そのまま試合に出る羽目になったりするお話です。
「ほらほら、また逃げ腰になってるよ! それじゃ優勝とかできないって!」
「う、うっす、コーチ!」
寂れた格闘技ジムで、一人の女性が大声を張り上げる。
ギロリとした三白眼で教え子を睨むかのように見ながら、相手の攻撃を的確に受け止めていく。
「全く、そんな可愛い目をするんじゃないよ。いいかい、格闘技ってのは相手をぶっ倒すもんなんだよ?」
「お、俺、精一杯やってるんすけどね……」
どこかあどけない瞳でコーチを見ながら、素早いジャブを連打する教え子。
「筋はいいんだけどねぇ、もうちょっと気迫がありゃあ」
パンチを捌きつつ、反撃の攻撃を繰り出す。
「顔はほら、仕方ないじゃないですか!」
ブロックしながら、やや不満げに教え子が言い返した。
「顔もそうだけど、ランファは体が細すぎるんだよ。ほら、竜人ならもっと逞しくならないのかい?」
「け、結構、食べてるんですけどねぇ……」
そう、人間の女性コーチが鍛えているのは……竜人の男性。
とても格闘家には見えないすらっとした体格なのだが、人間なんて目じゃない程の威力のパンチを繰り出している。
「顔もちょっと可愛い、体も細い、それじゃあ威圧できないって言ってるだろ?」
「こ、コーチの現役の映像見た事ありますけど、すごいですもんね、わ、いた、イタタっ!」
「ほら、口より体を動かす! それにその話はするんじゃあないよ!」
彼女も昔はバリバリの格闘家だったものの……不慮の事故により引退。
たまたま流れ着いた竜人・ランファの指導はしているものの、特にパッとしてない日々。
「う、うっす、すいません!」
教えれば教えるほどに上達し、強くなる彼ではあったのだが……
体格、顔つき、性格が今ひとつハングリー精神に欠けている。
女性コーチが色々焚き付けるものの、彼はもう一つ本気になれていないようだった。
タイマーの音が鳴り、練習ラウンドの終了を告げる。
「ふぅ、じゃあ一休みしようか」
「は、はい!」
現役を退いて体力が落ちたのもあり、流石に疲労が隠せないコーチ。
一方のランツは一休みと言いつつも、自分のフォームの確認をする余裕があるようだ。
「ああ、そういえばランファ」
「どうされました? 飲み物持ってきましょうか?」
「今はいいや、そうじゃなくってね。今の大会、次が決勝だって言うだろ?」
「はい! コーチのおかげで、なんとか準決勝抜けまして」
「ランファのやる気スイッチがどこか分かんないから聞くけど、優勝したらご褒美欲しいかい?」
「ご褒美、ですか? でも、まだ地区大会っすよ」
「その地区大会で予選落ち何度もしたの、どこの誰だい」
ジロ、と睨まれランファは慌てて目を逸らす。
最も、コーチはただ見ただけなのだが……三白眼ゆえ、どうしても強く見えてしまうのだ。
「えっと、その、すいません」
「いや、別に……謝らなくてもいいんだけど。で、ご褒美は何がいいかい? そんなに金無いけど、美味い飯くらいなら……」
「え、えっと、コーチと、デート、とか……」
「は?」
「だ、ダメっすか」
「いやいや、今、なんて?」
「デ、デートぉ……」
もじもじしながら、顔を赤くしているランファ。
呆れた顔でそれを睨むように見つめるコーチ。
「い、いや、あのさ。アタイさ、もう30後半な訳よ」
「ね、年齢の話したら、俺、三桁っすよ!?」
「人間換算だと20前半だろぉ〜?」
「う、うっす」
引退したとはいえ、元格闘家だけはある。
少しドスのきいた声でランファを威圧するように喋り。
「ランツみたいな若いのが、人間の、しかもおばさんとデートとか言うもんじゃないよ」
「で、でも、コーチ、アカネさん……」
「はい、名前で呼ばない!」
「うっす……」
厳しいコーチの指摘に、またもや引っ込んでしまい。
こう言う時にグイグイ行けないのも、今ひとつ戦績が良くない原因なのであろう。
本当にデートして欲しいならそう言い張ればいいのだが、コーチであるアカネの圧には敵わず。
「それとも何かい、アタイがいつも試合に来ないの気にしてるのかい?」
「えぇーっと、まあ、でも、来てもらってるのに負けちゃったら情けないですしぃ」
「負けること考えて試合するなって言ってるだろぉっ」
「うっす」
余計な事を言い、余計に叱られて。
「まあでも、流石に地区大会の決勝かぁ。アタイも教え子の晴れ姿ぐらい、見に行くとするかね」
「え、え、来るんですか?」
「なんだい、デートしたい相手が見てたら集中できないのかい?」
「え、えっと、ええっとぉ……」
「んもう、仕方ない奴だな。もっと思い切りよくならないと、まーた押し切られて負けるだけだぞ?」
自分の癖を知り尽くしたアカネに痛い所を指摘され、黙り込んでしまうランファ。
「今決めちまいな。来て欲しいか、来てほしくないか」
「よ、よし、じゃあ、絶対、優勝するんで、来て、見て、ください!」
「よーしよし、えらいえらい。できるできないじゃなくて、断言するのえらい。じゃあ、勝つために練習再開するかね」
「う、うっす!」
コンビとしては良いものの、どこかパッとしないコーチと教え子。
アカネもランファもどこか諦めている節があり、完全に熱心になりきれていないのであった。
「やっちゃったなぁ、待ち合わせとか久々だから完全に時間間違えちゃったや……」
アカネが地図を見て、頭を抱えている。
今日がその決勝戦。控え室で準備万端のランファを冷やかしがてら、顔を出していてもいい時間なのだが……
寝過ごし、乗り過ごし、道を間違え。
自分で自分が情けなくなるほどのやらかしに、思わず肩を落としてしまう。
「ええっと、ああそうだ、最近テレポーテーションポッドが設置されたとか聞いたねぇ。もう時間もないし、機械は苦手だけど……ランファのためだ、わがままは言ってらんないね」
辺りを見渡すと、コンビニの横に幾つかのポッドが並んでいるのが目についた。
「ええっとぉ……あー、年取るって面倒だねぇ、ホント……」
取扱説明書を読み、座標を入力し、設定を完了し。
「しかしこれ、大丈夫かね。なんかガタピシ言ってないかい?」
決定ボタンを押し、カウントダウンが始まる。
最近の機械はそういう物なんだろうか、と異音に気が入っている間に……彼女の体は光に包まれて。
「ん、お」
気付くと、見知らぬ部屋。
「へぇ、もう着いたのかい。便利だね、確かにこりゃあ」
時計を見る。試合開始五分前。
いよいよ、教え子の決勝戦が始まろうとしている。
「さて、と! じゃあランファのやつを探すとするかね」
椅子から立ち上がり、ドアノブに手をかけて。
「あっ、ダメですよ。もう試合始まりますから、控え室の中にいてください」
「え? 控え室に行きたいんだけど」
「何言ってるんですか、今ランファさんがいる部屋が控え室ですよ? しっかりしてくださいってば」
一切こちらを見る事も無く、係員が言いながらバタンと扉を閉める。
「い、いや、まあそりゃあ、ランファがいる部屋は控え室だろうけどねぇ……アタイ、そこに行きたいって言ってるんだけど」
容量を得ない会話内容に、小首を傾げる。
「それともこの部屋にランファがいるって言うのかね? おーい、デート相手が来てやったぞー?」
誰もいない部屋で声をかけるが、当然返事も無く。
「んー、もしかして変な所に転送されちゃったのかね」
そう言いながら部屋を歩き回っていると……
「あ、いた……え、あれ、お、おい、こりゃ、どうなってるんだい!?」
ランファの姿を見つけた……と思ったのも束の間、それが鏡だとすぐに気がつく。
「えっ、えっ、ランファ……待て待て、お、おい、む、胸があって、アタイの目みたいになってて、というか、髪も、え、え?」
ちょうど、ランファの姿にアカネの特徴を合わせたような存在が、鏡の向こうで慌てている。
「これ、まさか、アタイが、ランファと!?」
「ランファさん、試合開始ですよ」
「えっ、あっ、あっ、あっ!?」
「あれ、なんかあちこち変わりました?」
テレポーテーションポッドのせいなのか、自分が今ランファと一つになっているらしいと理解はするものの……
教え子の試合はもう始まるため、どうすればいいか考える時間も与えられず。
「え、えっと、し、仕方ないね、わ、分かったよ!」
「大丈夫ですか?」
「うんうん、大丈夫大丈夫、アタイ……あ、えーっと、俺、緊張すると、ちょっと見た目変わるんで、はい!」
口からでまかせを言いながら、係員についていく。
教え子と一体化してしまった事実だけで頭がパンクしそうなのに、突然試合に出る羽目になってしまったわけで。
「だ、大丈夫かなアタイ……もう十年以上やってないからなぁ……」
口だけの指導ならなんとかなるものだが、試合はそんな小手先は通用しない。
リングに上がり、対戦相手との顔合わせ。
「参ったね、しかもランファの苦手なパワータイプじゃないか」
屈強な竜人が、余裕そうな笑みでこちらを見てくる。
「ふむ、どうするか……さっさとギブアップするかね」
大事な教え子の肉体に不要な怪我をさせるのも本意ではない。
アカネは若干戸惑いつつ、一応ファイティングポーズを取る。
リングの音、向かってくる相手。
その瞬間、全身が逆立つような感覚、相手を打ちのめしてやるという熱い思い……
忘れていた刺激が、一気に駆け巡る。
「っ」
怪我のせいで動きが鈍くなっていたはずの足が、軽やかに動く。
力任せの一撃をいなし、顔面にジャブをご馳走し。
ワッと盛り上がる会場。
「ほらほら、どうしたんだい? アタイの顔にキスしたいなら、もっと速く来てくれなきゃ」
不敵な笑みを自然に見せ、三白眼がギロリと相手を睨みつける。
「く、クソォ……!」
アカネの挑発に乗り、対戦相手がまた猛攻を仕掛けてくる。
「なるほどね、さすが決勝戦だけはあるねぇ」
細い細いと指摘していた肉体も、自分がいざ使うと必要以上の力があることに気づく。
「そらっ、そこっ!」
鋭いローキックが決まり、巨体がぐらつく。
「ほら、ほら、ほら!」
高速で連打されるパンチに、相手はなすがまま。
鍛え抜かれた肉体に、センスは全く衰えていない元選手の精神が噛み合う。
一切下がることをせず、隙あらば攻め立てていくスタイル。
事前情報との差異に対戦相手は弄ばれ、観客はその気迫に興奮し。
「そこぉ!」
渾身のボディブローが炸裂し、山のような肉体が膝から崩れる。
ゴングの音。
「あ、あれ、アタイ、勝っちゃったんだ……」
我に返るアカネ。周囲の喝采が彼女の……いや、教え子の名前を呼んでいるのに気づき、どこか落ち着かない感覚に襲われて。
「ひぃ、疲れた疲れた……」
表彰式にインタビュー、様々なイベントを済ませてアカネがジムに戻ってくる。
もちろん未だにランファとは同化したまま。
鏡を覗き込み、改めてギョッとしてしまい。
「しっかしどうしたもんかね、ずっとランファとこうしているわけにもいかないだろうし……」
ふぅ、とため息をつくと……大きな乳房が軽く揺れた。
「ん、待て待て。アタイ、えっ、ひょっとして、胸、ずっとむきだし……え、え、もしかして、試合中も揺れてた、んじゃないだろうね!?」
驚いた弾みに、そうだと言わんばかりに追加で揺れる胸。
あの時の歓声の理由は、実はおっぱいのせいだったのかもしれないと思うと急に顔が熱くなってくる。
それもそうである、オスの竜人のはずなのに胸があり、しかもブラもしていないせいでそれがゆさゆさとずっと揺れているのだから。
もしかすると対戦相手もそれに気を取られていた可能性が……ゼロではなくて。
「わ、わ、さ、流石に、アタイ、ちょっと、恥ずかしい、な!?」
自分が上半身裸だった事実に気づき、慌てて腕で胸を覆い。
その拍子に腕が胸に食い込み、変形してしまい。
「あっ」
つい漏れてしまう甘い声。
と、同時に……
好き、好き、という感情がどこからか湧いてくる。
「えっ、アタイ、えっ、好きって、だ、誰を……!?」
引退し、やさぐれてからは恋愛とは無縁だった彼女。
突然の気持ちに落ち着きを無くし、混乱して胸を持ち上げるように触ってしまう。
コーチ、アカネさん、好きだ。
今度は明確に詳細のわかる感情。
「ま、まさか、これ、そうか、ランファと同じだから、ランファの気持ちが、あっ、アタイ、ランファじゃないのに、ランファの気持ち、あっ、あっ……♡」
好き、一緒で嬉しい、気持ちいい。
気づけば気づくほど力強くなっていく感情に、アカネの精神が飲み込まれ始める。
「あっ、あっ、あいつっ、本気で、アタイの事、や、やだ、アタイ、ランファじゃないのに、でも、アタイのこと好きだって気持ち、あっ、あっ、こ、こんなに、好きなら、い、言えば、言えば、いいのにぃ♡」
手の加減が効かなくなり、どんどんタガが外れていき。
もみ、もみと遠慮容赦なく胸を変形させていく。
「んっ、あっ、あっ♡」
自分じゃない自分の興奮に、自分が影響されて。
今、自分がどんな顔をしているのか気になって。
鏡を覗くと、目つきの悪い視線が自分を見返してくる。
ああ、アカネさんが、アタイが、俺、アタイ、見てくれてる、嬉しい、嬉しい。
心の芯からの恋心がうねりをあげ、揉まれた胸がポンプのようになり身体中を駆け巡る。
全身が燃えるように熱くなり、心拍が跳ね上がり。
「あ、アタイ、あっ、ダメだぁ、あ、アタイの気持ちじゃないのに、アタイの胸なのに、お、俺、じゃなくて、ランファの、体、気持ち、入って、重なって、あ、あ、アタイ、なのにぃ、俺、アタイ、アカネさん、好き、好きぃ、あぁ〜……♡」
目を細め、甘い息を吐き出し。
悪い目つきがますます人相悪くなるのだが……それすらも、ランファの恋心を加速させる。
「ん、んもう、ず、ずるい、ねぇ、ぜ、全部、アカネ、アタイ、の事、好き、好き好きぃ、あっ、あ、アタイは、俺、じゃなくてぇ、ランファ、じゃないんだってぇ、でも、あ、頭の中、アタイが、好きでいっぱいで、あぁっ、こ、こんなに、あっ、も、もう、アタイも、なんだか、へ、変な感じ、アタイ、アタイ、好き、好き、あぁっ、好きぃ♡」
人間より長生きしている分、執着心もすごいのだろうか。
ランファの愛の感情がどんどんアカネに入り込み、彼女の心を混乱させる。
事故のせいで夢を閉ざされ、自分自身にもどこか興味がなかったはずなのに、好きだ、素敵だ、一緒にいたい、混ざって一緒になっている、嬉しい、嬉しい……。
アカネの精神にランファの思考が混ざることで、アカネの自我でありながらもランファのように考えてしまう。
あんなに引っ込み思案に見えていたのに、どんどん混ざり合ってくる教え子の気持ちが自分自身を突き上げる。
「ああっ、もう、アタイ、アタイが大好きで、あっ、胸、おっぱい、もっと見て、俺、アタイ、見て、見てぇ♡」
混濁したナルシズムに陥り、鏡の向こうの自分とキスをする。
頬を染め、少しおずおずとした三白眼がこっちを見つめ……
それがまた、融合した肉体を高揚させる。
「んっ、俺、もう、我慢できない、あ、あ、アタイ、そうか、俺、ランファ、わ、ちょっと、こ、これ、わ、わぁ……」
無意識に下を脱ぐと、大きな筍のようなナニが姿を見せた。
割れ目から出ているそれは、愛しの人の温もりを、快感を受け、一心不乱に勃起している。
「ちょ、ちょっと流石に、アタイ、あっ、好き、好き、アタイの事考えながらオナニーするの、俺、好きぃ♡」
一瞬、心が完全にランファに置き換わってしまう。
愛する師匠と融合している感覚にふわふわしながら、いつものようにペニスを握ってしまい。
「あっ、あっ、アタイ、んっ、おんっ♡」
瞬時にアカネに戻るものの、ちんこの感覚は容赦なく彼女を襲う。
彼女に混ざり込んだランファの気持ちが、記憶が読み込まれ、自然と手がナニを扱き始め。
「あっ、あっ、こら、アタイ、アタイで、想像して、エッチなこと、あっ、でも、今、俺、アタイだもんねぇ、おっぱい、おっぱいも、あっ、すごいっ、アタイが、俺、一緒、どっちも、どっちもぉ、あっ、あっ、すごい、すごいわぁ、好きだぁ、アカネさん、あっ、あっ、アタイ、アタイなのにぃ、俺、俺ぇ♡」
複雑に絡み合い、混ざり合った心が肉体の刺激で共に喜びあう。
「んっ、アタイ、アタイがっ、もう、俺、だからぁ、俺、俺、アタイ、なんだぁ、胸、おちんちん、あっ、あっ、おぉぉ、いい、いいっ、これ、これ、もう、アタイが、俺、どっちが、どっちか、あっ、すごい、すごい、幸せぇ、もう、一緒、一緒、一緒ぉ♡♡♡」
竜人の性欲に負けていき、アカネの心はどんどんランファと一つになっていく。
「俺っ、オレっ、アタイよぉ、もう、同じ、一緒、だからぁ、このまま、コーチで、教え子でぇ、一緒に、くっついて、試合出てぇ、ご褒美、ご褒美にぃ、オナニー、オナニー、ずうっと一緒に、同じ、あっ、あっ、嬉しいわぁ、デートとかしなくなって、一生、重なってっ、あっ、あっ、一生一緒って思ったら、思うほど、胸、ちんこ、あっ、あっ、出る、出る、出る、出るぅうううう♡♡♡」
ビュルル、と勢いよくホースからザーメンが噴き出す。
人間の女性アカネと、竜人のオスランファの遺伝子が混ざり合ったそれはジムをどんどんドロドロにしてしまい。
「あっ、あっ、あぁあ……♡」
完全に解け合い、違和感のなくなった笑みを浮かべ……融合体は射精の快感に身を委ね続け。
「よしよし、結構いい体格になってきたね」
大きなハンバーガーを齧りつつ、ランファと融合したままのアカネが鏡の前に立つ。
あれから時は経ち。
一緒になってしまった二人は自分で自分のコーチをし、試合に出て。
気の強さ、勝負強さを持つアカネと恵まれた竜人の肉体を持つランファが融合したおかげで、みるみるうちに成績は上昇。
「それにしても、くっつかないと気づかなかったわね。俺、食べてる量が少なかったんだなぁ」
竜人ゆえにカロリーの消費量が多く、混ざる前にアカネと同じ量を食べていたせいでまるで足りていなかったらしい。
今は二人分以上の食事をしっかり摂ることで、少しずつマッシブな体型へと変化を始めていた。
ハンバーガーを食べ終わり、今度はフランクフルトを口に運ぶ。
「まあ、いくら食べても太らないし、それどころかもっと食べたくなるから……アタイ、結構気に入ってるけどね」
美味しそうに咀嚼しつつ、自分の肉体を確認する。
「あっ、でも、ガタイよくなると、胸もなんか、あっ♡」
おっぱいに垂れたケチャップを拭い、少し喘ぎ。
体が大きくなるのに合わせ、より性的なラインになった肉体。
ふたなりゆえに、男性的でもあり、女性的でもあり。
もっとも、二人は一人で相思相愛、自分が大好きなので……いくらモテようと、知ったこっちゃないのである。
「あっ、ムラムラしてきちゃった、せっかくタンパク質取ったばかりなのに、まぁいいか、このままじゃ、集中できないしねぇ、あっ、好き、俺、アタイ、愛してる、わぁ〜♡♡♡」
胸を掴み、パンツに手を突っ込んでイチモツを握り。
ひょんな事故でくっついてしまったコーチと教え子。
今日もまた、教え子の情熱的な愛と性欲の影響で……融合したコーチと共に、エッチなトレーニングに勤しむのであった。
「あっ、いいっ、やっぱり、アタイが俺って、最高、もう、イっちゃう、イクゥ♡♡♡♡♡」
おしまい