ご主人様から 男女関係はご法度だ と、厳しく戒められていましたし、こともあろうに、相手は、この老舗旅館の令嬢なのです。
もし・・・。ご主人様に見つかったら、どんな制裁を受けるかわかりません。
「大丈夫よ、心配しないで・・・・・・」
美登里お嬢さまは、私の迷いを断ち切るように微笑み、両手で私の頬を押さえられたのです。
高校生といえども私も男ですから開き直りました。
彼女の細い肩に腕を回し、唇を合わせました。
キスだけは、中学生時代に経験していましたから、心構えはできていました。
しかし、・・・・・・
幼い私の経験なんて何の役にも立ちません。
彼女は、唇を合わせると同時に、手を私のズボンの上に伸ばし、肉棒を掴みました。
もちろん、若かった私は彼女と並んで腰かけた瞬間から、亀頭が熱く疼いて、ズボンの中でムズムズとしていました。
「私を差し置いて、川田くんが誰かに取られちゃうなんて、我慢できないわ」
しっとりとしたお嬢さまの囁き声は、天から響いてきたように強く私の心を打ちました。
私は夢中で美登里お嬢さまの舌を吸いました。
跳ねるように躍動した彼女の舌先が、私の奥歯にまで届くほどでした。
彼女のキスに対し、私の口づけはまるで幼い赤子が、授乳を受けているような幼稚なものです。
私の口の中で妖しく動き回る美登里お嬢さまの舌。
歯の一本いっぽんを舐め尽くし、口の中はネバネバした彼女の唾が充満し、
「ゴクッ、ゴックン」
と、飲み下すしかできない私のキスです。
「見て・・・・・・」
セレモニーみたいな口づけを終えると、布団の上に腰を下ろしたままの彼女は、浴衣の裾をゆっくりと開きました。
「ああっ・・・・・・」
私は息をのみました。
艶めかしい膝に続いて、真っ白な太ももの肉があらわで、甘い匂いもふわっと、立ち込めてきました。
実は、昨日の今ごろのこと、何気なく3階の空き部屋に立ち寄ると、誰もいないはずなのに、奇妙な声が聞こえてきました。
そっと覗くと、和服の裾を乱した女性の淫らな姿態が畳の上に見えました。
顔見知りの仲居だとすぐに気づきました。
なおも、ドアの隙間から覗いていると、男性のものだと思われる太い腕が、彼女のまたぐらを割るように押し入ったのです。
私の視点から女性の陰毛までは見えますが、確かめたい男性の顔まではわかりませんでした。
そんなことを目撃し、昨日は一日中興奮で私の頭がぼうっとなっていたのです。
ご主人様の目を盗んで、みんな適当に愉しんでいるんだ・・・・・・。
美登里お嬢さまの白い肌に目眩を感じながら、私はそんな風に思いました。
しかし、昨日私が見た男性のように、大胆に女性の股ぐらに手を入れる勇気はなかなか出ません。
「触ってもいいのよ」
美登里お嬢さまは、さらに太ももを開き、キラキラした瞳で私を見られたのです。
視線を春奈お嬢さまの股ぐらに向けて、私はハッとしました。彼女は下着をつけていなかったのです。
浴衣と言えども和装なので、パンティを穿かずに着こなしている女性も多いと知ってはいましたが、まさか! 美登里お嬢さまが・・・・・・。
「お父さまに見つかったら、大変なことになりますよ」
照れ隠しにそう言ってみましたが、思い切って、私は手のひらで春美登里お嬢さまの膝を掴んでいました。
しっとりとした肌触りは、よく手になじむようでした。
「川田くんもズボンを脱ぎなさいよ」」
美登里お嬢さまは、3つに折り曲げた布団の上で仰向けになり、私の行動を促す格好になられました。
急いでズボンを脱ぎましたが、反り返った肉棒が恥ずかしくて、つい・・・両手で性器を押さえ込みました。
「ダメよ、男なのに隠したりしちゃ。男はもっと堂々と見せるもんよ」
半身を起こした彼女に私は引き込まれるように躰を寄せました。
はだけた浴衣の胸から、素晴らしい膨らみの乳房が零(こぼ)れていました。
美登里お嬢さまの露になった双胸を私は夢中で掴み、焦ったようにあわただしく指を動かすばかりでした。
「初めてなの?」
よほどぎこちない指使いだったのでしょう。彼女は私の手を取り、まるで愛撫の指導をするように、ゆっくりとした指の動きを伝えてくれました。
「わたし、興奮してきちゃったわ」
美登里お嬢さまは、長い脚をくねくねとさせると、私のウエストに巻きつけ、大胆にも腰を揺すられたのです。
女の人って、凄いんだなぁ・・・・・・・
いったん、肉体を見せ合ったら、女性はもう恥じらいを捨てて、目的に向かって突き進むものだと知ったのはこの瞬間でした。
「あっ、・・・・・・はぁ~ん」
私が指先で内ももの奥に触れると、敏感な彼女は全身をピクンとさせて、悩ましい声を張り上げました。
想像をはるかに超えた柔らかな肉の塊が私の指先に触れました。
なぜかわかりませんが、つきたてのお餅に触っているようにたまらなく気持ちがいいのです。
ああ、こんなに濡れている・・・・・・。
思ってもいなかった大量の蜜でもう指がぐっしょりになっていました。
「川田くん、仲居さんなんかとやらないでね。女が欲しくなったら、わたしがいるんだってこと、絶対に忘れちゃダメよ。ほら、もっといっぱい触ってもいいの。指をもっと奥まで入れてみていいのよ」
残念ながらも、遠い昔のことですから、秘部の感触を細かにおぼえているわけではありませんが・・・・・・。
むしろ、指先の感触よりも、内ももの熱くて柔らかな肉が、時折ですが手首に触れるのが、私にはすさまじい興奮となったのをよく覚えています。
私は、部屋に誰か入って来やしないかと不安でたまりませんでしたが、そのうちに、美登里お嬢さまの開いた両脚を高々と支えながら、その間に体を滑らせて、しとどに濡れた湿地帯をしみじみと見つめ、すっかり感動してしまいました。
鼻も近づけ、秘部の匂いを胸いっぱいに吸い込みました。
あの有名なお嬢さま学校の生徒は、こんなに甘酸っぱい匂いがするのかと思うと、肉棒はまだ何もしていないのにヒクヒクと痙攣し、今にも射精しそうになりました。
実際、その布団部屋で結合は、あまりうまくできませんでした。
肉の割れ目に狙いをさだめて、腰をグイっと押し出したとたんに、射精感を極限まで堪えていた肉棒は哀れにも爆発してしまったのです。
あまりにも情けない行為を恥じ、私は顔を上げることができませんでした。
「あした、裏山に行ってみない?」
しかし、美登里お嬢さまは、私を責めたり、嗤いなじったりはしませんでした。
白い手で背中を優しく撫でてくれるしぐさが、
「川田くん、元気出すのよ」
と、囁いてくれているような気がしました。
翌日の午後になり別々に向かった裏山は、木漏れ日が草むらにキラキラ光っていました。
この山はご主人様の所有で、旅館の関係者すら年に1~2度くらいしか立ち入らない場所でした。
私たちは転がっていた岩に仲良く腰を下ろし、抱き合って激しいキスを交わしました。
まるで、久しぶりに再会した恋人同士のようです。
二回目の口づけとなれば、要領をつかんだ私は熱烈に彼女の唇を吸い、お互いに粘っこい唾液を交換させながら飲み込みました。
「昨日の続きね。ふふふ」
美登里お嬢さまは、浴衣の裾を広げて、私の腰の上にまたがりました。
彼女の汗ばんだ背中に手をまわし、バランスを取りながら、私が肉棒を蜜ツボの中にそっと突き入れると、彼女も程よく腰を浮かしてくれました。
布団部屋の時とは比べものにならない一体感で、私たちは結ばれたのです。
肉棒は蜜ツボの中をイキイキと泳いで、セックスって、こんな気持ちいいものかという感動が襲ってきました。
「あっ、いいわ~。・・・・・・あっ、あ~・・・・・・あああ~。川田くん、もっと・・・。あ~・・・・・・あ~~」
美登里お嬢さまも腰を使って、肉棒の感触を確かめるように味わっては、長く尾を引いた声を山の中にこだまさせました。
―誰にも見られなかったかな―
すべてが終わってから、私はまた不安に駆られました。
一番恐ろしかったのは、彼女の父親であるご主人様の出来事を見たかのように、私をじっと睨んだようですれ違ったからです。
たぶん、私の気のせいだったのかもしれませんが、後ろめたい思いの私は恐ろしくてたまりません。
私と美登里お嬢さまとの密会は、それから2週間ほど続きました。
布団部屋のほかに、客の帰った空き部屋や裏庭にある倉庫なども使い、お互いの肉体を貪るように愉しみました。
しかし、いいことはそう長くは続きません。
ふたりの関係を目撃した年寄りの仲居がご主人様に御注進に及んだのです。
「川田くん、なんてことをしてくれたんだっ!」
ご主人に呼ばれた私は、こっぴどく叱られてしまいました。
「男女関係については、始めに私がよく言ったはずだっ! それなのに・・・。うちの娘 美登里なんかに手をだして、どういうつもりなんだ。今日限り、辞めてもらうからねっ!」
ご主人様にとりつくしまもありません。
もちろん、私としては、言い訳などするつもりもありませんから、アルバイトはその日でキッパリと辞めて家に帰ってきました。
ところが、美登里お嬢さまは、ずいぶんと責任を感じられたのでしょう。翌日、自転車で山を越え、私の家までやってこられたのです。
「わたしが悪かったのよ、許してね」
その日、私の家には両親ともに留守でした。
取りすがる彼女を抱きかかえ、私はスカートの中に手を入れ、
「お嬢さまのことが忘れられないんだよ
と、耳元で囁きました。
「わたしだって・・・、同じだわ」
ズボンのファスナーを開き、彼女は肉棒を引き出すと、上品な口で頬ばられました。
私にとって、初めてのフェラチオ経験でした。このまま彼女の口の中で射精したら、どんな顔をするのだろうかなどと思いつつ、しばらくはウットリとした時間を満喫しました。
ふたりは、その後も、近くの古寺の境内で待ち合せたりして、キスとフェラチオを愉しみ、その日の気分では、肉体を合わせることも続けていました。
そんなふたりの関係を彼女の父親は気づいていたふしがあります。
「父が、避妊を忘れないようにって、これをくれたわ、ふふふ」
美登里お嬢さまは、内ポケットから出した小箱から、コンドームを取り出し、私の肉棒に装着することもありました。
今思えば、父親にとっての彼女は手に負えない不良娘だったのではないでしょうか。
夏休みが終わるまで、ふたりの関係は続きましたが、やがて、彼女は東京の寄宿舎に戻ってしまい、お互いのことは、あきらめるしかありませんでした。
翌年、夏休みが再び訪れ、かすかな期待を抱いていましたが、彼女からは何の連絡もありませんでした。
もっとも、私も、別な温泉地でアルバイトしていましたから、それどころではなかったともいえます。
その後、ふたりは二度と会うこともなく、美登里お嬢さまは、私の胸の中で想い出のなかの女性として、40年以上も生き続けています。
彼女は、少しも年を取らず、肌は白く、蜜は甘酸っぱい匂いのままです。
この想い出は、私の宝物です。
完