【リク作品】私がオーク、俺が人間!? ~種族交換トンチンカン~ 作:愛鋼熊
オリジナル:ファンタジー/恋愛
タグ:R-18 種族交換 種族入れ替わり TF transfur オーク
リクエスト内容はこちら。
https://skeb.jp/@aikosyaHoKoku/works/40
ご依頼、ありがとうございました!
人間の女性とオスオーク。コンビの二人が、種族交換してしまいさあ大変!
「ガデック、どうかしら。この辺りだと思うんだけど……」
人間の女性、エリィがパートナーに声をかける。
「んん、確かに臭いは近いな。待てよぉ……」
四つん這いになり、地面に鼻を近づける。
そのままヒクヒクと鼻を動かし、しばらくして。
「ようし、あったぞ」
頑強な手で地面をかき出すと、現れたのは埋まっていた遺物。
「さすがぁ、頼りになるわぁ」
エリィは遺物を受け取りながら、ガデックの頭を撫でる。
「あのなぁ、いっつも言ってるけどよ。俺はペットじゃないんだから、そういうのはやめろってんだ」
「えぇ、いいじゃないの。ガデック、もふもふして触り心地いいし」
はぁ、とため息をつくガデック。
そう、彼は人間ではない。
ギルドで知り合い、たまたまエリィとバディを組むことになったオークなのである。
「それで? これ、いくらぐらいで売れるんだ?」
ブヒブヒ鼻を鳴らし、ガデックが問い掛ける。
「んー、そうねぇ。ガデックが思っているよりは高いと思うわよ」
「へぇ、マジか。エリィって結構博識だよな、実際」
「急にほめたって、なんにも出ないわよ」
人間とオーク、別種族のコンビ。
お互いの弱点を補える仲ではあるのだが、この二人にとってはそれ以上の意味はない。
仕事が終わればさっさと解散するし、食事を共にしても主に情報共有がメインなのだ。
いかにもビジネスのお付き合い。
お互いに強い感情があるわけでもなく、それを相手に求めているわけでもなく。
ただただ変わらず、落ち着いた付き合いを続けている……だけだったのだが。
「それじゃ、報酬もらいましょっか」
「そうだなー。あー、腹減った。今日は何食うかな」
ギルドの窓口で回収した遺物を渡し、金を受け取り。
いつもの如く均等に分けていると、ギルドの待合室が賑やかな事になっているのに気がついた。
「なんだぁ? おい、行ってみるか?」
「そうね、揉めてるわけじゃなさそうだけど……気になるわ」
二人が仲良く待合室を覗き込むと……
どうやら、魔導具のやり取りが行われているらしい。
非常に珍しい見た目のそれらを、何人ものギルド加入者がああだこうだと言い合っている。
「エリィ、ああいうのいらないのか?」
「うーん、ああいうの好きじゃないのよね」
「えぇ? どうしてだよ、欲しいなら金出してもいいぜ」
「違う違う、そうじゃなくて……色んな効果があるのは事実なんだけど、判明していない効果が隠れていたりするわけで」
「判明していない効果? どんなのがあるんだ?」
「どんなのって言われると、困るんだけど——」
エリィが例を挙げようとしたその瞬間。
突如、何かに反応したのか魔導具の一つが激しく光る。
待合室にいた全員は、あっという間にその光に飲み込まれてしまい……
「ううん、な、何があったのかしら……!?」
エリィが体を起こす。
いつの間に倒れていたらしく、どこか重たく感じる肉体。
「んっ、ガデック、どこ!?」
大声を出そうとすると、なぜだか鼻の通りが悪く……音を立ててしまう。
横を見てみるが、そこにはガデックはいない。
その代わりに、謎のイケメンが気を失っているではないか!
「えっ、こんな人いたかしら? だ、大丈夫ですか!?」
慌ててその体を揺すると、イケメンはゆっくりと目を開き……
「ん、んん、一体、なんだなんだぁ……!?」
頭を掻きながら、体を起こす。
そしてエリィの方を見て、一言こう言った。
「えっ、うわ、なんかめっちゃ美人のオークじゃん……あれ、こんなべっぴんさん、うちのギルドにいたっけか?」
「お、オーク?」
エリィは訳が分からず、きょとんとしてしまう。
「え、だって、オークじゃねぇか。そんな鼻ひくつかせちゃって、俺みたいないいオークに出会って興奮でもしちゃったか?」
「は?」
ますます意味が分からない。
「は、ってひどいなぁ。俺、こう見えてもオークの中では美形の自信があるんだぜ?」
「いやいやいやいやいや、あなた、人間でしょ?」
「……え?」
「え?」
何を言ってるんだ、という顔。
多分、自分もそんな顔なのだろうとエリィは思った。
「俺が? ん、え、あれっ!? 俺、なんでこんな手なんだ!?」
自分の手を見て大騒ぎを始めるイケメン。
エリィも気になって、自分の手を見るが……
「な、何よ、これぇ、ブヒッ、えぇええっ!?」
けむくじゃらで、ゴツゴツとした手。それはどう見ても、人の物ではなくて……
「な、なんで、私、ガデックみたいなオークに!?」
「お、俺、エリィと同じ、人間になっちまったのか!?」
二人がほぼ同時に叫んだ後、顔を見合わせて。
「え、ガデック?」
「エリィ……なのか?」
「というわけで、魔導具の暴走だそうよ。あの部屋にいた全員、誰かと種族が入れ替わったんですって」
鼻を何度か鳴らしつつ、オークになったエリィがメモをしている。
「落ちつかねぇなぁ……あの部屋には俺しかオークいなかったし、まあエリィと種族が交換されたって事で決まりでいいんだろうけどな」
お互いに目を合わせようとせず、落ち着かない様子で会話をしている。
「で、どうすんだエリィ」
「どうするって、何を?」
「何って……魔導具のどうこうが分かるまで戻れないわけだろ? ほれ、ギルドの仕事とか」
「別に今まで通りでいいんじゃない?」
「俺、今人間だからオークの能力使えないんだけど」
「あ」
「今はエリィがオークだから、エリィが使わないとダメなんだぞ」
嗜めるように言ってくるガデック。
いつもなら噛み付くエリィなのだが、ガデックがあまりにも好みなイケメンのためになかなか言い返せず。
「ど、どうしよう〜、オークの能力の知識はあるけど、実践なんてした事ないわよぉ!?」
「あ、慌てんなって、俺が教えるって」
「ほ、ほんと?」
「うん、うん、だから泣くなってば。可愛い顔が台無しだぞ?」
「な、なんか、複雑なんだけどぉ」
「複雑って、何が?」
「私が人間の時には可愛いなんて一回も言った事無いじゃない」
「俺の事、カッコいいって言ってくれた事ないじゃねぇか」
「あ、うん、それは、まあ、うん……」
「ちなみに今の俺って人間的にはカッコいいのか?」
「めっちゃくちゃカッコいいわよ」
「マジか〜、モテモテになったら困っちゃうなぁ。俺、オーク以外には興味ねぇのに……」
この発言だけだと変態発言なのだが、元はオークなので仕方がない。
エリィはその発言を聞いて……ちょっとだけ、やきもちを焼いてしまい。
「うーん……」
「どうしたの、ガデック」
「いやな、人間って体が細いだろ。森歩く時に楽なんだろうなって思っていたんだけどよ」
「うん、うん」
「木の枝とか、もろに肌に引っかかるから痛くてしょうがないな。エリィが厚着している理由がよく分かるぜ」
「そっかぁ、オークって毛がゴワゴワしてるから……細い枝とか、弾いちゃうのね」
「そうそう、無くなって分かるありがたみ」
人間であるガデックの手が伸び、エリィの腕の毛を触る。
「わわ、ちょっとちょっと」
「いいだろ、ちょっとくらい。いっつももふもふとか言いながら勝手に触ってくるじゃねぇか」
コトがおきた翌日。
山での探索をしながら、二人が会話をしている。
「そ、それはそうだけどぉ」
「いや〜、本当にタイプのオークだなぁ……腹だって、こんなにしっかり丸いオークなかなかいないぜ」
「ちょっとぉ、フゴッ、太ってるって事?」
「んー、ちょっと違うって言うか。オークって腹をすり合わせるのが求愛行動だから、お互いに丸い腹の方がいいっていうか」
「あ、あー、ガデックも丸いわよね」
「今はなんか、すっげえ細いけどな」
若干割れている腹筋に、エリィはドキッとしてしまい。
「じゃあ、こんな感じでするってわけ?」
その腹に、自分の腹を押し付ける。
「わ、わぁ、待って待って待って、ちょっと今のエリィにそんな事されたら、俺、あーっ、ドキドキしちゃうっていうか、惚れちまうじゃんかよぉ」
とびきりの美形の顔でそんな事を言われると、エリィもドキドキしてしまい。
「んっ、え、えっとぉ……」
その気持ちを誤魔化さんばかりに、さらに腹に力を入れ……擦り付けてしまい。
そんなじゃれあいをしつつ、作業開始。
「でも、俺特にやれる事ないよなぁ。オークの能力の説明はできるけど、逆に人間だからできる事って思いつかないし」
「んー……そうでもないのよ。実は昨日から困っててね」
「へぇ?」
エリィが大きな腕をバッグに突っ込み、一冊の本を取り出す。
「ん? くれんのか?」
「指が太いせいで、うまくページがめくれないのよ……」
「あ〜〜〜〜〜〜〜、はいはいはいはいはい。オークは基本巻物だからなぁ」
「不便そうだと思っていたけど、なってみるとよく分かるわ……えっと、124ページ開いてくれる?」
「ほいほい。うお、すっげぇ! 薄い紙をめくれてる、俺! おもしれ〜!」
ペラペラと本をめくり、ガデックは目を輝かせている。
ちょっと可愛い、とまたトキめいてしまうエリィをよそに、指定されたページを開き。
「なるほどなぁ、人間の道具って人間の体に合わせてるんだなぁ……」
「で、臭いの特徴とか書かれていると思うんだけど」
「あー、この臭いな。すぐに分かるぜ」
「今のガデックには分からないでしょ」
「そうかな? 試してみようぜ。俺と同じように動けば、鼻は使えるはずだからな」
ガデックが四つん這いになるのに合わせ、エリィも四つん這いになる。
大きな腹が先に地面に触れる感覚。
「で、こうやって地面をしっかり嗅いで……うわ、本当だ。土の匂いもわかんねぇや」
落ち着かないまま、鼻をひくつかせるのだが。
「フゴッ」
「わっ、勢いよく息するなって」
「あ、そ、そっか」
逞しい肉体のせいで多い呼気が、鼻を思い切り鳴らしてしまう。
「で、でも、ふご、ふご、これ、なんか、音、なっちゃわない、フゴッ」
「んー、そうかぁ? なんだろうな、こう、鼻に集中しすぎないようにするっていうか」
「えぇ? でも、鼻に集中しないと臭いってわからないじゃない?」
「ん? あ、え? あ、ホントだ! 人間って意識しないと、五感結構弱くなんのか!」
突然匂いが分かったのか、ガデックが大声を上げる。
「え、えっとぉ」
「こ、こう、鼻で匂うんじゃなくて、大きく吸い込んで、口で味わうって言うの?」
ガデックのアドバイス通りにすると、途端に色々な情報が脳に伝わってくる。
「あ、なんか、変な臭い、これ、これかしら……ここ!」
「お、見つけたか?」
「うん、ここよ」
「……掘ったらどうだ?」
「え、ガデック、してくれないの?」
「俺、今人間なんだけど」
「あ」
両手を開き、見せつけてくるガデック。
「つ、爪、剥がれたりしない?」
「一回も無いなぁ。鉄鉱石とかぶつけるとめちゃくちゃ痛いけど、そのくらいで」
「へ、へぇ、オークって、強いんだぁ……」
まるで指一本一本がシャベルかのように、もりもりと掘れていく地面。
「あ、これね」
「おー、すげーじゃん! お疲れ、お疲れ!」
無事取り出したのを見て、ガデックが頭を撫でてくる。
「ちょ、ちょっとぉ、やめてよぉ!」
「いつもやってくるの、だーれだ?」
イケメンが顔を覗き込みながら、頭を触ってきて。
ついつい興奮してしまい、エリィはまたもやブヒブヒと鼻を鳴らしてしまうのだった。
数ヶ月後。
「次はこれとかどうだ? ほら、これ」
肌の露出をほぼ無くした服装のガデックが、慣れた手つきで本を開いてエリィに見せる。
「ふんふん、いいんじゃない? 今なら私、簡単に見つけられそうだし」
鼻の音もほぼ無く、エリィが真面目な顔で返事をする。
今日も今日とてギルドの仕事を済ませた二人が、報告のために戻ってきた。
「あ、お二人さん。お待ちしていましたよ」
「ん?」
「え?」
「ほら、この前の魔導具暴走で種族が入れ替わってしまったでしょう? 原因が分かったので、今戻しているところなんですよ」
「あ、えっ、へぇ?」
「そ、そうなんです?」
戻れるのは喜ばしい……はずなのだが、二人はどこか複雑な表情。
「ほらほら、こちらへ!」
有無を言わさず案内する係員に言われるがまま、二人は処置をされ……
「お、俺、こんなにでかかったんだな」
「私、軽いのね、わぁ……」
お互いに顔を見合わせる。
元通りのはずなのに、どこか落ち着かず。
「え、えっとぉ」
「と、とりあえず、今日は帰りましょっか……」
気まずさから急いで解散する二人。
翌日も二人で探索するが、どこかギクシャクしていて。
会話は少なく、久々の元の体に振り回される。
ガデックは本を開こうと破りかけ、エリィは四つん這いになって地面を嗅ぐも特に意味は無く。
肉体もそうなのだが、精神面でも変化があった。
お互いの種族になって、しっかりと助け合っていた結果……二人の間には、愛のようなものが育まれていたのである。
とは言え、「相手が自分の種族になったらかなりタイプだった」がスタート地点なのでどうも自信がないようで。
相棒としての関係は続きつつも、大きな変化は起こらないまま時間は経っていくのであった。
そんなある日。
「さてと、今日はこんなものね」
一人で市場を歩くエリィ。
調合用の材料を買い揃え、自宅での作業の準備を整えている。
まず何からやろうか、と考えている時……ふと、出店の商品に目がとまる。
「あら」
「おや、お客さんお目が高い。こいつは可逆式の変身薬ですよ」
「へぇ? いろんな調合の本を読んだ事あるけど、初めて見たわ」
「そりゃあそうでしょう、企業秘密ってのがありますからね」
豪快に商人が笑い、余裕の態度。
「変身薬……って言いましたよね。どう言う効果なんです?」
「なりたいもの、何にでもなれる……というと言い過ぎかもしれませんな。なりたい存在の体毛などを加えて飲むと、その種族になれると言えばわかりやすい」
「ふうん……」
説明を聞き、興味を持ち。
エリィはそれを一本買い、自宅に戻っていくのであった。
一方その頃。
「あー、なんだろうなぁ、悪い気もするんだけど、こう、なかなかいいんだよなぁ……」
下半身を露出し、逸物を手で扱いているガデック。
今日はエリィとの探索も無かったので、体力が有り余っているのだろう。
「あー、オークの姿のエリィ、すっげぇよかったなぁ……あっ、いいっ、いいぞぉ、おっ、おっ♡」
記憶の中の理想のエリィを思い出しつつ、自慰は進んでいく。
徐々に興奮は高まっていき、いよいよ絶頂——となったその時であった。
「ガデックー?」
「うおぉあああああ!?」
ドアのノック音と共に、エリィの声。
すんでのところでお預けを食らい、慌ててガデックは出迎えにいく。
「あ、よかった、いたいた」
「ん、おい、どうした? 調子悪いのか?」
呼吸の荒いエリィを、ガデックが気遣う。
「う、うん、ちょっとね」
目眩を起こしたかのように寄りかかった彼女を、しっかりと受け止めるガデック。
別にオークの姿でもないのに……彼女の体温を感じ、体も心もどこかぽかぽかと温かくなり。
「急にこういう事、言うのも変なんだけど……」
「お、おう、とりあえず、横になるか?」
「う、ううん、このままでいいの、えっとね、私、色々考えたんだけど、ガデックのこと、好きで……」
「あ、え、え?」
予想していなかった発言に、素っ頓狂な声をあげてしまう。
「そ、それでぇ、ふご、ふごぉ」
人間のはずなのに、鼻を鳴らし始める。
「ん、ん、ん?」
自分より背丈の低いはずのエリィが少しずつ腕の中で大きくなり始め、どんどん肌を毛皮が覆っていき……
「だから、えへへ、私、私、オークに、なっちゃおっかなぁって、ブヒっ」
寄りかかっていたせいで、自然と押し付け合う形になる腹。
大きな二人の腹が、互いに擦れ合って。
「お、おい、おい、おい、えっ、えっ、えっ、えっ」
真っ直ぐにこちらを見てくる、あの時と同じオークの姿のエリィ。
「と、と、とりあえず、横になれって、な、な、な!?」
今にも爆発しそうなチンポの心配、エリィの心配をしつつガデックは彼女をベッドに寝かせる。
「あぁ、結構、体の負荷、フゴッ、大きい、のねぇ、フゴッ」
久々のオークの姿だからか、体が熱くなっているからか。
彼女は何度も鼻を鳴らしながら、ガデックを見上げる。
そんな彼女の表情に心は限界を迎え、覆い被さり。
「ああっ、好き、好きだ、好きだぞ、エリィ」
「んっ、フゴッ、あっ、あんっ」
無理やり腕を押さえつけ、鼻を押し付け、口を重ね。
そのまま、大きな腹に負けないような胸にむしゃぶりつく。
「フゴッ、ふゴォ♡」
「フゴッ、んっ、ンゴっ、ふゴォ……」
興奮した二人のオークが絡み合い、鼻の音だけが響き渡る。
それはしばらく続き……やっと、ガデックが落ち着きを取り戻した。
「エリィ、なんでオークに、またなったんだよ」
「だってぇ、私、ガデック、好きだから」
「お、俺も、好きだけどよ、でも、オークにならなくったって」
「でも、でも、私、あぁっ、こうしたいんだもん、あっ、あっ♡」
「バカだなぁ、俺、俺、別に、エリィが人間だからって、気にしないのに、あっ、んっ♡」
「じゃあ、どうして、こんな事、いきなりしちゃうのよぉ」
「ブヒッ、バカやろっ、お、俺が、エリィを想って、一人で致してる時に、来るからだろぉ!?」
「あっ、あっ、ごめんなさい」
アポなしで来た以上、悪いのはエリィである。
「いいんだよ、その代わり……今から、本番……していいか?」
「う、うん、ね、ねぇ、私、可愛い?」
「ああ、可愛いよ、大好きだよ」
飾りっ気のないストレートな言葉にドキリとなり、鼻をまた鳴らしてしまい。
「い、挿れるぞ?」
「う、うん」
「あっ、エリィ、好き、好きだぞ、ブヒィ、ブヒィ、あっ、あっ、あっ♡」
「わ、私も、ガデック、大好き、愛してるぅ、ふゴォ、フゴッ、おっ、おおおおっ♡♡♡」
ようやく素直になった二人。
溜まりに溜まっていた感情が一気に炸裂し、二人の愛をとめるものは何もなく。
キスをして、腹を擦り合わせて、何度も中に出して。
オークとしての性欲が、体力が、愛情が……
枯れ果てるまで、二人の動きが止まることはないのであった。
「で、本当にいいのかよ」
「え、何が?」
結婚の書類を書きながら、ガデックが質問をする。
「別に、俺は人間のエリィと結婚してもいいし……なんなら、俺が人間になってもいいんだぜ」
「ああ、そう言うこと? フゴッ、いいのいいの、私、オークでいる方がいいんだもの!」
「ふぅん? そんなもんかねぇ」
「だって、だってぇ、ねぇ……♡」
そっと手を重ねながら、顔を近づけ。
「ガデックとお腹すり合わせるのすっごく気持ちいいし、頭撫でてもらえるの幸せだし、それに、それにね、人間だと、こぉんなにしっかり、あなたの臭い、味わえないんだもの……♡」
「お、おいおい、恥ずかしいこと言うんじゃねぇよ」
「えー? じゃあ、あなたは私がオークだと、嫌なのかしら?」
「そ、そんなことは言ってねぇけどさ」
「もう、はっきり言ってよぉ」
「え、えっと、す、好きな人が、自分と同じ種族になる事を選んでくれて、正直、びっくりだけど、すっごく嬉しいっていうか、ふご、ふごぉ」
恥ずかしさのあまり、なってしまうお鼻。
「うふふ、やっぱりガデック、だーいすき!」
二人の鼻が触れ合い、お互いの呼吸が行き来する。
ひょんなことで、ひょんな関係になった二人。
重量級のカップルの前では、どんな難しい問題も大したことではないのであろう。
おしまい