普段は足の踏み場もないほど雑然としている研究室だが、今日は珍しく床が見えた。本人にとっては規則性をもって並べられているガラクタたちを、思いきり隅においやっているためだ。
そうして生まれたスペースには、鶏の血で描かれた魔法陣が描かれている。要所要所に蝋燭が並べられていた。
悪魔召喚。たいへん古典的な、魔女の所業である。
なんの問題もなかった。霧雨魔理沙は、魔女志望であるので。
とはいえ、彼女にとってはこれが初の召喚術だ。失敗すると多大なリスクを負う術でもあるので、かなり緊張していた。陣の抜け漏れをチェックするのも、もう三度目だ。
あんちょこ片手に、呪文を読み上げる。室内の気配が明らかに淀み始める。歪みが最高潮に達したとき、中央から赤黒い煙が立ち上り始めた。
「召喚に応じてやったぞ、魔女・霧雨魔理沙よ。……ずいぶんな小娘だな。まあ、契約するというなら相手はなんでも構わん。望みを言うがいい」
「ぉおっ……エッ?」
煙が晴れる。彼女だけだった室内に、身の丈二メートルほどはある偉丈夫が現れていた。
角張った彫りの深い美顔。筋肉の鎧じみた分厚い肉体と、筋骨隆々たる丸太じみた腕と脚。日に焼けた赤銅色の肌。古代ギリシャの英雄を思わせる佇まいで、魔理沙の好みをズバリ射貫いていた。
油断してはいけない。悪魔にとって、この世でのかたちなど自由自在。その者の好む姿をとるのは、召喚者を籠絡するための嗜みだと書にはあった。
問題は、理解していても見惚れずにはおられぬ点だ。とはいえ、彼女の意識を奪ったのは、そこではない。
男が素っ裸だったことだ。つまり、男根も丸出しである。
「おっま……」
「なんだ。それを口にしたからといって、言質をとった気持ちになるほど、しょうもない悪魔ではないぞ私は」
未通女である彼女にとっては初見である。お前何か着ろバカ! と叫びそうになり、慌てて口を閉じる。それを願いと捉えられて、契約成立だと言われたら大事だった。
警戒心の強いお嬢さんだと、男は肩をすくめる。ニヒルな仕草も心惹かれる。だからこそ心許してはならぬと、己にあらためて命じた。
「契約だ。ここに積んである本の翻訳を、日本語で寄越せ。原本はそのまま残せよ」
目の前の男を――見たくもないモノを見せつけてきやがった野郎を、睨み付けながら端的に告げる。彼女の背丈ほどもある、書籍の山を指さす。あちこちで借りてきた魔導書だった。
どれもこれも、外国語で書かれている。ときには暗号化までされている始末だ。
有限な人生において、輪をかけて貴重な少女という時間を、読解に費やしたくはなかった。なので、カンニングだ。読み解く暇がないなら、それを一瞬でできる異能の持ち主にやらせればいい。
我ながら、ナイスアイデアだと思っていた。全裸の美形が現れるとは、さすがに想像していなかったが。
「よろしい。その代価は、お前との性行為だ」
「はぁ!?」
男が頷く。次いで、とんでもないことを口にした。悪魔に何かを願えば、代償として何かを求められる。理解していたし、準備もしていた。
だからといって、性行為とは。そういえば、精を求めてくる悪魔もあると、ものの本に記されていた気がする。そのものズバリを引き当てるとは、思ってもみなかったが。
「バカいえ、できるわけないだろうが、そんなこと……!」
「そうかね? お前自身、そうは思っていないように見えるがな」
蓮っ葉な口調と乱暴な態度をみせてみても、本質は良家のお嬢様だ。同世代が夜這いでさっさと処女を散らしているなか、いまだ未通女でいるあたりからもうかがえる。当然、反発した。なんなら魔界に追い返すぞ、とでも言わんばかりに噛みつく。
一方、彼は気にも留めていなかった。余裕ぶった態度でこちらを見ている。
事実、傍から見た魔理沙は、興味しんしんに思えるだろう。頬を赤らめ、瞳を潤ませている。なによりその視線は、あからさまなほどチラチラと、男の股座へ注がれていた。
「魂やら生贄やら求められるより、よほど平和的だろう? それに、お前は気持ちよくなれて、願いも叶う。実のところ得しかない。何の問題が?」
「いや、……まあ……、いや、だけどなぁ」
屁理屈にすぎない。何か反論せねばならないと思いながらも、彼を見ていると――とくにその目を見ていると、抗う気持ちが削がれていく。歯切れの悪い言葉が、ぽろぽろ溢れるだけだった。
「ではこうしよう。試しだ。試しにお互い、触れあうだけ。それでお前が受け入れる気になれば、粘膜で直に触れあって、契約成立としようじゃないか。気が向かなければ途中でやめておけば、何もなかったことにできるだろう?」
「ああ、……それはそう、だな」
瞳は虚ろで、頬は紅潮している。風邪でもひいて、熱に浮かされているかのようだ。
悪魔との契約において、注意すべきは彼/彼女が振るう弁舌のみではない。なかには魅了の術をかけて、マッチポンプ的に代価を受け入れさせる輩もいる。
召喚術が流行らない大きな理由であり、教育された魔女の間では常識なのだが――生憎と彼女は、すべて独学だった。
「そうだな。まずは、お試しだ」
こくりと、頷く。すっかり術中にはまっていた。きちんと描かれた陣から、悪魔は出られない。召喚者に危害を加えることもできない。だからといって、手出しできないわけでもないのだ。
「よし……なら、こちらに来るんだ。スカートをたくし上げて、見せてみろ」
「ああ、分かった……こうか?」
ふらふらと吸い寄せられるように、彼へ近づく。その目の前で、エプロンスカートの裾を摘まむ。ゆっくりと、持ち上げていった。
白いふくらはぎ、まだほの赤い膝小僧、活発さと真逆にすら感じられる、白い太腿。こんなところを異性に見せてはいけないのにと、理性の呵責を覚える。けれどもそれは、背徳感からくる胸の高鳴りを強調するばかりで、なんの役にも立っていなかった。
とうとう、下着が露わになる。プリムローズイエローのコットンショーツだ。フリルがあしらわれており、不良少女じみた見た目・言動と裏腹な可愛らしいデザインだった。
「ふむ? 色気はないが、無垢な花を手折るのは悪くないな」
「待てよ、何すんだ……っんっ」
男の太い指が、当然とばかりに彼女の下半身へ伸ばされる。三角州を、布越しにゆっくりと擦り上げていく。
「は、んっ、あ、く、んぅうっ……」
自分以外の誰かに触れられたことなど、一度としてない。初めて与えられる他者からの刺激は、未通女にとって堪えがたいものだった。喉の奥から、自分でも聞いたことのない声が漏れる。
腰まわりを中心に、ふわふわと浮かぶような感覚に包まれる。腹の奥から、熱い潤みが分泌される。
「は、ぅっ、あぁ」
擦り上げられるうちに、ぬち……くちっと、蜜の音が聞こえ始める。濡れている――自らの状態に、愕然とする。自分はこんなに、いやらしい子だったろうか。
「あ、やだ、こんな、私」
「なんだ? 誰かに触れられるのも初めてだったか。どうだ? 言ってみろ」
「バカ言うなよ、くぅ、誰がそんな」
「言うんだ」
「……んっ! まあ、誰ともシたこと、ない……けど」
魔力の籠もった瞳で見つめられながら、秘部を弄ばれる。魅了の呪いとともに与えられる官能を前にしては、どんな堅い口も簡単に緩んでしまう。まして、ろくな男性経験もない生娘であれば、なおさらだった。
「オナニーは? 週にどれだけするんだ」
「ンッ、そんなの……。週に一回もしない。月に一回、するかしないか……」
「ははあ、それは筋金入りだ。よぉく快楽漬けにして、後戻りできない牝豚にしてやらないとな。毎晩気絶するまで慰めても満足できなくしてやる」
「ッあ、っ、ハッ、あ、ぁあ~ッ」
そんなことは断じて認められない。が、抗議の言葉は紡げなかった。あってはならない想像に思考を満たされ、甘い吐息とともに腰をくねらせていた。
「そら」
「アッ……」
嬌声が、不意に途切れる。秘部を切なく責め立てていた指が、離れて「しまった」からだ。
眼前にて、見せつけられる。それは透明な蜜に濡れ、てらてらと輝いていた。
「お前の汁で汚れたんだ。お前が清めるのが当然だろう?」
「それは……」
そういうものかもしれない。その正否を判断するだけの経験を、自分はもっていない。
経験がなくとも、少し考えれば理解できることだが――今の魔理沙に、理性を期待するほうが間違っている。気付けば、自らが汚した指に口づけ、舐めしゃぶっていた。
「んちゅっ、んっ、ふぅ、ンッ、んぅ」
「そうだ。舌を這わせろ。先端からゆっくりと……根元までいったら往復するんだ。唇は窄めて吸い付け。扱くための道具として使え」
言われるがまま、差し出された指をちゅぽちゅぽとしゃぶる。思考がぼやけている今だからこそ、教わった所作は深く脳に刻みつけられる。本人も気付かぬうちに、口使いは娼婦じみた淫らさを得ていく。
「んっ、ふ、んぅっ、ん」
触れられていないはずの股が、じんじんと疼いていた。くねくねと、小さく腰が揺れている。擦り合わされる内腿が、くちくちと音を立てていた。
「そら、見ろ」
「ンッ、ぅ」
指が口から引き抜かれる。それが指さしたのは、彼の下半身だ。男根は勃起していた――それも尋常ではなく。
全長にして三〇センチ強。恐ろしいほど雄々しく、猛々しい。
天に唾吐くかのごとく反り返りながら、赤黒い肉傘を凶悪に張り詰めさせている。エラもくっきりと深く、女穴を抉るためにあるのだと感じさせる。曲刀のごとく湾曲した幹のあたりには、おどろおどろしい血管がぐねぐねと這い回る。根元の玉など、片方だけで握りこぶしほどもあり、猛烈な熱をまき散らしていた。
「アッ、あ、あ……ッ」
どんな女も発情させ、淫ら牝に仕立て上げる、視覚的凶器。いや、視覚に訴えかけるだけではない。五感全てで、彼女を虜にせんとしていた。
魅了の呪いに捕らえられた彼女には、抗うすべなどなかった。頭の中はもう、自らの肉体とソレを中心としたはしたない妄想でいっぱいだ。腹の奥から涎が溢れ、小便でも漏らしたかのごとく滴る。下着など、意味をなしていなかった。
「そら、もう服なんて要らないだろう」
「ぁッ、は、ア……」
衣服に手をかけられる。するすると、脱がされていく。
お試しという話だったのだから、ここで拒まなくてはならない。お互いに裸となれば、行くところまで行ってしまう確信があった。
にも拘わらず、抵抗できなかった。やめろの三文字が口から出てくることさえなかった。ただ、胸をときめかせながら、一糸まとわぬ姿にされるのを受け入れるばかりだった。
一人で生計を立てているとはいえ、年齢相応に幼さを感じさせる身体だ。あどけなさと色香を両立させており、触れてしまえば壊れそうな緊張感を見るものに抱かせる。子供から大人、庇護される立場から庇護する立場へ移り変わるぎりぎりの時期、少女時代のボディだった。
なだらかで健やかな凹凸を描くボディラインを象ったのは、しっかり手入れされた滑らかな肌だ。良家の生まれらしく、毎日身嗜みを欠かさないがゆえに磨かれたものだった。愛くるしい肉体を、目立たないながら引き立てていた。
絞めれば折れてしまいそうな首から下ると、デコルテラインが優雅に左右へと広がっている。鎖骨の絶妙な窪みは、誰もが目を奪われずにはいられないほどフェティッシュだ。
乳房はここ数年で膨れてきており、今やCカップにまで育っていた。ブラの選びかたについて、友人の魔女へ尋ねにいったときの恥ずかしさときたらない。
腹回りは緩やかにくびれている。ウエストはかなりすっきりとしていて、華奢な印象を与える。縦にスッと走った臍は、日々の丁寧なケアの賜物だった。
初潮を迎えて以来、骨盤はずっと広がった。まだまだ完熟には遠いが、子を孕み育めることが伝わってくる。
ほんのり生え揃った茂みも、淫貝も、すっかり蕩けきっていた。今から淫らな行為に及ぶのだと、一目みて分かる有様だった。
「そら、脚を広げろ。見えやすいようにしてみろ、自分で」
肩を掴まれ、ベッドに放られる。仰向けの上から、男が覆い被さってくる。
悪魔は原則、召喚陣からは出られない。それを破るということは、相当に主導権を握られていることを意味する。
致命的に近い状態だが、魔理沙は危機感を抱けなかった。ただ、太腿のあたりにぺちぺちとぶつかってくる雄棒に、瞳を奪われていた。
言われるまま、大股をさらす。両手で陰部を広げる。にちぃ……と卑猥音をあげて、内部構造が暴かれる。うっすら白濁した本気の涎を滴らせながら、その奥では純潔の膜がヒクついていた。
「はは。いい光景だ。……さて、これ以上は後戻りができないぞ? 物理的にも、精神的にも。悪魔のペニスなんて受け入れて、マトモでいられると思うなよ」
ぺちぺちと、裂け目に雄棒が押し当てられる。そのたび、可愛げな唇は期待に濡れた吐息を漏らす。
未開の聖域・文字どおりの処女地を、人外の悪辣なペニスによって蹂躙されようとしている。にもかかわらず、彼女は潤んだ瞳を向けていた。もはや、ソレに貫かれること以外考えられないという状態だった。
「拒まないときた。はは。バージンのくせに、ずいぶんな牝豚っぷりじゃないか。……そら、突っ込むぞ、……そらッ!」
「ッ、あ、ッあああああああああっ!」
男根は、最初はゆっくりと体内に侵入してきた。このまま奪われるのだろうか――、というのは、大間違いだった。
不意に、勢いよく腰が前方に突き出される。メリメリと、雄棒が体内を拡張していく。
緋緋色金よりも硬い雄棒の刺突を止めるものはない。道中に存在する薄膜など、なんの障害にもならなかった。ぶぢりっと、無慈悲に破り捨てた。
鋭い痛みに、身体が跳ねる。目が見開かれ、喉からは裏返った悲鳴があがる。
顔が苦痛に歪む。けれども、すぐに蕩けた。体内をみっちりと雄の象徴に埋められる恍惚が、脳味噌を埋め尽くしていた。
「ッ、アッ、んぁッ! はぁッ、くッぅんッ、あぁッ、あぁ!」
破瓜の余韻に、まして純潔を喪った悲しみに浸る時間など、与えられなかった。勢いよく、ピストンが繰り出されていく。今まさにヴァージンロストした少女へ繰り出すストロークとは、到底思えなかった。
ごりっ、ごりっと、体内から音が聞こえる。そのたび、純潔肉が抉られ、男の魔羅の形に作り変えられていく。
「ひッ、ひぃッ、あぁッ、ぅあッ、アッ、あぁッ!」
今まで何の異物も、本人ですらも侵入を許さなかった領域が、容赦なく蹂躙されていく。ごすっ、ごすっと小突かれるたび、脳味噌に快楽の刺青を施されているようだった。
あながち的外れな比喩ではない。彼はただ腰を突き上げているだけではない。一突きごとに、指では決して届かないような奥に、魅了と多淫の呪いを施していた。いつでも肉穴を蕩け爛れさせ、卑猥なこと以外考えられない牝として、霧雨魔理沙を造り替えるために。
「んはぁ、ッ、あぁ、あぁあ、んぅうううう~ッ」
そんな思惑に気付くこともできず、魔理沙はただ喘ぐばかりだ。突き込む動きに誘導されて、くねっくねっと腰をくねらせていた。
結合部からぷしぷしと雌蜜をまき散らしながら、女の悦びに浸る。己をオンナにしたモノと、とても離れがたく感じていた。
「ははは。ずいぶんとまあいやらしいオンナだ。ロストバージンしたばかりでこうまでよがるのは、魅了がなくてもそう居ないぞ、淫乱娘がッ」
「ッ、あっ! は、っひぃいッ! んあぁッ、だっ、めぇ、ッあ、あぁあああッ!」
罵られても、反論ひとつできない。膣道半ばの腹側、ザラついたあたりを亀頭で思いきり磨かれていた。
いわゆる、Gスポット。女性最大のプレジャー・ポイントだ。ただでさえ性の快楽に疎い魔理沙が、そんな風に嬲られて、正気を保てるわけがなかった。見開いた目から涙を零し、性の悦びに浸るばかりだ。
「そらッ、出すぞ、出すぞッ。どこに出してほしいんだ、そらッ!」
「あっはッ、なか、ッ、中にだしてッ、中出ししてイかせてぇえッ!」
無垢なる膣内を好き放題に掻き回しながら、男は高圧的に訊く。どう答えようが、どうするかはすでに決めている――そう言わんばかりの声色だった。魔理沙も、自分が言っていることを理解しているわけではなかった。ただ快楽に狂った脳味噌が、もっともほしいと思った言葉を垂れ流しているだけだった。
「お、出るぞ、ぉッ、おぉッ、おッ、ぉおおおおおおおおッ!」
腰が、ひときわ深く突き出される。彼女の最奥を、亀頭が思いきり突き上げる。どちゅん! と、体内からえげつない音が響く。
同時に、男根が弾けた。泥ほども濃厚な種汁が、純潔の地に思いきりマーキングする。悪魔の種を植え付け、人外の快楽を刻み込んで、二度とまともに生きていけない身体にする。
精子の鞭毛運動が、強烈な熱をもたらす。生まれる熱は、さながらマグマだ。
にもかかわらず、苦しくはなかった。むしろ、人生を何度やりなおしても味わえない感動と法悦をもたらす。
「ッ、はぁああああああああ――ッ!」
となれば、アクメに至って当然だ。引き絞られた喉から、蕩けきった、まさに至福の声が上がる。視界は白熱し、バチバチと火花があがる。
ガクガクと全身を痙攣させ、背筋を弓なりに反らす。結合部から熱い雌潮がぶしぃっと噴き、どれほど気持ちよいかを歌いあげた。
絶頂に至った証が、下腹に浮かび上がる。子宮を模した紋様が、薄桃色に発光する。魅了の呪い、多淫の呪いが凝縮したソレは、彼女の魂を絡め取り、染め上げる。もはや、性の快楽から逃れることなどできるわけもない。
「あっ、は。あは、あぁ……ッ」
「ふぅ……セックスのセの字も知らない小娘にしては、愉しませてくれたな」
やがて、射精が終わる。男が腰を引いていく。ぢゅぽッ、という音とともに亀頭が抜かれ、オンナとなった狭穴がくぱくぱと口を開閉する。とろぉ……と滴ったのは、破瓜血と精液と愛液の混じったミックスジュースだ。
「悪くなかったな。さて……これで契約は成立だ。お望み通り、そこの魔導書の翻訳版をくれてやろう」
「アッ……」
男が腕を一振りすれば、もともとあった書籍の山のとなりに、まったく同じ高さの山がもう一つ生まれた。読解する時間を考えれば、信じがたいほどの短縮となろう。にもかかわらず、彼女は切なげに眉尻を垂れ下げた。
「……どうしてもというなら、『次の代価』の前払いを受け付けるが?」
男は口元をにたりと歪める。次の代価の前払い、その意味するところは明白だった。
「あは……ッ」
じんじんと、股穴が疼いている。へらりと淫らな笑みを浮かべて、彼女はまた、股を開いた。