えっち回じゃないとはいえ、サブタイが適当過ぎたかも。
“木こり”を生業とする女性たちは二種類に分類できる。
一つは触手刈りを仕事として金儲けのために行う女性。
もう一つは触手への復讐、または義侠心から森へと向かう女性である。
触手刈りの最前線である第一集落所属のキャロラインとミシェルは、どちらかといえば後者にあたり、朝寝坊したとしても毎日の日課として森に挑み続ける。
だが、それでも金以外を目的とした「人間」として木こりをしているわけだ。食事くらいは規則正しく食べたいと思うものである。
そもそも復讐だのなんだのといった感情的な理由はおまけ要素であり、主な理由は触手という不思議生物の探求と文化の発展だったりする。
触手に囚われていた時は、死すら懇願するほどにあらん限りの陵辱を受けた二人だが、
いざこうして自由を手にすると過去の経験や肉体改造もそれほど悪いものではなと思えてくる。
お互いに背中だけでなく身体も心も全て任せ合える愛し合う恋人に出会えたのだから尚更だ。
「そろそろご飯にするですよ。
お腹が空いてきました」
「確かにな~、大将の作ってくれたおにぎりも美味しかったけど、あれだけじゃな。
あたしもそろそろお腹が減ってきたぜ」
触手の森へと向かった二人。キャロラインとミシェルはグラン博士に頼まれた触手を刈り取るべく捜索をしていたのだが、今日はツいていないようだ。
森の深部へ入ってから30分ほど経ち、太陽も真上からやや傾いてきたが、まだお目当ての触手は見つからないのだ。
そして出かける直前に遅めの昼食を食べたのだが、森に来て30分でお腹も減ってきたのだ。
「そこの倒木にでも腰掛けてお昼にしましょうか。
今日のお弁当はなんでしょうね♪」
「きっと保存が効くように塩漬けの肉だな。鶏肉だ。
ほら、大将は朝の段階で用意していたって言ってたしさ」
確かに大将はそう言った。朝の段階ですでに用意していた、と。
しかし可愛らしい少女達が食べるお弁当に手抜きなんて一切しない。
可愛らしい少女が食べるお弁当は保存が利くだけでなく、可愛らしい見た目で美味しくなくてはいけないからだ。
それと美容健康に良いと、さらに可愛らしくなるだろうから大将や他の住民も嬉しい。
用意されたお弁当は風呂敷を開くと、なんと三段重ね。
それも一人に三段、合わせて六段という大容量、栄養満点、見た目鮮やかなお弁当であった。
「あ、このおにぎり、ウサギさんです♪」
「あたしのはクマさんだぜ♪
大将、ガタイに似合わず芸が細かいな」
小さい女の子が喜びそうなもの、ということで今回のお弁当はキャラ弁としても細工が凝らされている。
おにぎりに海苔を切り貼りして動物を作り、ウインナーは切れ込みでカニやタコを演出。
また、栄養バランスも大事であるため、ミックスベジタブルを卵焼きに混ぜている。
三段弁当の一段目はおむすびキッシリであり、二段目はこれまた手が凝った大将自作の加熱式弁当だ。
仕掛けを起動させ、アツアツのお弁当を堪能する二人。
ちなみに三段目はフルーツの盛り合わせという大将の気配りと愛情で出来ている。
「まったくもぉ~、大将ったら手先が器用だからって、こんな手の込んだお弁当を作るだなんて驚きです。
ここ最近、少し肌寒くなってきましたし、森で暖かいお弁当は嬉しいですね♪」
「あたしも森で暖かいお弁当が食べれられるだなんて思わなかった、ぜっ!(ザクン)」
食事中といってもここは“触手の森”。
単体の触手が二人に襲いかかるが、ミシェルの大斧の一撃であっさりと切断される。
「ったく、これだから森の中は気が抜けないんだよな。
食事中でもこっちを見つけ次第、襲ってきやがる」
「仕方がないですよ、所詮は触手ですし。
それに一般的な木こりのチームは4人ひと組で見張り役を用意しますが、私たちはチームを組むまでお互いにソロで活動していましたからね。
見張りがいないことに慣れすぎて自分で迎撃するのがクセになったんでしょう(ザクザクッ)」
そう言いながらキャロラインもナイフを投擲。
今度は七匹の小型触手だったが、全部根を切られて乾いて死んでいく。
割とよく食べる二人のことを考えての大将自信作のお弁当は、迎撃をしながらもものの10分ほどで完食された。
「さってと、そんじゃ目当ての触手搜索でも再開しようぜ♪
見つけるのにあんま時間かかると、帰りが夜になっちまうかもしれねーからな」
「ですね。
夜になると私もおめこが疼いて戦闘力がダウン……って、うん? 何か声が聞こえますね」
森の奥、時折響く剣戟の音と共に若い女性の声が聞こえてくる。
声は三人分。音から察するに複数の触手の群れに襲われて乱戦になっているようだ。
距離がそう遠くないこともあり、キャロラインとミシェルは声のする方に向かって駆け出す。
「くっそ! こいつら無限にいるんじゃねぇのか!?
リーダー、何か作戦はあるか!?」
「落ち着けハミィ! そう思わせることがこの触手どもの狙いなのかもしれん!
各個撃破で冷静(クール)に対処するのだ!」
「きゃっ!」
「うぉぉぉぉー! チーム一のポニーテールを誇るあたいらの最愛の妹、フィーネがやられたー!
もうダメだ! みんな終わりなんだぁぁぁぁー!」
「だから落ち着けと言っているだろう、ハミィ!
冷静(クール)になれ! フィーネは死んじゃいねぇ!」
辺り一面に漂う血の匂い、散乱した触手の死骸。
そして多くが殺されながらもなおも大量に湧いて出てくる触手の群れに襲われる木こりチーム。
三人組のチームのようだが、内一人、ポニーテールの女性は触手の打撃を頭部に受けて昏倒。
今も触手が何匹か全身を愛撫するかのように絡まりつつある。
リーダーらしき背の高い女性は冷静なようだが、回避ばかりで攻撃に回れず昏倒した女性の救助が出来ないでいる。
残る一人はリーダーの女性よりもずっと背が高いが、パニック状態で滅茶苦茶に武器を振り回すだけ。まさに混迷である。
そんな場面に遭遇したのなら、普通は自分の安全を第一に考えた上で出来る限りの援護をするか、もしくは早々に逃げの一手を打つべきだ。
場所は森の深部であり、この場にいる触手の群れは数だけでなく強さでもかなりのものだ。
少なくとも、こうして触手の群れに襲われている木こりチームは大苦戦の状況。並みの木こりでは一人二人増えたところで意味がないほどに数が多い。
そう、“並みの”木こりなら。
「ハァッ! 触手刈り、です!」
キャロラインのナイフが複数本まとめて投擲される。
ナイフは目にも止まらぬ速さで森を駆け抜け、触手の群れの半分を貫通して刈り取った。
「うはは♪ あたしも混ぜろ♪」
ミシェルの大斧が横薙ぎに振るわれ、残る半分の触手の群れが根こそぎ刈り取られた。
唖然とする木こりチームをよそに、大したことはないという風にキャロラインとミシェルはお互いの武器を手に、悠然と登場する。
「大変そうでしたので手を出させてもらいました。
ご無事ですか?」
「なぁ、キャリー。
この触手の群れ、昨日博士に頼まれた奴が混じってるぜ。
やっぱ人助けはするもんだな♪」
実際、この二人にとっては大した問題ではなかったのだろう。
それでも助けられた木こりチームは、自分たちよりもずっと小さく幼い少女二人組の木こりが、
先程まで圧倒的な猛威をふるっていた触手の群れを一瞬で蹴散らしたのが信じられないのだろう。
目の前で起きた出来ごとであっても、人は理不尽を容認するのは難しい。それが善であれ悪であれ。
少女二人の木こりとしての目的は触手への復讐……という建前で触手探求。そう言っておいた方が周りの大人がより優しくしてくれるので利用しているとも言える。
そんな二人でも、助けられる命があるのなら助けたい、その思いがこうして人命救助をさせたのだ。
あとはまぁ、戦闘で火照った身体をもっと激しく燃やすためという理由もある。
たった今倒した触手たちが空気中に散布した霧状の触手液で子宮がキュンキュン疼くことに性的興奮を覚えつつ、
お互いに視線を交差し、夜のプレイ内容を楽しみにするキャロラインとミシェルなのであった。
ちなみに森の触手は男相手だと雑魚触手でも容赦なくヘッドショットを狙ってきますが、
焼き鳥屋の大将は少女を守るためなら2キロ以上離れた場所からのライフル狙撃に匹敵する一撃ですら愛用の焼き鳥串でホームラン出来ます。
自分一人のときはまず無理なので木こりにはなりません。少女を守るとき限定で強い。
男が木こりになるというのは2キロ以上離れた場所から狙撃してくるライフル狙撃を背中手でナイフの腹を使って反らせるくらいに強くても無理です。
しかし第一集落で木こりをしている女性ならば割と簡単に超遠距離狙撃すら防ぐ人は多数おります。なので触手と十分に戦えます。
私の書く百合作品では『クイーンズブレイド』の世界観を想像してもらえば分かりやすいですね。
女尊男卑で女性同士でちょっと過激なスキンシップをしても何らおかしくない世界。
今回はロリレズなので主人公二人は背も胸も小さいですけど、女の子が誰かと付き合う時に男女どちらと付き合うか? という選択肢がある上で女の子同士を選ぶのが良いのですよ。