※この作品はR-18です。

百合少女たちの触手探求   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 この物語の男キャラの扱いは割と雑になりますが、出ない訳ではないんですよね。

 今話は書いている時のイメージ曲が『魔女達の舞踏会 ~ Magus』だったのですが、書き終わって読んでみると少し違うような気がします。
 これも書く側と読む側の違いかもですね。どちらも自分で感じたことですが。





第4話:少女たちの出会い

 すでに日常となった触手刈りの仕事から集落に帰ってきたある日のこと。

 キャロラインは刈り取ってきた触手素材を役場に届けて手続きを終えたあと、いつもより早くに集落に帰ってきたことに気がついた。

 

 普段は時間を意識することはあまりないが、今回目的としていた依頼対象の触手が森に入ってすぐに出てきてくれたことが幸いし、現在の時刻はお昼を少し過ぎたところだった。

 

 

「たまには少し、集落の中をぶらつきますか。

 季節の変わり目ですし、何かしら面白い物でもあるといいですね」

 

 

 食料品に関しては生協が夕方頃に届けてくれるのでスーパーに出向く必要はない。

 そもそも触手によって陵辱を受けていた期間が長いからか、キャロラインは食事をせずとも水と酸素があれば死にはしない体となっているのだ。

 

 それでも、こうして自由を得たことで性的快楽以外の娯楽には心惹かれるものが無いではないが。

 

 そう、例えば買い食いなど彼女がここに来てからお気に入りの娯楽である。

 夜は性欲が高ぶって眠ることが出来ないため、食欲は性欲を除けば唯一の欲望と言える。

 

 キャロラインは、毎朝立ち寄る、森で食べるお昼のお弁当を買っていく店へと立ち寄った。

 

 

「かはは、今日はいつもより早いっちゃね、キャロラインちゃん」

 

 出迎えてくれたのは背の高い男。

 歳は二十代後半だろうか。日に焼けた健康的な肌に、細いながら引き締まった体躯。

 戦闘職もかくやという容姿だが、男は戦いを生業としている訳でない。

 

「ええ、ついさっき帰ってきましたですよ、大将。

 今日の獲物は森に入ってすぐに見つかったもので、搜索に時間を取られなかったのですよ。

 だから晩ご飯までの繋ぎとして、一番いいやつを頼みます」

 

「了解っちゃ!

 なにしろキャロラインちゃんは俺の店の一番のお得意様っちゃからね♪」

 

 この、ちゃっちゃちゃっちゃ煩い口調の男はキャロラインがよく買い食いをする焼き鳥屋の大将。

 第一集落市場で最も多くの鶏を捌いた男とも言われ、本名は不明だが何処からか流れ着いた凄腕の焼き鳥職人らしい。

 

 第一集落は他の集落と違い、所属する木こりたちも森の拡大を阻止するという使命感を持たない。

 そのため純粋に実力に秀でた金目当ての木こりと、過去に何かしら抱えた者がやってくる場所なのだ。

 大将も何かしら訳があるのだろう。他の住人同様に、ここにしか行く場所がなかった理由が……。

 

「ちゃっちゃちゃ♪ ちゃちゃちゃちゃっちゃちゃ♪」

 

 

 鼻歌交じりにちゃっちゃちゃっちゃと串を焼いていく大将。

 キャロラインが触手刈りから帰ると、いつもこの男の店で焼き鳥のネギまをタレと塩を5本ずつ買って食べるため、いつもより早く帰ったとしてもすぐにやけるように準備だけは済ませていたのだ。

 手早く焼き上げパックに包み、それを受け取ったキャロラインはその場で食べ始める。

 

「あむ、んむ、ちゅぴっ」

 

「(やっぱこの子の食べるときの顔は最高に可愛いっちゃ~♪)」

 

「んむ?」

 

「なんでもないっちゃ♪」

 

 

 指先についたタレを真っ赤な舌で舐めとるキャロライン。

 唾液によって濡れる指先の光沢が魅惑的な輝きを放つ。

 

 触手に囚われていた時に散々に犯された彼女の口は、食べ物を食べる時にも癖のように色気を誘うようになっている。

 

 今でこそ美味しい食べ物で自然と笑顔を作れるようになったキャロラインだが、

 ふとした瞬間に過去の劣悪な陵辱環境を想起させるのは、やはり性の快楽に心を支配されているのかもしれない。

 触手陵辱を受けた女性は過去に縛られるものなのだから。

 

 

「(んふふ♪ 大将ったら私の食事姿に欲情しちゃって可愛いですね♪)」

 

 ちなみにキャロラインの食事のエロさは意図的だったりする。

 触手に穴という穴を犯された経験から、内側にナニも入っていない状況が少し物足りなく感じているのでこうして男を挑発する素振りを見せたりもする。

 

 もっとも男嫌いと言うほどでもないが無意識的にキャロラインは百合の気質を持っているため、

 第一集落で暮らすようになっても誰かと関係を持ったことはないが。

 

「では大将、また明日」

 

「おう、また明日もお弁当を用意しているっちゃ!」

 

 

 見せつけるだけ見せつけたあとは焼き鳥の代金を払い、残った焼き鳥も歩きながら食べるキャロライン。

 

 串に滴るタレを少しも逃すまいと舌を這わせ舐めとる。

 幼いながらも淫靡であり、彼女を見送った焼き鳥屋の大将が再度生唾を飲むほどに扇情的な食べ方であった。

 

 そうして塩とタレを交互に食べながら四本目を口に入れたところで彼女は家に着いたのだが、玄関に誰か客人がいることに気づいた。

 

 その客は幼い容姿のキャロラインと同じように小柄であり、身長も大差ないようなので、10歳くらいだろうか。

 

 赤い髪を邪魔にならない程度に切り揃えたショートボブ。日に焼けた健康的な肌。

 可愛らしい水色のワンピースと、財布くらいしか入らないであろう小さなポーチを肩にかけたいかにもな子どもらしい子ども。

 

 桃色髪に真っ白な肌のキャロラインとは対照的な活発な印象を与える可愛らしい少女である。

 

 その少女の持つポーチには“木こり”の証が縫い付けられている。同業者のようだ。

 

 

「お、や~っと帰ってきたな」

 

 キャロラインに気づいた少女はニカっと八重歯を見せて笑うと、警戒心も何もない天真爛漫な様子で近寄ってくる。

 

 

「あなた、誰です?」

 

「おう!? こいつは意外な発言だな。

 グラン博士から聞いてないのか?」

 

「博士から?」

 

「そっ。今日からこの第一集落に昇格してきた“木こり”仲間さ。

 名前はミシェル・ヴェルカイザーってんだ。ミシェルでいいぜ♪」

 

 

 ここまで聞いて、ようやくキャロラインはグラン博士の言っていた新人の話を思い出した。

 名前までは聞いていなかったが、自分と同じく触手に囚われ、それでも“木こり”として森に立ち向かえる少女が来る、と。

 

 キャロラインもそうだが、触手に犯されてここまで表情を明るく作れる少女はとても珍しい。普通は日常生活に戻ることができても感情表現が乏しくなるものだが、この目の前の少女ミシェルには当てはまらないのだろう。

 

 

「……思い出したです」

 

「そっか、いや~話すら聞いていないんだったら面倒だと思ったんだ♪

 という訳で、これから一緒に暮らすわけだしよろしくな♪」

 

「……はい?」

 

 

 よく分からないが、元々細かいことを気にするキャロラインではないので自宅の鍵を開けるとミシェルを招き入れるのだった。

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

「えっと、とりあえず自己紹介します。

 私はキャロライン・ディスパーダです。

 第一集落付きの木こりです」

 

「こいつはご丁寧にどーも。

 あたしはさっきも言ったがミシェルだ。

 よろしくな、キャリー♪」

 

「キャリー?」

 

「あだ名だよ、あだ名。

 キャロラインって名前なげーじゃん、だからキャリー。

 それに可愛いっしょ♪」

 

 

 どこまでも自由で、それでいて憎めないミシェルにキャロラインは対応に困った。

 

 第一集落に住むようになってから、多くの人と接してきたが、“触手の森”攻略の最前線だけに同年代の女子というのを目にするのは久方ぶりなのだ。

 

 ここ“触手の森”近辺の集落では、森から一番遠い第五集落にしか子どもは住むことができない。

 男子は触手に見つかり次第に瞬殺され、女子は正視に耐えない陵辱によって心を壊されることとなるからだ。

 その危険を出来る限り排すために、子どもが出来た周辺集落に住む夫婦は第五集落へと移るようになっている。

 

 だからこそキャロラインやミシェルのような少女といえども“木こり”でなければ最前線たる第一集落に住むことなど出来ないのだ。

 

 

「さってと……、とりあえず現状について確認するぜ。

 あたしはグラン博士から、年の近いキャリーと一緒に住んで第一集落近辺の触手の生体を学ぶように聞いて来たんだ。

 キャリーはどれくらい、あたしについて聞いてるんだ?」

 

「どこまでも何も、年の近い新人が来るとしか聞いてなかった」

 

 キャロラインの言葉に大仰に天を仰ぐミシェル。

 見た目が幼いながらも――いや、幼く見えても木こりをやっているということは彼女も相当に波乱万丈な人生を送っているのだろう。

 

 そもそも触手に肉体を改造されれば老化は止まる。ミシェルの年齢とて見た目通りとはいかないだろう。

 

 

「っかー、あの博士ダメダメだな。

 連絡は社会人の基本だってのに、あたしが前に住んでた第二集落のオガミ博士もそうだが、触手研究者はみんなズボラなのかな?」

 

「私は他の博士は知らないです。

 だけどグラン博士はサプライズが好きだから驚かせようと思ったのかもしれない」

 

「ふーん、そりゃまた愉快な博士だな。

 まぁ、いいさ。

 キャリーが嫌じゃなければ当初の予定通りで行きたいんだがどうだ?」

 

「私は構わないです。

 というか、この家だってグラン博士の好意で借りているから持ち家じゃないですし」

 

 

 お金は溜まってきているのだから買い取ってもいいのだが、それをすると博士との関係が切れてしまいそうだからしない。

 

 キャロラインの無意識がそうさせているのだろうが、彼女は人との繋がりが消えることを何よりも恐れている。

 

 あと、実はロリコンであることを必死で隠しながら無邪気で無防備なキャロラインの一挙手一投足にドギマギする博士の反応が面白いというのも理由に含まれているのだが。

 

 

「食材は夕方には届くからそれで今晩はご馳走を作ります。

 ミシェルは何か好物はあるですか?」

 

「お、あたしの好物か? そりゃやっぱ寒くなってきたし鍋だろ鍋!

 鍋料理を一緒につつけば二人の仲は深まるってもんさ♪」

 

「そういうものなの?」

 

「そういうもんだ!

 だってあたしらは今日から一緒の家に住むんだから家族だろ♪」

 

 

 家族。ミシェルの何気ない一言がキャロラインの心を震わせた。

 

 これまで忘れていた懐かしい胸の高鳴りを、出会ったばかりの少女に感じている。

 そのことが嬉しいようで恥ずかしい。そんな照れくささをキャロラインは感じるのであった。

 

 

「うん、それじゃあ今晩は鍋にするです。

 これからよろしくね、ミシェル」

 

「こっちこそよろしく頼むぜ、キャリー♪」

 

 

 家に帰っても誰もいない寂しさを当たり前と思っていたキャリーは、家の温もりを思い出したのであった。

 

 ……触手陵辱で改造された身体は、夜になると火照ってくるため性欲の発散をどうしようかも悩むことになるわけだが。

 

「(うん、今日は様子見で、少ししたらエッチに誘ってみるですかね♪)」

 

「ん? キャリーいま何か言った?」

 

「いえ、なにも言ってないですよ」

 

 

 女同士の方がより興奮できると、ミシェルの平らな胸とくびれのない腰からお尻にかけた緩やかなラインを目にしたことで、

 昼間だというのに性欲盛んになっているキャロラインなのであった。

 

 




 キャラごとに二人称を変えるのが意外と面倒だったりします。まぁ、これはこれで面白いので表現技法の一つとして楽しんでいきましょう♪

 「キャリー」という呼称はミシェル限定なので地の文と他キャラはキャロライン統一。……やっぱ名前をもう少し短くするべきだったかな。
 でもまぁ、忍殺なんかだともっと長いニンジャネームもありますからね。

 そもそも作者の私自身のPNが物凄く長いという……。やはり「ヨイヤサ・リングマスター・V」にするべきだっただろうか。
 トムキャットレッドビートルVめいて! トムキャットレッドビートルVめいて!!
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