【転生したらスライムだった件/転スラ】私たちの希望のシュナ様が孕み袋にされるなんて 作:テコキハジメ
原作:転生したらスライムだった件
タグ:R-18 転スラ シュナ レイプ 淫紋 催眠 妊娠 出産 異種姦 露出 ❤喘ぎ オーク
15000字にわたってあなたの想像力を刺激します。
草木も眠る丑三つ時──静まり返った深夜の街。
立ち並ぶ家屋は粗末な造りなものが多く、舗装もされていない道路にはゴミが打ち捨てられた、見るからに"スラム街"なその街を、1人の女が歩いていた。
小さい身体に桃色の長髪をたたえた薄く透き通るような白い肌が、黒と茶色だらけで色の付いてない汚い街の夜の中に薄白く映える。
白い、肌?
そう、その女は──スラム街のど真ん中にいるというのに、一糸も纏わぬ裸で歩いているのである。
「ハァ、ハァ、ハァ……」
裸の女は口から荒い息を漏らしながらゆっくりと、よろよろと歩く。たまに──その様子を見たこの街に住む荒くれの男が通りがかるが、美しい白い肌をした裸の女が歩いている──というのにギョッとして目をそらす。そう、誰が見ても、その女の様子は常軌を逸していた。
もし裸の女が変態の男にでも指示され、その歪んだ性欲を満たすべく全裸で街を歩くことを命じられたらどうするであろう? 当然ながら、羞恥的な部分である胸や股間は手で隠すなり、その場に縮こまってしまうなりという行動を取るであろう。
しかしその女は──だらん、と両手を下げ、小ぶりな胸、毛の生えてないツルンとした股間、そして肉付きのいい尻を隠すこともせず、歩いているのだ。そして"異様"さはその姿だけではなかった。
ぽたり、ぽたり。
女の歩いた後の土の路地が濃い色に染まる。それは液体で──
汗でも、小便でもない。ぬめり気を持った、股間から垂れる、愛液であった。
──いくら男が女に飢えていたとしても、こんな見るからに危険な女に接したくないのは当然であろう。しかし女は──何かを求めているかのごとく、ゆっくり、ゆっくりと歩き、そして。
「ようやく……たどりつきました」
女がバラックのような粗末な建物の扉に手をかけると、ギイーッと建付けの悪い音がしてその扉が開く。すると女は──吸い込まれるように、その中に入っていく。
「もう……わたくし……我慢が……でき……なく……て……」
乾いたような声でぽつりぽつりと独り言をいいながら歩く女。
その女の下腹部には──
"淫"
という、まるで入れ墨のように小さな文字が一文字、刻み込まれていた。
──これより1ヶ月前、テンペストの首都・リムルの居住地区。
カン! カン! カン!
ドーン! ドーン!
ガヤガヤガヤガヤ──ザワザワザワ──。
にぎやかな槌音、大きな丸太を地面に打ち込むような音、そして職人や通行人たちのにぎやかな声──リムルの居住地区は人々の活気でごったがえしていた。王であるリムル・テンペストが打ち出した政策により自由と経済の発展が進むこの街には、次々と移住者がやってきており、毎日のようにどこかで新しい建物の建造がされている。
しかし自由さを売りにする、ということは、善なる者だけを呼び込むものではなく──
「へへへー、姉ちゃん、酒ついでくれよ!」
「やめてください! 手を離してくださいっ!」
居住地区にある小さな酒場・パウダー亭。そこの看板娘で給仕役のクミンの細い手首を掴みからかっているのは、いかにも悪そうな風体をした黒い肌の大男である。
「なんだよぉー、せっかく姉ちゃん美人なんだしよぉ、少しぐらいサービスしてくれてもいいだろぉ」
「う、うちはそういう店ではありません」
「そういう店ってどういう店なのかなぁ? 姉ちゃん知ってるわけ?」
「あ、あの……」
「何しているんだい! おやめよ!」
顔を真赤にして下をむいた娘の前に現れたのは、化粧っ気は薄いが娘と同じく茶色い髪に短髪の──この酒場の店主、チャツネである。
「あたしの娘に何してくれるんだい!」
「うっせえなババア! たんに酒をついでくれって言っただけだろ!」
「ウチはそういうことはしてないんだ! さっさとおかえり」
「おーっ?」
「きゃ、きゃあっ?!」
黒い肌の大男にむかってタンカを切っていたチャツネが、突然情けない声をあげる。
「おーおー母ちゃん、いい乳してんじゃねえか」
大男の机の正面に座っていた細身の白い肌の男が、チャツネの豊かな胸を服の上から鷲掴みにしていたのだ。
「な、なにするんだい! やめなよ!」
「へへへ、こんなイイ身体してるんだからよ、娘と一緒にヤらせてくれよ、金は払うぜ」
「あんたっ! いい加減にしな……ううっ……」
「おうおう、威勢はいいがてんで弱ぇなあこの母ちゃん」
「お、おかあさん……誰かっ! 誰か助けてくださいっ!」
娘のクミンが他の客に助けを求めるも、他の客は──二人に絡んでいる男と大差ない悪そうな見た目の者ばかりで、母娘を助けるどころか、その様子を見てニヤニヤとしていたり全く無視して談笑していたりと、まるで娘の訴えを聞いていないようであった。
だが──
「おやめなさい」
ガタン、と酒場の扉が開き──凛とした声を発しながら何者かが入ってくる。
その様子にニヤニヤとしていた客たちがざわめく。
"おい、シュナだよ……"
"王の側近の鬼人族の……”
"やべえやつが来たな……"
シュナの姿に恐れをなして縮こまる客たちを見て、チャツネ・クミン母娘をからかっていた黒い大男と白い細身の男がシュナにガラ悪く言葉を飛ばす。
「おうおう、何だこのクソガキ! ガキがこんなとこ来んじゃねえよ!」
「なにが"おやめなさい"だ! 正義ヅラしやがって!」
「……あなたがたは、わたくしのことを知らないようですね」
「あ? そうだよ! 俺たちはこの街に来たばかりだからな!」
「……やはり、そうですか」
「あん?! ナメてんのかこの野郎ッ!」
シュナのやれやれ、といった表情にバカにされていると思ったのか──黒い大男が、シュナに向かいダッ、と駆け出し、その細い身体をふんづかまえようとしたその途端!
ふわり。
「う、うわっ?!」
その駆け出した勢いのまま大男が頭と足が逆さになり、そして──ドンッ! と木造りの壁に叩きつけられる。
「な、なんだこいつ! 小せえのにでかいやつを投げ飛ばしやがった!」
「"柔術"です。身を守る術は身につけておりますゆえ……」
「何を言ってるかわからねえが!」
チャキッ!
細身の男が鈍く光る短刀を腰から抜く!
「大人をバカにしたことを後悔させてやるぜぇ!」
「……」
「死ねえっ!」
細身の男が短刀で切りつけてきたその瞬間!
先ほどまでそこにいたはずのシュナの姿はなく──
「げ、げえっ! どこに!」
「こちらです」
「てめぇっ……ぎ、ぎゃあ!」
男が手首に電流を流されたようなビリビリとした痛みとしびれを感じ、喉の奥から大きなうめき声を上げる──シュナの手刀が男の手首を直撃したのだ。
「う、うわぁ! 痛ぇ!」
「はっ!」
ギリギリギリギリッ!
思わず短刀を取り落とした男の右腕をシュナが後ろ手にひねり上げる。
「い、いてぇ! 折れるっ! 折れるっ!」
「己の愚かさを思い知りましたか?」
「わかった、わかったから! わかったから離してくれっ! 折れるぅ!」
シュナが手をパッ、と放すと、細身の男はよろよろとしながら、壁に叩きつけられたあとようやく立ち上がってきた黒い肌の大男に肩を貸し──
「く、くそっ! 覚えてろよクソガキっ! この借りは必ず返すからなっ!」
通り一遍の負け犬の遠吠えを吐きながら店を出ていく。
「あ、ありがとうございます、シュナ様!」
「大丈夫でしたか?」
涙をうるませながらシュナに駆け寄ってきたのは、酒場の娘クミンである。
「は、はい。私も母も……怪我なく」
「本当にありがとうございました、シュナ様」
頭を下げる母のチャツネにシュナが笑顔を返す。
「いえいえ、私は当然のことをしたまでですよ。しかし……あのような者がこの街にいるとは」
「はい……」
チャツネが暗い顔をして話し始める。
「実は、ここ最近、この居住地の近くの──スラム街に人が増えはじめまして。そこはこのあたりと違う汚くて暗いところなのですが、そこに集まる奴らがチンピラのような奴ばかりで……」
「噂には聞いていましたが、やはり」
シュナが厳しい顔をして言う。
「この街は魔物であれ人間であれ誰もが自由に住めるところではありますが、そうなると当然……善なる者だけが来るわけでもなく、そういった者たちが集まっていると聞きました」
「はい、この酒場はちょうど居住地区とその"スラム街"の境にありまして……」
「なるほど……」
シュナが酒場を見渡すと、何人かの客がバツの悪そうな顔をして机に座っている。
「リムル様やシュナ様のお力を知っている者たちはことさらに悪事を働こうとはしないのですが、ああやって新しく来たものが平気で暴れる、ということはよくありまして」
「……なんとかせねばなりませんね、私が」
「はい、できれば皆が平和に暮らせれば良いのですが……」
母娘の訴えを聞くシュナ。その存在に縮こまるように萎縮する客たち。
その様子を──酒場の影から、粘ついたような目で見る一人の男がいた。
「ふう──」
城にある風呂の湯船につかりながら、シュナが息を吐く。
「街を治める、というのは大変なことですね」
シュナの言うとおり、いまこの街はシュナがリムルの代官として街を治めていた。
というのも──リムル一行は常にこの世界の大事のためにあちらこちらに出向き戦わなければならず、そのためにも戦闘要員は必要で、かつ──シオンを街の代官にしたらどうなるか、ということを考えると、常識もあり街の人々から慕われているシュナが留守役として留守を預かるしかなかったのである。
「街から悪党を追い出すのは簡単なことでしょう。しかし、それはこの国の決まりからは外れてしまい、リムル様もおそらくお嘆きになるでしょう──」
ざーっ。
シュナは決意を秘めた顔で、湯船から立ち上がる。
「私が……なんとかしなければ」
もうもうと立ち込める湯気の中で、シュナの──美しく白く、傷ひとつない身体に、汗とお湯の飛沫が肌の若さを示すように丸い粒となり、弾けていた。
──スラム街。
「くそぉ……あのクソガキが……」
「なんであんな女の言うこと聞かなきゃいけねえんだよ!」
ガン! と黒い肌の大男が粗末な作りの壁を叩く。
スラム街にある悪党たちのたまり場の一つ。あの酒場にいた者たちがここに集っていたが、大男と酒場でナイフを振り回した細身の男以外は誰もが下を向き押し黙っていた。
「お前らもスネに傷もってここに来たんだろ? せっかく新しい街だからやりたい放題できる機会じゃねえか!」
「いや……そのな……」
悪党の1人がおずおずと喋り始める。
「正直なところ、俺たちももうそういうことからは足を洗って暮らしたいんだ。それに……あいつらの力はあんたたちが一番よくわかっただろ?」
「あれくらいなら、何人かでまとめてかかれば……」
「あの鬼女がな、リムル王のとりまきの中で弱いほうなんだよ」
「?!」
大男が目を丸くする。
「そ、そうなのか……」
「ああ。それどころか戦闘要員でもねえ。王のリムルたちはあちこちの巨大な魔物やら龍やら、噂によると神までもと戦ってる連中だ。たとえシュナを倒したとしても、奴らが戻ってきたらどうしようもねえよ」
「クソッ! やる前から怯えてるとか、お前ら本当にワルか?!」
「ワルだから強いやつに怯えてんだろ!」
「ぐう……」
「……もし?」
熱くなり罵り合う悪党たちの間に響く冷静な声。言い争っていた男たちが、声のしたほうを見ると──そこにいたのは、黒いローブをまとった白髪の初老の男である。
「私、魔術師のミルと申します」
「あ? 魔法使いに用はねえぞ?!」「すっこんでろクソインテリ!」
「いえ、実は……今の話を聞いて、面白いなと思いましてねぇ」
「なんだと?!」
「要は、あのリムルの仲間で……いまこの街の代官をつとめているシュナがこちらのいいなりになればよろしいのでしょう? 倒すのではなく、言うことを聞かせるように」
「それができれば苦労はねえが……あんた、なんかすごい魔法でも使えるのか?」
「いえ、私は使えません。しかし」
ミルが床を指差す。その指につられるように見た男たちが──
「げえっ?!」「なんだこいつは?!」
一斉に驚愕する。そこにいたのは──くさいニオイが漂ってくるような汚いローブを纏う──というより身体に粗雑に巻き付けただけの、白い髪は抜け落ち、茶色く薄汚れた白いヒゲが生えた相当な年齢の老人が、死んでいるのか生きているのかもわからない様子で床に座っていたのである。
「おい、誰だ……このジジイは?」
「こちらは私の祖父で……セージ、と申します。ご存知ないですか?」
「そんな汚いジジイのこと知るわけねえだろ!」
「……やはり、100年も経つとかつてこの大陸を震え上がらせた悪党"女堕としの悪魔術師セージ"の名前も忘れられていくものですね」
「そのあくまじゅつし、とやらが、あのクソガキと何の関係があんだよ?!」
「フフフ……それはですね……」
ろうそくの明かりがゆらゆらと部屋を照らす暗がりの中で、魔術師ミルは小さな声で話し始めた──。
「お、おおお……おやめくださいっ!」
「うるせえこのクソ魔法使い! いい加減借金を払えってんだよ!」
夜の居住地区とスラム街のちょうど境くらいの地で、住民がざわつく。争いごとをしていたのはみるからに悪党な者たちと、そして善良そうな、黒いローブをまとった白髪の男であった。
「もう少し……もう少しだけお待ちください……」
「うるせぇ! もう払えねえっていうなら、お前のジジイをぶち殺すぞ!」
「そ……それだけは!」
「こんなジジイでも血くらいは売れるだろうからな! 二束三文だろうがよう!」
「お待ちなさい」
悪党たち、そしてボコボコに殴りつけられていた魔法使い風情の男が声のするほうを見ると──そこにいたのは。
"シュナ様だ!" "シュナ様!" "シュナ様が来てくれたぞ!"
そこにいたのは桃色の髪に白い角、巫女服めいた格好をした鬼人、シュナである。
「おおおお……シュナ様、お助けくださいっ!」
その足元に魔法使い風情の男がすりより助けを求める。
「どうかなさったのですか?」
「あ、あの悪党たちが、私に法外な借金を背負わせまして、払えない私に暴力を振り……そして、あそこにいる私の祖父を殺そうというのです!」
「なんですって?!」
「は、はい。おお、早くしないと病で動けない祖父が奴らに……!」
男の言うとおり、シャナの視線の先にあったのは、地面に這いつくばり動けなくなっている汚い格好の老人に、まさに今よってたかって悪党たちが暴力をふろうとしているところであり──!
「こらっ! やめなさいっ!」
「う、うわ、シュナだ!」
シュナの声に悪党たちが驚き、そして散り散りに逃げ去る。そこに残ったのは──
「あなたたちはパウダー亭で乱暴狼藉を働いていた……」
「この野郎……また俺たちの邪魔をしやがって!」
「あなたがたが街の決まりを守らず、無法を働くなら私は容赦しません!」
「く、くそ、くそお……! おぼえてろよ!」
シュナが柔術の構えをしたのをみて先日コテンパンにのされたのを思い出したのか、黒い肌の大男たちはほうぼうのていで逃げ去っていく。
「さて、大丈夫ですか……ご老人?」
地面に横たわったままの老人にむかってシュナが声をかけるが、老人はピクりとも動かない。
「ご老人……どうされました? ご老人……」
シュナが顔を近づけて呼びかけたその途端であった。
がばり!
それまで動かなかった老人が突如動き出し、シュナの顔をシワだらけの手でガッチリと挟む。
「き、きゃあああっ?! なに?」
「お、オオオオ……」
老人はしわがれた声で慟哭する。
「ひ、ひさびさの女じゃ。おんな、オンナぁ……」
「ど、どうしたのですかご老人……突然……」
「ホォホォ、待っておれ、お前もすぐワシの154人目の性奴隷にしてやるからなぁ……そうじゃなあ……」
「せ、"セイドレイ"?! いったい何をおっしゃって……?!」
言われた言葉の意味はわからないが──明らかに常軌を逸している老人の様子にシャナが困惑した、その時であった。
「ではお前に名前をつけてやろう」
「な……」
「お前の名前は……これから……」
「私にはすでに"朱菜"という名前が……っ!」
「お前の名前は……"孕淫(ハラミダラ)"じゃ!」
老人がそう言ったその刹那。
「ぐ、うがあああああああああああっ! ああああああああああっ!」
喉の奥から絞り出すような叫び声をあげた老人が──ビクビクと震えだし、そして──目、耳、鼻、口という穴という穴からダラダラと血を流し、その場に倒れ込む。
「ご、ご老人?! どうしたのですか……く、う、ううっ?!」
突如目の前で苦しみだした老人をかばおうと動いたシャナにの身体に電流のような感覚が流れ込む。それは痛みでも、苦しみでもなく──
「どうやら成功したようですね、シュナ、いや"ハラミダラ"さん」
「あなたは……さっきの……」
「私の祖父"女堕としの悪魔術師"セージに名前を"孕淫"に書き換えられたあなたは、もう大鬼でも鬼人でもありません。ただ男のいいなりになり、男を求め続けるだけの、性の奴隷なのです」
「なにをわけのわからないことを……くうっ!」
動こうとしたシュナの身体にまたしても電流のような痺れた感覚が走る。
「これは……いったい……」
「簡単なことです。あなたの身体はすでに全身が性感帯となっているのです」
「?!」
「そう、あなたの身体はもう、男を悦ばせ、男に仕えるためだけにあるのです。その証拠に……」
魔法使いの男──いや悪党と離していた男ミルがシュナの背中をそっ、とさする。
「あああああっ?!」
「こうやって男に触られる、いや服と肌がこすれるだけであなたの身体には逆らえぬ快感が走るのです」
「くっ……動けない……動いたら……」
「さて、シュナさん、相談があるのですが」
「な……なに……」
「その体の火照りを満たしてあげられる男がこのスラム街にはたくさんおりましてね。よろしければシュナ様には、そちらにぜひお越しいただきたいのですが……」
シュナは一瞬怒りの表情を浮かべたが、即その表情はとろんとした目の──明らかに発情している顔に戻る。そして──
「わかりました。ま、参りましょう」
「物分りのよいかたで、ありがたく存じます」
「あ、あなたのお祖父様はどうなさるのですか?」
「ああ、もう動けもしないのに強大な魔力を持っている邪魔な存在でしてね。死んでせいせいしております。その辺りにほうっておけば、いずれ地に帰るでしょう」
「自分のお祖父様を……ひどい……」
「どうでもよろしいことです。ではいきましょうか」
「……はい」
"なんだ?" "どうした?”
"なんか変なことになっているが……"
"シュナ様なら大丈夫だろう"
周りにいた野次馬からすると、シュナが突然老人とミルに話しかけられたようにしか見えない状況である。だが、シュナがミルと話し、ともに歩いてスラム街の奥に消えていっても、皆特になんとも思わずそれぞれの家に帰っていく。シュナ様がいる限りこの街の平穏は保たれるはず。そう信じる住民たちは、シュナのことをまったく疑うことはなかったのである。
だが、しかし──
3日後のこと。
スラム街と居住地区のちょうど境にある酒場・パウダー亭。
夜の店内は男たちの声で活気に満ちていた──よくない意味で。
「ギャーハハハハッ! あのクソガキのマンコ、最高だったな!」
「おうおう、どう見ても男とヤッたことがないみたいだったしな! 脇毛もマン毛もボウボウでよ!」
「ケツの穴も臭くてよ! ひんむいてみれば野生の大鬼だぜあいつ!」
「でも毛を剃ってやったら目を輝かしてマンコびしょびしょにしてよう"おねがいですみなさまのオチンポ様をくださいっ"って!」
「すごかったよなあれ!」
黒い肌の大男が上機嫌な様子で酒の入った器を机にドン、と置く。
「処女だからチンポコぶちこまれてマンコから血ぃ流してんのによ! 痛いんじゃなくてきもちいいのかひーひーヨガってたぜ!」
「ありゃもう淫乱とかじゃねえな! まだマンコ腫れてるのに次のチンポ次のチンポって、土下座しながらチンポほしがるんだからよぉ!」
「最後はもうしょんべんたれながらイキ狂ってたからな! もうありゃまともじゃねぇ! ただのチンポ奴隷だ!」
「これからは鬼姫シュナじゃなくて"チンポ奴隷"のシュナだ!」
「も……もうやめてくださいっ!」
突然上がった金切り声に一瞬シン、とする酒場。
声をあげたのは──パウダー亭の娘、身体は小さいが地味な雰囲気の美人・クミンであった。
「シュナ様が……シュナ様がそんなことをなさるはずがありません!」
「あん? 何いってんだよ」
「これは全部本当のことだぜぇ?」
「シュナ様があなたたちの言いなりになって、そんな淫らなことをするはずがありません!」
「淫らなことってのは何かなぁ?」
「そ……それは……」
悪党の1人が後ろからそっと近寄り、それに気づかないクミンのスカートを──ズルりと引き下ろす。
「きゃああああああああああっ!」
「おうおう姉ちゃん、地味な色気ねえパンツ履いてんなあ」
「俺たちがオトナにしてやったら少しは色気出るんじゃねえか?」
「いやあっ! やめてぇ! お母さん助けてぇ!」
「あんたたちねえ!」
その叫び声を聞き、酒場の裏から体格のよい酒場の女主人・チャツネが現れる。
「娘に何をするんだい! やめなよ!……き、きゃあっ!」
「おー?!」
チャツネの背中から無理矢理組付き、その豊満な乳房を服の上から悪党が揉みしだく。
「オバサンでっけぇ乳してんじゃねえか! こりゃ揉みがいがあるぜ!」
「いや! やめな! 離しな……離して! やめてぇ!」
「へっへっへ、今日はこりゃ母娘丼にしてやろうかぁ」
「いやああああああああっ!」
哀れな母娘のに男たちが何人も群がり、その服を剥ぎ素裸にしていく。
そして、まだ子供のような娘・クミンの汚れを知らない身体に悪党たちの手が触れようとした──その時である。
「おやめなさい」
ガタン、と酒場の扉が開き──凛とした声を発しながら何者かが入ってくる。
その様子を見た悪党たちが一瞬押し黙る。
そこにいたのは──
「シュナ様!」「シュナ様ぁ!」
巫女服を身に纏った、鬼人・シュナであった。
「シュナ様!」「お助けくださいっ!」
服を剥がれ今にも犯されそうな母娘がシュナに助けを求める。しかし──その様子を見て、悪党たちはただニヤニヤとするばかりである。
「シュナ様……?」
「ごめんなさい」
「えっ?」
シュナの突然の謝罪に、娘・クミンが驚く。
「な……どうされたのです? シュナ様……」
「おやめなさい、と言ったのは、あなたたちを助けにきたわけではないのです」
そう言うとシュナは服に手をかけ、バッとそれを脱ぎ去る。
そこにあったのは下着もつけていないままの素裸の白い肌、これ以上ないほどに勃起した小さい桃色の乳首、剃られたばかりの陰部はまだ破瓜から間もないからか陰唇が腫れぼったく見え、そこからは粘り気のある液体がぽたり、ぽたりと垂れ落ちる。そして──その下腹部に黒く刻まれた"淫"の文字。そう、シュナは──
「ひ、ヒイイッ?!」
「シュナ様?!」
驚愕の叫びをあげる母娘を無視し、シュナが裸のまま悪党たちに歩み寄り、そして膝をつき──一人の男のズボンを脱がす。
「こんな人間たちに貴重なお精子を費やすのではなく……私に、私にお授けください」
「へへへ、いい心がけだぜチンポ奴隷」
「おい、もう誰も邪魔に入ってくるやつはいねぇぞ! 3人ともヤっちまえ!」
シュナの醜態に勢いづいた悪党たちがシュナ、クミン、そしてチャツネに襲いかかる。
「いやあああああああああっ! やめてえええええええええっ!」
「娘はっ! 娘には手をださないでぇ! お願いっ!」
「オチンポ様……っ! 3日ぶりのオチンポ様……もう我慢できないのぉ♡♡」
阿鼻叫喚の酒場・パウダー亭。
シュナが堕ちた今、哀れなこの母娘を救おうとするものは──もはや誰もいなかったのである。
──数週間後、スラム街の夜。
悪党たちのたまり場となっている建物では、ついこの間まで縮こまるように生きていたはずの者たちが、今や天下を取ったかのように喜び勇んでいた。
「シュナさえいなけりゃこの街に怖いもんなんかねえや!」
「ああ、リムルたちも帰ってこねえしよ!」
「街に住んでんのは子犬みたいに怯えて暮らしてるただの弱い奴らだしよぉ!」
「そうそう!」
悪党の1人がいやらしい笑みを浮かべて言う。
「パウダー亭の母娘の味くらべもよかったよなあ」
「ああ、生意気なデカパイのババアと、処女でキツマンの娘だろ?」
「いやー泣き叫ぶ娘の処女膜をババアの目の前でブチ破ってやるの最高だったなあ」
「ああ、その後睨みつけてくるデカパイババアの腟内にたっぷり種付けしてやったのもよ、最高だったな!」
「あの母娘だけじゃなく街中の金も女も俺たちの思い通りだからな、本当にお前のおかげだよ、魔術師の……えーとなんだっけか?」
「ミル、でございます」
「ああそうそう、ありがとなミルさんよ!」
「いえいえ、どういたしまして」
「そういえばあんた、シュナの名前を書き換えた時に……なんか魔力使いすぎて、爺さん死んだんだろ? よかったのか?」
「ええ、ちょうど厄介払いをしたいところでしたので」
悪党たちに礼を言われた、黒いローブで白髪の細身の魔術師──ミルが表情一つ変えずに言う。
「魔素だけは豊富なのに人としての機能は死んでいる、というめんどくさい存在でしたからね。世話をするのにもうんざりしておりましたから。
「そ……そうなのか……」
「まあいいや、あんたのおかげで好き勝手できるからよう! やりたい放題だ!」
「へへへ、街中の女を好き放題だしな! やっぱ女を犯すなら、あの母娘みたいに少しは抵抗してくれないとなあ! 燃えねえよな!」
「本当だぜ全く! チンポ狂いの女とか冷めちまうぜ!」
「……おや」
ミルが冷たい表情のまま、たまり場の入り口に目を移す。
「どうしたんだい魔術師さんよ」
「噂をすればなんとやら、のようですよ」
悪党たちもたまり場の入り口に目をやると、入り口の扉がギイィーッ──ときしみながら開き、そこから現れたのは──
「う、うえええ……」
「変態女だ!」
悪党たちのうんざりしたような声の先にいたのは、一糸まとわぬまま胸も股間も隠すことなく、ただ全裸のままのシュナであった。
「お、お前……裸でここまできたのか?!」
「は、はい……もう服が擦れるだけで気が狂いそうに気持ちよくなってしまい……それに裸で外を歩くことでそれだけでもう快感が……」
「……もうお前にはな!」
悪党がシュナに指をさしていう。
「お前のマンコは飽き飽きなんだよ! こっちが限界まで搾り取ろうとしやがるし! いくらヤッても底なしだからな!」
「もう街中の女を好きにできるから、お前みたいな使い古しのマンコには興味ねえんだよ! 帰れ淫乱女!」
「そ……そんな……オチンポを……オチンポをくださらないと……頭が……おかしくなってしまいそうで……」
「もうなってんじゃねえかこのクソ淫売中古マンコ女ぁ!」
「……ふむ」
悪党たちがシュナに罵声を飛ばすなか、ミルが不思議そうな顔をしてシュナに近づき、そしてしげしげとその体を見る。
「どうした魔術師さん、あんたこいつとヤリたいのか?」
「いえ、これは……おもしろいことになっておりますね」
「おもしろいこと、だぁ?」
「これをご覧ください」
「……んっ♡」
ミルがシュナの下腹部を指でつーっとこすると、シュナが快楽の声をあげ──それに応じてか、下腹部に刻まれた「淫」の文字が黒ではなく、桃色に鈍く光りながらうねる。
「これは……発情、していますね」
「発情ぉ?!」
「ええ、祖父により名前を書き換えられ孕みになった女は常に発情しているようなものですが……その者の元々の発情周期と重なった場合、こうなってしまうのです」
「元々やべえやつがさらに発情したらどうなるんだ?」
「ええ」
ミルがこともなげに言う。
「今日精を腟内に送り込めば、この女は必ず孕むでしょう」
「な、なんだって?! 必ずガキできんのか?!」
「ええ。間違いなく、です」
「……そいつはおもしれえな」
それを聞いてぬっ、と出てきたのは──あの黒い肌の大男である。
「ん? どうしたんだあんた? 面白いってなんだ」
「このクソガキ必ずガキ孕むんだろ? ならちょっと面白ねぇことをな……」
黒い肌の男が耳打ちすると、聞いていた男がニヤリと笑う。
「そりゃいい、こいつでしかできねぇ遊びだ……おいシュナ!」
「は、はい!」
「今からお前をたっぷりと犯してやるぜ!」
「は、ひゃい♡♡♡♡ オチンポ、オチンポくだしゃい……早くぅ!」
「よーし、メンツは俺と、あとお前とお前たちだな! やるぞ!」
「面白いことになりそうだぜ!」
──数時間後。
「ひゃあ♡♡♡♡ ひゃあ♡♡♡♡ オチンポ……オチンポいっぱいっ……! 最高ッ……!」
ブシュゥ! ブシュゥ!
床にうつ伏せになり尻をたかくかがげたシュナのオマンコから、息を吐くたびに白く濁った粘り気のある精液が空気音とともにブジュルブジュルと漏れ出る。
「あーヤッたヤッた! いくらヤッても締まりいいのが鬼人族だな!」
「それでよぉ、面白いことってのはなんだ?」
「あ? いまこいつのマンコに種をぶち込んでやったのが黒い肌の俺だろ、それに白い肌のケンカ屋、それに黄色い肌のサギ師に、褐色のスリ師だろ?」
「ああ」
「これなら誰のガキが放り出されてくるか一発でわかるだろ」
「あああ! こいつのマンコで種付け孕ませルーレットか!」
「必ずガキ孕むんだからやってみたくてよ! まあ、結果がわかるのは1年後だろうがな!」
「気の長い話だなおい!」
「あともう1人……いや1匹くるから、それで最後だな」
「1匹?」
「おう。おーおーきたきた、ブタ吉、おっせえぞ!」
「ゴ、ゴメン……」
たまり場の入り口から窮屈そうに入ってきた"ブタ吉"と呼ばれた男が、カタコトの言葉で弱々しく謝る。
「なんでぇ、オークかよ」
「ああ、気の弱ぇやつでな。転がり込んできたのを力はあるから人夫として使ってやってたんだがな……おいブタ吉、おめえ女好きだろ?」
「メス……スキ……」
「そこにいるクソマンコ、好きにしていいぞ」
「ホ、ホントウカ?!」
「おいシュナ、新しいチンポ追加されるぞ!」
「ふぁい……あたらしいオトコ……ひ、ひいいっ……」
淫欲に蕩けきっていたシュナの目が突如として恐怖に染まる。そう、彼女たちの里を襲い、滅ぼしたのはオークたちなのである。
「オ……オデ……」
「い、いやぁっ! やめてぇ! こないでっ!」
「おいおいこのチンポ狂いがブタいやがってんぞ!」
「やっぱブタチンポは嫌いなんだな!」
「う……ウウ……オデ……コウビシタイ……っ」
ズルリ。
オークのブタ吉が薄汚れた下履きを脱ぎ、緑黒く節くれだったチンポをベロン、と出すと、恐怖に歪んでいたシュナの顔が次第にまた蕩けはじめ──
「ああ……太い……ほしい……オチンポほしい……」
「よ、ヨシ、ブヂゴムゾ!」
「ブタ吉様のオチンポ私にくださぁい♡♡♡♡」
「ぶ、ブヒィーーーーーーーーッ!!!」
メスに触れることすら初めてのような醜いブタの雄が、見目麗しい鬼人族の姫にのしかかり、男のチンポで突きまくられぽっかり穴の開いた小さなオマンコに無理矢理太い緑のものをぶち込んでいく。
「あ、ああああああああああっ?!」
「お、オオオオオオオオオオオ?!」
「うわぁ……」「ひでぇ姿だな……」「もう人間じゃねぇ……」
周りで見ていた悪党たちが顔を歪めるほどの醜い顔で、ブタ吉は初めてモノにしたメスを自分のものにしようとただ激しく腰を振る。普通の人間なら壊れてしまいそうなその暴力のような抽挿を、シュナは恍惚とした様子で受け入れており──
「お、おおお、ジュナァ、ダズゾォ!!!」
「出してくださぃ♡♡♡♡ ブタ吉様のかわいい赤ちゃん、私のおなかに孕ませてぇ!」
「ブゴオオオオオオオオオオオオオオオオオォ!!」
ズボボボボボボボボオオオオオオオオオオオオオオッ!
生きとし生ける雄が持つ繁殖欲をくすぐられたブタ吉が興奮し、そして──まるで泥のように濃く多い白濁液を、シュナの腹の中に大量にぶちまけていく。
「う、オオオオオオオオ!! ハラメェ! ハラメエエエエエエエエェ!!」
「はいっ! 妊娠しますぅ! ブタ吉様の赤ちゃん産みますぅ!」
シュナがそう叫んだその時であった。
「モッド……モッドズル……!」
「う、ウウウウッ……」
一度射精してもなおシュナから離れずまた射精を繰り返そうとしていたブタ吉の下で、シュナがうめき出す。
「なんだおい?!」
「こいつ苦しみ始めたぞ!」
「おいブタ! 死ぬぞこいつ!」
「モッド! モッドォ!」
暴れるブタ吉を数人がかりで引き剥がしたその時であった。
「う……あ……出来ちゃう……できちゃううう……」
シュナが喉の奥からうめき声を出し、そして──"淫"の文字がぐるぐると蠢きながらその様子を変え──そして、その文字が"孕"に変わる。
「な、なんだ?! 入れ墨の文字がかわったぞ?!」
「あれを見ろ!」
悪党たちが見たのは、信じられないような光景であった。
シュナの腹は見てわかるくらいの速度でじわじわとその大きさを増して膨らんで生き、それに応じて小ぶりの乳房が膨らみ、そして乳輪の色が黒ずんでいく。
「こいつ……ガキを産むのか?!」
「……聞いたことがありますね」
「魔術師さんんよ、なんだよこいつ?!」
「ええ、祖父の"孕淫"の名前はまさにメスを孕み袋に変え、そして──子を得た肚は即産めるようになり、子を産むとか」
「なんて名付けだよ……呪いじゃねえか……」
「おい見ろっ! ガキの頭出てきたぞ!」
その通りだった。足をいっぱいに広げ全身を震わせながら少しずつ、少しずつシュナの股間から何かが出てくる。それはまさに子供の頭で──そして、数分もしないうちに!
「う、産まれますぅうううううううう!!」
ズルリ。
「オブファアアア!! オブァアアア!!」
「こいつ本当にガキ産みやがった!」
「見ろ! 肌の色を!」
悪党たちの目線の先にある──まだへその緒が繋がっている産まれたばかりの子の肌の色は──緑色であった。それだけではない。
「顔が半分ブタだぞこいつ!」
「こいつブタ吉のガキ産みやがった!」
「お、オオオオオオオオオオッ!」
その子を見たオークのブタ吉がまっさきに駆け出し──"我が子"とその母であるシュナを、よくやったとばかりにベロベロと舐めあげる。
「お、オデ……コレ、オデノ……!」
「あーもうそれでいいよ」
「豚の子を産んだきたねえマンコとかもういらねぇ!」
「オデノ、オデノコ……!」
ブタ吉がぐったりとしたシュナとその子をひょいと肩口に抱え、そしてそのまま去っていくのを悪党たちは半ば呆れて──見ていたのであった。
──たまり場の外。
中の喧騒と違い静かなその場にいつの間にいたのが、魔術師のミルである。
ミルが日の落ちた空を見上げ、そして何ごとかつぶやくと、彼の脳内に声が響く。
"首尾はどうだ?”
"はい、彼奴らの仲間であるシュナはもう二度と彼奴らのもとに戻ることはないでしょう。死ぬこともなく、生きたまま"
"よくやった。我々の邪魔をするものには生きながらの苦痛を与えたいからな。では戻るがよい"
"はい、──様”
ミルが小さく首を縦に振ると、その姿は闇の中に紛れるようにすうっ、と消え、後に残ったのはスラム街の汚らしい夜の空気だけであった。