童貞を捧げた桜守歌織さんにいい所を見せたいミリPが「本棚の探検」をされた挙句オカズ本人にヌキヌキしてもらい、互いの体を探り合う二度目えっちまでさせてもらう話 作:夜の機動戦士
原作:アイドルマスターミリオンライブ!
タグ:R-18 アイドルマスターミリオンライブ 桜守歌織 Pドル コンドーム 手コキ フェラチオ 体外式ポルチオマッサージ
プロデューサーとアイドルの交際というのは、難しいものだ。
一般的に考えればそれは、自社の商品に手を出すという非難されて然るべき行いだ。スキャンダルの対策を打たなければならない事務所側がスキャンダルの火元になっている。これが言語道断以外の何であろうか。
そもそも男女の交際というものからして、俺には難しかった。
桜守歌織さんと夜を共にするまで31年間も、俺は大枚をはたいて風呂屋に行く度胸もない高純度の童貞だった。たった一回セックスしただけで、女の何たるかが分かるはずもない。
でも歌織さんは、そんな俺に少女めいた無邪気な興味を抱き、パーソナルスペースの内側まで入ってくるようになった。「パートナー」とお互いを呼称したフレーズは、今や別の文脈を纏うようにもなった。男女のパートナーという文脈を。
――遊びませんか?
遊ぶ。その一言が、プライベートなひと時に誘われる一つの合図だった。単にお酒を飲みに行くだけのこともあれば、一緒にカラオケに行ったり、ボウリングやビリヤードを楽しんだり。それらの遊びには全て「二人きりで」という隠れた枕詞がついていた。
切り出すタイミングが悪いのか、俺の方から「遊びませんか」と口にできたことはあまりなく、もっぱら歌織さんから誘われて「すみません、言わせてしまって」と頭を下げるのがお決まりになっていた。
何でもかんでもリードされてばかりはいられない。何しろ、仕事に関しては俺の方こそ仕切る立場なのだから。彼女に相応しい男にならねばと、鈍った体を仕事の合間に引き締め、カップルの行く飲食店を調べ、いつ彼女を部屋に招いてもいいように自室を片付け始めた。願わくば、デートの終わりに家へ誘おう、なんて考えながら。
結局、そこまで時間を取れる日は、この日までなかったのだけれども。
* * * * *
「夜景が綺麗で、素敵なお店ですね」
「喜んでもらえてよかったです」
「一生懸命お店を探してくれたんですね。嬉しいです。なんだか緊張しているみたいですけど、ふふっ」
「……あぁ、やっぱり歌織さんにはお見通しなんですね」
休みを合わせることができたこの日、地面からでは見えないぐらい高いフロアにあるレストランに、俺は歌織さんを誘っていた。予約を取って店に連れてくるまでは彼女に伏せていたが、髪を下ろした歌織さんは、ベージュのカーディガン、薄紫のシャツ、膝下丈の青いスカートと、色々な場に合わせられる服装を選んでいた。彼女の察しの良さに助けてもらった形になるが、店の雰囲気は事前に伝えておくべきだった。
気を取り直してエスコートしよう、と思ったのも束の間、入店から席へ着くまでの段階で、テーブルマナーを要求されるような店に歌織さんはよく慣れていることが窺えて、そうなるともう、店を予約した俺の方がすっかり恐縮してしまっていた。
「……ふぅ」
コース料理のドルチェも終わり、食後のエスプレッソがテーブルにやってくる頃になると、緊張感がいよいよ高まってきた。
今日は俺がハンドルを握り、お酒を飲む権利は歌織さんに譲った。「この後」のためだ。歌織さんと初めて夜を過ごしたのはラブホテルだったが、今夜はカップルらしく自宅に誘いたいと思っていた。この日に二人で逢うことが決まってから定期的に部屋を片付け、床に縮れ毛の一本も残さぬよう丁寧に掃除してきた。あとは、一言告げるだけだ。「俺の家に泊まりませんか」と。
――よし、行くぞ……!
「「――あの」」
声が重なった。譲り合いになる前に歌織さんを促す。いつものようにそうした。「もしや」と思ったが、彼女の唇が次の一言を紡いだ瞬間、手遅れだと悟った。
「この後、プロデューサーさんのお家に行ってもいいですか?」
「――――あっ」
先手、一本。
「どうされました?」
「あはは……参ったな。今それを言おうとしていた所で」
「まぁ、うふふ。じゃあ、やり直しましょうか」
歌織さんは目を弓なりにしてニコニコしながら、俺を促した。どんなやり取りがされるかなんて、分かりきっているのに。もう一度チャンスを与えてくれるなんて優しいけれど、何ともくすぐったい。
「はい、ではお願いします、プロデューサーさん」
「ほ、本当にやり直しするんですか?」
「はい♪」
いいワインでほろ酔いの眼差しが、じっと俺を見つめる。
――あぁ、歌織さん、今日もすごく綺麗だ。
こんな美しい人と関係を結んでいるのが信じられなくなることが、未だにある。緊張を隠せておらず、深呼吸まで余す所なく見届けても、なお歌織さんは俺が話を切り出すのを待っていた。
「……歌織さん。これから、俺の家に来ませんか?」
「はい、喜んで♡」
二人で逢うと決まった瞬間から、もうセックスは始まっている。
初めての夜に、歌織さんがそんなことを言っていたのを思い出した。
* * * * *
家に女性を連れ込んだらどうするか。
しばらく前の自分だったら妄想の域を出なかった。
だけど今は、助手席に歌織さんがいる。憧れを抱いたアイドルが、片思いだとばかり思っていた人が、俺に女を教えてくれた人が、二度目の一晩を了承してくれた。
――シートベルトが、シャツの間に埋まってる……。
――歌織さんが乗ると、車の中がいい匂いだ……。
信号待ちで意識を緩めると、頭がたちまちピンク色に染まっていく。ラブホテルで過ごした熱くてヌルヌルの夜が脳裏に蘇り、まだ路上だというのに腰の奥がじくじくと疼きだす。
「プロデューサーさん、今日は静かですね。運転に集中しているからですか?」
「えっ? えぇ。歌織さんが隣に乗ってるんで、安全運転しなきゃ、って」
「あっ、信号、青になりましたよ」
「は……あはは……」
――何たる間抜けか……。
交際するようになって強く実感していることの一つに、歌織さんが実にくまなく俺のことを観察している、というのがある。きっと運転席でハンドルを握りながら悶々としているのだってお見通しなのだ。
見慣れた景色が続き、もう数分で俺の家だ。到着するのが待ち遠しいと同時に、まだ到着しないでほしいという思いも込み上げた。俺の基準では綺麗すぎるほど綺麗になったが、男にとっての綺麗な部屋と女にとっての綺麗な部屋というものが一致するわけがないだろうし。自分では気にならない自宅の匂いが、もしかしたら歌織さんにとっては不快かもしれない。女性の地雷になるようなものが部屋の中に置いてあったらどうしよう――
「――デューサーさん。いいですか?」
信号待ちで今さらな葛藤をする俺の耳に、歌織さんの声が飛び込んできた。「ドラッグストアに寄ってほしい」と言っていた。この時間帯なら開いているし、飲み物やちょっとした肴を買うならコンビニよりも割安だ。勝負の時を先延ばしにする意味でも、遠目に見えるスギ薬局の看板を目印に、ウインカーを出した。
高まる緊張を吐息に溶かしつつ入店すると、歌織さんは小さく俺を手招きして、店の奥へ進んでいく。
「そちらに買うものが?」
彼女はとある棚の前で立ち止まった。隣に立って見下ろし、小箱のラベルを目にした瞬間、大きな声が出そうになった。
「お家にありますか?」
「……すみません、無いです」
何ということだ。男のエチケットを忘れていた。
あの夜はナマで挿入して膣内射精まで許してもらったが、これは男があらかじめ準備しておかなければならないものじゃないか。だが、初めてそれらに手を伸ばしてみるも、0.01だの、うすうすだの、なめらかだの、様々な売り文句と共に色とりどりの箱が並ぶ中、今度は何を選べばいいのか。女性が着けるものではないのだから、選択の責任は男にこそある。俺はそう信じて目をぎょろぎょろさせていたのだが、
「プロデューサーさん、これはどうですか?」
なんて棚から箱を一つ手に取った歌織さんは、俺の気合をよそに、何とも慣れた様子だ。
――歌織さんと、これから、するんだ。
セックスの準備をしている実感が込み上げて、頭がのぼせそうになる。
「か、歌織さんの好みがあるなら。俺、その……よく分からなくて」
「じゃあ……今回は、私が選んだこれでもいいですか?」
はい、と小さな呟きと共に、それは俺の手に託された。glamourous butterflyという商品名の書かれた、蝶のプリントされたラメ入りの小さな箱。煌びやかで、オシャレで、男が手に取るタイプではない、いかにも女性向けの外見だった。その売り文句を、チェリーピンクのマニキュアが塗られた指が読み取っていく。
「とろけるような一体感、ですって」
「え、あっ、はい、っ」
「とろけるような……うふふ♪」
とっても気持ちよさそうですね。
艶めく唇でそんなことを耳打ちされて、息が荒くなるのを必死にこらえた。
もしかして、わざとなのだろうか。俺が妙な想像をしてしまうことを見透かした上でからかっているのだろうか。理性のぐらつくままレジカウンターに来て箱を差し出す。結局コンドーム以外の商品を持ってこなかった。女性店員と一瞬目が合い、すぐに逸らした。
「レジ袋はご利用になりますか?」
いえ結構です、と小声で答えながら、店員の心境を思った。コンドームの箱だけをレジに差し出す男。「これからセックスします」という宣言だ。
すぐお使いになりますか?
もしもビニールの包装まで剥がしながらそんなことを尋ねられたら、俺は一体どんな顔をするだろうか。
顔から火が出そうな思いで店を出ると、自動ドアのすぐ傍で歌織さんは俺を待っていた。
「あら、プロデューサーさん、大胆ですね」
「大胆、って……?」
「だって、ふふっ、剥き出しで持ってくるんですもの♡」
「あ……」
「……そうですよね」
すぐ使いますものね♡
車に乗る直前、歌織さんは俺の耳にそう囁き、ほんのり頬を染めた。
* * * * *
いつもならただ帰宅するだけのマンションが、今日は違って見えた。駐車場に車を停めて、アルコールのほのかに残る歌織さんを先導し、エレベーターへ招く。
まだ――プロデューサーとアイドルだ。ここの住人とすれ違うことは滅多にないが、深夜帰宅になることも珍しくない平常時とは異なり、まだ十時にもなっていない。玄関の扉を閉めるその瞬間まで、迂闊な言葉を発するのも我慢した。
「さ、どうぞ、歌織さん」
「はい。お邪魔します」
スッキリさせた玄関で履物を脱ぎ、並べて置いた、片方が新品のスリッパに足を通してもらう。床に散らかっていたゴミは一通り片付けてあり、我ながら清潔感のある部屋の姿を取り戻せた、と鼻が高かったのだが、
「私を招くから、綺麗にしてくださったんですね」
と、歌織さんは天狗の鼻を撫でるように柔らかく笑った。
荷物を下ろすなり、彼女は首をぐるりと回して1LDKのリビングを眺めた。765プロのCDやライブのBlu-ray、劇場のアイドルが取材を受けた雑誌などが並ぶ本棚の前で立ち止まり、どこに誰が並んでいるのかを物色する。その中に歌織さん自身のCDが入っているのを目に留めると、彼女はホッと肩の力を抜いた。
「お手洗いはここで、お風呂はその隣。寝室はこっちになるんですけど……」
寝室、と口にした瞬間、慌てて俺は唇を閉じた。こんな所、案内しなくていいじゃないか。ベッドをすぐに連想させてしまうなんて、スケベ心丸出しじゃないか。そう自制してみたけれど、口から出た言葉というのは元には戻らないものだ。
「……失礼します♪」
「あっ、か、歌織さん」
含み笑いをして、歌織さんはドアノブを回してしまった。質感の異なる空気が、隙間から流れ込んでくる。彼女は足を中へ踏み入れようとはしなかったけれど、形の良い鼻が微かに動いた。
「あなたの匂いがしますね」
「わっ……」
寝室の空気を一嗅ぎすると、歌織さんはネクタイの根元に顔を寄せてきた。空気がすうっと首筋を通り抜ける。そのまま寝室の扉が閉じられるかと思いきや、歌織さんは「ちょっと、探検したいです」と口にして、一気に踏み込んでしまった。男の寝室に何か興味を引くものでもあるのかと思ったけれど――歌織さんの足は、一直線に本棚へ向いていた。
歌織さんが真っ先に気づいたのは、中学校の名前が彫られた一冊のアルバムだった。曰く、このみさんや莉緒の家に行ったときも卒アル鑑賞は定番のイベントだったのだそうだ。
「あっ、プロデューサーさん、この男の子ですよね」
「ん? あぁ、そうですね。ずーっと坊主頭でしたよ、中学の頃は」
「なんだかくりくりしてて、可愛いです。ちゃんと今のお顔の面影もあって」
どこにでもいるイキり中坊だった俺と、今はそれなりにパリッとしたスーツを着るようになった俺を見比べては、歌織さんは目を細めた。口を開けば可愛い可愛いと、男が向けられるには恥ずかしい形容詞が連発される。
「……この中に、好きだった女の子、いますか?」
個人写真が並ぶクラスページを見て、歌織さんが言った。実らなかった初恋はよく覚えている。小学校から一緒で、仲のいい友達だと思っていた。でも他の友達に感じるのとは違う、ほのかに甘酸っぱいものを自覚したとき、それが恋なのかもしれない、と心をふわふわ漂い始めた。告白の準備までしていたのに、ある日突然「好きな人のことで相談したい」なんて持ち掛けられて。名前を聞いた瞬間、背筋が凍った。
ただ、そいつの相談に対してどのように答えたのかは、長い時を経たおかげでもう砂まみれになっている。そんな昔のことだから、歌織さんの質問に答えるのに抵抗はなかった。俺はその子の鼻を、人差し指で突いた。
「へぇ……。他の子よりも、ちょっと大人びてますね、この子」
「当時はそういう見方をしていませんでしたが、今見ると、まぁ、うん……」
「中学ぐらいの頃に恋した人って、その人が生涯好きになるタイプになることが多いみたいなんです」
「う~ん、そうなのかな……?」
「ええ、そうですよ、きっと」
ひとしきり読み終えられた卒業アルバムが、棚の一番下に帰っていく。その一段上を「そういうわけで……」なんて言いながら、歌織さんは物色し始める。まぁ掃除した所だし、と俺は呑気に眺めていたが、その列に並んでいるものを思い出して、尻が浮き上がった。
* * * * *
「あぁっ、その、歌織さんっ! その列はちょっと――」
「あら、そんなに慌てて、どうしたんですか?」
遅かった。歌織さんは既に何冊かの写真集を膝の上に乗せている。背表紙がこちらに向いていて、わざわざリビングから遠ざけて寝室に持ち込んだのには訳があるんです、なんて説明することはできなかった。
「風花ちゃんと、千雪ちゃん、瑞樹さんに、早苗さん……ふぅん……♪」
下から順に、豊川風花、桑山千雪、川島瑞樹、片桐早苗。数年前にリリースされた、今では古いものも混ざっているけれど、彼女達の共通点を探るのは容易なことだろう。
「グラマーなお姉さんがお好きなんですね。茶目っ気のある人も……?」
怒っている様子はない。俺を責める厳しい目はしていないけれど、それが逆にぐさぐさと刺さってくる。何か言わなければ。
「か、かっ、歌織さんのもありますからっ、その奥に!」
「奥……」
「あっ、し、しまった……」
「見られたら恥ずかしいものほど、見えない所にしまおうとするものですね♡」
「……返す言葉もございません」
またも墓穴を掘った。棚の奥に隠したコレクションの背表紙を、しなやかな指がなぞっていく。指でタイトルを読み取り、すっと手前に傾けて、一冊一冊、丁重に迎えていく。馬乗りになった女性が舌なめずりする「成年向」の黄色い楕円が印字された漫画本や、「お姉さんとあまあま初えっち」とデカデカ文字入れのされた同人誌が、スカートの膝上に積まれていく。
「…………」
ぺらりぺらり。ページをめくっていく歌織さん。いたたまれない気持ちで俺は正座していた。このまま額を床に擦りつける準備もしていた。俺の母親はベッドの下のエロ本を律儀に枕の上へ乗せておくような母親だった。あぁ、今そんなこと、思い出したくもないのに……。
「わぁ……積極的で、すごくえっち……♡」
「ご、ごめんなさい……」
「いえ、謝るのはこっちの方かもしれません。浮かれた気分に任せて、プライバシーを漁って。でも――」
あなたをもっと好きになりたいから。
ゆっくりと、はっきりと、歌織さんの唇がそう紡いだ。
「触れて、確かめて、重ね合って……プロデューサーさんをもっと知りたいんです」
「……歌織さん」
オカズを漁られるというたいへんな恥辱を味わったというのに、俺はベッドに腰掛ける歌織さんに促されるまま、隣に腰を下ろしていた。下ろした髪から薔薇の香りがすると、急に体温の存在を感じて、爪先に緊張が走った。
ここはベッドで、隣には歌織さんがいて。さっきドラッグストアで買ってきたものが脳裏に浮かび、ペニスの根元が疼き始めた。
「お姉さんにリードしてもらうお話が好きなんですね」
このラインナップを前に、イエス以外の答えなんてありえない。頷いた後に顔を上げられずにいるが、歌織さんは指で俺の前髪を持ち上げて、黙秘を許してくれなかった。
「胸が大きくて、リードしてくれて――いやらしいことが好きなお姉さん♡ [[rb:そういうこと > ・・・・・・]]なんですね♡」
「そ、あ、ッ、そ、そ、そうです、っ」
「ふふ……うふふっ♡」
情けないぐらいにどもりまくる俺を、歌織さんはあやすように笑った。デビューした頃から変わらない、大人なのにどこか純な眼差しで迫られると、いとも簡単に流されてしまう。歌織さんは自分の魔性を自覚し、使いこなしている。
「では、一緒に[[rb:鑑賞会 > ・・・]]をしましょう」
「えッ!?」
「どんな風に〝使う〟んですか? 私、気になります♪」
言葉に詰まった。俺よりも経験豊かなのだから、歌織さんが男の性事情に疎いはずがない。でも、時々思わぬことに対して無知だったりすることもあるから、本当に知らなくて興味を持っているのかもしれない。いやいやそんなはずが。
逡巡する間に、俺の両手には漫画本が手渡されていた。開くように促されて、何となく先頭からページをめくっていく。
「最初から読んでいくんですか?」
「その時の、気分次第ですけど……。『今すぐに!』って時は、途中からで」
「そうなんですね……ふふ♡」
――何を言っているんだ、俺は……。
高校生活を描いた短編の物語。主人公の童貞少年は、部活の先輩に大胆なお誘いを受けた。放課後の誰もいない放送室で、制服の下に隠された先輩のふっくらムチムチなカラダが少しずつベールを脱いでいく。何度となく繰り返し読んだシーンで、その場の台詞だって脳内で容易に再生できる。かといって、恋人の隣でオカズを披露する、という状況でいつものように興奮できるかというと……。
「まぁ……♡」
ブラのホックが外れ、先輩の乳首が露になった瞬間、歌織さんは感嘆の吐息を漏らした。
「大粒で、やらしい……♡」
「え、えぇ――って、歌織さん、何を!?」
ベルトがするりと抜かれ、ファスナーに手がかかる。
“ずるん……♡”
ほんの一呼吸の間に、トランクスの合わせ目からペニスが露出させられた。まだ芯の入っていないそれを見られるのは酷く恥ずかしい。顔と股間のどちらを隠せばいいんだ、と迷っている間に、温もりが肉茎に触れた。
「や、ダメです、見ないで……」
「可愛いじゃないですか♡ あら……大きくなってきましたよ♡」
「う……!」
縋るように本の端を握り締める。勃起というのは随意にコントロールするのが不可能な生理現象だ。憧れを抱いた人にじっと熱い視線を注がれて、恥辱が海綿体を膨らませていく。くたっと垂れていた亀頭が持ち上がりはじめ、やがて粘膜を保護する仮性包茎が剥け、花が開くように亀頭が露出した。膨らむペニスがピンと立ち上がると、ズルンと包皮が脱げて、カリ裏の溝から精臭が漂ってきた。
「恥ずかしいと興奮しちゃうんですか?」
「そういう、わけでは……」
「でも……うふふ♡ 元気になっちゃいましたね♡」
「歌織さ、あぁっ!」
“すりすり……♡ なでなで……♡”
お母さんが子どもを愛でる優しい手つき。指先が幹をなぞり、血管の脈をたどるようにくすぐってくる。人差し指と中指で竿をきゅっと挟み込まれて、甘い快感が込み上げた。
「ふふ♡ おちんちん熱いですね。火傷しちゃいそうです♡」
そんな恥ずかしいことを答えられるわけがなかった。逃げるように漫画本に目を落としたが、手で扱く動きが始まり出して、止まらない。射精させようという速さではないが、じっくりねっとり焙って火を通す手コキに、柔らかい手の中でペニスがぐんと背伸びする。
「ちょうど、漫画の中でも、手でしてもらってますね。歯を食いしばって、可愛い……♡」
頬がくっつきそうなぐらいに顔を近づけて、歌織さんも一緒に一コマ一コマ視線を落としていく。先輩の手つきが速くなったコマを見たのか、手淫の速度が上がった。我慢汁で汚れた掌が亀頭をヌルヌル擦ると、オノマトペそのままのぐちゃっとした水音が立つ。両手で本の端を握り締めて、声をあげそうになってしまうのを耐える。
「手の中で、びくっ♡ って跳ねてますよ♡ おツユも出てきて、どんどん熱くなって……うふふ♡」
“にちっ……にちゃ……♡”
「あっ、あ……ッ」
“ぢゅこっぢゅこっぢゅこっ♡”
「〝どうしたの? 腰が浮いてるよ♡ 先っぽのお口が、ぱくぱく……♡〟」
「うぁ、っ、あぁぁ……」
「〝おちんちん敏感なんだ♡ いっぱい可愛がってあげようね~♡〟」
漫画に書かれた先輩の台詞を読み上げる歌織さん。手コキがさらに激しくなっていく。滑りのよくなった怒張を扱かれるたびに、粘っこい水音が鼓膜に染みてくる。射精のように「ぴゅるっ」と我慢汁が飛び出し、ますます竿が濡れていく。
「〝硬いね♡ 男らしくて、カッコいいよ♡〟」
主人公の童貞少年に、初めての手コキを施しながら、先輩がからかってくる。少年は初めて味わう快感を堪えきれず、腰をがくがくと震わせて悶える。そんな少年の痴態を見て興奮してしまったのか、先輩の吐息も荒くなっていく。
「はぁ……はぁ……」
そんな情景に、俺も歌織さんもシンクロする。
“にぢっ♡ ちゅこちゅこちゅこちゅこっ♡”
少年が歯ぎしりして絶頂を我慢している。恥ずかしくてたまらないのに、エッチなお姉さんに可愛がってもらう時間を延長したがっているのだ。
この次のページで彼は射精する。
俺も、間もなく――
「あ、かっ、歌織さん、俺……おわっ!」
震える手から漫画本が滑り落ち、歌織さんも驚いて手を止めてしまった。幹の中腹まで込み上げていた熱い精液が、するすると引っ込んでいく。
「す……すんません、はは……」
「水を差されてしまいましたね、ふふっ♡」
思わぬ寸止めを食らったが、イキそうなギリギリまで盛り上がっていた所でいきなり手を離されたせいか、ペニスがビキビキと青筋を立てて胴を揺らしている。「早く続きを」と怒号をあげているみたいだった。
フィニッシュまで至らないまま、漫画本は閉じられたそのままになってしまった。その代わり歌織さんは、漫画本よりももっとタチの悪いもの――彼女自身の写真集を、俺の前に差し出してきた。
「えっちな本と一緒に並んでいたということは、つまり……♪」
「ええと、その……」
「私のことも〝使ってる〟んですね♡」
「しっ、仕事中は決してやましいことは考えてないんです! 歌織さんのこと、真剣にプロデュースして、トップアイドルに……あっ――」
“ぎゅむっ……♡”
「それはよく分かっています。熱心ですもの、プロデューサーさん。でも……」
“くちゅっ……くちゅっ……♡”
「……お家に帰ってくると、担当アイドルに興奮して、おちんちんがムズムズして……ふと~く♡ なっちゃうんですね♡ 普段のあなたが一生懸命であればあるほど――愛しくなります♡」
「――……!」
“ちゅぴ……♡ ぷちゅっ♡”
俺の言い訳は、歌織さんの唇に吸い取られてしまった。舌は入れず、じゃれあうような口づけを二、三回交わすと、「さぁ」と彼女は俺を促してきた。手淫が、導火線に火を灯していく。
「どのページですか?」
「え、えと……」
射精寸前まで追い込まれたのも手伝って、快感の閾値に余裕がない。少し柔らかくなりかけていたペニスはガチガチの硬度を取り戻し、歌織さんの手の中で角度を上げていく。秋のコーディネート、ステージ衣装、ブライダルの仕事をした時のウエディングドレス姿、と進んでいくと、何度も開いてこなれたページが現れた。雑誌の表紙を飾ったこともある水着写真のセクションだ。
「……あっ♡ ふふ、おちんちんが反応してますよ♡」
体は正直だ、なんてポルノで使い古された表現だが、この場においては真実を言い当てていると言えた。ピアノを弾く繊細な指先が絡みついて竿を扱くと、鈴口からは締まりの悪い蛇口みたいに先走りが漏れていく。それが彼女の綺麗な手をネバネバと汚していく。いけない、そんなこと――ぞわりとしたものが後頭部に駆け上がってきた。
「水着の私、お好きですか?」
「えと……その」
“にちっ♡ にちゅっ♡ くちゅくちゅ……♡”
「ねぇ……♡」
「あァっ、す、す好きですっ! 水着でも、そうじゃなくてもっ!」
「うふふ……嬉しい♡」
歌織さんの手が上下するたびに水っぽい音が立ち、手コキの快感がより強くなっていく。必死に抵抗しているつもりなのに、俺の下半身はおあずけにされた絶頂を求めていた。ベッドに腰を沈めていられず、前方へ突き出してしまう。
「あっ♡ 硬くなった♡ このビキニ、大胆だなぁ、って思ってたんです。やっぱり……ふふっ♪」
歌織さんが空いた手でめくったページ。ゴールドの刺繍が入った青い三角ビキニ。恥ずかしい所を頼りない布面積で隠した魅惑の美女がプールにいる。たわわな実りをぐにゅっとプールサイドに休ませる煽情的な肉体と、(本人は気にしているが)少女のようにあどけないピュアなスマイルとのギャップがたまらない。今は、水着の下のハダカだって知っているのだ。綺麗な色の乳首を舐めたし、ぎゅっと詰まった乳肉の間で射精したことだって――
「ま……か、歌織さん、ストップ……」
「あら、どうしてですか?」
「ティッシュ……あれ、どこだ……」
出る。
脳が出そうとした指令を遮り、劣情を受け止めるものを探すも、視界にない。あった、と思ったら使い切った空き箱だった。うろたえる俺に、歌織さんがぽしょぽしょと耳打ちしてきた。
「ちり紙の心配は、しなくていいですよ♡」
どういうことだろう、と尋ねる間もなく、唇が重なってきた。今度は舌が入ってきて、微かに甘い唾液を俺の口内に送り込んでくる。
“ぐちゅ♡ じゅるっ、ずぞぞぞ……ッ”
舌と舌が絡み合い、唾液が交換される。その間も、指がペニスに絡みついて尿道をなぞりあげ、睾丸を揉みしだいて射精を煽ってくる。挿し入れた舌が唇で吸われ、先端を舌先でくすぐられた刹那――歌織さんのしようとしていることを悟った。
「……歌織のお口に下さい♡」
「そ、んな、歌織さん。どうしてそこまで……」
「あなたを、もっと好きになりたい。あなたに、もっと好きになってもらいたい。そういうことです♡」
そこまで言うと、歌織さんは粘液まみれの右掌を拭うこともなく、ベッドを降りた。跪いて俺を見上げる彼女を前に――もうオカズなんて見ていられなかった。
“くぽ……っ♡”
「おォっ……!」
舌を巻きつけながら、歌織さんが俺を咥えこんだ。局部だけが温泉に入ったような温もりに包まれ、それだけでトロけた情けない声があがってしまう。
“ぢゅ……ちゅぱ……っ♡”
歌織さんが、俺のものをしゃぶっている。
口の中に射精してほしいと希望した上で。
何度もオカズにしてきたアイドルが……。
あぁ、美味しそうに舐めてる――
眺めているだけで睾丸の中身が枯れてしまいそうだ。花の蕾みたいな品の良い唇が男の汚い怒張を扱く光景が、快感中枢を思い切り殴りつけてくる。
「んっぷ♡ ぉも♡ ほふ……♡」
“じゅるっ♡ じゅぱっ♡ ぢゅぽ♡ ぢゅぽ♡ ぢゅうぅっ♡”
「あァ……歌織、さ……あっ、あっ、あっ……!」
口内の粘膜に包まれながら、舌が裏筋を執拗に舐め回してくる。唾液と我慢汁が混ざり合い、泡立ったそれを啜り上げる音がいやらしく響く。舌の動きは止まらないまま、口の中が狭くなる。体液の混合物を飲み下す瞬間、喉奥の柔らかい肉が亀頭をきゅうっと締めつけて、射精を促してくる。頭を引く瞬間、ちゅうぅ……と肉竿を吸われて――それがトドメになった。
「あがッ……! あぁぁぁでる、でるッッ……!」
咄嗟に俺は歌織さんの頭を掴み、喉奥深くに亀頭を突き立てていた。
“びゅぐっ♡ どぷっ、どぷ……っ”
「んぐッ!? ん゛、お、ごッ……♡」
“びゅるるるる……ッ♡ どぴゅ、どく、どく……っ♡”
尿道が脈打って精液を送り出し、それを受け止めるたびに喉がきゅっと締まる。焦らされた末の射精が大波になって脳を揺らした。失神しそうな快感の中、憧れの人の喉へ劣情を注ぎ込む。
「……♡ んぐ、んく……♡ ぢゅ♡ ん~……♡」
歌織さんは、目を潤ませてペニスを吸いあげる。ごくっ……♡ と重たいものを嚥下する音がする。
“じゅ……♡ ずず……じゅる……♡”
飲まれている。
飲ませている。
吸い尽くされる。
我慢していたのを放出する快感は凄まじく、腰は浮きっぱなしで、脳神経が焼き切れそうだった。
「っあ゛……か、おりさん、すみません、っう、ぉぉぉ……!」
“ごきゅ……♡ ごきゅ……♡”
“こく、こく……♡ ごぷ……♡”
全力疾走した後のように息が上がる。歌織さんの喉は、最後の一滴まで搾り取るようにペニスを啜った。尿道の残滓すら丁寧に吸い出しながら、ようやく口を離したかと思うと、
「ん……く♡ ごくん……♡」
と喉を鳴らして飲み下していく。竿にお残しが出ないよう吸い上げながら、最後にもう一度鈴口にキスして、ようやく解放してくれた。射精二回分は放ったであろうペニスは、まだぴくぴくと震えていた。
「はぁ……はぁ……」
「ほら、どこも汚さず、キレイでしょう?」
歌織さんは口を開いて舌を出し、何も残っていないのを俺に見せてきた。その仕草に、上品な普段の彼女からは考えられないほどの淫靡さが滲む。
「濃いのがいっぱい、噛めそうなぐらいでした♡ ふふっ、気持ちよかったですか?」
「は、はい。俺、もうオナニーじゃイケないかも……」
「あら♡ それなら、ムラムラしたら、私がお世話してあげますね♡ それより……♡」
そこまで言うと、歌織さんはベッドに上り、仰向けになって胴を晒した。
* * * * *
「私も、ムラムラしてきちゃいました……♡」
「そ、それじゃあ……」
――今度は、俺のターンだ……!
ベージュのカーディガンを肩から抜き取り、薄紫のシャツの一番上のボタンを外した。開いた襟元から覗いた肌はほんのり赤くなっており、湯気の立ちそうなほどの湿気を頬に感じた。心なしか、体温の移ったネックレスが熱い。
歌織さんとセックスするのは二度目だ。俺に女を教えてくれた夜の記憶もまだ新しい。賢者モードになって多少なり冷静になれるかと思いきや、残念ながら震える指は何度もシャツのボタンを滑ってしまい、少しずつ焦りが積み重なっていく。
「慌てなくていいですからね」
「す、すみません。やっぱ二回目じゃ、まだ不慣れで」
「いいんです。お互いを知る機会はこれからたくさんあるんですから。それにしても……ふふっ、焦らされてるみたいで、ドキドキしちゃいます♡」
一歩ずつ、前進する。デコルテが露になると、レースで装飾された白のブラが姿を見せた。香水とは少し違った肌の匂いがして、すぐにカップの内側が見たくなる。背中のホックを外して揺り籠がほどけると、脳裏へ鮮烈に焼き付いていた桃色が視界の中心を占めた。すぐに手を伸ばしたくなったが、ふと立ち止まる。
「……脱がせてから触った方がいいんでしょうか。服とか、皺になっちゃうの良くないし」
俺の呟きに、歌織さんは返事をしなかった。興味深そうに俺の挙動をじっと見つめている。こちらの出方を窺っているのだ。
身に着けているものを丁寧に剥き取って丸裸にもしたいし、見せてはいけない所が服の隙間から見えてしまっている絶景だって眺めたい。緩んだブラから見えたいやらしい粒が、その躊躇を砕いた。
“もにゅっ……”
「あ……っ♡♡」
手の甲でカップをどけて、詰まっていた乳房を鷲掴みにした。指先を弾き返すような弾力があるのに、指の間からとろけ落ちそうなぐらい柔らかい。ふかふかの温かいクッションに、指先から意識を吸い取られてしまいそうだ。
両手で掬いあげた乳房の先端には、雪原に落ちた桜の花びらのような乳頭が息づいている。歌織さんも興奮しているのか、そこは口づけを乞うようにぴんと尖っていた。ちらりと様子を窺ってみると、俺を試す目つきはいつの間にか期待に潤んでいた。
“ちゅ……”
「はぁ……♡」
軽く啄んだだけで、細い胴が反った。
“ちゅ、ちゅっ、ちゅっ……♡”
「ン♡ ンっ♡ んん……っ♡」
キスするたびに、ぴくぴくと肩が跳ねる。唾液を舌に乗せ、乳輪に塗りたくる。まるで赤子のようにしゃぶりつく俺を歌織さんは微笑混じりに見つめていたけれど、余裕たっぷりという風でもなかった。乳首を舐られて感じているのは、甘く乱れる吐息が物語っていた。
“ちゅぱっ♡ ぢゅる、ぢゅぞぞ……♡”
零れ落ちそうな乳房を下から支え、物欲しそうに尖る乳頭に吸い付く。右から左、左から右、あるいは寄せ上げて両方いっぺんに。
「きゃうん♡ あっ、あぅ……♡」
舌の上で転がる蕾はグミのように硬く、唇で嚙み潰すと、トーンの高い声が上がった。歌織さんの嬌声は俺に自信をつけさせるための演技なのかもしれないと思ったが、吐息混じりに、
「おっぱいを可愛がってもらうの、とっても気持ちいいです……♡」
と、うっとり呟くものだから、その懸念は一瞬で吹き飛んだ。頭の中心がカーッと熱くなり、もっと歌織さんを悦ばせたいと躍起になる。
“くに♡ くに……♡ かりっ、こりこり……っ♡”
「はァ♡ ンっ、ふぅ、うっ♡」
歯を立てないように甘噛みしたり、乳首の根元を前歯でこそいだり。そのたびに柔らかい肉丘が胸板の上で震えた。鼻先を谷間に埋めながら、空いた手で残りのボタンを外していく。歌織さんが気持ちよさそうに胴体をくねらせていると、少しずつ「これでいいんだ」と自信が湧いてくる気がした。
「は~……♡ は~……♡」
三十路が目前になってもまるで弛まない、すっきり引き締まったお腹を撫でる。声楽科あがりのしっかり声を張るための腹筋は、皮膚越しにも起伏を感じられるぐらい鍛えられている。それでいて臍の周りはうっすらと膨らみ、臍の窪みの柔らかさを引き立てる。
スカートのホックを外して下ろし、これからショーツの中へ。男はペニスの大きさに、女はヴァギナの湿り気に興奮が現れる。いざそこへ手を忍ばせようとすると、歌織さんの様子が変わった。
「……ぃひ♡」
「……?」
臍の下を撫でていると、喉の奥から短く低い喘ぎ声が聞こえた。
“さわっ、すりすり……♡”
「っ、ん゛♡」
「歌織さん……?」
「そこ、赤ちゃんのお部屋の上、なんですけど……い゛いぃッ♡♡」
医師が触診をするように指で下腹部を押していると、歌織さんががくんと体を揺らす。女性の最も大切な器官の直上。もしかして、体外式ポルチオという鉱脈を掘り当てたのだろうか。
「もしかして、ここ」
「あっ、あの……とっても、弱い、みたい、です……♡」
“ぐっ……ぎゅうっ……♡”
「っああ~~♡♡」
“ぐり……ぐりっ……♡”
「はッ、あ゛ぁっ♡ あ、イ゛、ッ♡」
肺から絞り出すような声がして、しなやかな太腿が天井を向いた。下腹部を押されているだけなのに、歌織さんは達してしまったようだ。擦り合わせた膝がぴくぴく痙攣している。
「はっ、はっ……イッちゃった……♡ こんなの、初めて……♡」
「お腹、気持ちいいんですか?」
頬を紅潮させながら、歌織さんは頷いた。どうやら、彼女自身も知らなかった性感帯を俺は探り当てていたようだ。とはいえ、力加減は分からないままだ。どこだろう。歌織さんのスイートスポットは、どこにあるんだろう。軽い圧迫を加えながら、探りを入れる。
「あ゛ッ……そこ……♡」
「ここですね……」
“ぐっ、ぐっ”
「は、う゛、ッ♡」
“ぎゅう……♡ ぎゅっぎゅっ……♡”
「っあ゛♡ あ゛~~ッ♡♡」
歌織さんのお腹に触れながら、気づけば俺も息を荒げていた。自分の指先ひとつで歌織さんは絶頂してしまう。己の力で彼女をエクスタシーに導けるのは、この上ない満足感をもたらしてくれる。しかし、歌織さんが肩を大きく揺らして酸素を求め、手の甲が白むほど力んでいるのに気付いて、体外からの腹責めを止めた。
「……大丈夫ですか?」
「あっ、はひっ♡ い、いっぱいイッちゃって、っ♡」
スカートを引き下ろした所で止まっていたせいもあったのだろう。割れ目に沿ってショーツは濃いシミができていた。秘部を覆い隠す頼りない布地が太腿の間を抜けるとき、クロッチの裏地と裂け目の底とが、ねっとりした糸で繋がっていた。むせ返るようなメスの匂いがして、臨戦態勢を取り戻していたペニスがいっそう硬くなる。
「プロデューサーさんに、開発されちゃいました……♡」
半開きの唇はつやつや輝き、エメラルドグリーンの双眸は潤んでいる。陰唇を濡らす愛液がシーツに点々と染みを作り、開けさせた両脚を閉じる気配もない。小陰唇は左右に割れて花弁のように咲き、その中心でひくついた蜜穴がこちらを招いていた。もうこれ以上の準備は不要だった。
はだけたシャツも、紐で体にへばりついているだけだったブラも脱がして、歌織さんを生まれたままの姿に剥いていく。そのまま美術品にしてしまえそうな、艶めかしい裸体。丈の長いスカートで隠されていることの多い生脚の曲線美は惚れ惚れするほどだ。
割らせた膝の中心に怒張を押し当てようとして――忘れ物をしていたことに気づいた。
* * * * *
「えっと、さっきの箱……」
「はい、どうぞ」
「あ、ありがとうございます。着け方は……」
「大丈夫ですよ。説明もちゃんとついてますから、ゆっくり……ふふっ」
歌織さんに見守られながら、慎重に小袋からゴムを取り出した。爪を立てないよう、表と裏も確認する。先端の空気を抜いて根元まで被せ、皮と一緒に引き上げて脱落を防ぐ。思いのほかスムーズに装着を済ませると、歌織さんが指先で小さく拍手してくれた。
「よくできました♡」
「えぇ、まぁ。これを最初からできなくちゃいけなかったんですけど……」
エチケットはこれで十分。「ただ気持ちよくなるためだけのセックス」と考えるとどうにも即物的過ぎて眉をひそめたくなるが、「安心して気持ちよくなれるセックス」と考えれば、確かにこれは、セックスの満足感を高めるための大切な道具だ。
仰向けでお腹を晒す歌織さんも、リラックスしているように見えた。開かせた脚を閉じる様子もなく、裂け目からは新たな蜜がまた一滴溢れ出し、会陰へと伝っていく。彼女も俺を欲しがっているのだ。喉が鳴った。
「歌織さん」
内腿や尻の柔肌はすべすべのむちむちだ。その手触りがよくて撫で回していると、ふと好奇が湧いた。
「後ろから……いいですか?」
オスが一方的に優位に立つ後背位。自分本位にも思える提案に、潤った唇がきゅっと上がった。イエスと答える代わりに、歌織さんはうつ伏せになり、お尻を持ち上げてくれた。
「お馬さんの交尾みたいで、ドキドキしますね♡」
「交尾――」
「そう、交尾です♡ ふふっ……♡」
交尾。動物の生殖行為。ケダモノへの先祖返り。頭の深い所から信号が走り、どくんとペニスが嘶きをあげた。膝を開いた歌織さんが、尻を振って俺を誘う。
乳房よりも弾力豊かでぷりんとした尻たぶを割り開くと、可愛らしい窄まりが俺の視線を恥じらうようにひくりひくりと蠢いた。そのすぐ下では、濡れそぼった膣穴が淫水でてらてら光って、穴を塞いでもらいたがっている。亀頭をそこへあてがって、体重をかける。
“ぬぷ……くちゅ……♡”
「ぉ……!」
「は……ァ……♡」
先端がぬるんと埋没し、二人して火照った溜息を洩らした。
「あぁ……太い……♡」
「歌織さんのナカ、熱いです……!」
薄膜一枚隔てているとは思えないほどだった。結合部の門が握手するように亀頭のくびれ目を締め付けて、もうそれだけでたまらなく気持ちいい。早く根元まで埋没させて深い所で歌織さんと繋がりたいのに、浅い所で出し入れを繰り返してしまう。
“つぷ……つぷ……♡”
“にゅぷ♡ ぬろ……ぬぽっ♡”
「ん……♡ んっ……♡ プロデューサーさん、意地悪です……♡」
「あっ、もしかして、あんまり……?」
「いえ、そこ、もっ♡ 気持ちいいんですけど……その、もっと……♡」
歌織さんが媚びるように尻を揺らした。童貞を卒業したあの夜は女を知った歓喜で頭がいっぱいになっていたけれど、今は多少なり余裕がある。何をしたらどんな反応があるのか。歌織さんはどうされると悦ぶのか。そんなことを考えた。
“ちゅくっ♡ ちゅくっ♡ ちゅくっ♡ ちゅくっ♡”
膣口から亀頭を引きずり出しては傘だけを沈め、極浅のピストンを繰り返す。
「はっ……♡ あっ♡ あん……♡ うぅっ、焦らす、なんて……♡」
入口だけの出し入れで歌織さんは感じているようだが、枕に額を擦りつけ、シーツを掴む手はじれったそうに震えている。門扉の筋肉は挿入を促すように奥へ引きずり込もうとする。大きなお尻も、男を深く咥えこもうとすり寄ってきて、徐々に引き込まれていく。苦しそうに上下する肩を見ていると、もう少しそれを眺めたくなる。
“にゅぷ♡ ぬぷ♡ ぬちゅうぅ……♡”
「んっ♡ おぉ……お……♡」
本能の求めには逆らいきれず、少しずつ結合が深くなっていく。ザラついた壁やコリッとした粒に当たりながら、肉竿はもう半分近く飲み込まれている。蟻地獄よろしく引き込んでくるうねりに抵抗を試みていると、歌織さんがとうとう顔をこちらへ向けた。
「お願いです♡ 深い所も♡ 赤ちゃんのお部屋、揺らしてください……♡」
「か、歌織さん……」
「意地悪されて切ないです……♡ 早く、奥までプロデューサーさんの太くてたくましいおちんちんでいっぱいに……♡」
「……ッ!!」
涙目のおねだり。脳が何かを考える前に下半身が反射で動いていた。
“ぐじゅっっ♡♡”
幾重にもヒダが重なったメス肉を割り開き、一際狭い膣奥に行き当たった。
「あ゛あぁ~~……♡♡ うれしい……っ♡」
子宮口と亀頭が口づけを交わすと、歌織さんはうっとりと呟いた。もう離さないとばかりに、カリ裏の窪みに肉環が食い込んでくる。根元までぬくもりに包まれる幸福感は格別で、背中を見下ろす優越感も、妙な自信を与えてくれる。
“ずぷっ♡ じゅっぷ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅ♡”
「んんっ……ン♡ あっ♡ はあ゛ぁ……♡」
吸い付かれながらペニスを引きずり出し、また奥まで突き入れる。体重をかけて最奥の壁に剛直を押し付けると、ただでさえ狭い蜜壺がうねって締まる。抜き差しするたびに重たい水音が立ち、パンパンと肌がぶつかって、尻肉が波打つ。
もっと深く。開かれた脛の間に自分の膝を割り込ませて、股を閉じられなくした。歌織さんの内腿に緊張が走り、膣肉がさらに捩じれあがる。
「うッ♡ おっ♡ は、ひ♡ あぁっ、い……イく……♡♡」
“ぼちゅっ♡ ぐぢゅ♡ どちゅ♡ ずっちゅ♡ ごりゅ……♡”
「あ゛、お……♡ また、イきっ♡ ます……♡ ほう゛、おぉぉ……♡」
歌織さんは尻を高く掲げたまま、弱い膣奥をたくさん突かせてくれた。不慣れな俺に、「されると嬉しいこと」を教えてくれているのだ。下ろした髪の隙間から覗くうなじは、絵具を混ぜたように紅潮している。握ったシーツには密な皺が寄り、シミ一つない背中には汗が浮いていた。宣言通りにイッているらしいのは、カラダに表れる艶めかしい反応が物語っていた。
「ふッ♡ ふウゥ……♡♡ はァ、すき、そこ、すきっ♡♡ プロデューサーさんのおちんちん、どんどん、すきに、な゛っぢゃう……♡」
折り重なって胴に手を回し、両胸を掴んで引き寄せる。快感から逃れようとする彼女をそうやって押さえつけた。掌に硬い乳首が当たる。それを摘まみながら怒張を突き入れていると、どんどんナカがトロトロになっていく。汗の玉が互いの肌で潰れて、ヌルヌル滑る。
「はー♡ はー♡ まだ、二回目、なのに♡ う゛ぅ♡ こんな、じょうずに、してくれて、うれ゛しいっ♡ もっと、もっと……♡」
隣の部屋から苦情が来ないだろうか。ひっきりなしに鳴き続ける歌織さんを組み敷いていると、ふと頭をよぎった。しかし、密着しながら夢中で腰を振りたくっていると、余分な思考は快感の渦に呑まれて消えていく。頭が真っ白になったまま、無限に繰り返される律動にひたすら身を任せていると――
「……う……ッ!!」
気が付けば俺は限界を迎えていた。
“ぶぴゅ♡ びゅるるるっ♡ どく、どく、どく……♡”
白濁の大波が止まらない。精液が尿道をこじ開けて放たれていく途方もない法悦に、腰ががくがくと痙攣する。保護膜に包まれたまま果てるのは後ろめたいこともない。歌織さんの胴体を抱き締めながら、心も体も開放する。
ひとしきり肉茎が脈動を止め、頭の沸騰するような絶頂が落ち着き始めて気づいた。
「……ご、ごめんなさい、歌織さん。勝手にイッて……」
何も伝えず吐精したことを詫びつつ、ゆっくり腰を引く。役目を果たしたコンドームは膨らんで、先端の精液溜まりがでろんと垂れさがっていた。白く泡立った淫水でぬらぬら光る竿を見て、歌織さんも気持ちよくなっていたのを実感した。
「ふふ……そんなに夢中になってたんですね♡」
二人には狭いシングルベッドへ横向きになり、歌織さんは俺が寝転ぶスペースを作ってくれた。歌織さんの匂いには汗が混じっていて、前髪が額に貼り付いていた。添い寝の姿勢になると、顔が近づき、鼻先が触れ合い――唇が自然と重なる。ちょっと変な味がしたけれど、構わず舌を入れる。
“くちゅ……♡ ぴちゃ♡ ちゅぶ……ぢゅっ♡”
下の口で何十回と重ねたキスを、今度は上の口で。歌織さんの肌はセックスの余韻でまだ熱く、快感の熾火がくすぶっているのが、貪欲な舌遣いから伝わってきた。
* * * * *
優しい歌織さんのことだから「とても満足しました……♡」と言ってくれるだろうが、すべすべした脚は絶えず俺の脛や膝裏に絡みつき、下腹部が押し付けられる。歌織さんは、まだ欲しがっているのだ。唾液を交換しながら睦み合い、両手で巨乳をふにふにと弄んでいると……俺も欲しくなった。
「もう一戦、いいですか?」
益荒男の象徴を臍の下に押し付けながら尋ねる。さっき指で探り当てた腹イキスポットをぐりぐり押していると、歌織さんは夢見心地なとろんと発情した目になって、
「今度は、焦らさないでくださいね……♡」
と、股を開いてくれた。手早く二枚目のゴムを装着し、片膝を抱えた。
“にゅぶぶぶっ……♡”
「あ、あぁぁ、あ!!」
リクエスト通り、今度は一気に腰を沈めた。ぷるぷると歌織さんの胴が震え、全方向から押しつぶすような圧力が肉竿をギチギチと締め付ける。しかし、たっぷり分泌された厚ぼったい蜜のおかげでナカは滑りがよく、密に擦れれば甘い快楽にしかならない。
「歌織さん、っ」
顔が見える分、愛しさが込み上げる。その愛しさを膣の奥深くに突き入れる。ぎしっ、ぎしっとベッドのスプリングが軋み、そのテンポが徐々に上がっていく。
「はぁ……♡ きもちいい……♡」
恍惚とする歌織さんの胸元では、仰向けでもお椀型を保つ乳房がプリンよろしく揺れている。後背位とも違う、腰だけ横向きにした挿入感はまた独特だ。ねじれた膣がペニスの敏感な所をぞりぞりと擦りあげてくる。
「ああ♡ あっ♡ っあ゛♡ ん、んっ♡ イイ所、あたって、あっ♡」
「歌織さんの好きな所、ちょっと分かってきたかも……」
「う、ふふっ♡ あぁ、どうしよう♡ プロデューサーさんの色に、染まっちゃいます……♡」
「そんな、挑発するようなこと言って、っ」
“ぐにゅっ♡”
「ん゛ぉ、ッ♡♡」
乳房を揉みしだいていた左手を、臍の下に添えた。今日見つかったばかりの弱点を外から圧迫すると、歌織さんが濁った声をあげて悶絶する。逃げられないよう右手で肩を掴み、左手とペニスで、敏感なポルチオを挟み撃ちにする。
「あっ♡ あ゛っ♡ お、お゛ぉっ♡ そこっ♡ うあ、あ゛ッ♡」
上品な歌織さんが、下品なよがり声をあげる。綺麗なものを犯す背徳的な悦びが込み上げて、背筋をぞくぞくと駆け上がってくる。
「はっ♡ あ゛っ♡ ううっ、ぐぅぅ~~~~♡♡」
“ごりゅ♡ ぐりゅっ♡ ぐにっ♡ ずぶっ♡ どちゅ♡”
何度も腰を突き入れてはポルチオを圧迫する。指で外から押して、弱い所を挟み撃ちにする。そのたびに歌織さんのカラダは跳ねて、膣がうねる。性感帯を集中的に責められて体が逃げようとしているけれど、そうはさせない。
取られてばかりのイニシアチブを今は俺が握っている。今まで何人の男を咥えこんできたかは知らないが、今は俺のだ。俺のものだ。図に乗る俺をもてはやすように、ざわめく膣肉が心地よく締め付けてくる。
“ずぷっ♡ ずっぽ♡ ずっぷ♡ ぐりゅっ、ぐっちゅ……♡”
「あ゛っ♡ あ゛ぁ♡ あ゛~~ッ♡♡」
歌織さんの声が上ずっていく。深い絶頂が近づいているのだろう。トロトロの膣ヒダは痙攣しっぱなしで、子宮口が亀頭に吸い付いてくる。射精を乞われる蠢動。一度その誘いに意識の欠片が引っ張られたら、込み上げてくるまではあっという間だった。
“どぢゅッ……♡♡”
「歌織さん、イく……ッ」
「あっ♡ きて、きてくださいッ♡」
“ぶびゅるるるっ♡ びゅうぅぅうっっ♡♡”
「あ゛ああァッ……♡♡♡」
“びくんっ♡ びくびくっ♡♡”
子宮口に鈴口を押し当てながらの射精。歌織さんのカラダは海老のように反ってびくびく震え、膣ヒダは最後の一滴まで搾り取ろうとペニスに絡みついてくる。脳天へ突き抜けるエクスタシーは、天にも昇るようで――そんなゴム越しの射精は、今日最も長く続いた。
* * * * *
「はぁ……っ、はぁ……♡」
“ずにゅる……こぷっ♡”
ペニスを引き抜き、歌織さんの隣へ寝転んだ。汗で湿ったシーツが肌に貼り付く。歌織さんも同じくらい情事の熱で汗をかいていて、抱き合うとローションを塗ったように肌が滑った。
「ふふ……♡ プロデューサーさんとのセックス、ハマッちゃいそう……♡」
歌織さんは俺の腕に頬を擦り寄せてきた。全力疾走のような第二ラウンドを経たおかげか、全てを出し切ったような満足感がある。それは歌織さんも同じようで、二の腕に頬擦りはしつつも、もう下半身でじゃれつこうという気は治まっているみたいだった。
「うふふ♡ 腰を振ってる時のプロデューサーさん、熱くて一生懸命で、とっても可愛かったですよ♡」
「……やっぱり、歌織さんの掌の上かぁ」
「所々、ちょっぴり不慣れだったりして……。でも、次はもっと上手になってるんだろうなぁ、って思うと、楽しみです。お疲れ様でした♪」
目があって、軽い口づけを交わして、ピロートークの雰囲気が流れ始める。二ラウンド分の感想を述べあいながら、互いの指で手遊びをして、引いていく情事の熱を惜しむように肌を撫で合う。壁掛け時計をちらりと見ると、もう日付が変わる直前だった。
「……今日は、ここで寝ていってもいいですよね?」
「はい。そのつもりで誘いましたから。……き、着替えは用意できていないですけど」
「ふふっ……下着は持ってきてるんです、実は。あとは……」
体を起こした歌織さんは、脱ぎ捨てられた俺のワイシャツを拾い上げて、裸体に羽織った。身長の高い彼女にはそれほどブカブカではないけれど、それでも袖が余っている。胸の膨らみに持ち上げられた前身頃に乳頭の色が微かに浮かび上がり、ちょっと直視していられそうにない。
「え、えと。部屋着なら貸せるのがありますから。そんな、洗う前のシャツなんて」
「いい匂いじゃないですか。私の好きな――あなたの匂いがします♡」
「また、そういうこと言って……ほら、シャワー浴びてきちゃってください。寝る前には汗を流さないと」
「あら……いいんですか? 私一人で浴室に入ったら、あなたの匂いをずっとくんくん嗅いで、戻ってこないかもしれませんよ?」
「じ、じゃあ、一緒に入りましょう。狭いですけど」
「うふふ……はぁい♡」
ベッドを降りる歌織さんは、俺のシャツをなかなか脱いでくれなかった。
終わり
どうだったでしょうか。評価・コメントなどいただけたら嬉しいです。
感想にはいつも飢えているんで、中傷にならない範囲でなら辛口でも。