最後ということで三話同時更新。その二話目ですのでお気をつけください。
森の深部にて原初の触手に囚われていた少女たちは、第一集落に戻った途端に熱烈な出迎えを受けることとなった。
集落のアイドルであるキャロラインとミシェルの衰弱した様子に涙を流し、それでも生きて帰ってくれたことを喜び、
己の命も顧みずに助けに向かってくれた『ゴレ×メタ』の三人も英雄として褒めちぎられた。
そしてその夜は朝まで宴会騒ぎとなり、飲めや歌えのお祭りだ。
キャロラインとミシェル、それに『ゴレ×メタ』の三人の活躍により、触手の森の原初の触手は刈り取られた。
最後に、二人の少女が持ち帰った一際大きな触手のコブは第一集落のみならず、“触手の森”の存在そのものを大きく変えるものではあったが……。
◆ ◆ ◆
「よっし、今日も森へ行こうぜキャリー♪」
「ええ、あの子も一人前に育ってくれたことですし、ちょうど良いですね」
第一集落内はいつもの見慣れた光景だ。
そんな景色の中を、変わることのないキャロラインとミシェル。いつものように森への道を歩いていく。
「おっ、お揃いで今日も森へ触手刈りっちゃか?
お弁当、今日は三人分っちゃね♪」
「おう、今日もあんがとな、大将♪」
「大将のお弁当はいつも美味しいですからね♪」
焼き鳥屋の大将の気安い挨拶にお礼を言ってお弁当を受け取る。三人前だ。
そうして二人が大将と別れて森への入口へと着くと、そこには一人の少女が居た。
キャロラインとミシェルを待つようにして、その手には大斧を持ち、腰には何本ものナイフが装着されている。
桃色を基調に赤のメッシュの入った綺麗な髪を腰まで伸ばした少女。
その少女は、嬉しそうに手を振っている。
「キャロライン母様~♪ ミシェル母様~♪」
「レツィヤ。今日は私たちが一緒ですが、初めての触手刈りです。
気を抜いてはダメですよ」
「うはは♪ 相変わらずキャリーは固っ苦しいぜ♪
あたしらが付いてるんだ、もうちょっと気楽にしたらどうだ?」
「この子に気楽でいてもらうために、私たちが気を貼らなくてはいけないのですよ」
キャロラインとミシェルを母と呼ぶ少女。彼女の名前はレツィヤ。
年の頃は二人と変わらない10歳程度だが、実年齢も精神年齢も、もっと幼いだろう。
彼女は、かつて森の深部でキャロラインとミシェルを陵辱した原初の触手の残した最後の卵から生まれた少女だ。
触手の子、レツィヤが生まれたことにより、人と森の関係は大きく変わった。
人間の女性を犯し孕ませ勢力を拡大していく“触手の森”は、人間からは恐怖の対象であると同時に恵みをもたらす森である。
恐怖の対象である理由は言わずもがな、男は皆殺し、女は犯して苗床にする。人間の脅威であるという一点に尽きるが、その恐怖についても多少様変わりを見せたのだ。
触手は、犯した女性から知識を得ていたのだ。
死ぬ瞬間、直前まで犯していたキャロラインとミシェルの脳を覗き、彼女たちの文化に触れた原初の触手は、自分が触手であることを嫌悪したのだろう。
いや、人間に憧れたというべきか。
人間と触手には大きな隔たりがあり、それは決して超えることの出来ないもの。
それでも触手は、人間の愛に憧れた。
圧倒的に強く恐ろしい自分を殺したキャロラインやミシェルという、人間の持つ愛の力に惹かれたのだ。
そうして触手が死の淵で生み出したのは、捕らえたキャロラインとミシェルの卵巣付近に植えつけられていた己の一部である肉腫から自分自身を生まれ直すというものだった。
一度死んだ原初の触手は人間へと生まれ変わった。
人間の愛によって価値観を大きく変えた原初の触手は、人間として、自分自身の元となってくれた肉腫を育んでくれたキャロラインとミシェルの娘として。
勿論、人間へと生まれ変わろうとも元・触手だ。殺してしまおうという考えが出てきてもおかしくはない。
だが、彼女(しょくしゅ)はキャロラインとミシェルの体内で育った肉腫を元に、人間として、女の子として生まれたのだ。
可愛らしい少女を殺すことなど、たとえ元・触手であっても第一集落の人間には出来はしない!
こうして集落内に迎え入れられた元・触手の少女はレツィヤと名付けられ、キャロラインとミシェルの愛情を受けてすくすくと育ち、こうして今日、彼女自身も木こりとなってかつての同胞に剣を向けようというのだ。
「かつて触手だった私は人間の快楽と恐怖しか求めていなかったの。
それがどれほど、つまらなかったことか……。
だから、元・同胞の森の触手たちに私が得た愛を教えてあげたいの♪」
「それでこそ、私たちの娘ですよ、レツィヤ」
「よっし、今日は娘の晴れ舞台!
もっと豊かになるために、沢山の触手を連れ帰ってやろうぜ♪」
“触手の森”は大きく変わった。
触手は刈り取るものではなく、愛で育むものへと。
レツィヤが触手から人間へとなったように、他の触手たちも人間へと生まれ直すことが出来るのだそうだ。
そのことを知った第一集落の木こりたちは、触手を生け捕りにすることに執心するようになった。
愛情を込めて育ててあげれば、人間の魅力を理解出来る程に触手たちは学習する。
そうして生まれ直した触手たちは皆、美少女となり、年月を重ねても幼い容姿のままなのだ。
百合でロリコンの木こり女性たちは沢山の触手を連れ帰り、それぞれに自分の卵巣に肉腫を植え付け、愛情を教えて我が子として、または妻として触手少女を迎えた。
最初に触手から人間へと変じたレツィヤが、キャロラインとミシェルの遺伝子を元にしているからだろう。
これでも元は原初の触手。触手の王。それに憧れる他の触手たちも人間になるのならば少女の姿が良いと思うのは自然な流れだ。
こうして、木こりたちの仕事も、森との関係も大きく変化し、世界は美少女で溢れかえることとなった。
第一集落の住人は皆、変態紳士(ロリコン)であり、少女を愛でることに心血を注ぐ人種。
触手研究の第一人者であるグラン博士も、焼き鳥屋の大将も、他の職人や商人の男性たちも幼い触手の嫁を迎える。
木こりが連れ帰ってきた触手少女たちが伴侶を見つけ、愛の末に子を産み育てていくことで第一集落のみならず、世界にロリの魅力が溢れかえっていったのだ。
生まれてくる子どもは女の子の場合、歳は10歳で肉体年齢を止めてしまう。
こうして何世代も重ねていくと、世界の女性は全てロリとなり、幼い少女こそが女性の全てとなっていく。
そんな世界で、常に“触手の森”で触手少女を連れ帰ってくるキャロライン、ミシェル、レツィヤの三人は、生涯に渡って触手という世界の謎を探求していったそうな。
~おわり~
ロリは世界を変える。
こう……、人に懐いた毒タイプのポケモンが悪臭を撒き散らさない感じに。
次話、最後のえっち回です。