※この作品はR-18です。

カヨコ出産娼婦譚   作:Hpenphobia

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【伊落マリー】愛を以て背教を為す(後編・中)

「3ヶ月間、大変お世話になりました!」

 

あの日、初めて挨拶をした小さな聖堂。

遂に別れの日を迎えた私は、万感の思いで皆さんに頭を下げていた。

投げかけられる出会いの日よりも大きな拍手の音。

顔を上げれば見知った面々の温かな笑顔があった。

中には少し涙ぐんでいる方もおり、思わず貰い泣きしそうになる。

 

「シスターマリー、貴女と過ごせた時間は素晴らしいものでした。ここに深く感謝を。」

 

「い、いえ!私の方こそ…!」

 

深々と礼をするヒトミさん。

ここに来た時、私を紹介してくださった3年生のシスターの方だ。

外回り活動での接点は無かったが、彼女にも大変お世話になった。

トリニティへの配慮もあったのだろうが、私の体調や生活面をよく気にかけてくれたのだ。

 

「…この学園での学びは決してトリニティでは得られず、私の道を指し示してくれたものでした。」

「正直…ずっとここにいたいとすら思っています。またこちらに来させて頂くと思いますが、その時は何卒よろしくお願い致します!」

 

「ええ、もちろんです。」

 

穏やかな笑みを浮かべるヒトミさん。

その時、私はある事を思い出し、取り出すためにブラジャーの中を弄った。

だが、上手く取れなかったのでやむを得ずおっぱいを露出させる。

 

「んっ…!…すみません、学生証をお返しするのを忘れておりました。少々お待ちを…」

 

チャリン、と音を立てて乳首ピアスが揺れる。

今日はバーベルではなく、つい最近買ったお気に入りのシャックルピアスだ。

それに吊り下げられているのは、この学園での学生証が入ったカードケース。

ありがたいことにこの学生証は臨時や来客のものではなく、正式な一生徒と同じものだった。

自治区内での様々な福利厚生を受けられるだけに、絶対失くしてはならないもの。

だからこそ外回り活動をする生徒は普段は乳首ピアスをつけることも多く、私もそれに倣っていた。

私はそれを返却するべく外そうと弄るが、まだ慣れていないので手間取る。

しかし、ヒトミさんは私を制止した。

 

「返却は不要ですよ、貴女はもう私達の一員なのですから。学籍もそのまま残しておきます。」

 

「ほ、本当ですか…!?」

 

「はい、ここは貴女のもう一つの家。いつでも帰ってきてください。」

 

「っ…!ありがとう、ございます…!」

 

この学園の生徒でい続けられる。

まさしくそれは望外の喜びだった。

気兼ねなくいつでもここに戻れるという安心感は、他に代えがたいものだったから。

次に私がここを訪れる時は、”来訪”ではなく”帰宅”で良いのだ。

こうして私は、幸福に満ちた穏やかな心持ちでトリニティへの帰路に就く事となった。

 

──────────────

 

「ありがとうございます…最近足が痛くてゴミ拾いもできず終いだったから、やっと固形物を食べられるよ…」

 

「どういたしまして。貴方のこれからに祝福があらんことを、祈っております。」

 

シスターフッドに復帰して暫く。

私は貧困層の多い居住区で炊き出しに従事していた。

横一列に並べられたテーブルの上の食べ物の数々。

私の担当はキャベツとソーセージのスープだ。

列を成して配給される人々。

その表情は諦観や失意、疲労に満ちていたが、配給を受けるとほんの少しだけ明るくなる。

しかし───

 

「………はぁ…」

 

私の心は、虚しさに満たされていた。

その理由は、この炊き出しを含めたシスターフッドの奉仕活動全般にあった。

 

「やはりこれでは…自己満足に過ぎないのでは…」

 

食事を提供したり、悩みなどの相談を受けたり、募金を募ったり…

以前までは有意義だと信じて疑わなかったそれらが、今の私には色褪せて見えてしまっている。

今挙げたものでもそうだ。

食事の提供は自分自身で安定した供給源を得なければ、その場凌ぎでしかない。

悩みなどの相談は当人だけではどうにもならない事も多々あり、聞いて終わりもしばしば。

募金も集まるのは所詮はした金で、本当に困っている人達を平等に助けるのには到底足りない。

故に思ってしまう。

”助けた気になっているだけではないか”、と。

 

「っ…」

 

列も粗方捌け切り、一部のシスターは撤収準備を始める頃。

不意に目の前を通り掛かった中年の男性の雄の臭いに私の雌が反応し、おマンコがじゅん、と濡れてくる。

思わず引き止め、路地裏に誘いたくなるが我慢だ。

ここはあの自治区ではないのだから。

 

(あの方、身体は出来上がってるから向こうなら即戦力なのに…)

 

しかし、その臭いで私はあの自治区での奉仕活動をより強く想起させられてしまった。

今の虚しさに対し、ほんの少し前までいたあの場所でのとても充実した奉仕活動を。

互いの身体で触れ合い、心を通わせ、快楽を分かち合い、生物としての幸福をも得る。

それによって芽生えた隣人愛とも言える相互扶助の精神をもって、より良い明日へ希望を抱きながら支え合う日々。

出来る事の規模も、組織と自治区では当然の事ながら大きく異なっていた。

働ける人には職を斡旋し、当人の力量を超える問題には皆で当たり、成功した事業からの寄進で更に福祉を充実させる、皆が幸せになれる循環。

最適と断言はしないが、それを超える対案が私には全く思い浮かばないやり方だった。

 

(どうしてこのトリニティも、そうあれないのでしょうか…)

 

トリニティにそういった要素が皆無なわけではない。

だが、比較するとあまりに乏しく、霞んでしまうのだ。

その上、出資する一部の人は出資を権力闘争に利用していたり、”恵んでやっている”という意識が見え隠れする。

身銭を切って頂いているので致し方無いとは思うが、やはり気持ちのいいものではなかった。

 

「…すまない、スープを頂けるだろうか…?」

 

「あ、すみません…!はい、どうぞ。」

 

掛けられた声に驚き、肩が跳ねる。

慌てて掬ったスープの入った容器を差し出すと、そこには先程の良い身体をお持ちの男性がいた。

彼の表情にはとても見覚えがあった。

疲弊し、欲はあるもののそれを満たせるなど夢にも思っておらず、希望の一切を抱いていない。

何も知らないままあの自治区に流れ着いた人によく見られた表情だった。

 

「ありがとう。」

 

「…あの。」

 

「うん…?俺に何か…?」

 

辺りを見回すと、どうやらこの人が最後。

気づけば私は口を開いていた。

 

「その…何か、お困り事はありませんか…?」

「わ、私にできる事でしたら、お手伝いさせて頂きたく…ま、マッサージとか…!」

 

彼は突然の事に驚いていた。

それもそのはずだ、私も自らの行動に驚いているのだから。

 

(わ、私は一体、何を…)

 

口から飛び出たのはお誘いの言葉。

向こうではこの問い掛けを起点にセックスが始まるのは日常茶飯事だ。

引っ掛けた時にお持ち帰りされ、2日後に帰ったこともある。

飛び出た理由は端的に言うと欲求不満の一言に尽きるのだろう。

何せトリニティに戻ってからというものの、一度もセックスできていないのだ。

オナニーグッズを向こうから郵送で二箱も送って一人で慰め続けていたが、やはり無理があったと確信する。

しかし、私が今いるここはトリニティ。

ここではそれを望むべくも無く、すべきでない事も帰る前からわかりきっていた。

 

「す、すみません…!」

 

慌てて自らの突発的行動を謝罪する。

しかし彼は洞察力が高いのか、すぐに自らの動揺を鎮めて私に問い返してきた。

 

「シスターさん、アンタまさか…」

「…いや、金も職も無い俺になんて、驕った勘違いか。すまん、忘れてくれ。」

 

ドクン、と心臓が跳ねる。

彼の言外に含まれた疑念は図星でしかなかった。

そしてその瞬間、私の”雌”は培った経験から確信した。

”この人ならイケる”と。

そして『ここはトリニティだ』と諫める理性を押し退け、彼を絡め取る様に言葉を紡ぎ始める。

 

「…勘違いじゃ…無い、ですよ。」

 

「…!」

 

私の言葉で彼の瞳に情欲の火が灯るのを、私は見逃さなかった。

あと少し。あと少しだけ慎重に彼の背を押す。

そうすれば、彼は私が望む要求をしてくれるはずだ。

吐息を増やし、熱の籠った声音で私は言葉を紡ぐ。

 

「おじ様…私”で”したいこととか…」

 

興奮で子宮がちぅちぅ、と精を求めて疼き、クリトリスが固く勃起し始める。

ピアスで常に勃たせている乳首に至っては、最早痛いほどだ。

私はそれすらも利用することにした。

鳩尾の辺りを腕で抑え、修道服をしっかりとおっぱいに押し付ける。

すると、ノーブラのおっぱいはその形を浮かび上がらせた。

それは布越しでありながら乳首ピアスの存在を確信できる程であった。

 

「本当に…無いですか…?」

 

「ッ!!!」

 

後は祈るだけだ。どうか彼が、“雄“でありますように、と。

 

「…後で何か要求されても、俺ぁ何も出せないぞ…?」

 

「ぁは…!」

 

掛かった…!

 

「そんな詐欺みたいな事…私、これでもシスターなんですよぉ…?」

 

──────────────

 

「はぁっ…あぁ…!!あっ、あっ、はあ“っ、おぉっ…!!!」

 

ずっちゅ、ずっちゅとピストンの音が部屋に響き渡る。

トリニティにはまだ数件しかない、あの自治区が経営母体となっているラブホテル。

その一室で私は、”おチンポ様へのマッサージ”を行っていた。

あのタイミングで私は彼に奉仕活動用の連絡先を渡し、片付けが済んでから落ち合った。

そしてその足でホテルに連れ込み、現在に至っている。

私は蕩けた顔で舌を垂らし、だらしなく涎を撒き散らし、快楽を貪る。

帰ってきてから今日まで、飢餓状態だった心を満たす為に。

 

「クソ…!反省しろ、このド変態シスターがっ…!!」

 

「あ、はぁ…!なん、で、ですかぁ…?私、”マッサージ”、してるだけで、んお”ぉっ!?」

 

「まったく…物は言い様だな…!」

 

そう。マッサージだ。

私が彼の腫れて大きくなったおチンポ様をマッサージして、癒しているに過ぎない。

使っているのはアナル。本来は排泄をするための穴。

あちらでは”ケツマンコ”と呼称していたので性器の一種かもしれない。

だが、こちらでは”肛門”と呼ばれ、シスターフッド的には”不浄の穴”だ。

私はその穴に彼のおチンポ様をバックから突き込んでもらい、扱きあげているだけ。

マンコを使った時に匹敵する幸福感と快楽が脳を満たし、野太い喘ぎ声がよく出るが問題無い。

今日はしっかりとゴムを着用している上、アナルなのでいくらヤっても子どもができるはずも無い。

マンコを使っていない上に子どももできない。つまりこれは、性行為では無いのだから。

 

「ゴム常備にピアス、おまけによく見りゃ孕んでるじゃねぇか…!」

「よくそれでシスター名乗れたな、えぇ!?」

 

「お”ぉっ…!!何かぁ、問題っ…ありますかぁ…♡」

 

ボテ腹、と呼ぶにはまだ少し足りない膨らんだお腹。

今は服で十分隠れる範疇だが、そう遠くない未来に一目瞭然となる事だろう。

最も、私にボテ腹を隠すつもりは毛頭ない。

ここにあるのは有史以来続く人の営み。

お腹が空いたらご飯を食べ、眠たくなったら寝る。

それらと同じ当たり前の事。

隠す必要がどこにあるというのだろうか。

シスターフッドの教義は恐らく、何処かで解釈を間違えたか悪意ある者に捻じ曲げられたのだろう。

新たな生命の誕生を祝福するのにその過程を否定するなど、普通に考えれば筋が全く通らないからだ。

 

「それよりおじ様…私、気持ちよくて何処かに行ってしまいそうですから…」

 

私はベッドサイドに置いた自分のポーチから取り出したものを、自らの胸元に取り付ける。

じゃらり、と垂れ下がったのは金属製のチェーンだ。

そのチェーンの両端は、乳首ピアスへと繋がれていた。

 

「私の”手綱”…しっかり握って、おじ様の所に繋ぎ止めて頂けませんか…?んひぃっ!?」

 

彼は私の手綱を握った途端にそれを強く引き、ばちんと腰を奥深く打ち据えた。

手綱を介して引かれた乳首ピアスが私の乳首を引き延ばす。

本来であれば”痛い”はずで、気位が高ければ屈辱でしかないそれ。

しかし私には”痛気持ちよく”、仮初ではあるが自らを相手に委ねる従属の悦びを得ていた。

誰かに家畜の様にたった一本の鎖で良い様にされる倒錯的な感覚は代え難く、一人では絶対に得られないもの。

おあずけされていた分、より甘美に感じて堪らない幸福感だった。

 

「あ…!また大きく…ご、お”お”お”お”!?!?」

 

アナルがより深く、より強く抉られ、生じた肉悦に私は獣の様な嬌声を上げる。

彼のおチンポ様の腫れは全く治まる様子を見せないどころか寧ろ悪化し、私のアナルを押し広げていた。

あぁ、これはもっとマッサージをして癒して差し上げなければ。

そうして腫れて鎮めてを繰り返し、マッサージは何時間も続くこととなった。

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

「げ……ぇ……へぁ”……!!」

 

「はぁ…はぁ…!クソ…もう出ねぇ…」

 

(想像以上…過ぎましたぁ…!)

 

私はアヘ顔を晒し、ケツマンコからザーメンを溢れさせながらそう思う。

ブランクがあったとはいえ、私が抱き潰されたのは久しぶりだ。

間違いない、彼はあの自治区でも十分に通用する。

私達をトップクラスに孕ませている方々に比肩する程の性豪だ。

アナルで何度も絞ったというのに萎える様子が殆ど無い上、愛撫を含めて女の泣き所を的確に抉ってくる。

彼に抱かれた女はさぞ幸せになれることだろう。

 

「ひぅ…ひぃ…!」

 

「…本当にここの会計、要らないんだよな…?」

 

「ひぁ…?ぁ、ひゃい…大丈夫、れすよ…」

「私のツテで、タダでヤりたい放題なので、安心してください…」

 

ふと時間を見れば夜明けが近く、彼は手持ちの金の心配をしていた。

それもそのはずだ。

彼は本来、シスターフッドの炊き出しに訪れるほど生活に困窮しているのだから。

その事を思い出した私は、お風呂に一緒に入るついでに彼から彼自身の話を聞く事にした。

 

「………そういうことだったんですね…」

 

「あぁ…一言で言えば負け犬なんだよ、俺は…」

 

広い湯船の中、私は彼の股の間でお湯に浸かっていた。

私の後頭部にある逞しい胸板から聞こえてくる低い声が伝えてきた内容。

それは如何にもトリニティらしいものだった。

どうやら彼は、とある建設関係の大企業の重鎮だったらしい。

だが社内での闘争に敗れ、全く身に覚えの無い件で懲戒解雇されたのだという。

この歳まで独り身で貯金も先述の件で強引に差し押さえられ、路頭に迷うこととなった。

そして再就職先を探すものの、業界内で圧力が掛けられているためにそれも叶わない状況だったのだ。

今は日雇いで何とかその日暮らし、という人が創り出した地獄の只中にあったと。

その話を聞いた私は、迷うことなくスマートフォンの画面を彼に見せた。

 

「ん…?これは…」

 

「とある自治区の移住奨励プロジェクトです。ここならおじ様を間違いなく歓迎してくれると思います。」

 

「…トリニティが一切関与してねぇな…どういうことだ…?」

 

「まぁ、詳しいことは置いておいて…私からおじ様の今後を、ご提案させて下さい。」

 

そうして私は、あの自治区がおじ様の様な人材を探している現状を伝える。

あの自治区は急成長に伴って慢性的に人手不足なのだ。

それも建設業関連ともなれば引く手あまたなのは間違いない。

おまけにトリニティの様なしがらみも無いので伸び伸びと仕事ができることだろう。

 

「…なるほど。確かにそれなら、俺本来の領分だ…!」

 

「でしょう?私、ツテがあるんです。話を通しておきますから、お迎えも可能ですよ。」

 

「本当か…!?」

 

彼が”こんな所”に居続けるのは大きな損失であり、苦しむだけだ。

であるのならば、お手伝いしたい。助けてあげたい。

そして何より、彼の様な性豪があの自治区に増えれば幸せになれる生徒も増えるというもの。

誰もが幸せになれる最善策だろう。

 

──────────────

 

「ありがとう…何と礼を言ったらいいか…!」

 

「いえ、お気になさらず。これは私がシたくてしたことですので♪」

「…お礼という事でしたら…私がそちらに行った時に私を覚えていて下されば、また抱いて頂けると…♡」

 

「っ…忘れるわけないさ、だが出発前に勃たせないでくれ…」

 

「あら、ごめんなさい…♪」

 

数日後、私はバスに乗った彼を含む困窮した方々の出発を見送っていた。

ホテルでの別れ際、彼に少しお願いをしたのだ。

同じく職を求めていたり、傷病で困窮している移住希望者がいれば誘い合わせて欲しいと。

すると彼は顔が広かったらしく、バスが二台程いる人々が集まっていた。

その事を仲間に連絡すると、当然ながら大変驚かれた。

 

「や、マリー!久しぶり!」

 

「お久しぶりです、皆さん…!」

 

迎えの予備のバスから降りてきたのは、あの自治区のシスター仲間達。

中には私への餞別にニップルストレッチャーをくれた方もいた。

 

「久しぶりー!あ、ストレッチャー使ってる?」

 

「はい、もちろんです!これのおかげで服と擦れて、もう…!」

 

私は乳首を少し弄りながらうっとりと悦に浸る。

今の私の乳首にはバーベルピアスが通され、それを螺旋状の金具、ニップルストレッチャーで外向きに引き伸ばしている。

これによりただでさえ感度の上がっている乳首が服と擦れ易くなり、簡単に肉悦を得ることができるのだ。

貰ったアクセサリーで言えば一番のお気に入りでもある。

普段は感じすぎてしまうので着用を控えているが、今は深夜。

その上くれた本人が来るのだから、着けない理由は無かった。

 

「あぁ、もう…マリーは本当に可愛いなぁ…!んちゅっ…!」

 

「ん…じゅる、じゅず、んちゅう…んはぁ…んちゅう…」

「じゅずず…っはぁ…やっぱりキス、本当にお上手ですね…見習いたいです…!」

 

「お腹も徐々に出てきて立派になったね、マリー。」

 

「ええ、お陰様で。産み終わったらまた抱いて下さいね?」

 

別のシスターが私に熱烈なディープキスをする。

彼女は両刀で、あちらにいた時もよく抱き合っていた。

女同士のキスは男性とはまた違う感覚で良いものだと、改めてそう思う。

シスターフッドの仲間ともそういう事ができればいいが…まあ望み薄だろう。

彼女らもあの自治区に留学すれば変わるかもしれないが。

 

「それで、帰ってからはどう?悪阻とかも大丈夫?」

 

「はい、体調は全然ですね。ただ…奉仕活動が…」

 

「…仕方ないよね…まあ、しんどくなったらいつでもこっちに来なよ。慰めてあげるからさ。」

 

「…ふふっ、ありがとうございます。」

 

気の置けない間柄として、思い思いに会話をする私達。

お迎えのバスは先に出発していたので、会えなかった期間の寂しさを埋める様にそれは続いた。

だがそんな中、誰かのある言葉が私に天啓を与えた。

 

「マリーの初めとか、オナニーもマトモにできてなかったよねー♪」

 

「そういえばそうで…あっ」

 

「マリー?」

 

「ぁ、いえ、大丈夫ですよ。それよりも、良い事を思いつきました…!」

 

突如固まった私に気に障ったかと周りが心配するが、当然そんなことは無い。

寧ろその逆だ。

 

「シスターフッドの皆さんは”知らないだけ”、なんです。つまり…」

「知って頂ければ、或いは…♪」

 

後に、この時の私を周りのシスター達はこう語った。

『舌なめずりをしている蛇の様だった』と。

…それを聞いた時、私は少し拗ねた。

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