アニメでpixivの絵が5倍に増えたというデカパイ団地妻・緒川菫子さんが怪異に犯され中出しされるいやらしい小説です!! みんな! パイズリもあるよ! ロリもだ!
※pixivと同時掲載ですー

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【怪異と乙女と神隠し】 第X怪 短太眉爆乳陥没乳首処女団地妻 そのX

※一部設定(乳カップサイズなど)に独自設定があります

※アニメ化の範疇(人魚姫前後)くらいの時系列です

 

第X怪 短太眉爆乳陥没乳首処女団地妻 そのX

 

 ──ザーッ。

 

 ひたすらに降りしきる夜の雨の中を、二人のうら若き乙女──いや、一人は乙女ではあるがうら若きかどうかはやや疑問ではあるが──とにもかくにも麗しき見た目の女二人が、突然の土砂降りにビショビショになりながら、バシャバシャと音を立てて歩いていた。そして、日本の都市部ならどこにでもあるようなマンションの入口にたどり着くと、階段を上り、部屋の中に入っていく。

 

「いやあ降られたねぇ。乙ちゃん」

「……そうですね」

「天気予報では、今日1日は雨が降らないという話だったのだがねぇ」

「……そうですね」

「このままだと風邪を引いてしまいそうだ。どうだい? ここは熱いシャワーでも浴びて身体を温めるというのは」

「……」

「そこは返事がないのかい? さっきまでかつて日本のお昼を象徴していた観客収録型テレビ番組のお客さんのごとく"そうですね"を連呼していたのに」

「そのテレビ番組、知らない」

「かーっ!」

 

 二人のうちうら若くないほうの、全身びしょ濡れになっていた大人の女性──緒川菫子が広いおでこをわざとらしくパチリと叩いて嘆息する。

 

「いやいやもうこの例えが通じなくなっているとは。番組が終了して10年、時が経つのも早いもので……」

「くしゅん」

「ああいけないいけない、このまま君に風邪を引かせてしまっては化野くんに申し訳ない。さあさあシャワーでも浴びて」

「ちょっと、一人で脱げるからやめ……」

 

 化野乙が困惑しているうちに、菫子がテキパキと彼女の濡れた服を脱がせ、あっという間にその姿を一糸まとわぬ裸身にする。

 

 

 ──シャーッ。

 

「どうして二人で一緒に入るの? この狭いユニットバスの中に」

「君も寒い、そして私も寒い。なら同時に入るのが効率的だと思ってね。水道代も節約できていいことばかりだ」

「貧乏くさい」

「貧乏だからね」

 

 ムギュゥ。

 

「……」

 

 凄まじく大きくそして厚く柔らかい脂肪の塊が乙の顔を襲う。二人のうち一人は子供とはいえ、マンションの狭いユニットバス型の湯船に同時に入っていては、当然のようにその身体を密着せねばならず──結果的に乙の顔は、二つの脂肪の塊に挟まれるように圧迫されていた。

(なぜこの人の身体は全身こんなに肉がついているのだろう……)

 

 逆に、全身から肉が削ぎ落とされた己の身体を見て乙は不思議に思っていた。

 

(団地妻は変若人なことよりも、こんなに豊満な肉体であることがおかしい……)

 

 プニッ、と乳房の先端が顔にムリヤリ当たり、乙が露骨に嫌な顔をする。

 

「いやいやすまない。なにせ浴槽が狭くてな」

「どうして」

「?」

「どうしてあなたの乳首は乳房に埋まっているの?」

「良い質問だ」

 

 熱いシャワーを浴びながら、菫子が得意げな顔をする。

 

「女性の乳首は赤子に母乳を与えるために存在するのだが、乳首から身体の内部には乳管という器官が通っており、それは加齢と共に成長していく。だが……乳房の成長が乳管のそれよりも早い時、乳房が乳首を埋もれさせるように肥大していく。そうなると通常であれば乳房より露出している乳首がその中に隠れてしまうというわけだ」

「なるほど、お乳ばかりでかくなってしまったイヤラしい身体というわけね」

「君は巨乳令嬢を襲う汚い竿役か?」

「さおやく?」

「……いやいい。とまあ、身体のエラーみたいなものではある。だが特に支障はないよ。刺激を与えるとちゃんと乳首は乳房の外にだな……おっと」

「ん?」

 

 菫子がちょっと慌てたように口を抑えるのを、乙が不思議そうに見る。

 

「そ、そろそろ上がろうか。残念ながら我が家には銭湯のようにコーヒー牛乳は常備されていないが、酒やスポーツドリンクならあるぞ」

「お酒はちょっと」

「当然だ。私は健全育成を心がけているからな」

「あなたに育成されたくない」

「むう」

 

 そう言いながら二人は風呂場を出ると、身体を拭きながら居間へ向かった。

 

 

「しかし」

 

 ランニングシャツに短パンというラフかつ手足を露出した菫子が、9%という数字が入ったストロングなイメージの銀色の缶を手にしながら言う。

 

「本当に"標識"はあったのかい?」

「うん、あそこの廃墟のところにあった。しかも……5本くらい」

 

 菫子が普段着ている白シャツを彼シャツのごとくぶかぶかに着ていた乙が、コップに入ったスポーツドリンクを両手で持ちながら、真剣な顔をして言う。

 

「うーむ、それはかなりの怪異かもしれないな……調査する価値はありそうだ。さっそく化野くんも呼んで……」

「レン兄はダメ」

 

 乙が強い語調で言う。

 

「この間"目"を使って、まだ体調が回復してないから」

「そういえば、全身ズタボロで歩くことすらかなわないのだったな」

「それに本当は、なるべくレン兄に……怪異を退治みたいなことはさせたくないの。私のためにしてくれてることはわかってるけど、するたびに傷ついているから」

「……そうだな」

 

 菫子は思い出していた。普段は飄々として年上の自分をからかっているような昼行灯で細目な青年が──妹のためとなると我を失い、そして全身を血に染めながら怪異を封じ込め、そして呪物を使い"切符"に変え妹をどこかへ送り届けんとする、あの姿を。

 

「わかった。ただ、どこかの誰かが迷い込むといけない。調査だけして、もし害が無いようであれば放置しよう」

「……害があれば?」

「その時はその時で考えるさ。さあ、服が乾くまで時間がかかりそうだから今日は泊まっていきたまえ。幸いにも明日は日曜、時間はあることだし。服には消臭剤をたんまりふりかけておくから、安心したまえ」

 

 菫子はそう言うと、銀色の缶に入っていた液体を豪華に飲み干す。

 

「はい」

 

 乙は、その言葉に素直に従い──ベッドに転がる。

 

(ところで、なんだろう、これ……)

 

 枕元にあった、菫子がついしまい忘れていた──ピンク色の棒状のものを見て、不思議に思いながら。

 

 

 ──翌日。

 

「ようやく雨が止んだね」

「……昼なのに、夜みたいな暗さ」

「雨雲が厚く空を覆う……まさに怪異日和というやつだな」

「そんな日和、イヤ」

「確かに」

 

 菫子と乙はそんなことを言いながら、マンションを出て歩いていく。目的地は──

 

「たしかあそこの廃墟だね?」

「うん、昨日と同じところに何かを感じて……」

「うーむ、正直あまり寄り付きたくないところではあるねえ」

「どうして?」

「ある年代では不良、そしてある時はDQN、半グレ、ヤンキー……そう称されるゴロツキたちがたむろっているところだからね」

「……そうなんだ」

「ははは、特に君のような美少女などは大好物だろうからねぇ。取って食われるかもしれないよ」

(たぶん団地妻のほうが、好みだと思う……)

「そうならないために」

 

 菫子がズボンのポケットから何かを取り出す。

 

「なにそれ?」

「護衛用のスタンガンさ。こうやってスイッチを押すと」

 

 バリィ!

 

「ひっ!?」

「5万ボルトの電流が流れる。かの有名な電気ネズミの1/20くらいの威力ではあるが、人間相手なら大ダメージだろう」

「いくらしたの?」

「3万円だね」

「高い……」

「まあ純潔を守れるなら安いものだろう。さて……」

 

 二人が足を止めたのは、昨日土砂降りで調査を断念したボロボロのビルである。

 

「見るからに邪悪な気配がするな……」

「それはどういう意味で?」

「怪異的にも、生きた人の悪意的にもね」

 

 そう言いながら入っていく菫子と乙。ビルの中は時折ピチャピチャと天井から溜まった雨が漏れ落ちるほど崩壊しており、2階建てで4-5軒ほどあった店舗のあとも看板や装飾の残りなどがわずかに見えるくらいであった。

 

「うーむ」

「お店……だったところの中に、なにかある?」

「いや、おそらく狼藉者が店を荒らし回ったのだろうな。金目のものはすべてなくなっている。あとに残っているのはカラの瓶や壊れた机、椅子、そして……」

 

 菫子が壁を撫でる。

 

「お決まりのスプレーアートだね」

「なんて書いてあるの?」

「自分たちのチームを誇るようなものさ。特に怪異に関係しそうなものはない」

「そう……」

「乙ちゃんは何か感じる?」

「いや……何

 

「ちょっと待って」

 

 何かを言いかけた乙の口を、菫子がふさぐ。

 

「もご?」

「物音がする、マズい……誰かくるな」

「ぷはっ……どうする?」

「ひとまずそこの店の跡に隠れよう。入ってこなければいいが……」

 

 菫子と乙はボロボロのドアを開けると、昼間なのにほとんど明かりの刺さない何かの店舗の跡に入り、そして──

 

「長いソファがいっぱいあるね」

「ふーむ、これは資料でみたことがあるが、どうやらピンクサロ……おっと」

「ぴんく……なに?」

「君が知らなくてもいい昭和の遺物さ。だいぶなくなりつつあるようだしね」

 

 そう言いながら二人は物陰に隠れ息をひそめる。その時──

 

「今日はここにすっか」

「そうすっかー」

「ここ、誰もいないからいいよなー」

 

 金髪や茶髪に髪を染め、つなぎにペンキの汚れをべっとりとつけた何人かの青年たちが店に入り──そして、ザワザワと騒ぎながら何かを準備していく。

 

(どうしよう……入ってきちゃった)

(少し様子を見よう)

 

 青年たちは持ってきたバッグからスプレーを取り出すと、壁にむかい──プシューとそれを吹き付けはじめる。

 

「練習にちょうどいいよなここ」

「描いても誰もみてくれねえだろうけどさー」

「肝試しで来るバカは見てくれるんじゃねw」

「確かにw」

 

(バカ……)

(バカか私たち……)

 

 微妙な顔をして見合う菫子と乙。その二人が隠れているとはつゆ知らず、青年たちは次々と壁をスプレーで染めていく。

 

(うーん、出づらくなってきたな)

 

 菫子が出る機会を窺っていたが、どうしようかと悩んでいたその時──

 

「ふぁ……ふぁ……」

「!?」

 

 昨日の雨のせいか、くしゃみをしかけた乙の口を慌ててふさぐ。だが──

 

「へっくち!!」

 

 かわいらしいくしゃみが店内に響き、そして──青年たちが驚愕する。

 

「だ、誰だ!?」

「バケモンか!?」

「……」

 

 仕方ない、と腹を括った菫子は──密かに片手にスタンガンを構え、そして乙と共に立ち上がる。

 

「ひっ……黒髪の少女!!」

「なんかデカイのもいるぞ! 貞◯か!?」

 

 突如暗がりから現れた二人を見て驚いたのは、青年たちのほうであった。

 

「誰が◯子なものか。こんなにも生気に溢れたこの私が」

「……だ、だれだあんたら……」

「え、えーと……廃墟探索マニア、かな?」

「え?」

 

 菫子がとっさに言ったウソに、青年たちは──安心したような顔をする。

 

「なんだ、インスタとかにUPする人たちかよ」

「マジで幽霊かと思ったぜ」

「幽霊?」

「ああ」

 

 青年の1人が深刻な顔で言い出す。

 

「ここよ、昔はフーゾクの店が何個か集まってたらしいんだけどよ、コロナでぜーんぶ潰れちまって──それ以来、幽霊が出るらしくて」

「廃墟になって3年くらいだから、まだ床とか抜けてないだろ? だから廃墟マニアとかユーチューバーとかが来るんだけどよ、けっこう見るらしいんだ」

「どういう幽霊なんだい?」

「ああ」

 

 青年がスマホに手をかけ、そして菫子に見せる。

 

「ほう……本番強要客の、霊?」

「ああ。こことかピンサロだろ? "本番"をしようとして注意されて、当てつけのためにトイレでクビ吊ったバカがいたらしくてよ、そいつの霊とかが……」

「なんでマヌケな死に様の男なんだ……」

「まあ、それはともかく、ここのビルはけっこうヤベー不良が来る時もあるから、あんたらもすぐに帰ったほうがいいぜ」

「そうもいかなくてね。色々調査しなければいけないこともある……しかしまあ、そんな性風俗店でセックスしようとするマヌケな男の霊とか、あまり強そうではないな……ん? 乙?」

 

 苦笑いしていた菫子が、ふと見ると──乙はある一点を見て、固まっていた。

 

「あそこ……"標識"が」

 

 乙が指をさした先にあったのは、TOILETという札がかけてあるドア。

 

「よーし、ここのドアにも一丁いいアートを描いて……ん? なんだこの紙? ハンコがたくさん押してある……?」

「ダメっ!」

 

 乙が叫んだ時には、すでに遅かった。

 

 プシューッ!

 

 スプレーで赤く染まったトイレのドアが、突然──

 

 バタン! と音を立てて開く!

 

「うわあっ!」「わああっ!」「!?」

 

 菫子と青年一同が驚き、そして──乙が震えながら言う。

 

「標識が……5本くらい! 畦目先生のときと同じ……」

「なっ!? それはマズい……」

 

 菫子が叫んだ、その時だった──

 

「う、うあ、うああああああっ!」

 

 トイレのドアにスプレーを吹き付けた男が突如苦しみだす。

 

「お、おあ、おああああ……」

 

 トイレから出てきた謎の赤い塊が青年をたちまち囲み、赤く染めていく。

 

「ユウキ! どうした!」

 

 他の青年が慌てて駆け寄ろうとするが──

 

「いかんっ! ダメだっ! 彼に近寄るなっ!」

 

 菫子の制止をふりきり、ユウキという青年に近づいた二人もまた──

 

「おおおおおああああっ!」

「うあああああああああっ!」

 

 赤い霧のようなものに巻き込まれ、そして──

 

「オオオオオオオオ……」

「くっ……怪異、か?」

 

 茶髪やツナギなれど、人の良さそうな顔をしていた青年たちの顔が突如として──生気を感じない、まるで人形のような顔へと変化していく。その上──

 

「マズいな、色々と」

 

 菫子の目が向いたのは──彼らの股間であった。つなぎでピッチリと覆われたその股間は、明らかにわかるほどに"一部分"が人間のものではないくらいに盛り上がり、その存在をアピールしていた。

 

(まさか……本番強要客の怨念が……?)

 

「ど、どうしよう……」

「くっ、走るぞ乙ちゃん!」

「女、オンナアアアアッ!!」

 

 出口へ駈けようとした二人を囲むように青年たちが群れる。

 

「股間がそんなになっているのに、よくそんな速度で走れるな……」

「レン兄……助けて……」

「来ない化野くんに助けを求める前に、まずここを切り抜けないと!」

 

 菫子は手にしたスタンガンを手に、青年たちに突撃し──

 

「喰らえっ!」

 

 バチイッ!

 

 君の瞳よりは5倍も強いスタンガンが青年たちの身体に当たるが──

 

「グオオオオオオオッ!」

「なっ!? まるっきり効いちゃいないっ!」

 

 人間であれば触れた瞬間に痛みで悶絶するであろう5万ボルトの電流も、赤い霧に覆われた青年たちは全く微動だにせず──

 

「女ァ!」

 

 バシッ!

 ドン!

 

「うわあっ!」

 

 菫子が足を払われ、床に尻もちをつく。

 

「い、痛たたた……くそっ、このままじゃ!」

「やめ、やめてっ!」

「!?」

 

 悲鳴を聞いて振り向いた菫子が見たものは──

 

「いや、いやああああああああああっ!」

 

 男たちに抱え上げられ、スカートをまくり上げあられて純白の白いショーツを丸見えにされた乙の姿であった。

 

「へへへへ……」

「ぐへへへ……」

「いや、見ないでぇ……」

 

 乙が顔を真っ赤にしてもがくが、男たちの力は強く、まったく微動だにしない。そして──男たちの手が、乙の薄く平たく小さな胸に手をかけようとした──その時だった。

 

「待ちたまえ」

 

 ボトッ。

 

 床にスタンガンを捨てながら、菫子が怪異に向かって言う。

 

「君たちは本番ができなくて恨みのあまり死んだ霊だろう? なら、私がそれをさせてあげよう。だから……その子からは手を話してくれないか?」

「……」

 

 幽霊たちはしばらく二人を見比べた後、拘束していた乙から手を離す。

 

「だ……団地妻!? 一体何を?」

「ああ、大丈夫さ。君はな。だから少し、そこで座って待っていてくれないか?」

「何を……する気なの?」

「まあね。ちょっとした……"本番"というやつさ」

「……なにそれ、わからない……逃げよう! 早く逃げないと……もががっ!」

 

 逃げようとした乙を捕まえた男が、そのあたりにあったボロ布で手足をキツく縛り、そして口に猿ぐつわをかませる。

 

「あんいうあ!(団地妻)」

「大丈夫、大丈夫だ乙ちゃん。しばらくそこで見ていてくれ。いや──できれば見ないでほしい、かな」

 

 そう言うと乙は、着ていたシャツに手をかけ、それをゆっくりとまくり上げる──。

 

 ボルン。

 

「おおお……」「オオオ……」「おおお……」

 

 怪異と化した者たちからですら驚愕する、巨大なブラジャーに包まれたどデカい爆乳に感嘆の声が漏れる。

 

「すげぇ……デカすぎだろ……」

「おや、怪異となっても喋れるんだね」

「へへへ、姉ちゃん、その乳のサイズ……教えてくれよ」

「たしか去年測った限りでは──100cmで」

「100cm?!?!? 3ケタ!?!?」

「ああ。カップ数は、たしか……」

 

 菫子が巨大なベージュのブラジャーのヒモのについたタグを見て──

 

「K、と書いてあるね」

「K!」「K!」「K!」

 

 怪異と化した青年たちが驚愕の表情で指を折り始める。

 

「ABCDEFGHIJ……K!」

「おやおや、男性の諸君は怪異となってもこの……たかがアルファベットの文字設定に興奮するようだね」

「見せろ! いますぐKカップ爆乳を……見せろっ!」

「本来なら莫大な金を詰まれるか、命をすくってくれたお礼にでもしか見せたくないんだがね……」

 

 菫子が諦めたように言い、そして──Kカップを包んでいたブラジャーを外す。

 

 ボォォン!

 

 聞こえないはずの乳房が空気を揺らすような音が部屋のなかに響き、そして下着の拘束から解かれた100cmの乳房が──股間を滾らせた青年たちの前に晒される。

 

「うおおおお……」

 

 思わず漏れる嘆息。集中される目線。それに"乙女"の菫子は思わず顔を赤くする。

 

「あまり見ないでくれないか? 正直……羞恥で死にそうなんだが……」

「見ろ! 陥没してるぜ乳首!」

「本当だ! 両方ともめちゃめちゃ埋まってるぞっ!」

「くっ……」

 

 乙に見られた時は平気そうにしていたが、本当はコンプレックスに感じている陥没乳首に注目され、手で隠そうとするが──

 

「隠すなっ! 手は下にさげてろ!」

「わかった。存分に見たまえ」

「す……すげぇ……」

 

 手で乳房を隠すことを許されず、いつの間にか身体に触れるギリギリまでに寄ってきた複数の青年たちに食い入るように乳房に埋没した乳首を視姦され、菫子が思わず顔を赤くする。

 

「こ、これはな……乳管の成長が……」

「俺聞いたことあるぜ! 陥没乳首の女は触られ慣れてないから乳首イジられると死ぬほど感じるんだって!」

「そんなことは俗説だ! これは成長のアンバランスさがだな!」

「本当か!? だったら乳首出させてみようぜ!」

「俺やりてぇ……俺やりてえ! おいデカパイ女、座れ!!」

「デカパイって……私の主体は乳なのかね……」

 

 怪異青年の一人に命令され、ぶつぶつと言いながら座った菫子の乳を──

 

 ガシッ!

 

「ひあっ!」

 

 背後からガッツリと手でつかみ、そして──そのまま揉みしだく。

 

「う、うおお…すげぇ……大人の男の手でも全然掴みきれねえ……」

「どんだけでけぇんだよ……」

「AVでも見たことねえぞこんな乳……」

「んっ……んあっ……」

 

 乱暴に揉みしだかれていくる乳。本来ならばこんな稚拙で乱暴な揉みかたでは女性が感じることはなかったかもしれない。だが──初めて男性のブ厚く、熱を持ち、乾いた無骨な手で触られた菫子の身体は──

 

「あっ……ちょっ……そんな……ふうっ……」

「お、デカパイ女から声が漏れてきたぜ」

 

 徐々に感じていってしまったのである。そして、その証拠に──

 

「見ろ! 乳首が出てきたぞっ!」

「おおっ!」

「え……ああっ……そ、そうなのかい?」

 

 菫子が思わず己の揉みしだかれている胸を見ると──男の手は一切乳首や乳輪に触れていないにもかかわらず、普段は埋没しているはずの色素の濃い乳首はむっくりと勃起し、100cmの爆乳にふさわしい大きさでピンと己を主張する。

 

「ちょろいぜこの女……感じやすいぞ!」

「そんなこと……うふぅ……ない……」

「お、俺乳首しゃぶってみてぇ! はむっ!」

 

 男を誘うようにいやらしくピンと勃ち自己を主張するような乳首を見て欲情した青年が、菫子に見せつけるように口で啄む。

 

「ひやああああああっ!!」

 

 部屋に響く嬌声。彼らの言う通りであった。普段隠れており、刺激に弱い乳首は──菫子が寂しく己を慰める時にも鉄板で快感を覚える、いわば弱点で──

 

「ひゃ、ひゃあああっ! やめてくれっ! あああっ!」

「はむっ……ちゅっちゅっちゅっ……じゅるっ!」

「うおぉぉぉ……舐めないでくれ吸わないでくれ転がさないでくれ!」

「すげぇ……この乳首吸いやすすぎるぜ……男に吸われるための乳首みてぇだ! ちょっとしょっぺえけど!」

「そらずっと肉に埋もれてるからな! ハハハ!」

「……!」

 

 己がコンプレックスに思うところで感じさせられ、そしてそれを笑われることに屈辱を覚え、青年たちを睨みつける菫子。だがその鼻先にツッ、と突きつけられたのは──

 

「おいデカパイ女、しゃぶってくれよ」

「……」

「聞こえてんのか? 早くしゃぶれよ!」

「しゃぶれ、というのは君の性器を私の口で咥えろということか?」

「もちろんだ! 手も口も使って、俺のチンポを気持ちよくさせろ!」

「……了解した」

 

(まさか、映画や書物で見たようなことを……自分でやらされるとはね……)

 

 人質にとられた大事な存在、そして脱がされ辱められる自分、目の前に突き出された赤黒く勃起し女体を求めるように突き上がった男性器──それが自分に起きたことだとはまだ信じられないまま、菫子はそれを恐る恐る手に取り、そして口で咥える。

 

「はむっ……んっ……」

「お……おぉ……」

「デカパイ女のフェラ顔たまんねぇな……」

「うんっ……」

「……」

 

(ひどい味だ……しょっぱくてそして酸味と苦味……こんなものを"おいしぃ❤"なんて言いながらしゃぶる女の気がしれないな……いや、なにを私は冷静に分析しているんだ。いま私は口腔をムリヤリに犯されているんだぞ……)

 

 初めてチンポを口の中にぶちこまれたにしては、頭は冷静に動いているなと思いながらフェラをする菫子に、突き入れていた男が──微妙な顔をする。

 

「……こいつ、フェラ死ぬほどヘタだな」

「そうなのか?」

「ふむぅ……ひふれいな(失礼な)ひっひへやっへるほに(必死でやってるのに)」

「いやなんていうか……全くツボを突かないやりかたというか……」

「ふほはほはははなひほ(ツボなどわからないよ……)」

「……くそっ、ジレってえ……! おいお前ら! こいつを抑えて足広げろ!」

「お、おお……」

 

 チンポを口に入れていた青年の命令で男たちが菫子の両足を抑え、そして股をがばりと開く。

 

「くっ……」

「へへ、口はヘタでもこっちなら上手い下手関係ねえしな……さあたっぷりと犯させてもらうぜ……」

 

 ビリビリッ!

 

 菫子の色気のないショーツを青年がビリビリと破ると、そこから見えたのは──

 

「……うっお、毛ぇすげぇ……」

「ジャングルだな……茶色いジャングル」

「ちゃんと手入れしてんのかお前、大人の女のくせに」

「す、する時はする! だが……今日はしていない……」

「こりゃかき分けるのも大変だな……おっマンコはけっこうピッチリとしてるぜ」

 

 青年が菫子の剛毛を手でかき分け、そして──両脇から両足を抱えられ広げられ、守るもののないほど広がったマンコに勃起した赤黒いチンポをペトリ、と当てる。

 

「じゃあ……挿れさせてもらうぜ」

「……せいぜいありがたくしたまえよ」

「は? 何を言って……オラぁっ! いくぞ!」

「ぐっ……」

 

 菫子が苦悶の表情を浮かべ、そして──歯を食いしばり、上を向く。

 

「う……ああ…っ……」

「おお、こいつ身体はデカイわりにマンコはキツキツだぜ!」

「あ、うあああ……私の中に……太いものが……入ってくる……っ!」

「っておい、おいこいつ!」

 

 いままさに挿入した青年が驚きながら言う。

 

「マンコから血出てるぜ!」

「おい、病気か!?」

「し、失礼な……私は……処女、だったんだ……」

「お、おおおおおっ!」

 

 青年が喜びの声をあげる。

 

「マジかよラッキー! こんなデカパイエロ女の処女ゲットとか貴重じゃん!」

「だからマンコキツキツなのかよ!」

「あ、ああ……だから言っただろう。せいぜいありがたく受け取り給えと……ぐっ!」

「う、うおお……やべぇ、興奮してきた!」

 

 パンパンパンパンパン!

 

 興奮した青年が貪るように腰を振り、初めて男が侵入した狭く小さな菫子の膣穴を己の形に変えてしまわんと奥まで侵入し、そしてそれを乱暴に抜き差しする。そのたびに──

 

「ぐうっ……せ、セックスというものはこれほどまでに……」

 

 まだ初めてで破瓜の血を流している菫子が苦悶の声をあげる。彼女にとっての初めての経験は、ムリヤリに奪われたという屈辱のものであった。だが──

 

(乙……彼女を守れるくらいなら私の処女の一枚や二枚……)

 

「ウ、ウウウッー! はんひふはー!(団地妻ー)」

 

(私のせいで……私を守るために……な、なんとかしないと……)

 

 菫子の視線の先にいる、両手足を縛られた乙が何ごとか叫びながらもそもそと手足を動かす。

 

「あっはすはほ。ほへはい……へっへーひほほひて……」

 

 猿ぐつわを噛まされたままの乙が何かを言いながら手を動かしている間にも、興奮した青年は菫子の膣内を蹂躙し続け、そして──

 

「うっやべ……そろそろ出そうだ……」

「!?」

 

 菫子の顔がさっ、と青くなる。

 

「まさか……そのまま射精する気なの、かい……」

「ああ、このまま処女マンコにたっぷりと種付けしてやる! 生本番なんだからよ!」

「そ……それは流石にやめてくれっ!」

「抵抗するならあっちの女に中出しするぞ! いいのかぁ!?」

「ぐっ……」

 

 暴れかけた菫子の動きが止まる。

 

(くっ……たしかに避妊してくれる怪異などいるわけもないが……だが、怪異に取り憑かれた男の体液を私の粘膜で受け止めてしまった場合……かなりマズイことになるのではないか……だが……)

 

 菫子の視線の先にいるのは、不安そうな顔の──乙。

 

(仕方がない。ここは……私が!)

 

「出るぞデカパイ女……お前の膣の中で精子いっぱい出してやるっ! ガキ孕ませてやるからなあっ!」

「それは勘弁被りたいが……!」

「出る……出すぞっ! う、うおおおっ!」

「ぐっ……あああっ……」

 

 ドビュウウウウウウウウウウウッ!」

 

 菫子に覆いかぶさるように最も奥まで突きこんだ青年が、そのまま腟内に精液を大量に発射していく。

 

「やべぇ……出る……まだ出る……!!」

(射精されている感覚はない……だがこの男の陰茎の必死な震えが伝わってくる……これが……腟内に出されるという感覚なのか……)

 

 菫子はただその精液を無防備な膣内で、受け止めるしかなかった。

 

「ふぅ……出た……マジで金玉の中全部だしきった……」

 

 青年が菫子から役目を終え萎れかけたチンポを抜くと、突き破られたばかりのマンコの入口からだらり──と破瓜の血と精液が混じった桃色の濁った液体が、泡を立てながら垂れ落ちていく。

 

「おー、出た出た。めっちゃ濃いな」

「お姉さん一発でガキできたんじゃね?」

「ガキできても陥没乳首じゃ育てづれえだろな!」

「そんな1回で妊娠するものではないよ……女性の体調や周期もあるのだし、現に私はいまは排卵する周期ではない。大丈夫だ、妊娠する可能性は極めて低い……」

 

 と自らに言い聞かせながら菫子は心配していた。今種付けされたのは人間の精液ではなく、怪異に取り憑かれた者の精液なのだ。それが自分の遺伝子と結びつき何か異様なものが己の子宮に宿ったら──その恐怖が、今まさに菫子の精神を犯そうとしていた。

 

「次は誰がヤる?」

「お、俺はパス……」

「じゃあ俺がやるかな! でもよぉ」

 

 白く濁った菫子の膣口を見て青年がうんざりした顔をする。

 

「人が種付けしたばっかりの中古マンコにチンポいれるのやだなぁ~そうだ!、おいデカパイ女」

「ん?」

「お前のそのでけぇ100cmのKカップを手で持ち上げろ」

「……こう、かい?」

「そうだ。お、おお……」

 

 青年が勃起したチンポを、二つの大きな乳房でできた谷間にズブリ、ズブリと挿入していく。

 

「すげぇ……正面からチンポいれて全部乳の谷間に入ったぞ!」

「縦パイズリとか、生で初めてみた!」

「う、うお……やわらけぇ、すげえ……」

 

 菫子の爆乳の谷間に正面からチンポをいれた青年が、恍惚とした表情のまま腰を振り出す。

 

「ぬう……なんだこれは……」

「おいデカパイ! もっと乳を寄せて狭くしろ!」

「ついに女、すらなくなったか……私の全てがこの乳房のようだ……」

「う、うおお……やべぇ……すげぇ……デカパイの間キツくて……もう……」

 

 早くも限界に達した青年が、菫子の肩をガッチリと掴む。

 

「出る……デカパイの乳の中に……出すぞっ!」

 

 ドビュウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!

 

「う……出る……すげぇ……」

 

 青年が菫子の乳にチンポを突き入れたまま、身体を震わせて射精する。

 

(胸でも男性器の震えというものは感じるのだな……なんというか、射精というのは生殖だけあって人間の全てをかけたような挙動をする……)

 

 その震えが止まった後、菫子が手を離すと──寄せられていた爆乳がばるんと重力に従い元にもどっていき、そして──

 

「うお……精液はこれほど青臭く生臭い……のか……」

 

 胸の谷間に粘つきアーチを架けるように両の乳房に粘着した精液から漂う臭いを顔にモロに受け、菫子が思わずつぶやく。

 

「ふう……後はお前だけだな、どうする? 口か? アナルか?」

「し、尻穴は勘弁してくれっ! ただでさえ仕事がら座りっぱなしでその……少し……」

「いや、俺は……」

 

 まだ射精していない青年がゆらりと立つと──乙のほうを向く。

 

「俺、デカパイでマン毛もっさもさの女とか全然興奮しねえんだ……」

「あ、たしかにチンポぜんぜん勃ってねえな……」

「だからよ、俺は……あっちのほうをヤらせてもらうぜ」

「!?」

 

 菫子がハッとなる。

 

「ま、待ちたまえっ! 約束が違うぞっ! その子に手をだすなっ!」

「と言ってもよ……俺……小さい子が好きだから……」

「なら……これならどうだっ!」

 

 菫子が目をつぶり、そして──

 

 "君が日に異にッ 老ゆらく惜しも!!"

 

 "呪歌"を唱える! すると菫子の身体はみるみるうちに、中学生──いや小学生のようなつるんつるんのペタンペタンに変化していく。

 

「う、うええ……」

「なんだこいつ……」

「きみたちも今は怪異だろう? こんなことぐらいで驚くのかい?」

「ま、まあそうか……ん? お、おい?」

 

 先ほど膣内に射精した青年が驚く。彼が見たのは──

 

「う、うおお……超コーフンする……」

 

 少女趣味の青年のチンポが、滾るように急に勃起した姿であった。

 

「お前……マジか……」

「さあすみれこちゃーん、お兄ちゃんといっぱいエッチしようねぇ~」

「……うん」

「じゃあ、お兄ちゃんにまたがってもらえるかなぁ?」

 

 青年がソファに座ると、その膝の上に小さくなった菫子がまたがる。

 

「これで、いいの?」

「うん、軽いねぇすみれこちゃん……じゃあ、お兄ちゃんが今からすみれこちゃんのちっちゃいおまんこに、オチンチンいれるねぇ~」

「おてやわらかにおねがいするよ……ぐ、ぐああああああああああああああっ!?」

 

 己の膣の中に突き上げるように入ってきた男の大きなチンポを感じ、菫子が絶叫する。

「あああああああっ! い、痛いっ! 苦しいっ!」

「おい見ろ、またマンコから血が出てきたぜ!」

「なんだこいつ、処女膜いっぱいあるのか!?」

(ち、ちがう……これは、私が子供になったことにより傷が修復され……処女膜まで修復されてしまったんだ……)

 

「なんか知らねえけどラッキー! 幼女の処女もらい~」

 

 ロリコンの青年が歓喜に震えながら腰を突き上げるたびに、すみれこの小さな身体が人形のようにガクガクを震える。小さなマンコは精一杯広がっているが、大人の大きなチンポを受け入れるには狭いようで──限界まで広がり、それを咥えていた。

 

「狭い……小さい……やっぱり小さい女の子のマンコ最高だぜ!」

「お前……経験あったのか?」

「無ぇよ! だからこうやって感動してんだろ! やべぇ……もう中に出したくなってきた!」

「や、やめろ……これ以上怪異の遺伝子を私に注がないでくれ……」

「どうせあんたも怪異みたいなもんだろ! 大丈夫だって!」「怪異の赤ちゃん孕んで産んでくれよ!」

「それはかんべんしてほしい……あ、ああ……」

「う、うおお……出る……出るぞ……」

「や、やめろ、やめろおおおおおおおおおっ!」

 

 すみれこが絶叫した──その時であった。

 

 バタン!

 

 崩れかけていたドアが音を立てて開き、僅かな光が漏れる。そこにいたのは──

 

「緒川さん! 化野さん!」

「へんへい!」

「化野さん! 大丈夫!?」

 

 ドアから入ってきたのは、へんへい──乙から先生、と呼ばれる女、すなわち。

 

「畦目先生っ! よかった、スマホでメッセージ送ったのが通じた……」

「な、なんだ、なんだお前っ!」

「……あなたたちは」

 

 無言のままゆらりと立ち、怒りの声をあげた畦目が──縛られた乙、そして男たちに囲まれ犯されているすみれこの姿を見て、そして怒りの声をあげる。

 

「してはいけないことを、してしまったようね……」

「な、なんだてめぇは!」

「……た、ただの女じゃねえか!」

「お前も一緒に犯してやろうか!?」

 

 ポーイ。

 

「うっ、うわあっ!?」

 

 慌てながらすみれこをソファに放り投げ、男たちが畦目のほうを見る。

 ──その時であった。

 

「あなたたちには、罰を与えなければいけないようね……」

 

 ブチイッ! 畦目が怒りのままカチューシャを取ると、そこにあったのは──角。

 

「な、なんだこいつ……鬼か?」

「そうよ、あなたたちクズをこの世から消し去る……鬼……」

「うなめせんせいっ!」

 

 すみれこが必死に叫ぶ。

 

「彼らは怪異に取り憑かれているだけの人間だっ! なんとか保護を……」

「ごめんなさい緒川さん、私……能力の細かい調整ができるかは、わからないの」

 

 畦目が床に四つん這いになり、そして──青年たちの影をぺろりと舐める。

 

「な、なんだ……う、うわ、うわああああああああああっ!」

「ぎゃああああああああああああっ!」

「あ、熱いいいいいいいいっ! 身体があああああっ!」

 

 影を舐められた青年たちの身体が──まるで松明のように、全身から火をあげて燃え盛っていく。

 

「ああああああああああああっ!」

「だ、だいじょうぶか……くっ、ちかよれない……!」

 

 裸に剥かれた小さくなったままのすみれこの目の前で──青年たち3人は、炎に包まれていった。

 

 

 "きみいまつりて おちしめふはも……"

 

「うっ……」

「緒川さんっ! 大丈夫!?」

「団地妻!?」

 

 身体を元に戻した途端、菫子の身体がぐらつき──それを畦目と乙が支える。

 

「ああ、大丈夫だ……それより、乙ちゃん……」

「私は大丈夫!」

「よかった。あと、青年たちは……怪異に取り憑かれただけの……気の良い若者だが」

「ええ、手加減したつもりはなかったけど……大丈夫みたいね」

 

 畦目の言う通り、青年たちは服を焼かれ全裸になっていたものの、ぴくぴくと震えて倒れている。

 

「一命はとりとめたようね。……なにかしら、これ?」

 

 青年のうち、一人の身体の上に置いてあったカード状の紙を、畦目が拾う。

 

「カード? ええと"ピンクサロン 桃色天国"て書いてあるわね」

「なるほど……」

 

 菫子がそれを覗き込みながら言う。

 

「今回の怪異は"本番"ができず激怒し、この店のトイレで首を吊った男の怨念だったらしいが、その会員証を見ると……ハンコで埋まっている。この最後の"ハンコが溜まったらスペシャルサービス❤"というのを本番と勘違いしたんだろう……」

「……よくわからないけど、その人の逆恨みなの?」

「ああ、そうだ。だがそれもこれで……うっ」

 

 菫子の身体がガクっ、と崩れる。

 

「緒川さん!」

「畦目先生、救急車を……彼らのために、救急車を、呼んであげて……くだ……」

「緒川さんっ! 緒川さんしっかりして!」

「だ……菫子っ! 大丈夫!? 菫子っ!」

「ははは、ようやくちゃんとした名前で呼んでくれたようだね、乙ちゃん……」

 

 菫子の意識は、遠のいていった──

 

 

 

 ──1週間後、みどり書店。

 

 ガチャン。ガッチャンコー──

 

「やあやあ化野くん、元気かい?」

「この姿が元気に見えます?」

「うーん……」

 

 バックヤードで椅子に座り、書籍にビニールをかけている化野蓮の姿は──机に松葉杖を置き、片目に包帯を巻いて左足も包帯でぐるぐる巻き。その他いたるところに切り傷や擦り傷があり、そして左の掌にも包帯が巻かれていた。

 

「どう見ても満身創痍だねぇ」

「ええ、まともに動くのは右手と右足、それに右目くらいですね」

「なら家で休んでいてはどうだい」

「生活には先立つものがいるんですよ。ところでこうやって全身が動かない若者を見たら、お姉さんとしては"手が動かなくて不自由でしょ❤ 私の手を貸してあげる❤"とか言うものじゃないですか?」

「君の脳味噌にはフランス書院文庫の単行本でも詰まっているのかい?」

「そんなに高尚なものは入っていないですね」

 

 いつものように話を交わす二人であったが、菫子の中では聞きたくても聞けないことがあった。たしか、乙の目は──化野蓮の目となり、見ることができると。つまり彼は、自分があの青年たちに犯され、処女を失うところを見ていたのか──ということを。

 

「そういえば」

「あ、ああ」

「乙が呪物を持ってきましてね」

「ほう……どんなやつだい?」

「性的なやつでしてね。畦目さんをボディガードにその辺の廃墟で拾ったようですが」

「へぇ、それでどうだったんだい取引は」

「性的なものは人の執着がけっこう強いですからねぇ。高いもので引き取ってもらったんですが、目標にはまだまだと」

「そうか……まあ畦目さんがいれば安心だろう。なにせあの人は怪異だろうが人だろうが倒してしまうからな」

「僕たちとはそこが違いますね……」

「おっと、油を売っている場合ではない。私はレジへ戻る」

「おつかれさまですー」

 

 菫子は多少ホッとした様子でレジへ戻っていく。今の話からして、化野蓮は目の負傷であの光景をみていなかったと考えられた。正直なところ──自分としては乙を守った、ということと青年たちもまた犠牲者ということもあり、28年守ってきた処女を奪われたことには思ったよりはショックはなかったし、肉体のほうも婦人科検診によればなんともなかったのだ。

 

(まあ、化野くんが気づいてないのなら……私が気にさえしなければいいことだ)

 

 そう思いながら去っていく菫子の後ろ姿を、化野蓮が見つめる。

 

(菫子さん、すいません……僕は……僕はっ!)

 

 菫子は気づいていなかった。化野蓮の、他の箇所に比べて真新しい左手の包帯が赤い血に滲む。これは──乙の目を通じて全てを見ていた彼が、二人を助けに行こうにもベッドから立ち上がることすらできず、無念に握りしめた手の痕だったということを。

 

完




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