Skebでリクエストいただきました
里の人々は、外の基準だと信じがたいほど早寝だ。まだ午後九時を回った頃だが、ほとんどの家が寝静まっている。
そんななか、集会所には明かりが灯っている。百姓らが寄合ついでに宴会を開いていたのだ。
集会所といっても小屋程度の粗末なものだし、参加者は両手で数えられる程度だ。それを踏まえても、静かな会だった。場は、異様な沈黙に包まれている。白州に引き出されたかのごとく、みな緊迫感を抱いていた。
はじめは平和な飲み会だった。こうなった原因は、車座になった野郎共の中心で寝転ぶ、ひとりの少女にあった。一升瓶片手に赤ら顔を晒し、大の字になって爆睡している。間違いなく美少女ではあるが、非常にだらしない。
見た目は十いくつといったところだが、信用してはいけない。側頭部からにょきりと伸びた、歪な角を見れば、人外なのは一目瞭然。
名は、伊吹萃香。鬼の四天王である。
秋祭りの打ち合わせついでの、小規模な宴会だった。そこに、突如乱入してきたのだ。
聞けば偶然通りがかったところに、酒の匂いがしたのだという。宴といえば鬼だろと喚きながら、無理やり呑ませたり酌をさせたりと大暴れだった。とんだ交通事故である。
この場にいるのは、なんの力も持たない里人だ。鬼なぞに絡まれて敵うわけもないし、かといって逃げる度胸もない。さっさと帰ってくれと祈りながら、味のしない酒を戦々恐々と飲み下す時間が続いた。
一時間ほどして、ふいに萃香が横になった。量を過ごして潰れたのだ。現れた時点で、そうとう酒臭かった。何軒もハシゴした結果だ。
そして今である。放置して退散したいが、後が恐ろしい。かといって下手に起こせば、先ほどの暴虐が待っている。そもそも酔っ払いを叩き起こすなど、普通の人間相手でも嫌だ。
お前がやれよ、いやお前がと、男達は目線で貧乏くじを押しつけあっていた。すっかり酔いも醒め、冷や汗すら浮かんでいる。
「んぅうう~」
不意に、萃香が寝返りをうった。板張りの床に肘がぶつかり、コンッと音をたてる。男達の背筋が跳ねる。怯えすぎにも思えるが、無理もなかった。目の前にいるのは、熊などよりよほど凶悪な存在なのだから。
「おッ……」
誰かが呟く。寝苦しかったか、彼女は寝こけながら、ノースリーブブラウスに手をかけてボタンを外していた。内に隠されていた小さな丘が、姿を覗かせていた。
本人のがさつさゆえか、胸当ての類いは着けていなかった。胸を「乳房」と評するが、彼女のそれは「房」と呼べるほどのボリュームもない。ほんのりと膨らんだAカップだった。
外見年齢にふさわしく、つん、と尖った形をしている。瑞々しく、可憐な魅力に溢れている。先端の淡い桜色が、否応なしに視線を惹きつけた。
「お……おい、誰か……その。ええと。……しまえよ」
「馬鹿言えやお前、起きたらどうすんだ」
「やけどこのままってワケにもいかんやろ……! それこそ殺されようが!」
こそこそと、囁き声で貧乏くじを押しつけ合う。日焼けた肌に、脂汗が滲んでいる。
そんななか、一人前に進み出る者がいた。目を血走らせた、異様な表情を浮かべていた。性的に興奮している。彼には、小児性愛者の気があった。
「さ……さんざん付き合わされたうえに、こんなモン見せられてんだ。我慢できっか……!」
「おい馬鹿何するつもりじゃ、お前が殺されるのは知らんが、コッチまで巻き込まれるやろうが」
「うるせぇや、ちょっとくらい役得がなきゃやってられるかぁ……!」
周囲の制止を振り切り、男は畑仕事で黒ずんだ手を、萃香のスカートにかけた。ゆっくりと、持ち上げていく。
滑らかなふくらはぎから、ほの赤い膝小僧。どきりとするほど白い太腿があらわになる。
「ぉッ、ぉお~」
男は止まらない。むしろ夢中で、手を進めていく。そうしてとうとう、やんごとなき三角州が露わになった。
白く無地の、コットン製の下着だ。装飾もなく、穿ければOKという代物だ。
色気もへったくれもないが、幼げな外見には極めて似つかわしい。実際、男は興奮を大いに煽られたらしい。鼻孔をヒクヒクと蠢かしながら、曖昧な笑みを形作っていた。
もはや男に、恐怖心や警戒心はなかった。下賎な欲望のまま、目の前の魅力的な肢体を味わわんとする。
指が、無防備に広げられた股の間へと向かう。ぷっくりとした無垢なる恥丘に触れた。
「ンッ、ん……」
デリケートゾーンへの刺激に、萃香の喉は小さな音を漏らす。むずがるような声色は、普段の彼女からは想像もつかぬ可愛らしさだった。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ」
「ん、ぅ、んぅう~……ッ」
野の獣じみた呼吸を繰り返しながら、男は少女の秘部に指を這わせる。すりすりと、小さな衣擦れの音が鳴るたび、華奢な体が小さくよじられた。
「な、なんじゃ、案外起きんのぅ……」
「それになんちゅうか、色っぽくないか? 少なくともウチのカカアよりは……」
彼女の反応はなんとも初心で、雄のツボを突いていた。しかもそれは、寝ていることからも分かるとおり、無意識の所業なのだ。
観客たちも、欲望を刺激されていた。目の前で繰り広げられる行為に、魅入られつつあった。
「フーッ、フーッ、……んぢゅるっ、ぢゅぱッ、ぢゅるッ」
周囲が咎めなくなったのをいいことに、男はさらにエスカレートしていた。ほんのり膨れた胸部に、むぢゅるむぢゅるとかぶりついている。汗と乳臭さがうっすら漂う柔肉を、舌で舐め回して涎をまぶす。
「くぅ……ンッ、ふぅ、んぅうっ」
コットンの下着に、じんわりと染みが浮かんでいる。汗でないのは、誰が見ても明らかだ。可愛げな嬌声が、ほそい喉から漏れていた。
――えっ、エッ、えっ~。何、何? 何これ?
前後不覚のなか犯されている萃香だが、実のところ、先ほどから目覚めている。あまりに想定外の状況に、つい狸寝入りしてしまっていた。
畑仕事で膨れた指が、肌を、秘めやかなる部位を撫で回す。そのたびに生じる官能が、ぞくぞくと身体を震わせる。喉からのぼる甘い声を、抑えられない。
鬼は好色な種族だ。萃香とて例外ではなかったが、実際の経験はといえば絶無だった。
なにせ、ちんちくりんだ。「男好きのする」とは、口が裂けてもいえない体付きである。おかげで、興味ばかり高まってしまった。
そういうものだと受け入れ、ある種諦めていたのに、まさか自分に欲情する奴がいるとは。驚き、呆れる。そして同時に、むっつり助平な期待も抱いていた。疼く夜に己を慰めながら妄想していた、あんなことやこんなことが実現するのではと、胸を高鳴らせていた。
けれども、ここで起き上がれば、機会は失われてしまう。だから、寝たふりを選んだのだ。鬼が嘘をつくのはいかがなものかと思ったものの、好奇心が勝った。
興奮に溢れた蜜で、ショーツはすっかり汁気を帯びている。内腿が擦り合わされるたび、くち、くちと音をたてている。ぴっちり張り付いたクロッチが、その下の桃肉と筋のシルエットをうかがわせていた。
「へっ、へっへ」
サイドに、指がかけられる。脱がせようというのだ。
名も知らぬ、何人もの男の前で、大切なところを晒そうとしている。反射的に、身は強ばる――が、すぐに脱力した。
するりと、秘部を覆う布地が下ろされていく。牝汁を吸ったクロッチは、最後まで三角州と離れたがらなかった。それでも物理法則には抗えず、やがてぺろりと剥がれる。彼女の下半身を守るものは、何もなくなった。
露わとなった恥丘に、陰毛はほとんど見られない。山吹色の産毛が、ほんのり生えつつあるといった風情だ。
裂け目はといえば、すっと通った一本筋だ。一方、嬲られ生じた官能で、肉豆はぷっくり膨らんでいた。貝の口も緩みつつあり、とろりとした汁をしきりに滴らせていた。
「ぉお~……」
無垢と卑猥の間にある、絶妙な状態の鼠径部だ。萃香ほどの美少女の股が、このようになっているなど、もはや犯罪的ですらある。
誰ともなく、感嘆の吐息を漏らす。当の本人はといえば、褒められたように感じ、場違いな嬉しさを覚えていた。
「へっ、へへ、たまんねえなぁ」
男達はイチモツを取り出し、扱き始めていた。おかずはもちろん、目の前に放り出された少女の肢体だ。
自分の身体を、性欲のはけ口にされている。にもかかわらず、萃香は期待を覚えていた。
しゅっしゅっと肉の擦れる僅かな音が聞こえるたび、汗をかいた男根特有の生臭さが鼻孔をくすぐるたび、腹の奥を疼かせる。
「おッ、ぉお……ッ!」
無意識のうちに、両脚は大きく広げられていた。当然、その間――本来ならば秘められるべきクレヴァスは、丸見えになる。
素晴らしい光景に、男達がどよめく。下半身を弄る腕の動きはいっそう速くなる。
自分が何をしたか、遅れて理解する。それでも彼女は、脚を閉じようとはしなかった。
「おッ、おッ、出る、出る。おぉ~ッ」
「こっちもだ、うッ、うっうっ」
男達がさらに躙り寄る。何本もの雄棒に取り囲まれているのが、気配で分かる。その銃口の向けられた先がどこかなど、考えるまでもない。恋する少女のごときときめきに酔いしれていた。
「んぅッ……!」
やがて、白濁がぶちまけられはじめた。何人分もの汚泥が、美少女の髪・顔・胸・腹・腰・恥丘・脚をべちゃべちゃと汚していく。生暖かく不快な臭気を放つ、雄のリキッドが。
他人の体液をかけられ、欲望に汚された。萃香が見出したのは、嫌悪ではなく薄暗い恍惚だ。乳頭と陰梃をぷっくり膨らませ、肉貝からはトロついた蜜を滴らせながら、精神的な絶頂に浸っていた。
「ふぅ……いやあ、出した、出した。よし、次は……」
「おうよ……」
とうとう、射精も終わる。室内は濃い雄臭に満ちていた。その中心たる萃香は、スペルマでべとべとだ。
男達の目配せを感じた。いよいよ、犯されてしまうのだ。何人もの男根に貫かれて、鬼であるのに人間の共用玩具にされてしまうのだ――。ぶるるっと、身体が震えた。恐怖ではなく、法悦に。
「なんとかしてなかったことにすっぞ……! こんなんバレたら、ワシらが殺されるだけじゃ済まん……!」
「窓あけて換気せぇ、あと服直させて、ええと?」
「汁拭かにゃ。誰じゃぶっかけたアホは! ああ水拭きのほうがええか、おい水瓶から水汲んでこい水……!」
男というのは、射精すると少なからず冷静になる。自分たちがやらかしたことに怖じ気づいたか、男達はそれ以上踏み込まなかった。それどころか、いそいそと、片付けを始めてしまった。
狸寝入りを決め込んだ手前、今さら起きるにも起きられず、萃香は一人大いなる不満を抱えることとなった。
***
「おう、お前ら、また私が来てやったぞぉ~」
「いっ! 伊吹様……! よよよようこそおこしでェ……」
「いいよそんな堅くなんないで。盃かわした仲だろぉ?」
数週間が経った。あのあと、どうにか隠蔽を終えた男達に、普通に起こされた。お気をつけてお帰りくださいと見送られて、たいそうな肩透かしを食らってしまった。
怒るつもりはない。無防備に寝入り、起きようとしなかった自分が悪いのだ。それに、途中までは楽しめた。
だから、今日彼らを再訪したのは、復讐が理由ではない。もっと大事な理由があった。
「あああの、今夜も仲間内だけの宴会のつもりだったもんで、サッとやってサッと帰るつもりでしたんで、鬼の方に満足いただけるだけの酒量は確保できてなくてですね……」
「できればその~、事前にご連絡いただけるとこちらも準備ができるというか……アッイヤ別に嫌だとかそういうことではなく! 断じて!」
そういった心中など、向こうのあずかり知らぬことだ。むしろコトが露見し、報復しに来たのだと思ってすらいても不思議ではなかった。全員から滝のごとく流れる脂汗を見れば、想像に難くなかった。
「いやいやいいよ別に。私ももう五軒ハシゴしてきてるから、酔いはともかく腹がぱんぱんだし。それよりちょっと横にならせてよ」
「エッ!?」
これには男達も仰天する。鬼が宴会の場で、一滴も酒精を口にしない。天地がひっくり返ってもおかしくない事態だった。
彼らの戸惑いをよそに、萃香はそこらにあった座布団を枕代わりにして、さっさと横になった。くうくうと、可愛らしい寝息つきだ。無論、寝たふりだ。
いつかと同じ沈黙が、場を支配した。けれども、いくらか気配が違う。前回は戦慄。今は戸惑いだった。目的を図りかねているのだ。
「う、う~ん、ムニャムニャ……」
であれば、伝えてやる必要がある。言葉ならぬメッセージでだ。
寝返りをうつ。その勢いでとばかりに、大きく脚を広げる。いつもより短めなスカートの内側が、思いきり曝け出されるほどに。
「おッ……!」
男達から、驚愕の声が漏れる。彼女は下着を穿いていなかった。つるりとした、無毛の下半身が、剥き出しになっている。
ふわりと、少女の香りが漂う。その間に、確かに牝臭が混じっていた。性的興奮の臭いがだ。
「おい、なあ……こりゃ、そういうコトだよな。イイッてことだよな」
「馬鹿おまえ、やめとけや、毎回あんな運良くはいかんから」
「馬鹿はそっちだろが、脚開くだけならともかくノーパンって、こりゃどう見ても偶然なわけないだろが、おお俺はやるぜ俺はやるぜ……!」
伝わる者には伝わるのだ。男が近づいてくるのを気配で感じ、萃香は胸を高鳴らせる。
が、次の瞬間に起きたことには、流石に度肝を抜かれた。スカートの内側に、頭を突っ込んできたのだ。
「ッ……!」
恥部を、鼻先がくっつきそうなほどの距離で凝視されている。「そういうこと」をするつもりで身ぎれいにしてきたとはいえ、強い羞恥を覚えずにはいられない。
とっさに脚を閉じようにも、寝ているフリをしている以上難しい。なにより、すでに頭を挟み込まれていてはどうしようもなかった。
「ぢゅるっ、レロロッんぢゅッ、ぢゅるぅ~ッ」
「んっ、はッ、あぁあ……ッ!」
ヌルついたものが、股間を這う。男の唇、そして舌だ。
陰梃を中心に、吸いつきながら舐め回してくる。ゾクゾクとこみ上げる、不気味ながらも強烈な性感に、切ない声があがる。
自然と腰はくねり、性感すら逃げようとする。それすら、抑え込まれてしまった。
「へ、へえならコッチも……ヘヘッ」
ブラウスのボタンが外される。相変わらず下着を着けていない可愛げな胸が、露わになる。先端はぷっくりと膨れて、彼女が現状に何を見出しているか示していた。
「はぁン、んっ、んぅ……ッ」
ほんのり膨れた肉を、撫でるように揉みしだかれる。甘く蕩ける法悦に、悩ましげな嬌声が溢れる。ほう、と熱い吐息が漏れる。
「んッ、あぁッ!」
ときおり、敏感な先端を転がされる。ぴんっ! と弾かれて、ソリッドなエクスタシーに身を震わせた。
「んじゃ俺は唇だァ……んぢゅるッ、ぢゅるッ」
彼女が抵抗しないと――狸寝入りを決め込むつもりだと理解したのだろう。男達は理性の鎖を取り払い、群がってくる。
瑞々しい唇が奪われる。口内に舌がねじ込まれる。口壁から歯茎と、隅々まで探られる。ぢゅるぢゅると、音を立てて唾液を送り込まれた。
「んちゅっ、んぅッ、んくぅ、んぅううん……ッ」
されるばかりではない。男達に弄ばれつつも、舌の動きで返答する。
ヌルッヌルッと、繋がった口腔の間で舌同士が絡み合う。蛞蝓の交尾のごとき、淫靡な動きだった。とても眠っている者ができる動作ではなかったが、指摘する野暮天はいなかった。
やがて、口が離れる。唇の間に、銀色の糸が伝う。
「んっむ」
その代わりとなるモノが、押し当てられた。誰かの唇ではない。もっと下卑ていて熱く、汗と老廃物の臭い漂う異物。
すなわち男根だ。少女のリップへ、亀頭が口紅だといわんばかりに擦りつけられていた。
「ぉッ、お、ぉッ、たまんねぇ~ッ」
「ンッ、ふっ、んちゅっ、ちゅっ」
弾力のある感触を、男は上ずった声を漏らして愉しんでいる。いや、愉しんでいるのは萃香もだ。
唇を軽く窄め、自らを汚すモノにキスを捧げている。ちろちろと隙間から覗くのは、舌だった。鈴口や裏筋あたりを這いずっては、とろりと滴る先走りを舐め取っている。
「へへへ。いやぁ伊吹サマ、汗かいてるじゃないですか。それに顔も紅くしちゃって」
「暑いんじゃないですか? 脱がせてさしあげましょうねぇ」
はだけられていた衣服に、手がかけられる。するすると、産まれたままの姿にされていく。
やはり、彼女は抵抗しなかった。むしろ脱力して、彼らがそうしやすいよう手伝いすらしていた。
すっと通った眉、上向いた睫毛の象るぱっちりした二重瞼と、鼈甲飴色の瞳。小ぶりな鼻先と、林檎のような色の柔らかな頬、薄くも艶めいた唇。見た目の幼さゆえ思慕の対象となることは少ないものの、伊吹萃香は相当な美少女だ。
一糸まとわぬ姿は、全体的には平らかながらも、胸がほんのり膨れている。腹回りのくびれや腰つきに確かな「女」も感じさせる。これから性徴していく、ごく一瞬だけの絶妙な時期にあった。人外ゆえ、その状態がずっと続くのだ。その筋の嗜好の持ち主にはたまらないし、そうでなくてもきわめて魅力的だった。
すらりとした首筋に、なだらかな肩がマッチする。Aカップの胸は、荒い呼吸のたびに上下している。桜色の先端は堅く尖って、性的興奮を物語っていた。
全体としてはストンと落ちつつも、微妙なくびれを描く腹は、極上の芸術品だ。うっすらかいた汗が煌めくさまなど、いっそ暴力的ですらあった。
開き始めた骨盤によって、下半身は薫る程度の女性を醸し出しつつある。そのいとけなさは、負担が大きかろうと子を孕ませるぞと、見る雄に凶悪な欲望を抱かせる。
それでいて、恥丘はすでに蕩けて、ヌルリとした蜜をとろとろと垂れ流しにしているのだ。ギャップが、強烈な淫靡さを演出していた。
「へへへ……んじゃ、そろそろ」
男達が、下服をおろしたのを気配で察する。何本もの魔羅で、順番に貫かれるのだと思うと、腹の奥が切なく疼く。内腿は擦り合わされ、くちくちと音を立てていた。
「いや、でも寝てる間にヤるのはまずいだろぉ。起きたらどうすんだ」
誰かが、そんなことを呟く。聞いていないフリをしなければならないのに、思わず眉根を寄せてしまう。これから皆で気持ちよくなるのに、とんだ野暮天のカスだと思った。
「ああ。寝てる間にヤッたらレイプになっちまうからなぁ~。起きててくれたら、和姦なんだけどなぁ。もっと気持ちよくしてやれるんだけどなぁ~」
すべては寝ている間に行われたこと。だからこちらはあずかり知らぬ。
そういう建前をくれてやっているのに、それをかなぐり捨てようとしている。あくまで和姦に持ち込もうと、でなければ欲しいモノをくれてやらないぞと言っている。
なんて奴だと感じた。ただし、肯定的な意味で。
そもそも、狸寝入りなど良くない。嘘をつかないのが鬼なのだから。それに、気持ちよくしてやろうという厚意を、無視するわけにもいかなかった。
鬼のあなたに特別なマッサージをさせていただきます
「あは……。そこまで言うなら、よっぽど頑張ってもらわないとねぇ……」
閉ざしていた目を開く。自ら仰向けになり、大きく脚を広げる。トロついていた恥部を、指で割り開く。外気に触れた粘膜が、ヒクッ、ヒクッと収縮した。
「ぉおッ、じゃあ俺が一番乗りだァッ!」
下手すれば娘くらいの外見の少女が、そのような淫らな仕草と蕩けた牝顔で誘ってくるのだ。男達にとっても、「寝ている」という建前はもはや不要だった。獣欲のまま、彼女へ群がる。
その中でも最先手をとった男が、彼女に覆い被さる。無防備に差し出された狭穴へ、一物を押し当てる。
「そぉッ、らッ!」
「あっ、はッ、あぁあああああッ!」
腰が突き出される。灼けた鉄のごとく熱く硬い魔羅が、小さな体躯を穿った。
竿自体にはなんの変哲もない。全長十三・四センチ、やや反りかえった、きわめて平均的な勃起男性器だ。
ただし、受け入れる側が幼いぶん、相対的なサイズ感は巨大となる。結果として、肉洞はメリメリとこじ開けられ、押し広げられることとなった。男のモノの形に、造り替えられてしまうのではというほどに。
そうして生じる快感は、思考を白く弾けさせるほどだった。たまらないといわんばかりの、外見に見合わぬ淫ら声をあげ、背を反らす。きゅぅうんっと収縮した牝肉が、根元から先端にかけて雄棒を搾り上げた。
「ぅおおッ、こりゃァたまらんっ……!」
夢中になっているのは、萃香だけではない。男もだった。
外見が幼くとも、妖怪なのだ。中身は成熟している――それは膣も同じだ。膣肉が締め付けながら、雄竿をしゃぶりたてる。無数の襞がうねりながら、ゾリゾリとカリを刺激する。色街有数の娼婦でも持ち合わせない極上名器は、魔性を備えているとすらいえた。
「ぉおッ、おッ、ぉおッ、おおッおッ!」
「あぁッ、あっはぁッ、ああ! んぁッ、っひッ、ぉ、あはぁああッ!」
そんなものを、普通の男が味わって、平気でいられるわけもない。叩きつける勢いで、腰を打ち付けてくる。
ぱんッぱんッと、小気味良い音が響く。ぐちょッ、ぬぢょっと、体奥のこね回される淫音が続く。あんあんと、とても伊吹萃香のそれとは思えぬ色に狂った嬌声が重なった。
「ぉッ、おっおっおッ!? なんて締まりだっ」
こちらも、されてばかりではいられない。下腹に力を込めながら、自らも腰を揺らす。
幼げな少女が柳腰を健気にくねらせる姿は、それだけでペニスに刺激を与える。しかも実態は、そんなレベルではおさまらない。人外ならではの絶妙な膣圧でもって、雄棒を根元から先端にかけて扱きあげるのだ。男はもはや射精欲の虜となり、猿のごとく腰を打ち付けるばかりだ。
そんな熱烈なるファックを、あぶれた連中は目を血走らせながら見ている。股間の刀を、その手で激しく磨き上げている。次は自分の番だ、とでも言わんばかりだ。
「おぅッ、ぉゥ、ぉッおッおッおッおッ……!」
次第に、ストロークが激しくなっていく。ぷしぷしとまき散らされている雌蜜がなければ、火すらついていたかもしれない。口からは、聞き苦しい呻き声が漏れ出ている。
体内を蹂躙する雄棒は、ひときわ野太くなりつつあった。それが何を意味するか、萃香は本能で感じ取っていた。射精が近いのだ。
ザラつく肉洞の最奥部、子を成す聖域の入口を、亀頭が何度も小突いている。とどめの一撃とばかりに、強烈なストレートが繰り出された。どちゅんッ! と、粘っこい音が体奥から響く。ポルチオと鈴口が密着した状態で、陰嚢はその中身を思いきり吐き出した。
「ぉッ、出るッ、出る出る出る出るぅううッ……!」
ドッドッドッと、男根が脈動する。種汁が、大量にぶちまけられていく。うぞうぞと鞭毛を蠢かす、DNAの塊が、萃香の幼子宮を支配していく。
「アッ、イっ、く、イくぅうううううう――ッ!」
これ以上なく昂ぶっていたところ、セックスにおける最高の瞬間を迎えたのだ。当然、アクメする。
今日いちばんの法悦が、下半身から迸り脳天を直撃する。人里じゅうに聞こえそうな声をあげて、アクメの快楽を歌いあげる。ガクガクと全身は痙攣し、背筋は反り返る。爪先は一度ギュッと縮こめられた後、ぴぃんと伸びた。
狸寝入りをやめてよかったと心底思える性感が、身を満たしている。脳味噌は、すっかりピンク色に染まりきっていた。
「んはッ、あはッ、あぁッ、あぁ、あはぁああ……ッ」
やがて射精が終わる。一物が引き抜かれる。ぴっちり閉じていたはずの貝は、すっかりほぐれてヒクついていた。とろとろと、白く粘っこいものを滴らせている。
荒い呼吸を整える。その間に、また別の男が、悪い笑みを浮かべながら近づいてきた。
「へへへ。いやぁ伊吹様、すいませんねぇおれたちの相手してもらって……」
「ハッ、は……んん? いや、別にいいよ私も愉しませてもらったし……それより、そいつは?」
「ああいや、鬼の方に愉しんでもらえるだけの酒量はどうしたって用意できないんでね。特別な酒を用意させていただきました。愉しんでいただくために」
言って男は、大盃になみなみと注いだ「それ」を彼女に差し出す。うっすらついた黄金色と、アンモニア臭。ところどころ浮かんだ白い塊からは強烈な蛋白臭が漂っている。
酒はほんの半分も入っていない。あとは、何人分かもわからぬ小水とスペルマのちゃんぽんだ。
「あっは」
思わず、笑ってしまう。男達はにやにやと、好色な顔を浮かべていた。こいつら、こんな悪戯を鬼にはたらいて、どうなるか分かっているのだろうか。鬼は嘘を好まない。酒を無駄にするのも好まない。逆鱗に触れるような代物だった。
とはいえ。嘘でいえば、自分は寝たふりをしていたのだからおあいこだ。それに、愉しんでいただくためにという善意からきた行動を無碍にするのも憚られる。
そんなことを思いながら、口をゆっくりと近づけていく。
「あんたらねぇ。こんなの他の鬼に出すんじゃないよ?」
そうだ。他の鬼にこんなものを出させるわけにはいかない。こんな――素敵なものを。
「んく……んぐっ、んくぅう……」
小さな喉が、うごめく。最低最悪のミックスジュースを、飲み干していく。
舌に残るのは、気色悪い塩味、痺れるえぐみ、鼻をダメにする臭みだ。いつまでも喉や食道にへばり付いてきて、喉越しもキレもあったものではない。それら全て、腹の奥をきゅうきゅうと疼かせる。
「あっはッ……けっぷ。すごいねぇこりゃぁ。くっさいしエグいし、下半身がきゅうきゅうする味だよ……あはぁッ」
全て飲み下す。息を吐けば、げっぷが漏れてしまった。下品だが、男達に引いた様子はない。むしろその品の無さに、興奮すらしているらしかった。
「そぉら。いいもん呑ませてくれたご褒美だ。次は誰が相手するんだい? ッ――あはっ、あぁあああッ!」
聞くまでもない。押し倒す勢いで覆い被さられ、貫かれる。肉の宴は、まだまだ終わりそうもなかった。