「クロウ・ミキストリには手を出すな」
ナイトレイドに加入したタツミは、ボスであるナジェンダにそう言われる。
いきなり何の脈絡もなくそんなことを言われた彼は、戸惑ってしまう。
しかもその人物の名前を、タツミはまったく知らない。
「え、えーと……誰だ?そいつ」
「帝都警備隊の隊長だ。帝国の中でもかなりの権力を保持している」
タツミは帝都警備隊のことはよく知らないが、帝国側の人間だと判断し、思わず眉を顰めてしまう。
つい最近帝都の闇を見てしまった彼は、その闇で蠢いている帝国の人間をよく思っていないのだ。
大切な幼馴染であるイエヤスが拷問の挙句殺され、もう一人の幼馴染であるサヨは行方不明。
タツミがそう思っても仕方がないだろう。
「そいつは悪いやつなのか?だったら俺たちが倒さないとダメじゃないのか?」
「ふむ……そうだな。まあやつに手を出すなという理由は色々ある」
納得できない様子のタツミに、ナジェンダは一から説明してやることにする。
タツミはまだ若く経験もないので、悪いやつは倒すという直情的な行動に走りやすい。
ここで一つ釘を刺しておかねば、下手をすればクロウを明確な敵に回してしまうかもしれない。
「この国には大きく分けて二つの派閥がある。大臣の派閥と、良識派だ。そして私たちが国を変えるため、排除しなければならないのが、大臣の派閥の者どもだ」
「ん?じゃあクロウってやつは良識派なのか?」
タツミはナジェンダの言い方から、クロウが良識派の人間なのかと思う。
優秀な人材の揃っていると聞かされている良識派の人間なら、殺す必要もない。
しかしナジェンダは彼の問いに首を振る。
「いや、そういうわけではない。やつはどちらの派閥にも与しない、非常に珍しい男だ」
大臣派のように、国民を虐げ貪り、悪逆非道を行う訳でもなく。
かといって良識派のように、国民を思いやり助け、大臣派と戦う姿勢を見せているわけでもない。
帝都警備隊長として、帝都の治安の維持と回復に努めている。
「へー、いいやつなんだな」
「いや、そういうわけでもない」
国民のために職務を全うする彼の話を聞いて、タツミは頭の中に正義感溢れる男の像を描く。
しかしナジェンダはそれを否定する。
「あいつはとにかく女癖が悪い。気に入った女ならだれかれ構わず手を出すような男だ」
「なっ!?悪いやつじゃねえか!」
「それがな、その手を出された女から暗殺依頼が来ないんだよ」
ナジェンダは頭が痛そうにため息をつく。
その結果から読み取れるのは、少なくともクロウという男がただ女を貪る畜生ではないということだ。
女たちからは恨みも怒りも抱かれていないということなのだから。
「それにあいつはあのエスデス将軍やブドー大将軍と並んで、相当の実力を持つ。下手に手を出せば、厄介な敵を作ることになってしまう」
タツミはなるほどとうなずく。
あまり理解はできていないが、そのクロウという男がそれほど悪いやつではなく、手を出してはいけないということはわかった。
「わかったよ。手を出したりはしない。でもそんな強いやつなら、仲間になってくれたらいいのに―――」
「はぁっ!?ダメに決まっているでしょ!」
タツミの言葉は途中で消されてしまう。
それは今まで黙ってタツミとナジェンダの話を聞いていたマインの怒声であった。
「あんな変態、仲間にしたらどうなるかわかったものじゃないわ!依頼なんかなくても殺すべきだわ!」
「お、おいおい、どうしたんだよマイン。そいつのこと、知っているのか?」
「というかここにいるやつは全員あったことがあるぞ」
マインが顔を真っ赤にして怒りまくる様子に、タツミは少し引く。
大切な仲間でも、今のマインに手を出せば噛みつかれてしまうだろう。
タツミの疑問には、ナジェンダが答える。
ナイトレイドはよく帝都に蔓延る悪人を暗殺しにいくので、当然帝都の警備を任されているクロウとは接敵するのも当然だ。
「え、そいつと会っても大丈夫なのか?」
「クロウは私たちに対しては意外と友好的でな。女は身体をまさぐられるだけで済む」
「俺は殺されかけたんだけど……」
ナジェンダの返答に、それはいいのだろうかと疑問に思うタツミ。
近くでラバックが顔を真っ青にしながら何かつぶやいているが、気にしないことにした。
しかしタツミはそんなことより、ナジェンダがクロウの名前を言うときにうっすらと笑みを浮かべたことに驚いた。
その表情は、好意的に思っている者にしか出せない笑顔だったからだ。
「皆はその人のことをどう思っているんだ?」
タツミは今ここに集まっているナイトレイド全員に聞いてみる。
良い人なのか、悪い人なのか、区別できづらくなっていたこともあるが、本当はどんな評価を受けているのかが気になった。
ナイトレイドの面々もそれぞれ答えていく。
「変態だ」
ナイトレイド屈指の実力者であるアカメは、無表情で言葉少なくそう評価する。
アカメはクロウと接敵すると、まず髪を撫でまわされる。
黒くて長い美しい髪を優しく梳かれると、アカメは何もできなくなってしまうのだ。
次に、着やせしていて意外と育っている肢体を撫でまわされるのだ。
そうしてアカメはクロウに毎回敗北している。
しかし本当に嫌なのであれば、アカメほどの実力者なら抵抗するそぶりは見せることができるはずだ。
それすら見せないと言うことは一体……。
タツミはまだ付き合いが短いから分かっていないが、うっすらと頬を染めている今の表情から、何か分かるかもしれない。
「変態よ、変態!淫獣!エロオヤジ!変態!」
トレードマークでもあるツインテールを跳ね上げさせて、ぐわーっと怒りを露わにするマイン。
彼女は帝具・浪漫砲台パンプキンを使った後方支援や狙撃が主な任務なので、本来クロウと鉢合わせることはない。
しかしその常識を超えてくるのが、変態と名高い帝都警備隊長。
いつの間にかマインの背後に立っており、その未発達な身体を弄りまくる。
そのせいで彼女の身体の感度は抜群。
ブラをつけ始めたのも、クロウの開発によって乳首が敏感になってしまったからだ。
ただ今顔を真っ赤にしているのは、怒りだけが理由なのだろうか……?
「変態だなー。私の身体も弄ぶし」
カラカラと快活に笑うのは、ナイトレイドの諜報を担当し、暗殺もこなせるレオーネだ。
豊満な肢体を布面積の小さい、服と呼ぶのもおこがましい扇情的なもので覆っている。
そしてその男を夢中にさせるような身体に作り替えたのが、クロウである。
レオーネの帝具は百獣王化ライオネルといい、文字通り自身を獣とするものである。
ゆえに強者に惹かれやすく、とくに帝具を保持しているのにもかかわらず、それを使うことなく力尽くで敵を殲滅する原始的なクロウにはもうメロメロである。
ナイトレイドの面々が複数でクロウと鉢合わせた場合、誰かが囮―――というか生贄―――になって任務を遂行するのだが、自分から嬉々としてクロウに突撃していくのがレオーネである。
「良い漢だ。二人きりで酒を酌み交わしたいぜ」
ナイトレイド最強の戦闘力を持つブラートは、クロウをそう評価する。
……何故か頬を赤く染めて。
クロウも何か感じ取っているのか、彼が足止めとして残ろうとするとナイトレイドの暗殺をかなり邪魔するので、基本的にブラートが残ることはない。
女性陣が残れば簡単に侵入を許すのに、ホモ疑惑のある男が残ろうとすると全力で邪魔をする。
これでいいのか、帝都警備隊。
「あの人は怖ぇよ。俺にだけ躊躇なく殺しにくるんだもん」
ナイトレイドの警備を一手に引き受けているラバック。
彼もたまに暗殺任務を遂行するのだが、彼だけはクロウに容赦なく攻撃されている。
ただクロウ自身も本気で殺しにかかっていないことが、今ラバックが生きていることから分かる。
「私は良い人だと思いますけど……」
散々な評価の中で、マイペースに自分の意見を言うのはシェーレ。
彼女は基本的にマインの狙撃時の護衛などを務める。
クロウと鉢合わせた場合は、大体のんびりと二人でデートをしていたりする。
二人して熱いお茶を飲んで団子を食べているのが、よく確認されている。
今シェーレが着ている、身体の線がハッキリと出て胸元が見えてしまうチャイナ服だが、それをプレゼントしたのがクロウである。
シェーレがとても大切にしている物の一つである。
「そうだな、よくセクハラをしてくる男だ。そのたびにブッ飛ばしていたが……」
ナジェンダは昔を懐かしむように目を細める。
昔は帝国軍の将軍であり、帝都警備隊長であるクロウとは同僚の間柄であった。
ナジェンダはこう言っているが、クロウを受け入れてしまっていたこともあった。
というかなんだかんだ言って、求められていることがとても嬉しかった様子である。
彼女は帝国軍から離反して革命軍に移るさい、エスデス将軍の追撃が妙に苛烈だったのは、このことがあるからかもしれない。
さて、ナイトレイド全員からの評価を聞いたタツミは……。
「……結局良い奴なのか悪い奴なのか、全然わからねえ」
◆
ナイトレイドのアジトがクロウの話で盛り上がっていたころ、帝都警備隊の鍛錬所では激しい攻防が繰り広げられていた。
「はぁぁぁっ!!」
鍛錬を行っている者の一人であるセリュー・ユビキタスが、師であるクロウに殴りかかる。
その勢いは非常に素早く、振りかぶられた拳は唸りを上げてクロウに迫る。
しかしそれがクロウに届くことはなかった。
クロウはセリューの細腕からは想像できないほどの威力がある拳を、いともたやすく受け止める。
「ふむ、成長したな、セリュー。いい拳だ」
「ありがとうございます、隊長!」
拳を受け止められたまま、褒められて心底嬉しそうに笑うセリュー。
パタパタと元気に動き回る尻尾が幻視される。
しかし今は鍛錬中。敵に褒められて嬉しがり、すぐさま逃げようとしないのは下策である。
勿論セリューもクロウ以外に褒められてもここまで反応は示さない。
小さなころ父を救ってもらい、ここまで戦闘力的にも女的にも育ててもらったクロウだからこそである。
彼女の中では、最早クロウは神となんら変わらない扱いを受けていたりする。
「ただ動きを止めるのは感心しないぞ」
「ひゃんっ!?」
クロウははだけていた襟から手を侵入させ、意外と実っているセリューの乳を揉みしだく。
これは罰だと言っているが、ただ単にセリューの乳を揉みたかっただけである。
「んっ、あっ……」
セリューも嫌がるどころか、むしろ自分の胸を張らせてクロウの手に押し付けはじめる。
神であるクロウに触られることは、毎晩クロウを思って致す何倍も気持ち良かった。
クロウも調子に乗って胸を揉みまくる。
下から揉みあげたり、牛の乳を搾るように揉んでみたり、固くなり始めた頂点を摘まんでみたり……。
だんだんとセリューの嬌声も大きくなり始め、息もかなり荒くなった頃、それは唐突に止められた。
「ふっ!!」
クロウに鍛錬を受けていたもう一人の警備隊員、サヨがクロウに襲い掛かったのだ。
といっても彼女はセリューのように近接格闘戦を仕掛けるのではなく、弓で彼を攻撃する。
その的確な射撃はクロウの首を狙っており、当たれば確実にダメージを与えることができるものだった。
―――――しかしそれは当たらない。
「ふむ、うまく急所を狙えている。素晴らしいぞ、サヨ」
「きゃっ!?」
クロウは迫っていた弓矢を掴んだと思うと、一瞬の間にサヨとの距離を詰めた。
いきなり目の前に現れたクロウに悲鳴を上げる。
しかしサヨは村を出たままであればこの程度で終わっていたが、彼女もクロウに救われてから進化している。
セリューほどではないが、近接格闘戦もそれなりにこなせるようになっていた。
懐から一瞬で小さなナイフを取り出し、クロウに斬りかかる。
「うむ、中々の動きだ。セリューといい勝負になるかもな」
「わぷっ!?」
クロウは襲い掛かってくるサヨを自分に抱き寄せ、動けなくしてしまう。
いや、それは語弊だ。サヨほどの実力者なら、すぐに抜け出してクロウを刺すことも可能である。
しかしサヨはそうはしない。いや、できない。
自分の大好きな男に抱きしめられ、彼の匂いなどがたっぷりと鼻孔に入ってくる。
男の身体の固さやゴツゴツとした感触、それに大きさに包まれたサヨは……。
「ふわぁ……」
完全に蕩けてしまっていた。
しっかり者で理知的な雰囲気はすっかりなくなってしまっている。
こうしてセリューとサヨ。警備隊の主力二人でも、クロウに勝つことはできなかったのであった。
「さ、流石隊長であります……」
先に撃沈されたセリューはサヨより回復が早く、フルフルと小鹿のように震えながらも立ち上がる。
胸元がはだけて谷間に汗が浮かんでいるのが、ひどく扇情的だ。
そんな彼女の元に、彼女の帝具であるコロが駆けていく。
「おぉっ、コロ!大人しくしていて偉かったですね!」
セリューにそう褒められて頭を撫でられると、嬉しそうに鳴く。
先ほどまで持ち主であるセリューにしっかりと言いつけられていたので、小さな脚を器用に曲げて、正座をして鍛錬を見守っていたのであった。
「セリュー、先にシャワーを浴びて来い。私はサヨを待ってから行く」
「了解であります、隊長!行きますよ、コロ!」
セリューはビシッと敬礼すると、元気に駆け出す。
その後をコロが小さな脚をせわしなく動かして可愛らしく後を追う。
セリューは全身汗をかいていたが、とくに陰部の辺りが濡れて気持ちが悪かった。
ヌルヌルとした感触は、何度味わっても慣れないものだ。
セリューとコロが鍛錬所から姿を消すと、クロウはサヨに話しかける。
「もう大丈夫か?サヨ」
「は、はい……」
クロウの匂いや感触を十分に味わったサヨは、今ココで冷静に戻ってしまう。
すると先ほどまでクロウにしがみついて、ふんふんと鼻を鳴らして匂いを嗅いでいたのが、恥ずかしくてたまらない。
サヨは抱き合っていた状態から反転して、クロウから顔を背ける。
しかしクロウはそんな彼女を、後ろから優しく抱き寄せる。
「もうお前と出会って数週間経つな」
「……はい。あの時は本当にありがとうございました」
サヨは自身の身体に回されているクロウの筋肉質な腕を持ち、この帝都に来たときのことを思い出す。
山賊に襲われて二人の幼馴染とはぐれてしまったこと。
お金もないので寝る場所に困っていると、貴族の娘が助けてくれたこと。
―――――そしてその貴族が、自分を拷問してきたこと。
帝都を人が賑わう煌びやかな都市だと考えていたサヨは、その時現状を思い知った。
鞭で身体中を叩かれ、何度も悲鳴を上げた。
そしてついに貴族の娘はのこぎりを持ちだす。
自分の身体を切り取ったりするということは一目瞭然だ。
今にも自分の身体が切断されようとしたそのとき、助けてくれたのがクロウだった。
苦しく辛い拷問生活から救い出したクロウ。
サヨが彼に懐くのは当然のことだっただろう。
「ふむ……」
クロウもまたあの時のことを思い出す。
別に守る気もまったくない帝都を警邏していた時、美しい髪を持つ美少女を見つける。
性欲の塊ともいえる変態は悦んで保護しようとするが、それを貴族の娘に取られてしまう。
クロウは何とかしようとその貴族の家を調べてみる。むだに行動力のある変態である。
そうして調べてみると、出てくる大量の犯罪行為。
だからクロウはそれをちらつかせながら、貴族にこういったのだ。
『あの黒髪の女をよこせば、見逃してやろう』
貴族はにべもなく頷いた。
たった一人の玩具で帝都警備隊長から見逃してもらえるのだから、安いものである。
ただ無事ではすまなかったが……。
「お前の幼馴染は惜しいことだった」
「……クロウさんにそう言っていただいたら、あいつも喜んでいると思います」
クロウに保護されたサヨは、回復するとすぐに帝都警備隊に入隊し、幼馴染の二人を探し始めた。
自分のように騙されて拷問されていないことを願って。
しかし現実は非情であった。
幼馴染の一人であるイエヤスが、サヨを捕まえた貴族に連れられていたという証言を得たのだ。
サヨはすぐにクロウに訴え、クロウもまた捜索隊を派遣した。
これもまた好感度を上げるためだったのは秘密である。
捜索隊には当然サヨも入っており、貴族邸に突入した。
しかしそこではもうすべてが終わっていた。
貴族たちは皆殺害され、護衛もまた同じであった。
騙されて連れてこられていた人々も、凄惨な死体となって発見された。
その中にはイエヤスの姿はなく、サヨは声を上げて泣いた。
よく衝突していたが、仲のいい友人だったのだ。
「だけどまだタツミのやつがいます!早く見つけてあげたいです!」
グッと握り拳を作って決意を表明するサヨ。
「お前はそいつを本当に大切に思っているのだな」
「え、ええっ!?そ、そんなことないですよ!」
慌てた様子でブンブンと手を振りまわすサヨ。
顔が赤くなっているので、説得力も何もなかった。
「ふむ……妬けるな」
「きゃぁっ!?く、クロウさん!?」
後ろから手を伸ばし、豊満な胸を鷲掴みにする。
服の上からだとわかりづらいが、サヨも中々のものを持っていたりする。
下から持ち上げると確かな重さが感じられるし、形も柔らかく変化する。
マインとは大違いだ。
「な、何をするんですかっ!」
「はっはっはっ」
「笑わないでください!ここは修練所ですよっ!?」
サヨの抗議は、まったく気持ちのこもっていない笑いで誤魔化す。
身体と心を鍛える神聖な修練所で、このような淫らな行為をすることは、非常に背徳的である。
サヨとしても、修練所でなければ受け入れていたであろう。
すでに何度も肌を重ね合ったのだから、今更である。
クロウはサヨの抗議を無視し、乳房を揉みまくる。
外側に開けさせたりして、形を変えるのも愉しむ。
「あっ、ひぁっ、んぁぁっ!」
口では嫌々言うが、じっくりと開発された身体は正直なものである。
最早クロウに胸を揉まれるだけで、そういった気分になってしまう。
道着の上から乳房を手の中で跳ねさせ、タプタプと乳肉を波打たせる。
ぎゅううっと強く乳房を握ると、サヨは面白いほど身体を跳ねさせた。
道着の上からでもわかるほど、乳首がいきり立っている。
「随分敏感になったな、サヨ」
「そ、それはクロウさんの……ひゃぁっ!?」
道着を一気に脱がす。
豊満な乳房がぶるんと飛び出してくる。
弓を撃つ際に邪魔になるのではと思うが、服を着るとそれほど目立たないので大丈夫なのだろう。
豊かな胸に、ちょこんとのった桃色の乳首。
そこは固く勃起して、刺激を求めている。
村にいた時から鍛えていたが、帝都警備隊に入隊してさらに引き締まったお腹には、ぽつぽつと珠のような汗が浮き上がっている。
雪国の出身らしく、肌はとても白い。
雪のように真っ白な肌とは真逆に、長い髪は闇のように黒い。
「いいな、サヨ」
「……はい」
クロウがその魅力的な乳房を撫でまわしながらそう言うと、サヨはあっさりと頷いた。
先ほどまでの拒絶は、やはり建前の部分もあったのだろう。
クロウとサヨは、汗だらけの身体を重ね合わせた。
◆
「あぁぁぁぁぁっ!やっぱりですか!ずるいですよ、サヨ!」
冷たいシャワーを浴びて汗を流したセリューは、クロウにだけきく獣の如き予知能力で、サヨが今絶賛美味しい思いをしていることを察知した。
そして彼女は服を着ることさえせず、全速力で修練所に戻った。
入り口で脚に力を入れて、急ブレーキをかけて中を覗き込むと、案の定淫猥な空間になっていた。
「あっ……ひぃ……っ」
彼女の美しい容姿と厳しくも優しい性格で、最近帝都の住民から人気を集めている若き警備隊員は、だらしなく地面に身体を倒していた。
綺麗な黒髪が、畳に広がっている。
普段の凛とした表情はまったくなく、目は焦点があっておらず、口はだらしなく開かれている。
着ていた道着は、完全に投げ捨てられていた。
サヨの全身は汗と白濁液でドロドロになっており、凄まじい異臭を放っている。
「あっ、あっ、あっ、あっ」
そんな凄惨な彼女の様子をまったく気にすることなく、まだクロウは腰を振っていた。
完全に力が入らなくなっているサヨの腰を抱え持ち、尻を高く上げさせて腰を突きだしている。
サヨは嬌声というより、体内を圧迫されて声が漏れているという感じの声を出している。
そんな、帝都の闇の一部で行われている凄惨な凌辱劇よりもむごい光景に、『絶対正義』を掲げるセリューの反応は……。
「ずるいですよ、サヨ!」
ブンブンと手を振りまわして抗議するセリュー。
すでに彼女も壊れてしまっている。
クロウがすることは全て正義で、クロウが悪と言ったら善でも悪になるのだ。
たとえこの国のトップである皇帝と大臣ですらも、クロウが悪と言えばすぐさま襲撃をかけるレベルである。
「むっ、セリューか」
クロウもセリューの存在にようやく気付く。
そして彼女が全裸なことをいいことに、彼女の全身をじっくりと見る。
栗色の明るい髪は、普段は後ろで一つにくくっているのだが、今は背中に流している。
髪に滴る雫が、セリューを魅力的に演出している。
普段は鎧で覆われていて分かりづらいが、彼女も中々の胸をお持ちである。
悔しそうに身体をゆするたびに、柔らかそうにプルプルと震える。
キュッと引き締まった腰は、胸をさらに大きく演出する。
下に視線をやると、クロウしか知らないぴったりと閉じた陰部があり、スラリと肉付きの良い脚が伸びている。
クロウは新たな獲物を見つけた。
未だ固くそそり立ったままの逸物をサヨの陰部から抜き取り、ベトベトのサヨの身体をさっと簡単にきれいにする。
そしてセリューの方を向き、大きく腕を広げる。
「さあ、来い。セリュー」
「今行きます、ご主人様!」
不穏な呼び方をして、クロウにダイブするセリュー。
絶対に受け止めてくれると確信し、信頼を全幅に置いたダイブである。
勿論クロウは受け止める。
柔らかくも鍛えられた身体をしっかりと抱きしめる。
修練所から嬌声が止むのは、まだ先となりそうだ。
◆
「またすげえ声だな」
「あー、本当隊長は羨ましいなぁっ!なあ、ちょっと覗きに行かね?」
「止めとけって」
「なんだよ、良い子ぶるなよ。警備隊のアイドル二人を独り占めだぜ!?ちょっとくらい見たって罰は当たらねえよ!」
「……俺はそう言って見に行った奴を何人か知っている」
「なんだ、俺以外にもいたんじゃねえか。だったらいい―――――」
「全員帰ってこなかったがな」
「……やっぱりやめとくわ」
「ああ、それが賢い」
とある帝都警備隊員二人の会話。
◆
これは異物が混じりこんだイレギュラーな世界。
オーガがいるべき場所に、変態が座り込むへんてこな世界。
本来死ぬはずであったサヨが、生きている世界。
本来人体改造をしまくって色々歪んでしまったセリューが、比較的きれいな世界。
……いや、まだ本来の方がマシだったかもしれないが。
この世界がこれからどうなっていくかは、わからない。
「エスデス、尻を出せ。仕置きとして、尻叩き百発だ」
―――――だがろくでもない世界になることは、間違いない。
勢いで書いてしまった……。
タグにも書いていますが、続きません。
原作持ってないので……。正直キャラの口調とかもアニメ頼みなので、原作を知っている方でおかしいと思った方は、眼を瞑ってください。
いやー、しかしアニメのアカメが斬るは面白いですね。
ちょっとしたところにお色気シーンがあってたまりません。
ちょいちょい鬱が入りますが、まあ我慢できますww
さて、次回作は一応決まりました。
発表はしないことにします。それはお楽しみということで。
でもまず資料を買わないといけないので、やはりまだまだ時間がかかりそうです。
それまでISの番外編を書くので、またそちらの方をよろしくお願いします。
……その番外編がいつなのかもわかりませんがww
それでは(^_^)/
イエヤス・オーガ「「解せぬ」」