※この作品はR-18です。

カヨコ出産娼婦譚   作:Hpenphobia

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他作者様の作品を一部お借りしたシーンは、ご迷惑とならないよう削除致しました。
代わりのシーンを作成し、差し込むかは現在検討中です。


【伊落マリー】愛を以て背教を為す(後編・下)

「し、シスター、マリィ…!私ぃ…!!」

 

「ふふっ、良い具合に蕩けてきましたね。」

「ほら、クリトリスの下はこうやって弄るんですよぉ…♪」

 

もうもうと理性鈍化の香が焚かれた寮の一室。

くちゅくちゅ、にちゅにちゅ、と水音が室内に木霊する。

私はベッドの上で同じシスターの手を取り、オナニーを教えていた。

かつて自分が教えて貰った時の様に、それはもうじっくりと。

 

「っ………」

 

「…………すご……」

 

部屋にいたのは私とそのシスターだけではない。

他に数人のシスターがおり、彼女らは私達が乗っているベッドを囲んで固唾を呑んで見ていた。

ここにいる私以外のシスターは、全員私が見出した”素質のある方”だ。

その素質は様々で、あの自治区でも見られない様な方もいた。

下手なオナニーを日々繰り返して満足した気になっている程度は可愛いもの。

聖歌を歌っている時に隠れて乳首オナニーをしていた方。

ブラックマーケットの露出の多い制服の店でコッソリ働いている方。

挙句の果てには奉仕活動での施しで優越感を得、自らの嗜虐性を誤魔化している方までいた。

いずれもこのトリニティでは生きづらく、”本物”を知らないであろう方々だ。

ならばこそ、私達の教義の解釈を実感を伴って知って貰えば理解を示して下さるだろう。

 

「ふぎゅうぅぅぅぅぅぅ…!!!」

 

「あら、そろそろ限界ですかね?」

 

気づけばオナニーの介助をしていたシスターは限界を迎えていた。

彼女はその顔からあらゆる体液を垂れ流し、あと一歩という所で至れていない。

そうなる様にしたのだが、平時の清廉な姿と比較すると酷い有様だった。

そんな彼女に私は、彼女が今最も欲するものを与えた。

 

「ではイキましょうか……えい…♪」

 

「あ“っ!?ッ───!!────!!!」

 

ピン、と彼女の張り裂けんばかりに怒張していたクリトリスを指で弾く。

途端に始まる痙攣、愛液の噴水、声にならない絶叫。

溜め込ませていた快楽が、絶頂という形となって解放されているのだ。

私でもそれなりにクるオナニーの仕方による絶頂。

生半可なオナニーしかしてこなかった彼女にとっては、それこそ脳が焼け落ちたと錯覚する程の至高の快楽と認識するだろう。

 

「…どうですか?ちゃんとしたオナニーは。」

 

「ヒューッ…!ヒューッ…!フヒューッ…!すご、いぃ…!!」

 

「それは何よりです。」

 

強すぎる快楽に朦朧とした意識の彼女。

この絶頂後の余韻のままに眠りに就く瞬間も、堪らなく幸福感に満たされるのだ。

しかし、これはあくまでも自らを慰める術。

普段は理性で押さえつけている雌の本能のまま、相手と共に至った時には遠く及ばない。

だがそれは、彼女達にはまだ早すぎるというもの。

故にこうして段階を踏んでいく。

そしてゆくゆくは、彼女らもその幸せを享受できる様に祈るばかりだ。

 

「間違ったやり方をされてる方が周りにいらっしゃいましたら、是非教えて差しあげてください。」

「それと、もしオナニーで満足できない様なら…このパンフレットの催しに参加されると良いでしょう。それでは…」

 

私は最後にあの自治区の催し物の案内を渡す。

表紙は外向けに作ってあるものと同じで、なんて事の無いものに見える。

だが中身は別だ。

私達に関わりのある者にしか配布されておらず、簡単に言えば軽い性交流を行う内容となっている。

参加は自由だが…今の彼女達のように情欲に浮かされていれば高確率で参加してくれる事だろう。

 

「…さて、次は…」

 

私はモモトークで連絡を取る。

相手はまた別のシスターフッドのシスターの方だ。

割と初めに私がお声を掛け、お誘いした所とても乗り気だった方。

今頃は私も懇意にさせて頂いているおじ様と仲良くやっている事だろう。

 

「…もしもし?そちらはどうで───」

 

『おぉ、マリーちゃん。元気にしているかい?』

 

「あら、会長さん…!」

 

電話に出たのは持ち主であるシスターではなく、そのお相手の方だった。

彼はトリニティ内有数のグループ企業の会長さんだ。

人伝で知り合い、彼の悩み事を聞いた事を切っ掛けに懇意にさせてもらっている。

その悩みというのは自身の跡取りに関してだった。

彼は会長という座に就くまで仕事一筋で、子どもがいなかったのだ。

故に歳と共に跡取りの話が取り沙汰される様になり、周りが内輪揉めまで始めて疲弊していた。

その話を聞いた私は自治区の母胎代行サービスを提案。

彼の性格的なニーズにもピタリと嵌り、酷くお喜び頂いたのだ。

 

「お身体の具合は如何ですか?」

 

『お陰様で。本当に転院して良かったよ、まるで若い頃みたいだ。』

 

思いがけない副産物もあった。

サービスを利用した彼は、なんと事前の健康診断で長年原因不明だった体調不良の原因が判明した。

私達の自治区は何故か医療技術がこのトリニティはおろか、ミレニアムをも上回るレベルで発達している。

それ故に根治までしたものだから、彼は私達の熱烈な支援者となり、今ではトップクラスの出資者にもなって下さっている。

 

『じゅぞぞ…んじゅ、んむぅぅ…!』

 

『おぉ…!え、遠慮が無いな君は…!』

 

電話越しに聞こえてくるのはバキュームフェラの音。

彼女はおじ様の射精を手伝っているのだろう。

彼女は次の休みに私と共に他のシスターも含めてあの自治区へ日帰りで赴き、そこで初めてを経験する予定だ。

今はまだ本番が出来ないでいるが故に、彼女はとてつもない欲求不満のはず。

空腹時には食べる勢いが増すのと同じで、そのフェラは搾り尽くす勢いであるのは想像に難くなかった。

 

「これから私もそちらに参りますが…出る幕は無さそうですね。」

 

『まだまだ…と言いたいが、自信が無いな…その時は優雅にティータイムとしよう。』

 

「ええ、楽しみにしております。」

 

私は通話を切ると、綺麗な青空を見上げながらほくそ笑む。

こうしていると幸福の輪が少しずつ、でも確実に広がっているのを感じる。

あの虚しさだけが募る日々に比べれば、何と有意義で満たされている事か。

私の心と足取りは、重たくなりつつある胎とは対象的に軽やかだった。

 

──────────────

 

「…ご機嫌よう、ナギサさん。」

 

「ご機嫌よう、サクラコさん。…どうぞそちらにお掛け下さい。」

 

月明かりが差し込む頃。

トリニティにおいて各組織の長と幹部クラスの者のみが知り得る、秘密の会議室。

呼び出されたサクラコを待っていたのは、ティーパーティーのホストである桐藤ナギサ。

彼女は隣に同じくホストの百合園セイアやティーパーティーの配下ではなく、なんと補習授業部の浦和ハナコを伴っていた。

サクラコはハナコがこの場にいる意味をあくまでも、”公正公平な会談をしたい”という意味であると捉える。

 

「今日お呼び立てしたのは他でもありません。このトリニティで起きている異変について、です。」

 

「異変…ですか。私の周囲ではそういった話は聞きませんが…」

 

「…でしょうね。その異変の嫌疑を掛けられているのは、他でもないシスターフッドなのですから。」

 

「なっ…!?」

 

通常の会談ではアイスブレイクを挟んだりするものだが、ここでは無しで本題に入るのが慣例。

それを承知で身構えていたサクラコ。

しかし、寝耳に水どころでは無い話には驚愕せざるを得なかった。

そしてその詳細についてナギサに代わり、シスターフッドにも交流がそれなりにあるハナコから語られ始めた。

その表情は真剣そのもので、普段の柔和な笑みはどこにも無かった。

 

「この所、低所得層を中心にトリニティからの人口流出が急増しています。」

「直近で〇〇区を見られましたか?」

 

「い、いえ…祭事の準備等で忙しく…」

 

「…サクラコさんは本当に何も関与されてない様ですね…」

「では、事態について説明しましょう。」

 

ハナコはサクラコの狼狽を見て彼女の無実を確信し、内心胸を撫で下ろす。

しかしそれは不安要素の一つが解消されただけ。

ハナコはそう思い直し、サクラコへ現在のトリニティが置かれている状況を伝え始めた。

既にさわりは話したが人口の流出があまりに多く、既に1地方が消える程の人数がトリニティを去った事。

これまでトリニティが取引を行ってきた大企業の一部が、委託先を変更したり拠点を移設している事。

それにより大幅な消費と税収のダウンが見込まれ、今後のトリニティの財政に暗い影を落としている事、等々…

派生する話を全て挙げれば、キリが無かった。

そんな時、静かに話を聞いていたサクラコが耐え兼ねて遂に声を上げる。

 

「待ってください!それは行政や経済の話ではありませんか!?」

「確かにシスターフッドはエデン条約の一件以降、会合の場にも出る様になりましたが…門外漢な上、私達がそれらを意図的に行うなどあり得ません!」

 

焦燥するサクラコ。

確かにシスターフッドには一切関わりが無い様に見える話ばかりだ。

痛くもない腹を探られては堪ったものではない。

しかしそれは、続く言葉によって覆された。

ハナコは視線を机に落とし、ナギサも溜息を吐く。

 

「…その移住・移転先が交換留学を行ったあの自治区、なんですよ…」

 

「っ!?そんな、まさか…」

 

交換留学。

シスターフッドで、そのワードで思い当たる生徒は、たった一人しかいなかった。

 

「この頃、マリーちゃんの様子に何か変わりはありませんでしたか?」

 

「ミサなどで顔は合わせていました…でもそんな…変わった事など…」

 

「面と向かって話した事は?」

 

「こちらに帰ってからは精力的に奉仕活動に出ていてあまり…で、ですが…」

 

サクラコはどうしても信じられずにいた。

あのシスターマリーが、心優しい彼女が、悪意を持ってそんな事をするはずが無い。

彼女を知るサクラコとしては、そう思わざるを得なかった。

しかし、ナギサがその思考をバッサリと切り捨てる。

 

「…ハナコさんの言葉は全て事実です。」

「今回の件はタチが悪い事に、違法性が今の所見受けられません…」

「いずれも各個人の自由意思によるもので、それを取り締まることなど不可能…トリニティとしては手を拱くしかない状態で───」

 

サクラコは最早心神喪失状態であり、以降の話は殆ど頭に入って来なかった。

やがて会合が終わり、帰路につくサクラコ。

その頭に残っていたのは、「伊落マリーに事実関係を問わなければならない」の一点のみ。

どう聞こう。いやそもそも、何と話を切り出せば良い。

堂々巡りを始める思考に、脳が茹っていくのを感じるサクラコ。

サクラコの知る彼女に話す内容としては、あまりに衝撃的な内容なのだ。

 

(………やっぱり…無理です…)

 

心の準備など一切できるはずもなかった。

やむを得ずサクラコは、この件を次の日の自分へと託すことにする。

一晩を置けば冷静な頭で彼女と対談できるはずだと、そう考えての事だった。

しかし、その目論見は外れる事となった。

 

「こんばんは、サクラコ様。」

 

「シスター…マリー…!?」

 

「少しお時間を頂いても…よろしいでしょうか?」

 

その当人が、既に目の前にいたからだった。

 

・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

 

「それで、話というのは…?」

 

「はい…シスターフッドの教義についてお尋ねしたいのです。」

 

場所を変え、シスターフッドの小さな談話室にて。

全く落ち着かない心持ちのまま、サクラコは必死に平静を装ってマリーと立ったまま話す。

初めは今回の一件について本人が何かしらで気づき、それについての話を振られるのかと身構えた。

しかしその内容は至って普通のもの。

少しばかり平静を取り戻したサクラコは、いつも通りに応答する構えを取る。

 

「サクラコ様は…性行為について、如何お考えですか?」

 

「………え?」

 

「人間の三大欲求である性欲。引いては、本能に基づく生殖行為、セックスについてお伺いしております。」

 

取り戻しかけた平静は、一瞬にして崩壊した。

マリーの口から飛び出てきた言葉もまた、信じ難いものだったからだ。

一方でマリーは呆然とするサクラコに構わず、つらつらとその考えを述べていった。

性欲は理性で抑えられない欲求だからこそ三代欲求に数えられ、時に人を悪行に走らせる。

故に、それを解消してあげることも奉仕活動の一環として必要ではないのか。

教義で漠然と良くない事とされているが、その理由はどこにあるのか、また、どこかで解釈を間違えたのではないのか。

性行は最重要事項として子を成すという目的があるが、互いの心を通じ合わせる事もできる行為でもある。

ならば、平和や友愛を求める者は積極的にすべきことではないか。等々…

そしてマリーが一通り話を終え、漸くサクラコはその口を開く。

 

「ほ、本気で言っているのですか、マリー…!?」

「確かに、貴女の言う内容の一部に理がある事はあることは理解できます…しかしそれは、常識の範疇の話で…!」

 

「世には常識で救えないものも、間違い無くあります。」

 

狼狽しながらもサクラコは必死に言葉を紡ぐ。

それが混乱した頭でできる、精一杯の事だったから。

しかし一方で、マリーの様子は真剣そのものだった。

表情はいつもの優しげな微笑みを湛えているが、その目は一切笑ってはいなかったのだ。

そして彼女はサクラコにぐい、と近づく。

壁を背にしているサクラコに逃げ場は無い。

マリーはそのままサクラコの股の間に膝を差し込み、優しくその腰を抱いた。

 

「ひうっ!?マ、マリー…!?」

 

突如腰を抱かれたサクラコは思わず短い悲鳴を上げる。

マリーの手は彼女の腰を這う様に撫で、ただ触るのとは異なるぞわぞわとした感覚を与えてきた。

マリーはその様子を見ると満足気に笑みを浮かべ、サクラコの耳元で囁く。

 

「やはり体験して初めてわかることもありましょう。折角こうして2人きりなのですから…」

 

そう言いつつマリーの手はサクラコのデリケートゾーンへとゆっくりと進んでいく。

片手は胸に、もう一方の手は臀部に、膝は股をグイ、と押し上げる。

 

「ぁ…!」

 

「サクラコ様とてオナニー…自慰くらいはなさった事はあるでしょう…?」

「それの延長です。男女が…いえ、人と人が互いに自慰を手伝いあっているだけ…ただそれだけの事です。」

 

そして唇は…唇へと向かう。

気づけばその距離は互いの呼吸が混じり合う所まで来ていた。

あまりの状況にサクラコは───

 

「っ…!お止めなさい!!」

 

思わずマリーの肩を突き飛ばし、距離を取った。

突き飛ばされたマリーはよろけて後ろに数歩下がるが、サクラコから見た彼女は“何故か“お腹を庇う様な仕草をしていた。

だが、そんな事を気にする余裕はサクラコに無い。

 

「本当に、どうしたのですかマリー!?」

「どうしてこの様な事を…それとも何か、どこか具合でも悪いのですか…!?」

 

捲し立てるように問うサクラコ。

しかしそれに対するマリーの態度は、異様な程に普段通りであった。

 

「…申し訳ありませんでした、サクラコ様。少しばかり疲れていた様です。」

「今日の話はどうかお忘れ下さい。お時間を頂きありがとうございました。…残念です。」

 

「………ぁ…ま、待って下さいマリー…!」

 

その急変ぶりにサクラコは反応が遅れ、足早に退室したマリーを追う。

しかし見渡した月明かりの差す廊下には既に人の気配は無く、引き留める事は叶わなかった。

その様子はまるで、先程までの出来事の全てが夢だったと思えるものだった。

 

「…やはりあの自治区が、何か…」

 

サクラコの独白だけが、誰もいない廊下に虚しく響いていた。

彼女はこの時、無理にでも話を聞こうと探し追わなかった事を後悔する事になる。

夜が明けて気を取り直した彼女を待っていたのは、執務室のデスク上に置かれた幾つもの退部届だったのだから。

そしてその一番上には、“伊落マリー”の名があった。

 

「な、ぜ…何故なのですか、マリー…!!」

 

この日、トリニティから一部の生徒が一斉に転校するという珍事が発生した。

いずれの生徒も正式な手順と本人の意思による転校手続きを取っていたため、トリニティとしては止める事もできなかった。

そしてその後も、シスターフッドを中心としたトリニティ生の転校は散発的に続いた。

周囲にいた生徒曰く、サクラコはその報せを受ける度に酷く憔悴し、時には床に臥せたという。

 

──────────────

 

「あ、マリー!」

 

「こんばんは、皆さん。」

 

私達がトリニティを去って暫く。

もう何度目か分からない、乱交パーティの会場にて。

今日は男性陣が残業で少し遅れてくるそうで、女同士で姦しく話をして待っている。

私の後ろには元シスターフッドの子やこの自治区に来たばかりの子が、緊張した面持ちで着いて来ていた。

かつては手を引かれて会場へと赴いていた私も、今では手を引く側だ。

 

「マリーもその服をすっかり着こなせる様になったね。」

 

「似合ってますか?」

 

「うん!最高にエロくて良い!!」

 

今着ているのは初めてセックスをした時に着ていた服だ。

服自体に特に変更は加えていないが、今の私の大きくなるボテ腹に合わせて下着や装飾を変えている。

まず、シャツに持ち上げられた乳房を覆うブラは透けたレースのものにした。

その下にある黒ずんだ乳輪と乳首を見せつけた上で、乳首を貫くピアスを際立たせるためだ。

ピアスが放つ輝きを目で追うとチェーンが繋がっており、ボテ腹になったことで出たヘソに着けられたピアスへと繋がれている。

ヘソのピアスからは更にTバック状にチェーンが伸びており、パールタイプのパンツと共にマンコとアナルを埋めるディルドとプラグの脱落防止を担っていた。

ボテ腹も活かして男性の目線を誘導し、私の身体で欲情してもらうと同時に見て楽しんで頂ける様に皆さんと一緒に考えた自慢のコーデだ。

 

「そういえば、前の控えめなやつは…」

 

「あ、はい。この子が今着ています。」

 

「よ、よろしく、お願いします…!」

 

一方で私が初めてここに着て来ていた服は、後ろにいる1人の身を包んでいた。

ちょうど彼女は私のトリニティでの私の同級生だった子で、まるでかつての自分を見ているかの様な気分だった。

ああ、確かに控え目な服だ。

かつての私はこの程度の服で露出が多いと恥じらっていたのかと思うと、感慨深くもあった。

そんな事を考えていると、1人が私のボテ腹を撫でながら驚きを顕にしていた。

 

「しっかし大きいボテ腹…私の時でもここまでじゃなかったよ…!」

 

「はい、おかげさまで。産むのが待ち遠しいです!」

 

「ライブ、来週だっけ?頑張りなよ!」

 

私の眼下にある、パンパンに張りながらだぽんだぽんと揺れるボテ腹。

我が子は既に4000gを超えた巨大児であるため、多胎ほどではないがかなり大きかった。

これも偏にこの自治区のおかげだろう。

本来出産というのは気軽にできるものではないが、この自治区は他の追随を許さない程に福祉による援助が手厚いのだ。

何なら産んだ子は自治区内にある養護施設に無償で預けることすらできる。

もちろん我が子を放置する気等毛頭無いが、養育の心配が無い事はとても心強かった。

おまけに出産のライブ配信はキヴォトス内外から大変需要が高く、一度の配信でかなりの収益を得ることができる。

子どもたちはその生誕を世界中の人々に祝って頂ける上、私達や自治区の懐も潤うという最高の催し物だ。

心待ちで無いはずがなかった。

 

「あっ!皆、来たよー!」

 

そうこうしていると1人が声を上げ、男性陣が来たことを告げる。

今日も今日とて私達の自治区を支えて下さった方々だ。

その苦労を労い、癒して差し上げねば。

 

「では皆さん、行きましょうか?」

「お触り無しの方は無理はなさらないでくださいね。」

 

これから私達は交わり、身体と心を通わせ、互いを慈しみ合う。

ああ、何という幸福だろうか。

この幸福は、私達だけで独占していいもののはずが無い。

故に願い、求める。

 

「セイなる営みに、祝福を…♡」

 

この幸福がキヴォトス中の、延いては世界中の、遍く人々に広まります様に、と。

削除シーンの挿し替えシーンの要否 ※7割超の場合に作成します

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