんじゅうであって、フリーレン様は関係ないです」

「そんなこといわれても」

「別に返してもらえればけっこうです。早くそのシーツをめくってください」

「いやいやいや・・・無理」

 

フェルンの杖が光るどころか、周りに青白い光球が複数できた。フェルンが本気を出すとできるゾルトラークの連弾である。殺傷能力はフリーレンの特大魔法に匹敵する。

 

「あの・・・フェルン、怒らない?」

「怒りますよ?」

「ちょっとまって」

 

『ゾルトラーク!!ゾルトラーク!!ゾルトラーク!!』

 

 シュタルクの周りに小さい穴が3つ開いた。すでにあたりは焦げ臭い。出力は落としているとはいえ、シュタルクに当たればただでは済まない。ナイフで刺された方がマシである。

 

「わ・・・わかった、シーツはどかす。まんじゅうはないからな?」

「さっさとしてください」

 

 シュタルクが諦めてシーツをめくった。もう恥ずかしくて死にたい気分である。

 

「・・・」

「なっ?」

「その粗末なものしまってもらえますか?」

「粗末っていう!?」

 

 シュタルクも確認したが、さっきまで絶頂目前だったキカン棒はすでに委縮してふにゃふにゃである。それは救いと言えるかもしれないが・・・なんかショックである。

 

「それで、シュタルク様。『わたしの』温泉まんじゅうはどこですか?」

「もう食っちまったよ・・・」

 

『!!』

 

 シュタルクは本能的にその場から跳び起きて後ろに逃げた。フェルンの複数のゾルトラークが布団を穴だらけにする。よけていなかったらシュタルクも危なかった。

 

「お前・・・本気だすなよ・・・」

 

 フェルンが本気を出せば、ゾルトラーク程度なら詠唱しなくても連射できる。出力が抑えているあたりまだ理性は残ってそうだが、よけなかったどうなっていたんだ?とシュタルクは考え込んだ。

 

 

※ ※ ※

 

 

 部屋の惨状を見てフリーレンは「フェルン、やりすぎ」と言った。いつもの痴話喧嘩のようなので少し様子をみていたが、フェルンの魔力量が大きくなっていたので制止にきたのだ。

 

「でも・・・フリーレン様」

「言い訳はいらない。シュタルクも年頃だからね、こういうこともあるんだよ」

「別に私はシュタルク様の行為を怒っているわけではありません。温泉まんじゅうを・・・」

「フェルン、こっちおいで」

 

 フリーレンがフェルンを引っ張って部屋から出た。

 

「ふぅ・・・なんだったんだ・・・」

 

 シュタルクは深いため息をついた。さっきまで楽しかったのにすっかり冷めてしまった。饅頭一個でどんだけ怒るんだ・・・と思いつつ、布団の下に隠したエロ本を確認する。

 

「あ~あ・・・ダメだ・・・なんだよぉ・・・(泣)」

 

 本は無残にフェルンの魔法によって貫かれていた。

 

 

※ ※ ※

 

 

「いいかいフェルン。男の子はね、時にえっちぃ~んだ」

「そんなこと知ってます」

「なら理解してあげないと」

「・・・でも、普通はああいうことはしないんじゃないですか」

「普通だからするんだと思うけど」

「・・・でも、ヒンメル様やハイター様はそんなことしなかったのでは?」

「どうかな、少なくともわたしはノックもせずに部屋のドアを開けたりしなかったから」

「それは確かに悪かったと思いますけど・・・」

「それに、ヒンメルもけっこうバカなことはしてたよ」

 

 フリーレンは立ち上がって、自分の大きな革の鞄開けた。中にはいろんなガラクタが入っていて、フリーレンには思い入れのある大事な品だ。

 

「どこだっけなぁ・・・」

 

 がさごそと荷物をあさる。一冊の旧い魔導書をパラパラとめくると一枚のフィルムが床にこぼれおちた。

 

「あったあった」

 

 フリーレンはその小さな破片をフェルンに渡した。

 

「なんですか、これは」

「フィルムっていう魔道具の一種で、画像を閉じ込めておける技術。もう失われてしまった技術でフィルムは作れないけど・・・光に透かせてみてごらん」

 

 フェルンがろうそくの炎に透かしてフィルムを覗き見た。そこには裸で横向きのフリーレンが立っているように見える。

 

「これ、フリーレン様ですか?」

「そう。わたし。露店風呂に入っていた時のもの」

「なんでこんなものが残っているんですか」

「その魔道具はね、別に魔力がなくても誰でも使えるものだったんだ。わたしは魔王を倒した後にでも記念に使おうと思っていたんだけど」

「・・・もしかして覗かれた時の・・・」

「そう」

「もしかして、ハイター様・・・」

「いや、ハイターは一度わたしが痛い目に合わせてからそういうことはしなくなったんだけど」

「してたのは事実なんですね」

「男だったからね」

「聖職者ですよ」

「酒飲みのね」

 

 フェルンからはハイターは神にも等しい理想の聖職者だった。フリーレンの話に出てくるハイターとはずいぶんと印象が違うことが多い。

 

「ヒンメルだけは懲りずに覗きにきてたんだけど」

「・・・」

「シュタルクはその点でずっと紳士的だと思うよ」

 

 ・・・ただのフェルンが怖いだけというのは言うまでもない。

 

「わたしはあまり怒らない方なのだけど、最期の一枚だったからね。その魔道具が使用後には役目を終えて壊れてしまったし、その時だけはヒンメルを怒ったんだ」

「フリーレン様を怒らせるなんて相当ですね」

「でもヒンメルは言ったんだ。『これより素晴らしい作品はない』って」

 

 フリーレンはフェルンからフィルムを返してもらって、のぞき見た。今とたいして姿の変らない自分が映っている。

 

「わたしはヒンメルのものが欲しかったんだけど、しょうがないね」

 

 そういって、フィルムをまた魔導書の中にしまった。

 

「そういうことでフェルン。シュタルクに謝っておいで」

「なんて謝ればいいんでしょうか」

「今、精神魔法をフェルンにかけるから」

「えっ?」

 

 フリーレンが指を鳴らすとフェルンの目から色彩が消えた。

 

「これはね、1つだけ相手のどんな命令もきく魔法。解除するには1つ命令してもらわないといけない」

「ハイ。フリーレンサマ」

「命令する相手はシュタルク。そんなに変な命令はしないと思うから」

「ハイ。フリーレンサマ」

「じゃ、わたしは先に寝ているから」

「ハイ。フリーレンサマ。オヤスミナサイ」

 

 

※ ※ ※

 

 

 フェルンは立ち上がって隣の部屋に向かった。廊下にでてシュタルクの部屋の前に立った。また、ノックをせず扉を開ける。

 

「うわっ!?また来たのかよ!?」

「シュタルクサマ」

「ん・・・どうした?なんか様子がおかしいな」

「サキホドハ シツレイシマシタ」

「お・・・おう・・・フェルンが素直に謝るなんて珍しいな・・・」

「・・・シャタルクサマ。ナニカ ヒトツ メイレイ ヲ クダサイ」

「命令?何言ってんだ?」

「シャタルクサマ ノ メイレイ ヲ キカナイト コノマホウハ トケナイラシイノデス」

「ほう・・・フリーレンの仕業か。いや、もういいよ」

「・・・ナニガ オノゾミデスカ?」

 

 シュタルクは迷った。なんだか弱みにつけいるようで気が進まない。もうこのまま帰ってくれればいい。が、許せない気持ちがないと言えば嘘になる。

 

「お前のせいでな・・・これ、これが台無しになったんだよ!」

 

 シャタルクは穴の開いたエロ本をフェルンにみせた。パラパラとページをめくる、どれも台無しになっていた。

 

「特にここ!」

 

 女局部の所がちょうど穴が開いてしまっている。

 

「・・・シュタルクサマ バカデスカ?」

「お前、催眠状態なのにツッコミはいつも通りなんだな・・・」

「ベツニ サイミンニハ カカッテイナイデス」

「細かいことはわからねぇけどよ・・・、これ直してくれ。魔法でパパッと」

「デキマセン ソンナマホウ アルワケナイジャナイデスカ」

「ああ、そうだろうよ。ならお前に用はねぇよ。帰って寝ろ。それが命令だ」

 

 フェルンの目に輝きが戻った。

 

「あの・・・シュタルク様。相変わらずチキンですね」

「はぁ!?」

「こういうシチュエーションになったら、エッチな要求するのがセオリーではないでしょうか?」

「知らん・・・」

「ああ、シュタルク様はバカですから『薄い本』とかも読まれないのですね」

「なんだそれ・・・?」

 

 フェルンは小馬鹿にした感じでシュタルクを見て溜息をつく。

 

「シャタルク様、その本の穴の部分には何が描いてあったんですか?」

「そりゃ・・・あれだろ・・・よくわかんねぇけど・・・ほら、あれだ」

「その『アレ』が見たいってことですか?」

「なんだよ・・・いいだろ・・・」

「別に悪いなんていってません。バカだとは思いますけど」

「男はそういうもんなんだよ」

「それで、質問の答えは?」

「何が?」

「見たいんですか?」

「そりゃ・・・見たいよ・・・見たことねぇもん」

「そうですか。わかりました」

 

 フェルンは立ち上がってからベッドの上に座った。シュタルクがベッドの端に逃げる。

 

「な・・・なんだよ・・・」

「さぁ、命令してください?」

「いや、いいよ」

「しないなら、明日から『薄い本』で勉強させる毎日をおくらせますよ」

「勉強は嫌だよ・・・」

「ふっ」

 

 フェルンが鼻で笑った。

 

「なんなんだよ・・・いったい・・・饅頭は悪かったよ・・・明日別の買ってやるから」

「別に私は饅頭の話はしていませんけど」

「ならどうしろっていうんだよ」

「見たいんですよね?命令できるんですよ?今、命令しないでいつ命令するんですか?」

「いや、命令ならもうしただろ・・・」

 

 フェルンが右手に魔力をためはじめた。

 

「わ・・・わかったよ。命令する」

「そうですか・・・どうぞ」

「頼む。見せてくれ」

「えっ?」

「えっ?」

 

 フェルンは首をかしげた。ちょっとからかったつもりである。シュタルクが実際に命令するとは思っていなかった。いや、それどころかフリーレンの精神魔法にも『かかったふり』をしていたつもりである。

 

 しかし、体がいうことをきかなかった。フェルンはベッドの上に立ち上がり、スカートをまくって下着を脱いだ。

 

 その下着を2人の間にぽとりと落とした。シュタルクは固まっている。

 

「いやいや、フェルン冗談だろ・・・」

「はい・・・冗談です・・・けど・・・」

 

 フェルンがベッドに座った。それから足を大きく広げて股間をみせた。

 

 フェルンの性器がはっきりとシュタルクの正面に見える。

 

【挿絵】えっちなフェルン

 

【挿絵表示】

 

 

「おおっ!?」

「シュタルク様・・・あまりみないでください」

「おおっ・・・こうなってるんか・・・複雑だな・・・」

「感想はいいです」

「いや、で、俺はどうすればいいんだよ?命令通りに見せてもらったぞ」

「忘れてください」

「無茶いうなよ・・・」

 

 フェルンは顔が真っ赤だ。だが気分が恍惚としてきている。自分の性器を指でいじりたい衝動を必死に我慢する。一体何が起こっているのか・・・

 

「シャタルク様、早くしてください・・・」

「何を・・・」

「そんなのわかるわけないじゃないですか!」

「いや、俺もわからないんだが・・」

 

 シュタルクはさっきの騒動でしょげて小さくなった一物が再び硬くなっているのに気がついた。

 どうすればいいんだ・・・と悩む。

 

 自分ですべきか、それとも・・・フェルンに挿入する・・・?まさか・・・

 

 

※ ※ ※

 

 

 隣の部屋のフリーレンは天井を見つめがら、うとうととしていた。

 

「あの魔法・・・フェルンはかかったふりしているだけで、効いてなかったんじゃないかな・・・」

 

 あまり精神攻撃系の魔法は得意ではない。フェルンは魔力耐性が高いのと、意志力も強いのであの手の攻撃は受け付けないはずだ。

 

「ま年頃の人間の気持ちまではわからないけど、いずれこうなることだから・・・まぁいっか」

 

 フリーレンは目をつぶった。

 

 その点でヒンメルは不器用だったなと思い出して笑った。

 

 

(了)




よろしければ、評価、感想などいただけますと励みになります。

このあとのフェルンとシュタルクがどうなるか・・・というのが本来のR18小説な気がしますが、世界観をあまり壊さないところで止めておきました。
その辺についてもご意見いただけるとありがたいです。

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